説明

照明装置の取付構造

【課題】 デスクトップパネルへの取付けを、複雑な構造とすることなく、比較的低コストで容易に行うことができるとともに、体裁を良好に収めることができるようにする。
【解決手段】 天板2の上面を、複数の空間に区画するデスクトップパネル5の上面5aに、デスクトップパネル5の左右方向を向く長手方向に横長形状の挿通孔22を穿設する。この挿通孔22の前後寸法とほぼ同一の外径を有する断面ほぼ円形の係止ピン15を、照明装置7の下面、または照明装置7を連結する連結部材9の下面から下方に向かって突設する。左右の係止ピン15の外周面15aを、左右の挿通孔22におけるデスクトップパネルの長手方向の内側もしくは外側の内周面22aに近接して挿通し配置することにより、照明装7に結線された電源供給用の配線7aを、挿通孔22における係止ピン挿通部23a以外の空間に引込みうるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばオフィス等の執務空間にて使用されるデスクやテーブル等における什器の天板上に設置されたデスクトップパネルに取付けられる照明装置の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のデスクやテーブル等における什器においては、天板上の照度を確保して、使用者に最適な環境を提供するために、天板の上方に照明装置が設置されている。
【0003】
また、什器の天板上にデスクトップパネルを設置することによって、天板の上面が複数の空間に区画されている場合には、天井に設置した室内照明装置からの照明光が、デスクトップパネルによって遮られることがあるため、デスクトップパネルの上方位置に照明装置を取付けるようにしたものがある。
【0004】
こうした天板上にデスクトップパネルを設置した什器における照明装置の取付構造としては、デスクトップパネルの上部に、左右方向を向く係止溝を形成するとともに、この係止溝に、照明装置に設けた係止部を係止することによって、簡易的な構造でもって確実に取付けることができるようにしたものが周知である(例えば特許文献1〜4参照)。
【0005】
しかし、上記したように各特許文献に記載のデスクトップパネルに対する照明装置の取付構造では、デスクトップパネルに係止溝を形成する必要があるため、デスクトップパネルの製造工数が多く、コスト高となる。
しかも、照明装置に結線された配線が外部に露呈されるため、体裁が悪いという問題を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−131195号公報
【特許文献2】特開2005−131197号公報
【特許文献3】特開2005−131198号公報
【特許文献4】特開2005−131199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記の現状に鑑み、デスクトップパネルへの取付けを、複雑な構造とすることなく、比較的低コストで容易に行うことができるとともに、体裁を良好に収めることができるようにした照明装置の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 什器の天板上から上方にデスクトップパネルを立設することにより、前記天板の上面を複数の空間に区画するとともに、前記デスクトップパネルの上方位置に、照明装置が取付けられるようにした照明装置の取付構造において、デスクトップパネル上面の左右に離間した位置に、前記デスクトップパネルの左右方向を向く長手方向に横長形状の挿通孔を下方に向って穿設するとともに、この挿通孔の前後寸法とほぼ同一の外径を有する断面ほぼ円形の係止ピンを、前記照明装置の下面の左右に離間した位置、または照明装置を連結する左右に離間した連結部材の下面から下方に向かって突設し、かつこれら左右の係止ピンの外周面を、前記左右の挿通孔における前記デスクトップパネルの長手方向の内側もしくは外側の内周面に近接して挿通し配置することにより、前記照明装置に結線された電源供給用の配線を、前記挿通孔内における係止ピン挿通部以外の空間に引込みうるようにする。
【0009】
(2) 上記(1)項において、デスクトップパネルを、前後二枚の平板と、これら平板間に上方を向くように配置され、かつ前記各平板の裏面同士を連結する複数の芯材とより構成するとともに、これら左右に隣接する芯材間に形成された空間部を、前記デスクトップパネルにおける上面の挿通孔に連通させる。
【0010】
(3) 上記(1)項または(2)項において、デスクトップパネルの前後位置に、照明装置を構成する照明機器をそれぞれ配設するとともに、これら前後の照明機器を連結部材によって連結し、かつこの連結部材の下面に、前記デスクトップパネルにおける上面の挿通孔に挿通される係止ピンを突設する。
【0011】
(4) 上記(3)項において、デスクトップパネルにおける上面の挿通孔を、連結部材によって閉塞するとともに、連結部材に案内溝を形成し、かつこの案内溝を介して、照明装置に結線された電源供給用の配線を、前記挿通孔内に引込みうるようにする。
【0012】
(5) 上記(4)項において、連結部材の案内溝に、割り溝を有する円筒状の保護部材を嵌合させる。
【0013】
(6) 上記(3)〜(5)項において、連結部材の下面に、下方に向けて突設された凸部を、係止ピンから離間した位置に形成するとともに、デスクトップパネルの上面に、前記凸部と整合する凹部を設け、かつこの凹部と凸部とを、前記連結部材をデスクトップパネルの上面に取付けた際に、互いに係合しうるようにする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、デスクトップパネル上面の左右に離間した位置に、デスクトップパネルの左右方向を向く長手方向に横長形状の挿通孔を下方に向って穿設するとともに、この挿通孔の前後寸法とほぼ同一の外径を有する断面ほぼ円形の係止ピンを、照明装置の下面の左右に離間した位置、または照明装置を連結する左右に離間した連結部材の下面から下方に向かって突設してあるため、デスクトップパネルに係止溝を形成する必要がなく、デスクトップパネルへの取付けを、複雑な構造とすることなく、比較的低コストでありながら、容易に行うことができる。
また、左右の係止ピンの外周面を、左右の挿通孔における前記デスクトップパネルの長手方向の内側もしくは外側の内周面に近接して挿通し配置することにより、照明装置に結線された電源供給用の配線を、挿通孔内における係止ピン挿通部以外の空間に引込みうるようにしてあるため、照明装置の配線が外部に露呈することがなく、体裁を良好に収めることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によると、デスクトップパネルを、前後二枚の平板と、これら平板間に上方を向くように配置され、かつ前記各平板の裏面同士を連結する複数の芯材とより構成するとともに、これら左右に隣接する芯材間に形成された空間部を、前記デスクトップパネルにおける上面の挿通孔に連通させてあるため、デスクトップパネルに対する照明装置の取付けを、複雑な構造とすることなく、比較的低コストでもって行うことができる。
【0016】
請求項3記載の発明によると、デスクトップパネルの前後位置に、照明装置を構成する照明機器をそれぞれ配設し、これら前後の照明機器を連結部材によって連結するとともに、この連結部材の下面に、デスクトップパネルにおける上面の挿通孔に挿通される係止ピンを突設してあるため、デスクトップパネルの前後両位置に、照明装置の照明機器を簡単に配設することができる。
【0017】
請求項4記載の発明によると、デスクトップパネルにおける上面の挿通孔を、連結部材によって閉塞するとともに、連結部材に案内溝を形成し、かつこの案内溝を介して、照明装置に結線された電源供給用の配線を、前記挿通孔内に引込みうるようにしてあるため、デスクトップパネルの上面および照明装置における配線の案内部分の体裁を良好に納めることができる。
【0018】
請求項5記載の発明によると、連結部材の案内溝に、割り溝を有する円筒状の保護部材を嵌合させてあるため、案内溝に挿通され照明装置に結線された配線の傷付きを防止することができる。
【0019】
請求項6記載の発明によると、連結部材の下面に、下方に向けて突設された凸部を、係止ピンから離間した位置に形成するとともに、デスクトップパネルの上面に、凸部と整合する凹部を設け、かつこの凹部と凸部とを、連結部材をデスクトップパネルの上面に取付けた際に、互いに係合しうるようにしてあるため、連結部材の水平方向の回転を防止することができ、連結部材をデスクトップパネル上に安定して確実に取付けることができる。
発明の具体的な内容は、次の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明における一実施形態の照明装置の取付構造を、机に適用した状態を示す斜視図である。(実施例)
【図2】図1におけるII−II線の要部拡大断面図である。
【図3】図1の円III部分を拡大して示す要部分解斜視図である。
【図4】図1の円IV部分を拡大して示す要部分解斜視図である。
【発明を実施するため形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明における一実施形態の照明装置の取付構造を、机に適用した状態を示す斜視図、図2は、図1におけるII−II線の要部拡大断面図、図3は、図1の円III部分を拡大して示す要部分解斜視図、図4は、図1の円IV部分を拡大して示す要部分解斜視図である。
なお、本実施形態においては、什器の代表的な例として、机を挙げて説明する。
【実施例】
【0022】
図1に示すように、机1は、左右方向に長い平面視長方形の天板2と、この天板2の各隅部を支持する4本の脚柱3A〜3Dとを備えている。
天板2上には、その左右両側面から前後方向に向けて上方に立設された1対の側面仕切りパネル4,4と、これら左右の側面仕切りパネル4,4間に左右方向に向けて上方に立設され、かつ前記天板2上を前後に区画するデスクトップパネル5と、このデスクトップパネル5の左右方向における中間部から前後方向に向けて上方に立設され、かつ前記天板2上を左右に区画する中間仕切りパネル6,6とを配置することにより、前記天板2の上面を、前後左右の複数の空間が区画されている。
【0023】
デスクトップパネル5の上方位置には、天板2上の照度を確保しうる照明装置7が、前記中間仕切りパネル6,6を跨ぐようにして取付けられている。
この照明装置7は、デスクトップパネル5の前後に配設された前後1対の照明機器8,8を備えるとともに、各照明機器8の上面には、左右方向に延びる長尺状の反射カバー8aが設けられている。
前後の照明機器8,8は、照明機器8の左右方向の両端部を下方から支持する左右1対の第1連結部材9,9と、前記照明機器8の中間部を下方から支持する第2連結部材10とによって連結されている。
【0024】
図2及び図3に示すように、第1連結部材9は、その中央部がデスクトップパネル5の上面5a上に位置しうるように前後に延びる支持部11と、この支持部11の中央部から左右に延びる取付部12とにより平面視十字形に形成されている。
支持部11の前後両端部11a,11aには、通孔13,13が設けられていて、これらの通孔13に、雄ねじ14を下方から上方に向けて挿入して、前記照明機器8の左右両端下面に設けた雌ねじ8bに螺合させることによって、前後の照明機器8,8が、左右の第1連結部材9,9に支持されるようになっている。
【0025】
支持部11における中央部の下面には、下方に向かって突設させた断面ほぼ円形の係止ピン15が設けられている。
この係止ピン15は、支持部11の中央部に設けた通孔16から、係止ピン15の上端に設けたねじ孔17に向けて皿ねじ18を挿通し螺合させてある。
これにより、前記照明機器8における下面の左右に離間した位置から下方に向かって、左右の係止ピン15を突設させてある。
【0026】
デスクトップパネル5は、図3に示すように、前後二枚の平板19,19と、これら平板19,19間に上方を向くように配置され、かつ前記各平板19の裏面同士を連結する複数の芯材20と、前後の平板19と各芯材20との上方を閉塞する上面板21より構成されているとともに、互いに左右に隣接する芯材20,20間に空間部20aが形成されるようになっている。
【0027】
デスクトップパネル5の上面5aを構成する上面板21の左右に離間した位置には、デスクトップパネル5の左右方向を向く長手方向に横長形状の挿通孔22が、左側と右側とが左右対称的に対向しうるように、それぞれ下方に向って穿設されている。
この挿通孔22は、その前後寸法が、前記係止ピン15の外径とほぼ同一の寸法を有する係止ピン挿通部23aと、このピン挿通部23の左右方向の外側に連設した角孔状の配線挿通部23bとより形成されている。
【0028】
デスクトップパネル5における左側の上面5aに形成された挿通孔22内には、前記係止ピン15の外周面15aが、右側の係止ピン挿通部23aに相当する内側の内周面22aに近接しうるように挿通されるようになっているとともに、係止ピン挿通部23aの左側に相当する配線挿通部23b内、すなわち前記挿通孔22におけるピン挿通部23以外の空間には、前記係止ピン15が挿通されずに、前記照明装置7における各照明機器8のそれぞれに結線された配線7aが挿通されて引込みうるにようになっている。
この場合、デスクトップパネル5における右側の上面5aに形成された挿通孔22内には、左側のピン挿通部23aに相当する内側の内周面22aに前記係止ピン15の外周面15aが近接しうるように挿通され、係止ピン挿通部23aの右側に相当する配線挿通部23b内に、前記照明装置7における各照明機器8の配線7aが挿通されて引込みうるようになっている。
【0029】
第1連結部材9は、デスクトップパネル5の上面5aに形成された挿通孔22内に係止ピン15を挿通した際に、支持部11の中央部から左右に延びる取付部12によって、前記挿通孔22が閉塞されるようになっている。
【0030】
第1連結部材9の取付部12における左右方向の外方を向く一方の延出片12a、すなわち前記挿通孔22の配線挿通部23bに対応する部位には、その配線挿通部23bに整合して連通する平面視円形の案内溝24が設けられている。
この案内溝24は、その外周の一部を開放する切欠部24aを有するとともに、切欠部24aを通して、前記照明装置7の配線7aが挿通されるようになっている。
【0031】
案内溝24には、前記切欠部24aと整合可能な割り溝25aを有する合成樹脂製の円筒状の保護部材25が嵌合されるようになっている。
この保護部材25には、前記案内溝24と同様にして、前記割り溝25aを通して、前記照明装置7の配線7aが挿通されるようになっている。
これにより、前記照明装置7が支持された左右の第1連結部材9をデスクトップパネル5の上面5aに取付ける際に、第1連結部材9の係止ピン15をデスクトップパネル5における挿通孔22の係合ピン挿通部23aに挿通することにより、案内溝24および保護部材25に保持された照明装置7の配線7aが、前記挿通孔22の配線挿通部23b内に挿通されるようになっている。
【0032】
第1連結部材9の取付部12における左右方向の内方を向く他方の延出片12bの下面には、下方に向けて突設された凸部26が、係止ピンから離間した位置に形成されているとともに、デスクトップパネル5の上面5aには、前記凸部26と整合する凹部27が設けられている。
これらの凸部26と凹部27とは、前記第1連結部材9の係止ピン15とデスクトップパネル5の挿通孔22との挿入状態、すなわち第1連結部材9をデスクトップパネル5の上面5aに取付けた際に、互いに凹凸係合しうるようになっており、これにより、第1連結部材9の水平方向の回転を防止するようになっている。
【0033】
図4に示すように、第2連結部材10は、その中央部が、前記第1連結部材9と同様に、デスクトップパネル5の上面5a上に位置しうるように前後に延びる支持部28を備えるとともに、この支持部28の前後両端部28a,28aには、通孔29,29が設けられている。
前後の通孔29には、雄ねじ30が下方から上方に向けて挿入されて、前記照明機器8における左右方向の中間部下面に設けた雌ねじ8bに螺合させることによって、前後の照明機器8,8の中間部が、第2連結部材10に支持されるようになっている。
【0034】
支持部28における中央部の下面には、下方に向かって突設させた断面ほぼ円形の係止ピン31が設けられている。
この係止ピン31は、支持部28の中央部に設けた通孔32から、係止ピン31の上端に設けたねじ孔33に向けて皿ねじ34を挿通し螺合させることにより、第2連結部材10の中央部の下面に、係止ピン31を下方に向けて突設させてある。
【0035】
デスクトップパネル5の上面5aを構成する上面板21の左右方向の中間部には、デスクトップパネル5の左右方向を向く長手方向に横長の楕円形状をなす挿通孔35が下方に向って穿設されている。
この挿通孔35は、その前後寸法が、前記係止ピン31の外径とほぼ同一の寸法を有する。
【0036】
すなわち、第2連結部材10の係止ピン31を、デスクトップパネル5の上面5aに設けた挿通孔35内に挿通して配置することにより、第2連結部材10における支持部28の前後両端部28a,28aに支持された前後の照明機器8,8の中間部が取付けられるようになっている。
【0037】
なお、上記の実施形態においては、デスクトップパネル5によって区画された天板2の前後における空間の上方位置に、照明装置7の照明器具8を、それぞれ第1および第2連結部材9、10をもって配設しうるようにしたが、天板2における前方の片側空間の上方位置にのみ照明装置7を配設する場合には、デスクトップパネル5の上面5aから前方にのみ延出する支持部からなる連結部材が用いられる。
また、デスクトップパネル5に挿通された照明装置7の配線7aは、図3に示すように、天板2下方におけるデスクトップパネル5の下部に開口させた配線取出口36から引出されるようになっている。
【符号の説明】
【0038】
1 机
2 天板
3A〜3D 脚柱
4 側面仕切りパネル
5 デスクトップパネル
5a 上面
6 中間仕切りパネル
7 照明装置
7a 配線
8 照明機器
8a 反射カバー
8b 雌ねじ
9 第1連結部材
10 第2連結部材
11 支持部
11a 端部
12 取付部
12a 延出片
12b 延出片
13 通孔
14 雄ねじ
15 係止ピン
15a 外周面
16 通孔
17 ねじ孔
18 皿ねじ
19 平板
20 芯材
20a 空間部
21 上面板
22 挿通孔
22a 内周面
23a 係止ピン挿通部
23b 配線挿通部
24 案内溝
24a 切欠部
25 保護部材
25a 割り溝
26 凸部
27 凹部
28 支持部
28a 端部
29 通孔
30 雄ねじ
31 係止ピン
32 通孔
33 ねじ孔
34 皿ねじ
35 挿通孔
36 配線取出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
什器の天板上から上方にデスクトップパネルを立設することにより、前記天板の上面を複数の空間に区画するとともに、前記デスクトップパネルの上方位置に、照明装置が取付けられるようにした照明装置の取付構造において、
デスクトップパネル上面の左右に離間した位置に、前記デスクトップパネルの左右方向を向く長手方向に横長形状の挿通孔を下方に向って穿設するとともに、
この挿通孔の前後寸法とほぼ同一の外径を有する断面ほぼ円形の係止ピンを、前記照明装置の下面の左右に離間した位置、または照明装置を連結する左右に離間した連結部材の下面から下方に向かって突設し、かつこれら左右の係止ピンの外周面を、前記左右の挿通孔における前記デスクトップパネルの長手方向の内側もしくは外側の内周面に近接して挿通し配置することにより、前記照明装置に結線された電源供給用の配線を、前記挿通孔における係止ピン挿通部以外の空間に引込みうるようにしたことを特徴とする照明装置の取付構造。
【請求項2】
デスクトップパネルを、前後二枚の平板と、これら平板間に上方を向くように配置され、かつ前記各平板の裏面同士を連結する複数の芯材とより構成するとともに、これら左右に隣接する芯材間に形成された空間部を、前記デスクトップパネルにおける上面の挿通孔に連通させた請求項1記載の照明装置の取付構造。
【請求項3】
デスクトップパネルの前後位置に、照明装置を構成する照明機器をそれぞれ配設するとともに、これら前後の照明機器を連結部材によって連結し、かつこの連結部材の下面に、前記デスクトップパネルにおける上面の挿通孔に挿通される係止ピンを突設した請求項1または2記載の照明装置の取付構造。
【請求項4】
デスクトップパネルにおける上面の挿通孔を、連結部材によって閉塞するとともに、連結部材に案内溝を形成し、かつこの案内溝を介して、照明装置に結線された電源供給用の配線を、前記挿通孔内に引込みうるようにした請求項3記載の照明装置の取付構造。
【請求項5】
連結部材に形成した案内溝に、割り溝を有する円筒状の保護部材を嵌合させた請求項4記載の照明装置の取付構造。
【請求項6】
連結部材の下面に、下方に向けて突設された凸部を、係止ピンから離間した位置に形成するとともに、デスクトップパネルの上面に、前記凸部と整合する凹部を設け、かつこの凹部と凸部とを、前記連結部材をデスクトップパネルの上面に取付けた際に、互いに係合しうるようにした請求項3〜5のいずれかに記載の照明装置の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−103999(P2011−103999A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260137(P2009−260137)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】