説明

照明装置

【課題】 天井裏の高さが低いが横方向にスペースある場合、或いは、天井裏の高さは高いが横方向にスペースがない場合のいずれの場合でも施工できる施工性の良い照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の照明装置は、表面に発光素子が設けられた基板と、前記基板の裏面に取り付けられ、前記発光素子から生じた熱が伝達して空気中に放熱するヒートシンク5であって、複数のフィンを有し、前記複数のフィンのうち最も外側に配置しているフィン5bにスリットが形成されたヒートシンク5と、前記スリットに挿入可能な脚部16を有し、前記発光素子に電流を供給する電源ユニット2と、を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井に埋め込むダウンライト等の照明装置及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)を光源とする照明装置の内、消費電力の小さいものについては器具の本体部に制御電源が収納された構造のものが従来技術として知られている。
例えば、天井に埋め込むダウンライトのなどの照明装置では、LEDが実装された基板に取り付けられた放熱板の役割がある筒状本体の内部に電源回路基板が収納されている。この筒状本体は天井に埋め込まれるものであり、天井面の位置からLED素子が発光して室内を照らすものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、LED素子を有するダウンライト本体と電源ユニットとが別体で構成されており、天井裏にて口出し線で接続される構成のものがある(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−301810号公報(0015、0016、0020段落、図2)
【特許文献2】特開2010−257590号公報(0021〜0023、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の特許文献1の照明装置では、器具と制御電源部が一体となっているため、器具の取り扱いがしやすく、施工性に優れるとう利点があるが、調光機能や複数の電源電圧への対応などの機能をもつ照明装置の場合、制御電源基板が大きくなる傾向があり、結果的に器具の天井内への埋め込み高さが大きくなる問題がある。
また、従来の特許文献2の照明装置では、天井裏の空間が低い環境に対応する器具として、灯具部分と制御電源部分を独立させ、両物間を電線にて接続された器具構造のものあるが、分離された器具の構造が施工時に取り扱い難く、施工性が悪いという課題があり、天井裏の高さに制限がある特定の場所にのみ使用される傾向がある。
上記の理由により、製造業者は施工される環境に合わせて埋め込み深さの低い器具と施工性の良い一体型の2種類の機種を製造する必要があるという課題があった。
【0006】
本発明は、天井裏の高さが低いが横方向にスペースある場合、或いは、天井裏の高さは高いが横方向にスペースがない場合のいずれの場合でも施工できる施工性の良い照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、表面に発光素子が設けられた基板と、前記基板の裏面に取り付けられ、前記発光素子から生じた熱が伝達して空気中に放熱するヒートシンクであって、複数のフィンを有し、前記複数のフィンのうち最も外側に配置しているフィンにスリットが形成されたヒートシンクと、前記スリットに挿入可能な脚部を有し、前記発光素子に電流を供給する電源ユニットと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、放熱フィンのスリットに電源ユニットの脚部を取り付けたり、取り外したり
、施工場所の状況に応じて照明装置を施工できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1の照明ユニット1から電源ユニット2を取り外した状態の照明装置100の斜視図。
【図2】図1の照明装置100の側面図。
【図3】実施の形態1の照明ユニット1に電源ユニット2を取り付けた状態の照明装置100の斜視図。
【図4】図3の照明装置100の側面図。
【図5】実施の形態1の照明装置100の下面図。
【図6】実施の形態1の照明装置100の分解図。
【図7】実施の形態1の照明装置100の板バネ9の拡大図。
【図8】図6の照明装置100のA−A断面図。
【図9】図8の照明装置100の照明ユニット1に電源ユニット2に取り付けた状態の断面図。
【図10】実施の形態2の照明ユニット41から電源ユニット42を取り外した状態の照明装置200の斜視図。
【図11】実施の形態2の照明ユニット41から電源ユニット42を取り付けた状態の照明装置200の斜視図。
【図12】図11のB−B断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
本実施の形態1の照明装置100について図1乃至図9を用いて説明する。
【0011】
まず、図1及び図2を用いて照明装置100の構成について説明する。尚、図1及び図2は、照明ユニット1から電源ユニット2を取り外した状態を図示している。
【0012】
照明装置100は照明ユニット1と電源ユニット2を備えており、照明ユニット1と電源ユニット2は口出し線である柔軟な配線3で電気的に接続されている。配線3は折り曲げられたり捻られたりすることができる。
【0013】
照明ユニット1は、基板収納部4とヒートシンク5を備えている。基板収納部4には発光するLED素子が設けられた基板が収納されている。尚、基板収納部4の詳細な構成については図5を用いて後述する。ヒートシンク5は、基板収納部4の底部に取り付けられている。基板収納部4に設けられているLED素子から生じる熱がヒートシンク5に伝わる。LED素子で生じた熱はヒートシンク5から空気中に放熱され、基板収納部4に収納されている基板及びLED素子が冷却される。基板収納部4は下方が開口しており、その反対側の上方の端面にヒートシンク5が取り付けられている。
【0014】
ヒートシンク5の構成について説明する。ヒートシンク5はアルミダイカストなどの熱伝導性のよい金属で構成されている。ヒートシンク5は複数枚の内側放熱フィン5a及び内側放熱フィン5aの外側に配置する一対の外側放熱フィン5bを備える。内側放熱フィン5aは隙間を空けて平行に並んだ複数枚の略板状のフィンから構成されている。外側放熱フィン5bは内側放熱フィン5aの両外側に内側放熱フィン5aと略平行に設けられている。外側放熱フィン5bは、内側放熱フィン5aの長手方向と略直交する方向において、内側放熱フィン5aよりも厚みがある。
ヒートシンク5は、基板収納部4の上端面に設けられており、LED素子が設けられている基板がヒートシンク5に直接ネジ止め等により取り付けられている。LED素子は、基板収納部4内においてヒートシンク5とは反対側に形成された開口から下方を照射する。
尚、本実施の形態1では、内側放熱フィン5aは8枚の放熱フィンから構成され、外側放熱フィン5bは2枚の放熱フィンから構成されているヒートシンク5を図示している。
【0015】
外側放熱フィン5bは、高さ方向における中腹に側面端部から一定距離まで水平方向のスリット6が形成されている。スリット6は、水平方向における外側放熱フィン5bの中腹近傍まで形成されている。尚、スリット6は、水平方向でなくてもLED素子が実装されている基板と平行であったり、基板収納部4の後述する取付枠23と平行であってもよい。
【0016】
スリット6の上部において、外側放熱フィン5bには凹部7が形成されている。
凹部7は、外側放熱フィン5bの上端面からその反対側にある基板収納部4に向けて開口から底部が形成されている。
【0017】
照明装置100は天井に形成された開口に埋め込まれ、LED素子が設けられている基板収納部4の下面の開口が天井の開口から露出し、LED素子が下方を照射する。
基板収納部4の外周には3つの取付用板バネ8が設けられている。天井面に形成された開口に照明装置100が埋め込まれると、取付用板バネ8が天井の面方向おける開口の外側方向へ付勢力を与える。この取付用板バネ8の付勢力により、照明装置100は天井の開口に引っかかって脱落が防止されている。
【0018】
電源ユニット2は、略直方体のケース15の内部に制御電源基板を備えており、外部の商用電源から供給される交流電流を任意の電圧の直流電流に変換、または任意の周波数の交流電流に変換し、照明ユニット1のLED素子に電力を供給するものである。また、電源ユニット2内の制御電源基板は、点灯回路なども実装されており、LED素子の点灯を制御することができる。
ケース15の下部四隅には、板状の脚部16が設けられている。脚部16が設けられている部分のケース15の側面は、ケース15の下面よりも下方に延びており、その端部が略直角に折れ曲がって脚部16が形成されている。脚部16は、ケース15の下面より下方向に位置しており、脚部16はケース15の側面と直交している。
脚部16の上側の表面には固定用穴17が形成されている。尚、固定用穴17は、板バネ9の後述するエンボス部28が嵌ればよく、貫通孔であっても窪みであってよい。
尚、脚部16がケース15の側面と直交して設けられているとは、電源ユニット2を水平な台の上に載せた状態で脚部16は水平方向に配置されていることである。
【0019】
電源ユニット2には給電コネクタ18が設けられており、給電コネクタ18は電力源となる外部の商用電源と接続される。この商用電源が給電コネクタ18を通じて前述の制御電源基板に電力を供給する。
【0020】
次に図3、図4を用いて照明ユニット1に電源ユニット2が取り付けられた状態の照明装置100について説明する。
ヒートシンク5の外側放熱フィン5bに形成されたスリット6に電源ユニット2の脚部16が水平方向から挿入されている。尚、スリット6の開口側の端部はテーパ状になっており、脚部16がスリット6に挿入し易いようになっている。
スリット6に脚部16が挿入されるとヒートシンク5の上面の一部分に電源ユニット2が載る。ヒートシンク5の上面とは基板収納部4とは反対側の端面のことである。
また、配線3は、内側放熱フィン5aのフィン同士の間の隙間で折れ曲がっている。
【0021】
照明装置100の製造者は、照明装置100を図1及び図2の状態で工場から出荷する場合、照明ユニット1と電源ユニット2をそれぞれ別々に梱包する必要ある。また、照明ユニット1と電源ユニット2が別々に梱包されていると配送時の配線3が断線する可能性もある。しかしながら、図3及び図4の状態で照明装置100を出荷すると、照明ユニット1と電源ユニット2を一緒に梱包することができ、梱包部材の使用量を削減することができる。また、照明ユニット1に電源ユニット2が取り付けられているので配線3が断線することも防止できる。
【0022】
また、スリット6に挿入された板状の脚部16がスリット6の内周面で外側放熱フィン5bと面接触しているので、外側放熱フィン5bと脚部16を介して、ヒートシンク5の熱がケース15に伝導する。ケース15に伝わった熱は、ケース15の表面から放熱されるので、ケース15を放熱部材として利用することができる。
【0023】
ここで、図5を用いて基板収納部4の構成について説明する。
図5は、図1乃至図4の照明ユニット1の下面図である。基板収納部4下面の中央には複数のLED素子20が設けられている。これらのLED素子20を囲むように反射板21が設けられている。反射板21の周囲には反射面22が形成されており、LED素子20から生じた光は反射板21及び基板収納部4の内周面である反射面22で反射して天井の設けられた照明装置100の下方を照射する。
反射面22の周囲には取付枠23が設けられている。照明装置100が天井に設置されたとき、取付枠23が天井の開口の端部と当接する。
【0024】
図6は、照明装置100の部分分解図である。外側放熱フィン5bの上面に形成された凹部7には、板バネ9及びネジ10が取り付けられる。凹部7と板バネ9の詳細な構成について以下に説明する。
【0025】
図7は、板バネ9の斜視図である。板バネ9は中央に窪みが設けられている。板バネ9の中央の窪みの両側には平面部25a、25cが設けられており、中央の窪みの底が平面部25bとなる。平面部25aには穴27が形成されており、平面部25bにはエンボス部28が形成されている。エンボス部28は、平面部25a、25bとは反対側に突き出た半球状の凸部である。
尚、平面部25bと平面部25aとは傾斜部26aで繋がっており、平面部25bと平面部25cとは傾斜部26bで繋がっている。
【0026】
図8には、図6中の照明装置100のA−A断面図を示している。図8は特に外側放熱フィン5bの断面を示したものである。
図8を用いて、外側放熱フィン5bの凹部7の形状について説明する。まず、凹部7は2段底になっており、1段目の底である第1底面31にはネジ穴30が形成されており、2段目の底である第2底面32には前述したスリット6が配置している。つまり、スリット6の基板収納部4側の内周面が第2底面32となる。
【0027】
図9には、図8の断面図の照明ユニット1に電源ユニット2に取り付けた状態を示している。第2底面32に配置されたスリット6に電源ユニット2の脚部16が挿入されている。
また、外側放熱フィン5bの凹部7には板バネ9が取り付けられており、板バネ9は固定部材であるネジ10によって外側放熱フィン5bに固定されている。
凹部7、板バネ9及びネジ10の配置について説明する。板バネ9の平面部25a及び平面部25cは凹部7の第1底面31に配置されており、板バネ9の平面部25bは凹部7の第2底面32に配置している。
平面部25aに形成された穴27と第1底面31に形成されたネジ穴30の位置は略一致しており、この穴27及びネジ穴30にネジ10が挿入されることによって板バネ9は外側放熱フィン5bに固定される。
板バネ9の平面部25bのエンボス部28は、第2底面32で電源ユニット2の脚部16の固定用穴17に嵌っている。
また、板バネ9の平面部25cは板バネ9の付勢力で第1底面31に押さえつけられている。
【0028】
このように、ネジ10で板バネ9を固定しているので、スリット6から脚部16を引き引き抜こうとすると、板バネ9がエンボス部28の傾斜に沿って浮き上がり、脚部16が固定用穴17に嵌った板バネ9のエンボス部28に引っかかる構成となっている。このように脚部16は板バネ9のエンボス部28である程度固定されているので、電源ユニット2は照明ユニット1から簡単には外れないが、スリット6と平行に電源ユニット2を照明ユニット1から引き抜く力をより強く加えると、脚部16の固定用穴17からエンボス部28が外れる。したがって、使用者は、ネジ10を外して板バネ9を凹部7から取り外すことなく電源ユニット2を引き抜く力を加えるだけで、電源ユニット2を照明ユニット1から取り外すことができ、また反対に、脚部16をスリット6に差し込む場合、板バネ9が浮き上がる程度の力を加えれば、脚部16の固定用穴17にエンボス部28が嵌るので、容易に脚部16をスリット6に差し込むことができるので、電源ユニット2を照明ユニット1に簡単に取り付けることができる。
【0029】
以上のように、簡単に照明ユニット1に電源ユニット2を容易に取り付けたり、取り外したりすることができるので、施行場所の天井裏の空間の広さに応じた施工性のよい照明装置100とすることができる。また、このような照明装置100を提供することにより、設置業者は設置環境に合わせて適した照明装置を選択して購入する必要もなくなる。
【0030】
実施の形態2.
本実施の形態2では、照明装置200について説明する。尚、以下の照明装置200の説明において、実施の形態1と同一部分には同一の符号を付して説明は省略する。
実施の形態1では、電源ユニット2の脚部16及び照明ユニット1のスリット6が、天井取り付け時にそれぞれ水平方向を向いている照明装置100について説明したが、本実施の形態2では、電源ユニット42の脚部56及び照明ユニット41のスリット46が垂直方向を向いている構成の照明装置200について説明する。
【0031】
図10、図11には、本実施の形態2の照明装置200の斜視図を示している。図10は電源ユニット42を照明ユニット41に取り付ける前の状態、図11は電源ユニット42を照明ユニット41に取り付けた後の状態をそれぞれ図示している。
【0032】
本実施の形態2の照明装置200の電源ユニット42は、実施の形態1の照明装置100の電源ユニット2と同様に略直方体形状をしており、その四隅には電源ユニット42の側面が延長して形成された4つの脚部56が設けられている。それぞれの脚部56には、固定用穴57が形成されている。脚部56は、実施の形態1の脚部16と同様にケース15の下面より下方に延びて配置されている。
【0033】
照明装置200の照明ユニット41のヒートシンク45の構成について説明する。実施の形態1と同様にヒートシンク45は基板収納部4に取り付けられている。ヒートシンク45は複数枚の内側放熱フィン45a及び内側放熱フィン45aの外側に配置する外側放熱フィン45bを備える。内側放熱フィン45aは隙間を空けて平行に並んだ複数枚の略板状のフィンから構成されている。外側放熱フィン45bは内側放熱フィン45aの両外側に内側放熱フィン45aと略平行に設けられている。外側放熱フィン45bは、内側放熱フィン45aの長手方向と略直交する方向において、内側放熱フィン45aよりも厚みがある。
【0034】
外側放熱フィン45bは、内側放熱フィン45aの長手方向と平行にスリット46が形成されている。
スリット46には、電源ユニット42の板状の脚部56が挿入される。
外側放熱フィン5bの外周側側面には凹部47が形成されている。凹部47には、実施の形態1と同様に板バネ9が設けられており、ネジ10によって板バネ9が外側放熱フィン45bに固定されている。この板バネ9とネジ10の凹部47内における配置については、図12を用いて後述する。
【0035】
図12は、図11のB−B断面図であり、スリット46に脚部56が挿入されている状態を図示している。
照明装置200の凹部47も実施の形態1の凹部7と同様に2段底になっており、1段目の底である第1底面61にはネジ穴60が形成されており、2段目の底である第2底面62には前述したスリット46が配置している。つまり、スリット46の内側放熱フィン45a側の内周面が第2底面62となる。第2底面62に配置されたスリット46に電源ユニット42の脚部56が挿入されている。
また、外側放熱フィン45bの凹部47には板バネ9が取り付けられており、板バネ9はネジ10によって外側放熱フィン45bに固定されている。
凹部47は、外側放熱フィン45bの外周面から内側放熱フィン45a側に向けて開口から底部が形成されている。
【0036】
凹部47、板バネ9及びネジ10の配置について説明する。板バネ9の平面部25a及び平面部25cは凹部47の第1底面61に配置されており、板バネ9の平面部25bは凹部47の第2底面62に配置している。
平面部25aに形成された穴27と第1底面61に形成されたネジ穴60の位置は略一致しており、この穴27及びネジ穴60にネジ10が挿入されることによって板バネ9は外側放熱フィン45bに固定される。
板バネ9の平面部25bのエンボス部28は、第2底面62で電源ユニット2の脚部56の固定用穴17に嵌っている。
また、板バネ9の平面部25cは板バネ9の付勢力で第1底面61に押さえつけられている。
【0037】
このように、凹部47内で板バネ9をネジ10で固定しているので、スリット46から脚部56を引き引き抜こうとすると、板バネ9がエンボス部28の傾斜に沿って浮き上がり、脚部56が固定用穴57に嵌った板バネ9のエンボス部28に引っかかる構成となっている。脚部56は板バネ9のエンボス部28である程度固定されているので、電源ユニット42は照明ユニット41から簡単には外れないが、スリット46と平行に電源ユニット42を照明ユニット41から引き抜く力を加えると、脚部56の固定用穴57からエンボス部28が外れる。したがって、使用者は、板バネ9を凹部47から取り外すことなく電源ユニット2を引き抜く力を加えるだけで、電源ユニット42を照明ユニット41から取り外すことができ、また反対に脚部56をスリット46に差し込む場合、板バネ9が浮き上がる程度の力を加えれば、脚部56の固定用穴57にエンボス部28が嵌るので、容易に脚部56をスリット46に差し込むことができるので、電源ユニット42を照明ユニット41に簡単に取り付けることができる。
【0038】
以上のように、実施の形態1の照明装置100と同様に、簡単に照明ユニット41に電源ユニット42を容易に取り付けたり、取り外したりすることができるので、施行場所の天井裏の空間の広さに応じた施工性のよい照明装置200とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、放熱フィン及び電源ユニットを有する照明装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0040】
1、41 照明ユニット、
2、42 電源ユニット、
3 配線、
4 基板収納部、
5、45 ヒートシンク、
5a、45a 内側放熱フィン、
5b、45b 外側放熱フィン、
6、46 スリット、
7、47 凹部、
8 取付用板バネ、
9 板バネ、
10 ネジ、
15 ケース、
16、56 脚部、
17、57 固定用穴、
18 給電コネクタ、
20 LED素子、
21 反射板、
22 反射面、
23 取付枠、
25a、25b、25c 平面部、
26a、26b 傾斜部、
27 穴、
28 エンボス部、
30、60 ネジ穴、
31、61 第1底面、
32、62 第2底面、
100、200 照明装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に発光素子が設けられた基板と、
前記基板の裏面に取り付けられ、前記発光素子から生じた熱を伝達して空気中に放熱するヒートシンクであって、複数のフィンを有し、前記複数のフィンのうち最も外側に配置しているフィンにスリットが形成されたヒートシンクと、
前記スリットに挿入可能な脚部を有し、前記発光素子に電流を供給する電源ユニットと、
を備えた照明装置。
【請求項2】
前記スリットは前記基板と平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記スリットは前記フィンと平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記脚部には穴が形成されており、
前記穴に嵌る突状部を有する板バネと、
前記スリットに前記脚部が挿入された状態で、前記板バネを前記ヒートシンクに固定する固定部材と、
を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−93270(P2013−93270A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235803(P2011−235803)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(390014546)三菱電機照明株式会社 (585)
【Fターム(参考)】