説明

組み合わせ家具

【課題】必要に応じて壁面家具として使用したり間仕切りとして使用したりすることができ、間仕切りとして使用する場合であっても安定性や耐震性が高い組み合わせ家具を提供することを目的とする。
【解決手段】左右に側面11,12を有する第一の家具1と、この第一の家具1と概ね同じ横幅で、かつ左右に側面21,22を有する第二の家具2と、前記第一の家具1と前記第二の家具2を背中合わせに並べた状態で、それぞれの家具の隣り合う側面11,22(12,21)を跨ぐ様に両側面11,22(12,21)に着脱自在に取り付けられて、前記第一の家具1と前記第二の家具2を着脱自在に連結する側面連結補強板3と、この側面連結補強板3を、それぞれの家具1,2の隣り合う側面11,22(12,21)に着脱自在に取り付ける取付手段4,5と、を備えた、組み合わせ家具Cとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み合わせ家具に関する。詳しくは、壁面家具として使用したり間仕切りとして使用したりすることができる組み合わせ家具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、限られた室内空間を有効に活用して、多くの物を収納することができる壁面家具が広く採択されるようになった。壁面家具は、一般的に、室内の壁面に沿って設置される幅広、背高、かつ薄型の家具である。
【0003】
このような壁面家具としては、例えば、本件出願人が過去に出願した下記先行特許文献1に記載されているものがある。
【0004】
特許文献1には「正面視逆凹形状に構成された逆凹状キャビネットと、該逆凹状キャビネットの中央部から下部に亘る貫通切欠部に全体が嵌装され、内側領域が大型設置物の設置空間を構成する前方と下方が開口した補強フードとを備え、該補強フードは、左右の側板と、天板と、前記左右の側板それぞれの後端部の下部間に架設した長尺補強板と、背面遮蔽板とを備える、大型設置物を設置するための壁面家具。」が開示されており、この壁面家具は「大型設置物を容易かつ一体的に設置でき、質感が高く部屋のトータルインテリアデザインを向上させることができるとともに、既存の部屋に後付けできる頑丈な壁面家具を提供することができる。」ものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−23229号公報(請求項1、発明の効果)
【0006】
一方、子供の成長などの生活状況等に合わせて、部屋を一時的に区画して使用したいというニーズがある。このような場合、通常は、新たな壁を設けて部屋を区画することになるが、大掛かりな工事となり、また、壁を取り払って元の広い部屋に戻すことも大変であった。賃貸物件においては、このような工事が実際上は困難なことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、部屋を一時的に区画して使用する場合に、幅広で背高の壁面家具を、本来の使用目的から離れた間仕切りとして活用することが考えられる。しかし、背高かつ薄型である壁面家具は、室内の壁面に沿って設置する場合にはあまり問題にならないものの、室内の壁面から離れた位置に間仕切りとして設置した場合には、不安定になることがあった。
【0008】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたものであって、必要に応じて壁面家具として使用したり間仕切りとして使用したりすることができ、間仕切りとして使用する場合であっても安定性や耐震性が高い組み合わせ家具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、左右に側面を有する第一の家具と、この第一の家具と概ね同じ横幅で、かつ左右に側面を有する第二の家具と、前記第一の家具と前記第二の家具を背中合わせに並べた状態で、それぞれの家具の隣り合う側面を跨ぐ様に両側面(それぞれの家具の隣り合う側面)に着脱自在に取り付けられて、前記第一の家具と前記第二の家具を着脱自在に連結する側面連結補強板と、この側面連結補強板を、それぞれの家具の隣り合う側面に着脱自在に取り付ける取付手段と、を備え、前記第一の家具と前記第二の家具は、それぞれ単独で壁面家具として使用することができるとともに、前記第一の家具と前記第二の家具を間仕切りとして使用する際には、前記取付手段と前記側面連結補強板によって前記第一の家具と前記第二の家具を着脱自在に連結する組み合わせ家具とした。
【0010】
この組み合わせ家具は、必要に応じて、構成要素に含まれる第一の家具と第二の家具を、それぞれ単独で壁面家具として使用することができる。また、間仕切りとして使用する際には、第一の家具と第二の家具を背中合わせに並べた状態で、取付手段と側面連結補強板によってそれぞれの家具を着脱自在に連結することにより、安定性や耐震性が高くなる。さらに、間仕切りとして使用する際には、第一の家具と第二の家具が背中合わせに並んでいるため、間仕切り後の各部屋においてそれぞれから家具の収納スペースを使用できる。
ここで、第一の家具と第二の家具を背中合わせに並べると、それぞれの家具の「隣り合う側面」は、背中合わせに並べた家具の左右それぞれに一対ずつ存在することになる。ここで、一枚の側面連結補強板を用いる場合は、左右いずれかの「隣り合う側面」に側面連結補強板を取り付けることができる。また、二枚の側面連結補強板を用いる場合は、左右両方の「隣り合う側面」に側面連結補強板をそれぞれ取り付けることができる。
【0011】
取付手段が、ボルト及びこのボルトの先端部に係合する係止体からなり、第一の家具の側面および第二の家具の側面には、それぞれ家具側面貫通孔が開けられ、側面連結補強板には、前記家具側面貫通孔と対応する位置に補強板貫通孔が開けられ、前記補強板貫通孔と前記家具側面貫通孔とを貫通させた前記ボルトの先端部に係止体を係合することで、側面連結補強板を、それぞれの家具の隣り合う側面に着脱自在に取り付ける、組み合わせ家具とすることができる。
【0012】
この組み合わせ家具は、取付手段が、ボルト及びボルト先端部に係合する係止体であることから、側面連結補強板を簡単に取り付けることができるとともに、耐震性も優れたものとなる。
【0013】
このとき、家具側面貫通孔が、第一の家具の側面および第二の家具の側面に、それぞれ少なくとも上下二カ所開けられており、補強板貫通孔が、少なくとも上下左右の四カ所、前記家具側面貫通孔と対応する位置に開けられている、組み合わせ家具とすることが好ましい。
【0014】
この組み合わせ家具は、側面連結補強板が、少なくとも上下左右の四カ所で、それぞれの家具の隣り合う側面に取り付けられるため、より耐震性が高まる。取付手段は家具側面貫通孔の数(又は補強板貫通孔の数)だけ用いて側面連結補強板をそれぞれの家具の隣り合う側面に取り付けることになる。
【0015】
側面連結補強板は、補強板貫通孔の周辺部が弾性部材で構成されている、組み合わせ家具とすることも好ましい。
【0016】
この組み合わせ家具は、地震の際の震動を弾性部材で吸収することができ、より一層、耐震性が高まる。
【0017】
側面連結補強板の全体が弾性材料で構成されている、組み合わせ家具とすることもできる。
【0018】
この組み合わせ家具は、地震の際の震動を側面連結補強板の全体で吸収することができ、より一層、耐震性が高まる。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、必要に応じて壁面家具として使用したり間仕切りとして使用したりすることができ、間仕切りとして使用する場合であっても安定性や耐震性が高い組み合わせ家具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】組み合わせ家具の一部分解斜視図である。
【図2】背中合わせに並べた第一の家具と第二の家具を離反させた状態を示す斜視図である。
【図3】組み合わせ家具の斜視図である。
【図4】第一の家具と第二の家具を壁面家具として使用する様子を示す斜視図である。
【図5】側面連結補強板の別例を示す部分拡大斜視図である。
【図6】組み合わせ家具の第一別例を示す一部分解斜視図である。
【図7】組み合わせ家具の第二別例を示す斜視図である。
【図8】組み合わせ家具の第三別例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図を用いて本発明を例示説明する。本発明の組み合わせ家具Cは、第一の家具1、第二の家具2、側面連結補強板3、および取付手段4,5を備えている。これら各構成要素について、以下に詳説するが、本発明およびその構成要素は、以下の説明に限定されるものではない。なお、これらの図において、第一の家具1及び第二の家具2の左右の側面11,12,21,22のうち奥側(図中右側)の側面12,21については、斜視図を用いた関係上、全てを表示できていないが、本実施形形態においては、手前側(図中左側)の側面11,22と同様の構成となっている。
【0022】
[第一の家具]
第一の家具1は、左右に側面11,12を有する。本実施形態において第一の家具1は、図2などに示す様に、上下左右の枠板で区画された正面視が正方形又は矩形形状であり、その左右に側面11,12を有している。そして、この第一の家具1は、前面に多くの収納棚や収納扉を備えており、正面から被収納物を内部に収納することができるように構成されている。本実施形態において、第一の家具1は、複数個の小型収納ユニットを上下左右に連結固定した構造となっている(図示せず)。また、第一の家具1には、収納棚や収納扉に加えて、テーブルや机などを折りたたみ収納自在又は引き出し収納自在に取り付けてもよい。
【0023】
そして、この第一の家具1の左右の側面11,12には、図1に示すように、後述するボルト4(取付手段の構成要素)を貫通させるための家具側面貫通孔110,120が開けられている。本実施形態では、左右の側面11,12のそれぞれに上下二カ所の家具側面貫通孔110,120が開けられている。家具側面貫通孔110,120は、左右の側面11,12それぞれの正面側部分又は前縁部に上下二カ所開けられている。
【0024】
この第一の家具1は、幅広、背高、かつ薄型であり、それ自体単独で壁面家具として用いることができる。壁面家具は、室内の壁面に沿って設置される家具であり、家具の背面側が室内の壁面と相対及び近接するように、室内の壁面に沿って設置される。
【0025】
ここで、この第一の家具1の奥行きは、この第一の家具1を壁面家具として用いることを考慮すると、限られた室内床面積を有効活用する観点から、1m以下であることが好ましい。第一の家具1の奥行きは、前記観点から、より好ましくは 0.8m以下、最も好ましくは0.6m以下である。
【0026】
また、この第一の家具1の高さは、この第一の家具1を壁面家具として用いることを考慮すると、多くの収納空間を確保する観点から、できるだけ背高であることが好ましく、1.2m以上であることが好ましい。第一の家具1の高さは、前記観点から、より好ましくは1.5m以上、最も好ましくは1.8m以上である。なお、第一の家具1の高さの上限は、設置される部屋の高さ(床面から天井面までの高さ)に制限を受ける。
【0027】
また、この第一の家具1の横幅は、この第一の家具1を壁面家具として用いることを考慮すると、多くの収納空間を確保する観点から、できるだけ横長であることが好ましく、1.5m以上であることが好ましい。第一の家具1の横幅は、前記観点から、より好ましくは1.8m以上、最も好ましくは2m以上である。なお、第一の家具1の横幅は、設置される部屋の幅(対向する壁面の距離)に制限を受ける。
【0028】
[第二の家具]
第二の家具2は、第一の家具1と概ね同じ横幅で、かつ左右に側面21,22を有する。本実施形態においては、第二の家具2として、図2や図4などに示す様に、前述した第一の家具1と全く同じものを使用しているが、第一の家具1と概ね同じ横幅で、かつ左右に側面を有していれば、これに制限されない。第一の家具1と高さや奥行きが異なっていても構わないが、間仕切りとして使用する際の意匠面を考慮すると、横幅に加えて高さも同じであることが好ましい。また、耐震性を考慮すると、横幅に加えて高さと奥行きも同じであることが好ましい。
【0029】
また、この第二の家具2の左右の側面21,22には、第一の家具1と同様、それぞれに上下二カ所の家具側面貫通孔210,220が開けられている(210は図示せず)。家具側面貫通孔210,220は、左右の側面21,22それぞれの正面側部分又は前縁部に上下二カ所開けられている。
【0030】
この第二の家具2は、第一の家具1と同様、幅広、背高、かつ薄型であり、それ自体単独で壁面家具として用いることができる。また、第二の家具2の奥行き、高さ、および横幅に関しては、前述した第一の家具における各説明と同じことが言える。
【0031】
また、本発明の組み合わせ家具Cを間仕切りとして使用する際には、この第二の家具2と前述した第一の家具1とが背中合わせに並んだ状態で、側面連結補強板3(後述)と取付手段4, 5(後述)によって、両家具が着脱自在に連結される。
【0032】
[側面連結補強板]
側面連結補強板3は、本発明の組み合わせ家具Cを、間仕切りとして使用する際に必要となるものである。詳しくは、第一の家具1と第二の家具2を背中合わせに並べた状態で、それぞれの家具の隣り合う側面11,22(12,21)を跨ぐ様に両側面11,22(12,21)に着脱自在に取り付けられて、第一の家具1と第二の家具2を着脱自在に連結するものである。
この側面連結補強板3は、取付手段4,5(後述)によって、それぞれの家具1,2の隣り合う側面11,22(12,21)に着脱自在に取り付けられる。
【0033】
本実施形態では、側面連結補強板3として、縦長矩形形状のものを用いた。側面連結補強板3の横幅は、耐震性や意匠性を考慮して、第一の家具1と第二の家具2の隣り合う側面11,22(12,21)の合算幅と概ね同一幅としてある。側面連結補強板3の高さは、耐震性や意匠性を考慮すると、両家具の高さと同じか、それよりも低い高さの範囲で、できるだけ高いことが好ましい。
【0034】
側面連結補強板3には、図1に示すように、第一の家具1と第二の家具2の隣り合う側面11,22(12,21)に開けられた家具側面貫通孔110,220(120,210)と対応する位置に、補強板貫通孔30が開けられている。本実施形態では、第一の家具1の側面11(12)および第二の家具の側面22(21)にそれぞれ上下二カ所の家具側面貫通孔110,220(120,210)が開けられているため、これと対応する上下左右計四カ所の補強板貫通孔30が、側面連結補強板3に開けられている。
【0035】
また、本実施形態では、左右二つの側面連結補強板3を用いて、背中合わせに並べた第一の家具1と第二の家具2の左右それぞれから、両家具を着脱自在に連結することとしている。
【0036】
[取付手段]
取付手段4,5は、本発明の組み合わせ家具Cを、間仕切りとして使用する際に必要となるものである。詳しくは、第一の家具1と第二の家具2を背中合わせに並べた状態において、それぞれの家具の隣り合う側面11,22(12,21)に側面連結補強板3を着脱自在に取り付けるためのものである。
【0037】
本実施形態では、図1に示す様に、取付手段として、ボルト4及びこのボルト4の先端部に係合する係止体5を用いてある。具体的には、補強板貫通孔30及びこれに対応する位置にある家具側面貫通孔110,220(120,210)にボルト4を貫通させ、これらを貫通したボルト4の先端部に係止体5を係合させることによって、それぞれの家具の隣り合う側面11,22(12,21)に側面連結補強板3を着脱自在に取り付ける。
なお、取付手段としてのボルト4及びこのボルト4の先端部に係合する係止体5は、補強板貫通孔30の数(家具側面貫通孔110,220(120,210)の数)に合わせて、複数組を用いてある。
【0038】
ボルト4及び係止体5としては種々のものを使用することができる。いわゆる「ねじボルトとナット」には限定されない。ボルトには溝を切っていないものも含まれる。例えば、溝を切っていないボルトの先端部に径方向の孔を開け、この孔に係止体としての棒状物などを貫通させるものなども含まれる。
【0039】
[組み合わせ家具の使用方法]
上記構成要素からなる本発明の組み合わせ家具Cの使用方法について以下に例示説明する。
【0040】
間仕切りとして使用する場合には、例えば図3に示す様に、隙間無く背中合わせに並べた第一の家具1と第二の家具2を、側面連結補強板3と取付手段(ボルト4及び係止体5)によって着脱自在に連結するのである。詳細には、第一の家具1と第二の家具2を背中合わせに並べた状態で概ね同一平面上となる、それぞれの家具の隣り合う側面11,22(12,21)を跨ぐ様に両側面に側面連結補強板3を着脱自在に取り付けるのである。間仕切りをする位置で設置すれば、組み合わせた状態の家具を境界として、二部屋に間仕切ることができる。
【0041】
そして、間仕切りとして使用しない場合には、取付手段(ボルト4及び係止体5)と側面連結補強板3を取り外して、例えば図4に示すように、第一の家具1と第二の家具2を、壁面Wに沿って設置し、壁面家具として使用することができる。第一の家具1と第二の家具2を壁面家具として異なる部屋に設置してもよい。
【0042】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
【0043】
例えば、側面連結補強板3について、図5に示す様に、補強板貫通孔30の周辺部を弾性部材31で構成してもよい。本例では、側面連結補強板3の該当位置に略円錐台形状の挿入孔310を開け、この挿入孔310に略円錐台形状の弾性部材31を嵌め込み、この弾性部材31に補強板貫通孔30を開けている。そして、第一の家具1(又は第二の家具2)側に向かって縮径するように略円錐台形状の挿入孔310を開けてあることによって、挿入孔から弾性部材31が外れにくくしてある。弾性部材31の材料としては、弾性材料である限りにおいて特に制限されないが、例えばゴム材料、なかでも硬質ゴムを用いることができる。
【0044】
例えば、側面連結補強板3の全体を弾性材料で構成してもよい。弾性材料としては、例えば硬質ゴムを用いることができる。
【0045】
例えば、側面連結補強板3の表面には、コルクボードを貼り付けたり、棚や洋服掛けなどを取り付けてもよい。
【0046】
例えば、上記実施形態では、左右二つの側面連結補強板3を用いて、背中合わせに並べた第一の家具1と第二の家具2の左右それぞれから、両家具を着脱自在に連結することとしたが、これに限定されない。図6に示す様に、一つの側面連結補強板3を用いて、背中合わせに並べた第一の家具1と第二の家具2の左右のうち片方から、両家具を着脱自在に連結してもよい。ただし、耐震性を考慮すると、背中合わせに並べた第一の家具1と第二の家具2の左右それぞれから、両家具を着脱自在に連結することが好ましい。
【0047】
例えば、図7に示すように、側面連結補強板3を上下二段としてもよい。しかし、部品点数の面では一段(一枚)とすることが好ましい。
【0048】
例えば、図8に示す様に、側面連結補強板3の形状を、第一の家具1と第二の家具2の隣り合う側面11,22(12,21)を合わせた形状と概ね同じ形状としてもよい。こうすると、耐震性や意匠性をより向上させることができる。
【符号の説明】
【0049】
1 第一の家具
11,12 側面
110,120 家具側面貫通孔

2 第二の家具
21,22 側面
210,220 家具側面貫通孔

3 側面連結補強板
30 補強板貫通孔
31 弾性部材
310 挿入孔

4 ボルト(取付手段)
5 係止体(取付手段)

C 組み合わせ家具
W 壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に側面を有する第一の家具と、
この第一の家具と概ね同じ横幅で、かつ左右に側面を有する第二の家具と、
前記第一の家具と前記第二の家具を背中合わせに並べた状態で、それぞれの家具の隣り合う側面を跨ぐ様に両側面に着脱自在に取り付けられて、前記第一の家具と前記第二の家具を着脱自在に連結する側面連結補強板と、
この側面連結補強板を、それぞれの家具の隣り合う側面に着脱自在に取り付ける取付手段と、を備え、
前記第一の家具と前記第二の家具は、それぞれ単独で壁面家具として使用することができるとともに、前記第一の家具と前記第二の家具を間仕切りとして使用する際には、前記取付手段と前記側面連結補強板によって前記第一の家具と前記第二の家具を着脱自在に連結する、
組み合わせ家具。
【請求項2】
取付手段が、ボルト及びこのボルトの先端部に係合する係止体からなり、
第一の家具の側面および第二の家具の側面には、それぞれ家具側面貫通孔が開けられ、
側面連結補強板には、前記家具側面貫通孔と対応する位置に補強板貫通孔が開けられ、
前記補強板貫通孔と前記家具側面貫通孔とを貫通させた前記ボルトの先端部に係止体を係合することで、側面連結補強板を、それぞれの家具の隣り合う側面に着脱自在に取り付ける、
請求項1記載の組み合わせ家具。
【請求項3】
家具側面貫通孔が、第一の家具の側面および第二の家具の側面に、それぞれ少なくとも上下二カ所開けられており、
補強板貫通孔が、少なくとも上下左右の四カ所、前記家具側面貫通孔と対応する位置に開けられている、
請求項2記載の組み合わせ家具。
【請求項4】
側面連結補強板は、
補強板貫通孔の周辺部が弾性部材で構成されている、
請求項2又は3記載の組み合わせ家具。
【請求項5】
側面連結補強板の全体が弾性材料で構成されている、
請求項1〜3何れか記載の組み合わせ家具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−245281(P2012−245281A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121153(P2011−121153)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(594185237)株式会社すえ木工 (5)
【Fターム(参考)】