説明

背筋伸ばし器具

【課題】老人や女性など握力の弱い人も、容易に背筋伸ばしが出来る、身体の負担にならない背筋伸ばし器具を提供する。
【解決手段】椅子に座った状態で、両腕の腋に挟みぶら下がる事の出来る、腋挟み部分(左右移動、回転可能)を背後より二箇所設け、下側に位置する所に、上下調整可能な椅子を設ける、両腕の腋に腋挟み部分を挟み、椅子に座ってぶら下がり、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止めるか、椅子と尻の隙間を空けるか、椅子の調整で、両腋にかかる体重の強弱調整が出来て身体に無理なく背筋が伸び、ぶら下がる事を特徴とする、背筋伸ばし器具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、椅子に座った状態で、両腕の腋に挟み、ぶら下がる事の出来る、腋挟み部分(左右移動、回転可能に形成)を背後より二箇所設け、下側に位置する所に、上下調整可能な椅子を設ける、両腕の腋に腋挟み部分を挟み、椅子に座ってぶら下がり、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止めるか、椅子と尻の隙間を空けるか、椅子の上下調整で、両腕にかかる体重の強弱調整が、使用者個人に合わし、身体に無理なく背筋を伸ばす事が出来る、背筋伸ばし器具の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会においては、一定の姿勢を続けるデスクワークを行う人が多く、また食生活の変化や運動不足により肩こりや腰痛を患う人も多くなっている、このような人たちのために種々の簡易的な健康器具が提案されてきたがいずれも一長一短あってなかなか満足できるものがなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3052135号公報においても傾斜台板を有する健康器具が開示されている。この考案においては、背筋を伸ばす場合台板の上に横たわり両手で上のバーをつかんで行うものであるが、両手でバーをつかむので握力が必要となり、老人など握力の弱い人には困難であるという欠点がある。
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】これらとは別に、従来からのぶら下がり健康器もあるが、やはり両手でぶら下がるので、握力の弱い人には不向きである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本考案は老人や女性など握力の弱い人にも容易に背筋伸ばしができ、負担にならない背筋伸ばし器具を提供することを目的とする。従来の鉄棒にぶら下がることによって背筋を伸ばす器具は、それにぶら下がっていると、体重がまともに指及び腕に加わって、それが、しびれたり、疲れたりして長続きせず、三日坊主で終わっている。又、指又は腕の弱い人や老人などは、ぶら下がることが困難で使用ができなかった。本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本考案による背筋伸ばし健康器具は、椅子に座った状態で、ぶら下がる事の出来る腋挟み部分(左右移動、回転可能に形成)と下側に位置する所に、上下調整可能な椅子を設ける。
【0007】
両腕の腋に、腋挟み部分(左右移動、回転可能に形成)を挟みぶら下がり、椅子に座って上下調整を行い、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止める事で、全体重が両腕にかからず、握力の弱い人にも容易に背筋伸ばしに効果的である。
【0008】
又、椅子と尻の隙間を空けると、より強く体重がかかるが、両腕の腋に挟んでいるので、身体に無理なく背筋が伸び効果的である。
【0009】
さらに、老人や女性など握力の弱い人にも、容易に強弱調整が出来て身体に無理なく背筋が伸びる、使用者の体重を分散させ、体に加わる負担を軽減させる構造が、問題を解決するための手段として提供する。
【発明の効果】
【0010】
本考案によれば、従来の鉄棒にぶら下がることによって背筋を伸ばす器具は、ぶら下がっていると、体重がまともに指及び腕に加わって、それがしびれたり、疲れたりして長続きできず、三日坊主で終わっていたが、本器を使用すると、ぶら下がりによる体重の負荷を、椅子に座った状態で、両腕の腋に腋挟み部分を挟み、ぶら下がる事が出来るので、手でぶら下がるより、非常に楽にぶら下がりができる効果がある。又、指又は腕の弱い人や老人などは、鉄棒にぶら下がることが困難で使用ができなかったが、本器の場合は、椅子に座って、両腕の腋挟み部分を腋に挟みぶら下がり、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止めるか、椅子と尻の隙間を空けるか、椅子の上下調整する事で、背筋にかかる体重の強弱が出来るので苦痛が少なく身体に無理なく非常に楽に背筋が伸びる。又、入浴後に行うと、体が柔軟になって、さらに、楽にでき、背筋が伸びて気持ちがよい効果がある。腰痛のある場合も、本器に何回かぶら下がれば、気持ちがよく、痛みが緩和されたという者もいる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】斜視図
【図2】上下分解図
【図3】伸ばしたフレームの使用図
【図4】縮めたフレームの使用図
【図5】腋挟み部分の横見図
【図6】上フレームと下フレームの連結部分図
【発明を実施するための形態】
【0012】
指又は腕の弱い人や老人などは、鉄棒にぶら下がることが困難で使用ができなかったが、本器の場合は、椅子に座って、両腕の腋挟み部分(横移動可能に形成)を腋に挟みぶら下がり、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止めるか、椅子と尻の隙間を空けるか、椅子の上下する事で、背筋にかかる体重の強弱調整が出来る事で苦痛が少なく身体に無理なく、両腕に挟みぶら下がる事で実現した。
【実施例】
【0013】
以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を説明するが、本考案はそれらに限定されるものではない。
【0014】
図(1)は本考案の背筋伸ばし健康器具の実施例を示す斜視図であり、組み立てて使用できる状態にしたところを示す。図(2)は上側フレーム(1)が、伸び縮み、高さ調整及び取り外し可能となっており、その上側フレーム(1)と下側フレーム(2)の固定には、複数の貫通孔(9)を有し、このうちのいずれかの貫通孔の間にボルトなどの固定部材(6)を挿通することにより、固定されている。上側フレーム(1)の腋挟み部分(3)は左右移動、回転可能に形成してあり、個々の胸囲に合わす事が出来きる。下側フレーム(2)に、ネジ、スプリング、シリンダー、モーター等(4)を利用した上下調整、収納が可能な椅子(5)を設けてある。本考案による背筋伸ばし器具の使用方法について次に説明する。本器具を使用する際にはまず、腋挟み部分(3)を両腋に挟み、椅子(5)に座ってぶら下がり、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止めるか、椅子と尻の隙間(図4)を空けるか、椅子の上下調整及び、頭部を頭部置き(13)に置く事で、体重の分散が出き、両腋にかかる体重の強弱調整が、使用者個人に合わせて、身体に無理なく背筋を伸ばす事が出来る。又、身体の全体重の重みで、ぶら下がる場合、下側フレーム(2)の椅子(5)を収納後、上側フレーム(1)を上段にセット後、ステップ(7)に足をのせ両腕の腋に腋挟み部分(3)を挟みステップから足をはずし、ぶら下がる事が出来る。それに、使用しないときに本器具の上側フレーム図(1)を取り外す事で、下側フレームの部分(2)が普通の椅子として、使用出来る背筋伸ばし器具。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本考案は背筋伸ばし器具に関するものであり、腕の腋に挟みぶら下がる事で、握力の弱い老人や女性でも安心して使用できる背筋伸ばし健康器具を提供できる。
【符号の説明】
【0016】
1 上側フレーム 2 下側フレーム 3 腋挟み部分 4 ネジ、スプリングバネ、シリンダー モーター等を利用した上下調整を形成 5 折りたたみ椅子 6 固定部材 7 ステップ 8 背当て 9 貫通孔 10 回転用パイプ 11 使用者 12 横移動用パイプ 13 頭部置き 14 縦移動用パイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子に座った状態で、両腕の腋に挟み、ぶら下がる事の出来る、腋挟み部分(左右移動、回転可能に形成)を背後より二箇所設け、下側に位置する所に、上下調整可能な椅子を設ける、両腕の腋に腋挟み部分を挟み、椅子に座ってぶら下がり、椅子と尻の隙間が出来る寸前で止めるか、椅子と尻の隙間を空けるか椅子の上下調整で、使用者に合わせて、両腋にかかる体重の強弱調整を行い、身体に無理なく背筋が伸び、ぶら下がる事を特徴とする、背筋伸ばし器具。
【請求項2】
背後フレーム上側を、高さ調整可能に設け、最上段に固定、フレーム下側の椅子を収納可能に設け、収納する事により、身体全体を伸ばすスペースが確保でき、身体が垂直にぶら下がる事を特徴とする、請求項1の背筋伸ばし器具。
【請求項3】
背後フレーム上側を、取り外し可能に設ける事で、取り外した状態だと普通の椅子として使える、請求項1の背筋伸ばし器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−66680(P2013−66680A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223389(P2011−223389)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(501334615)
【Fターム(参考)】