説明

穂先竿及び釣竿

【課題】おとり鮎を操る操作性が良く、鮎の取り込み作業の作業性が良い釣竿の提供
【解決手段】この鮎釣用穂先竿10は、トップ部32を含む竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分11の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)と、極めて柔らかい。また、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置において、当該任意の位置よりも竿先側の5cmのテーパ率Y1と、当該任意の位置よりも竿元側の5cmのテーパ率Y2が、Y1>2×Y2となるように、テーパ率を変化させた曲がり点12を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穂先竿及び釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
穂先竿、特に鮎釣用の穂先竿に関しては、例えば、特開2004−105125号公報に記載されている。
同公報には、穂先竿が管状体の前側にソリッド体を接続して形成されており、該穂先竿の長さが継式鮎竿の最大長さの10%程度以下であり、釣糸を結着するタイプの鮎竿であって、穂先竿の先端部をA、ソリッド体の最大径部をB、穂持竿先端部をCとした場合、各部の曲げ剛性比率A:B:Cが、1:(3〜18):(100〜200)であることを特徴としている。
さらに、A,B,C部の曲げ剛性が、夫々、400〜800kg・mm(3920〜7840N・mm)、1200〜14400kg・mm(11760〜141120N・mm)、40000〜160000kg・mm(392000〜1568000N・mm)の範囲内で前記曲げ剛性比率の範囲内にあるように選択されることが記載されている。
【特許文献1】特開2004−105125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者は、特に、鮎の友釣りに適した竿を提供したいと考えている。鮎は、自分の生活圏である縄張りに他の鮎が侵入したとき、自分の餌場を守るためこれを猛然と追い払う。この習性を利用したのが鮎の友釣りである。鮎の友釣りでは、釣り糸に、おとり鮎を取り付け、おとり鮎に釣針を取り付けた仕掛けを用いる。そして、おとり鮎をポイントで泳がせ、おとり鮎を追い払いにきた野鮎をおとり鮎に取り付けた釣針に掛けて釣る。
【0004】
かかる鮎の友釣りに用いられる釣竿には、釣り人がおとり鮎を操る操作性が良いことが求められる。すなわち、おとり鮎を操る際は、釣り人は竿元側で釣竿を操作するが、鮎竿は8m〜10m程度の長い竿であり、竿元側の微妙な動きによって竿先が大きく動いてしまう。この際、釣り人の意に反して釣糸にテンションが掛かり、おとり鮎が引っ張られると上手くおとり鮎を操作できない。
また、鮎の友釣りでは、針に掛かった野鮎を取り込む際に、釣竿を引き上げ、水中から鮎を引き抜き、竿の弾性反力によって鮎を釣り人の方へ飛ばし、飛んできた鮎を網(タモ)で受ける技法がよく用いられる。かかる技法には釣竿が適度な弾性反力を奏することが必要である。
【0005】
特開2004−105125号公報には、『穂先竿がソリッド体を接続したタイプの鮎竿に係るものである。曲げ剛性は、穂持竿の先端部Cを基準1と表現すれば、穂先竿の先端部Aは0.005〜0.01であり、これは、従来の鮎竿の穂持竿のC部を同じ1とした場合の、一般的な従来竿の穂先竿先端部Aの曲げ剛性の1/10〜1/5程度であり、相当に柔らかい構成となっている。このため、釣りにおいて竿保持部が揺れても、穂先竿の結着部に至る穂先竿の曲げ剛性が小さい(柔らかい)ため、囮鮎に及ぶ釣糸の引張力の影響を低減できる(竿先が大きく振れることが防止される)。また、この穂先竿の長さは鮎竿の全長の10%程度以下であるため、穂持竿から元竿までの各竿管の長さや曲げ剛性値を従来のものと同様に設定すれば、竿全体の操作性にはほとんど影響がなく、従来通りの操作性が確保できる。』と記載されている。
しかし、同公報では、穂先竿の先端部をA、ソリッド体の最大径部をB、穂持竿先端部をCとした場合、各部の曲げ剛性比率A:B:Cが、1:(3〜18):(100〜200)であると記載されているが、かかる比率のみでは、穂先部分がどの程度柔らかいかは分からない。
【0006】
さらに、上述した特開2004−105125号公報の請求項3には、『A,B,C部の曲げ剛性が、夫々、400〜800kg・mm(3920〜7840N・mm)、1200〜14400kg・mm(11760〜141120N・mm)、40000〜160000kg・mm(392000〜1568000N・mm)の範囲内から曲げ剛性比率の範囲内にあるように選択される』ことが記載されている。しかし、同公報の請求項3に記載されている曲げ剛性および曲げ剛性比率を有する鮎竿は、本発明者の知見では、十分に操作性が良い鮎竿とは言えない。
そこで、本発明者は、かかる鮎の友釣りに適した鮎竿を提供したいと考え、いままでにない穂先竿を考えた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の穂先竿は、先端が中実竿体で構成された穂先竿であって、中実竿体は縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成され、中実竿体は、竿先に釣糸を結び付けるトップ部を備え、トップ部を含む竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)である。
この穂先竿によれば、トップ部を含む竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分が極めて柔らかく、竿元側の微妙な動きによって竿先が動いても、これに対して、当該穂先部分が曲がる。このため、例えば、鮎の友釣りにおいてはおとり鮎の操作への影響が小さい。また、トップ部を含む竿先から3cm〜5cmまでの穂先部分が柔らかいので、魚を取り込む際には、釣竿を引き上げる操作によって竿元側を相当量動かす。この際、穂先の柔らかい部分が限定的であるから、魚を取り込む際の大きな操作では、釣糸に適度なテンションを掛けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態に係る穂先竿を図面に基づいて説明する。
【0009】
この釣竿は、複数の竿体を継ぎ足して一本の釣竿として機能させている。複数の竿体のうち、最も穂先側に継ぎ足される竿体は穂先竿と呼ばれている。
穂先竿10は、図1に示すように、先端が中実竿体21で構成されている。中実竿体21は、縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成されている。
この実施形態では、中実竿体21は、引張強さが24MPaで比重が1.8の炭素繊維を用い、炭素繊維66%(重量パーセント)、エポキシ樹脂34%(重量パーセント)の割合で炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させ、弾性率が135(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成している。
この中実竿体21は、竿先に釣糸31を結び付けるトップ部32を備えている。この実施形態では、当該トップ部32には、釣糸31を結び付ける部位が回転可能に構成された回転トップと呼ばれる部材が取り付けられている。
この中実竿体21は、トップ部32を含む竿先から3cm〜5cmまでの穂先部分11の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)である。
【0010】
この実施形態では、縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成されている。トップ部32を含む竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分11の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)である。
中実竿体21の剛性Xは、弾性率をEとし、竿体の外径をDとすると、
X=E×π×D・・・式(1)
で表される。
【0011】
この穂先竿10は、トップ部32を含む竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分11の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)と、極めて柔らかい。このため、この穂先竿10を鮎釣用の釣竿の穂先竿として用いれば、トップ部を含む竿先から3cm〜5cmまでの穂先部分11が極めて柔らかく、竿元側の微妙な動きによって竿先が動いても、これに対して、当該穂先部分11が曲がるので、おとり鮎の操作への影響が小さい。
また、魚を取り込む際には、釣竿を引き上げる操作によって竿元側が相当量動かす。この際、この穂先竿10は、図2に示すように、極めて柔らかい穂先部分11が限定的であるから、魚を取り込む際の大きな操作では、釣糸31に適度なテンションを掛けることができる。
【0012】
さらに、この実施形態では、中実竿体21は竿先から竿元に向けて徐々に径が太くなるテーパ外形を有している。そして、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置において、当該任意の位置よりも竿先側の5cmのテーパ率Y1と、当該任意の位置よりも竿元側の5cmのテーパ率Y2が、Y1>2×Y2となるように、テーパ率を変化させた曲がり点12を設けている。
この穂先竿10は、竿先から15cmの位置よりも竿先側の5cmでは先端側へ向けて1mm当り、外径が0.04〜0.10mm小さくなるようにテーパを形成している。竿先から15cmの位置よりも竿元側の5cmでは、先端側へ向けて1mm当り、外径が0.01〜0.02mm小さくなるようにテーパを形成している。このように、竿先から15cmの位置よりも竿先側の5cmのテーパ率Y1と、当該竿先から15cmの位置よりも竿元側の5cmのテーパ率Y2が、Y1>2×Y2となるように、テーパ率を変化させた曲がり点12を設けている。
【0013】
式(1)によれば、中実竿体21の剛性は、外径の4乗に比例しており、外径が細くなると剛性が著しく減少する。この実施形態では、鮎釣用穂先竿10は、曲がり点よりも竿先側の5cmのテーパ率が、曲がり点12よりも竿元側の5cmのテーパ率よりも2倍以上大きいので、曲がり点12を境にして、竿元側に比べて竿先側が柔らかい。
この穂先竿10は、上述したように、トップ部32を含む竿先から3cm〜5cmの穂先部分11の曲げ剛性X1が1〜3(kN・mm)であり、極めて柔らかい。このため、おとり鮎を操作する際、当該穂先部分11が極めて柔らかいので、竿元の微妙な動きに対して釣糸に大きなテンションがかからないように当該穂先部分11が曲がる。このため、竿元が微妙に動いた場合に、釣り人の意に反しておとり鮎が動かされない。
【0014】
また、この実施形態では、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置(この実施形態では、竿先から15cmの位置)に設定された曲がり点12よりも竿先側の5cmのテーパ率が、曲がり点12よりも竿元側の5cmのテーパ率よりも2倍以上大きい。すなわち、当該曲がり点12よりも竿先側は、竿元側に比べて明らかに柔らかい。この穂先竿10は、当該曲がり点12よりも竿先側が適度に柔らかいので、当該曲がり点12よりも竿先側の弾性反力により、おとり鮎を操作する際に適度なテンションを釣糸に生じさせることができる。これによりおとり鮎を操作する際に釣糸31に生じさせるテンションの調整が容易になる。
【0015】
さらに、鮎の友釣りでは、針に掛かった野鮎を取り込む際に、釣竿10を大きく引き上げ、水中から鮎を抜き、水中から鮎を引き抜いたときの勢いによって、水面の上を釣り人の方へ飛ばし、飛んできた鮎を網で受ける技法がよく用いられる。
この穂先竿10は、魚を取り込む際の大きな操作では、極めて柔らかい部位が、トップ部32を含む竿先から3cm〜5cmと限定的であり、かつ、上述したように、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置(この実施形態では、竿先から15cmの位置)において、曲がり点12が設けられている。当該曲がり点12よりも竿元側には適度な剛性を確保することができ、かかる竿元側の剛性によって、鮎釣用穂先竿10に適度な剛性および弾性反力を作用させることができる。従って、この穂先竿10を鮎釣用の釣竿の穂先竿として用いた場合には、特に、このような取り込み作業においても、上述した曲がり点12よりも竿元側の弾性反力によって、鮎を勢いよく水中から引き抜くことができる。
【0016】
このように、この穂先竿10は、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置(この実施形態では、トップ部32を含む竿先から15cm)に曲がり点12を設けている。例えば、鮎の友釣りでは、曲がり点12を設ける位置が竿先側に寄っていると、それだけ、おとり鮎を操作する際の遊びが小さくなる。すなわち、釣り人により繊細な操作が求められる。反対に、曲がり点12を設ける位置が竿元側に寄っていると、それだけ、おとり鮎を操作する際の遊びが大きくなる。
【0017】
また、曲がり点12を設ける位置が、トップ部32を含む竿先から25cmよりも竿元側にあると、竿先側の柔らかい部分が長くなり過ぎ、針に掛かった野鮎を取り込む際に、釣竿を大きく引き上げ、水中から鮎を抜き、水中から鮎を引き抜いたときの勢いによって、水面の上を釣り人の方へ飛ばし難くなる。
このような点を考慮すると、曲がり点12を設ける位置は、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置に曲がり点12を設けるのがよい。
このように、本発明者の知見では、曲がり点12は、トップ部32を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置(この実施形態では、トップ部32を含む竿先から15cm)に設けるのがよい。
【0018】
また、この実施形態では、穂先竿10は、上述した中実竿体21の竿元側には中空竿体22が継ぎ合わされている。これにより、穂先竿10全体を中実竿体21にする場合に比べて、軽量にすることができる。
【0019】
なお、中空竿体22の剛性X2は、弾性率をEとし、中空竿体22の外径をD2とし、竿体の内径をD1とすると、
X=E×π×(D2−D1)・・・式(2)
で表される。
この穂先竿10は、上述した中実竿体21の竿元側には中空竿体22が継ぎ合わされている。この実施形態では、中空竿体22の先端に中実竿体21の竿元側の端部21aを差し入れ、繊維強化樹脂で外径を一体的に接合している。
かかる中空竿体22は、所要の剛性を確保しつつ、鮎釣用穂先竿全体を中実竿体で構成する場合に比べて、穂先竿10を軽くできる。例えば、8m〜10m程度の長さを有する鮎釣用の釣竿の穂先竿として好適である。上述した鮎釣用穂先竿10は、竿元側に複数本の竿体が継ぎ足されて、一本の竿となる。
かかる鮎釣用の釣竿は、上述した穂先竿10が穂先竿に用いられているので、鮎の友釣りにおいて、おとり鮎の操作性が良く、また、鮎を取り込む際の操作も容易である。
【0020】
以上、本発明の一実施形態に係る鮎釣用穂先竿および鮎釣用竿を説明したが、本発明に係る鮎釣用穂先竿および鮎釣用竿は上述した実施形態に限定されない。
例えば、トップ部32は回転トップとよばれる部材を取り付けた形態を例示したが、トップ部32は釣糸31を結び付ける部位であり、これに限らない。例えば、従来、リリアンで作成した締結具を取り付けたトップ部32でもよい。
【0021】
また、本発明の穂先竿の構造は、鮎釣用竿以外の釣竿にも適用できる。この場合、当該釣竿は、先端が中実竿体で構成されており、中実竿体は、縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成され、竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)であるとよい。
かかる釣竿によれば、中実竿体は、縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成され、竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)であるので、竿先から3cm〜5cmの穂先部分の曲げ剛性X1が1〜3(kN・mm)であり、極めて柔らかい。このため、当該穂先部分が極めて柔らかいので、竿元の微妙な動きに対して釣糸に大きなテンションがかからないように当該穂先部分が曲がる。このため、竿元が微妙に動いた場合に、釣り人の意に反して仕掛けや疑似餌が動くのを小さく押さえることができる。
【0022】
また、中実竿体は竿先から竿元に向けて徐々に径が太くなるテーパ外形を有し、竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置において、当該任意の位置よりも竿先側の5cmのテーパ率Y1と、当該任意の位置よりも竿元側の5cmのテーパ率Y2が、Y1>2×Y2となるように、テーパ率を変化させた曲がり点を設けてもよい。
この場合、当該曲がり点よりも竿先側は、竿元側に比べて明らかに柔らかい。この釣竿は、当該曲がり点よりも竿先側が適度に柔らかいので、仕掛けや疑似餌を操作する際に釣糸に作用させるテンションの調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る鮎釣用穂先竿を示す側面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る鮎釣用穂先竿の使用状態を示す側面図。
【符号の説明】
【0024】
10 鮎釣用穂先竿(穂先竿)
11 穂先部分
12 曲がり点
21 中実竿体
21a 中実竿体の竿元側の端部
22 中空竿体
31 釣糸
32 トップ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端が中実竿体で構成された穂先竿であって、
前記中実竿体は、縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成され、
前記中実竿体は、竿先に釣糸を結び付けるトップ部を備え、
前記トップ部を含む竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)である、穂先竿。
【請求項2】
前記中実竿体は竿先から竿元に向けて徐々に径が太くなるテーパ外形を有し、
前記トップ部を含む竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置において、当該任意の位置よりも竿先側の5cmのテーパ率Y1と、当該任意の位置よりも竿元側の5cmのテーパ率Y2が、Y1>2×Y2となるように、テーパ率を変化させた曲がり点を設けた、請求項1に記載の穂先竿。
【請求項3】
前記中実竿体の竿元側には中空竿体が継ぎ合わされている、請求項1又は2に記載の穂先竿。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れかに記載の穂先竿を備えた釣竿。
【請求項5】
先端が中実竿体で構成された釣竿であって、
前記中実竿体は、縦弾性率が100〜200(kN/mm)の繊維強化樹脂で構成され、竿先から3cm〜5cmの任意の位置までの穂先部分の曲げ剛性X1が1(kN・mm)≦X1≦3(kN・mm)である、釣竿。
【請求項6】
前記中実竿体は竿先から竿元に向けて徐々に径が太くなるテーパ外形を有し、
前記竿先から10cm〜25cmの間の任意の位置において、当該任意の位置よりも竿先側の5cmのテーパ率Y1と、当該任意の位置よりも竿元側の5cmのテーパ率Y2が、Y1>2×Y2となるように、テーパ率を変化させた曲がり点を設けた、請求項5に記載の釣竿。
【請求項7】
前記中実竿体の竿元側には中空竿体が継ぎ合わされている、請求項5又は6に記載の釣竿。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−17833(P2009−17833A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−183615(P2007−183615)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(397037454)株式会社モーリス (7)
【Fターム(参考)】