説明

粒状物散布機

【課題】従来より、繰出装置から圃場までの搬送経路を複数の分岐経路に分岐させ、少ない繰出装置で多条散布や広幅散布を可能とするようにしているが、スライド式の繰出ロールや難分散性粒を使用すると、粒状物が搬送経路内で偏在した状態となり、各分岐経路から圃場への粒状物散布量に大きな違いが生じる、という問題があった。
【解決手段】繰出装置から繰り出された粒状物36を散布位置まで搬送する搬送経路61を有し、該搬送経路61の途中部には搬送中の粒状物36を複数の分岐経路24b・24cに分岐する分岐部24を設けた粒状物散布機1において、前記搬送経路61で分岐部24よりも上流側には、隣接する前記分岐経路24b・24cの分岐境界部24d上に粒状体36の流れを誘導可能なガイド体60を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤、肥料、種子等の粒状物を所定量だけ繰り出して圃場に散布する粒状物散布機に関し、特に、繰出装置から圃場までの搬送経路を複数の分岐経路に分岐させる場合に、各分岐経路に入る粒状物の分配量を均等化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、薬剤、肥料、種子等の粒状物を繰り出して播種、薬剤散布、施肥等を行う粒状物散布機おいては、繰出装置から圃場までの搬送経路を複数の分岐経路に分岐させることにより、少ない繰出装置で多条散布や広幅散布を可能とし、部品点数を低減して粒状物散布機のコストダウンやメンテナンス性の向上を図るようにしている。
このように粒状物を複数の分岐経路に分岐させるには、搬送経路の途中部に二股状の分岐部を設け、該分岐部の上流側に粒状物の分散手段を設けたり、分岐部への粒状物の流入経路を直線状に形成したりすることで、分岐部に入るまでの粒状物の偏在を防ぐ粒状物偏在防止構造(例えば、特許文献1、特許文献2参照)や、前記分岐部内に弁体を設け、該弁体によって粒状物を交互に一定の周期で各分岐経路に均等に振り分けたり、振り分ける粒状体の分配量比を弁体の固定角度によって調節する等して、分岐部から各分岐経路に入る際の粒状物の分配量を制御する粒状物分配制御構造(例えば、特許文献3、特許文献4参照)が公知となっている。また、粒状物が圃場に落下する途中に板状等の分岐部(以下、「拡散板」とする)を設け、粒状物をこの拡散板に一旦衝突させることにより該拡散板周囲に広く分散させ、無数の分岐経路を設けた状態でもって粒状物を圃場に向けて落下させるようにする落下粒状物分散構造(例えば、特許文献5、特許文献6)も公知となっている。
【特許文献1】特開2005−117913号公報
【特許文献2】特開平11−289831号公報
【特許文献3】特開平9−289811号公報
【特許文献4】特開2001−320925号公報
【特許文献5】実公平7−50888号公報
【特許文献6】実用新案登録第2516890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、外周面に設けた粒状物繰り出し用の溝の長さ・位置等を、互いに嵌合する構成部材の摺動によって自在に変更可能なスライド式の繰出ロールを使用する場合や、粒径が小さすぎたり粒状物自体の流動性が悪いために均一に分散しにくい微粒薬剤等の粒状物(以下、「難分散性粒」とする)を使用する場合には、粒状物は、前記繰出装置から繰り出される際、あるいは繰り出された直後に、既に搬送経路内では偏在した状態となっている。従って、前記分岐部にも偏在した状態で入り、特定の分岐経路ばかりに偏って分配されるため、各分岐経路から圃場への粒状物散布量に大きな違いが生じるようになる。
これに関して、前記粒状物偏在防止構造では、前記スライド式の繰出ロールや難分散性粒を使用して粒状物の偏在性が高い場合には、その偏在性を十分には解消できず、偏在した状態のまま分岐部に入ることとなり、粒状物が特定の分岐経路に偏って分配され、各分岐経路から圃場への粒状物散布量に大きな違いが生じるようになる、という問題があった。
また、前記粒状物分配制御構造、落下粒状物分散構造のいずれにも、各分岐経路への粒状物の分配量を均等化するための技術は特に開示されておらず、このため、前記スライド式の繰出ロールや難分散性粒を使用する場合はもとより、粒状物の偏在性が低い通常の場合であっても、分岐部で各分岐経路に分岐する股の部分(以下、「分岐境界部」とする)の形状や大きさ如何によっては、該分岐境界部に粒状物が正確に衝突できず、やはり、粒状物が特定の分岐経路に偏って分配され、圃場への粒状物散布量に大きな違いが生じる、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、繰出装置から繰り出された粒状物を散布位置まで搬送する搬送経路を有し、該搬送経路の途中部には搬送中の粒状物を複数の分岐経路に分岐する分岐部を設けた粒状物散布機において、前記搬送経路で分岐部よりも上流側には、隣接する前記分岐経路の分岐境界部上に粒状物の流れを誘導可能なガイド体を設けたものである。
請求項2においては、前記ガイド体は、前記分岐境界部に向かって下方に傾斜した底面部と、傾斜方向の左右に前記底面部より立設した一対の側面部を有し、該左右の側面部の間隔が前記分岐境界部に近づくほど狭くなるように構成するものである。
請求項3においては、前記ガイド体は、前記分岐境界部に向かって下方に傾斜した底面部を有し、該底面部には、粒状体の流れを前記分岐境界部に向かうように規制可能な溝部を形成するものである。
請求項4においては、前記ガイド体から粒状体が流れ出る流下端を、前記分岐境界部に対して位置調節可能な構成とするものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、繰出装置から繰り出された粒状物を散布位置まで搬送する搬送経路を有し、該搬送経路の途中部には搬送中の粒状物を複数の分岐経路に分岐する分岐部を設けた粒状物散布機において、前記搬送経路で分岐部よりも上流側には、隣接する前記分岐経路の分岐境界部上に粒状物の流れを誘導可能なガイド体を設けたので、スライド式の繰出ロールや難分散性粒を使用するために、繰出装置から繰り出される際、あるいは繰り出された直後の粒状物が、たとえ著しく偏在した状態にあっても、前記ガイド体によって、偏在している粒状物を一箇所に集めて前記分岐境界部上に精度良く誘導することができ、分岐境界部において粒状物を各分岐路に均等に分配し、各分岐経路から圃場への粒状物散布量の差を小さくして、圃場への粒状物の均一散布性を向上させることができる。
請求項2においては、前記ガイド体は、前記分岐境界部に向かって下方に傾斜した底面部と、傾斜方向の左右に前記底面部より立設した一対の側面部を有し、該左右の側面部の間隔が前記分岐境界部に近づくほど狭くなるように構成するので、繰出装置から繰り出された粒状物を前記底面部上に受け、左右の側面部によって、粒状物を底面部からはみ出さないように規制しながら徐々に出口に集めていき、分岐境界部上に特定量の粒状物を誘導させることができ、簡単な構成で誘導精度に優れたガイド体が形成され、部品コストの低減と組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項3においては、前記ガイド体は、前記分岐境界部に向かって下方に傾斜した底面部を有し、該底面部には、粒状体の流れを前記分岐境界部に向かうように規制可能な溝部を形成するので、繰出装置から繰り出された粒状物を前記底面部上に受け、底面部の溝部によって、粒状物を底面部からはみ出さないように規制しながら徐々に出口に集めていき、分岐境界部上に特定量の粒状物を誘導させることができ、簡単な構成で誘導精度に優れたガイド体が形成され、部品コストの低減と組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項4において、前記ガイド体から粒状体が流れ出る流下端を、前記分岐境界部に対して位置調節可能な構成とするので、搬送経路内にガイド体を取り付ける際にガイド体の流下端が分岐境界部と略同一鉛直平面上に来るように初期取付位置を微調整したり、作業中に各部材にかかる振動・負荷等によって前記初期取付位置から大きく外れても迅速に元に戻すことができ、分岐境界部上への粒状体の誘導精度を更に高めて、粒状物を各分岐路により均等に分配し、圃場への粒状物散布量の差を一層小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係わる施肥播種機の全体構成を示す左側面図、図2は同じく平面一部断面図、図3は種子搬送経路と肥料搬送経路を示す要部の左側面図、図4は種子搬送経路を示す要部の左側面一部断面図、図5は同じく要部の正面一部断面図、図6はガイド体の斜視図、側面図、及び正面図であって、図6(a)は同じく斜視図、図6(b)は同じく側面図、図6(c)は同じく正面図、図7は別の取付構成と規制構造を示すガイド体の斜視図、図8は別取付構成を示す要部の側面図、図9は別搬送経路を示す要部の左側面一部断面図である。
【0007】
まず、本発明に係わる粒状物散布機である施肥播種機1の全体構成について、図1乃至図5により説明する。なお、以下の説明では、図1中の矢印Aの方向を「前」方向と定めるが、該方向は施肥播種機1の機体の進行方向と一致するものとする。
【0008】
施肥播種機1は、種子ホッパ2、種子繰出装置3、肥料ホッパ4、肥料繰出装置5、固定フレーム6、メインフレーム7、作溝部8L・8R、覆土ディスク9L・9R、鎮圧ローラ10等で構成される。
【0009】
このうちの種子ホッパ2は、種子を貯溜する容器であり、上面および下面に開口部が設けられており、種子ホッパ2の上面の開口部には蓋2aが設けられ、該蓋2aを開けて種子を種子ホッパ2内に補充する。更に、種子ホッパ2は、前記種子繰出装置3の上部に着脱可能に取り付けられると共に、種子ホッパ2の下面の開口部は、スライド板2bにより開閉可能に構成されており、種子ホッパ2内に種子を貯溜したまま種子繰出装置3から取り外しても、種子が下面の開口部からこぼれることがなく、残った種子を容易に回収できるようにしている。
【0010】
前記種子繰出装置3は、種子ホッパ2内の種子を所定量ずつ繰り出すものであり、種子ホッパ2の下部に配置される。自重により種子ホッパ2の下面の開口部から種子繰出装置3内に流入してきた種子は、該種子繰出装置3内のスライド式の繰出ロール65の外周面に設けられた溝65aに嵌入し、該繰出ロール65の回転によって種子繰出装置3の下部に搬送されて、種子繰出装置3の下面の繰出口63から繰り出され、本発明に係わるガイド体60まで流下される。
【0011】
前記肥料ホッパ4は、肥料を貯溜する容器であり、上面および下面に開口部が設けられており、肥料ホッパ4の上面の開口部には蓋4aが設けられ、該蓋4aを開けて肥料を肥料ホッパ4内に補充する。更に、肥料ホッパ4は肥料繰出装置5の上部に着脱可能に取り付けられると共に、肥料ホッパ4の下面の開口部はスライド板4bにより開閉可能に構成されており、肥料ホッパ4内に肥料を貯溜したまま肥料繰出装置5から取り外しても肥料が下面の開口部からこぼれることがなく、残った肥料を容易に回収できるようにしている。
【0012】
前記肥料繰出装置5は、肥料ホッパ4内の肥料を所定量ずつ繰り出すものであり、肥料ホッパ4の下部に配置される。自重により肥料ホッパ4の下面の開口部から肥料繰出装置5内に流入してきた肥料は、該肥料繰出装置5内のスライド式の繰出ロール66の外周面に設けられた図示せぬ溝に嵌入し、該繰出ロール66の回転により肥料繰出装置5の下部に搬送され、肥料繰出装置5の下面の繰出口64から下方に流下される。
【0013】
そして、前記種子ホッパ2は、肥料ホッパ4の後部に係止部材2c・2cによって着脱可能に固設されると共に、種子繰出装置3は肥料繰出装置5の後部に着脱可能に固定されている。そして、種子繰出装置3の繰出ロール65の回転軸3aに設けられたギヤ67は、肥料繰出装置5の繰出ロール66の回転軸5aに設けられた図示せぬギアに噛合されると共に、前記回転軸5aは、トラクタの走行により回転する接地輪等の外部の駆動力入力手段によって回転駆動されている。これにより、種子繰出装置3の繰出ロール65と肥料繰出装置5の繰出ロール66とは所定の回転数比を保って回転可能に構成されている。
【0014】
ここで、以上のような種子繰出装置3および肥料繰出装置5の繰出ロール65・66では、溝の長さを自在に変更できるようにしている。例えば、前記種子繰出装置3の繰出ロール65は、複数の本体凹部68aを円周上に有する本体ロール68と、該本体凹部68aに嵌合する嵌合凸部69aを円周上に有する嵌合ロール69とから構成され、該嵌合凸部69aを前記本体凹部68aに嵌合して、前記回転軸3aの方向に摺動させることによって、本体凹部68aの内壁と嵌合凸部69aの先部から成る溝65aの溝長65bを変更できるようにしている。これにより、溝65aに一度に収容される種子または肥料の量を所望の値に調整することができ、種子の投下量と肥料の投下量を所望の量に略一定に保持しつつ施肥作業および播種作業を行うことができるのである。そして、このような繰出ロール65・66では、前述したようにして溝長65bを自在に変更できる反面、溝65aが軸方向中央からいずれか一方に偏って形成されることとなり、種子の繰出位置も軸方向中央から一方に偏ったものとなる。
【0015】
なお、種子繰出装置3においては、前記繰出ロール65、回動軸3a等を収納する繰出ケース70の後ろ上部には、ブラシ71がノブネジ72により固定されており、該ブラシ71の先を前記繰出ロール65の周囲に接触させ、前記溝65aからはみ出た種子を掻き落として、余分な種子を繰り出さないようにしている。肥料繰出装置5においても、同様な構成によって、余分な肥料を繰り出さないようにしている。
【0016】
また、前記固定フレーム6には、肥料繰出装置5の前面がボルトで締結されると共に、固定フレーム6の前上部に回動可能に設けられた係止部材6a・6bによって、施肥播種機1は図示せぬ角柱状の固定部材に固定されている。該角柱部材は、その長手方向が図示せぬ作業車両の左右方向と略一致するように作業車両の後部に固定され、複数の施肥播種機1・1・・・および前記駆動力入力手段を、作業車両の左右方向に並べて固定できるようにしている。
【0017】
前記メインフレーム7については、中空の箱形に成形された構造体であって、このメインフレーム7の前部には、平行リンク11・12の後端部が回動可能に枢支され、該平行リンク11・12の前端部は、前記固定フレーム6の下部に回動可能に枢支されている。この平行リンク11のメインフレーム7側の回動枢支点と、平行リンク12の固定フレーム6側の回動枢支点との間には、巻きバネ13が介装されており、該巻きバネ13によってメインフレーム7は下方に回動する方向に付勢されている。
【0018】
前記鎮圧ローラ10については、作溝部8L・8Rにより播種溝を形成し、該播種溝に種子繰出装置3および種子搬送経路61によって種子を投下し、その上を前記覆土ディスク9L・9Rによって覆土した後に、圃場を鎮圧するものであり、施肥播種機1の最後部に配置されると共に、メインフレーム7の後方に延設された支持アーム55の後端部に回転可能に軸支されている。
【0019】
前記作溝部8Lについては、主に作溝ディスク31Lと補助ディスク41Lとから成るものであり、このうちの作溝ディスク31Lは、圃場表面に播種溝を形成するための略円盤形状の部材であり、補助ディスク41Lは、作溝ディスク31Lによる播種溝の形成を補助する機能と、播種溝の外部に排出された直後の土が再び播種溝に落下して来ないように遮断する機能とを兼ねる略円盤形状の部材である。そして、作溝ディスク31Lは支持軸35Lに、補助ディスク41Lは支持軸15Lにそれぞれ相対回転可能に軸支されている。前記作溝部8Rも、同様に、作溝ディスク31Rと補助ディスク41Rとから成り、このうちの作溝ディスク31Rは、圃場表面に播種溝を形成するための略円盤形状の部材であり、補助ディスク41Rは、作溝ディスク31Rによる播種溝の形成を補助する機能と、播種溝の外部に排出された直後の土が再び播種溝に落下して来ないように遮断する機能とを兼ねる略円盤形状の部材である。そして、作溝ディスク31Rは支持軸35Rに、補助ディスク41Rは支持軸15Rにそれぞれ相対回転可能に軸支されている。
【0020】
そして、前記支持軸15L・15Rは、支持アーム14の下端部より機体左右側方にそれぞれに突設され、該支持アーム14の上端部は、前記メインフレーム7の前端部に設けられた取付部7aに上下方向に摺動可能に貫装され、係止ボルト16によって、前記支持アーム14を所望の高さでメインフレーム7に固定できるようにしている。これにより、作溝部8L・8Rによって形成される一対の播種溝の深さを、所望の深さに調整することができる。
【0021】
更に、前記支持アーム14の前面の上下中途部には、スクレーパ支持部材17の略中央部が固設され、該スクレーパ支持部材17の左右両端からは、固定部材18L・18Rを介してスクレーパ19L・19Rがそれぞれ後方に延出され、該スクレーパ19L・19Rの後端は、それぞれ前記作溝ディスク31L・31Rの外側面後部に付勢された状態で当接されており、スクレーパ19L・19Rによって作溝ディスク31L・31Rの外側面に付着した土等を剥離除去するようにしている。また、支持アーム14の左右側面の上下中途部からは、スクレーパ20L・20Rがそれぞれ後方に延出され、該スクレーパ20L・20Rの後端は、それぞれ補助ディスク41L・41Rの内側面後部に付勢された状態で当接されており、スクレーパ20L・20Rによって補助ディスク41L・41Rの内側面に付着した土等を剥離除去するようにしている。
【0022】
次に、前記繰出装置3・5から種子や肥料を圃場まで搬送するための各搬送経路について、図1乃至図3により説明する。
まず、前記種子搬送経路61は、前記種子繰出装置3によって繰り出された種子を圃場の播種溝まで搬送する経路であり、主にロート21、防水カバー22、ロートシュート23、分岐部である分岐シュート24、搬送管25L・25R、播種ノズル26L・26R等により構成される。このうちのロート21は、上方に拡開した漏斗状の部材であり、ロート21の上部は、前記種子繰出装置3の繰出口63に連結連通されている。
【0023】
前記ロート21の下部には、防水カバー22の上端部が接続され、該防水カバー22は、胴体部が蛇腹状に形成された略円筒形状の部材であり、柔軟な樹脂やプラスチック等で構成されており、圃場の凹凸等に応じてメインフレーム7が前記固定フレーム6に対して揺動したときに、防水カバー22が伸縮できるようにしている。
【0024】
前記防水カバー22の下端部には、ロートシュート23の上部が接続され、該ロートシュート23は、上方に拡開した漏斗状の部材であり、その左右側面には貫通孔23a・23aが穿設され、該貫通孔23a・23aにピン53を貫設することによって、ロートシュート23はメインフレーム7の上面後部に固定されている。なお、このピン53は、その外周側面を後述するガイド体60の底面部60aに下方から当接させ、ガイド体60を支える支持フレームとして機能させることもできる。
【0025】
前記ロートシュート23の下部には、分岐シュート24の上端が接続され、該分岐シュート24は、種子搬送経路61の分岐部を成す部材であり、筒状の部材である上筒24aの下端部が、分岐境界部24dを境として筒状の左分岐筒24bと右分岐筒24cに分岐されて構成されるものである。このうちの前記上筒24aの上端部が、前記ロートシュート23の下部に接続されている。なお、分岐シュート24の本体は剛性が高く変形しにくいものであるが、その内壁には、後述するガイド体60から落下する種子が衝突することから、種子の損傷を防止できるように、プラスチックや樹脂等のように衝撃を吸収可能な軟質材料で構成するのが好ましい。
【0026】
前記分岐シュート24の左右の分岐筒24b・24cの下端には、それぞれ搬送管25L・25Rの上端部が接続され、該搬送管25L・25Rは、可撓性のプラスチックや樹脂等から成る筒状の部材で構成されている。
【0027】
更に、前記左右の搬送管25L・25Rの下端部には、それぞれ左右の播種ノズル26L・26Rの上端が接続され、該播種ノズル26L・26Rは、種子搬送経路61の最下流部を成す筒状の部材から構成されている。このうちの播種ノズル26Lは、前記作溝部8Lの作溝ディスク31Lと補助ディスク41Lとで挟まれた空間に配置されると共に、前記支持軸35Lを軸支する支持部材34Lに、ブラケット42Lを介して固定されている。同様に、播種ノズル26Rも、前記作溝部8Rの作溝ディスク31Rと補助ディスク41Rとで挟まれた空間に配置されると共に、前記支持軸35Rを軸支する支持部材34Rに、ブラケット42Lを介して固定されている。
【0028】
このような種子搬送経路61によって、種子繰出装置3から繰り出された種子を分岐シュート24にて分岐し、各作溝部8L・8Rに搬送して左右一対の播種用の溝に投下することができ、種子搬送経路61を安価かつ簡便な構成とした上で、種子を左右一対の播種溝に分けて投下できるようにしている。
【0029】
また、この種子搬送経路61に並設される肥料搬送経路62は、前記肥料繰出装置5によって繰り出された肥料を圃場まで搬送する経路であり、主にロート27、防水カバー28、ロートシュート29、搬送管30等で構成される。このうちのロート27は、上方に拡開した漏斗状の部材であり、ロート27の上部は、前記肥料繰出装置5の繰出口64に連結連通されている。
【0030】
前記ロート27の下部には、防水カバー28の上端部が接続され、該防水カバー28は、胴体部が蛇腹状に形成された略円筒形状の部材であり、柔軟な樹脂やプラスチック等で構成されており、圃場の凹凸等に応じてメインフレーム7が前記固定フレーム6に対して揺動したときに、防水カバー28が伸縮できるようにしている。
【0031】
前記防水カバー28の下端部には、ロートシュート29の上部が接続され、該ロートシュート29は、上方に拡開した漏斗状の部材であり、その左右側面には貫通孔29a・29aが穿設され、該貫通孔29a・29aにピン54を貫設することによって、ロートシュート29はメインフレーム7の上面前部に固定されている。
【0032】
前記ロートシュート29の下部には、搬送管30の上端部が接続され、該搬送管30は、可撓性のプラスチックや樹脂等で構成された筒状の部材であり、この搬送管30の下端部の開口部は、補助ディスク41L・41Rに挟まれた空間に配置されている。
【0033】
このような肥料搬送経路62によって、肥料繰出装置5から繰り出された肥料を前記一対の補助ディスク41L・41Rの間に投下することができ、肥料が圃場に投下されたときに跳ねた場合でも、補助ディスク41L・41Rが壁となって肥料が播種溝に落下することを防止し、種子の肥料障害を防止できるようにしている。
【0034】
次に、本発明に係わるガイド体60について、図4乃至図6により説明する。
前記種子搬送経路61において、前記ロートシュート23内部の斜面23bより側面視三角形状の支持ステー73が立設され、該支持ステー73の鉛直状の前辺には、固定板74の下半分が固設され、該固定板74の上半分の前面に、本発明に係わるガイド体60が、係止ボルト75によって着脱可能に締結固定されている。
【0035】
該ガイド体60は、平行部から矢印Aに示す前方向に進むに従い下方に傾斜しつつ幅も狭くなっていく平面視先細り状の底面部60aと、該底面部60aの先細りした左右外側辺より立設する平面視三角形状の左右一対の側面部60b・60cと、前記底面部60aの平行部の後端より立設させた正面視矩形状の固定部60dとから構成されている。該固定部60dの正面視略中央には取付孔60eが穿孔されており、前記固定板74上部に固定部60dを正面より当接させた上で、取付孔60eから前記固定板74の図示せぬ取付孔にかけて前記係止ボルト75を螺挿することにより、ガイド体60を固定板74に締結固定できるようにしている。
【0036】
このような構成において、前述したように、繰出ロール65の溝65aが軸方向中央から一方に偏って形成されている場合には、種子繰出装置3から繰り出された種子36は、ロート21内部の斜面21a上に落下する。そして、該斜面21a上の種子36は、転動し斜面21aの端から前記防水カバー22内に落下するが、該防水カバー22は下方に拡開した蛇腹状の略円筒形状に形成されているため、落下した種子36は、防水カバー22の内壁に接触することなくそのまま通過し、該防水カバー22下部に連通されたロートシュート23まで落下する。
【0037】
該ロートシュート23内では、落下してきた種子36は、前記ガイド体60の底面部60aの端近くに衝突した後、前記側面部60b・60cに規制されながら、前下方に傾斜した底面部60aの上を側方からこぼれることなく前記流下端60fまで転動する。該流下端60fから流れ出る種子36は、ロートシュート23下部に連通された分岐シュート24の上筒24a内を流下していき、前記左右の分岐筒24b・24cに分岐する際の境界となる分岐境界部24dに衝突する。
【0038】
この際、該分岐境界部24dと前記流下端60fとは略同一鉛直平面上にあるのが好ましい。これにより、ロート23から流出した種子36は、上筒24a内の空間を落下して分岐境界部24dに直接衝突する場合でも、上筒24aの内壁面に当たり該内壁面の上を転動しながら分岐境界部24dに衝突する場合でも、種子36が分岐境界部24dまでのコースを大きく外れて流下することがなく、種子36を左右の分岐路24b・24cに更に均等に流せるようになる。
【0039】
このようにして左右の分岐路24b・24cに分配された種子36は、それぞれ搬送管25L・25Rを介して播種ノズル26L・26Rを通って各作溝部8L・8Rに搬送され、左右一対の播種用の溝に投下される。
【0040】
なお、本実施例では、スライド式の繰出ロール65を使用したために溝65aの位置が軸方向中央から一方に偏り、繰り出される種子36が分岐境界部24dへのコースを大きく外れる際に本発明を適用した場合について説明したが、前述の如く、粒状物が難分散性の種子、薬剤、肥料等である際にも、本発明に係わるガイド体60を適用することができる。つまり、難分散性粒である種子36が、繰出ロール65の軸方向略中央から繰り出された後、ロート21内で分散できずに偏在した状態にあっても、ロート21の斜面21aの端から落下して底面部60a上に衝突すると、種子36は、底面部60a上を転動しながら側面部60b・60cに沿って流下端60fに集められる。すると、集められた種子36は、流下端60fから流れ出た後、分岐境界部24dまでのコースを大きく外れることなく流下するのである。
【0041】
すなわち、繰出装置である種子繰出装置3から繰り出された粒状物である種子36を散布位置まで搬送する搬送経路である種子搬送経路61を有し、該種子搬送経路61の途中部には搬送中の種子36を複数の分岐経路である分岐筒24b・24cに分岐する分岐部である分岐シュート24を設けた粒状物散布機である施肥播種機1において、前記種子搬送経路61で分岐シュート24よりも上流側には、隣接する前記分岐筒24b・24cの分岐境界部24d上に種子36の流れを誘導可能なガイド体60を設けたので、スライド式の繰出ロール65や難分散性粒を使用するために、種子繰出装置3から繰り出される際、あるいは繰り出された直後の種子36が、たとえ著しく偏在した状態にあっても、前記ガイド体60によって、偏在している種子36を一箇所に集めて前記分岐境界部24d上に精度良く誘導することができ、分岐境界部24dにおいて種子36を各分岐筒24b・24cに均等に分配し、各分岐筒24b・24cから圃場への種子散布量の差を小さくして、圃場への種子36の均一散布性を向上させることができる。
【0042】
更に、前記ガイド体60は、前記分岐境界部24dに向かって下方に傾斜した底面部60aと、傾斜方向の左右に前記底面部60aより立設した一対の側面部60b・60cを有し、該左右の側面部60b・60cの間隔が前記分岐境界部24dに近づくほど狭くなるように構成するので、種子繰出装置3から繰り出された種子36を前記底面部60a上に受け、左右の側面部60b・60cによって、種子36を底面部60aからはみ出さないように規制しながら徐々に出口である流下端60fに集めていき、分岐境界部24d上に特定量の種子36を誘導させることができ、簡単な構成で誘導精度に優れたガイド体60が形成され、部品コストの低減と組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0043】
次に、ガイド板の取付構成、及び底面部上の粒状物の流れを規制する規制構造の別形態について、図7、図8により説明する。
図7に示すような取付構成においては、前記ロートシュート23内部の斜面23bより側面視三角形状の支持ステー73が立設され、該支持ステー73で鉛直状の前辺には、正面視T字状の固定板77の縦柱77aが固設され、該固定板77上部の横板77bの前面の左右からはネジ部77c・77dが前方に突設されている。
【0044】
一方、ガイド体76は、前方向に行くに従い下方に傾斜しつつ幅も狭くなっていく平面視先細り状の底面部76aと、該底面部76aの先細りした左右外側辺より立設する平面視三角形状の左右一対の側面部76b・76cと、前記底面部76aの平行部の後端より立設させた正面視矩形状の固定部76dとから構成されている。そして、該固定部76dの正面視左右位置には、左右に長い長孔76e・76fが穿孔され、該長孔76e・76fには前記ネジ部77c・77dが挿通されて、係止ナット78・79によって、ガイド体76が左右位置調整可能に締結固定されている。更に、前記ガイド体60とは異なり、前記底面部76aには流下端76gに向かうようにして複数の溝部76hが形成されている。
【0045】
これにより、係止ナット78・79を緩めてガイド体76を左右に動かし、流下端76gが前記分岐境界部24dと略同一鉛直平面上に来るように調整した後、係止ナット78・79を再び締め直してガイド体76を固定することができ、分岐境界部24dへの種子36の誘導に適した位置にガイド体76を設定することができるのである。なお、本実施例では左右位置のみ調整するようにしたが、必要に応じて上下位置、前後位置も調整可能にしてもよく、調整する方向や機構は特に限定されるものではない。
【0046】
更に、底面部76a上に落下してきた種子36は、側方からこぼれないように、前記側面部76b・76cによって規制されているが、落下時の反発力が大きくて種子36が勢いよく側方に向かって転動するような場合は、前記溝部76hが、障害物となって種子36の動きを抑制すると共に、種子36を溝部76hに沿って流下端76gまで確実に誘導する。なお、本実施例では、種子36の流れの規制構造として、側面部76b・76cと溝部76hを一緒に設けたが、溝部76hだけでも十分な規制効果を有するものである。
【0047】
すなわち、前記ガイド体76から粒状体である種子36が流れ出る流下端76gを、前記分岐境界部24dに対して位置調節可能な構成とするので、搬送経路である種子搬送経路61内にガイド体76を取り付ける際にガイド体76の流下端76gが分岐境界部24dと略同一鉛直平面上に来るように初期取付位置を微調整したり、作業中に各部材にかかる振動・負荷等によって前記初期取付位置から大きく外れても迅速に元に戻すことができ、分岐境界部24d上への種子36の誘導精度を更に高めて、種子36を各分岐路である分岐筒24b・24cにより均等に分配し、圃場への粒状物散布量の差を一層小さくすることができる。なお、前記固定板77上部の横板77bの方に長孔を設け、該長孔に、前記ガイド体76の固定部76dより突設したネジ部を挿通して、ガイド体76を固定板77に位置調節可能に締結固定するようにしてもよい。
【0048】
更に、前記ガイド体76は、前記分岐境界部24dに向かって下方に傾斜した底面部76aを有し、該底面部76aには、粒状体である種子36の流れを前記分岐境界部24dに向かうように規制可能な溝部76hを形成するので、種子繰出装置3から繰り出された種子36を前記底面部76a上に受け、底面部76aの溝部76hによって、種子36を底面部76aからはみ出さないように規制しながら徐々に出口に集めていき、分岐境界部24d上に特定量の種子36を誘導させることができ、簡単な構成で誘導精度に優れたガイド体76が形成され、部品コストの低減と組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0049】
また、図8に示すような取付構成においては、前記ロートシュート23内部の斜面23bより側面視左右逆L字状の支持ステー80が立設され、該支持ステー80の上半分の前面には、前記ガイド体60が、係止ボルト75によって着脱可能に締結固定されている。一方、支持ステー80の下半分にはボルト81が固設され、該ボルト81のネジ部81aは、ロートシュート23に穿孔された左右方向に長い長孔23cを貫通するようにして後斜め下方に突出され、この突出端には、固定ナット82が外側から螺嵌されている。
【0050】
これにより、該固定ナット82を緩めてガイド体60を左右に動かし、流下端60fが分岐境界部24dと略同一鉛直平面上に来るように調整した後、固定ナット82を再び締め直してガイド体60を固定することができ、分岐境界部24dへの種子36の誘導に適した位置にガイド体60を設定することができる。しかも、この固定ナット82は、ロートシュート23の外部に設けられており、外部から操作可能な構成となっているので、防水カバー22等の周辺部材を取り外すことなく、外部から粒状物の散布状況を確認しながら、ガイド体60の取付位置を細かく調整することができ、分岐境界部24d上への粒状体の誘導精度を更に一層高めると共に、位置調整作業の作業効率の向上も図ることができる。
【0051】
次に、粒状物の搬送経路の別形態について、図9により説明する。
搬送経路83は、前記種子搬送経路61から、蛇腹状で伸縮可能な防水カバー22と、ロートシュート23とを除いた上で、ロート84の下部を分岐シュート24の上部に直接に連結連通したものであり、部品数が少なくて構成は簡単となるが、圃場の凹凸等によって分岐シュート24や搬送管25L・25Rが振動して粒状物の落下位置が多少変化する。そのため、この搬送経路83は、種子に比べてそれほど高い位置精度が要求されない薬剤等に適用される。
【0052】
該搬送経路83においては、繰出ケース70下部の側壁には左右方向に長い長孔70aが穿孔され、該長孔70aには、ガイド体60の固定部60dに固設されたボルト85のネジ部85aが挿通され、該ネジ部85aの突出端には、固定ナット86が外側から螺嵌されている。
【0053】
これにより、該固定ナット86を緩めてガイド体60を左右に動かし、流下端60fが分岐境界部24dと略同一鉛直平面上に来るように調整した後、固定ナット86を再び締め直してガイド体60を固定することができ、防水カバー22やロートシュート23を省略した場合であっても、分岐境界部24dへの薬剤87の誘導に適した位置にガイド体60を設定することができる。しかも、この固定ナット86は、繰出ケース70の外部に設けられており、外部から操作可能な構成となっているので、周辺部材を取り外すことなく、外部から薬剤87の散布状況を確認しながら、ガイド体60の取付位置を細かく調整することができ、分岐境界部24d上への薬剤87の誘導精度を更に一層高めると共に、位置調整作業の作業効率の向上も図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、薬剤、肥料、種子等の粒状物を所定量だけ繰り出して圃場に散布する粒状物散布機にあって、繰出装置から圃場までの搬送経路を、例えば分岐シュートや拡散板を用いて複数の分岐経路に分岐させる場合に、繰出装置の粒状物繰出位置や粒状物の特性によって、各分岐経路に入る粒状物の分配量が大きく異なる、全ての粒状物散布機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係わる施肥播種機の全体構成を示す左側面図である。
【図2】同じく平面一部断面図である。
【図3】種子搬送経路と肥料搬送経路を示す要部の左側面図である。
【図4】種子搬送経路を示す要部の左側面一部断面図である。
【図5】同じく要部の正面一部断面図である。
【図6】ガイド体の斜視図、側面図、及び正面図であって、(a)は同じく斜視図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく正面図である。
【図7】別の取付構成と規制構造を示すガイド体の斜視図である。
【図8】別取付構成を示す要部の側面図である。
【図9】別搬送経路を示す要部の左側面一部断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 粒状物散布機
3 繰出装置
24 分岐部
24b・24c 分岐経路
24d 分岐境界部
36 粒状物
60 ガイド体
60a 底面部
60b・60c 側面部
61 搬送経路
76g 流下端
76h 溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰出装置から繰り出された粒状物を散布位置まで搬送する搬送経路を有し、該搬送経路の途中部には搬送中の粒状物を複数の分岐経路に分岐する分岐部を設けた粒状物散布機において、前記搬送経路で分岐部よりも上流側には、隣接する前記分岐経路の分岐境界部上に粒状物の流れを誘導可能なガイド体を設けたことを特徴とする粒状物散布機。
【請求項2】
前記ガイド体は、前記分岐境界部に向かって下方に傾斜した底面部と、傾斜方向の左右に前記底面部より立設した一対の側面部を有し、該左右の側面部の間隔が前記分岐境界部に近づくほど狭くなるように構成することを特徴とする請求項1記載の粒状物散布機。
【請求項3】
前記ガイド体は、前記分岐境界部に向かって下方に傾斜した底面部を有し、該底面部には、粒状体の流れを前記分岐境界部に向かうように規制可能な溝部を形成することを特徴とする請求項1記載の粒状物散布機。
【請求項4】
前記ガイド体から粒状体が流れ出る流下端を、前記分岐境界部に対して位置調節可能な構成とすることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の粒状物散布機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−22830(P2008−22830A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−202483(P2006−202483)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(597041747)アグリテクノ矢崎株式会社 (56)
【Fターム(参考)】