説明

紙巻作業機。

【課題】 従来、榎茸の紙巻を手作業で行う場合、コンテナに収容された栽培容器を1個毎に取り出して、片手で保持しながら紙を取り巻き付け、又コンテナに戻していた、作業効率が悪く時間が掛かり又近年は収量増加のため栽培容器の大型化・重量化が進み、手で保持することによる手首の疲れ等で作業者の負担が増加している。
【解決手段】 栽培容器をコンテナに入れたまま本作業機に乗せ、本発明により栽培容器をひな壇上に持ち上げて、栽培容器をコンテナから取り出すことなく紙巻作業を可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテナに収容された榎茸栽培容器を個々に取り出すことなく、榎茸の紙巻作業を可能にする作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、榎茸の紙巻を手作業で行う場合、作業者が個々に栽培容器をコンテナから取り出して栽培容器を手で保持しながら紙を巻き、又コンテナに戻すという手順で行っていたが、効率が著しく悪い作業であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは次のような欠点があった。
(イ)栽培容器を個々に取出して手で保持しながら紙を巻き付ける作業で時間が掛かる。
(ロ)栽培容器の大型化と重量化による作業者の手首等の疲労や炎症。
(ハ)低温により容器が結露して濡れているための持ちずらさ。
本発明は、以上の欠点を解するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
栽培容器をコンテナに入れたまま本作業装置にのせる、コンテナ下部の空き部分からひな壇上に設置したロッド棒で栽培容器をひな壇状に持ち上げる、各栽培容器の前後の段差を利用してコンテナに入ったままで栽培容器を取り出すことなく紙巻きを可能にする。
本発明は、以上のような構成よりなる紙巻作業機である。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、従来の方法に比べてはるかに、作業の高速化が期待でき、また作業が楽に行えるため作業員の確保に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)栽培容器の入ったままの2.コンテナを本装置に乗せエアーシリンダーで栽培容器をひな壇状に持ち上げ、紙巻作業を行う。
(ロ)作業終了後栽培容器を下ろし、コンテナごと本装置から収納する。
本発明は、以下の構成よりなっている。
本装置の下側に上部に向かって、栽培容器を持ち上げる5.栽培容器押し上げロッドを個々に3.コンテナ底部開口部を通過する位置に設ける、押し上げロッドの長さ・位置は栽培容器が持ち上がった時にひな壇状になるように設置する、本装置の上部に栽培容器が持ち上がったときの4.倒れ防止ガイドを設置して倒れ防止とする、側面の倒れ防止ガイドはコンテナの着脱が容易に行えるように12.倒れ防止回転軸によりコンテナ着脱時に自動的に開閉する、ロット棒の上げ下げは8.エアーシリンダーで行う。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態を説明するコンテナと栽培容器図
【図2】本発明の実施形態を説明するコンテナ底部開口部図
【図3】本発明の実施形態を説明する斜視図
【図4】本発明の図6におけるA−A線断面図
【図5】本発明の図6におけるB−B線断面図
【図6】本発明のコンテナ挿入時の平面図
【図7】本発明のコンテナ取出し時の平面図
【符号の説明】
【0008】
1. 栽培容器
2. コンテナ
3. コンテナ底部開口部
4. 倒れ防止ガイド
5. 栽培容器押し上げロッド
6. 巻紙
7. 榎茸
8. エアーシリンダー
9. 本体フレーム
10. スライドベアリング
11. コンテナガイド
12. 倒れ防止ガイド回転軸
13. スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナに収容されている榎茸栽培容器を、ひな壇状に設置したロット棒によりコンテナ下部開口部からひな壇状に押し上げることにより、榎茸栽培容器を個々に取り出すことなく紙巻作業を可能にするための紙巻作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−113639(P2008−113639A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−322569(P2006−322569)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(506397811)
【Fターム(参考)】