説明

画像形成装置

【課題】ジャムリカバリ時のジャム要因解除の確認を確実なものにし、またジャム発生時の生産性の低下を小さく抑える。
【解決手段】画像形成部と、給紙搬送部と、給紙搬送部で給紙、搬送されている用紙のジャムを検知するジャム検知部と、画像形成、用紙の給紙および搬送を制御し、ジャム検知部の検知結果を受けてジャムリカバリの実行を制御する制御部を備え、制御部は、ジャムリカバリに際し、ジャム発生箇所を判定して通紙する確認用紙の枚数を決定し、決定した枚数分だけ給紙および搬送をして用紙に画像形成を行うとともに給紙搬送部による新たな給紙を停止し、さらに確認用紙がジャム発生箇所を通過したことを検知してジャム要因解除の判定を行い、ジャム解除と判断した場合、給紙搬送部で停止している後続の用紙の給紙を再開し、画像形成を継続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成に際し用紙のジャムが生じた場合に、給紙、搬送される用紙のジャムリカバリが可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、複合機などの画像形成装置では、原稿読み取り装置から読み込まれるなどして得られた画像データに基づいて画像形成部に備えられた感光体に画像を形成し、これを給紙トレイから供給され、搬送路を搬送される用紙に転写し、さらに定着することによって印刷が行われている。また、用紙は必要に応じて表裏反転されて搬送され、両面への印刷が行われる。さらに、印刷が行われた用紙には、所望によりステイプルやパンチ、折り処理などの後処理が行われる。
ところで、画像形成装置では、上記用紙の給紙、搬送に際し、ジャム(JAM:紙詰まり)が発生するのを完全に避けることは困難である。このため、ジャムを検知可能にし、ジャムを検知した際には画像形成装置の稼働を停止して、ユーザーによるジャム用紙や搬送路に滞留した用紙の取り除きを可能にしている。
【0003】
ジャムの発生に伴って用紙を取り除いた後には、ジャム要因が解除されているか否かを確認することが望ましい。確認を行うことなく再稼働すると、再度ジャムが発生して稼働効率を著しく低下させる。
このためテキストシートを搬送路に通紙して異常が解消されたかを確認し、確認できたらプリントを再開する画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、ジャムの種類と発生時のジョブ設定情報を記憶し、記憶した情報を元に再現テストジョブを生成する画像形成装置が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−56465号公報
【特許文献2】特開2009−208300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように特許文献1などの従来の画像形成装置では、ジャムリカバリのために確認がなされている。しかし、従来の画像形成装置では、ジャム要因に関係なく1枚のテストシートを通紙してジャム解除を判断しているため、複数枚通紙していないと確認が正確に行えないようなジャムに対しては要因解除の判断が難しいという問題がある。
また、テスト紙として専用の用紙に出力するため、ジャム要因が確認された場合にもテスト紙が無駄になるという問題がある。
また、特許文献2で示される画像形成装置は、サービスマン向けでジャムリカバリ時に実施するモードではない。
【0006】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、ジャムの発生箇所に応じた枚数の確認用紙を通紙することで、ジャムの要因解除の判断を的確に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置のうち、第1の本発明は、画像形成を行う画像形成部と、用紙を給紙して搬送する給紙搬送部と、前記給紙搬送部で給紙、搬送されている用紙のジャムを検知するジャム検知部と、前記画像形成、前記用紙の給紙および搬送を制御し、さらに前記ジャム検知部の検知結果を受けてジャムリカバリの実行を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記ジャムリカバリに際し、ジャム発生箇所を判定して通紙する確認用紙の枚数を決定し、決定した枚数分だけ給紙および搬送をして用紙に画像形成を行うとともに前記給紙搬送部による新たな給紙を停止する制御を行い、さらに、前記確認用紙が前記ジャム発生箇所を通過したことを検知してジャム要因解除の判定を行い、ジャム解除と判断した場合、前記給紙搬送部で停止している後続の用紙の給紙を再開し、前記画像形成を継続することを特徴とする。
【0008】
上記本発明によれば、ジャムリカバリで適切な枚数で確認用紙が通紙され、ジャム要因解除の確認が容易かつ適正になる。また、ジャム解除に際しては、ジョブが再開され、生産性の低下を極力小さくする。なお、画像形成に際しては、ジョブの継続に相当するページで画像形成を行うのが望ましい。これにより後述するように確認用紙をジョブの一部として使用することを可能にする。
【0009】
第2の本発明の画像形成装置は、前記第1の本発明において、前記制御部は、ジャムの発生箇所とモードとによって前記確認用紙の枚数を決定することを特徴とする。
【0010】
上記本発明によれば、ジャムリカバリで通紙する確認用紙の枚数を、ジャムの箇所と出力のモードとによって、より適切に決定することができる。出力のモードとしては、片面、両面の別などが挙げられるが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、確認用紙の枚数に影響を与えるモードを考慮することができる。
例えば、出力モードが両面であれば、片面よりも相対的に少ない枚数とする傾向を有する。すなわち、両面で出力する場合、用紙反転搬送路を経るため搬送路の長さが長くなり、所定の用紙の搬送速度と紙間とに従えば、片面出力の場合よりも確認枚数が多くなるのが通常である。
【0011】
第3の本発明の画像形成装置は、前記第1または第2の本発明において、前記制御部は、用紙の搬送方向長さと搬送速度に応じて前記確認用紙の枚数を決定することを特徴とする。
【0012】
上記本発明によれば、ジャムリカバリで通紙する確認用紙の枚数を、用紙の搬送方向長さと搬送速度とによって、より適切に決定することができる。
例えば、用紙搬送方向長さが短い方が、用紙搬送方向長さが長い方よりも相対的に枚数を多くし、搬送速度が速い方が、搬送速度が遅い方よりも相対的に枚数を多くする傾向を有する。所定の用紙の搬送速度と紙間とに従えば、用紙搬送方向長さが短い方が相対的に確認枚数が多くなるのが通常であり、所定の用紙の紙間に従えば、搬送速度が速い方が確認枚数が多くなるのが通常である。
【0013】
第4の本発明の画像形成装置は、前記第3の本発明において、前記用紙の搬送速度は、紙種と用紙斤量に従って決定されることを特徴とする。
【0014】
上記本発明によれば、用紙の搬送速度は、紙種と用紙斤量に従って決定され、用紙の種類に応じた搬送速度が与えられる。
【0015】
第5の本発明の画像形成装置は、前記第1〜第4の本発明のいずれかにおいて、前記給紙搬送部が用紙反転搬送路を備え、前記制御部は、前記用紙反転搬送路を用いた用紙両面への画像形成を可能にするとともに、ジャムの発生箇所が前記用紙反転搬送路である場合、前記用紙反転搬送路の動作を確認できる枚数分を確認枚数として決定することを特徴とする。
【0016】
上記本発明によれば、用紙反転搬送路でジャムが発生した場合には、搬送路の長さが長くなっており、用紙反転搬送路でのジャム要因の解除を確認できる確認枚数に設定する。
【0017】
第6の本発明の画像形成装置は、前記第1〜第5の本発明のいずれかにおいて、画像形成された用紙に後処理を行う後処理部を備え、前記給紙搬送部は、前記後処理部に至っており、前記制御部は、さらに前記後処理の制御を行うことを特徴とする。
【0018】
上記本発明によれば、後処理部を含む画像形成装置において、後処理部に至る給紙搬送部でのジャムに対処することができる。
【0019】
第7の本発明の画像形成装置は、前記第6の本発明において、前記後処理部が用紙の重ね合わせ機構を有し、前記制御部は、ジャムの発生が前記重ね合わせ機構通過時であるときに、少なくとも重ね合わせ機構で重ねる枚数分を確認用紙枚数として決定することを特徴とする。
【0020】
上記本発明では、重ね合わせ機構の重ね枚数を確保することで重ね合わせ機構通過時に発生したジャムに対し、ジャム要因解除の判断をより的確に行うことを可能にする。
【0021】
第8の本発明の画像形成装置は、前記第6または第7の本発明において、前記後処理が用紙の綴じ処理機構を有し、前記制御部は、ジャムの発生が前記綴じ処理機構による綴じ処理実行時である場合、少なくともジャム発生時の綴じ枚数と同じ分の枚数を確認用紙枚数として決定することを特徴とする。
【0022】
上記本発明では、綴じ処理機構による綴じ枚数を確保することで、綴じ処理時に発生したジャムに対し、ジャム要因解除の判断をより的確に行うことを可能にする。
【0023】
第9の本発明の画像形成装置は、前記第1〜第8の本発明のいずれかにおいて、前記制御部は、確認用紙として通紙される用紙は、再開時のジョブの用紙と同一とし、ジャム解除と判断した場合、確認用紙を再開したジョブの一部として処理することを特徴とする。
【0024】
上記本発明によれば、ジャムリカバリで使用した確認用紙をジョブの一部とすることができ、生産性の向上を図ることができる。
【0025】
第10の本発明の画像形成装置は、前記第9の本発明において、操作入力を受ける操作部を備え、前記制御部は前記操作部を通して確認用紙を再開したジョブの一部として処理するか否かの選択を可能にすることを特徴とする。
【0026】
上記本発明によれば、確認用紙の出力状態を確認するなどしてユーザーが確認用紙をジョブの一部に利用するかを選択することができる。
【0027】
第11の本発明の画像形成装置は、前記第1〜第10の本発明のいずれかにおいて、前記給紙搬送部に複数の給紙トレイを備え、前記制御部は、確認用紙として給紙する前記給紙トレイの選択を可能にすることを特徴とする。
【0028】
上記本発明によれば、確認用紙に使用する用紙が収容されている給紙トレイを選択することができる。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明によれば、ジャムリカバリに際し、適切な枚数の確認用紙を通紙させることで、ジャム要因解除の確認を確実に行うことができ、また、生産性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態の画像形成装置全体の機械的構成を示す図である。
【図2】同じく、電気ブロック構成を示す図である。
【図3】同じく、画像形成装置の概略を示す図である。
【図4】同じく、ジョブ実行時のジャム発生およびジャムリカバリに応じた手順を示すフローチャートである。
【図5】同じく、操作部に表示された画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、一実施形態である画像形成装置1の機械的構成を示す図であり、以下に、その説明を行う。
画像形成装置1は、プリンタ、スキャナー、コピア機能を有するデジタル複合機であり、該複合機の各機構を筺体に収納および付設した画像形成装置本体1aの上部側に、スキャナー部130、原稿を載置するプラテンガラス133、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)135、該流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)135から送られる原稿の読み取りを行うADF原稿読み取りスリットガラス136が設けられている。その近傍には、情報の表示が可能となり、さらに各種操作入力が可能になった操作部140が設けられている。
【0032】
また、画像形成装置本体1aの下部側には、用紙を収納して給紙する複数段の給紙トレイ(1−3)160を備えており、さらに画像形成装置本体1aの外部側に大容量給紙トレイ161が備えられている。これら給紙トレイ160、大容量給紙トレイ161と、給紙ローラー、搬送ローラー、第二給紙ローラー162、搬送経路などによって給紙搬送部163が構成されている。用紙は、第二給紙ローラー162により所定のタイミングで画像形成(転写)位置に送り出される。
【0033】
また、画像形成装置本体1a内に備えるプリンター部150は、上記給紙搬送部および画像形成部を主構成としている。画像形成部は、帯電部151、LD(レーザダイオード)152、感光体153、現像部154、転写部155、定着器156、クリーニング部157などを備えている。また、プリンター部150の下流側に画像形成を行った用紙を搬送する給紙搬送部163が伸長している。給紙搬送部163の下流側では、後処理装置(FNS)190が接続されており、給紙搬送部163は、後処理装置(FNS)190に伸長している。
また、給紙搬送部163には、転写後の用紙を反転して再度画像形成部に循環させる用紙反転搬送路163aを備えている。用紙反転搬送路163aを経た用紙には、用紙裏面への画像形成を行うことができる。
画像形成装置本体1aと大容量給紙トレイ161と後処理装置(FNS)190とによって本発明の画像形成装置1が構成されている。
【0034】
プリンター部150は、帯電部151によって感光体153の表面に一様に帯電を行った後に、LD152のレーザビームによって、画像情報に基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像部154により反転現像して感光体153の表面にトナー像を形成する。
給紙トレイ160または大容量給紙トレイ161から給紙された用紙は、搬送部163によって転写位置へと送られる。この際に、第二給紙ローラー162により所定のタイミングで画像形成(転写)位置に送り出される。該転写位置において転写部155によりトナー像が転写される。その後、画像形成がされた用紙は、搬送部163により搬送され、定着器156により加熱定着され、後処理装置(FNS)190へと搬送される。
感光体153は、転写後、クリーニング部157により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0035】
画像形成がなされた用紙が搬送される後処理装置(FNS)190は、用紙にパンチを施すパンチユニット192、用紙にステイプルを行うステイプラー193を備えており、さらに、後処理済みまたは後処理を行わなかった用紙を排紙する複数の排紙トレイ194を有している。ステイプラー193には、図示しない重ね合わせ機構を有しており、複数枚の用紙を重ね合わせてストックする機能を有している。また、ステイプラー193は、本発明の綴じ機構を相当する。
【0036】
次に、図2は、本実施形態における画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図であり、この図では、画像形成装置本体1aと後処理装置(FNS)190との間に中継ユニット180が介設された例として示している。以下に説明する。
画像形成装置本体1aは、主要な構成として、全体制御部110とスキャナー部130と操作部140とプリンター部150とを有するデジタルコピア本体と、LAN50を通して外部機器2(例えばPC)との間で入出力される画像情報を処理する画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)170とを備えている。また、画像形成装置本体1aは、LANインターフェース175を介してLAN50に前記全体制御部110が接続されており、外部機器2からのアクセスが可能になっている。
【0037】
全体制御部110はPCIバス112を有しており、PCIバス112は全体制御部110内でDRAM制御IC111に接続されている。また、全体制御部110には、画像制御CPU113を備えており、該画像制御CPU113に前記DRAM制御IC111が接続されている。画像制御CPU113には、不揮発メモリー114が接続されており、さらに画像制御CPU113には、図示しないRAMやROMを備えている。前記不揮発メモリー114には、上記画像制御CPU113を動作させるためのプログラムや画像形成装置1の設定データ、プロセス制御パラメータ等が格納されている。
画像制御CPU113は、画像形成装置1の全体を制御し、また画像形成装置1全体の状態把握を行うものであり、さらにジョブの開始/停止/動作管理、ジャムリカバリなどを行う。すなわち、画像制御CPU113は、不揮発メモリー114とともに、本発明の制御部として機能する。
【0038】
前記スキャナー部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナー部130全体の制御を行うスキャナー制御部132とを備えている。スキャナー制御部132は、前記画像制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、画像制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。前記CCD131で読み取った画像情報は、読み取り処理部115でデータ処理がなされる。読み取り処理部115には、画像情報を圧縮する圧縮IC116が接続されており、該圧縮IC116は、前記したDRAM制御IC111に接続されている。
【0039】
前記操作部140は、タッチパネル式のLCD141と、操作部制御部142とを備えており、上記LCD141と操作部制御部142とが接続され、該操作部制御部142と前記画像制御CPU113とがシリアル通信可能に接続されている。該構成によって操作部140の制御が画像制御CPU113によって行われ、操作部140の入力情報が画像制御CPU113に送られる。なお、操作部制御部142は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。操作部140では、画像形成装置における設定や動作指令などの動作制御条件の入力が可能となっており、さらに設定内容、機械状態、情報の表示等が可能になっており、上記画像制御CPU113により制御される。
【0040】
また、DRAM制御IC111は、画像メモリー120に接続されている。該画像メモリー120には、前記スキャナー部130で取得した画像情報やLAN50を通して取得した画像情報が格納される。上記のように画像メモリー120は、画像情報の記憶領域であり、印刷するジョブの画像情報を格納する。
【0041】
さらにDRAM制御IC111には、圧縮された画像情報を伸長する伸長IC117が接続されており、該伸長IC117には書き込み処理部118が接続されている。該書き込み処理部118は、プリンター部150のLD152に接続され、該LD152の動作に用いられるデータの処理を行う。また、プリンター部150は、プリンター部150の全体を制御するプリンター制御部158を備えており、該プリンター制御部158は、前記した画像制御CPU113に接続されて制御を受ける。すなわち、画像制御CPU113から与えられるパラメータに従い、プリント動作の開始/停止を行う。さらにプリンター部150の装置状態の通知を画像制御CPU113に対し行う。また、プリンター制御部158には、RU(中継ユニット)180に備えるRU制御部181が接続されている。これにより、RU(中継ユニット)180の制御を、プリンター制御部158、RU制御部181を通して画像制御CPU113により制御することができる。
【0042】
RU(中継ユニット)180では、用紙を重ね合わせて一時的にスタックすることができ、本発明の用紙重ね合わせ機構に相当する機構を有している。また、RU(中継ユニット)180には、給紙搬送部163が伸長している。RU(中継ユニット)180の装置状態は、RU制御部181、プリンター制御部158を通して画像制御CPU113に出力されている。
【0043】
さらにRU制御部181には、後処理装置(FNS)190に備える後処理制御部(FNS制御部)191が接続されている。これにより、後処理装置190の制御を、プリンター制御部158、RU制御部181、後処理制御部191を通して画像制御CPU113により制御することができる。また、後処理装置(FNS)190の装置状態は、後処理制御部(FNS制御部)191、プリンター制御部158を通して画像制御CPU113に出力されている。
なお、プリンター制御部158、RU制御部181、後処理制御部(FNS制御部)191は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
【0044】
また、前記DRAM制御IC111に接続された前記PCIバス112には、前記した画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)170のDRAM制御IC171が接続されている。画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)170では、DRAM制御IC171に画像メモリー172が接続されている。また、画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)170では、前記DRAM制御IC171にコントローラー制御CPU173が接続されており、DRAM制御IC171にLANインターフェース175が接続されている。LANインターフェース175は、前記LAN50に接続されている。
【0045】
また、画像制御CPU113には、通信制御部123が接続されており、NIC(ネットワークインターフェースカード)124を通して図示しないLANに接続可能とされている。通信制御部123は、画像制御CPU113の動作指令によって動作し、予め定められた通信手順によって画像制御CPU113から受け渡されるデータをNIC(ネットワークインターフェースカード)124を通してLANに送出し、またLANから送られるデータをNIC(ネットワークインターフェースカード)124を通して受信し、画像制御CPU113に送出することができる。
【0046】
また、画像制御CPU113には、IO121が接続されている。IO121は、画像形成装置1内の各部との間で情報の授受を行うインターフェースとして動作する。例えば、IO121に、給紙搬送部163の各部に配置した用紙センサと通信可能に接続し、用紙センサの検知結果を受けて画像制御CPU113に送信する。
画像制御CPU113は、用紙センサの検知結果を受けて、ジョブの実行中に所定時間用紙の到達が検知されない場合や、用紙が所定の時間検知されたままの場合にジャム発生の判定を行うことができる。なお、用紙センサで用紙の到達が検知されない場合、検知がされない最上流の用紙検知部の上流側で用紙が詰まっていると判定することができ、ジャム発生箇所の判定を行うことができる。
【0047】
次に、上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
先ず、画像形成装置1において画像情報を蓄積する手順について説明する。
第1に画像形成装置1において、スキャナー部130で原稿の画像を読み取り画像情報を生成する場合、スキャナー部130において原稿からCCD131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際には、画像制御CPU113から指令を受けるスキャナー制御部132によってCCD131の動作制御を行う。
CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部115でデータ処理がなされ、データ処理された画像情報は、圧縮IC116において所定の方法によって圧縮され、DRAM制御IC111を介して画像メモリー120に格納される。画像メモリー120に格納された画像情報は、画像制御CPU113によってジョブとして管理することができる。
【0048】
画像情報を外部から取得する場合、例えば、外部機器2からLAN50を通して送信されるジョブ情報は、LANインターフェース175を介してDRAM制御IC171により画像メモリー172に格納される。画像メモリー172のデータは、DRAM制御IC171、PCIバス112、DRAM制御IC111を介して画像メモリー120に一旦格納される。画像メモリー120に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮IC116に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して画像メモリー120に格納され、上記と同様に画像制御CPU113による管理がなされる。
【0049】
画像形成装置1で画像出力を行う場合、すなわち複写機やプリンターとして使用する場合、画像メモリー120に格納された画像情報を含むジョブ情報をDRAM制御IC111を介して伸長IC117に送出してデータを伸長し、伸長したデータを書き込み処理部118に送出し、LD152において感光体153への書き込みを行う。また、プリンター部150では、画像制御CPU113の指令を受けてプリンター制御部158によって各部の制御が行われ、給紙搬送部163で用紙の給紙、搬送がなされ、搬送される用紙への転写が転写部155によって行われ、定着器156で定着がなされる。画像形成がなされた用紙は給紙搬送部163を経て、RU(中継ユニット)180、後処理装置(FNS)190へと搬送され、後処理の指定がある場合には、前述したように後処理がなされ、後処理が不要の場合、そのまま排紙トレイ194に排紙される。
【0050】
なお、画像出力に際しては、画像制御CPU113ではジョブ情報に基づいて出力を行う。ジョブ情報は、前記画像情報の他に、出力条件情報を含んでいる。出力条件は、プリントモード、用紙情報、給紙トレイ、排紙先、後処理条件などの情報からなり、具体的には、出力画像の画素数、カラー・モノクロの別、片面・両面の別、色調調整、用紙サイズ、用紙の向き、用紙の種類(紙種、斤量、用紙の色など)、給紙トレイの選択、後処理の有無、後処理条件などが挙げられる。
【0051】
出力条件は、予め初期設定として標準的な設定が定められており、該初期設定は不揮発メモリー114に格納されている。該初期設定は、画像制御CPU113によって必要に応じて読み出され、画像情報とともに画像メモリー120にジョブ情報として格納される。
また、出力条件は、操作部140において設定することができる。画像情報を取得するような場合には、画像制御CPU113によって操作部制御部142が制御され、LCD141に出力設定入力が可能な画面が表示される。
【0052】
操作者によって適宜の操作入力がなされると、操作部制御部142から画像制御CPU113に対し、操作部140上で設定された出力条件(プリントモード、給紙トレイ、排紙先、後処理条件など)等の情報が通知される。該情報を受けた画像制御CPU113では、出力条件情報を作成し、一旦は画像制御CPU113に備えるメモリーに格納する。画像情報を取得すると、画像情報とともにジョブ情報として画像メモリー120に格納される。
【0053】
なお、画像制御CPU113では、所定の用紙搬送速度で給紙搬送部163において用紙を搬送して画像形成を行う。用紙搬送速度は、紙種と用紙斤量によって定めるように搬送速度決定テーブルが不揮発メモリー114に格納されている。画像制御CPU113では、ジョブの実行に際し、このテーブルを読み出して用紙搬送速度を決定する。下記の表1は、搬送速度決定テーブルの一例を示すものであり、ジャムの生じやすさ、搬送能力などに従って、搬送速度が定められている。該テーブルの内容は、初期設定として定めておくことができ、また、ユーザーが操作部140を通して設定、変更できるようにしてもよい。
【0054】
【表1】

【0055】
また、外部から画像情報を取得して、画像形成装置1をプリンター等として使用する場合、設定は、外部機器2のプリンタドライバによって行うことができる。したがって、この場合、出力条件の設定を行う操作部は、外部機器2に備えられており、操作部の制御は外部機器2に備える外部機器制御部(図示しない)により行われる。外部機器2で設定された出力条件情報は、画像情報とともにジョブ情報として画像形成装置1に送られる。すなわち、ジョブ情報は、図2に従えば、外部機器2からLAN50、LANインターフェース175を介して、画像メモリー172に格納され、DRAM制御IC171、DRAM制御IC111によって画像メモリー120に格納される。
【0056】
図3は、画像形成装置1の概略を示す図である。
画像形成1の給紙搬送部163の各部には、用紙センサ200〜204が配置されており、給紙搬送部163を搬送される用紙の到達を検知する。用紙センサ200〜204は、例示であって、配置位置や配置個数は特に限定されない。用紙センサ200〜204は、光学センサなどによって構成することができ、搬送される用紙の到達を用紙先端などで検知する。
【0057】
画像制御CPU113では、IO121を通して、用紙センサ200〜204による検知によって給紙搬送部163における用紙到達の判定を行う。該判定において、用紙が到達する予定時間よりも所定時間遅れる場合には、ジャムが発生したと判定することができ、また、用紙センサ200〜204で所定時間用紙が検知されたままの場合にもジャムが発生したと検知することができる。したがって、上記用紙センサ200〜204は、本発明のジャム検知部に相当する。
予定時間は、上流側の用紙センサで用紙が検知された時期と、搬送速度とによって算出することができる。ジャム判定を行うための所定時間は予め設定して不揮発メモリー114などに格納しておき、必要に応じて読み出して判定に用いる。なお、ジャム判定の方法は、上記に限定されるものではなく、ジャム紙を直接検知するような構成を採用することも可能である。
【0058】
用紙センサ200〜204の検知結果を受けた画像制御CPU113では、ジャム発生と判定される複数の用紙センサが連続し、かつ最上流にある用紙センサの上流側にある給紙搬送部163の位置がジャム発生箇所であると判定することができる。
また、用紙センサの検知で連続してジャム発生と判定されず、かつ、複数の用紙センサでジャム発生と判定される場合には、複数箇所でジャムが発生していると判定される。
【0059】
図3に示す画像形成装置1では、用紙センサ200〜204の検知結果に従って、A0領域、A1領域、B領域、C領域、D領域でジャムが発生しているか否かを判定することができる。
例えば、用紙センサ200で用紙不達が判定されていれば、領域A0でジャムが発生していると判定される。また、用紙センサ201で用紙不達が判定され、用紙センサ200で用紙到達が検知されていると、領域A1でジャムが発生していると判定される。用紙センサ201で用紙不達が判定されていても、用紙センサ200で用紙不達が判定されていると、領域A1でジャムが発生しているとは判定しない。これは、領域A0のジャム発生に起因している可能性が大であるためである。各領域でも同様にジャムの発生が判定される。
【0060】
次に、ジャム発生に伴うジャムリカバリの手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部による制御によって実行される。
ジョブの実行に伴って印字処理を行い(ステップs1)。各用紙センサ200〜204の検知結果に基づいてジャムが発生したかを判定する(ステップs2)。
ジャムが発生していると判定される場合(ステップs2、YES)、用紙センサ200〜204のいずれで検知されているかによってジャムの発生箇所を判定し、その位置を画像メモリー120などに記憶する(ステップs3)。ジャム位置は、ジャム紙の場所から、図3に示すジャム位置分類(A0〜D)より決定する。
【0061】
その後、ジャムの解除を待機する(ステップs4)。ジャムの解除は、ユーザーによる用紙の抜き取りなどによって行われる。ジャムの解除判定は、一旦、画像形成装置本体1aの扉が開かれ、扉が再度閉じられたことなどによって判定することができる。
【0062】
ジャムが解除されたと判定されると(ステップs4)、工程A(ステップs5〜s8)に移行する。工程Aは、ジョブリカバリの確認用紙の枚数を決定し、ジョブの一部に含むか否かを決定するものである。
すなわち、工程Aでは、ジャム位置(A0、A1、B、C、D)と用紙の紙長さ、搬送速度、プリントモード等のパラメータからテストシート枚数算出テーブルによりテストシートの枚数を算出する(ステップs5)。テストシート枚数算出テーブルは、不揮発メモリー114などに格納しておく。テストシート枚数算出テーブルの一例を表2に示す。
搬送速度は、紙種、斤量に従って、表1の搬送速度決定テーブルを参照して決定する。 具体的には、用紙の紙種設定と用紙斤量設定により高速(460mm/s)、低速(290mm/s)を決定する。
【0063】
【表2】

【0064】
テストモード移行時にはテストモード中フラグを設定し(ステップs6)、テストシートをジョブにカウントするかどうかの設定チェックを行う(ステップs7)。
テストシートをジョブにカウントするかどうかは、予め初期設定として設定されているものであってもよく、また、ユーザーが操作部140を通して設定できるようになっているものであってもよい。
【0065】
図5は、操作部140に表示された設定画面1400を示すものであり、ジョブリカバリ時やジョブ再開時にユーザーが選択操作することができる。設定内容は、不揮発メモリー114などに記憶され、適時読み出しが可能となる。
該設定画面1400では、(a)図に示すように、テストシートをジョブにカウントするかの問い合わせ画面1410がポップアップ表示されている。問い合わせ画面1410では、カウントする釦1411とカウントしない釦1412とが押釦可能に表示されており、カウントする釦1411が押釦されると設定が確定する。一方、カウントしない釦1412が押釦されると、問い合わせ画面1410に代わって(b)図に示すテストシートトレイ選択画面1420がポップアップ表示される。なお、テストシート用として選択可能な給紙トレイは元のジョブと同じサイズトレイのみ選択可能となっている。ただし、本発明としてはこれに限定されるものではない。
【0066】
テストシートトレイ選択画面1420では、選択可能なトレイを表示するリストボックス1421とOK釦1422とが操作可能に表示されている。リストボックス1421には、各給紙トレイのリストともに「ジョブと同じ」がリストされており、「ジョブと同じ」を選択すれば、特定の給紙トレイの選択を必要とすることなく、中断されたジョブと同じ給紙トレイから同じ用紙を給紙することが可能なる。なお、給紙トレイの具体的な選択によってジョブと同じ給紙トレイを選択してもよく、また、ジョブと異なる給紙トレイを具体的に選択してもよい。リストボックス1421による給紙トレイの選択後、OK釦1422を押釦することで、ジャムリカバリで使用される給紙トレイが確定する。
【0067】
ステップs7で、テストシートがジョブにカウントされると判定されると(ステップs7、Yes)、ステップs1に戻り、印字処理が実行される。テストシートがジョブにカウントされないと判定されると(ステップs7、NO)、テストシートの用紙トレイをセットする処理がなされる(ステップs8)。この処理には、図5(b)における給紙トレイの選択操作が含まれる。ユーザーは、この際に、所望により、ジャムリカバリに使用される用紙を選択した給紙トレイに収容するなどして、給紙トレイに元々収容されていた用紙と異なる用紙を使用することも可能である。ステップs8後は、ステップs1に戻り印字処理が行われる。
【0068】
ステップs2でジャムが発生していないと判定される場合(ステップs2、NO)、工程B(ステップs9〜s12)の処理がなされる。工程Bは、ジャムリカバリでジャム要因が解除されたかを確認する手順に相当する。
通常の印字の他、ジャムリカバリでの印字の場合もあるので、先ず、テスト中であるか否かの判定が行われる(ステップs9)。テスト中でない場合(ステップs9、NO)、印刷済み枚数を加算し(ステップs20)、終了かを判定し(ステップs21)、終了と判定されれば(ステップs21、YES)、処理を終了し、終了と判定されなけば(ステップs21、NO)、ステップs1に戻り、印字処理を継続する。
【0069】
ステップs9でテスト中であると判定されると(ステップs9、YES)、印刷済みテストシート枚数を加算し(ステップs10)、設定したテストシート枚数分の印字が終了したかを判定する(ステップs11)。テストシート枚数分の印字が終了していなければ(ステップs11、NO)、ステップs1に戻って印字を続ける。すなわち、テストモード中は、印字したテストシートの枚数が、設定したテストシート枚数になるまで印字処理を行う。
一方、テストシート枚数分の印字が終了していれば(ステップs11、YES)、最終のテストシートがジャム発生位置を通過したかを判定する(ステップs12)。最終テストシートがジャム発生位置を通過していなければ(ステップs12、NO)、これを待機する。すなわち、全てのテストシートをプリント後は、最後のテストシートが記憶してあるジャム起因位置の通過するまで、次の印字処理は停止したままになる。
【0070】
最終テストシートがジャム発生位置を通過すれば(ステップs12、YES)、工程C(ステップs13〜s17)の処理がなされる。工程Cは、確認用紙を設定に応じてジョブの一部に含ませる手順に相当する。
先ず、テストシートはジョブにカウントするかを判定する(ステップs13)。この設定は、予め、またはジャムが発生した際に設定されているものであってもよく、この段階でユーザーが設定できるようにしてもよい。既に設定されている場合は、設定内容を参照する。
【0071】
テストシートはジョブにカウントすると判定される場合(ステップs13、YES)、テスト中フラグをOFFにし(ステップs14)、テストシート枚数をジョブの印刷済み枚数に加算し、ジョブの残りを再開する(ステップs15)。次いで、ジョブ終了に至ったかの判定に移行する(ステップs21)。ジョブが終了していなければ、ステップs1に移行し、印字処理が続けられる。
一方、テストシートがジョブにカウントされないと判定される場合(ステップs13、NO)、テストシート用の給紙トレイがジョブの給紙トレイと異なる場合、給紙トレイをジョブで使用する給紙トレイに戻す(ステップs16)。次いで、印字ページをジャムが発生した際に正常に印字されなかったページに戻し、ジョブの残りを再開する(ステップs17)、ジョブ終了に至ったかの判定に移行する(ステップs21)。ジョブが終了していなければ、ステップs1に移行し、残りの印字処理が続けられる。
【0072】
以上、本発明について上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは適宜の変更が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 画像形成装置
2 外部機器
113 画像制御CPU
114 不揮発メモリー
140 操作部
1400 設定画面
1410 問い合わせ画面
1411 カウントする釦
1412 カウントしない釦
1420 テストシートトレイ選択画面
1421 リストボックス
1422 OK釦

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成を行う画像形成部と、
用紙を給紙して搬送する給紙搬送部と、
前記給紙搬送部で給紙、搬送されている用紙のジャムを検知するジャム検知部と、
前記画像形成、前記用紙の給紙および搬送を制御し、さらに前記ジャム検知部の検知結果を受けてジャムリカバリの実行を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記ジャムリカバリに際し、ジャム発生箇所を判定して通紙する確認用紙の枚数を決定し、決定した枚数分だけ給紙および搬送をして用紙に画像形成を行うとともに前記給紙搬送部による新たな給紙を停止する制御を行い、さらに前記確認用紙が前記ジャム発生箇所を通過したことを検知してジャム要因解除の判定を行い、ジャム解除と判断した場合、前記給紙搬送部で停止している後続の用紙の給紙を再開し、前記画像形成を継続することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、ジャムの発生箇所とモードとによって前記確認用紙の枚数を決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、用紙の搬送方向長さと搬送速度に応じて前記確認用紙の枚数を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記用紙の搬送速度は、紙種と用紙斤量に従って決定されることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記給紙搬送部が用紙反転搬送路を備え、
前記制御部は、前記用紙反転搬送路を用いた用紙両面への画像形成を可能にするとともに、ジャムの発生箇所が前記用紙反転搬送路である場合、前記用紙反転搬送路の動作を確認できる枚数分を確認枚数として決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成された用紙に後処理を行う後処理部を備え、前記給紙搬送部は、前記後処理部に至っており、
前記制御部は、さらに前記後処理の制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記後処理部が用紙の重ね合わせ機構を有し、
前記制御部は、ジャムの発生が前記重ね合わせ機構通過時であるときに、少なくとも重ね合わせ機構で重ねる枚数分を確認用紙枚数として決定することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記後処理が用紙の綴じ処理機構を有し、
前記制御部は、ジャムの発生が前記綴じ処理機構による綴じ処理実行時である場合、少なくともジャム発生時の綴じ枚数と同じ分の枚数を確認用紙枚数として決定することを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、確認用紙として通紙される用紙は、再開時のジョブの用紙と同一とし、ジャム解除と判断した場合、確認用紙を再開したジョブの一部として処理することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
操作入力を受ける操作部を備え、
前記制御部は前記操作部を通して確認用紙を再開したジョブの一部として処理するか否かの選択を可能にすることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記給紙搬送部に複数の給紙トレイを備え、
前記制御部は、確認用紙として給紙する前記給紙トレイの選択を可能にすることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−61553(P2013−61553A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200835(P2011−200835)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】