説明

端子台装置

【課題】各電線を接続し直す必要がなく、機器を容易に交換できる端子台装置を提供する。
【解決手段】端子台装置1は、機器の回路基板3に半田付けにより固定する端子台ベース5を備える。端子台ベース5には、複数本の電線2を接続する端子台本体6を脱着可能に取り付ける。取付用ねじ7のナットへの螺合締付けにより端子台本体6を端子台ベース5に取り付けると、ベース端子12のスプリング端子接続部とスプリング端子のベース端子接続部とが接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子台ベースおよび端子台本体を備える端子台装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載された端子台装置が知られている。
【0003】
この従来の端子台装置は、例えば電気機器等の機器の回路基板(プリント基板)に半田付けにより固定される端子台本体からなるものである。そして、端子台本体は、絶縁性の本体部と、複数本の電線が接続される端子部とを有しており、この端子部の下端部が機器の回路基板に半田付けにより固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】意匠登録第1084804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の端子台装置では、例えば故障等により機器の交換が必要となった場合に、その古い機器の回路基板に固定された端子台本体から各電線を一旦外して、その後、新たな機器の回路基板に固定した端子台本体の同じ位置にその各電線を接続し直す必要がある。このため、機器の交換が容易ではなく、機器の交換に手間取るおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、各電線を接続し直す必要がなく、機器を容易に交換できる端子台装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の端子台装置は、回路基板に固定される端子台ベースと、この端子台ベースに脱着可能に取り付けられ、複数本の電線が接続される端子台本体と、この端子台本体を前記端子台ベースに脱着可能に取り付けるための取付手段とを備えるものである。
【0008】
請求項2記載の端子台装置は、請求項1記載の端子台装置において、端子台ベースは、絶縁性のベース本体部と、このベース本体部に設けられ、回路基板接続部を下端部に有し、スプリング端子接続部を上端部に有するベース端子とを有し、端子台本体は、絶縁性の本体部と、この本体部に設けられた導電端子と、この導電端子にて支持され、電線を前記導電端子とともに挟持する弾性変形可能なバネ端子と、前記導電端子に取り付けられ、ベース端子接続部を有するスプリング端子と、前記本体部に上下動可能に設けられ、下方に押された際に前記バネ端子を弾性変形させつつ下動して前記バネ端子を前記電線から離す開放ピンとを有し、取付手段にて前記端子台本体が前記端子台ベースに取り付けられると、前記ベース端子のスプリング端子接続部と前記スプリング端子のベース端子接続部とが互いに接続され、前記端子台本体が前記端子台ベースから取り外されると、前記ベース端子のスプリング端子接続部と前記スプリング端子のベース端子接続部との接続が解除されるものである。
【0009】
請求項3記載の端子台装置は、請求項2記載の端子台装置において、端子台ベースは、ベース本体部に固着されたナットを有し、端子台本体は、本体部に形成されたねじ挿通用孔部を有し、取付手段は、前記ねじ挿通用孔部に挿通される取付用ねじであり、前記取付用ねじの前記ナットへの螺合締め付けにより前記端子台本体が前記端子台ベースに取り付けられると、ベース端子のスプリング端子接続部とスプリング端子のベース端子接続部とが互いに接続されるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回路基板に固定される端子台ベースと、この端子台ベースに脱着可能に取り付けられ複数本の電線が接続される端子台本体と、この端子台本体を前記端子台ベースに脱着可能に取り付けるための取付手段とを備えるため、例えば複数本の電線が端子台装置を介して接続された回路基板を備えた機器を交換する場合に、各電線を接続し直す必要がなく、機器を容易に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施の形態に係る端子台装置の斜視図である。
【図2】同上端子台装置の分解斜視図である。
【図3】同上端子台装置の断面図である。
【図4】同上端子台装置の端子部の斜視図である。
【図5】電線を接続する前の状態を示す断面図である。
【図6】電線を接続した後の状態を示す断面図である。
【図7】電線を外すために開放ピンを押し下げた状態を示す断面図である。
【図8】電線を接続したまま端子台本体を端子台ベースから取り外した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1において、1はバネ式ツーピース構造の端子台装置であり、この端子台装置1を介して複数本(例えば数十本以上)の電線2が機器の回路基板3に接続されている。
【0014】
なお、回路基板3を備えた機器である基板搭載機器は、例えばPLC等の制御機器(電気機器)である。回路基板3は、例えば絶縁基板に導電パターンが形成されたプリント基板である。電線2は、導電性の芯線部2aと、この芯線部2aの外周面を覆う絶縁性の被覆部2bとにて構成されている。
【0015】
端子台装置1は、図2から明らかなように、機器の回路基板(プリント基板)3に半田付けにより固定される端子台ベース5と、この端子台ベース5に脱着可能に取り付けられ複数本の電線2が接続されるバネ式の端子台本体6と、この端子台本体6を端子台ベース5に脱着可能に取り付けるための複数本(例えば2本)の取付手段である取付用ねじ7とを備えている。取付用ねじ7は、ねじ頭部7aおよびねじ軸部7bを有している。
【0016】
端子台ベース5は、図1ないし図4に示されるように、左右方向長手状で略矩形板状をなす絶縁性の樹脂製のベース本体部11と、このベース本体部11に固定的に設けられた複数の導電性の金属性の板状のベース端子12とを有している。
【0017】
ベース本体部11は、左右方向に細長い矩形板状のベース板13を有している。ベース板13には例えば左右方向に沿って前後3列に並ぶ複数の端子用孔部14が形成され、この各端子用孔部14にはベース端子12が挿通固定されている。また、ベース本体部11は、ベース板13の左右方向両端部に一体に立設された側板15を有している。各側板15の前後方向中央部には、取付用ねじ7を螺合および螺合解除可能なナット17が固着されている。さらに、ベース本体部11は、ベース板13の上面から上方に向かって突出する左右方向長手状の複数の突出板部19を有している。
【0018】
ベース端子12は、機器の回路基板3に半田付けにより固定される上下方向長手状で板状の回路基板接続部21を下端部に有し、上下方向長手状で板状のスプリング端子接続部22を上端部に有している。スプリング端子接続部22の上面は、円弧面状に形成されている。
【0019】
端子台本体6は、端子台ベース5上に設置されるもので、図1ないし図4に示されるように、左右方向長手状で略直方体状をなす絶縁性の樹脂製の本体部31と、この本体部31に固定的に設けられこの本体部31の端子収納空間部30内に位置する複数の板状の導電端子32とを有している。
【0020】
また、端子台本体6は、各導電端子32にて支持され電線2の芯線部2aを導電端子32とともに挟持する板状の弾性変形可能なバネ端子33と、各導電端子32の下端部に嵌合により取り付けられた弾性変形可能なスプリング端子34とを有している。つまり、端子台本体6は、それぞれ導電性の金属製の3つの端子32,33,34を有している。
【0021】
さらに、端子台本体6は、本体部31に上下動可能に設けられバネ端子33の弾性復元力に抗して下方に押された際にバネ端子33を弾性変形させつつ下動してバネ端子33を電線2の芯線部2aから離す絶縁性の樹脂製の開放ピン36とを有している。
【0022】
本体部31は、例えば本体ホディ37と、この本体ホディ37に対して固定された本体カバ38とに構成されている。本体部31には、この本体部31内の端子収納空間部30の下部に連通し本体部31の下面に開口するスプリング端子用孔部41と、端子収納空間部30の上部にそれぞれ連通し本体部31の上面に開口する電線用孔部42、開放ピン用孔部43および導電端子確認用孔部44とが形成されている。
【0023】
そして、端子収納空間部30には、導電端子32およびバネ端子33が収納されている。スプリング端子用孔部41には、スプリング端子34が収納されている。開放ピン用孔部43には開放ピン36が上下動可能に収納され、この開放ピン36の下部が端子収納空間部30に対して進退可能となっている。電線用孔部42には電線2が上方から差し込まれ、この電線2の先端部の芯線部2aが端子収納空間部30に挿入される。なお、これら複数の電線用孔部42等は、図1等から明らかなように、例えば左右方向に沿って前後3列に並んでいる。
【0024】
また、本体部31の左右方向両端部における板部45には、端子台ベース5のナット17と対向するねじ挿通用孔部46が形成されている。そして、ねじ挿通用孔部46には、上方から取付用ねじ7が差し込まれて挿通される。本体部31の左右方向両端面には、板部45の上方および下方に位置する上側凹部47および下側凹部48が形成されている。さらに、本体部31の下面には左右方向長手状の凹溝部49が形成され、この凹溝部49内に端子台ベース5の突出板部19が挿入されている。
【0025】
導電端子32は、バネ端子33と接触してこのバネ端子33を支持する略L字状で板状のバネ端子支持部51と、バネ端子33と対向するように位置し電線2の芯線部2aをバネ端子33とともに挟持する上下方向長手状で板状の電線挟持部52と、この電線挟持部52の下端に一体に連設されスプリング端子34が嵌着された上下方向長手状で板状のスプリング端子取付部53とを有している。
【0026】
電線挟持部52の内面(バネ端子33と対向する側の面)には、断面略3角形状の凸部54が形成されている。凸部54は、例えば、電線2を接続した後には芯線部2aと当接して電線抜止め部として機能し(図3、図5参照)、電線2を接続する前にはバネ端子33の先端部と当接してバネ端子ストッパ部として機能する(図6参照)。
【0027】
また、バネ端子支持部51と電線挟持部52とが連結板部55にて一体に連結されており、この連結板部55の内面(バネ端子33と対向する側の面)には、貫通孔56を有する円筒状のストッパ凸部57が内方に向かって突設されている。ストッパ凸部57は、開放ピン36の下動時において、バネ端子33との当接により開放ピン36の下限位置を規制する。
【0028】
バネ端子33は、導電端子32のバネ端子支持部51と接触してこのバネ端子支持部51にて定位置に支持された被支持部61と、この被支持部61の上端に一体に連設され電線2の芯線部2aを導電端子32の電線挟持部52とともに挟持する傾斜板状のバネ側電線挟持部62とを有している。
【0029】
バネ側電線挟持部62は、バネ端子33の変形により被支持部61の上端側を中心として上下方向に回動可能となっている。そして、バネ側電線挟持部62と導電端子32の電線挟持部52とにて電線2の芯線部2aが所定の挟持圧で挟持される。つまり、電線2の芯線部2aは、バネ端子33の弾性復元力に基づいて、バネ端子33のバネ側電線挟持部62によって導電端子32の電線挟持部52に押さえ付けられる。なお、電線2を接続する前の状態では、バネ側電線挟持部62の上方回動は、導電端子32の凸部54によって規制される(図5参照)。
【0030】
スプリング端子34は、導電端子32のスプリング端子取付部53の外周側に嵌合により取り付けられた上下面開口状の略筒状の被取付部63と、この被取付部63の下端に一体に連設されたベース端子接続部64とを有している。ベース端子接続部64は、スプリング端子34の変形により被取付部63の下端側を中心として上下方向に回動可能となっている。
【0031】
被取付部63は、上下方向に沿った矩形状の平板65と、この平板65の下端に一体に設けられた湾曲板66と、平板65の左右両側端に一体に設けられ互いに離間対向する平面視略C字状の対向板67とにて構成されている。そして、被取付部63の両対向板67間には、上方から導電端子32のスプリング端子取付部53が嵌入固定される。
【0032】
ベース端子接続部64は、被取付部63の湾曲板66の先端から前斜め上方に向かって一体に突出する平板状の第1板71と、この第1板71の左右両側端に一体に設けられ互いに離間対向する平板状の第2板72とにて構成されている。第1板71の上端部は後斜め上方へ折り曲げられて湾曲板部73となっている。
【0033】
そして、ベース端子接続部64の両第2板72間には下方からベース端子12のスプリング端子接続部22が嵌脱可能に嵌入され、その結果、スプリング端子接続部22とベース端子接続部64とが互いに接続される。つまり、スプリング端子接続部22の左右両側の側面22aがベース端子接続部64の両第2板72の対向面と面状に接触し、かつ、スプリング端子接続部22の後側の側面22bがベース端子接続部64の第1板71の上端部の湾曲板部73と接触する。なお、スプリング端子接続部22の幅寸法は、両第2板72の離間距離と同じか、その離間距離よりも若干大きい。
【0034】
開放ピン36は、バネ端子33のバネ側電線挟持部62の上面と接触する円弧面状の端子接触面部75を下端面に有している。また、開放ピン36の下部には下面および前後面から切り欠かれた切欠部76が形成され、開放ピン36の上面には左右方向の凹溝部77が形成されている。
【0035】
なお、ベース端子12、導電端子32、バネ端子33およびスプリング端子34にて端子台装置1の端子部80が構成されており、この端子部80を介して電線2の芯線部2aが機器の回路基板3の電気回路に接続される。(電気的には、電線2→導電端子32→スプリング端子34→ベース端子12→回路基板3)。
【0036】
次に、端子台装置1の作用等を説明する。
【0037】
端子台本体6を端子台ベース5に取り付ける場合は、まず、端子台ベース5の突出板部19を端子台本体6の凹溝部49内に挿入しかつベース端子12のスプリング端子接続部22をスプリング端子34のベース端子接続部64の両第2板72間内に挿入することにより、端子台本体6を端子台ベース5に対して仮止めする。
【0038】
そして、ねじ挿通用孔部46に挿通された取付用ねじ7を工具(図示せず)を用いてナット17に螺合して締め付けると、端子台本体6が端子台ベース5に対して接近移動してこの端子台ベース5に固定的に取り付けられ、これにより、ベース端子12のスプリング端子接続部22とスプリング端子34のベース端子接続部64とが互いに接続される。この際、スプリング端子34がベース端子12にて上方へ押されて弾性変形し、この弾性変形したスプリング端子34の弾性復元力に基づいてベース端子接続部64がスプリング端子接続部22に圧接する。
【0039】
また、端子台本体6を端子台ベース5から取り外す場合は、工具を用いて取付用ねじ7を緩めてこの取付用ねじ7とナット17との螺合を解除した後、端子台本体6を端子台ベース5から離反移動させればよい。
【0040】
ここで、図5は電線2を接続する前の状態を示す断面図であるが、この状態では、バネ端子33のバネ側電線挟持部62の先端部が導電端子32の電線挟持部52の凸部54に当接している。
【0041】
そして、図6に示すように、電線2を電線用孔部42に挿入すると、電線2の芯線部2aが導電端子32の電線挟持部52とバネ端子33のバネ側電線挟持部62とにて挟持され、これにより、複数本の各電線2が端子台本体6に接続される。この際、バネ端子33が下方へ押されて弾性変形し、この弾性変形したバネ端子33の弾性復元力に基づいてバネ側電線挟持部62が電線2の芯線部2aに圧接する。
【0042】
なお、電線2が単線や棒端子で、変形しにくい場合には、電線2をそのまま電線用孔部42に挿入し、その電線2の芯線部2aにてバネ端子33を弾性変形させる。一方、電線2が撚り線で、変形しやすい場合には、精密ドライバ等の工具を用いて開放ピン36を下方へ押してその開放ピン36にてバネ端子33を弾性変形させることで、両挟持部52,62間に間隙を生じさせてから、電線2を電線用孔部42に挿入し、この挿入後、工具による開放ピン36の押圧を解除する。
【0043】
また、図7に示すように、電線2(単線、棒端子および撚り線のいずれも)を外す場合には、撚り線の接続時と同様、精密ドライバ等の工具81を用いて、開放ピン36を下方へ押して下動させ、この開放ピン36にてバネ端子33を弾性変形させる。
【0044】
そして、このバネ端子33の弾性変形によって、バネ端子33のバネ側電線挟持部62が電線2の芯線部2aから離れ、この開放状態時において電線2を電線用孔部42から抜き出し、その後、工具81による開放ピン36の押圧を解除する。すると、開放ピン36は、バネ端子33にて上方へ押されて上動し、上限位置に戻る(図5参照)。
【0045】
さらに、図8に示すように、例えば機器本体に故障等が生じて機器の交換が必要となった場合には、複数本の各電線2を外すことなく端子台本体6に接続したまま、その端子台本体6を、機器の回路基板3に半田付けで固定された端子台ベース5上から取り外す。
【0046】
そして、新たな機器の回路基板3に新たな端子台ベース5を半田付けにより固定した後、各電線2が接続されたままの端子台本体6を、その新たな端子台ベース5に対して取付用ねじ7のナット17への螺合締め付けにより取り付ける。つまり、この際、交換作業者は、数十本以上の多くの各電線2の抜き差しをする必要がなく、短時間での交換作業が可能となる。
【0047】
そして、このような端子台装置1によれば、機器(電気機器)の回路基板3に固定される端子台ベース5と、この端子台ベース5に脱着可能に取り付けられ複数本の電線2が接続される端子台本体6と、この端子台本体6を端子台ベース5に脱着可能に取り付けるための取付用ねじ7とを備えるため、例えば複数本の電線2が端子台装置1を介して接続された回路基板を備えた機器を交換する場合に、各電線2を接続し直す必要がなく、機器を容易に交換でき、よって、各電線2の抜き差しをする必要がなく、短時間で機器を交換できる。
【0048】
また、取付用ねじ7のナット17への螺合締め付けにより端子台本体6を端子台ベース5に固定的に取り付けることによって、ベース端子12のスプリング端子接続部22とスプリング端子34のベース端子接続部64とを適切かつ簡単に接続できる。
【0049】
なお、端子台装置1の取付手段は、ねじ式によるものには限定されず、例えば図示しないが、係合爪部と係合受部とが互いに係脱可能に係合するもの等でもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 端子台装置
2 電線
3 回路基板
5 端子台ベース
6 端子台本体
7 取付手段である取付用ねじ
11 ベース本体部
12 ベース端子
17 ナット
21 回路基板接続部
22 スプリング端子接続部
31 本体部
32 導電端子
33 バネ端子
34 スプリング端子
36 開放ピン
46 ねじ挿通用孔部
64 ベース端子接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板に固定される端子台ベースと、
この端子台ベースに脱着可能に取り付けられ、複数本の電線が接続される端子台本体と、
この端子台本体を前記端子台ベースに脱着可能に取り付けるための取付手段と
を備えることを特徴とする端子台装置。
【請求項2】
端子台ベースは、
絶縁性のベース本体部と、
このベース本体部に設けられ、回路基板接続部を下端部に有し、スプリング端子接続部を上端部に有するベース端子とを有し、
端子台本体は、
絶縁性の本体部と、
この本体部に設けられた導電端子と、
この導電端子にて支持され、電線を前記導電端子とともに挟持する弾性変形可能なバネ端子と、
前記導電端子に取り付けられ、ベース端子接続部を有するスプリング端子と、
前記本体部に上下動可能に設けられ、下方に押された際に前記バネ端子を弾性変形させつつ下動して前記バネ端子を前記電線から離す開放ピンとを有し、
取付手段にて前記端子台本体が前記端子台ベースに取り付けられると、前記ベース端子のスプリング端子接続部と前記スプリング端子のベース端子接続部とが互いに接続され、
前記端子台本体が前記端子台ベースから取り外されると、前記ベース端子のスプリング端子接続部と前記スプリング端子のベース端子接続部との接続が解除される
ことを特徴とする請求項1記載の端子台装置。
【請求項3】
端子台ベースは、ベース本体部に固着されたナットを有し、
端子台本体は、本体部に形成されたねじ挿通用孔部を有し、
取付手段は、前記ねじ挿通用孔部に挿通される取付用ねじであり、
前記取付用ねじの前記ナットへの螺合締め付けにより前記端子台本体が前記端子台ベースに取り付けられると、ベース端子のスプリング端子接続部とスプリング端子のベース端子接続部とが互いに接続される
ことを特徴とする請求項2記載の端子台装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−115006(P2013−115006A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262635(P2011−262635)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000103194)エムデン無線工業株式会社 (15)
【Fターム(参考)】