説明

現像処理装置

【課題】簡単かつ低コストな構成で過剰なオゾンを少なくできる、現像処理装置を提供する。
【解決手段】現像処理装置10は、フィルムFに現像処理を施す現像部14、および現像処理装置10の各構成要素を制御するためのコントローラ18を備える。現像部14には、それぞれ種類の異なる処理液が充填される複数の処理槽24と、処理液から発生する臭気ガスをオゾンよって分解・脱臭した後に排気するための排気部40が設けられる。コントローラ18のCPU18aは、フィルムFを処理槽24内で処理液に浸すように搬送する搬送ラック30の駆動状態に基づいて、オゾン発生器44を通常モードおよび低発生モードのいずれか一方のモードで動作させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は現像処理装置に関し、より特定的には、処理液によって感光材料に現像処理を施す現像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ラボ(現像所)等に設置される現像処理装置では、写真用のフィルム等の感光材料を所定の搬送経路に沿って搬送し現像部の複数の処理槽内で処理液に浸すことによって、感光材料に現像、定着および洗浄等の現像処理を施す。
【0003】
このような現像処理装置の現像部では、所定温度に温められる処理液が蒸発し、酢酸、アンモニア、その他の有機溶媒等の臭気ガスが発生する。臭気ガスは、処理液のコンタミネーション(汚染)や金属部品の錆の原因となるので、ファン等によって現像部から外部(たとえばラボの室内)に強制的に排気される。臭気ガスを室内に直接的に排気すると室内のオペレータや顧客に不快感を与えるので、現像処理装置では臭気ガスを分解・脱臭した後に排気するといったことが行われている。
【0004】
現像処理装置において強力な酸化力を有するオゾンによって臭気ガスを分解・脱臭する場合、臭気ガスを迅速に分解・脱臭できる反面、臭気ガスと反応しなかった過剰なオゾンが室内に大量に排気されると人体に悪影響を与えるおそれがある。そこで特許文献1には、過剰なオゾンを検出するためにオゾン濃度検出部を設け、オゾン濃度検出部による検出結果に基づいてオゾン発生器を制御する技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、過剰なオゾンを少なくできる。
【特許文献1】特開2004−29137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術では、過剰なオゾンを検出するための検出手段を設ける必要があり、装置の構成が複雑になり、装置のコストが上昇してしまうという問題があった。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡単かつ低コストな構成で過剰なオゾンを少なくできる、現像処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の現像処理装置は、処理液によって感光材料に現像処理を施す現像処理装置であって、感光材料を処理液に浸すことによって感光材料に現像処理を施す現像部、処理液から発生する臭気ガスを分解するためのオゾンを発生させるオゾン発生器、および当該現像処理装置の駆動状態に基づいてオゾン発生器を制御する制御手段を備える。
【0008】
請求項2に記載の現像処理装置は、請求項1に記載の現像処理装置において、感光材料を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段をさらに含み、現像部は搬送経路上に設けられ、制御手段は搬送手段の駆動状態に基づいてオゾン発生器を制御することを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の現像処理装置では、制御手段が当該現像処理装置の駆動状況に基づいてオゾン発生器ひいてはオゾンの発生量を制御する。したがって、過剰なオゾンを検出するための検出手段を別に設ける必要がなく、簡単かつ低コストな構成で過剰なオゾンを少なくできる。
【0010】
請求項2に記載の現像処理装置では、制御手段が搬送手段の駆動状態に基づいてオゾン発生器ひいてはオゾンの発生量を制御する。現像部の処理液は搬送手段による感光材料の搬送に伴って撹拌されるので、臭気ガスの発生量は搬送手段を駆動した状態で多くなる。したがって、搬送手段を駆動した状態ではオゾンの発生量を多くし、搬送手段を停止した状態ではオゾンの発生量を少なくすることによって、臭気ガスを確実に分解・脱臭しつつも過剰なオゾンを少なくできる。このように搬送手段の駆動状態に基づいてオゾンの発生量を制御することによって、過剰なオゾンを検出するための検出手段を別に設ける必要がなく、簡単かつ低コストな構成で過剰なオゾンを少なくできる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、簡単かつ低コストな構成で過剰なオゾンの量を少なくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、この発明の一実施形態の現像処理装置10は、ラボ(現像所)等に設置され、感光材料の一例である写真用のフィルムFを所定の搬送経路(図1において一点鎖線で示す)に沿って搬送し、フィルムFに現像処理を施すフィルム現像装置である。
【0013】
図1に示すように、現像処理装置10は、フィルムFを収納するパトローネPが装填される装填部12、フィルムFに現像処理を施す現像部14、現像部14の下流側に設けられ現像部14からのフィルムFを乾燥させる乾燥部16、現像処理装置10の各構成要素を制御するためのコントローラ18、およびオペレータが指示を行うための入力部20を備える。
【0014】
装填部12は、ローラ対22を含む。装填部12において搬送経路に沿ってパトローネPから引き出されたフィルムFは、ローラ対22の駆動によって現像部14に送られる。フィルムFの後端は装填部12に設けられる図示しないカッタによってパトローネPから切り離される。
【0015】
現像部14内には、複数(ここでは7つ)の処理槽24(24a〜24gとする)が設けられる。処理槽24a〜24g内にはそれぞれ、フィルムFに現像処理を施すための種類の異なる処理液が充填される。また、処理槽24a〜24g内にはそれぞれ、処理液の温度を検出するための液温センサ26と、図示しない供給源から供給されるエネルギーによって発熱し処理液を加熱するヒータ28とが設けられる。なお、図1においては処理槽24gに設けられる液温センサ26およびヒータ28のみが示されている。現像処理装置10では、液温センサ26による検出結果に基づいてコントローラ18がヒータ28を制御することによって、処理槽24a〜24g内の処理液の温度が所定温度(たとえば約40℃)に保たれる。
【0016】
また、処理槽24a〜24gにはそれぞれ、搬送ラック30(30a〜30gとする)が設けられる。搬送ラック30aは、フィルムFを搬送するための複数の搬送ローラを含み、複数の搬送ローラが処理液に浸かるように処理槽24aに設けられる。搬送ラック30b〜30gについても同様に処理槽24b〜24gに設けられる。
【0017】
また、現像部14内には搬送ラック30a〜30gを駆動するための駆動ユニット32が設けられる。駆動ユニット32は、ステッピングモータ等であるモータ34、モータ34に連結されるシャフト36、および処理槽24a〜24gに対応してシャフト36に設けられる複数(ここでは7つ)のギア38(38a〜38gとする)を含む。
【0018】
モータ34は、コントローラ18から入力されるパルス信号に基づいて駆動され、シャフト36を回転させる。ギア38aは、シャフト36の回転に伴って回転し、処理槽24aの搬送ラック30aに設けられる図示しない伝達機構にモータ34の動力を伝達する。搬送ラック30aの図示しない伝達機構は、ギア38aからの動力を搬送ラック30aの複数の搬送ローラに伝達し、複数の搬送ローラをそれぞれ回転させる。つまり、ギア38aがモータ34の動力を搬送ラック30aの伝達機構に伝達することによって、搬送ラック30aが駆動される。搬送ラック30b〜30gについても同様に、ギア38b〜38gがモータ34の動力を図示しない伝達機構に伝達することによって駆動される。現像部14では、駆動ユニット32によって駆動される搬送ラック30a〜30gがフィルムFを処理槽24a〜24g内で処理液に浸しつつ搬送することによって、フィルムFに現像、漂白、定着、安定化および洗浄等の現像処理が施される。
【0019】
このような現像部14では、処理槽24a〜24g内の処理液が所定温度に温められるので、処理液からは酢酸、アンモニア、その他の有機溶媒等の臭気ガスが発生する。処理槽24a〜24gにおいて、下流側の処理槽24内の処理液の成分が上流側の処理槽24内の処理液に混入すると上流側の処理槽24内の処理液をコンタミネーション(汚染)することとなり、上流側の処理槽24内の処理液によってフィルムFを適正に現像処理できなくなってしまう。また、臭気ガスは金属部品の錆の原因となる。つまり、現像部14内に臭気ガスを停滞させておくと現像処理装置10に悪影響を与えることとなる。このような理由から、現像部14には臭気ガスを排気するための排気部40が設けられる。臭気ガスをラボの室内に直接的に排気するとラボの室内のオペレータや顧客に不快感を与えるので、排気部40は臭気ガスを分解・脱臭した後に排気する。
【0020】
排気部40は、現像部14の搬送経路における最下流近傍に設けられる反応室42、反応室42内に設けられ臭気ガスを分解するためのオゾンを発生させるオゾン発生器44、および臭気ガスを反応室42に導入し反応室42ひいては現像部14から排気するためのファン46を含む。
【0021】
図1において破線で示すように、臭気ガスはファン46の駆動に伴って導入口42aから反応室42内に導入され、反応室42内でオゾン発生器44によって発生されたオゾンと反応し、分解・脱臭される。そして、分解・脱臭済みの臭気ガスが反応室42(現像部14の筐体)の上面に設けられる排気口42bから排気される。
【0022】
このように現像部14における搬送経路の最下流近傍から臭気ガスを排気することによって、下流側の処理槽24内の処理液の成分が上流側の処理槽24の処理液に混入することを防止でき、上流側の処理槽24内の処理液が汚染されることを防止できる。なお、上流側の処理槽24内の処理液の成分が下流側の処理槽24内の処理液に混入しても、下流側の処理槽24内の処理液に悪影響を与えることはない。
【0023】
処理槽24a〜24g内で現像処理が施されたフィルムFは、ローラ対48によって処理槽24gから引き上げられ、ローラ対50によって現像部14の排出口52から濡れた状態で乾燥部16に送られる。
【0024】
乾燥部16は、フィルムFを搬送するためのローラ対54,56、および温風を発生させるファンヒータ58を含む。乾燥部16では、搬送されるフィルムFにファンヒータ58が温風を与えることによってフィルムFを乾燥させる。乾燥部16で乾燥されたフィルムFは、乾燥部16の排出口60から現像・乾燥済みのフィルムFとして排出される。
【0025】
コントローラ18は、CPUバスで相互に接続されたCPU18a、ROM18b、RAM18c、およびハードディスクドライブ(HDD:ハードディスクを含む)18dを含む。
【0026】
制御手段であるCPU18aは、ROM18bやHDD18d等に格納される各種のプログラムを実行し、現像処理装置10の各構成要素に指示を与え、かつそれらの動作を制御する。
【0027】
ROM18bは、起動用プログラム等を格納している。起動用プログラムは、現像処理装置10の電源投入時にCPU18aによって実行される。これによって、HDD18dに格納されているオペレーティングシステム(OS)等のプログラムがRAM18cにロードされ、各種の処理や制御が実行可能となる。
【0028】
RAM18cは、CPU18aの作業領域として使用される。RAM18cには、現像処理装置10を制御するプログラムが展開され、RAM18cは、このプログラムによる処理結果、処理のための一時データ等を保持する。
【0029】
HDD18dは、プログラムや制御用データ等を、CPU18aの指示に従ってハードディスクに対して書き込みまた読み出す。この実施形態では、HDD18dのハードディスクに、図2に示すような動作を実行するためのプログラムが格納される。
【0030】
入力部20は、オペレータが現像処理装置10に指示を与えるために用いられ、たとえば、入力部20からの指示に従ってフィルムFの搬送ひいてはフィルムFの現像処理が開始される。
【0031】
このように構成される現像処理装置10において、オゾン発生器44によって発生されるオゾンが臭気ガスと反応することなくラボの室内に大量に排気されると、室内のオペレータや顧客等の身体に悪影響を与えることとなる。そこで現像処理装置10では、現像処理装置10の駆動状態に基づいてオゾン発生器44ひいてはオゾンの発生量が制御される。この実施形態では、搬送手段であるローラ対22,48,50,54および56と搬送ラック30a〜30gとのうち、搬送ラック30a〜30gの駆動状態に基づいてオゾン発生器44が制御される。
【0032】
ついで、図2を参照して、現像処理装置10におけるオゾン発生器44の制御動作の一例について説明する。なお、ここでは、処理槽24a〜24g内の処理液が所定温度に温められており、フィルムFを現像処理可能な状態であるものとする。また、ここでは、低発生モード(後述)でオゾン発生器44を動作させ、ファン46の駆動によって臭気ガスを排気しているものとする。
【0033】
まず、入力部20からの現像処理開始の指示に従って、CPU18aは、モータ34へのパルス信号の入力を開始し、搬送ラック30a〜30gを駆動させる(ステップS1)。これとともに、CPU18aはオゾン発生器44を通常モードで動作させる(ステップS3)。
【0034】
通常モードにおいてオゾン発生器44が発生させるオゾンの量は、搬送ラック30a〜30gの駆動に伴って撹拌される処理液の蒸発量に応じて予め設定されている。つまり、通常モードにおけるオゾンの発生量は、搬送ラック30a〜30gを駆動した状態で発生する臭気ガスの量に応じて予め設定されている。具体的には、通常モードにおけるオゾンの発生量は、1mg/h程度に設定されている。
【0035】
つづいて、たとえば1つのフィルムFの現像処理が終了すると、CPU18aは、モータ34へのパルス信号の入力を停止し、搬送ラック30a〜30gを停止させる(ステップS5がYES)。その後、所定時間(たとえば1分)が経過すれば(ステップS7がYES)、CPU18aはオゾン発生器44を低発生モードで動作させる(ステップS9)。
【0036】
搬送ラック30a〜30gを停止させてから低発生モードに移るまでの所定時間は、搬送ラック30a〜30gの駆動によって撹拌された処理槽24a〜24g内の処理液が安静になるまでの時間に応じて設定されている。また、低発生モードにおいてオゾン発生器44が発生させるオゾンの量は、たとえば通常モードにおけるオゾンの発生量の半分(ここでは0.5mg/h)に設定されている。
【0037】
その後、搬送ラック30a〜30gの駆動が再開されれば(ステップS11がYES)、ステップS3に戻り、オゾン発生器44を通常モードで動作させる。搬送ラック30a〜30gの駆動が再開されるまでは低発生モードを維持する。
【0038】
一方、ステップS7で所定時間が経過するまでに、搬送ラック30a〜30gの駆動が再開されれば(ステップS13がYES)、通常モードを維持し、搬送ラック30a〜30gが停止されるまで待機する。
【0039】
このようにオゾン発生器44を制御することによって、オゾンの発生量は図3に示すように推移する。図3には、搬送ラック30a〜30gの1回目の駆動から2回目の駆動までの時間(以下、第1停止時間という)が所定時間以上であり、2回目の駆動から3回目の駆動までの時間(以下、第2停止時間という)が所定時間未満であり、3回目の駆動から次の駆動までの時間が所定時間以上である場合のオゾンの発生量の推移が示されている。
【0040】
1回目の駆動と2回目の駆動との間をみて、第1停止時間が所定時間以上であるので、オゾン発生器44が通常モードから低発生モードに切り替えられ、オゾンの発生量が半分になっているのがわかる。処理槽24a〜24g内の処理液は搬送ラック30a〜30gの駆動に伴って撹拌されるので、臭気ガスの発生量は搬送ラック30a〜30gを駆動した状態で多くなる。このように、搬送ラック30a〜30gを駆動した状態ではオゾンの発生量を多くし、搬送ラック30a〜30gを停止した状態ではオゾンの発生量を少なくすることによって、臭気ガスを確実に分解・脱臭しつつも過剰なオゾンを少なくできる。
【0041】
また、2回目の駆動と3回目の駆動との間をみて、第2停止時間が所定時間未満であるので、通常モードが維持され、オゾンの発生量が削減されていないのがわかる。搬送ラック30a〜30gの駆動によって撹拌された処理液が安静になるまでには時間を要するので、搬送ラック30a〜30gの停止後すぐに臭気ガスの発生量が大幅に減少することはない。したがって、所定時間が経過するまでは通常モードを維持することによって、搬送ラック30a〜30gの駆動と停止とを短時間に繰り返す場合であっても臭気ガスを確実に分解・脱臭できる。
【0042】
このような現像処理装置10によれば、過剰なオゾンを検出するための検出手段を別に設ける必要がなく、簡単かつ低コストな構成で過剰なオゾンを少なくできる。
【0043】
なお、上述のオゾン発生器44の制御動作では、搬送ラック30a〜30gの駆動状態に基づいて通常モードと低発生モードとを切り替える場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、搬送ラック30a〜30gを停止した状態では、オゾン発生器44を停止させ、オゾンを発生させないようにしてもよい。
【0044】
また、上述の実施形態では、搬送手段のうち搬送ラック30a〜30gの駆動状態に基づいてオゾン発生器44を制御する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、ローラ対22,48,50,54および56のうち少なくとも1つのローラ対の駆動状態に基づいてオゾン発生器44を制御するようにしてもよい。
【0045】
また、上述の実施形態では、搬送手段の駆動状態に基づいてオゾン発生器44を制御する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。処理液を加熱している状態では臭気ガスの発生量が多くなるので、たとえばヒータ28に供給されるエネルギー量に基づいてオゾン発生器44を制御するようにしてもよい。つまり、加熱手段の駆動状態に基づいてオゾン発生器44を制御するようにしてもよい。また、処理液の温度が下がる際にも臭気ガスの発生量が多くなるので、液温センサ26による検出結果に基づいてオゾン発生器44を制御するようにしてもよい。つまり、処理液の温度を検出するための検出手段による検出結果に基づいてオゾン発生器44を制御するようにしてもよい。さらに、図示しない補給タンクから処理液を補給する際にも処理槽24a〜24g内の処理液が撹拌され臭気ガスの発生量が多くなるので、補給タンクから処理液を供給するためのポンプ等の供給手段の駆動状態に基づいてオゾン発生器44を制御するようにしてもよい。
【0046】
さらに、上述の実施形態では、この発明の現像処理装置によって写真用のフィルムFに現像処理を施す場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。この発明は、感光材料の他の例である銀塩印画紙に現像処理を施す現像処理装置(プリント現像装置)にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の現像処理装置の一例を示す図解図である。
【図2】図1に示す現像処理装置におけるオゾン発生器の制御動作の一例を示すフロー図である。
【図3】搬送ラックの駆動状態とオゾンの発生量との関係を示す図解図である。
【符号の説明】
【0048】
10 現像処理装置
14 現像部
18 コントローラ
18a CPU
22,48,50,54,56 ローラ対
24 処理槽
30 搬送ラック
32 駆動ユニット
34 モータ
44 オゾン発生器
F フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理液によって感光材料に現像処理を施す現像処理装置であって、
前記感光材料を前記処理液に浸すことによって前記感光材料に現像処理を施す現像部、
前記処理液から発生する臭気ガスを分解するためのオゾンを発生させるオゾン発生器、および
当該現像処理装置の駆動状態に基づいて前記オゾン発生器を制御する制御手段を備える、現像処理装置。
【請求項2】
前記感光材料を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段をさらに含み、
前記現像部は前記搬送経路上に設けられ、
前記制御手段は前記搬送手段の駆動状態に基づいて前記オゾン発生器を制御する、請求項1に記載の現像処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−248919(P2007−248919A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−73533(P2006−73533)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】