説明

画像形成装置

【課題】 既印字メディアであっても正しくメディア検出のできる光学メディアセンサの制御手段を提供する。
【解決手段】 記録メディアの材質上の光学的特徴を検出して、メディア判別を行い、メディア判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置において、光学検出位置をメディア上の非印字領域で行い、材質上の光学特徴判断が困難な既印刷紙の既印刷域での光学検出を回避せしめる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録メディアの材質上の光学的特徴を検出して、メディア判別を行い、メディア判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置において、既印刷紙の光学ノイズによる誤動作を回避した、光学メディア検知手段に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、記録メディアの材質上の光学的特徴を検出して、メディア判別を行い、メディア判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置は、特許文献1に提案されているように光学メディアセンサが構成されている。
【0003】
図16は本発明従来例である光学メディアセンサ画像形成装置の概略構成図である。図17は図16光学メディアセンサの構成を説明する概略構造図である。図18は図17光学メディアセンサのメディアごとの検出画像である。
【0004】
以下図16用いて構成を説明する。01はカラーレーザービームプリンタであり、02,03の記録メディアを04、05の給紙ローラで選択搬送し、06光学メディアセンサを通り、07転写ベルトに搬送する。
【0005】
08から11はそれぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのトナーが入った感光ドラムカートリッジであり、12、13、14、15のレーザスキャナにより潜像を形成し、現像し、トナー画像をメディアに転写する電子写真プロセスを実施する。16は加熱定着器でありトナー像を加熱定着しプリントを行うよう構成されている。
【0006】
30はメディアセンサであり、33はLED、34はCCD二次元センサ、35,36はレンズより構成され、31搬送路のメディア32を給紙から所定タイミングでLED34の光を照射し反射光を読み取ることにより図17で示される光学像を予めメディア材質ごとに分析した光学特性と比較しメディア判定を行うよう構成されている。
【特許文献1】特開2002−182518号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前記従来例によれば、特に公文書等書式等予め印刷され用紙サイズ材質等が定められている既印刷紙を印刷する場合、光学検出位置に既印字域が掛かった場合、印字パターンが光学ノイズとなり、正しい材質上の光学特徴判断が困難であり、メディアの自動検知機能を損なってしまう問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するために考案されたものであり、
記録メディアの材質上の光学的特徴を検出して、メディア判別を行い、メディア判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置において、光学検出位置をメディア上の非印字領域で行い、材質上の光学特徴判断が困難な既印刷紙の既印刷域での光学検出を回避せしめたものである。
【0009】
また、前記非印字領域は主走査方向の非印字保障領域ないし画像マスク領域としたものである。
【0010】
また、前記非印字領域は副走査方向の非印字保障領域ないし画像マスク領域としたものである。
【0011】
また、前記光学メディア検知手段主走査方向位置は電子写真プロセスにおける通紙搬送路上のレーザ照射等価位置より上流に配置し、光学検出は用紙搬送方向先端の非印字保障領域ないし画像マスク領域の幅の範囲内を検出し、給紙開始位置とメディア判定手段を近接配置せしめたものである。
【0012】
また、前記光学メディア検知手段副走査方向位置は片側規制ないし両側規制の内一方の通紙搬送ガイド手段を基準に配置し、光学検出位置は副走査方向は前記基準搬送ガイド側の非印字保障領域ないし画像マスク領域の幅の範囲内を検出した特許請求項4ないし3記載の画像形成装置。
【0013】
また、光学検出位置の既印刷紙光学特徴データとメディアの対応情報を記憶する既印刷紙データ記憶手段と、光学メディア検知手段により検出域の光学的特徴を分析して既印字域と非印字域に識別する既印字域データ識別手段と、前記既印字域データ識別手段が非印字域データと判断した場合、通常のメディア判別を行い、既印字域データと判断した場合、検出メディアの光学特徴を前記既印刷紙データ記憶手段データと比較し、登録メディアを識別する登録メディア識別手段を有し、登録メディア識別手段判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置。
【0014】
また、前記登録メディア識別手段で未登録な場合、印字処理を中止するよう制御せしめたものである。
【0015】
また、前記登録メディア識別手段で未登録な場合、印字処理を一時停止させメディア情報入力要求を表示パネルないしホストコンピュータに表示させ待機し、入力されたメディア情報により印字処理を再開させるとともに検出した光学特徴データと入力メディア情報を前記既印刷紙データ記憶手段に登録する既印刷紙データ手動登録手段を講じたものである。
【0016】
また、前記登録メディア識別手段で未登録な場合、印字処理を中止するとともに紙搬送を行い、前記メディア検知検出域外の非印字域を走査し、検出した非印字域データメディア判別結果を既印字域と判定した光学特徴データと伴に前記既印刷紙データ記憶手段へ自動登録する既印刷紙データ自動登録手段を講じたものである。
【0017】
また、印刷時の画像データより光学検出位置印字データの光学特徴データを生成する印字画像データ解析手段と印刷時の光学メディア検知手段検出メディア判別結果より、前記テーブルデータ記憶手段に当該印刷印字イメージの光学特徴データとメディアの対応情報を自動登録する既印刷紙データ自動登録手段を講じたものである。
【0018】
また、前記既印刷紙データ記憶手段登録方法及び制御方法を任意に表示パネルないしホストコンピュータからの入力で選択可能なメディア検知制御手段を講じたものである。
【0019】
また、前記既印刷紙データ記憶手段は登録から所定期間の参照頻度データ付加する参照頻度記憶手段と、新規登録時に所定記憶容量を越える場合、プロテクトデータを除く参照頻度が低く、登録経過時間の長いデータを削除するデータ管理制御手段を講じたものである。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明によれば、記録メディアの材質上の光学的特徴を検出して、メディア判別を行い、メディア判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置において、光学検出位置をメディア上の非印字領域で行い、材質上の光学特徴判断が困難な既印刷紙の既印刷域での光学検出を回避せしめたものである。
【0021】
また、前記非印字領域は主走査方向の非印字保障領域ないし副走査方向の非印字保障領域ないし画像マスク領域とし、前記光学メディア検知手段主走査方向位置は電子写真プロセスにおける通紙搬送路上のレーザ照射等価位置より上流に配置し、光学検出は用紙搬送方向先端の非印字保障領域ないし画像マスク領域の幅の範囲内を検出し、給紙開始位置とメディア判定手段を近接配置し装置の小型化を図れる効果がある。
【0022】
また、光学検出位置の既印刷紙光学特徴データとメディアの対応情報を記憶する既印刷紙データ記憶手段と、光学メディア検知手段により検出域の光学的特徴を分析して、既印字域データと判断した場合、検出メディアの光学特徴を前記既印刷紙データ記憶手段データと比較し、登録メディアを識別する登録メディア識別手段により、登録メディア識別手段判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行うことにより、メディアセンサ光学検出位置に既印字域が掛かっている場合であっても、印字パターンを識別情報としてメディア検出を可能にし、印字パターンが光学ノイズとなり、正しい材質上の光学特徴判断が困難であった、メディアの自動検知機能の問題を解決する効果がある。
【0023】
また、前記登録メディア識別手段構成において、未登録な場合、既印刷紙データを手動もしくは自動登録手段を講じ、かつ前記既印刷紙データ記憶手段登録方法及び制御方法を任意に表示パネルないしホストコンピュータからの入力で選択可能なメディア検知制御手段を講じ、かつ、前記既印刷紙データ記憶手段は登録から所定期間の参照頻度データ付加する参照頻度記憶手段と、新規登録時に所定記憶容量を越える場合、プロテクトデータを除く参照頻度が低く、登録経過時間の長いデータを削除するデータ管理制御手段を講じたことにより、使い勝手の良い、既印刷紙メディア検知機能を提供する効果がある。
【0024】
よって、既印刷域での光学検出を回避せしめる手段及び印字パターンを識別情報としてメディア検出を行う手段を提供し、特に公文書等書式等予め印刷され用紙サイズ材質等が定められている既印刷紙を印刷する場合、光学検出位置に既印字域が掛かった場合、印字パターンが光学ノイズとなり、正しい材質上の光学特徴判断が困難であり、メディアの自動検知機能を損なってしまう問題点を解決する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
(実施例1)
図1は本発明第一実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図である。図2は図1におけるメディア上の光学検知位置をメディア上方より見た概略構成図である。以下図1及び図2を用いて説明する。101、102、は記録メディアであり矢印103、104のように感光ドラム105の方向に搬送される。106はメディアセンサであり給紙搬送路に所定検知位置107に配置し、給紙から所定タイミングで光を照射し反射光を読み取ることにより搬送路上のメディアを図2で示される光学検知位置201及び202の光学特性を読み取るよう構成されている。図2の203は記憶メディアであり、204、108,109は印字可能領域を表す。印字可能領域は本画像形成装置で印字を行う領域であり、画像はみ出しによる裏汚れ防止や定着分離性の理由により、メディア周辺部の画像をマスクすることにより設定している。前記光学検知位置201及び202はそれぞれ副走査方向の先端画像マスク領域と後端画像マスク領域を検出するようシーケンス制御手段により構成したものである。
【0026】
(実施例2)
図3は本発明第2実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図である。図4は図3におけるメディア上の光学検知位置をメディア上方より見た概略構成図である。本発明第2実施例は前記第1実施例では副走査方向の非印字領域を検出したのに対して主走査方向の非印字領域を検出したことにある。
【0027】
以下図3及び図4を用いて説明する。301、302、は記録メディアであり矢印303、304のように感光ドラム305、306の方向に搬送される。307、308はメディアセンサであり給紙搬送路に所定検知位置309、310に配置し、給紙から所定タイミングで光を照射し反射光を読み取ることにより搬送路上のメディアを図4で示される光学検知位置401及び402の光学特性を読み取るよう構成されている。図4の403は記憶メディアであり、404、311,312は印字可能領域を表す。前記光学検知位置401及び402はそれぞれ主走査方向の右端画像マスク領域ないし左端画像マスク領域を検出するようシーケンス制御手段により構成したものである。このように右端画像マスク領域ないし左端画像マスク領域を検出するよう構成したことにより副走査方法の検出位置の自由度が得られる本実施例特有の効果がある。
【0028】
(実施例3)
図5は本発明第3実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図である。図6は図5におけるメディア上の光学検知位置をメディア上方より見た概略構成図である。本第3実施例は前記第1実施例では、メディアセンサの位置を後端を含む副走査方向のマスク領域を検出可能な位置に設置したのに対して、搬送路上の位置をレーザ照射等価位置手前であって先端画像マスク領域内に限定した検出タイミングとなる位置に設定した点にある。以下図5及び図6を用いて説明する。501は記録メディアであり矢印502の方向に搬送ローラ503で感光ドラム504の方向に搬送される。感光ドラム504は回転により帯電ローラ505により帯電し、レーザスキャナ506により潜像を形成し、現像スリーブ507により現像し、トナー画像を転写位置508で転写ベルト509上のメディアに転写する電子写真プロセスを実施する。510はレーザ照射等価位置でありレーザ照射位置511とシーケンス上等価な位置である。
【0029】
512はメディアセンサであり給紙搬送路レーザ照射等価位置510と先端画像マスク後端等価位置513の間に配置し、給紙から所定タイミングで光を照射し反射光を読み取ることにより搬送路上のメディアを図6で示される光学検知位置601の光学特性を読み取るよう構成されている。図6の602は記憶メディアであり、603は印字可能領域を表す。このように副走査方向の先端画像マスク領域をレーザ照射等価位置510手前に配置したメディアセンサで検出することにより、給紙搬送路を短くでき、用紙の副走査方向長さに依存せず検出タイミングを制御できる効果がある。
【0030】
(実施例4)
図7及び図8は本発明第4実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図である。本第4実施例は前記第2実施例における主走査方向メディアサイズによりマスク領域が移動する問題を解決したものである。
【0031】
図7はメディア搬送をメディア中心と画像中心の基準を合わせて行う、センター基準方式における実施例を説明する概略構成図である。
【0032】
701から705は様々なサイズのメディアであり、給紙ガイド706と給紙ガイドに連結したラックピニオン機構707により708、709のように均等に移動させ、両側規制を行うことにより710メディアのように、717センター中心にガイドし、712搬送方向に搬送し感光ドラム711に給紙する機能を有する。
【0033】
713,714はメディアセンサであり、給紙ガイド706に接続してあり、常に給紙ガイドから所定の位置を維持し、715最小印字可能領域から716最大印字可能領域までの移動検知領域マスク領域718内を検出位置に設置している。これらの制御により、右端ないし左端のマスク領域を確実に検出するメディアセンサ配置方法を考案したものである。
【0034】
図8はメディア搬送をメディア端と画像端を基準として合わせて画像形成する、片側基準方式における実施例を説明する概略構成図である。
【0035】
801から805は様々なサイズのメディアであり、給紙ガイド806と斜送ローラ807によりメディアを片側基準809に寄せながら搬送し、811搬送方向に搬送し感光ドラム812に給紙する機能を有する。
【0036】
808はメディアセンサであり、給紙ガイド806に接続してあり、常に片側基準809に設定した給紙ガイド806から所定の位置を維持し、810最大印字可能領域までのマスク領域813内を検出位置に設置している。これらの制御により、片側基準方式において右端ないし左端のマスク領域を確実に検出するメディアセンサ配置方法を考案したものである。
【0037】
(実施例5)
図9は本発明第5実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの制御ブロック構成を説明する概略構成図である。
【0038】
また、図10は前記図9光学メディアセンサの制御ブロック構成の既印刷紙データ記憶手段を説明するデータ構成説明図である。
【0039】
また、図11は前記図9光学メディアセンサの制御ブロック構成メディア判定制御部の制御ステップを説明するフローチャート図である。
【0040】
901はメディアセンサであり所定タイミングで光を照射し、メディアの所定検知域の表面の反射光をCMOSセンサないしCCDの2次元センサ受光面に結像させた画像を検出するものである。
【0041】
902はメディア判定プロセッサでありメディアセンサからの画像情報を処理し、メディア判定を行い、画像形成装置全体の制御を行うエンジン制御手段909と協調してメディア判定関連制御を行う。エンジン制御手段909は通信インタフェース912を介してホストコンピュータ911と接続し、ホストコンピュータ911から送られてきたプリント命令によりプリントデータをビットマップ画像910に展開し、電子写真プロセスによる印刷を行う。913は表示パネルであり、画像形成装置上に配置され、LCDないしLED等からなる表示装置914に状態を表示するとともに、プッシュSW等からなる入力スイッチ915からなる入力手段を備え、ユーザとのインタフェース機能を構成している。
【0042】
メディア判定プロセッサ902はメディアセンサ901からの画像信号を高速且つリアルタイムに処理するデジタル信号処理手段(以後DSPと呼ぶ)903を備え、入力画像データを幾つかの光学特徴パラメータに解析する。904はメディア材質判定手段でありメディア判定制御部906のCPUコアとメディア材質判定制御ステップ手段及びメディア材質光学特性テーブル記憶手段により構成され、前記DSP903光学特徴パラメータからメディア材質判定を行う。907は本発明第5実施例の特徴とする構成である既印字域データ判定手段であり、メディア判定制御部906のCPUコアと既印字域判定制御ステップ手段及び既印字紙データ記憶手段908により構成される。
【0043】
以上のブロック説明したブロック構成において既印字域データ判定手段の処理構成を図10データ構成説明図及び制御ステップを図11フローチャート図を用いて説明する。
【0044】
図10の1005から1007に示されるようなメディアの検知エリアの画像をメディアセンサ901により入力するとメディアの違いによりそれぞれ1008から1010までの3種類のビデオデータパターンが入力される(ステップ1101、1102)。
【0045】
前記DSP903により抽出された光学特徴パラメータより(ステップ1103)、印字域であるか否かの判定を各パラメータごとに予め重みづけと閾値設定を行なった積和演算処理(ニューロネット処理)により行う(ステップ1104、1105)。
【0046】
非印字域1007である場合、光学特徴パラメータよりメディア材質光学特性テーブル手段参照を行い通常の材質メディア判定処理を行う(ステップ1109、1110)。
【0047】
また、印字域1005ないし1006である場合、図10の1001で示される既印字紙データ記憶手段908のデータの検知パターンマップ1003を参照し、パターン相関係数による最大値検索を行い、光学特徴データ相関係数が所定値以上であれば、最大相関データ該当メディア情報を判定メディアとしてエンジン制御手段に通知する(ステップ1106、1107,1111,1110)。
【0048】
もし、ステップ1107光学特徴データ相関係数判定で該当データなしと判断した場合、図12フローチャート図に示すように印字中止処理を実行するよう制御せしめたものである(ステップ1201、1202,1203)。
【0049】
以上説明した本発明第5実施例の構成及び制御構成によれば、既印字紙が給紙された場合でも、メディア判定せしめたものである。
【0050】
(実施例6)
図13は本発明第6実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの手動登録制御構成を説明するフローチャート図である。
【0051】
本発明第6実施例の特徴は、前記第5実施例、ステップ1107において、光学特徴データ相関係数判定で該当データなしと判断した場合、手動で既印刷紙のデータ登録を行う制御手段を設けたことを特徴としたものである。
【0052】
以降、図13フローチャート図に沿って制御構成を説明する。
【0053】
図11、ステップ1107において光学特徴データ相関係数判定で該当データなしと判断した場合、印字処理を一時停止するよう、エンジン制御手段に通知実行させるとともに、メディア情報入力要求を表示パネルとホストコンピュータに表示するよう制御せしめたものである(ステップ1301、1302、1303)。
【0054】
ユーザよりのメディア情報入力を所定時間待ち、情報が入力されない場合印字を中止し(ステップ1304、1308、1309,1310)、情報が入力された場合、入力メディア情報に基づき印字処理を再開実行するとともに、入力メディア情報を光学特徴データとともに既印字紙データ記憶手段に登録するよう制御手段を構成したものである(ステップ1304、1305、1306,1307)。
【0055】
以上説明した本発明第6実施例の構成及び制御構成によれば、既印字紙登録データがない場合でも、印字の実行とメディア登録せしめたものである。
【0056】
(実施例7)
図14は本発明第7実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの自動登録制御構成を説明するフローチャート図である。
【0057】
本発明第7実施例の特徴は、前記第5実施例、ステップ1107において、光学特徴データ相関係数判定で該当データなしと判断した場合、自動で既印刷紙のデータ登録を行う制御手段を設けたことを特徴としたものである。
【0058】
以降、図14フローチャート図に沿って制御構成を説明する。
【0059】
図11、ステップ1107において光学特徴データ相関係数判定で該当データなしと判断した場合、印字処理を中止するよう、エンジン制御手段に通知実行させるとともに、紙搬送処理を行い、メディアセンサ入力を副走査方向にスキャンしデータの取り込みを行う(ステップ1401、1402,1403、1404)。
【0060】
入力したデータについて、第5実施例で説明した、既印字データ識別処理を行い、非印字データが取得できるまでスキャンを継続し、メディアセンサ部の通紙が終了した場合、メディアの排紙処理を行う(ステップ1405、1406,1411、1412、1413)。
【0061】
前記スキャン処理(ステップ1405、1406,1411、1412、1413)において非印字データを取得した場合、そのデータでメディア材質光学特性テーブル参照処理により通常のメディア材質判定処理を行い、当初取得した光学特徴データとメディア材質判定処理結果メディア情報を既印字紙記憶手段に自動登録するよう制御手段を構成したものである(ステップ1407、1408、1409,1410)。
【0062】
以上説明した本発明第7実施例の構成及び制御構成によれば、既印字紙登録データがない場合でも、既印字紙メディアを自動登録せしめたものである。
【0063】
(実施例8)
図15は本発明第8実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの制御ブロック構成を説明する概略構成図である。
【0064】
本発明第8実施例の特徴は、前記第6、7実施例、既印刷紙を給紙して登録処理を行ったのに対して、再印字目的でフォーマット等を当該画像形成装置で印刷する時に、印刷データを元に印刷紙のデータ登録を行う既印刷紙データ自動登録手段を設けたことを特徴としたものである。
【0065】
即ち、印刷データの展開ビットマップ画像からメディアセンサ検出エリアの画像データを抜き出し、1501メディア検知エリア画像送信手段により、メディア判定プロセッサのDSPに送信し、光学特徴データを抽出するとともに、メディアセンサ検出判定メディアを既印刷紙のデータとして登録する既印刷紙データ自動登録制御手段を設けたものである。
【0066】
また、以上、述べた登録制御を行わない実施例5を含めた、実施例6から8の既印刷紙データ登録制御手段は、表示パネルないしホストコンピュータからの入力で任意に選択可能に制御手段を講じたものである。
【0067】
また、前記既印刷紙データ記憶手段は登録から所定期間の参照頻度データ付加する参照頻度記憶手段と、新規登録時に所定記憶容量を越える場合、プロテクトデータを除く参照頻度が低く、登録経過時間の長いデータを削除するデータ管理制御手段を講じたものである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明第一実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図
【図2】図1におけるメディア上の光学検知位置をメディア上方より見た概略構成図
【図3】本発明第2実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図
【図4】図3におけるメディア上の光学検知位置をメディア上方より見た概略構成図
【図5】本発明第3実施例であるメディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図
【図6】図5におけるメディア上の光学検知位置をメディア上方より見た概略構成図
【図7】本発明第4実施例メディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図
【図8】本発明第4実施例メディアセンサの装置における位置とメディア上の光学検知位置を説明する概略構成図
【図9】本発明第5実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの制御ブロック構成を説明する概略構成図
【図10】図9光学メディアセンサの制御ブロック構成の既印刷紙データ記憶手段を説明するデータ構成説明図
【図11】図9光学メディアセンサの制御ブロック構成メディア判定制御部の制御ステップを説明するフローチャート図
【図12】図9光学メディアセンサの制御ブロック構成メディア判定制御部の制御ステップを説明するフローチャート図
【図13】本発明第6実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの手動登録制御構成を説明するフローチャート図
【図14】本発明第7実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの自動登録制御構成を説明するフローチャート図
【図15】本発明第8実施例である既印刷紙を識別する登録メディア識別手段を有した光学メディアセンサの制御ブロック構成を説明する概略構成図
【図16】本発明従来例である光学メディアセンサ画像形成装置の概略構成図
【図17】本発明従来例 図16光学メディアセンサの構成を説明する概略構造図
【図18】本発明従来例 図17光学メディアセンサのメディアごとの検出画像説明図
【符号の説明】
【0069】
101、102 記録メディア
103、104 搬送方向
105 感光ドラム
106 メディアセンサ
107 検知位置
108,109 印字可能領域
201、202 光学検知位置
203 記憶メディア
204 印字可能領域
205 搬送方向
301、302 記録メディア
303、304 搬送方向
305、306 感光ドラム
307,308 メディアセンサ
309、310 検知位置
311,312 印字可能領域
401、402 光学検知位置
403 記憶メディア
404 印字可能領域
405 搬送方向
501 記録メディア
502 搬送方向
503 搬送ローラ
504 感光ドラム
505 帯電ローラ
506 レーザスキャナ
507 現像スリーブ
508 転写位置
509 転写ベルト
510 レーザ照射等価位置
511 レーザ照射位置
512 メディアセンサ
513 先端画像マスク後端等価位置
601 光学検知位置
602 記憶メディア
603 印字可能領域
701〜705 様々なサイズのメディア
706 給紙ガイド
707 ラックピニオン機構
708、709 両側規制移動範囲
710 メディア
711 感光ドラム
712 搬送方向
713,714 メディアセンサ
715 最小印字可能領域
716 最大印字可能領域
717 センター中心
718 移動検知領域マスク領域
801〜805 様々なサイズのメディア
806 給紙ガイド
807 斜送ローラ
808 メディアセンサ
809 片側基準
810 最大印字可能領域
811 搬送方向
812 感光ドラム
813 マスク領域
901 メディアセンサ
902 メディア判定プロセッサ
903 デジタル信号処理手段(DSP)
904 メディア材質判定手段
906 メディア判定制御部
907 既印字域データ判定手段
908 既印字紙データ記憶手段
909 エンジン制御手段
910 ビットマップ画像
911 ホストコンピュータ
912 通信インタフェース
913 表示パネル
914 表示装置
915 入力スイッチ
1001 既印字紙データ記憶手段
1002 光学特徴データ
1003〜1005 検知パターンマップ
1005〜1007 メディアの検知エリア
1008〜1010 ビデオデータパターン
1101〜1110 図11フローチャートの処理ステップ
1201〜1203 図12フローチャートの処理ステップ
1301〜1110 図13フローチャートの処理ステップ
1401〜1413 図14フローチャートの処理ステップ
1501 メディア検知エリア画像送信手段
01 カラーレーザービームプリンタ
02,03 記録メディア
04、05 給紙ローラ
06 光学メディアセンサ
07 転写ベルト
08〜11 感光ドラムカートリッジ
12、13、14、15 レーザスキャナ
16 加熱定着器
30 メディアセンサ
33 LED
34 CCD二次元センサ
35,36 レンズ
31 搬送路
32 メディア
43、44,45 材質別検出画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録メディアの材質上の光学的特徴を検出して、メディア判別を行い、メディア判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置において、光学検出位置をメディア上の非印字領域で行い、既印刷域での光学検出を回避せしめたことを特徴とする、光学メディア検知手段を有した画像形成装置。
【請求項2】
前記非印字領域は主走査方向の非印字保障領域ないし画像マスク領域とした特許請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記非印字領域は副走査方向の非印字保障領域ないし画像マスク領域とした特許請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記光学メディア検知手段主走査方向位置は電子写真プロセスにおける通紙搬送路上のレーザ照射等価位置より上流に配置し、光学検出は用紙搬送方向先端の非印字保障領域ないし画像マスク領域の幅の範囲内を検出し、給紙開始位置とメディア判定手段を近接配置したことを特徴とする特許請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記光学メディア検知手段副走査方向位置は片側規制ないし両側規制の内一方の通紙搬送ガイド手段を基準に配置し、光学検出位置は副走査方向前記基準搬送ガイド側の非印字保障領域ないし画像マスク領域の幅の範囲内を検出した特許請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】
光学検出位置の既印刷紙光学特徴データとメディアの対応情報を既印刷紙の登録メディアとして記憶する既印刷紙データ記憶手段と、光学メディア検知手段により検出域の光学的特徴を分析して既印字域と非印字域に識別する既印字域データ識別手段と、前記既印字域データ識別手段が非印字域データと判断した場合、通常のメディア判別を行い、既印字域データと判断した場合、検出メディアの光学特徴を前記既印刷紙データ記憶手段データと比較し、登録メディアを識別する登録メディア識別手段を有し、登録メディア識別手段判別結果に応じた画像形成条件で印刷を行う画像形成装置。
【請求項7】
前記メディア識別手段で未登録な場合、印字処理を中止するよう制御したことを特徴とする特許請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記メディア識別手段で未登録な場合、印字処理を一時停止させメディア情報入力要求を表示パネルないしホストコンピュータに表示させ待機し、入力されたメディア情報により印字処理を再開させるとともに検出した光学特徴データと入力メディア情報を前記既印刷紙データ記憶手段に登録する既印刷紙データ手動登録手段を有した特許請求項6記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記メディア識別手段で未登録な場合、印字処理を中止するとともに紙搬送を行い、前記メディア検知検出域外の非印字域を走査し、検出した非印字域データメディア判別結果を既印字域と判定した光学特徴データと伴に前記既印刷紙データ記憶手段へ自動登録する既印刷紙データ自動登録手段を有した特許請求項6記載の画像形成装置。
【請求項10】
印刷時の画像データより光学検出位置印字データの光学特徴データを生成する印字画像データ解析手段と印刷時の光学メディア検知手段検出メディア判別結果より、前記テーブルデータ記憶手段に当該印刷印字イメージの光学特徴データとメディアの対応情報を自動登録する既印刷紙データ自動登録手段を有した特許請求項6記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記既印刷紙データ記憶手段登録方法及び制御方法を任意に表示パネルないしホストコンピュータからの入力で選択可能なメディア検知制御手段を有した特許請求項6から10記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記既印刷紙データ記憶手段は登録から所定期間の参照頻度データ付加する参照頻度記憶手段と、新規登録時に所定記憶容量を越える場合、プロテクトデータを除く参照頻度が低く、登録経過時間の長いデータを削除するデータ管理制御手段を有した特許請求項6記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−25564(P2007−25564A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−211419(P2005−211419)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】