説明

給餌システムおよび動物の行動変更プロセス

本発明は、自動動物給餌システム、動物給餌自動プロセス、およびその方法を包括的に含む。また、本発明は、動物の行動変更方法も包括的に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、自動動物給餌システム、自動動物給餌プロセス、およびその装置を包括的に含む(encompass)ものである。また、本発明は、動物の行動変更方法も包括的に含むものである。
【従来技術】
【0002】
[0002] 自動化された動物管理について、種々のシステムが考案されている。例えば、家畜業界では、動物が適正に給餌されており疾病に罹患していないことを確保するために、多数の牛、羊などを効率的に管理する必要がある。これらの目標を達成するための自動化システムが考案されており、動物識別システムを用いて個々の動物を追跡できるように、これらの動物にタグを付けている。このようにして、個々の動物を特定し、その主要な特徴を監視して、これらが出荷および最終的な屠殺に最良の状態にあることを確保することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003] 食物研究の技術的分野では、動物が味覚検査実験(taste testing protocol)を被験する場合があり、その際、動物は、通常の体重を維持するのに十分な量よりも多い量の1つ以上の食物に到達できなければならない。犬のような動物は、大量の多数の食べ物が与えられてその中から選り好みができると、その健康な体重を維持するのに必要な食べ物よりも多く消費し、その結果、時の経過と共に太り過ぎ即ち肥満になる。これを回避するためには、総食物入手可能性の制限が必要となる。しかしながら、総食物入手可能性を制限すると、好み検査(preference testing)のような味覚検査は無効になってしまう。したがって、動物にとって正確で有効な食物研究実験を設ける手段が必要とされている。実験は、安全で信頼性のある方法で、動物に対する食物入手機会(food access)を制御できることが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 本発明は、給餌、データ収集、行動変更、および訓練の目的で、人手の介入なく動物と対話する自動化手段を包括的に含む。ある種の実施形態では、本発明は、自動給餌およびデータ収集システムにおいて、機械と動物との間におけるインターフェースを安全に管理する方法を包括的に含む。自動化によって、高いレベルの精度の達成が可能になり、これと共に食物入手機械を管理および制御することが可能になる。
【0005】
[0005] 一実施形態において、本発明は、少なくとも1つの食物容器とシステム・コンポーネントとを含む自動動物給餌システムを包括的に含む。この動動物給餌システムは、
(a)給餌システムを使用している動物を識別する動物識別システムと、
(b)少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と、
(c)少なくとも1つの食物容器への接近を阻むバリアと、
を含み、システム・コンポーネントがコントローラによって制御される。
【0006】
本発明は、更に、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を測定するデバイスと、少なくとも1つの食物容器から離れるために、給餌システムを使用する動物に合図を与えるキューイング・デバイスと、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスも備えることができる。少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するデバイスが、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と同一のものであってもよい。都合のよいことに、少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されてもよい。
【0007】
[0006] 他の実施形態では、本発明は、動物給餌自動プロセスを提供する。この動物給餌自動プロセスは、
(a)少なくとも1つの食物容器を設けるステップと、
(b)少なくとも1つの食物容器に動物用食物を供給するステップと、
(c)動物による食物への接近を阻止するバリアを設けるステップと、
(d)動物が少なくとも1つの食物容器の近くにいるか否か検出し、
いない場合(if not)、(i)食物への接近を阻止するために、バリアを配備し、
いる場合(if so)、(ii)動物が少なくとも1つの食物容器の近くにいなくなるまで、刺激を与え、ステップ(d)を繰り返すことによって、動物に働きかける、ステップと、
を備えており、ステップ(d)がコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物を識別するステップと、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するステップと、少なくとも1つの食物容器を離れる動物に合図を与えるステップとを備えることができる。
【0008】
[0007] 他の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動変更に作用する動物給餌システムを包括的に含む。
この動物給餌システムは、
(a)給餌システムを用いている動物を識別する動物識別システムと、
(b)少なくとも1つの食物容器への接近を阻止するバリアと、
(d)ある種のアクションを実行するために給餌システムを使用している動物に合図を与えるキューイング・デバイスと、
(e)給餌システムを使用している動物がある種のアクションを実行したか否か検出する検出器と、
(f)少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスと、
を備えており、これらのシステム・コンポーネントがコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するデバイスを備えている。
【0009】
[0008] 他の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法を包括的に含む。この方法は、
(a)食物容器と関連付けられている動物識別システムを用いて、行動変更の対象となっている動物を識別するステップと、
(b)ある種のアクションを実行するために給餌システムを使用している動物に合図を与えるステップと、
(c)給餌システムを使用している動物がある種のアクションを実行したか否か検出するステップと、
を備えており、システム・コンポーネントがコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するステップと、(i)給餌システムを用いている動物にある種のアクションを実行させるために、または(ii)一旦ある種のアクションが実行されたなら、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与えるステップを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明による自動給餌システムの制御システムのブロック図を示す。
【図2】図2は、本発明による動物給餌プロセスのフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明の全体的説明
[0011] 本発明は、少なくとも1つの食物容器とシステム・コンポーネントとを備えている自動動物給餌システムを包括的に含む。この自動動物給餌システムは、
(a)給餌システムを用いている動物を識別する動物識別システムと、
(b)少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と、
(c)少なくとも1つの食物容器への接近を阻止するバリアと、
を備えており、システム・コンポーネントがコントローラによって制御される。本発明は、更に、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物のパラメータを測定するデバイスと、少なくとも1つの食物容器から離れるために、給餌システムを使用する動物に合図を与えるキューイング・デバイスと、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスも備えることができる。
【0012】
[0012] ある種の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されている、自動動物給餌システムを包括的に含む(encompass)。
【0013】
[0013] ある種の実施形態では、本発明は、動物によって携行される一意のタグと、コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている動物識別システムを包括的に含む。
[0014] ある種の実施形態では、本発明は、無線周波識別チップである一意のタグと、チップ・リーダであるタグ・リーダとを包括的に含む。
【0014】
[0015] ある種の実施形態では、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する。
[0016] ある種の実施形態では、本発明は、消費された食物の量に関するパラメータを測定するデバイスが、少なくとも1つの容器における食物の重量を測定することを包括的に含む。
【0015】
[0017] ある種の実施形態では、本発明は、動物によって消費される食物の量に関するパラメータが、消費された食物のカロリー値を含むことを包括的に含む。
[0018] ある種の実施形態では、本発明は、消費された食物のカロリー値を計算するように構成されているコントローラを包括的に含む。
【0016】
[0019] ある種の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの食物容器への進入扉を含むバリアを包括的に含む。
[0020] ある種の実施形態では、本発明は、異なる食物を供給するための複数の食物容器を包括的に含む。
【0017】
[0021] ある種の実施形態では、本発明は、可聴合図を発するキューイング・デバイスを包括的に含む。
[0022] ある種の実施形態では、本発明は、動物の存在を検出する検出器を包括的に含み、この検出器が光学センサを含む。
【0018】
[0023] ある種の実施形態では、本発明は、エア・パフ発生器を備えている刺激デバイスを包括的に含む。
[0024] ある種の実施形態では、本発明は、コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、自動動物給餌システムを包括的に含む。
【0019】
[0025] 他の実施形態において、本発明は、動物給餌自動プロセスを提供する。このプロセスは、
(a)少なくとも1つの食物容器を設けるステップと、
(b)少なくとも1つの食物容器に動物用食物を供給するステップと、
(c)動物による食物への接近を阻止するバリアを設けるステップと、
(d)動物が少なくとも1つの食物容器の近くにいるか否か検出し、
いない場合、(i)食物への接近を阻止するために、バリアを配備し、
いる場合、(ii)動物が少なくとも1つの食物容器の近くにいなくなるまで、刺激を与え、ステップ(d)を繰り返すことによって、動物に働きかける、ステップとを備えており、ステップ(d)がコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物を識別するステップと、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するステップと、少なくとも1つの食物容器から離れる動物に合図を与えるステップとを備えることができる。
【0020】
[0026] ある種の実施形態では、本不明は、少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが、給餌ステーションに統合されている、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0021】
[0027] ある種の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物を識別するステップが、動物によって携行される一意のタグと、コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている動物識別システムを使用する、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0022】
[0028] ある種の実施形態では、本発明は、一意のタグが無線周波識別タグであり、タグ・リーダがチップ・リーダである自動給餌デバイスを包括的に含む。
[0029] ある種の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0023】
[0030] ある種の実施形態では、本発明は、消費された食物の量が、少なくとも1つの容器における食物の重量を測定することによって測定される、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0024】
[0031] ある種の実施形態では、本発明は、動物によって消費される食物の量に関するパラメータが、消費された食物のカロリー値を含む、自動給餌デバイスを包括的に含む。
[0032] ある種の実施形態では、本発明は、コントローラが消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0025】
[0033] ある種の実施形態では、本発明は、バリアが、少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている自動給餌デバイスを包括的に含む。
[0034] ある種の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0026】
[0035] ある種の実施形態では、本発明は、合図が可聴合図である、自動給餌デバイスを包括的に含む。
[0036] ある種の実施形態では、本発明は、動物の存在を検出する検出器が、光学センサを備えている、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0027】
[0037] ある種の実施形態では、本発明は、刺激が動物に対して吹きかけられるエア・パフである、自動給餌デバイスを包括的に含む。
[0038] ある種の実施形態では、本発明は、コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0028】
[0039] ある種の実施形態では、本発明は、動物が犬である、自動給餌デバイスを包括的に含む。
[0040] ある種の実施形態では、本発明は、請求項21から40までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスを動作させるようにプログラミングされているコントローラを含む、自動給餌デバイスを包括的に含む。
【0029】
[0041] 他の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動変更に作用する動物給餌システムを包括的に含む。このシステムは、
(a)給餌システムを用いている動物を識別する動物識別システムと、
(b)少なくとも1つの食物容器への接近を阻止するバリアと、
(d)ある種のアクションを実行するために給餌システムを用いている動物に合図を与えるキューイング・デバイスと、
(e)給餌システムを用いている動物がある種のアクションを実行したか否か検出する検出器と、
(f)少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスと、
を備えており、これらのシステム・コンポーネントがコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するデバイスを備えることもできる。
【0030】
[0042] ある種の実施形態では、動物給餌システムにおいて、少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0031】
[0043] ある種の実施形態では、本発明は、動物識別システムが、動物によって携行される一意のタグと、コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0032】
[0044] ある種の実施形態によれば、一意のタグが無線周波識別チップであり、タグ・リーダがチップ・リーダである、動物給餌デバイスを包括的に含む。
[0045] ある種の実施形態によれば、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0033】
[0046] ある種の実施形態では、本発明は、消費された食物の量に関するパラメータを測定するデバイスが、少なくとも1つの容器における食物の重量を測定する、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0034】
[0047] ある種の実施形態では、本発明は、動物によって消費される食物の量に関するパラメータが、消費された食物のカロリー値を含む、動物給餌デバイスを包括的に含む。
[0048] ある種の実施形態では、本発明は、コントローラが、消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0035】
[0049] ある種の実施形態では、本発明は、バリアが、少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
[0050] ある種の実施形態では、本発明は、少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0036】
[0051] ある種の実施形態では、本発明は、キューイング・デバイスが可聴合図を発する、動物給餌デバイスを包括的に含む。
[0052] ある種の実施形態では、本発明は、動物の存在を検出する検出器が光学センサを備えている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0037】
[0053] ある種の実施形態では、本発明は、刺激デバイスがエア・パフ発生器を備えている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
[0054] ある種の実施形態では、本発明は、コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、動物給餌デバイスを包括的に含む。
【0038】
[0055] 他の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法を包括的に含む。この方法は、
(a)食物容器と関連付けられている動物識別システムを用いて、行動変更の対象となっている動物を識別するステップと、
(b)ある種のアクションを実行するために給餌システムを用いている動物に合図を与えるステップと、
(c)給餌システムを用いている動物がある種のアクションを実行したか否か検出するステップと、
を備えており、システム・コンポーネントがコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するステップと、(i)給餌システムを用いている動物にある種のアクションを実行させるために、または(ii)一旦ある種のアクションが実行されたなら、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与えるステップとを備えることができる。
【0039】
[0056] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されている、方法を包括的に含む。
【0040】
[0057] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、動物識別システムが、動物によって携行される一意のタグと、コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている、方法を包括的に含む。
【0041】
[0058] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、一意のタグが無線周波識別チップであり、タグ・リーダがチップ・リーダである、方法を包括的に含む。
【0042】
[0059] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、方法を包括的に含む。
【0043】
[0060] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、消費された食物の量に関するパラメータを測定するデバイスが、少なくとも1つの容器における食物の重量を測定する、方法を包括的に含む。
【0044】
[0061] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、動物によって消費される食物の量に関するパラメータが、消費された食物のカロリー値を含む、方法を包括的に含む。
【0045】
[0062] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、コントローラが、消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、方法を包括的に含む。
【0046】
[0063] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、バリアが、少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている、方法を包括的に含む。
【0047】
[0064] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、方法を包括的に含む。
【0048】
[0065] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、キューイング・デバイスが、可聴合図を発する、方法を包括的に含む。
[0066] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、動物の存在を検出する検出器が、光学センサを備えている、方法を包括的に含む。
【0049】
[0067] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、刺激デバイスがエア・パフ発生器を備えている、方法を包括的に含む。
[0068] ある種の実施形態では、本発明は、人以外の動物の行動を変更する方法であって、コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、方法を包括的に含む。
発明の給餌ステーション
[0069] 本発明は、少なくとも1つの食物容器とシステム・コンポーネントとを備えている自動動物給餌システムを包括的に含む。システム・コンポーネントは、給餌システムを用いている動物を識別する動物識別システムと、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と、少なくとも1つの容器への接近を阻止するバリアとを含み、これらのシステム・コンポーネントがコントローラによって制御される。更に、本発明は、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するデバイスと、少なくとも1つの食物容器から離れるために、給餌システムを使用する動物に合図を与えるキューイング・デバイスと、少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスとを備えることができる。
【0050】
[0070] ある種の実施形態では、本発明による自動給餌システムは、バリアを包括的に含む。このバリアは、動物に送信される合図に続いて配備され、所定量の食物を消費した時点または所定の存在時間というような、食物容器のところにいる動物のパラメータによって決定される時点に少なくとも1つの食物容器からこの動物が、離れることを可能にする。他の実施形態では、合図および、必要であれば、刺激の組み合わせによって、バリアが配備されるときに動物に傷付けないことを保証する。このように、動物の安全性および快適さ(well-being)が、食物摂取に対する厳しい許容度を維持しつつ、確保される。
【0051】
[0071] 本発明の自動動物給餌システムは、個々の動物に対して予め設定されている命令に基づき、そして動物の行動に応答して、個々の動物毎に、情報を収集し、処理し、フィードバックを供給するように設計されている。動物識別システムは、給餌システムと共に用いられる動物を識別するために設けられる。動物識別システムは、通例、動物が携行する一意のタグと、コントローラと通信するタグ・リーダとを含む。ある種の実施形態では、タグは、動物の衣服の一部として、例えば、襟の上に付けて動物によって携行される。あるいは、タグを動物の身体に直接取り付けてもよく、あるいは、例えば、猫や犬の永続的識別に用いられることもある、皮下挿入物のように、身体の内部に携行してもよい。ある種の実施形態では、タグは無線周波識別(RFID)チップであり、タグ・リーダはチップ・リーダであるが、あらゆるRFIDタグを含む他のタグも、動物に取り付けられれば、使用することができる。ある種の実施形態では、タグ・リーダは、通例、少なくとも1つの食物容器の近くに位置付けられ、少なくとも1つの食物容器が給餌ステーションの一部をなす。ある種の実施形態では、タグ・リーダは、給餌ステーションにおいて、動物が少なくとも1つの食物容器に到達するために通過する地点に位置付けられる。ある種の実施形態では、タグ・リーダは、可搬型であり、手で操作でき、固定自動リーダ型であり、動物が食物に到達できる地点に位置付けられる。ある種の実施形態では、タグ・リーダはコントローラと通信するように構成されている。このような通信は、従来のような有線通信または無線通信であってもよい。
【0052】
[0072] 本発明の動物給餌システムは、1つの食物容器を含むことができる。この食物容器は、標準的な食物ボール(bowl)のように、従来の形式のものであればいずれでもよい。ある種の実施形態では、給餌システムは複数の食物容器を含む。ある種の実施形態では、複数の食物容器は、動物に異なる食物を供給して選択肢を与えるために使用することもできる。ある種の実施形態では、多数の食物に近づけることによって、味覚検査(taste testing)およびその他の食物研究実験に対処する。ある種の実施形態では、本発明にしたがって複数の容器を使用することによって、高精度の食物消費データを取得することが可能になる。
【0053】
[0073] 他の実施形態では、その少なくとも1つの食物容器の動物のパラメータを測定するデバイスを包括的に含む。このパラメータは、通例、動物が消費する食物の量に関し、消費された食物の重量および/またはその少なくとも1つの食物容器のところにいて動物が費やした時間量とすることができる。したがって、パラメータを測定するデバイスは、秤および/またはタイマを備えるとよい。給餌の前後における動物の重量を測定し、消費された食物の重量を計算するために、秤を用いることができる。現場において動物の体重を量ることは、難しくしかも精度が低くなる可能性がある。それ故、ある種の実施形態では、消費された食物の重量を決定するために、少なくとも1つの食物容器の重量を決定する。例えば、味覚検査実験において複数の食物容器がある場合、個々の容器各々の重量を測定する。何故なら、これは、動物の個々の食物の好みについての情報を与えるからである。他の実施形態では、各食物容器の重量測定を連続的に行う。
【0054】
[0074] 他の実施形態では、少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するデバイスは、コントローラと通信するように構成される。食物容器の重量が、例えば、連続的に測定される場合、コントローラとの通信によって、システムはいずれの個々の容器からでも消費された食物のカロリー値を計算することが可能になる。ある種の実施形態では、本システムは、複数の食物容器があり消費された食物の総合的カロリー値を計算する場合、加算計算を実行することができる。ある種の実施形態では、このパラメータを所定のレベルと比較することもできる。このような所定のレベルを格納して、例えば、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)メモリに格納されている動物の電子識別と突き合わせる参照値にすることもできる。
【0055】
[0075] ある種の実施形態では、コントローラは、一旦所定のレベルに達したなら、少なくとも1つの食物容器への到達を阻止するために、バリアを配備するようにプログラミングすることができる。これは、合図を与え、動物が少なくとも1つの食物容器に近づかないことを確保する中間ステップが前提となる。好ましくは、バリアは、進入扉であり、個々の食物容器または複数の容器への到達を阻止するように位置付けられる。一実施形態では、バリアは、複数の進入扉を含み、個々の扉が各々個々の食物容器への到達を阻止する。他の構成では、1つよりも多い食物容器への到達を阻止する。ある種の実施形態では、バリアを従来のように動作させることもできる。ある種の実施形態では、各食物進入扉には、通例、空気式シリンダ・アクチュエータを備えるとよく、従来の有線またはワイヤレス法でコントローラと通信するように構成するとよい。通例、消費された食物のカロリー値、消費された食物の重量、またはその他のパラメータに対する所定のレベルに到達したとき、コントローラは、キューイング・デバイス、検出器、およびバリアと通信して、動物による食物容器への到達を阻止する。
【0056】
[0076] バリアが配備される前に、少なくとも1つの食物容器から離れるために、動物に合図を与える。ある種の実施形態では、合図は、可聴トーンまたはブザー音のような、可聴合図である。他の実施形態では、これは、少なくとも1つの容器の近くに位置付けられたているラウドスピーカに接続されているトーン発生器によって供給することができる。ある種の実施形態では、合図が動物の互換の1つ以上にも影響を与えるのであれば、他の形態で合図を与えてもよい。ある種の実施形態では、合図は、聴覚合図だけでなく、触覚合図、視覚合図、嗅覚(olefactory) 合図、または味覚合図であってもよく、例えば、エア・パフ、ストロボ光、光源、機械的アーム、芳香、または動物の近くで放出される匂いでもよい。
【0057】
[0077] 合図の目的は、単純に後退(back away)することによって、少なくとも1つの食物容器から離れる所望のアクションを実行するように、動物に信号を供給することである。これは、給餌システムへの露出が繰り返されることによって動物が学習する必要があると考えられる行動パターンである。本発明によれば、少なくとも1つの食物容器の近くで動物の存在を検出する検出器が設けられる。ある種の実施形態では、この検出器はコントローラと通信するように構成されている。ある種の実施形態では、この検出器は動物の位置を検知することができる従来の検出器であればいずれでもよい。ある種の実施形態では、検出器は光学センサを含む。ある種の実施形態では、この光学センサは、放出部−受光部の組み合わせというような適したセンサであればいずれでもよく、放出部は光ビームを放出し、光路が遮られなければ、受光部がこの光ビームを受光する。ある種の実施形態では、動物が少なくとも1つの食物容器の近くに位置すると、経路が遮られる。動物が少なくとも1つの食物容器から遠ざかるように動いたときにだけ、ビーム検出器はビームを検出する。ある種の実施形態では、光ビームは、光の可視および不可視波長を含む標準的な波長であればいずれでもよい。
【0058】
[0078] ある種の実施形態では、アクションを実行するために動物に合図を既に与えた(例えば、給餌ステーションから離れる)が、動物が未だ食物容器の付近またはその場所にいることを検出器が検出しているという状況において刺激を動物に与えるために刺激デバイスが設けられる。ある種の実施形態では、刺激デバイスの目的は、少なくとも1つの食物容器から離れるアクションを促すために、動物にプレッシャーを与えることである。一実施形態では、刺激は、動物に対して吹きかけられるエア・パフを含む。この構成では、少なくとも1つの食物容器の近くにエア・パフ発生器を位置付け、動物の顔または動物の頭の上部に狙いを定める。刺激デバイスは、コントローラと通信するように構成されており、従来のように有線またはワイヤレスでそうすることができる。所望の応答を達成するために、刺激の周波数、期間、強度、および種類を変化させたりまたは組み合わせることができるように、システムを構成することが可能である。例えば、動物が食物容器のところにいることを検出器が検出し続ける場合、動物がそこから遠ざかるのを促すために、エア・パフの強度を高くすることができる。他の種類の刺激には、例えば、強いストロボ光、機械的扉、ジェット水流、うるさい音、刺激のある匂いが含まれるがこれらに限定されるのではない。
【0059】
[0079] 本発明の動作の例示的な一実施形態では、一旦動物の食物消費が所定のレベルに達したならば、システムは、コントローラを通じて、食物への到達を阻止するためにバリアを配備しなければならないことを認識する。怪我につながり得る動物と移動パーツとの間の接触を回避することによって安全にこれを行うために、少なくとも1つの食物容器から離れなければならないという合図を動物に与える。システムは、検出器によって、動物が合図に応答したか否か監視する。動物が移動し、したがって食物容器の近くにいないことを検出器が検知した場合、バリアを配備する。しかしながら、動物が未だ少なくとも1つの食物容器の近くに位置していることを検出器が記録する(register)場合、バリアを配備すると、それによる怪我の虞れがあるので、動物に刺激を与える。こうして動物が少なくとも1つの食物容器から移動したなら、検出器がこれを検出し、バリアを配備することができる。動物がなおも少なくとも1つの食物容器から離れ倦ねている場合、刺激を、恐らくはもっと強くして、繰り返すとよい。
【0060】
[0080] 代替実施形態では、バリアの配備中に、動物が少なくとも1つの食物容器に到達しようとすると、バリアの配備を中止することができ、動物が再度少なくとも1つの食物容器から離れるまで、刺激を再度作動させる。
【0061】
[0081] 食物摂取の直接測定に加えて、本システムは、生理的データおよび行動を含む個々の動物に関する情報を収集することができ、例えば、市販のRFIDチップからの体温、動物がどれくらい速く食べるか、何回各ボールに接近するかというような行動が上げられる。
【0062】
[0082] 合図および何らかの他の形態のフィードバック、例えば、褒美(即ち、食物)またはプレッシャーを正しく組み合わせることによって、例えば、特定の合図に応答して何らかのアクションを実行するように、動物を自動的に訓練することができる。例えば、給餌所(feeder)において食物ボールから戻ってくる動物は、この原理の応用である。別の例を挙げるとすると、異なる聴覚合図を用いて、所望のアクションに応じて給餌室に行くようにまたは外に出るように犬に命令することであろう。
人以外の動物の行動変更方法
[0083] また、本発明は、動物の行動を変更、規制、または制御する方法も包括的に含む。この方法は、いずれの人間以外の動物にも適用可能である。ある種の実施形態では、本方法は、合図の意味を認識するように学習することができる動物に適用することができる。ある種の実施形態では、この動物は犬である。
【0063】
[0084] 本明細書において用いられる場合、そして特に指示されていないならば、「行動変更」とは、動物、例えば、猫または犬の行動を、その動物の態度、知覚、またはある種のアクションの認知を通じて変化させる(change)または改める(alter)ことを言う。訓練(服従訓練におけるような)は、特定の行動アクション(hehavior action)(座ることを学習するというようなこと)を教える。本発明のコンテキストでは、「行動変更」という用語は、ある種の刺激、例えば、給餌の結果として、ある種の態様で動物に行動させる、例えば、座らせることを言う。
【0064】
[0085] したがって、本発明は、動物の行動変更方法を包括的に含む。ある種の実施形態では、本発明の給餌システムは、行動変更のために以下の原理を適用することを含む。所望のアクションを行うための合図または信号、そのアクションを実行することの催促、正しいアクションがなされているか否かについての監視の可能性、正しいアクションが行われたときのプレッシャーの迅速な除去、および正しくないアクションが行われた場合にプレッシャーを再度掛けること。
【0065】
[0086] ある種の実施形態では、本発明の給餌システムは、自動動物アクション変更装置の一例である。このシステムは、動物、例えば、犬または猫に合図を与え、動物が正しいアクションを行ったか否か監視することができる。また、刺激(例えば、エア・パフ)によってその位置を指令することによって、どのアクションを行うべきか、動物に「教える」ことができる。この給餌システムに露出させると、ほとんどの動物は、合図のみに応答することを素早く(例えば、1週間以内に)学習する(即ち、食物ボールから動物を後戻りさせるために、エア・パフはもはや不要になる)。この時点において、動物は訓練されたと見なされる。この同じ原理は、他の状況にも同様に適用することができる。1つの例を挙げるとすると、同様の装置を用いて、特定の信号に応答して動物を彼らの生活範囲から出させること、または他の特定の信号に応答して外部から中に入らせることであろう。
例示的実施形態に対するイベントの動作/シーケンス
[0087] 給餌セッション設定データをコントローラに入力し、給餌セッション設定データをデータベースに入力し格納する。給餌セッションが開始すると、コントローラは、そのセッションにおける動物毎に給餌セッション・データをダウンロードする。ダウンロードされたデータは、給餌セッションの間に、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)に格納され用いられる。給餌セッションの完了後、長期格納のために、セッション結果データをデータベースに送る。これらのデータは、動物識別、食物摂取許容量、食物識別、食物量、ボール識別、ボール自重、ボール位置、および喫食時間を含む。
【0066】
[0088] 給餌プロセスにおいて、操作者は犬を給餌ステーションに送り込み、給餌ブースおよび犬を識別し、食物ボールを識別し装填し、次いで給餌情報(動物識別、食物識別、食物提供数、食物量(1つまたは複数)、ボール識別(1つまたは複数)、およびボール位置)の検証後に、給餌プロセスが開始する。
【0067】
[0089] 喫食退出イベント終了のシーケンスは、次の通りである。
1)喫食許容量に達したとき(摂取量または時間)に開始する。
2)食物ボールから退出して後戻りするための合図信号(トーン)を印加する。
【0068】
3)動物が合図に応答しない場合(存在が検出されている)、プレッシャー(エア・パフ)を掛ける。
4)動物の応答(無応答)が検出されたときにプレッシャーを解除し、応答が検出されない場合、徐々にプレッシャー・レベルを高める。
【0069】
5)動物がいなくなったら、食物進入扉を閉める。
6)扉の閉鎖の間に動物の存在が検出された場合、扉を再度開き、イベント3に戻る。
システムの組成
1)監視計器(光アレイ、ロード・セル、RFIDリーダ)、
2)電子信号インターフェース・モジュール(入力/出力)を有するプログラマブル・ロジック・コントローラ、
3)統合ソフトウェア(ヒューマン・マシン・インターフェースおよびプログラマブル・ロジック制御)、
4)動物と対話するデバイス/メカニズム−空気式アクチュエータ・シリンダを有する食物進入扉、オーディオ・トーン発生器、およびエア・パフ・ノズルを有する空気式制御システム、
5)ITハードウェア(PC、バー・コード・スキャナ、ローカル・エリア・ネットワーク・ethernet(登録商標)スイッチ)、ならびに
6)ハードウェア、計器、食物ボール、および動物用の囲い。

給餌システム
[0090] 本発明の一実施形態例では、犬類給餌システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、制御システムのブロック図を示す。コンピュータは、給餌セッション設定および監視に備えるために、自動給餌システムにヒューマン・インターフェースを備えている。犬およびボール識別情報の電子入力が、バー・コード・リーダおよびRFIDリーダによって、コンピュータに供給される。RFIDリーダは、Bluetooth(登録商標)リンクによってコンピュータにリンクすることができる。コンピュータは、ethernet(登録商標)スイッチおよびethernet(登録商標)通信モジュールによって、給餌システムの残りにリンクされている。プログラマブル・ロジック・コントローラが、ethernet(登録商標)通信モジュールに接続されており、全ての入力、プロセス、またはデータを監視して、しかるべき出力を給餌システムのコンポーネントに供給する。プログラマブル・ロジック・コントローラは、ロード・セル・モジュール、DC入力モジュール、およびDC出力モジュールと通信するようにリンクされている。
【0070】
[0091] ボールAロード・セルおよびボールBロード・セルとして図示したボール・ロード・セルが、食料の重量を測定し、犬が食べるに連れて変化する食物の重量を測定する。これによって、リアル・タイムの食物摂取についての情報が得られる。バリア位置センサが、DC入力モジュールと通信し、バリアの扉の位置についての情報をシステムに提供する。扉の位置は、開放または閉鎖とするとよい。また、エア・プレッシャー・スイッチもDC入力モジュールと通信する。このスイッチは、バリアの扉を開閉するためまたはエア・パフ刺激を犬に与えるためにシステムに利用可能な空気プレッシャーを監視する。光アレイが、DC入力モジュールと通信し、バリアの扉の経路にある物体であれば、そのいずれの存在でも検知する。このようにして、犬の存在を検出することができる。圧縮空気制御弁が設けられており、DC出力モジュールと通信する。この弁は、バリアの扉を開放または閉鎖するために空気式シリンダを作動させる際に用いられる。他の圧縮空気弁(図には示されていない)を用いて、エア・パフ刺激を与え、犬に食物ボールから引き下がり、バリアの扉を安全に閉鎖できるようにする。オーディオ・トーンがDC出力モジュールと通信する。このオーディオ・トーンは、犬に、その喫食が終了し、ボールから立ち退かなければならないことの合図を犬に与える。また、パイロット・ライトもDC出力モジュールと通信する。これによって、個々の給餌ステーション各々の状態についての情報を操作者に提供する。
給餌システムの動作
[0092] これより、前述の犬類給餌システムにおける動作およびイベントのシーケンスについて説明する。基本的なステップの流れ図を図2に明示する。
【0071】
[0093] 給餌セッションの設定:
操作者は、給餌セッション設定情報(動物ID、食物ID、摂取許容量、食物提供量、ボールID、ボール位置、および喫食期間)を入力する。
【0072】
[0094] 給餌セッションの開始:
一旦各犬が個々の給餌ブースに入れられると、その犬および給餌ブースの電子IDがRFIDスキャナによって取り込まれ、給餌システムに送信される。次いで、本システムはどのボールが各給餌所の各位置に行くか、操作者に識別する。一旦本システムが給餌情報(動物ID、食物ID、食物量、ボールID、およびボール位置)を検証したなら、給餌セッションを開始することができる。
【0073】
[0095] 給餌セッション:
給餌セッションが開始するのは、本システムが食物バリアの扉を開けて、犬を食物(1つまたは複数)に近づけさせたときである。給餌セッションの間、本システムは連続的に各食物ボールの重量を監視し、犬の各食物の摂取量、および消費した全食料を計算する。犬は、その全食物摂取量がその予め設定されている日毎の許容量未満である限り、全ての食物ボールへの到達が許される。犬がその日毎の食物許容量を消費し終えると、または許されている喫食時間が過ぎると、本システムは給餌セッション終了シーケンスを開始する。
【0074】
[0096] 給餌セッション終了シーケンス:
犬がその喫食許容量(食物摂取または時間)に達してしまうと、本システムは、光アレイによって示される、その犬の食物ボールにおける存在をチェックする。犬がバリアの扉の経路内にいない場合、本システムは食物バリアの扉を閉める。犬がいる場合、食物ボールから立ち退かなければならないことを示す、オーディオ・トーンの形態とした合図を本システムから受け取る。犬が光アレイの外側に後退すると、本システムは食物バリアの扉を閉じる。犬がバリアの扉の経路内に残っている場合、レベル1のエア・パフ刺激を受け、食物ボールから立ち退くように促される。犬が光アレイの外側に後退すると、システムは食物バリアの扉を閉じる。後退しない場合、犬がバリアの扉の経路から後退するまでエア・パフの強度レベルを高め(レベル2およびレベル3)、そしてシステムはその食物までの進路を安全に遮ることができる。一旦食物バリアの扉が閉鎖位置に来ると、本システムは、犬の喫食が終了したことを操作者に通知し、犬を給餌ブースから連れ出すことができる。
【0075】
[0097] 自動動物訓練:
本システムは、食物ボールにおける犬の存在を監視することができ、段階的な刺激と組み合わせて、食物ボールから引き離すための一貫性のある合図を与えてこのような移動を促すので、ほとんどの犬は合図のみに応答して所望のアクションを行うことを非常に素早く学習する。
犬類給餌の例
[0098] プロトタイプの給餌システムを用いて、40匹よりも多い犬に給餌した。全ての犬は、安全性の問題なく、比較的素早く喫食終了シーケンスに順応している。また、本システムは、食物摂取を制限するのにも非常に有効である。表1は、4匹の犬の6日間における、日毎の給餌結果を示す。犬は、2つの異なる食物の間で選択することを許された。各食物の提供量は、各犬の体重を維持するには十分であったが、第1日目から第5日目まで、各犬の全食物摂取量は、本システムによって、その日毎の許容量に制限されていた。第6日目に、比較の目的のために、各犬は制限を解かれた。
【0076】
【表1】

【0077】
(挿入願います)

[0099] 尚、表1に明示したデータから、犬類給餌システムの使用により、ほぼ各犬の食物許容量に対応する食物量に制御して、各犬に給餌することができたことは明白である。各犬に無制限の量の食物を許した場合、上のデータは、提供された食物の殆どまたは全てが、犬の日毎の許容量を超えて、犬によって消費されたことを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの食物容器とシステム・コンポーネントとを備えている自動動物給餌システムであって、
(a)前記給餌システムを用いている動物を識別する動物識別システムと、
(b)前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と、
(c)前記少なくとも1つの食物容器への接近を制御するバリアと、
を備えており、前記システム・コンポーネントがコントローラによって制御される、自動動物給餌システム。
【請求項2】
請求項1記載の自動動物給餌システムであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる前記動物のパラメータを測定するデバイスを備えている、自動動物給餌システム。
【請求項3】
請求項2記載の自動動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定する前記デバイスが、前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と同一のものである、自動動物給餌システム。
【請求項4】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器から離れるために、前記給餌システムを使用する動物に合図を与えるキューイング・デバイス(cueing device)を備えている、自動動物給餌システム。
【請求項5】
請求項4記載の自動動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータに達したときに、前記キューイング・デバイスを始動させる、自動動物給餌システム。
【請求項6】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスを備えている、自動動物給餌システム。
【請求項7】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されている、自動動物給餌システム。
【請求項8】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記動物識別システムが、前記動物によって携行される一意のタグと、前記コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている、自動動物給餌システム。
【請求項9】
請求項8記載の自動動物給餌システムにおいて、前記一意のタグが無線周波識別チップであり、前記タグ・リーダがチップ・リーダである、自動動物給餌システム。
【請求項10】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物の識別である、自動動物給餌システム。
【請求項11】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、自動動物給餌システム。
【請求項12】
請求項11記載の自動動物給餌システムにおいて、消費された食物の量に関する前記パラメータを測定する前記デバイスが、前記少なくとも1つの容器における前記食物の重量を測定する、自動動物給餌システム。
【請求項13】
請求項12記載の自動動物給餌システムにおいて、前記動物によって消費される食物の量に関する前記パラメータが、前記消費された食物のカロリー値を含む、自動動物給餌システム。
【請求項14】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記コントローラが、前記消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、自動動物給餌システム。
【請求項15】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記バリアが、前記少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている、自動動物給餌システム。
【請求項16】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、自動動物給餌システム。
【請求項17】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記キューイング・デバイスが可聴合図を発する、自動動物給餌システム。
【請求項18】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、動物の存在を検出する前記検出器が、光学センサを備えている、自動動物給餌システム。
【請求項19】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記刺激デバイスが、エア・パフ発生器を備えている、自動動物給餌システム。
【請求項20】
前出の請求項のいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、自動動物給餌システム。
【請求項21】
動物給餌自動プロセスであって、
(a)少なくとも1つの食物容器を設けるステップと、
(b)前記少なくとも1つの食物容器に動物用食物を供給するステップと、
(c)前記動物による前記食物への接近を阻止するバリアを設けるステップと、
(d)前記動物が前記少なくとも1つの食物容器の近くにいるか否か検出し、
いない場合、(i)前記食物への接近を阻止するために、前記バリアを配備し、
いる場合、(ii)前記動物が前記少なくとも1つの食物容器の近くにいなくなるまで、刺激を与え、ステップ(d)を繰り返すことによって、前記動物に働きかける、ステップと、
を備えており、ステップ(d)がコントローラによって制御される、動物給餌自動プロセス。
【請求項22】
請求項21記載の動物給餌自動プロセスであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するステップを備えている、動物給餌自動プロセス。
【請求項23】
請求項21または請求項22記載の動物給餌自動プロセスであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器から離れる動物に合図を与えるステップを備えている、動物給餌自動プロセス。
【請求項24】
請求項21から23までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物を識別するステップを備えている、動物給餌自動プロセス。
【請求項25】
請求項21から24までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが、給餌ステーションに統合されている、動物給餌自動プロセス。
【請求項26】
請求項21から25までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物を識別するステップが、前記動物によって携行される一意のタグと、前記コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている動物識別システムを使用する、動物給餌自動プロセス。
【請求項27】
請求項26記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記一意のタグが無線周波識別タグであり、前記タグ・リーダがチップ・リーダである、動物給餌自動プロセス。
【請求項28】
請求項21から27までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物の識別を含む、動物給餌自動プロセス。
【請求項29】
請求項21から28のいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、動物給餌自動プロセス。
【請求項30】
請求項29記載の動物給餌自動プロセスにおいて、消費された食物の量に関する前記パラメータが、前記少なくとも1つの容器における前記食物の重量を測定することによって測定される、動物給餌自動プロセス。
【請求項31】
請求項30記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記動物によって消費される食物の量に関する前記パラメータが、前記消費された食物のカロリー値を含む、動物給餌自動プロセス。
【請求項32】
請求項31項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記コントローラが、前記消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、動物給餌自動プロセス。
【請求項33】
請求項21から32までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記バリアが、前記少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている、動物給餌自動プロセス。
【請求項34】
請求項21から33までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、動物給餌自動プロセス。
【請求項35】
請求項21から34までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記合図が可聴合図である、動物給餌自動プロセス。
【請求項36】
請求項21から25までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、動物の存在を検出するステップが光学センサを備えている、動物給餌自動プロセス。
【請求項37】
請求項21から36までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記刺激が、前記動物に対して吹きかけられるエア・パフである、動物給餌自動プロセス。
【請求項38】
請求項21から37までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、動物給餌自動プロセス。
【請求項39】
請求項21から38までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスにおいて、前記動物が犬である、動物給餌自動プロセス。
【請求項40】
請求項1から20までのいずれか1項に記載の自動動物給餌システム用のコントローラであって、請求項21から39までのいずれか1項に記載の動物給餌自動プロセスを動作させるようにプログラミングされている、コントローラ。
【請求項41】
人以外の動物の行動変更に作用する動物給餌システムであって、
(a)前記給餌システムを用いている動物を識別する動物識別システムと、
(b)前記少なくとも1つの食物容器への接近を阻止するバリアと、
(d)ある種のアクションを実行するために前記給餌システムを用いている前記動物に合図を与えるキューイング・デバイスと、
(e)前記給餌システムを用いている前記動物がある種のアクションを実行したか否か検出する検出器と、
(f)前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物に刺激を与える刺激デバイスと、
を備えており、これらのシステム・コンポーネントがコントローラによって制御される、動物給餌システム。
【請求項42】
請求項41記載の動物給餌システムであって、更に、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる前記動物のパラメータを測定するデバイスを備えている、動物給餌システム。
【請求項43】
請求項42記載の動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定する前記デバイスが、前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する動物の存在を検出する検出器と同一のものである、動物給餌システム。
【請求項44】
請求項42または請求項43記載の動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されている、動物給餌システム。
【請求項45】
請求項42から44までのいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記動物識別システムが、前記動物によって携行される一意のタグと、前記コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている、動物給餌システム。
【請求項46】
請求項45記載の動物給餌システムにおいて、前記一意のタグが無線周波識別チップであり、前記タグ・リーダがチップ・リーダである、動物給餌システム。
【請求項47】
請求項42から46までのいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物の識別である、動物給餌システム。
【請求項48】
請求項42から47までのいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、動物給餌システム。
【請求項49】
請求項48記載の動物給餌システムにおいて、消費された食物の量に関する前記パラメータを測定する前記デバイスが、前記少なくとも1つの容器における前記食物の重量を測定する、動物給餌システム。
【請求項50】
請求項49記載の動物給餌システムにおいて、前記動物によって消費される食物の量に関する前記パラメータが、前記消費された食物のカロリー値を含む、動物給餌システム。
【請求項51】
請求項50記載の動物給餌システムにおいて、前記コントローラが、前記消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、動物給餌システム。
【請求項52】
請求項42から51までのいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、前記バリアが、前記少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている、動物給餌システム。
【請求項53】
請求項42から52までのいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、前記少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、動物給餌システム。
【請求項54】
請求項42から53のいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、前記キューイング・デバイスが可聴合図を発する、動物給餌システム。
【請求項55】
請求項42から55までのいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、動物の存在を検出する前記検出器が、光学センサを備えている、動物給餌システム。
【請求項56】
請求項42から55までのいずれか1項に記載の動物給餌システムにおいて、前記刺激デバイスが、エア・パフ発生器を備えている、動物給餌システム。
【請求項57】
請求項42から56までのいずれか1項に記載の自動動物給餌システムにおいて、前記コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、自動動物給餌システム。
【請求項58】
人以外の動物の行動を変更する方法であって、
(a)食物容器と関連付けられている動物識別システムを用いて、行動変更の対象となっている動物を識別するステップと、
(b)ある種のアクションを実行するために前記給餌システムを用いている前記動物に合図を与えるステップと、
(c)前記給餌システムを用いている前記動物が前記ある種のアクションを実行したか否か検出するステップと、
を備えており、前記システム・コンポーネントがコントローラによって制御される、方法。
【請求項59】
請求項58記載の方法であって、更に、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物のパラメータを測定するステップを備えている、方法。
【請求項60】
請求項58または請求項59記載の方法であって、更に、前記給餌システムを用いている前記動物にある種のアクションを実行させるために、前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する前記動物に刺激を与えるステップを備えている、方法。
【請求項61】
請求項58から60までのいずれか1項に記載の方法であって、更に、一旦前記ある種のアクションが実行されたなら、前記少なくとも1つの食物容器の近くに位置する前記動物に刺激を与えるステップを備えている、方法。
【請求項62】
請求項58から61までのいずれか1項に記載の方法において、前記少なくとも1つの食物容器およびシステム・コンポーネントが給餌ステーションに統合されている、方法。
【請求項63】
請求項58から62までのいずれか1項に記載の方法において、前記動物識別システムが、前記動物によって携行される一意のタグと、前記コントローラと通信するタグ・リーダとを備えている、方法。
【請求項64】
請求項63記載の方法において、前記一意のタグが無線周波識別チップであり、前記タグ・リーダがチップ・リーダである、方法。
【請求項65】
請求項62から64までのいずれか1項に記載の方法において、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる動物の前記パラメータが、当該動物によって消費される食物の量に関する、方法。
【請求項66】
請求項65記載の方法において、消費された食物の量が、前記少なくとも1つの容器における前記食物の重量を測定することによって測定される、方法。
【請求項67】
請求項66記載の方法において、前記少なくとも1つの食物容器のところにいる前記動物の前記パラメータが、前記動物によって消費される食物の量に関し、前記消費された食物のカロリー値を含む、方法。
【請求項68】
請求項67記載の方法において、前記コントローラが、前記消費された食物のカロリー値を計算するように構成されている、方法。
【請求項69】
請求項62から68までのいずれか1項に記載の方法において、前記バリアが、前記少なくとも1つの食物容器への進入扉を備えている、方法。
【請求項70】
請求項62から68までのいずれか1項に記載の方法において、前記少なくとも1つの食物容器が、異なる食物を供給するための複数の食物容器である、方法。
【請求項71】
請求項62から70までのいずれか1項に記載の方法において、前記合図が可聴合図である、方法。
【請求項72】
請求項62から71までのいずれか1項に記載の方法において、動物の存在を検出するステップが光学センサを備えている、方法。
【請求項73】
請求項62から72までのいずれか1項に記載の方法において、前記刺激が、前記動物に向けて吹きかけられるエア・パフである、方法。
【請求項74】
請求項62から73までのいずれか1項に記載の方法において、前記コントローラが、動物識別、食物取り込み許容量、食物識別、食物量、食物容器識別、食物容器自重(tare weight)、食物容器位置、喫食時間(meal duration time)、またはその組み合わせに関するデータを用いてプログラミングされたプロセッサを備えている、方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−509080(P2012−509080A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537405(P2011−537405)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/084312
【国際公開番号】WO2010/059161
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】