説明

糖尿病治療薬を含有する医薬組成物

【課題】
糖尿病の予防及び治療に有効な医薬組成物を提供する。
【解決手段】
下記一般式(I)
【化1】


[Aは環状基等、R1及びRはアルキル基、ヒドロキシメチル基等、nは1又は2を示す。] の化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも1種の薬剤とを組み合わせてなる医薬組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】


[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
【化2】


を示し、R1及びRはそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも一種の薬剤とを組み合わせてなる医薬組成物。
【請求項2】
下記一般式(I)
【化3】


[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
【化4】


を示し、R1及びRはそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤及びインスリン製剤から選ばれる薬剤の少なくとも一種とを組み合わせてなる医薬組成物。
【請求項3】
R1がC1-3アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-3アルコキシメチル基又はC1-3ハロアルキル基である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
R1がメチル基又はヒドロキシメチル基である請求項1乃至3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
Rがヒドロキシメチル基又はC1-3ハロアルキル基である請求項1乃至4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
Rがヒドロキシメチル基である請求項1乃至5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
Aが下記一般式(A1)
【化5】


である請求項1乃至6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
R3、R4及びR5がそれぞれ同一若しくは異なって、ヒドロキシメチル基、水酸基又は水素原子である請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
R7が水素原子である請求項7又は8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる、体重増加が抑制された、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項12】
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる、心肥大が抑制された、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項13】
インスリン感受性増強剤がPPARγ活性化剤である、請求項10乃至12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
インスリン感受性増強剤がピオグリタゾン又はロジグリタゾンである、請求項10乃至12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
インスリン感受性増強剤がピオグリタゾンである、請求項10乃至12に記載の医薬組成物。
【請求項16】
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン分泌促進剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項17】
インスリン分泌促進剤がスルフォニル尿素剤又は速効型インスリン分泌促進剤である請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
インスリン分泌促進剤がグリベンクラミド、グリメピリド又はナテグリニドである請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
インスリン分泌促進剤がナテグリニドである請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項20】
α‐アミラーゼ阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項21】
α‐アミラーゼ阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる、乳酸値の上昇が抑制された、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項22】
ビグアナイド剤がメトホルミン、フェンホルミン又はブホルミンである請求項20又は21に記載の医薬組成物。
【請求項23】
ビグアナイド剤がメトホルミンである請求項20又は21に記載の医薬組成物。
【請求項24】
α‐アミラーゼ阻害剤とDPP-IV阻害剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項25】
DPP-IV阻害剤がMK-0431、LAF-237又はBMS-477118である請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項26】
DPP-IV阻害剤がMK-0431である請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項27】
経口投与用である請求項1乃至26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン製剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項29】
インスリン製剤が速効性インスリンである請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
α‐アミラーゼ阻害剤が(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-β-D-グルコピラノシル-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-フルオロ-6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである請求項1乃至29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
α‐アミラーゼ阻害剤が(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである請求項1乃至29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
α‐アミラーゼ阻害剤が (2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである請求項1乃至29に記載の医薬組成物。
【請求項33】
糖尿病の予防及び治療薬である請求項1乃至32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
食後過血糖症の予防及び治療薬である請求項1乃至32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
単独投与に比べて血糖低下作用の増強された糖尿病の予防及び治療用である、請求項1乃至32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
下記一般式(I)
【化6】


[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
【化7】


を示し、R1及びRはそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも一種の薬剤とを組み合わせてなる医薬組成物を製造するための、α‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる薬剤の使用。
【請求項37】
糖尿病を治療する方法であって、治療対象に下記一般式(I)
【化8】


[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
【化9】


を示し、R1及びRはそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも一種の薬剤とを組み合わせて投与することにより、治療効果を増強し、副作用が軽減されることを特徴とする治療方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−63074(P2006−63074A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219763(P2005−219763)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】