説明

紐状体の留め具

【課題】紐状体に対する留め付け状態の解除を、より容易になせるようにする。
【解決手段】雄部材2を雌部材3に対し、付勢に抗して少なくとも所定位置まで押し込み可能に組み合わせてなると共に、この所定位置において連通し合う雄部材2の側部貫通穴20と雌部材3の側部貫通穴30とに挿通された紐状体5に雄部材2の前記押し込みを解くことで留め付く留め具1である。雄部材2には、操作用長尺体6の取付部が備えられており、この操作用長尺体6の操作により雄部材2が前記付勢に抗して所定位置に移動されるようになっていると共に、雌部材3には、装備対象物への位置づけ手段36が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、紐状体を通した状態でこの紐状体の所望の位置に留め付けて用いられる留め具の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にコードロックと称される紐状体に対する留め具がある。かかる留め具は、それぞれ紐状体を挿通させる貫通穴を備えた雌部材及び雄部材と、この雄部材を雌部材内から抜け出させる向きに付勢する付勢手段とからなる。そして、この付勢手段の付勢により、雄部材の押し込み操作が停止されたときに、雌部材の貫通穴と雄部材の貫通穴とに抵抗無く、あるいは抵抗少なく紐状体を挿通させた非留め付け位置から雄部材を移動させて、位置のずれた雌部材の貫通穴と雄部材の貫通穴とにより紐状体に留め付くようになっている。しかるに、かかる留め具を、例えば、手袋を装備対象物としてこの手袋の開口部の絞り紐に留め付けた場合、雄部材の押し込み操作を手袋をつけた他方の手では行い難い場合がある。こうしたことから、雄部材の内奥部にさらに手袋に止着させた引き紐を取り付けるようにした留め具が提案されている。(特許文献1参照)かかる留め具によれば、引き紐の引き操作によっても雄部材を前記非留め付け位置に移動させることができ、これにより絞り紐への留め具の留め付け位置を変えて絞り紐による絞りを緩めることも可能となるが、手袋に対して雌部材は遊びを持つため、引き紐を単純に引いただけではこの絞り紐への留め具の留め付け状態を解除し難い場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平5−2090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の留め具において、紐状体に対する留め付け状態の解除を、より容易になせるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、紐状体の留め具を、雄部材を雌部材に対し、付勢に抗して少なくとも所定位置まで押し込み可能に組み合わせてなると共に、この所定位置において連通し合う雄部材の側部貫通穴と雌部材の側部貫通穴とに挿通された紐状体に雄部材の前記押し込みを解くことで留め付く留め具であって、
雄部材には、操作用長尺体の取付部が備えられており、この操作用長尺体の操作により雄部材が前記付勢に抗して前記所定位置に移動されるようになっていると共に、
雌部材には、装備対象物への位置づけ手段が形成されているものとした。
【0006】
かかる留め具にあっては、雌部材の位置づけ手段により、装備対象物における留め具の配置位置に雌部材を位置づけさせておくことができる。これにより、第一に、雄部材自体を前記所定位置まで押し込んで又は紐状体を雄部材を前記所定位置まで押し込ませる大きさの力で引っ張ってこの紐状体への留め具の留め付けを解く操作を雌部材を押さえつけなくてもなすことができる。また、第二に、操作用長尺体を引っ張って雄部材を前記所定位置まで引き込む操作も雌部材を押さえつけなくても、容易にこれをなすことができる。
【0007】
かかる位置づけ手段を、雌部材の側部に形成された装備対象物に備えられる長尺体の通し部としておけば、雄部材の押し込み方向に交叉する向きに装備対象物に備えられるかかる長尺体をもって、この押し込みに追随して雌部材が逃げるように移動しないように、装備対象物に雌部材を安定的に位置づけさせることができる。また、かかる通し部を雌部材の側部に二箇所形成させておけば、二箇所の通し部の一方に通して引き出された前記長尺体をこの二箇所の通し部の他方に通すことで、雌部材をより安定的に装備対象物に位置づけさせることができると共に、長尺体の長さ方向への雌部材の移動調整はできるようにすることができる。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、この種の留め具の紐状体に対する留め付け状態の解除を、一層容易になすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は留め具の使用状態を示した正面図である。
【図2】図2は留め具の使用状態を示した平面図である。
【図3】図3は図1におけるA−A線位置での断面図である。
【図4】図4は図1におけるB−B線位置での断面図である。
【図5】図5は留め具の正面図である。
【図6】図6は留め具の背面図である。
【図7】図7は留め具の平面図である。
【図8】図8は留め具の底面図である。
【図9】図9は留め具の右側面図である。
【図10】図10は図5におけるC−C線位置での断面図である。
【図11】図11は図5におけるD−D線位置での断面図である。
【図12】図12は雌部材の正面図である。
【図13】図13は雌部材の背面図である。
【図14】図14は雌部材の平面図である。
【図15】図15は雌部材の底面図である。
【図16】図16は雌部材の右側面図である。
【図17】図17は図16におけるG−G線位置での断面図である。
【図18】図18は図12におけるE−E線位置での断面図である。
【図19】図19は図12におけるF−F線位置での断面図である。
【図20】図20は雄部材の正面図である。
【図21】図21は雄部材の背面図である。
【図22】図22は雄部材の右側面図である。
【図23】図23は図22におけるK−K線位置での断面図である。
【図24】図24は雄部材の平面図である。
【図25】図25は雄部材の底面図である。
【図26】図26は図20におけるJ−J線位置での断面図である。
【図27】図27は図20におけるH−H線位置での断面図である。
【図28】図28は図20におけるI−I線位置での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1〜図28に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる留め具1は、紐状体5を通した状態でこの紐状体5の所望の位置に留め付けて用いられるものである。かかる留め具1は、典型的には、絞り紐や引き締め紐の装備対象物からの引き出し箇所に備えられて、この絞り紐などに対して留め付く位置を変えることで、装備対象物の絞り込む箇所を巡る絞り紐などの長さを変えて、この箇所を締めたり、あるいは緩めたりするために用いられる。かかる留め具1は、一般には、コードロックなどとも称される。装備対象物としては、こうした紐状体5を備えるものであれば、どのようなものでも構わない。利用頻度の高い装備対象物としては、被服やかばん類、袋物などがあげられる。また、この実施の形態にかかる留め具1は、前記絞り紐などとして利用され得る紐状体5であればそれに留め付け可能であり、留め付け対象となる紐状体5の材質や性状を限定するものではない。
【0011】
かかる留め具1は、雄部材2と雌部材3とを備えてなる。かかる雄部材2は雌部材3に対し、付勢に抗して少なくとも所定位置まで押し込み可能に組み合わされている。それと共に、この所定位置において連通し合う雄部材2の側部貫通穴20と雌部材3の側部貫通穴30とに挿通された紐状体5に雄部材2の前記押し込み(あるいは、後述の操作用長尺体6を利用した引き込み操作による押し込み状態)を解くことで留め付くように構成されている。
【0012】
紐状体5の挿通される側部貫通穴20、30は、二箇所以上設けられていても良い。図示の例では、かかる側部貫通穴20、30は、雄部材2の押し込み方向に直交する向きに二箇所設けられている。これにより、図示の例では、一本の紐状体5における図示しない装備対象物から引き出された両端部を同時に一つの留め具1に挿通してこれに対する留め付けをなすことができるようになっている。
【0013】
図示の例では、雌部材3は、幅広の前面部31及び背面部32と、幅狭の左右両側面部33、33とを備えた扁平筒状をなすように構成されている。この雌部材3の筒両端は共に開放されている。
【0014】
雄部材2は、筒状頭部21と、脚部22とを備えている。筒状頭部21は、雄部材2の押し込み方向に直交する向きの断面外郭形状を、この向きにおける雌部材3の断面内郭形状に倣わせている。すなわち、筒状頭部21も、幅広の前面部21a及び背面部21bと、幅狭の左右両側面部21c、21cとを備えた扁平筒状をなすように構成されている。また、筒状頭部21は、筒一端が閉塞され、筒他端が開放されている。この筒状頭部21の閉塞された筒一端が前記押し込みをなすときの操作部21dとなっている。脚部22は、筒状頭部21の背面部21bに連続してこの筒状頭部21の筒他端からさらに前記押し込み方向に延びる板状をなすように構成されている。
【0015】
雌部材3は、その筒一端と筒他端との間に、仕切り板部34を備えている。仕切り板部34は、前面部31の内面から背面部32側に突き出している。雌部材3の背面部32は、筒他端からこの仕切り板部34の突きだし端の近傍までの間において切除されて背面開放部35が形成されている。
【0016】
雄部材2は、雌部材3の筒一端から脚部22を先にしてこの雌部材3内に納められて、雌部材3と組み合わされている。雄部材2の筒状頭部21の前面部21aは雌部材3の前面部31の内面に案内され、雄部材2の筒状頭部21の背面部21bは雌部材3の背面部32の内面に案内され、雄部材2の筒状頭部21の側面部21cは雌部材3の側面部33の内面に案内されるようになっている。筒状頭部21の筒両端間の寸法は、雌部材3の筒一端から仕切り板部34までの寸法と略等しくなっており、雄部材2は前記付勢に抗して最大で、筒状頭部21の筒他端がこの仕切り板部34に突き当たる位置まで押し込めるようになっている。脚部22は、仕切り板部34と雌部材3の背面部32との間から雌部材3の筒他端側に延びだしており、前記背面開放部35に臨んでいる。
【0017】
雄部材2では、側部貫通穴20は、筒状頭部21の前面部21aと背面部21bとにおいてそれぞれ、この筒状頭部21の左右方向の中程の位置を挟んだ両側にそれぞれ形成されている。かかる側部貫通穴20は、丸穴となっていると共に、前面部21aに形成されている側部貫通穴20の中心と背面部21bに形成されている側部貫通穴20の中心は、雄部材2の押し込み方向に直交する仮想の同一の直線上に位置されるようになっている。
【0018】
一方、雌部材3では、側部貫通穴30は、その前面部31と背面部32とにおいてぞれぞれ、前記仕切り板部34と筒一端との間において、この雌部材3の左右方向の中程の位置を挟んだ両側にそれぞれ形成されている。かかる側部貫通穴30は、丸穴部30aとこの丸穴部30aにおけるその筒他端側を切り欠いて形成された補助穴部30bとから構成されている。前面部31に形成されている側部貫通穴30の丸穴部30aの中心と背面部32に形成されている側部貫通穴30の丸穴部30aの中心は、雄部材2の押し込み方向に直交する仮想の同一の直線上に位置されるようになっている。
【0019】
また、図示の例では、雄部材2の筒状頭部21における左右の側部貫通穴30、30の間に、圧縮コイルバネ4の保持部21eが形成されている。そして、図示の例では、この保持部21eにバネの中心軸を雄部材2の押し込み方向に沿わせるようにして保持された圧縮コイルバネ4のバネ一端が雄部材2の筒状頭部21の操作部21dの内面に当接され、かつ、この圧縮コイルバネ4のバネ他端が仕切り板部34に当接されるようになっている。かかる保持部21eは、図示の例では、筒状頭部21の前面部21aと背面部21bの内面にそれぞれ形成されたかかる圧縮コイルバネ4の巻回部の外形に倣った弧状凹部21fにより構成されている。そして、この実施の形態にあっては、かかる圧縮コイルバネ4を圧縮しながら仕切り板部34に筒状頭部21の筒他端が接する位置まで雌部材3内に雄部材2を押し込むことができるようになっている。
【0020】
図示の例では、雄部材2の筒状頭部21における側部貫通穴20とこの筒状頭部21の筒他端との間に、前面部21aと背面部21bとにおいてそれぞれ、抜け止め突部21gが形成されている。図示の例では、前記圧縮コイルバネ4を保持部21eに保持させた状態から、雄部材2を雌部材3内に抜け止め突部21gが雌部材3の側部貫通穴30に入り込む位置まで入れ込ませることで、かかる圧縮コイルバネ4の付勢にかかわらず、抜け止め突部21gを雌部材3の側部貫通穴30における雌部材3の筒一端(図5の上側に位置される雌部材3の筒端)側の穴縁に引っかける位置より先に雄部材2が突出されないようになっている。抜け止め突部21gにおける雄部材2の筒状頭部21の筒他端側に向けられた側には傾斜面21hが形成されており、雌部材3に雄部材2を組み合わせるときに、この傾斜面21hにより雄部材2の筒状頭部21はやや弾性的に窄められ且つ雌部材3はやや弾性的に広げられて、この組み合わせはスムースになされるようになっている。また、図示の例では、前記仕切り板部34に筒状頭部21の筒他端が接する位置まで雌部材3内に雄部材2を押し込んだときには、雌部材3の側部貫通穴30の前記補助穴部30bに前記抜け止め突部21gが入り込むようになっている。
【0021】
また、雄部材2には、操作用長尺体6の取付部が備えられており、この操作用長尺体6の操作により雄部材2は前記付勢に抗して所定位置に移動されるようになっている。かかる操作用長尺体6は典型的には雄部材2にのみ取り付けられてその引き手となるように構成される。また、かかる操作用長尺体6は留め具1の装備対象物に一端を止着などされてかかる留め具1を装備対象物に繋ぐ繋留体として構成されることもある。
【0022】
図示の例では、雄部材2の脚部22に、雄部材2の押し込み方向に略直交する向きに長いスロット22aが形成されており、帯状をなす操作用長尺体6を雌部材3の背面開放部35を利用してこのスロット22aに通して雄部材2に取り付けることができるようになっている。すなわち、図示の例では、かかるスロット22aが前記取付部として機能するようになっている。
【0023】
また、雌部材3には、装備対象物への位置づけ手段36が形成されている。この実施の形態にあっては、かかる位置づけ手段36は、雌部材3の側部に形成された、装備対象物に備えられる長尺体7の通し部36bとなっている。かかる通し部36bは、雌部材3の側部に、二箇所形成されている。図示の例では、雌部材3は、その左右両面部にそれぞれ耳状部36aを備えている。この耳状部36aの背面は雌部材3の背面部32と同面上に位置し、耳状部36aの前面と雌部材3の前面部31との間には間隔が形成されている。そして、図示の例では、かかる耳状部36aにそれぞれ、この耳状部36aを前後方向に貫通し、かつ、雄部材2の押し込み方向に長いスロット状をなす前記通し部36bが形成されている。
【0024】
この実施の形態にかかる留め具1にあっては、雌部材3の位置づけ手段36により、装備対象物における留め具1の配置位置に雌部材3を位置づけさせておくことができる。これにより、第一に、雄部材2自体を前記所定位置まで押し込んで又は紐状体5を雄部材2を前記所定位置まで押し込ませる大きさの力で引っ張って留め具1のこの紐状体5への留め付けを解く操作を雌部材3を押さえつけなくてもなすことができる。また、第二に、操作用長尺体6を引っ張って雄部材2を前記所定位置まで引き込む操作も雌部材3を押さえつけなくても、容易にこれをなすことができる。
【0025】
通し部36bは、雌部材3の側部、すなわち側面部33に形成されていることから、雄部材2の押し込み方向に交叉する向きに装備対象物に備えられる長尺体7、図示の例では帯状体をもって、この押し込みに追随して雌部材3が逃げるように移動しないように、装備対象物に雌部材3を安定的に位置づけさせることができる。また、図示の例では、通し部36bは雌部材3の側部に二箇所形成されていることから、二箇所の通し部36bの一方に通して引き出された前記長尺体7をこの二箇所の通し部36bの他方に通すことで、雌部材3をより安定的に装備対象物に位置づけさせることができると共に、長尺体7の長さ方向への雌部材3の移動調整はできるようになっている。
【0026】
図示の例では、雌部材3の左側の通し部36bに雌部材3の背面部32側から通された長尺体7としての帯状体を、雌部材3の前面部31側から雌部材3の右側の通し部36bに通して再び背面部32側に引き出して、この長尺体7としての帯状体と装備対象物との間で雌部材3を挟み付けるようにして装着対象物の所定位置に雌部材3を位置づけるようにしている。
【符号の説明】
【0027】
1 留め具
2 雄部材
20 側部貫通穴
3 雌部材
30 側部貫通穴
36 位置づけ手段
6 操作用長尺体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄部材を雌部材に対し、付勢に抗して少なくとも所定位置まで押し込み可能に組み合わせてなると共に、この所定位置において連通し合う雄部材の側部貫通穴と雌部材の側部貫通穴とに挿通された紐状体に雄部材の前記押し込みを解くことで留め付く留め具であって、
雄部材には、操作用長尺体の取付部が備えられており、この操作用長尺体の操作により雄部材が前記付勢に抗して前記所定位置に移動されるようになっていると共に、
雌部材には、装備対象物への位置づけ手段が形成されていることを特徴とする紐状体の留め具。
【請求項2】
位置づけ手段は、雌部材の側部に形成された、装備対象物に備えられる長尺体の通し部であることを特徴とする請求項1に記載の紐状体の留め具。
【請求項3】
雌部材の側部に、二箇所の通し部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の紐状体の留め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2011−19622(P2011−19622A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−165868(P2009−165868)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】