画像形成装置
【課題】現像部の出力側の絞りローラーKに残留トナーが付着することがなくなり、できあがったマスター紙(M)にドットのラインが形成されることがなく、単位時間当りの画像形成能率が高い画像形成装置を得ること。
【解決手段】この画像形成装置は、外部から供給されるイメージデータ(ID)のヒストグラムを検出する装置(1A)と、検出されたイメージデータのヒストグラムに基づいて画像が形成されるマスター紙(M)の搬送間隔を変える装置(OP)とを備えている。
【解決手段】この画像形成装置は、外部から供給されるイメージデータ(ID)のヒストグラムを検出する装置(1A)と、検出されたイメージデータのヒストグラムに基づいて画像が形成されるマスター紙(M)の搬送間隔を変える装置(OP)とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、たとえばプリンタ、製版機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、例えばディジタル製版機のような画像形成装置にあっては、図6,図7に示すように、感光層の反対側表面に導電性アルミ箔を有するペーパ基材で構成されるマスター紙ロールRを用い、同マスター紙ロールRから引き出されたマスター紙Mは、給紙装置Aにより所定寸法にカットされ、帯電装置Bにおいて、その感光層に帯電される。
【0003】
そして、マスター紙Mの帯電された感光層の表面には、露光部Cを通過する間にレーザユニット(スキャナー)DでイメージデータIDが走査され、走査された静電潜像は、現像部(スプレー現像装置)Eを通る際に顕像化される。イメージデータIDの現像後、同イメージデータは定着部Fを通過する際に定着され、排紙ローラーG(図示せず)の働きで排紙トレー(図示せず)上に排出されることになる。なお、OCはレーザユニットDに印字開始の信号を送る出力制御部、ODは給紙モータ、メインモータ、ポンプモータ等の出力部、出力部OD,レーザユニットDの出力開始を指示する出力処理部OPである。
【0004】
しかしながら、このように処理動作される製版装置では、マスター紙Mの製作能率は、マスター紙Mの搬送速度ばかりでなく、これらの搬送タイミングに大きな影響を受ける。
我々は種々実験の結果、マスター紙Mの製作処理の際、単位時間当たりの処理能率は、以下のような処理される画像の濃度に大きく依存することに気がついた。
【0005】
すなわち、マスター紙Mは、マスター紙ロールRから一定長にカットされ、カットされたマスター紙Mが露光部Cへ決められた順次一定タイミングで送られ、露光部Cで露光されたマスター紙Mが現像部Eに送られ、現像部Eで現像された後、次の定着部Fに送られることになる。
【0006】
これを回路図で表すと、図7のように表現される。すなわち、サーバSVから送られるイメージデータIDは、受信バッファRBで受信され、レーザユニットDにイメージを送信するとともに出力処理部OP受信終了を通知する。今少し具体的に説明すると、露光部Cで露光された後、現像部Eに送られると、電極間でトナーを含む現像液が図9で示されるように循環され、トナー粒子が流されてマスター紙Mが現像される。マスター紙の現像が終わると次の工程の定着部Fに送られる。
【0007】
現像終了時に残っているトナーは排除されるけれども完全に排除されず、現像部Eの電極板下の上面にトナーが図10に示されるように若干残った状態になる。この状態で次のマスター紙Mが給紙される。
【0008】
そして次のマスター紙Mが露光部Cで露光され、現像部Eに送り込まれると、マスター紙Mの先端に残留トナーが付着し、これが絞りローラーKと接触して、絞りローラーKに付着する。さらに、絞りローラーKが一回転した箇所のマスター紙Mの表面に転写してしまい、図11に示すような黒ドットのラインが次のマスター紙Mに転写される。
【0009】
【特許文献1】特開2001−322746
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このような状況でマスター紙Mの搬送間隔を短縮して製版速度を上げようとすると、図12に示すように、現像部Eにおいて、現像終了後電極板と電極板下の間に残る残留トナー粒子は、電極板下の表面に残り、これがマスター紙Mの搬送時マスターMの先端に付着し、それが現像部Eの出力側に配置された絞りローラーKに付着することにより、次のマスター紙Mに図11のような黒ドットのラインが形成されることがわかった。
【0011】
このような問題を解決して製版速度を上げるために本発明では、マスター紙M上に形成されるイメージデータIDのヒストグラムを判断し、それによってマスター紙Mの搬送タイミングを決めるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、本発明ではマスター紙M上に形成されるイメージデータIDのヒストグラムを検出して、そのヒストグラムの大きさに基づいてマスター紙Mの搬送タイミングを変える。
つまり、本発明では、外部から供給されるイメージデータIDのヒストグラムを検出する装置と、
検出されたイメージデータIDのヒストグラムに基づいて画像が形成されるマスター紙Mの搬送間隔を変える装置とを備えた画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
このようにすれば、イメージデータIDのヒストグラムに基づいて搬送マスター紙の搬送タイミングを変えているため、現像部Eの出力側の絞りローラーKに残留トナーが付着することがなくなり、その後にできあがったマスター紙Mに黒ドットのラインが形成されることもなくなる。さらに、従来は連続出力時に約2版分(マスター紙長:492mm)だったものが、最大約5版/分までにスピードを拡大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、画像形成データを画像解析してマスター紙の送り時間を調節するようにしたもので以下の実施例により説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施回路例を示しており、特にロール紙を使用したタイプのディジタル製版機に適用したものを示している。この実施例の全体の構成図は、従来構成と同様であり、ここでは省略してある。
図1において、本発明の製版装置に組み込まれている回路装置CDは、サーバSVから送られるイメージデータIDを受信バッファRBだけでなく画像解析部IAに送る。受信バッファRBからレーザユニットA、出力制御部OC、制御モータ・メインモータ・ポンプモータの出力部ODの動作は図7の従来技術と同様であり、ここでは詳述しない。
【0016】
画像解析部IAに送られたイメージデータIDから図2に示すヒストグラム情報を検出する。具体的には、イメージデータIDを細分化して適当な矩形領域とし、その矩形領域内の黒画像部の大きさを縦、横方向に細分化して加算し図2のようなヒストグラムAG,BGを得る。そしてこれらのヒストグラムから黒画像部の大きさや位置関係が特定できるため、次に搬送されるマスター紙Mの搬送間隔時間を決定し、出力処理部OPに送られる。出力処理部OPは出力開始の信号を出力制御部OCに送る。これによって、マスター紙Mの搬送タイミング(搬送間隔)を変える。搬送タイミングの具体的間隔の一例として図3及び図4に示す。図3は最短間隔の搬送を示したもので、1分間に5枚の版が作成される例を示している。最初の版を搬送するのに約11秒かかり次に1秒の間隔を置いて2枚目の版が搬送される。このようにして1分間に最大5枚の版が作成される。
【0017】
図4は可変状態を示した図で、版の黒画像部の大きさがランダムに搬送されてきた時のタイミングを示しており、黒画像が大きい版については次のマスター紙Mが送られてくるまで間隔が大きく、黒画像が小さい版については比較的短い間隔で次の版が送られてくる状態を示している。
【0018】
版と版の間隔は図5の実験データに示すように、製版される画像データの中で黒画像部が大きい場合は、現像に使用されるトナーが排除されるまでに最大約30秒かかり、又黒画像部が最小の場合は約1秒で排除されるため、マスター紙Mの搬送時間は最小の1秒から最大の30秒の間隔で連続的に搬送間隔の可変が可能になる。
【0019】
残留トナーと、マスター紙Mの現像部E通過後の経過時間との関係は図5の関係にあることも判明した。
したがって、本発明では図5に示すように、黒画像部の大きさ(長さ)にしたがってマスター紙Mの搬送間隔(搬送タイミング)が変えられている。黒画像部の長さが長いとマスター紙Mの搬送間隔(搬送タイミング)が長くなっている。この傾向はイメージデータIDとして写真と文字の組み合わせでも同じ傾向にある。すなわち縦に長く黒画像部がマスター紙の搬送距離に比例してトナーの影響が大きくなるため、トナーの排除に時間が掛かり、次のマスター紙の搬送までの時間が必要となる。
【0020】
なお、黒画像部の大きさについては長さ方向を基本として制御しているが、横方向についても黒画像部のヒストグラムを作成しており、画像全体における縦方向の画像と横方向の画像部についての黒画像部の大きさと位置関係を考慮して、マスター紙Mの搬送間隔(搬送タイミング)の変更に横方向の情報を利用することにより、より画像に占める黒画像部の特定が正確に出来るため、マスター紙Mの搬送間隔をコントロールできるものである。
以上の説明は版材の大きさを一定の大きさとして説明したが、製版される版材の大きさによっては、搬送間隔が変更されることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
このようにすれば、製版だけでなく、普通紙の紙送りの間隔を制御するプリンタにも本発明を応用できる。その際、プリンタは湿式でも乾式でもよく、必要に応じて紙の送り速度だけ制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施例の構成図、
【図2】サーバから供給されるイメージデータを解析して検出されたヒストグラムの例を示す回路図、
【図3】本発明の装置を使用したときのマスター紙搬送タイミングを示す図、
【図4】本発明の装置を使用したときのマスター紙搬送可変タイミングを示す図、
【図5】残留トナーと現像部をマスター紙が通過後の時間の関係を示す図、
【図6】ロールタイプの汎用ディジタル製版機の構成図、
【図7】図6の製版機の回路図、
【図8】従来のマスター紙の搬送タイミングを示す図。
【図9】従来の現像部における現像開始時のトナーの粒子状態を示す図、
【図10】従来の現像終了時の残留トナーの状態を示す図、
【図11】絞りローラーの状態を示す図、
【図12】処理されるマスター紙の定着後の状態を示す図。
【符号の説明】
【0023】
M マスター紙、
ID イメージデータ、
R マスター紙ロール、
A 給紙部、
B 荷電部、
C 露光部、
D レーザユニット、
E 現像部、
F 定着部、
G 排紙ローラ−、
RB 受信バッファ、
OC 出力制御部、
OD 出力部、
IA 画像解析部、
OP 出力制御部、
CD 回路装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、たとえばプリンタ、製版機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、例えばディジタル製版機のような画像形成装置にあっては、図6,図7に示すように、感光層の反対側表面に導電性アルミ箔を有するペーパ基材で構成されるマスター紙ロールRを用い、同マスター紙ロールRから引き出されたマスター紙Mは、給紙装置Aにより所定寸法にカットされ、帯電装置Bにおいて、その感光層に帯電される。
【0003】
そして、マスター紙Mの帯電された感光層の表面には、露光部Cを通過する間にレーザユニット(スキャナー)DでイメージデータIDが走査され、走査された静電潜像は、現像部(スプレー現像装置)Eを通る際に顕像化される。イメージデータIDの現像後、同イメージデータは定着部Fを通過する際に定着され、排紙ローラーG(図示せず)の働きで排紙トレー(図示せず)上に排出されることになる。なお、OCはレーザユニットDに印字開始の信号を送る出力制御部、ODは給紙モータ、メインモータ、ポンプモータ等の出力部、出力部OD,レーザユニットDの出力開始を指示する出力処理部OPである。
【0004】
しかしながら、このように処理動作される製版装置では、マスター紙Mの製作能率は、マスター紙Mの搬送速度ばかりでなく、これらの搬送タイミングに大きな影響を受ける。
我々は種々実験の結果、マスター紙Mの製作処理の際、単位時間当たりの処理能率は、以下のような処理される画像の濃度に大きく依存することに気がついた。
【0005】
すなわち、マスター紙Mは、マスター紙ロールRから一定長にカットされ、カットされたマスター紙Mが露光部Cへ決められた順次一定タイミングで送られ、露光部Cで露光されたマスター紙Mが現像部Eに送られ、現像部Eで現像された後、次の定着部Fに送られることになる。
【0006】
これを回路図で表すと、図7のように表現される。すなわち、サーバSVから送られるイメージデータIDは、受信バッファRBで受信され、レーザユニットDにイメージを送信するとともに出力処理部OP受信終了を通知する。今少し具体的に説明すると、露光部Cで露光された後、現像部Eに送られると、電極間でトナーを含む現像液が図9で示されるように循環され、トナー粒子が流されてマスター紙Mが現像される。マスター紙の現像が終わると次の工程の定着部Fに送られる。
【0007】
現像終了時に残っているトナーは排除されるけれども完全に排除されず、現像部Eの電極板下の上面にトナーが図10に示されるように若干残った状態になる。この状態で次のマスター紙Mが給紙される。
【0008】
そして次のマスター紙Mが露光部Cで露光され、現像部Eに送り込まれると、マスター紙Mの先端に残留トナーが付着し、これが絞りローラーKと接触して、絞りローラーKに付着する。さらに、絞りローラーKが一回転した箇所のマスター紙Mの表面に転写してしまい、図11に示すような黒ドットのラインが次のマスター紙Mに転写される。
【0009】
【特許文献1】特開2001−322746
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このような状況でマスター紙Mの搬送間隔を短縮して製版速度を上げようとすると、図12に示すように、現像部Eにおいて、現像終了後電極板と電極板下の間に残る残留トナー粒子は、電極板下の表面に残り、これがマスター紙Mの搬送時マスターMの先端に付着し、それが現像部Eの出力側に配置された絞りローラーKに付着することにより、次のマスター紙Mに図11のような黒ドットのラインが形成されることがわかった。
【0011】
このような問題を解決して製版速度を上げるために本発明では、マスター紙M上に形成されるイメージデータIDのヒストグラムを判断し、それによってマスター紙Mの搬送タイミングを決めるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、本発明ではマスター紙M上に形成されるイメージデータIDのヒストグラムを検出して、そのヒストグラムの大きさに基づいてマスター紙Mの搬送タイミングを変える。
つまり、本発明では、外部から供給されるイメージデータIDのヒストグラムを検出する装置と、
検出されたイメージデータIDのヒストグラムに基づいて画像が形成されるマスター紙Mの搬送間隔を変える装置とを備えた画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
このようにすれば、イメージデータIDのヒストグラムに基づいて搬送マスター紙の搬送タイミングを変えているため、現像部Eの出力側の絞りローラーKに残留トナーが付着することがなくなり、その後にできあがったマスター紙Mに黒ドットのラインが形成されることもなくなる。さらに、従来は連続出力時に約2版分(マスター紙長:492mm)だったものが、最大約5版/分までにスピードを拡大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、画像形成データを画像解析してマスター紙の送り時間を調節するようにしたもので以下の実施例により説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施回路例を示しており、特にロール紙を使用したタイプのディジタル製版機に適用したものを示している。この実施例の全体の構成図は、従来構成と同様であり、ここでは省略してある。
図1において、本発明の製版装置に組み込まれている回路装置CDは、サーバSVから送られるイメージデータIDを受信バッファRBだけでなく画像解析部IAに送る。受信バッファRBからレーザユニットA、出力制御部OC、制御モータ・メインモータ・ポンプモータの出力部ODの動作は図7の従来技術と同様であり、ここでは詳述しない。
【0016】
画像解析部IAに送られたイメージデータIDから図2に示すヒストグラム情報を検出する。具体的には、イメージデータIDを細分化して適当な矩形領域とし、その矩形領域内の黒画像部の大きさを縦、横方向に細分化して加算し図2のようなヒストグラムAG,BGを得る。そしてこれらのヒストグラムから黒画像部の大きさや位置関係が特定できるため、次に搬送されるマスター紙Mの搬送間隔時間を決定し、出力処理部OPに送られる。出力処理部OPは出力開始の信号を出力制御部OCに送る。これによって、マスター紙Mの搬送タイミング(搬送間隔)を変える。搬送タイミングの具体的間隔の一例として図3及び図4に示す。図3は最短間隔の搬送を示したもので、1分間に5枚の版が作成される例を示している。最初の版を搬送するのに約11秒かかり次に1秒の間隔を置いて2枚目の版が搬送される。このようにして1分間に最大5枚の版が作成される。
【0017】
図4は可変状態を示した図で、版の黒画像部の大きさがランダムに搬送されてきた時のタイミングを示しており、黒画像が大きい版については次のマスター紙Mが送られてくるまで間隔が大きく、黒画像が小さい版については比較的短い間隔で次の版が送られてくる状態を示している。
【0018】
版と版の間隔は図5の実験データに示すように、製版される画像データの中で黒画像部が大きい場合は、現像に使用されるトナーが排除されるまでに最大約30秒かかり、又黒画像部が最小の場合は約1秒で排除されるため、マスター紙Mの搬送時間は最小の1秒から最大の30秒の間隔で連続的に搬送間隔の可変が可能になる。
【0019】
残留トナーと、マスター紙Mの現像部E通過後の経過時間との関係は図5の関係にあることも判明した。
したがって、本発明では図5に示すように、黒画像部の大きさ(長さ)にしたがってマスター紙Mの搬送間隔(搬送タイミング)が変えられている。黒画像部の長さが長いとマスター紙Mの搬送間隔(搬送タイミング)が長くなっている。この傾向はイメージデータIDとして写真と文字の組み合わせでも同じ傾向にある。すなわち縦に長く黒画像部がマスター紙の搬送距離に比例してトナーの影響が大きくなるため、トナーの排除に時間が掛かり、次のマスター紙の搬送までの時間が必要となる。
【0020】
なお、黒画像部の大きさについては長さ方向を基本として制御しているが、横方向についても黒画像部のヒストグラムを作成しており、画像全体における縦方向の画像と横方向の画像部についての黒画像部の大きさと位置関係を考慮して、マスター紙Mの搬送間隔(搬送タイミング)の変更に横方向の情報を利用することにより、より画像に占める黒画像部の特定が正確に出来るため、マスター紙Mの搬送間隔をコントロールできるものである。
以上の説明は版材の大きさを一定の大きさとして説明したが、製版される版材の大きさによっては、搬送間隔が変更されることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
このようにすれば、製版だけでなく、普通紙の紙送りの間隔を制御するプリンタにも本発明を応用できる。その際、プリンタは湿式でも乾式でもよく、必要に応じて紙の送り速度だけ制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施例の構成図、
【図2】サーバから供給されるイメージデータを解析して検出されたヒストグラムの例を示す回路図、
【図3】本発明の装置を使用したときのマスター紙搬送タイミングを示す図、
【図4】本発明の装置を使用したときのマスター紙搬送可変タイミングを示す図、
【図5】残留トナーと現像部をマスター紙が通過後の時間の関係を示す図、
【図6】ロールタイプの汎用ディジタル製版機の構成図、
【図7】図6の製版機の回路図、
【図8】従来のマスター紙の搬送タイミングを示す図。
【図9】従来の現像部における現像開始時のトナーの粒子状態を示す図、
【図10】従来の現像終了時の残留トナーの状態を示す図、
【図11】絞りローラーの状態を示す図、
【図12】処理されるマスター紙の定着後の状態を示す図。
【符号の説明】
【0023】
M マスター紙、
ID イメージデータ、
R マスター紙ロール、
A 給紙部、
B 荷電部、
C 露光部、
D レーザユニット、
E 現像部、
F 定着部、
G 排紙ローラ−、
RB 受信バッファ、
OC 出力制御部、
OD 出力部、
IA 画像解析部、
OP 出力制御部、
CD 回路装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給されるイメージデータのヒストグラムを検出する装置と、
検出されたイメージデータのヒストグラムに基づいて画像が形成されるマスター紙の搬送間隔を変える装置とを備えた画像形成装置。
【請求項2】
イメージデータは、ディジタル製版データであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
イメージデータは、プリントデータであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項1】
外部から供給されるイメージデータのヒストグラムを検出する装置と、
検出されたイメージデータのヒストグラムに基づいて画像が形成されるマスター紙の搬送間隔を変える装置とを備えた画像形成装置。
【請求項2】
イメージデータは、ディジタル製版データであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
イメージデータは、プリントデータであることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−194975(P2010−194975A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44898(P2009−44898)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【Fターム(参考)】
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