説明

理美容用椅子

【課題】 従来のような洗髪装置と椅子とが分離されているものにあっては、椅子の高さ調整と洗髪装置の高さ調整を同期して行う必要があるため、調整作業が面倒であるという問題があり、また、高さ調整を行ったとしても背凭れを寝かせる途中で被洗髪者が前後方向に移動した場合には、首後ろ部と首受け部との位置がズレてしまうといった問題があった。
【解決手段】 昇降手段2によって昇降可能に取付けられた補助椅子部材3と、該補助椅子部材の先端に取付けられたシャンプーボール4と、前記補助椅子部材上に取付けられた座部53と、該座部に対して起伏自在に取付けられた背凭れ56と、該背凭れの先端に取付けられた枕部材6とより構成した理美容用椅子である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子に被洗髪者を仰向けで寝かせた状態で洗髪するための理美容用椅子において、椅子の背凭れに枕部材を取付けると共にシャンプーボールを前記椅子に一体的に取付け、洗髪時に被洗髪者の首後ろ部を乗せた状態で洗髪が行えるようにした理美容用椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、理美容院において被洗髪者を椅子に仰向けに寝かせて洗髪を行う場合、施術用の椅子から洗髪用の椅子、例えば、特開2002−102001の公開公報に開示されているような椅子に移動し、首後ろ部をシャンプーボールの首受け部に乗せて行うことが一般的であった。この公開公報の発明は、洗髪装置と椅子とから構成され、洗髪装置および椅子にそれぞれ高さ調整を行うための昇降手段が内蔵されたものである。
【0003】
そして、洗髪者が椅子に座った状態において、洗髪者の身長に合わせて椅子および洗髪装置の高さ昇降手段を制御して、被洗髪者の首後ろ部がシャンプーボールの首受け部にフィットするように調整し、その後に洗髪作業を行うというものであった。
【特許文献1】特開2002−102001
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記した従来のような洗髪装置と椅子とが分離されているものにあっては、椅子の高さ調整と洗髪装置の高さ調整を同期して行う必要があるため、調整作業が面倒であるという問題があり、また、高さ調整を行ったとしても背凭れを寝かせる途中で被洗髪者が前後方向に移動した場合には、首後ろ部と首受け部との位置がズレてしまうといった問題があった。
【0005】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、椅子の一部にシャンプーボールを一体的に取付け、また、起伏する背凭れに前もって首受け部を取付けておくことにより、背凭れを寝かせる途中において被洗髪者の首後ろ部と枕部材との間にズレが生じることがなく、従って、寝かせた状態において枕部材がシャンプーボールの首受け部に一致する理美容用椅子を提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の理美容用椅子は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、昇降手段によって昇降可能に取付けられた補助椅子部材と、該補助椅子部材の先端に取付けられたシャンプーボールと、前記補助椅子部材上に取付けられた座部と、該座部に対して起伏自在に取付けられた背凭れと、該背凭れの先端に取付けられた枕部材とより構成したものである。
【0007】
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記枕部材が被洗髪者の首後ろ部を支持する頸部支持部で構成されている。
【0008】
請求項3の手段は、前記した請求項1において、前記枕部材が、被洗髪者の首後ろ部を支持する頸部支持部と、該頸部支持部に一体的に取付けられた被洗髪者の後頭部を支持する頭部支持部とから構成されている。
【0009】
前記した請求項4の手段は、前記した請求項1乃至3において、前記枕部材が、前記背凭れに対して摺動、かつ、固定可能に支持され上下動板に対して揺動自在に取付けられているものである。
【0010】
請求項5の手段は、昇降手段によって昇降可能に取付けられた補助椅子部材と、該補助椅子部材の先端に取付けられたシャンプーボールと、前記補助椅子部材上に取付けられた座部と、該座部に対して起伏自在に取付けられた背凭れと、該背凭れの先端に上下動自在に取付けられた枕部材と、該枕部材の前記背凭れに対する高さ調整を行った調整量に比例して前記座部とシャンプーボールの相対位置関係を調整して前記枕部材を前記シャンプーボールの所定の位置に位置決めするための制御手段とから構成したものである。
【0011】
請求項6の手段は、前記した請求項5において、前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、少なくとも前記背凭れの伏倒が開始される前記制御手段によって行われるものである。
【0012】
請求項7の手段は、前記した請求項5において、前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、座部が補助椅子部材に対して前後動することで行われるものである。
【0013】
請求項8の手段は、前記した請求項5において、前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、前記シャンプーボールが補助椅子部材に対して前後動することで行われるものである。
【0014】
請求項9の手段は、前記した請求項5において、前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、座部が補助椅子部材に対しての前後動と、前記シャンプーボールが補助椅子部材に対しての前後動とで行われるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は前記したように、昇降可能な補助椅子部材にシャンプーボールを取付け、また、補助椅子部材に枕部材を取付けた背凭れを有する椅子を取付けたことにより、被洗髪者を椅子に座らせて枕部材に後ろ首部を一致させた状態で背凭れを伏倒することで、枕部材はシャンプーボールの首受け部に一致することにより、被洗髪者の首部がシャンプーボールの首受け部にフィットした状態となって、熟練を要することなく洗髪作業を迅速に行うことができる。
【0016】
また、枕部材に、少なくとも被洗髪者の首後ろ部を支持する頸部受け部を取付けたことにより、被洗髪者の首後ろ部を支持して安定、かつ、安楽な姿勢で洗髪を受けることができ、また、被洗髪者の後頭部も頭部支持部で受けるようにすることで、より洗髪姿勢が安定すると共に被洗髪者の頸部に無理な力を与えることがなく、疲労感を与えることがない。また、枕部材は、背凭れに対して摺動、かつ、固定可能に支持な上下動板に対して揺動自在に取付けることで頭部が枕部材に対してフィットし、洗髪姿勢がより安定状態になって首に係る負荷を軽減することができる。
【0017】
また、枕部材を被洗髪者の座高に合わせて上下動させて頭部と枕部材とをフィットさせ、かつ、枕部材を上下動させた分だけ椅子またはシャンプーボールあるいは両者を前後動させて、背凭れの伏倒時に枕部材がシャンプーボールの首受け部に一致するようにしたので、洗髪までの作業が非常に簡単に行える等の効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、椅子の一部にシャンプーボールを一体的に取付け、また、前記椅子における背凭れに枕部材を取付けたものである。
【実施例1】
【0019】
次に、本発明の理美容用椅子の第1の実施例を図1〜図6と共に説明する。
図において、1は床面に設置される基台、2は基台1に一端が軸支され、他端が補助椅子部材3の基板31に軸支され、内部に図示しない油圧シリンダと平行リンクが内蔵された昇降手段である。そして、油圧シリンダに油を注入すると平行リンクが起立して補助椅子部材3が水平状態で上昇し、油を排出すると下降する構造となっている。
【0020】
補助椅子部材3の前記基板31の後端側(図において右側)にはシャンプーボール4が取付けられ、該シャンプーボール4の排水口41よりの排水管41aおよび図5に示すシャワーヘッド42に図示しないホースを介して接続される水栓43よりの温水管43aは、補助椅子部材3の下面を覆う目隠し板32内から、前記昇降手段2の油圧シリンダおよび平行リンクを覆う覆い板内を介して基台1から床下に配管されている図示しない排水パイプ、温水パイプに接続されている。なお、45は後述する枕部材5の上下動板61の部分を受ける凹部である。
【0021】
前記基板31の先端側(図において左側)左右には2つのコロ51が取付けられ、該コロ51にガイドされ前後動可能に取付けられたガイド部材52に座部53が固定された椅子5が取付けられている。この椅子5における座部53の裏面側からステップ54が垂下状態で取付けられ、また、座部53の後端側にはリンク55を介して起伏自在に背凭れ56が取付けられている。
【0022】
そして、前記ガイド部材52には一端が前記リンク55に軸支された背凭れ用油圧シリンダ58の他端が軸支され、また、一端が前記基板31に軸支された座部用油圧シリンダ57の他端に軸支されている。
【0023】
このように構成された椅子5は、座部用油圧シリンダ57に油が供給されると座部53は基板31に対して前方に移動し、油が排出されると図示しないスプリングのバネ力によって後方に移動する。また、背凭れ用油圧シリンダ58に油を供給するとリンク55を反時計方向に回動させて背凭れ56が起立し、油が排出されると図示しないスプリングのバネ力によってリンク55を時計方向に回動させて伏倒状態となる。
【0024】
前記椅子5における背凭れ56の心材56aには、後述する枕部材6の上下動板61をある程度摩擦力をもって上下動可能に支持する支持部材59が内蔵されており、この支持部材59内には上下動板61の上下動移動量を検出する図6に示す枕高さ検出手段59a(例えば、上下動板61の長手方向に多数のスリットを形成し、該スリット部分を挟んで透過型のホトセンサを配置し、該ホトセンサがスリットの数を計数することで移動量を検出するもの等)が内蔵されている。
【0025】
次に、枕部材6の詳細を図5〜図7と共に説明するに、前記上下動板61の上端に形成された突片61aに回動自在に軸支された側面L字状に形成された頸部支持部62と頭部支持部63とから形成されている。
【0026】
前記頸部支持部62は上面が湾曲部となっており被洗髪者の首後ろ部を支持するのに適した形状となっている。また、該湾曲部にはジェルや発泡材等を革や合成樹脂等のシートで覆ったクッション材62aが取付けられている。また、頭部支持部63は前記頭部支持部62から2本のアームが突出し、頭部を2か所で支持する形状となっており、該アームの上面にはジェルや発泡材等を革や合成樹脂等のシートで覆ったクッション材63aが取付けられている。前記頸部支持部62の湾曲最下部と頭部支持部63の上面とは、頸部支持部62が垂直状態にある時に略同一平面になるように構成されている。
【0027】
次に、枕部材6を背凭れ56に対して高さ調整を行った場合に、座部58を前方に前記高さ調整を行った移動量に比例して移動させ、枕部材6がシャンプーボール4における首受け部45の所定位置にセットするための制御手段を図8と共に説明する。
【0028】
制御手段7は、枕部材6を背凭れ56に対して最下降位置まで下げた位置を基準点とし、該基準点から枕部材6を引き上げた移動量を検出する前記した枕高さ検出手段59aと、図1〜図4に開示していないが、座部53を最後方に移動した位置を基準点とし、該基準点から座部53を前方に移動した移動量を、例えば、座部用油圧シリンダ57のピストンの吐出量を検出する座部位置検出手段71と、枕部材6の移動量に対して座部53をどの程度前進させることで、上下動板61に取付けられている枕部材6の回動部がシャンプーボール4の首受け部45の位置になるかを予め実験して得た値を記憶させておく変換テーブル72と、座部用油圧シリンダ57である座部移動手段73と、背凭れ用油圧シリンダ58である背凭れ起伏手段74および図9に示すフローチャートに示す制御をコントロールCPU75とから構成されている。
【0029】
次に、前記した理美容用椅子の構造を前記した制御手段7によって制御するための動作を図9のフローチャートと共に説明する。
先ず、制御手段7は座部53が基準位置にあるか否かを監視し、もし基準位置にないと判断すると座部53を座部用油圧シリンダ57の油を抜いて最後部である基準位置に戻す(ステップS1)。次いで、被洗髪者を椅子5に座らせ、該洗髪者の座高と枕部材6の頸部支持部62との高さ位置とが一致している場合には、洗髪者が背凭れ起伏手段74である背凭れ用シリンダ58を操作することになるので、制御手段7は背凭れ起伏手段74が操作されたか否かを監視し(ステップS2)、操作されたと判断するとステップS11に進み背凭れ56を伏倒させる。
【0030】
前記ステップS2において所定の時間内に背凭れ起伏手段74が操作されない場合に、すなわち、被洗髪者の首後ろ部と頸部支持部62との高さ位置が一致していない場合には、枕部材6を引き上げることになるので、制御手段7は枕部材9を頸部支持部62が首後ろ部に一致するように引き上げられ調整が行われたか否かを監視し(ステップS3)、調整が行われると枕高さ検出手段59aより移動量に応じた信号が出力される(ステップS4)。
【0031】
そして、被洗髪者の首後ろ部と頸部支持部62との位置合わせが終了した時点で、枕高さ検出手段59aよりの出力値から変換テーブル72より座部の前進移動量を決定する(ステップS5)。次いで、前記移動量が変換テーブル72より得られたならば、座部駆動手段73である座部用シリンダ57に油を供給して座部53を前進させる(ステップS6)。
【0032】
この座部53の移動は座部位置検出手段71によって監視されているので、前記変換テーブル72によって得られた移動量と、座部53の実際の移動量とを対比を行い(ステップS7)、制御手段7は前記対比による変換テーブル72よりの移動量と座部53の移動量が一致したか否かの監視を行い(ステップS8)、一致したと判断すると座部起動手段71である座部用シリンダ58への油の供給を停止する(ステップS9)。
【0033】
そして、洗髪者は背凭れ駆動手段74を操作して(ステップS10)、背凭れ用シリンダ58の油を抜いて枕部材6の頸部支持部62がシャンプーボール4の首受け部45に位置するまで背凭れ56を伏倒させ、その後、洗髪作業を開始する。
【0034】
なお、前記した動作説明において、背凭れを伏倒させるのを背凭れ伏倒手段(例えば、押しボタンスイッチ)を操作して行う場合について説明したが、座部53の前進が終了した信号を制御手段7が受けたなら、自動的に背凭れ56の伏倒を自動的に行うようにしてもよい。
【0035】
また、背凭れ56の伏倒停止位置は、枕部材6を引き上げた量によって枕部材6がシャンプーボール4の首受け部45が当接する背凭れ56の伏倒角度が変わるので、枕部材6を最低位置に引き下げた状態で枕部材6が前記首受け部45に当接する背凭れ伏倒角度を予め設定しておき、枕部材6の引き上げ量が大きい場合には、背凭れ伏倒手段74を洗髪者が操作して背凭れ56の伏倒角度を調整することで、枕部材6を首受け部にフィットさせることができる。
【0036】
また、他の方法としては、枕部材6の引き上げ量を検出したなら、前記した椅子53の前方移動調整と同様な方法によって、前記引き上げ量に応じて背凭れ56の伏倒角度を制御手段7によって行うようにしてもよい。
【実施例2】
【0037】
次に、第2の実施例を図10、図11と共に説明する。この実施例は前記した実施例がステップ54を有する前垂れが座部53に対して固定式であるのに対し、前垂れを背凭れ56の起伏に同期して伏倒するように構成したものである。なお、前記した実施例と同一符号は同一部分を示しているので、各部材の説明については省略する。
【0038】
この実施例では、座部53の先端側に前垂れ60を伏倒自在に軸支し、背凭れ56に連結板56bを取付け、該連結板56bと前垂れ59との間にリンク60aで連結したことを特徴とするものである。
【0039】
このように構成することで、背凭れ用油圧シリンダ58に油を供給することで、背凭れ56が起立状態となり、該背凭れ56が起立状態になるとリンク60aを介して前垂れ60が起立状態となり、また、背凭れ用油圧シリンダ58に油を供給することで、背凭れ56が伏倒状態となり、該背凭れ56が伏倒状態になるとリンク60aを介して前垂れ60が水平状態となる。
【0040】
従って、被洗髪者が座部53に腰掛けた状態においては、下肢は上肢に対して垂下された状態となっており、洗髪するために仰向けに寝た状態においては、ふくら脛部分が前垂れ60の上に乗った状態となって安楽な姿勢で洗髪作業を受けることができる。なお、その他の動作は前記した第1の実施例と同様であるので、動作説明については省略する。
【実施例3】
【0041】
次に、第3の実施例を図12、図13と共に説明する。この実施例は前記した第1および第2の実施例が枕部材6を上下動した場合に、座部53を移動させることで位置合わせしたのに対し、シャンプーボール4を補助椅子部材3に対して移動可能となし、該シャンプーボール4を移動させることで、あるいは、座部53とシャンプーボール4とを移動させることで位置合わせができるようにしたものである。なお、前記した第1の実施例と同一符号は同一部分を示しているので、各部材の説明については省略する。また、図面には昇降手段と基台の記載は省略してある。
【0042】
この実施例では、補助椅子部材3の基板31に左右それぞれ2個のコロ31aを取付け、該コロ31aにガイドされ前後動可能に取付けられたガイド部材46にシャンプーボール4を取付ける。また、一端が前記基板31に軸支され他端が前記ガイド部材46に軸支され、シャンプーボール4を前後動させるためのボール用油圧シリンダ47を取付けたものである。
【0043】
このように構成することで、前記した第1の実施例で説明した動作において枕部材6を引き出し、該引き出した移動量に応じて座部53を移動させたのに対して、この実施例においては、座部53を固定した実施例でボール用油圧シリンダ47に油を注入して図13に示すようにシャンプーボール4を後方(図面における右方向)に移動することで、枕部材6の頸部支持部62をシャンプーボール4の首受け部45に位置させることができる。
【0044】
また、この実施例においては、座部53も移動可能であることから、枕部材6の引き上げた移動量に対して前記第1の実施例における座部53の移動と、この実施例におけるシャンプーボール4の移動をそれぞれ半分の移動量で同時に行うことで、枕部材6とシャンプーボール4との間隔が所定の間隔に達するまでの時間が短縮され、従って、洗髪作業を行うまでの時間を短縮することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の理美容用椅子の第1の実施例を示す被洗髪者が椅子に着座した状態の側面図である。
【図2】同上の枕部材を引き上げた状態の側面図である。
【図3】同上において座部を前進させた状態の側面図である。
【図4】同上において背凭れを伏倒し洗髪可能状態を示す側面図である。
【図5】シャンプーボールの部分を示す斜視図である。
【図6】同上の一部拡大断面図である。
【図7】(a)は枕部材の側面図、(b)は枕部材の正面図、(c)は枕部材の底面図である。
【図8】座部を前進させるための制御手段を示すシステムブロック図である。
【図9】同上の制御手段による動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2の実施例の被洗髪者が着座する前の状態を示す側面図である。
【図11】同上の洗髪可能状態を示す側面図である。
【図12】第3の実施例の被洗髪者が着座する前の状態を示す側面図である。
【図13】同上の洗髪可能状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 台座
2 昇降手段
3 補助椅子部材
4 シャンプーボール
5 椅子
53 座部
56 背凭れ部
6 枕部材
62 頸部支持部
63 頭部支持部
7 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降手段によって昇降可能に取付けられた補助椅子部材と、該補助椅子部材の先端に取付けられたシャンプーボールと、前記補助椅子部材上に取付けられた座部と、該座部に対して起伏自在に取付けられた背凭れと、該背凭れの先端に取付けられた枕部材とより構成したことを特徴とする理美容用椅子。
【請求項2】
前記枕部材は、被洗髪者の首後ろ部を支持する頸部支持部で構成されていることを特徴とする請求項1記載の理美容用椅子。
【請求項3】
前記枕部材は、被洗髪者の首後ろ部を支持する頸部支持部と、該頸部支持部に一体的に取付けられた被洗髪者の後頭部を支持する頭部支持部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の理美容用椅子。
【請求項4】
前記枕部材は、前記背凭れに対して摺動、かつ、固定可能に支持され上下動板に対して揺動自在に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の理美容用椅子。
【請求項5】
昇降手段によって昇降可能に取付けられた補助椅子部材と、該補助椅子部材の先端に取付けられたシャンプーボールと、前記補助椅子部材上に取付けられた座部と、該座部に対して起伏自在に取付けられた背凭れと、該背凭れの先端に上下動自在に取付けられた枕部材と、該枕部材の前記背凭れに対する高さ調整を行った調整量に比例して前記座部とシャンプーボールの相対位置関係を調整して前記枕部材を前記シャンプーボールの所定の位置に位置決めするための制御手段とから構成したことを特徴とする理美容用椅子。
【請求項6】
前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、少なくとも前記背凭れの伏倒が開始される前記制御手段によって行われることを特徴とする請求項5記載の理美容用椅子。
【請求項7】
前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、座部が補助椅子部材に対して前後動することで行われることを特徴とする請求項5記載の理美容用椅子。
【請求項8】
前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、前記シャンプーボールが補助椅子部材に対して前後動することで行われることを特徴とする請求項5記載の理美容用椅子。
【請求項9】
前記座部とシャンプーボールの相対位置関係の調整は、座部が補助椅子部材に対しての前後動と、前記シャンプーボールが補助椅子部材に対しての前後動とで行われることを特徴とする請求項5記載の理美容用椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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