説明

緑化パネル

【課題】 緑化パネルに所定の剛性と耐久性、ハンドリング性を付与して施工安定性に優れた緑化パネルを提供する。
【解決手段】 それぞれ複数列からなる縦桟11と横桟12とを交差させた格子状構造を備え、前記縦桟と前記横桟とで囲まれた升目を有する法面29に敷設される緑化パネルであって、前記格子状構造の縦桟及び/又は横桟の内部に補強部材13,14,24がそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設されていることを特徴とする緑化パネル1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自然崩落した山肌や土地造成、道路建設のため削り取られた山肌等の肌落ちや表層崩落を防止するため法面に敷設される緑化パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、道路建設などにおける法面の安定化のためにコンクリート製ブロックを法面の土砂荷重を受ける受圧構造物として用いる工法が採用され、軽量化を図るためにコンクリート製ブロックに代え、ガラス繊維強化発泡ウレタン(FFU)製の受圧板を用いた緑化パネルが知られている。また、法面へのコンクリート打設により法枠を構築する工法も知られる。このような緑化パネルの軽量化やその敷設時の安定化などに関連して、例えば以下のような技術のものが開示されている。
【0003】
特許文献1には、法面の地盤に固定したアンカーボルトに格子状をなす受圧構造物を差込んだのち、その上に押え板を差込んで重ね、押え板がナットを捩込んで締付けるときの加圧力を分散させるようにした受圧構造物の固定方法が記載されている。
【0004】
特許文献2には、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、その他の形状のうちの一種又は二種以上の形状よりなる升目を縦横に多数備えた厚みを有して法面に敷設され、鋼材からなる緑化用のパネルが記載されている。
【特許文献1】特許第3461142号公報
【特許文献2】特開2004−124633号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1,2に記載の従来の技術のものは以下のような課題があった。
特許文献1に記載の受圧構造物の固定方法では、緑化パネルとなる受圧構造物の剛性が低いためにボルト締付けの際などに撓んでしまい、その加圧力を効果的に分散させることができないという問題があった。
特許文献2の緑化用のパネルは、重量の大きい鋼材からなるので、その重量のためにパネル施工時におけるハンドリング性に欠けることに加えて、長期に渡る腐食などで周囲へ金属が溶出するなどの恐れがあり、環境維持性に欠ける場合があるといった問題があった。
【0006】
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、緑化パネルに所定の剛性と耐久性、ハンドリング性を付与して施工安定性に優れるとともに環境維持性にも優れた緑化パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の緑化パネルは、それぞれ複数列からなる縦桟と横桟とを交差させた格子状構造を備え、前記縦桟と前記横桟とで囲まれた升目を有する法面に敷設される緑化パネルであって、前記格子状構造の縦桟及び/又は横桟の内部に補強部材がそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設されていることを特徴とする。
請求項2に記載の緑化パネルは、それぞれ複数列からなる縦桟と横桟とを交差させた格子状構造を備え、前記縦桟と前記横桟とで囲まれた升目を有する法面に敷設される緑化パネルであって、ボルト固定部周囲の横桟及び/又は縦桟の内部に補強部材が井桁状に埋設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の緑化パネルは、請求項1又は2において、前記格子状構造の中央に、土中に挿入されるアンカーボルトを固定するための着脱可能なボルト受部材を有することを特徴とする。
請求項4に記載の緑化パネルは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記補強部材が、金属線材、金属棒材、ガラス繊維又は合成樹脂繊維、及びこれらを組み合わせたものからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、格子状構造の縦桟と横桟の内部にそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設された補強部材を有するので、緑化パネルに所定の剛性と耐久性、ハンドリング性を付与することができ、法面に敷設する際の施工安定性と環境維持性に優れた緑化パネルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本実施形態の緑化パネルは、その全体が略正方形状や四角形状に形成された板状体(縦横約500〜1000mm、厚み10〜50mm)であって、その厚みが約3〜10mmからなる複数列からなる縦桟と横桟とを交差させた格子状構造を備えており、縦桟及び/又は横桟の内部に補強部材がそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設されていることを特徴とする。また、補強部材は、少なくとも緑化パネルのボルト固定部周囲の横桟及び/又は縦桟の内部に井桁状に埋設されているものであればよい。
これによって、土地造成や道路建設時に緑化パネルを法面上に敷設する際に、その剛性と耐久性を付与することができ、ハンドリング性や施工安定性を維持できるとともに優れた環境維持性を保持させることができる。
【0010】
また、本実施形態の緑化パネルは、法面に緑化パネルを敷設するため、格子状構造の中央に、土中に挿入されるアンカーボルトを固定するための着脱可能なボルト受部材を備える。これによって、最も負荷がかかり易く、破損し易いボルト固定部周囲の耐久性を効果的に高めることができ、必要最小限度の補強部材を用いて軽量性や経済性に優れた緑化パネルを提供することができる。
【0011】
格子状構造の横桟及び/又は縦桟に埋設される補強部材としては、線材、棒材、パイプなどの形状をしたものが挙げられる。補強部材の材質としては、ステンレススチールやスチール、銅、アルミ、アルミ合金などの金属部材、ガラス繊維、合成樹脂繊維などが挙げられる。
合成樹脂繊維としては、例えばナイロン(ポリアミド)、ビニロン(ポリビニルアルコール系繊維)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタラートなど)、アクリル(ポリアクリロニトリルなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレタンなどを適用することができ、その施工条件に応じて適宜選択して用いることができる。
【0012】
補強部材の太さは0.2〜5mmの範囲とすることが好ましい。補強部材の太さが0.2mm未満であると、パネルを効果的に補強することが困難となり、逆に太さが5mmを超えると、補強部材を保持するための桟壁を必要以上に厚く形成しなければならず、緑化パネルの重量が大きくなりハンドリング性が悪くなるからである。
ガラス繊維や合成樹脂繊維は、太さが5〜10μm程度の極めて細い糸状のものを撚って索状体とすることで、所定太さと長さの補強部材とすることもできる。
【0013】
補強部材は、格子状構造を合成樹脂を用いて形成させる際にその金型内に配設することができる。例えば、縦桟や横桟となるべき金型の溝に樹脂充填→補強部材充填→樹脂の再充填という手順により、横桟及び/又は縦桟に補強部材を順次埋設させることができる。
補強部材を緑化パネルの縦桟及び/又は横桟に埋設することによって、法面に敷設された緑化パネルに圧力が付加された場合の剛性や強度をさらに効果的に高めることができるとともに、補強部材である金属線材やガラス繊維、合成樹脂繊維などの素材を選択して組み合わせることで、施工環境に対応した経済性や施工性を備えた緑化パネルとすることができる。
【0014】
本発明の緑化パネルの縦桟、横桟の主成分はポリエチレンなどの合成樹脂を用いることが好ましい。緑化パネルの縦桟、横桟の主成分をポリエチレンなどの合成樹脂とすることで、パネルの軽量化・強靭化ができることに加えて、酸性土壌、その他による腐食の懸念がないなどの利点を有する。
【0015】
また、縦桟、横桟の主成分を生分解性プラスチックとすることもできる。これによって、法面が緑化パネルにより安定化した後には、緑化パネルの主成分を土壌中に土壌成分として還元分散させることができ、環境保護性に優れた緑化パネルとして使用することが可能になる。生分解性プラスチックは、微生物によって分解される高分子であり、微生物により発酵合成される3−ヒドロキシブチレートを主成分とするポリエステルや、ペプチド結合、多糖のエーテル結合などを有した、トウモロコシを原料として得られるポリ乳酸を含むものなどを適用することができる。
【0016】
本実施形態の緑化パネルを、全面緑化が可能な切土補強土工法に用いた場合には、切土補強土の法面として地山の形に容易に追従でき、しかも、従来のコンクリートを用いたものに比較してコンクリートの養生期間が不要であるなど、現場での施工性に優れている。また、緑化パネルを用いた場合は、切土・補強土等の並行作業を可能とすることで、切土補強土の施工が終了した箇所から順次敷設でき工期短縮を図ることができる。
【0017】
(実施例1)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例1の緑化パネルについて詳細に説明する。図1は実施例1に係る緑化パネルの全体を示す斜視図である。図2はその一部切断図である。
図1,2において、1は実施例1の緑化パネルであり、緑化パネル1の格子状構造を構成してそれぞれ複数列からなる縦桟11及び横桟12を有し、その内部にそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設された鉄筋(補強部材)13を備えている。図示するように、鉄筋13は、縦桟11及び横桟12内部の長手方向(緑化パネルの縦・横)全長に亘ってそれぞれ埋設されている。
【0018】
実施例1では、その全体が縦横約970mm、厚み約40mmのパネル状に形成され、補強部材である鉄筋13は、その直径を3mmとし、その長さを緑化パネル1の縦横の長さにほぼ等しい約970mmとし、縦桟11及び横桟12のそれぞれに1本ずつその桟の厚み方向の略中央に埋設されている。
なお、緑化パネルの使用条件などに応じて、補強部材となる鉄筋13を、各桟の中にそれぞれ所定間隔をおいて2本又は3本以上となるように配設してその耐久性や強度などを調整するようにしてもよいし、縦桟、横桟の両方に埋設、いずれかの桟に埋設することも出来る。また、縦桟、横桟に間引き状態で埋設することも出来る。
【0019】
図3は、緑化パネルに2種類の補強部材を埋設した例を示す縦桟(a)及び横桟(b)の断面図である。すなわち、ガラス長繊維により作成されたガラス繊維束14(補強部材)を鉄筋13(補強部材)と並列するようにして縦桟11、横桟12の中に埋設したものである。
図3では、断面形状で、上辺が5mm、下辺が7mm、高さが40mmの等脚台形状の縦桟11、横桟12に、2本のガラス繊維束14及び1本の鉄筋13本を埋設した例を示している。
【0020】
図4は、製造型枠(c)を用いて本発明の緑化パネル1を製造する場合の一例を示す説明図である。図4に示すように、製造型枠20の縦溝21及び横溝22に、溶融した合成樹脂を原料として充填し冷却固化させて縦桟11及び横桟12を成形することで格子状構造を有した所定形状の緑化パネルを形成することができる。なお、緑化パネルは、その中央部にアンカーボルトを固定するためのボルト固定部(後述)を緑化パネルの中央部に設けるため、ボルト固定部を設ける部分の縦桟及び横桟を切断除去する必要がある。
本発明では、図4(b)に示すように、ボルト固定部を設ける部分に樹脂が装填されないように、予め格子構造中央部分の縦桟、横桟が形成される縦溝21及び横溝22に十字形状の邪魔板23(図4(a)参照)を介在させておくことで、溶融樹脂の侵入を阻止して、格子構造(縦桟及び横桟)の中央部が欠落した緑化パネルを製造することができる(図5(b)参照)。
【0021】
このような中央欠落部(中央部分において十字状に縦桟及び横桟の欠けた部分)を形成した緑化パネルを製造したのち、緑化パネルの中央欠落部に新たにボルト固定部25を形成する。ボルト固定部25は、ボルト受部材27を着脱可能に挿入するための、逆円錐形状のテーパ穴25bを中央に備えている。このボルト固定部25は、溶融樹脂を中央欠落部に流し込んで形成することも出来るが、予め形成したものを嵌め込みすることもできる(図6(a)参照)。
【0022】
(実施例2)
図5は、ボルト固定部25の周囲を部分鉄筋24により補強した実施例2の緑化パネルの概略説明図である。図示するように、実施例2の緑化パネル2は、少なくともボルト固定部25の周囲の縦溝21と横溝22とに、長さが約100mm程度の部分鉄筋24を井桁状に配設しておくことで、アンカーボルト28を固定するボルト固定部25の周囲を補強して、緑化パネル2の耐久性や強度を効果的に高めることができる。すなわち、緑化パネルの各縦桟・横桟の全部に補強部材を入れることなく、アンカーボルトを固定するボルト固定部25の周りにだけ部分的に鉄筋を入れてパネル強度を強化することができる。
【0023】
(実施例3)
図6は、実施例1に示した緑化パネルを3枚分の広さを横方向に有した実施例3の緑化パネルの平面図である。図示するように、実施例3の緑化パネル3は、縦約967mm、横約(967×3)mm、厚み40mmの長方形板状に形成されており、アンカーボルトなどを固定するためのボルト固定部が緑化パネル3内に所定間隔をおいて3カ所設けられている。なお、実施例3の緑化パネル3においても、ボルト固定部の周囲の縦桟と横桟の部分にのみ、部分的に鉄筋を井桁状に埋設させることもできる。
【0024】
実施例3の緑化パネル3は実施例1の緑化パネル1に較べて、一度の施工で3倍の広さの法面をカバーすることができ、その施工時における作業性や安定性を高めることができる。また、施工時などに負荷の掛かるボルト固定部が補強部材となる部分鉄筋によってその四方が確実に補強されているので、耐久性とともに経済性にも優れている。
【0025】
次に、本実施形態の緑化パネルについてその使用態様を説明する。図7(a)に示すように、緑化パネル1のボルト固定部25のテーパ穴25bにボルト受部材27(図7(c)参照)を挿入するとともにボルト受部材27にボルト部28を挿通し(図7(d)参照)、テイブルナット26(図7(b)参照)をボルト部28の頭からネジ締めして緑化パネル1を山肌などの法面29に固定する。
【0026】
(評価)
次に、本発明の緑化パネルについてその評価を行った結果を説明する。図8は、以下に示す試験片(1)〜(4)に対してその強度などの特性を評価するために行った試験方法の説明図である。
【0027】
(最大圧縮荷重)
まず、緑化パネルの圧縮強度を測定するため、緑化パネルを一辺が570mmとなる正方形状の試験片に切断して緑化パネルにかかる最大圧縮荷重を測定した。試験方法は図8(a)に示すように、試験片の中心部を一辺が150mmの正方形状の鋼板41で押さえ、緑化パネルに亀裂が発生するまでの最大圧縮荷重を測定した。その結果を表1に示す。
試験機は株式会社島津製作所製UH−500kNA型試験機を用いて、5mm/minの試験速度で圧縮した。
【0028】
【表1】

【0029】
ここで、
試験片(1)は縦横桟に鉄筋を含まない従来型の緑化パネルから作成されたものであり、
試験片(2)はボルト固定部の周囲のみに井桁状に部分鉄筋を埋設して補強したもの(実施例2の緑化パネル)、
試験片(3)は縦桟及び横桟の全てに、それぞれ太さが3mmの鉄筋を1本挿入したものであり(実施例1のパネル)、
試験片(4)は縦桟及び横桟の全てにそれぞれ太さが3mmの鉄筋を2本挿入したもの(実施例1のパネル)である。
【0030】
表1に示すように、本発明にかかる緑化パネル(試験片(2)〜(4))は、比較例となる従来型のもの(試験片(1))に較べて、倍近くの最大圧縮荷重が得られ、強度や耐久性などの点で優れていることが分かる。
【0031】
(たわみ量)
また、各試験片(1)〜(4)について、たわみ量を測定した結果を図9に示す。図9は、前記圧縮荷重試験機を用いて、試験片の四隅を40mmの支え角材42で支え(図8(b)参照)、圧縮荷重(単位:N)と、試験片のたわみ量(ストローク(単位:mm))との関係を示すグラフである。
図9からわかるように、本発明にかかる緑化パネル(試験片(3)〜(4))は全部の縦桟及び横桟に鉄筋が挿入されているので、たわみ量が少ないが、従来品は撓み量が大きく、破壊の可能性も大きいことがわかる。以上の試験結果から明らかなように、本発明の緑化パネルは、比較例となる従来の緑化パネル(試験片(1))に較べて優れた剛性を有している。なお、試験片(2)は、たわみ量は従来の緑化パネルを同じようにたわんでいるが、ボルト固定部の周囲に井桁状に部分鉄筋を埋設して補強がされているので、パネルに亀裂などはみられなかった。
【0032】
本発明は、格子状構造(縦桟と横桟)に補強部材を設けることによって緑化パネルに剛性と耐久性、ハンドリング性を付与することを要旨とするものであり、これに該当するものは本発明の権利範囲に属する。例えば、本実施形態では、緑化パネルの合成樹脂としてポリエステル樹脂などの一般的なものを用いたが、緑化パネルに適用する合成樹脂として、自然環境下で分解可能な生分解性プラスチックを用いることで、環境適合性に優れたものとすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上説明したように、本発明の緑化パネルは、格子状構造の縦桟及び/又は横桟の内部にそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設された鉄筋やガラス繊維束などの補強部材を有するので、緑化パネルに所定の剛性と耐久性、ハンドリング性などを付与することができ、施工安定性に優れた緑化パネルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施例1に係る緑化パネルの概略斜視図である。
【図2】その一部切断図である。
【図3】緑化パネルに2種類の補強部材を埋設した例を示す縦桟(a)及び横桟(b)の断面図である。
【図4】製造型枠(c)を用いて緑化パネルを製造する場合の一例を示す説明図である。
【図5】ボルト固定部の周囲を部分鉄筋より補強した実施例2の緑化パネルの概略説明図である。
【図6】実施例1に示した緑化パネルを3枚分の広さを横方向に有した実施例3の緑化パネルの平面図である。
【図7】本実施形態の緑化パネルについてその使用態様の説明図である。
【図8】試験片(1)〜(4)に対してその強度などの特性を評価するために行った試験方法の説明図である。
【図9】試験片(1)〜(4)について、たわみ量を測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0035】
1 実施例1の緑化パネル
2 実施例2の緑化パネル
3 実施例3の緑化パネル
11 縦桟
12 横桟
13 鉄筋(補強部材)
14 ガラス繊維束(補強部材)
20 製造用型枠
21 縦溝
22 横溝
23 邪魔板
24 部分鉄筋(補強部材)
25 ボルト固定部
26 テイブルナット
27 ボルト受部材
28 ボルト部
29 法面
41 鋼板
42 支え角材
43 鋼板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ複数列からなる縦桟と横桟とを交差させた格子状構造を備え、
前記縦桟と前記横桟とで囲まれた升目を有する法面に敷設される緑化パネルであって、
前記格子状構造の縦桟及び/又は横桟の内部に補強部材がそれぞれ互いに所定間隔を置いて埋設されていることを特徴とする緑化パネル。
【請求項2】
それぞれ複数列からなる縦桟と横桟とを交差させた格子状構造を備え、
前記縦桟と前記横桟とで囲まれた升目を有する法面に敷設される緑化パネルであって、
ボルト固定部周囲の横桟及び/又は縦桟の内部に補強部材が井桁状に埋設されていることを特徴とする緑化パネル。
【請求項3】
前記格子状構造の中央に、土中に挿入されるアンカーボルトを固定するための着脱可能なボルト受部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化パネル。
【請求項4】
前記補強部材が、金属線材、金属棒材、ガラス繊維又は合成樹脂繊維、及びこれらを組み合わせたものからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緑化パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−285012(P2007−285012A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−113910(P2006−113910)
【出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【出願人】(506196351)
【出願人】(506130713)有限会社イーマックス (1)
【Fターム(参考)】