説明

細胞における取り込みが制御可能なペプチド

本明細書の特定の実施形態では、インビボ循環の増加した選択的輸送分子が開示される。一部の実施形態では、本明細書で開示される選択的輸送分子は、式(A−X−B−C)−Mを有し、式中、Cは積荷成分であり;Aは5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;Bは5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;Xはリンカーであり;かつMは高分子キャリアである。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造(A−X−B−C)−Mの分子であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記分子。
【請求項2】
Aが5〜9個の連続したグルタマートを含む配列を有する、請求項1記載の分子。
【請求項3】
Bが5〜12個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項1記載の分子。
【請求項4】
Bが9個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項1記載の分子。
【請求項5】
(a)Aが8〜9個の連続したグルタマートを含む配列を有し、かつ(b)Bが9個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項1記載の分子。
【請求項6】
AおよびBがD−アミノ酸を含む、請求項1記載の分子。
【請求項7】
Xが切断可能なリンカーである、請求項1記載の分子。
【請求項8】
Xがペプチド結合を含む、請求項1記載の分子。
【請求項9】
Xが6−アミノヘキサノイル、5−アミノ−3−オキサペンタノイル、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1記載の分子。
【請求項10】
Xがジスルフィド結合を含む、請求項1記載の分子。
【請求項11】
Xが約6〜約30原子の長さである、請求項1記載の分子。
【請求項12】
XがpH感受性リンカーである、請求項1記載の分子。
【請求項13】
Xが細胞外空間で切断される、請求項1記載の分子。
【請求項14】
Xがプロテアーゼ、マトリックスメタロプロテアーゼ、またはそれらの組み合わせにより切断される、請求項1記載の分子。
【請求項15】
Xが還元剤により切断される、請求項1記載の分子。
【請求項16】
Xが、
PLGLAG、xが任意のアミノ酸であるPLGLAx、PLG−C(me)−AG、ESPAYYTA、およびRLQLKL、AND RLQLK(AC)
から選択される、請求項1記載の分子。
【請求項17】
Mが、デンドリマー、デキストラン、PEGポリマー、またはアルブミンから選択される高分子キャリアである、請求項1記載の分子。
【請求項18】
MがPEGポリマーである、請求項1記載の分子。
【請求項19】
Cが造影剤、治療薬、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1記載の分子。
【請求項20】
Cが、蛍光成分、発光成分、リン光成分、蛍光消光成分、放射性成分、放射線不透過性成分、常磁性成分、コントラスト剤、またはそれらの組み合わせから選択される造影剤を含む、請求項1記載の分子。
【請求項21】
Cが、化学療法剤、放射線増感剤、アポトーシスを調節する薬剤、および細胞周期を調節する薬剤、シグナル伝達カスケードを調節する薬剤、またはそれらの組み合わせから選択される治療薬を含む、請求項1記載の分子。
【請求項22】
積荷がインドカルボシアニン染料である、請求項1記載の分子。
【請求項23】
積荷がインドカルボシアニン染料、Cy5、Cy5.5、Cy7、IRDYE800CW、ALEXA647、またはそれらの組み合わせである、請求項1記載の分子。
【請求項24】
積荷がMRIコントラスト剤である、請求項1記載の分子。
【請求項25】
積荷が[4,7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ−1−イル]アセチルのGd錯体である、請求項1記載の分子。
【請求項26】
構造(A−X−B)−Lの分子であって、
式中、
Lは、脂質または脂質コート治療薬または造影剤を含み;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Nは、1〜20の整数であり;かつ
ここでLは、Bとの結合により(A−X−B)成分に結合している、
前記分子。
【請求項27】
Aが5〜9個の連続したグルタマートを含む配列を有する、請求項26記載の分子。
【請求項28】
Bが5〜12個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項26記載の分子。
【請求項29】
Bが9個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項26記載の分子。
【請求項30】
(a)Aが8〜9個の連続したグルタマートを含む配列を有し、かつ(b)Bが9個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項26記載の分子。
【請求項31】
AおよびBがD−アミノ酸を含む、請求項26記載の分子。
【請求項32】
Xが切断可能なリンカーである、請求項26記載の分子。
【請求項33】
Xがペプチド結合を含む、請求項26記載の分子。
【請求項34】
Xが6−アミノヘキサノイル、5−(アミノ)−3−オキサペンタノイル、またはそれらの組み合わせを含む、請求項26記載の分子。
【請求項35】
Xがジスルフィド結合を含む、請求項26記載の分子。
【請求項36】
Xが約6〜約30原子の長さである、請求項26記載の分子。
【請求項37】
XがpH感受性リンカーである、請求項26記載の分子。
【請求項38】
Xが細胞外空間で切断される、請求項26記載の分子。
【請求項39】
Xがプロテアーゼ、マトリックスメタロプロテアーゼ、またはそれらの組み合わせにより切断される、請求項26記載の分子。
【請求項40】
Xが還元剤により切断される、請求項26記載の分子。
【請求項41】
Xが、
PLGLAG、xが任意のアミノ酸であるPLGLAx、PLG−C(me)−AG、ESPAYYTA、およびRLQLKL、AND RLQLK(AC)
から選択される、請求項26記載の分子。
【請求項42】
脂質がペグ化されている、請求項26記載の分子。
【請求項43】
脂質がPEG(2K)−ホスファチジルエタノールアミンである、請求項26記載の分子。
【請求項44】
治療薬が疎水性である、請求項26記載の分子。
【請求項45】
治療薬が化学療法剤、放射線増感剤、アポトーシスを調節する薬剤、および細胞周期を調節する薬剤、シグナル伝達カスケードを調節する薬剤、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項26記載の分子。
【請求項46】
治療薬がドキソルビシンまたはパクリタキセルである、請求項26記載の分子。
【請求項47】
構造(A−X−B)−Dの分子であって、
式中、
Dは、デンドリマーであり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
nは、1〜20の整数であり;かつ
ここでDは、Bとの結合により(A−X−B)成分に結合している、
前記分子。
【請求項48】
Dが少なくとも1つの積荷成分を含む、請求項47記載の分子。
【請求項49】
少なくとも1つの積荷成分が造影剤、治療薬、またはそれらの組み合わせである、請求項47記載の分子。
【請求項50】
少なくとも1つの積荷成分が、蛍光成分、発光成分、リン光成分、蛍光消光成分、放射性成分、放射線不透過性成分、常磁性成分、コントラスト剤、またはそれらの組み合わせから選択される造影剤である、請求項47記載の分子。
【請求項51】
少なくとも1つの積荷成分が、化学療法剤、放射線増感剤、アポトーシスを調節する薬剤、および細胞周期を調節する薬剤、シグナル伝達カスケードを調節する薬剤、またはそれらの組み合わせから選択される治療薬である、請求項47記載の分子。
【請求項52】
少なくとも1つの積荷成分がインドカルボシアニン染料である、請求項47記載の分子。
【請求項53】
少なくとも1つの積荷成分がインドカルボシアニン染料、Cy5、Cy5.5、Cy7、Alexa647、IRDYE800CW、またはそれらの組み合わせである、請求項47記載の分子。
【請求項54】
少なくとも1つの積荷成分がMRIコントラスト剤である、請求項47記載の分子。
【請求項55】
少なくとも1つの積荷成分が[4,7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ−1−イル]アセチルのGd錯体である、請求項47記載の分子。
【請求項56】
Aが5〜9個の連続したグルタマートを含む配列を有する、請求項47記載の分子。
【請求項57】
Bが5〜12個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項47記載の分子。
【請求項58】
Bが9個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項47記載の分子。
【請求項59】
(a)Aが8〜9個の連続したグルタマートを含む配列を有し、かつ(b)Bが9個の連続したアルギニンを含む配列を有する、請求項47記載の分子。
【請求項60】
AおよびBがD−アミノ酸を含む、請求項47記載の分子。
【請求項61】
Xが切断可能なリンカーである、請求項47記載の分子。
【請求項62】
Xがペプチド結合を含む、請求項47記載の分子。
【請求項63】
Xが6−アミノヘキサノイル、5−(アミノ)−3−オキサペンタノイル、またはそれらの組み合わせを含む、請求項47記載の分子。
【請求項64】
Xがジスルフィド結合を含む、請求項47記載の分子。
【請求項65】
Xが約6〜約30原子の長さである、請求項47記載の分子。
【請求項66】
XがpH感受性リンカーである、請求項47記載の分子。
【請求項67】
Xが細胞外空間で切断される、請求項47記載の分子。
【請求項68】
Xがプロテアーゼ、マトリックスメタロプロテアーゼ、またはそれらの組み合わせにより切断される、請求項47記載の分子。
【請求項69】
Xが還元剤により切断される、請求項47記載の分子。
【請求項70】
Xが、
PLGLAG、xが任意のアミノ酸であるPLGLAx、PLG−C(me)−AG、ESPAYYTA、およびRLQLKL、AND RLQLK(AC)
から選択される、請求項47記載の分子。
【請求項71】
構造(A−X−B−C)−Mの分子を患者に投与した後に腫瘍を画像化することを含む、患者の腫瘍を画像化する方法であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記方法。
【請求項72】
腫瘍の画像化を、それを必要としている患者において行うための構造(A−X−B−C)−Mの分子の使用であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記使用。
【請求項73】
構造(A−X−B−C)−Mの分子を患者に投与した後に外科的縁を画像化することを含む、患者の腫瘍切除または組織切除のための外科的縁を画像化する方法であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記方法。
【請求項74】
腫瘍切除または組織切除のための外科的縁の画像化を、それを必要としている患者において行うための構造(A−X−B−C)−Mの分子の使用であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記使用。
【請求項75】
構造(A−X−B−C)−Mの分子を患者に投与した後に腫瘍を除去することを含む、患者の腫瘍を除去する方法であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;かつ
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記方法。
【請求項76】
腫瘍の除去を、それを必要としている患者において行うための構造(A−X−B−C)−Mの分子の使用であって、
式中、
Cは、少なくとも1つの造影剤であり;
Aは、5〜9個の連続した酸性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり、該アミノ酸はアスパルタートおよびグルタマートから選択され;
Bは、5〜20個の連続した塩基性アミノ酸を含む配列を有するペプチドであり;
Xは、リンカーであり;かつ
Mは、高分子キャリアであり;
ここでMは、AまたはBに結合している、
前記使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公表番号】特表2012−533560(P2012−533560A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520795(P2012−520795)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/042184
【国際公開番号】WO2011/008992
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(506115514)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (87)
【Fターム(参考)】