説明

脱穀装置

【課題】扱胴を揺動開放させることによって該扱胴の後部を排塵胴の前部から離間させて排塵室内の清掃や点検を行うことができる脱穀装置の提供。
【解決手段】上部カバー45は、その後側を脱穀室4の後板側に軸着し、その前側が上下するように構成されており、前記穀稈供給装置46の挾扼杆48および前記排藁搬送装置62の搬送チエン63を取付けた取付フレーム68は前記上部カバー45に取付けられているから、上部カバー45を上動させると、穀稈供給装置46の挾扼杆48および排藁搬送装置62の搬送チエン63が上動し、搬送チエン47と挾扼杆48との間および搬送チエン63と挾扼杆66との間に空間が形成されるので、藁詰まりの除去等のメンテナンスが行なえる。また、上部カバー45を上動させると、脱穀室4の上方が開放されるので、脱穀室4内のメンテナンスを行なえる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバイン等の脱穀装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、移動側板に軸支された扱胴と脱穀済みの排藁を搬送する排藁搬送装置とを非作業位置へ移動できるように構成し、前記排藁搬送装置を支持する脱穀室の上部カバ−側に設けたフックと脱穀装置本体側に設けた係合部材とからロック装置を形成して該ロック装置を搬送穀稈の株元部の通過を妨げないように脱穀室後方に離間させてフィ−ドチェン側に配置し、該ロック装置を介して前記扱胴と排藁搬送装置とが作業位置に保持されるように構成し、前記ロック装置を係合離脱させるレバーの端部を穀稈搬送通路の上方に配置した構成の脱穀装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実願平1−117524号(実開平3−56331号)のマイクロフィルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の従来の脱穀装置においては、扱胴と排藁搬送装置とを作業位置に保持するロック装置がフィ−ドチェン側に設けられるため、このフィ−ドチェン及びこれに続く排藁搬送装置によって搬送される穀稈の株元部がこのロック装置に干渉しないように、このロック装置を脱穀室後方に大きく離れた位置(斜設された排藁搬送装置によって排藁株元部が脱穀装置内部に引き込まれてしまう位置よりも更に後方の位置)に配置せざるをえない。このようにロック装置が扱胴から離れた位置に配置されると、該扱胴を適正な作業位置に保持する上で強度的に不利であり、例えば脱穀負荷によって扱胴が上動し、該扱胴と受網との間隔が広がって穀稈に適正な脱穀作用を与えられなくなり、脱穀作業を円滑に行うことができなくなる問題がある。また、ロック装置を係合離脱させるレバーの端部を穀稈搬送通路の上方に配置した構成なので、穀稈が多量に搬送されて来ると穀稈がレバーに当接してしまい、搬送の抵抗となり搬送乱れが発生するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。
即ち、脱穀室(4)の供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に扱胴(5)を軸支し、該扱胴(5)の回転上昇側における前記供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に補強部材(30)を設けて該補強部材(30)に切歯(31)を取り付け、前記脱穀室(4)の供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に軸支された扱胴(5)と該扱胴(5)の回転上昇側における供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に設けた補強部材(30)と該補強横部材(30)に設けた切歯(31)とを非作業位置へ移動できるように構成し、前記排出側移動側板(26)側と脱穀装置(1)本体側との間にフック(33)及び係合部材(41)からロック装置(32)を形成して該ロック装置(32)を前記排出側移動側板(26)と排出側固定側板(29)との後側に配置し、該ロック装置(32)をロック状態とすることによって、前記脱穀室(4)の供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に軸支した扱胴(5)と該扱胴(5)の回転上昇側における供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に設けた補強部材(30)及び該補強部材(30)に取り付けた切歯(31)とを作業位置に保持すると共に扱胴(5)の後部と前記排出側固定側板(29)に形成した切欠き部を通して脱穀室(4)内に臨ませた排塵胴(92)の前部とを前記排出側移動側板(26)と排出側固定側板(29)との前側において対向する状態に保持できるように構成したことを特徴とする脱穀装置としている。
【0005】
しかして、前記ロック装置32をロック状態とすると、扱胴5と切歯31とが作業位置に保持される。この際、ロック装置32が前記排出側移動側板26と排出側固定側板29との後側に配置されるため、該ロック装置32は、搬送穀稈に干渉しにくい位置でありながら、より扱胴5に近い位置において該扱胴5を作業位置に保持することとなる。
【0006】
また、このようにロック装置32をロック状態とすることによって、扱胴5の後部と排塵胴92の前部とが、排出側移動側板26と排出側固定側板29との前側において対向する状態に保持されるため、被処理物が扱胴5の後部側から排塵胴92の前部側に引き継がれる際にこの扱胴5の後部と排塵胴92の前部との間隔が適正な引継間隔に保持される。
【0007】
一方、前記ロック装置32をロック解除すると、扱胴5を非作業位置に移動させて前記排塵胴92の前部の側方を開放できるようになる。
【発明の効果】
【0008】
この発明によると、扱胴5を非作業位置に移動させて脱穀装置1のメンテナンスを容易に行うことができると共に、脱穀作業時においては、扱胴5と切歯31とを作業位置に保持するロック装置32が、搬送穀稈に干渉しにくい位置でありながら、より扱胴5に近い位置において該扱胴5を作業位置に保持することとなるため、該扱胴5を適正な作業位置に保持する上で強度的に有利となり、このロック装置32の合理的な配置によって扱胴5を適正な作業位置に保持して脱穀作業を円滑に行うことができる。
【0009】
また、ロック装置32をロック状態とすることによって、扱胴5の後部と排塵胴92の前部とが、排出側移動側板26と排出側固定側板29との前側において対向する状態に保持されるため、被処理物が扱胴5の後部側から排塵胴92の前部側に引き継がれる際にこの扱胴5の後部と排塵胴92の前部との間隔を適正な引継間隔に保持し、被処理物の流れを円滑にして脱穀処理能力を向上させることができる。
【0010】
また、ロック装置32をロック解除し、扱胴5を非作業位置に移動させることによって排塵胴92の前部の側方も開放されて、該扱胴5と排塵胴92の前部とのメンテナンスを容易に行うことができるようになり、脱穀装置のメンテナンスを能率よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明を実施するための最良の形態を図により説明すると、1は、設置型またはコンバインあるいはハーベスター等に設けられる自走型の脱穀装置であり、一側を供給側2に他側を排出側3に形成し、前記供給側2の上方位置には脱穀室4を形成する。5は前記脱穀室4内に軸装した扱胴、6は該扱胴5の主として下方側に設けた扱網、7は前記脱穀室4の穀稈供給口、8は前記脱穀室4の穀稈排出口、9は前記扱網6の下方に設けた移送装置、11は前記移送装置9の外周面に移送螺旋10を有する移送ロール、12は該移送ロール11の下方に設けた底板、13は前記脱穀室4の排塵口、14は前記排塵口13の下方から排出側3側に形成した風選室、15は該風選室14内に設けた揺動選別枠体、16は一番コンベア、17は二番コンベア、18は前記二番コンベア17の終端部に基部を接続した二番物戻し装置、19は送風唐箕20を軸装した送風室、21は前記移送装置9の底板12の下面と前記送風室19の上面との間に形成した補助送風路であり、前記送風室19の非作用域に送風して扱網6より落下する脱穀物を拡散させる。22は補助送風唐箕である。
【0012】
前記扱胴5は、扱胴軸24により前記脱穀室4の供給側移動側板25と排出側移動側板26の間に軸装し、供給側2を中心に外開き回動自在に構成する。即ち、前記供給側移動側板25は、その後側端縁を供給側固定側板27に軸着金具28により回動自在に取付け、前記排出側移動側板26は脱穀装置1の排出側固定側板29に対して着脱自在に構成し、供給側移動側板25と排出側移動側板26に支持された扱胴5は外開き回動する。
【0013】
軸着金具28の軸心方向は、前側を低く、後側に至るに従い高くなるように傾斜させ、前記扱胴5を回動させると、扱胴5の回動端は外側に回動させるほど高くなるように構成している。30は前記供給側移動側板25と前記排出側移動側板26との間には複数設けた補強横杆(補強部材)であり、補強横杆30のうち下方に位置する補強横杆30は前記扱網6を上方から押える位置に配設して扱胴5を格納したとき、扱網6を上方から押さえて扱胴5の回転と共回りするのを防止し、補強横杆30のうち前記扱胴5の回転上昇側にある補強横杆30には切歯31を設ける。切歯31は扱胴5に巻き付いた藁屑等を切断し、前記排塵口13より落下する落下物が細かくなるようにしている。
【0014】
前記排出側移動側板26と排出側固定側板29との間にロック装置32を設ける。ロック装置32は、排出側移動側板26の後側端縁の上部と下部にフック33、33の中間部を軸着し、フック33とフック33の上下中間位置に出入自在の係合ピン34を設け、前記排出側移動側板26には操作レバー35の基部を軸筒36に固定し、軸筒36は前記排出側移動側板26に固定の軸37に嵌合させ、前記軸筒36にはアーム38の基部を固定し、アーム38の中間部と前記フック33とをロッド39により連結し、ロッド39の先端に前記係合ピン34の前端部を軸着し、前記操作レバー35の基部側と前記フック33とをロッド40により連結する。他方、前記排出側固定側板29には前記フック33、33が係合する係合突起(係合部材)41、41を設け、係合突起41と係合突起41の間には前記係合ピン34の先端が嵌合する係合筒42を固定する。
【0015】
しかして、前記脱穀室4の前側には、前記穀稈供給口7から前記穀稈排出口8に至る穀稈供給搬送通路43を形成する。該穀稈供給搬送通路43は、前記脱穀装置1の前板44の上縁と、前記脱穀室4の上方を覆う上部カバー45との間に形成され、該穀稈供給搬送通路43の前側には脱穀室4に穀稈を供給する穀稈供給装置46を設ける。該穀稈供給装置46は、供給搬送チエン47と該供給搬送チエン47に弾力的に当接する挾扼杆48とにより構成され、前記挾扼杆48は前記上部カバー45の前側内面に取付けられ、上部カバー45の前側を上動させると、一体的に上動するように構成している。49は前記供給搬送チエン47のチエン案内レールであり、枠体50に取付けられる。枠体50は、その供給側2の縦杆をステー51の先端縁に固定し、ステー51の基部側を軸筒52に固定し、該軸筒52を機体側に支持されている縦軸53に軸着し、チエン案内レール49は縦軸53を中心に外開き回動自在に構成している。54は前記穀稈供給装置46の駆動歯車であり、チエン案内レール49とともに回動可能に伝動軸55側に接続する。56は前記チエン案内レール49の終端部に設けた受動歯車であり、受動歯車56には伝動軸57の一端を着脱自在に取付け、伝動軸57の他端にはプーリ58を固定する。前記伝動軸57の近傍には該伝動軸57と平行な伝動軸59を設け、該伝動軸59の一端にプーリ60を固定し、プーリ60と前記プーリ58との間にベルト61を掛け回す。前記伝動軸59の他端は前記穀稈供給装置46の終端部に始端部を臨ませた排藁搬送装置62の搬送チエン63の駆動歯車64を設けたギヤボックス65に接続する。したがって、前記穀稈供給装置46と排藁搬送装置62との一方または両方が穀稈が詰まって停止しても、ベルト61が空回りして各部の損傷を防止している。
【0016】
しかして、前記排藁搬送装置62は、前記脱穀室4の排出側3に設けた排藁搬送室96内に設けられ、前記搬送チエン63と該搬送チエン63に対応する挾扼杆66とにより構成される。前記挾扼杆66は前記排藁搬送室96内の機体側に取付けるが、搬送チエン63は前記上部カバー45と一体的に上下動する。前記上部カバー45の中間板67には、搬送チエン63を取付けるコ型形状の取付フレーム68の前後杆69、70の供給側2端部を固定する。取付フレーム68は、前後杆69、70の排出側3を連結杆71により連結し、前記取付フレーム68の排出側3側を機体側に支持させる。前記排藁搬送チエン63は前記ギヤボックス65および搬送チエン63の受動歯車72を前記取付フレーム68に取付け、上部カバー45と一体的に上下させる。
【0017】
しかして、前記上部カバー45は、前記搬送チエン63とともに上下するが、上部カバー45と機体側との間には複数のロック部73、74、75を有するロック装置76を設け、該ロック装置76は操作レバー77により一度にロック解除しうるように構成する。前記供給側ロック部73は供給側2に設けられ、前記脱穀装置1の供給側移動側板25の前側部分に係合軸78を設け、該係合軸78に係合する係合フック79の中間部を前記上部カバー45に軸着して構成する。係合フック79の前端には操作レバー77の供給側2端部を固定し、操作レバー77は前記脱穀室4の前板44と平行に位置させ、操作レバー77の排出側3は前記中間板67の位置にて後側に屈曲させ、その端部には係合フック80の前端部を固定する。係合フック80は前記中間板67に軸着し、前記排出側移動側板26には係合フック80が係合する係合軸81を設け、前記係合フック80および係合軸81により前記中間ロック部74を構成する。
【0018】
前記取付フレーム68の前杆69には、支持板82を複数設け、該支持板82には前杆69と平行の回転軸83を軸着し、回転軸83の排出側3側に係合フック84の基部を固定し、係合フック84は、排藁処理部85のフレーム86に設けた係合軸87に係合させ、前記係合フック84と係合軸87により排出側ロック部75を構成する。前記回転軸83の供給側2にはアーム88の基部を固定し、アーム88の先端と前記係合フック80に設けたアーム89の先端との間をロッド90により連結する。
【0019】
図中、91は処理胴、92は排塵胴、93は横断流吸引ファン、94はカッタ、95は拡散装置である。
上記の構成であるから、穀稈は穀稈供給装置46により穀稈供給口7より脱穀室4内に供給され、穀稈排出口8より排出されるまでの間に回転する扱胴5により脱穀され、脱穀物は扱網6より漏れ移送装置9上に落下し、移送装置9により排出側3に向けて移送されて風選室14内に入り、また、脱穀室4内の脱穀物は排塵口13より風選室14内に入り、送風室19の送風唐箕20により送風される選別風および揺動選別枠体15の揺動により選別され、一番物は一番コンベア16に入って機外に取出され、二番物は二番コンベア17に入る。二番コンベア17に入った二番物は二番物戻し装置18により移送装置9の始端部側に戻され、回転する移送装置9の移送ロール11の移送螺旋10により移送される間に処理されて、風選室14に戻され風選される。
【0020】
しかして、穀稈供給装置46により搬送された穀稈は、排藁搬送装置62に引継がれ、脱穀室4の排出側3に設けた排藁搬送室96内を搬送されて排藁処理部85に至り、カッタ94で切断される(結束装置により結束することもある)。
【0021】
しかして、前記上部カバー45は、その後側を脱穀室4の後板側に軸着し、その前側が上下するように構成されており、前記穀稈供給装置46の挾扼杆48および前記排藁搬送装置62の搬送チエン63を取付けた取付フレーム68は前記上部カバー45に取付けられているから、上部カバー45を上動させると、穀稈供給装置46の挾扼杆48および排藁搬送装置62の搬送チエン63が上動し、搬送チエン47と挾扼杆48との間および搬送チエン63と挾扼杆66との間に空間が形成されるので、藁詰まりの除去等のメンテナンスが行なえる。また、上部カバー45を上動させると、脱穀室4の上方が開放されるので、脱穀室4内のメンテナンスを行なえる。
【0022】
この場合、上部カバー45の供給側2に供給側ロック部73の係合フック79を軸着し、供給側2と排出側3との中間位置に中間ロック部74の係合フック80を設け、係合フック79と係合フック80とは操作レバー77により連結しているので、操作レバー77を上方に持ち上げると、係合フック79および係合フック80は回動して係合軸78および係合軸81から離脱する。そして、前記係合フック80が回動すると、係合フック80と一体的にアーム89が回動し、アーム89はロッド90を牽引し、ロッド90はアーム89を回動させて回転軸83を回転させ、回転軸83は排出側ロック部75の係合フック84を係合軸87により離脱させる。したがって、ロック装置76の供給側ロック部73と中間ロック部74と排出側ロック部75の各フックを前記操作レバー77の一操作により回動させてロックを解除するので、上部カバー45を簡単に上動させてメンテナンスができる。
【0023】
しかして、扱胴5の上方を覆う上部カバー45を上動させ、穀稈供給装置46のチエン案内レール49の終端部を外側回動させ、次に、操作レバー35を上方回動させてロッド40によりフック33の基部を牽引し、アーム38により係合ピン34を前側に移動させ、また、アーム38の回動によりロッド39を牽引してフック33の基部を牽引すると、フック33、33は同時に係合突起41、41に対して外開き回動して外れ、係合ピン34は係合筒42から抜け、排出側移動側板26と排出側固定側板29との間のロック装置32のロックが外れるので、この状態で、排出側移動側板26側を外側回動させると、扱胴5は外開き回動し、前記メンテナンスが行なえる。
【0024】
また、上部カバー45は、供給側ロック部73と、中間ロック部74と、排出側ロック部75の3箇所で固定されるので、穀稈供給装置46の終端部と排藁搬送装置62の始端部との上下間隔が一定となり、藁詰まりを防止する。
【0025】
また、排藁搬送装置62を取付けた取付フレーム68は、図示は省略するが、取付フレーム68の前杆69と連結杆71とを搬送チエン63の案内レールで連結されているから、脱穀室4および上部カバー45の強度を確保する。
【0026】
また、前記排藁搬送装置62の挾扼杆66の終端部は、前記上部カバー45の回動中心より前側に位置させているから、挾扼杆66と搬送チエン63との間の間隔を広く開けることができ、詰まり藁の除去を容易にする。
【0027】
以上のように、上部カバー45を複数箇所で閉鎖位置に固定するロック手段76を手動解除手段77の一操作で解除するので、上部カバー45の開閉を容易にし、メンテナンスを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】装置全体の縦断正面図。
【図2】同供給側側面図。
【図3】同排出側側面図。
【図4】要部正面図。
【図5】同平面図。
【図6】概略斜視図。
【図7】側面図。
【図8】斜視図。
【図9】斜視図。
【符号の説明】
【0029】
1 脱穀装置
4 脱穀室
5 扱胴
25 供給側移動側板
26 排出側移動側板
29 排出側固定側板
30 補強横杆(補強部材)
31 切歯
32 ロック装置
33 フック
41 係合突起(係合部材)
92 排塵胴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱穀室(4)の供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に扱胴(5)を軸支し、該扱胴(5)の回転上昇側における前記供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に補強部材(30)を設けて該補強部材(30)に切歯(31)を取り付け、前記脱穀室(4)の供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に軸支された扱胴(5)と該扱胴(5)の回転上昇側における供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に設けた補強部材(30)と該補強横部材(30)に設けた切歯(31)とを非作業位置へ移動できるように構成し、前記排出側移動側板(26)側と脱穀装置(1)本体側との間にフック(33)及び係合部材(41)からロック装置(32)を形成して該ロック装置(32)を前記排出側移動側板(26)と排出側固定側板(29)との後側に配置し、該ロック装置(32)をロック状態とすることによって、前記脱穀室(4)の供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に軸支した扱胴(5)と該扱胴(5)の回転上昇側における供給側移動側板(25)と排出側移動側板(26)との間に設けた補強部材(30)及び該補強部材(30)に取り付けた切歯(31)とを作業位置に保持すると共に扱胴(5)の後部と前記排出側固定側板(29)に形成した切欠き部を通して脱穀室(4)内に臨ませた排塵胴(92)の前部とを前記排出側移動側板(26)と排出側固定側板(29)との前側において対向する状態に保持できるように構成したことを特徴とする脱穀装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−20643(P2006−20643A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−236718(P2005−236718)
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【分割の表示】特願2003−401504(P2003−401504)の分割
【原出願日】平成3年9月27日(1991.9.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】