説明

脱穀装置

【課題】 二番還元物が揺動選別棚上に片寄り、選別効率が低いという課題。
【構成】 穀稈供給搬送装置7の穀稈搬送方向と軸心が平行の脱穀室6の扱網10の下方に風選室13を設け、該風選室13内の揺動選別装置15の下方には、一番コンベア21および二番コンベア22を設け、前記脱穀室6の側部には、前記二番コンベア22の二番物戻し装置31により回収された二番物を処理する二番処理装置30を設け、該二番処理装置30の二番還元口35は、穀粒を揺動選別装置15の幅方向に拡散させる拡散装置40に臨ませ、該拡散装置40は、揺動選別装置15の幅方向に伸びる受樋41と該受樋41内の搬送螺旋42とを有し、搬送螺旋42は、前記穀稈供給搬送装置7側の回転軸43から駆動回転を入力するように構成した脱穀装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱穀装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上部に扱胴を軸装した脱穀室を設け、脱穀室の扱網の下方に、送風唐箕からの送風により風選する風選室を設け、該風選室に往復揺動する揺動選別棚により構成した揺動選別装置を設け、揺動選別棚の下方には一番コンベアおよび二番コンベアを設け、前記脱穀室の側部には、前記二番コンベアの終端に接続した二番物戻し装置により回収供給された二番物を処理する二番処理装置を設けた構成は、公知である(特許文献1)
【特許文献1】特開平9−191755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、揺動選別棚の一方側に二番処理装置からの二番物を還元させるため、揺動選別棚の他方側が有効利用されず、揺動選別棚の能力が十分に発揮できないという課題がある。
本願は、二番処理装置から排出される二番物の還元させる構成を工夫し、揺動選別棚の選別性能を十分に発揮させるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、穀稈供給搬送装置7により搬送する穀稈搬送方向と軸心が平行方向の扱胴5を上部に軸装した脱穀室6を設け、脱穀室6の扱網10の下方に、送風唐箕11からの送風により風選する風選室13を設け、該風選室13に往復揺動する揺動選別棚14により構成した揺動選別装置15を設け、揺動選別棚14の下方には一番コンベア21および二番コンベア22を設け、前記脱穀室6の側部には、前記二番コンベア22の終端に接続した二番物戻し装置31により回収供給された二番物を処理する二番処理装置30を設け、該二番処理装置30の終端の二番還元口35は、前記揺動選別棚14の幅方向に二番物を拡散させる拡散装置40の始端部上方に臨ませ、該拡散装置40は、揺動選別棚14の上方の幅方向に受樋41を設け、該受樋41上に搬送螺旋42を設けて構成し、該搬送螺旋42は、前記穀稈供給搬送装置7側の回転軸43から駆動回転を入力するように構成した脱穀装置としたものであり、穀稈供給搬送装置7により搬送された穀稈は脱穀室6内に供給され、回転する扱胴5により脱穀され、脱穀された脱穀物(被処理物)は扱網10から下方の揺動選別棚14に落下し、揺動選別棚14の揺動と送風唐箕11の送風により選別され、穀粒は一番コンベア21から回収される。
揺動選別棚14により選別されて一番コンベア21に回収されないものは二番還元物として二番コンベア22に回収され、二番コンベア22により回収された二番還元物は二番処理装置30に戻されて再処理され、二番処理装置30の終端の二番還元口35から拡散装置40に排出され、拡散装置40に排出された二番物は揺動選別棚14上に拡散して落下する。
拡散装置40は、穀稈供給搬送装置7側の回転軸43の端部から駆動回転が入力されて、受樋41に落下した二番物を搬送螺旋42により搬送し、搬送中に揺動選別棚14上に拡散させる。
本発明は、前記拡散装置40の搬送螺旋42は、前記送風唐箕11に伝達された回転を伝達するように構成した脱穀装置としたものであり、送風唐箕11の回転がベルト49により搬送螺旋42の回転軸43に伝達され、搬送螺旋42の回転により受樋41上の二番物を搬送し、搬送中に揺動選別棚14上に拡散させる。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、拡散装置40の搬送螺旋42の駆動回転が穀稈供給搬送装置7側の回転軸43の端部から入力されるので、拡散装置40をグレンタンクグレンタンク45とは無関係にメンテナンスでき、グレンタンク45側から駆動回転を入力するのに比しメンテナンスが容易となる。
請求項2の発明では、回転軸43の近傍の送風唐箕11の回転を搬送螺旋42に伝動できるので、ベルト49により伝動機構を構成でき、簡素で安価容易に実現できる。
【実施例1】
【0006】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は脱穀装置である。実施例は、コンバインの脱穀装置であり、図示は省略するが脱穀装置1の下方に走行装置を設け、脱穀装置1の前方には刈取部Pを設けている(図4)。
前記脱穀装置1は、上部に扱胴5を軸装した脱穀室6を設け、脱穀室6の一側には前記刈取部により刈り取った穀稈を供給搬送する穀稈供給搬送装置7の供給搬送チエン8を設けている。なお、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して以下説明するが、これにより構成が限定されるものではない。
【0007】
扱胴5の主として下方側は扱網10により包囲している。扱網10の下方には送風唐箕11の唐箕ケーシング12を設ける。前記脱穀室6の下方には前記送風唐箕11の送風により穀粒と異物とを風選し得る風選室13を形成し、風選室13内には、送風唐箕11の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚14により構成した揺動選別装置15を設ける。
揺動選別装置15は、その揺動選別棚14の始端部(前端部)を唐箕ケーシング12の上方に位置させて移送棚部16に形成する。移送棚部16の構成は任意であり、移送方向下手側を低く傾斜させたり、あるいは、移送棚部16の上面に突起や凹凸を設けて揺動選別装置15の移送方向下手側のグレンシーブ17に扱網10からの落下物を移送できればよい。
【0008】
前記グレンシーブ17は、グレンシーブ17の移送方向の前後中間位置には中間フィン体18を設ける。中間フィン体18は、扱網10より落下しない処理物を脱穀室6から排出する排出口19の下方から移送方向の下手側に位置させる。前記中間フィン体18の上面はギザギザ状に凹凸を形成し、排出口19からの落下物を位相方向下手側に移送する作用と、落下物の塊をほぐして揺動選別棚14上に落下させる作用を期待する。
グレンシーブ17の移送方向の下手側(後側)の揺動選別棚14にはストローラック20を設け、揺動選別棚14の下方には一番コンベア21を設け、一番コンベア21の後側には二番コンベア22を設ける。
【0009】
しかして、前記脱穀室6の終端には排塵処理装置23を設ける。排塵処理装置23は、前記扱胴5と軸心が平行方向な排塵処理胴24を設け、排塵処理胴24の外周には処理歯28を設け、排塵処理胴24の主として下方側は処理網25により包囲して排塵処理室26を形成し、排塵処理室26は、その始端部を平面視前記脱穀室6の終端部と重合させ、連通口27により連通させる。
前記排塵処理胴24の前側には二番処理装置30を設ける。二番処理装置30は、前記二番コンベア22の終端に接続した二番物戻し装置31により回収供給された二番物を処理するものであり、二番処理胴32の主として下方側を処理網33により包囲して二番処理室34を形成して構成する。
【0010】
前記二番処理胴32は、排塵処理胴24と同軸状に配置する。
この場合、排塵処理胴24は扱胴5と同方向回転として処理物を後側に移送し、二番処理胴32は扱胴5と逆方向回転として処理物を前側に移送するように構成している。
【0011】
二番処理室34の終端には二番還元口35を設け、二番還元口35は側面視において揺動選別棚14の始端部(前端部)の上方に位置させる。二番処理室34の終端には、揺動選別棚14の幅方向に二番物を拡散させる拡散装置(二番拡散装置)40を設ける。
即ち、平面視、二番処理装置30は脱穀室6の側部に位置しているため、二番処理装置30の二番還元口35は揺動選別棚14の一側上方に開口することになって選別対象物が揺動選別棚14の一側に集中し、選別精度および効率が低くなるが、拡散装置40による搬送中に揺動選別棚14上に落下させて二番物を揺動選別棚14の幅方向に拡散させるので、揺動選別棚14の選別能力を向上させる。
【0012】
実施例では、前記二番還元口35の下方に受樋41の始端部を設け、受樋41上に搬送螺旋42を設け、受樋41の終端を扱胴5の下方の所定位置に臨ませる。
この場合、拡散装置40は搬送螺旋42の回転軸43の両端を脱穀装置1の左右の側板44に軸装し、前記穀稈供給搬送装置7側(左側)の回転軸43の端部より駆動回転を入力して、搬送螺旋42を駆動するように構成する。
したがって、脱穀装置1の反穀稈供給搬送装置7側(右側)に設けたグレンタンク45の反対側から駆動回転を入力するので、グレンタンク45側に比しメンテナンスが容易になる。
【0013】
前記左側の側板44より突出する回転軸43の端部には、入力プーリ46を設ける。入力プーリ46には送風唐箕11の回転を入力する。
左側面視において、送風唐箕11は反時計回転であり、搬送螺旋42の回転方向と同じで、且つ、回転軸43の近傍であるので、伝動機構を安価容易に構成できる。
即ち、拡散装置40は、搬送螺旋42により搬送中に受樋41から揺動選別棚14上に二番物を落下させて拡散させるものであり、拡散させる構成は任意であるが、そのうち搬送螺旋42の回転方向を、揺動選別棚14の移送方向の終端側が回転上昇側にすると、搬送螺旋42によって受樋41内の搬送物を掻き揚げたときに受樋41を乗り越えさせて落下させる拡散構成の一部となるのである。
47は送風唐箕11の回転軸、48は伝達プーリ、49はベルト、50はエンジンである。
【0014】
しかして、前記拡散装置40は、受樋41を揺動選別棚14の全幅に亘って設け、受樋41内にはその長さ方向一杯に搬送螺旋42を設ける(図2、図3)。
搬送螺旋42は、受樋41の左右両側から受樋41の略中央に向けて搬送するように構成する。
即ち、拡散装置40は、一方は二番処理装置30からの二番物を中央に搬送しながら揺動選別棚14に拡散させ、他方は穀稈供給搬送装置7側の脱穀室6の扱網10からの落下物を中央に搬送しながら揺動選別棚14に拡散させるように構成する(図2、図3)。
【0015】
したがって、搬送螺旋42は、一方側搬送螺旋42Aと他方側搬送螺旋42Bとにより構成し、一方側搬送螺旋42Aと他方側搬送螺旋42Bは互いに逆送りとなり、しかも、一方側搬送螺旋42Aと他方側搬送螺旋42Bの夫々は側面視揺動選別棚14の搬送方向の後側(終端側)が回転上昇側となるように構成する。
【0016】
この場合、一方側搬送螺旋42A(二番処理装置30側)の螺旋ピッチが、他方側搬送螺旋42B(穀稈供給搬送装置7側)の螺旋ピッチより大となるように構成する。即ち、一方側搬送螺旋42A(二番処理装置30側)の螺旋ピッチ<他方側搬送螺旋42B(穀稈供給搬送装置7側)の螺旋ピッチとなる(図5)。
そのため、通常の脱穀室6からの落下物に加えて二番物が増加する二番処理装置30側からの搬送物を、一方側搬送螺旋42A(二番処理装置30側)の螺旋ピッチを大きくすることで、拡散処理能力を向上させる。
【0017】
しかして、図7、8の前記拡散装置40は、受樋41の先端を脱穀室6の下方途中部分に位置させて開放した実施例であり、揺動選別棚14の左右中間位置までの搬送中に、二番物を揺動選別棚14上に拡散排出させ、受樋41の終端部では開放した受樋41の開放端から搬送螺旋42の軸心方向に排出するように構成する。
そのため、受樋41の搬送螺旋42の搬送方向の始端部では主として搬送方向に対して交差方向となる揺動選別棚14の終端側に向けて二番物が拡散され、受樋41の終端部では搬送螺旋42の搬送方向に二番物を拡散排出させることになり、コンパクトな構成でありながら、拡散方向を分散させることで、高い拡散作用が期待できる。
【0018】
また、図11の実施例では、受樋41の底部に均一排出可能な開口部51を形成し、開口部51は二番還元口35側が大きく開口し、反二番還元口35側に至るに従い小さい開口面積に形成して、均一排出するようにしている。
また、揺動選別棚14の移送方向下手側(後側)の受樋41の後縁52は終端に至るに従い低くなるように傾斜させ、前記搬送螺旋42による搬送中の拡散排出が均一となるようにしている(図11)。
【0019】
この場合、前記受樋41の後縁52は、前縁53より低くし、揺動選別棚14への拡散放出作用を向上させる(図12、図13)。
【0020】
しかして、図14は拡散装置40の他の実施例であり、二番処理胴32の前側の脱穀装置1の前板55にギヤボックス56を設け、該ギヤボックス56にエンジン50からの回転を伝動し、エンジン50からの回転により拡散装置40の回転軸43に回転を伝達するように構成する。そして、グレンタンク45をオープンさせると、搬送螺旋42を軸方向に引き抜けるように構成する。
【0021】
したがって、平面視、脱穀装置1とグレンタンク45の機体の幅内に入力プーリ46と伝達プーリ48とベルト49等の伝達機構を収めることができ、コンパクトな構成になる。
57は伝達プーリ、58はベルトである。
【0022】
また、ギヤボックス56から回転軸43に回転を伝達するので、ギヤボックス56内のギヤ構成により任意の回転数を搬送螺旋42に伝達することができ、ベルト49による伝動でありながら、別途増速機構等が不要となり、簡素な伝動機構にできる。
また、グレンタンク45をオープンさせると、搬送螺旋42を軸方向に引き抜ける位置に、拡散装置40を配置構成したので、メンテナンスが容易である。
【0023】
また、図15は拡散装置40の伝動に関する他の実施例であり、一番コンベア21を回転させる一番コンベアプーリ60と、二番コンベア22を回転させる二番コンベアプーリ61と、入力プーリ46とを単一のベルト49で掛け回し、ベルト49により回転伝達する。
即ち、一番コンベア21と二番コンベア22と拡散装置40の搬送螺旋42は略同一回転数で駆動すればよいので、プーリー径を略同一とし、単一のベルト49で回転伝達することができ、伝動がコンパクトになり、安価に構成できる。
62は中間駆動プーリであり、ベルト49を駆動させる。
【0024】
また、図16は拡散装置40の伝動に関する他の実施例であり、拡散装置40の搬送螺旋42の回転数を、機体の走行速度に同調させて、増減速させるように構成する。
車速が速い程処理する穀粒流量が増加するので、搬送螺旋42の回転数を車速に同調させて、搬送拡散作用を向上させる。
車速に同調させる構成は任意であるが、一例を示すと、エンジン50を所定回転数で一定回転させ、このエンジン50の回転を無段変速装置63により走行装置に回転を伝達するミッション64に無段階に変速して伝達して走行し、ミッション64に伝達された無段変速装置63の回転を拡散装置40の搬送螺旋42に伝達させる。
【0025】
また、実施例では、ミッション64から搬送螺旋42に至る伝動経路F中に、前記穀稈供給搬送装置7に回転を伝達する出力軸65を設け、搬送螺旋42と穀稈供給搬送装置7とを車速に同調させて回転させて、作業効率を向上させている。
66は搬送螺旋42および穀稈供給搬送装置7への回転伝達を入り切りするクラッチ、67はベルトである。
【0026】
しかして、拡散装置40は、揺動選別棚14の始端部上方位置に位置させ、揺動選別棚14の移送棚部16上には、所定高さで揺動選別棚14の移送方向と略平行方向の平板状のゲート70を、揺動選別棚14の幅方向に複数所定間隔を置いて設ける。
拡散装置40から拡散排出された二番物が各ゲート70の間を移送棚部16の揺動により移送させるので、拡散された二番物は均一な層のままグレンシーブ17に移送され、高精度の選別性能を発揮する。
【0027】
しかして、図19の前記拡散装置40は、受樋41の後縁52を前縁53より低くし、かつ、受樋41の中間部までは搬送螺旋42を設け、中間部より終端側の受樋41上の回転軸43には回転軸43に対して放射方向に突出する拡散体72を設ける。拡散体72は、受樋41上の二番物を後側に排出および拡散させる能力を向上させて、揺動選別棚14への拡散放出作用を向上させる。
【0028】
しかして、図21の実施例は、前記揺動選別棚14を二つ一部が上下に位置するように並設したものであり、上側揺動選別棚14Aは移送棚部16とグレンシーブ17により構成し、下側揺動選別棚14Bは移送棚部16と選別網74とストローラック20を設けて構成し、揺動選別棚14Bの移送棚部16の始端部は揺動選別棚14Aの移送棚部16より前側に位置させ、揺動選別棚14Bの移送棚部16の始端部上方に拡散装置40を設ける。
【0029】
揺動選別棚14B上に脱穀室6からろ過した穀粒と二番処理装置30からの二番物を選別網74上に拡散できて、揺動選別能力を向上させる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらの各実施例の構成は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】脱穀装置の側面図。
【図2】脱穀装置の平面図。
【図3】脱穀装置の正面図。
【図4】伝動経路を示す概略図。
【図5】脱穀装置の正面図。
【図6】扱胴、二番処理胴、揺動選別棚の斜視図。
【図7】拡散装置部分の斜視図。
【図8】扱胴、二番処理胴、揺動選別棚の斜視図。
【図9】脱穀装置の平面図。
【図10】拡散装置の受樋の平面図。
【図11】同斜視図。
【図12】拡散装置の断面図。
【図13】拡散装置の斜視図。
【図14】脱穀装置の平面図。
【図15】脱穀装置の側面図。
【図16】脱穀装置の平面図。
【図17】脱穀装置の側面図。
【図18】脱穀装置の平面図。
【図19】拡散装置の斜視図。
【図20】同断面図。
【図21】脱穀装置の側面図。
【符号の説明】
【0031】
1…脱穀装置、5…扱胴、6…脱穀室、7…穀稈供給搬送装置、8…供給搬送チエン、11…送風唐箕、12…唐箕ケーシング、13…風選室、14…揺動選別棚、15…揺動選別装置、16…移送棚部、17…グレンシーブ、19…排出口、21…一番コンベア、22…二番コンベア、23…排塵処理装置、24…排塵処理胴、25…処理網、26…排塵処理室、27…連通口、28…処理歯、30…二番処理装置、31…二番物戻し装置、32…二番処理胴、33…処理網、34…二番処理室、35…二番還元口、40…拡散装置、41…受樋、42…搬送螺旋、43…回転軸、44…側板、45…グレンタンク、46…入力プーリ、47…回転軸、48…伝達プーリ、49…ベルト、50…エンジン、51…開口部、52…後縁、53…前縁、55…前板、56…ギヤボックス、60…一番コンベアプーリ、61…二番コンベアプーリ、63…無段変速装置、64…ミッション、65…出力軸、66…クラッチ、70…ゲート、72…拡散体、74…選別網。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈供給搬送装置7により搬送する穀稈搬送方向と軸心が平行方向の扱胴5を上部に軸装した脱穀室6を設け、脱穀室6の扱網10の下方に、送風唐箕11からの送風により風選する風選室13を設け、該風選室13に往復揺動する揺動選別棚14により構成した揺動選別装置15を設け、揺動選別棚14の下方には一番コンベア21および二番コンベア22を設け、前記脱穀室6の側部には、前記二番コンベア22の終端に接続した二番物戻し装置31により回収供給された二番物を処理する二番処理装置30を設け、該二番処理装置30の終端の二番還元口35は、前記揺動選別棚14の幅方向に二番物を拡散させる拡散装置40の始端部上方に臨ませ、該拡散装置40は、揺動選別棚14の上方の幅方向に受樋41を設け、該受樋41上に搬送螺旋42を設けて構成し、該搬送螺旋42は、前記穀稈供給搬送装置7側の回転軸43から駆動回転を入力するように構成した脱穀装置。
【請求項2】
請求項1において、前記拡散装置40の搬送螺旋42は、前記送風唐箕11に伝達された回転を伝達するように構成した脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−304639(P2006−304639A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−128950(P2005−128950)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】