説明

脱穀装置

【課題】移送面が形成されたグレンパンを有する揺動選別体を備え、撥水処理による選別性能の向上を持続的に確保することが容易な脱穀装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、穀稈の脱穀処理を行う脱穀部4及び該脱穀部4で脱穀処理された処理物を受止めて揺動しながら選別する揺動選別体9を備え、該揺動選別体9には、揺動駆動可能に支持された揺動体9aと、揺動体9aに固定され揺動体9aの揺動によって脱穀部4からの処理物を移送するグレンパン26と、揺動体9aに取付けられてグレンパン26からの処理物を選別落下させるチャフシーブ27とが設けられ、前記グレンパン26の処理物移送面26bに撥水処理を施した脱穀装置において、グレンパン26が揺動体9aに着脱自在に取付け固定されてなる

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、揺動選別体を備えた脱穀装置に関する。
【背景技術】
【0002】
穀稈の脱穀処理を行う脱穀部及び該脱穀部で脱穀処理された処理物を受止めて揺動しながら選別する揺動選別体を備え、該揺動選別体には、揺動駆動可能に支持された揺動体と、揺動体に固定され揺動体の揺動によって脱穀部からの処理物を移送するグレンパンと、揺動体に取付けられてグレンパンからの処理物を選別落下させるチャフシーブとが設けられた脱穀装置が従来公知である。
【0003】
上記構成の脱穀装置は、処理物から籾等の穀粒を選別する際に高い選別性能を示す一方で、朝露や夜露で濡れた穀稈を脱穀部で処理した場合、グレンパン移送面上を移送される処理物の搬送抵抗が高くなるとともに、処理物に含まれる藁屑等が上記移送面に付着して、選別性能が低下することがあるという問題があった。このような問題を改善させた脱穀装置として、前記グレンパンの処理物移送面に撥水処理を施した特許文献1に示す脱穀装置が公知になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−271315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記文献の脱穀装置は、グレンパンと揺動体とが一体的に形成されており、グレンパンを揺動体から分離して取外すことが困難であるため、時間が経過してグレンパンの撥水処理の効果が低下した場合には、揺動体とグレンパンをまとめて新しいものに交換するか、又は、揺動体に取付けられたままの状態でグレンパンの移送面に撥水処理を再度施す必要があり、グレンパンの移送面での撥水効果を安定的に得ることにより十分な選別性能を持続的に確保することが困難な場合があるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決し、移送面が形成されたグレンパンを有する揺動選別体を備え、撥水処理による選別性能の向上を持続的に確保することが容易な脱穀装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の脱穀装置は、第1に、穀稈の脱穀処理を行う脱穀部4及び該脱穀部4で脱穀処理された処理物を受止めて揺動しながら選別する揺動選別体9を備え、該揺動選別体9には、揺動駆動可能に支持された揺動体9aと、揺動体9aに固定され揺動体9aの揺動によって脱穀部4からの処理物を移送するグレンパン26と、揺動体9aに取付けられてグレンパン26からの処理物を選別落下させるチャフシーブ27とが設けられ、前記グレンパン26の処理物移送面26bに撥水処理を施した脱穀装置において、グレンパン26が揺動体9aに着脱自在に取付け固定されてなることを特徴としている。
【0007】
第2に、グレンパン26の移送面26bに処理物を拡散移送するための仕切板33を設け、該仕切板33の作用面33aに撥水処理を施したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成される本発明の脱穀装置によれば、グレンパンが揺動体に着脱自在に取付けられているため、撥水効果が低下したグレンパンを揺動体から取外すことにより、グレンパンの交換が可能になる他、再度の撥水処理を施すことも容易になる。このため、グレンパンが固定的に揺動体に取付け固定されているものと比較して、グレンパンの移送面の撥水効果を安定的に得ることができるため、十分な選別性能を持続的に確保することが容易になるという効果がある。
【0009】
また、グレンパンの移送面に処理物を拡散移送するための仕切板を設け、該仕切板の表面に撥水処理を施すことにより、処理物の搬送抵抗が低減するとともにゴミ等の付着も防止できるため、選別性能をさらに高めることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明を適用した脱穀装置の側断面図である。
【図2】揺動選別体の斜視図である。
【図3】グレンパン、チャフシーブ及びストローラックを取外した状態の揺動選別体の斜視図である。
【図4】移送部及び仕切板の構成を示す要部側面図である。
【図5】移送部及び仕切板の構成を示す要部背面図である。
【図6】グレンパンの取付構造を示す要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した脱穀装置の側断面図である。脱穀装置1は、自脱式のコンバインの前処理部が連結される走行機体の機体フレーム2上に設置されている。この脱穀装置1は、受網3によって、上方側の扱室(脱穀部)4と、下方側の選別室6とを区切っている。扱室内4にはコンバインの前後進方向(前後方向)に延びる円筒状の扱胴7及び処理胴8が軸周りに回転駆動可能に支持され、選別室内6の上部側には前後方向の揺動選別体9が前後往復駆動(揺動駆動)に支持され、選別室内6の前後には唐箕ファン11と排塵ファン12がそれぞれ設置されている。
【0012】
前処理部で刈取られて走行機体の進行方向左(左)側前端部まで搬送されてくる穀稈は、扱室4に沿って前後方向に延びるフィードチェーン13によって、穂先側が扱室4に挿入された状態で株元側が挟持され、扱室4に沿って後方搬送される。このようにして扱室4を通過する穀稈は、回動駆動される扱胴7及び処理胴8によって、扱降し処理(脱穀処理)されて排藁となり、フィードチェーン13後方の排藁搬送体14に渡される。一方、扱胴7によって扱降ろされた扱降物である処理物は、籾等の穀粒と藁屑等とを含んでおり、受網3を通過落下して、選別室6に導入される。
【0013】
排藁搬送体14によって後方搬送される排藁は、そのまま又は後処理部(カッタ部)16に導入された後、脱穀装置1の後端部から機外に排出される。後処理部16に導入された排藁は、切断処理された後、機外に排出される。
【0014】
選別室6に導入された処理物は、揺動選別体9によって揺動選別された後、唐箕ファン11及び排塵ファン12等によって起こされる後方斜め上方の選別風によって穀粒と藁屑等とに選別される。詳しくは、選別風によって、扱降物が、選別風の影響を殆ど受けずに選別室6の前後方向中央部よりも若干前方に落下する1番物と、選別風の影響等を若干受けて1番物よりも後方に落下する2番物と、選別風の影響等を受けて選別室6の排塵ファン12側まで吹上げられる藁屑等とに選別される。
【0015】
1番物は、1番ラセン17及び揚穀筒18によって搬送され、穀粒としてグレンタンク19内に収容される。2番物は、2番ラセン21及び還元筒22によって、選別室6における揺動選別体9上方に再び還元され、風選される。藁屑等は、排塵ファン12等によって、機外に排出される。
【0016】
図2は、揺動選別体の斜視図である。図3は、グレンパン、チャフシーブ及びストローラックを取外した状態の揺動選別体の斜視図である。上述した揺動選別体9は、揺動リンク23を介して脱穀装置1の枠体1a(図1参照)に前後揺動駆動可能に支持されるフレーム部(揺動体)9aを備えている。このフレーム部9aは、平行に対向した一対の前後方向に長い板フレーム24,24が左右方向に延びる複数の板状の連結フレーム25によって連結固定されることにより構成されている。
【0017】
この一対の板フレーム24,24間には、扱室4から受網3を通過して落下してきた処理物を上面側で受止めて後方側に移送するグレンパン(移送板)26と、グレンパン26の後方に配置されてグレンパン26によって移送されてきた処理物を選別落下(漏下)させるチャフシーブ27と、チャフシーブ27後方に配置されて処理物に含まれた長い藁等を後方搬送するとともに処理物に含まれた短い藁や穀粒等を前述の2番物として下方落下させるストローラック28と、チャフシーブ27から漏下してくる処理物を受止めて選別落下させるグレンシーブ(選別網)30(図1参照)と、がそれぞれ架設固定されている。上記グレンパン26、チャフシーブ27、ストローラック28及びグレンシーブ30は、フレーム部9aと一体的に前後往復動するようにフレーム部9aに設けられている。
【0018】
次に、図2乃至6に基づき、グレンパン26の構成について詳述する。
上記グレンパン26は、水平方向に広がり前後方向が長手方向となる方形板状部材の前端部を上方に屈曲形成することにより構成され、上方に延びる屈曲部分が壁部26aとなり、それ以外の部分の上面側が前後左右に広がる移送面26bとなる。この移送面26bの前部及び後端部にフラットな前部29及び後端部31が成形され、移送面26bにおける前部29及び後端部31に挟まれた箇所に移送部32が成形されている。くわえて、移送面26bには、仕切板(寄せ板)33が複数固定設置(固設)されている。
【0019】
図4及び5は、移送部及び仕切板の構成を示す要部側面図及び背面図である。この移送部32は、図2及び4に示すように、移送下流側(移送側,下流側)である後方に向かって緩やかに上方傾斜してから急激に下降する山面32aと、平らなフラット面32bとを、移送側に向かって交互に配することにより構成され、全体として波状をなしている。グレンパン26を前後動させると、その反動によって、前部29又はフラット面32bに溜まった処理物が、山面32aを乗越えて下流側のフラット面32bに移動する。すなわち、揺動選別体9を前後動させることにより、処理物が順次後方移送されていく。
【0020】
複数の仕切板33は、それぞれ、グレンパン26の移送面26bから上方に突出した状態で、移送方向に向かって機体外側(左側)に傾斜しており、扱室4から落下してグレンパンの左右の一方側である機体内側に偏った処理物の一部を、上述した前後動による移送過程で、左右の他方側である機体外側に寄せる寄せ板である。すなわち、仕切体33は、上流側に比べて下流側における処理物の左右の量がより均等になるように、処理物を拡散移送するために用いられている。このため、仕切体33の表裏面の内、処理物落下量が少ない左側面が処理物を寄せる寄せ面(作用面)33aになる。
【0021】
この仕切板33のグレンパン26への取付けについて説明すると、仕切板33下端部の移送部32側が、移送部32の波形状に対応した波状に形成されて移送部32のフラット面32bに当接しており、仕切板33下端部の上記後端部31側からは後端部31に面状に当接する板状の当接片33bが延設されている。仕切板33と移送面26bとの上記当接部分をスポット溶接等で接着固定(固着)することにより、仕切板33をグレンパン26の移送面26b上に固定的に取付けている。
【0022】
ちなみに、図示する例では、2つの仕切板33が左右に並べて配置されており、右側の仕切板33が移送部32下流側からチャフシーブ27前部に至る範囲に形成され、左側の仕切板33が移送部32上流側から後端部31に至る範囲に形成されている。
【0023】
以上のような作用を奏するグレンパン26は、フレーム部9aに着脱自在に取付固定されており、移送面26b全体並びに各仕切板33の両面全体及び当接片33b上面全体には、撥水加工のためのコーティング処理が施され、フッ素樹脂膜34が形成されている。このように、撥水処理を施すことによって、処理物が濡れている場合の選別性能低下を最小限に抑制することが可能になる。ちなみに、撥水処理は、仕切体33をグレンパン26に取付けた状態でまとめて行っても良いし、仕切板33をグレンパン26に取付ける前に仕切板33とグレンパン26にそれぞれ行ってもよい。
【0024】
図6は、グレンパンの取付構造を示す要部斜視図である。グレンパン26は、左右一対の板フレーム24,24の対向する内面側に配置された前後方向に延びる左右の取付ブラケット36,36と、一対の取付ブラケット36,36の後端部間に位置する前述の連結体25とを介して、フレーム部9aに取付けられている。
【0025】
各取付ブラケット36は、対応する板フレーム24前部の内面に面状当接した状態で固設されており、各取付ブラケット36の下端部及び前端部からは、対向するもう一方の取付ブラケット36に向かって前後方向の載置縁部36a及び上下方向の固定縁部36bが一体的に延設されている。
【0026】
連結体25は、左右方向に延びる連結体25の左右の各端に一体的に成形された当接片25aを対応する板フレーム24の内面側に当接させて溶着等することによって、左右一対の板フレーム24,24間に架設固定されている。この連結体25の上端部からは前方に向かって延びる左右方向の載置縁部25bが一体的に延設されている。
【0027】
上記左右一対の前後方向の載置縁部36a,36a及び左右方向の載置縁部25bは、連接され、グレンパン26の左右端部及び後端部に沿うコの字状をなしている。壁部26aが左右の固定縁部36bに当接した状態で、このコの字状部分にグレンパン26を位置決め載置した後、壁部26aの左右の各端部を対応する各固定縁部36bに1本のボルト37によってボルト固定するとともに、グレンパン26の左右の各端部を対応する前後方向の載置縁部36aに3本のボルト37,37,37によってボルト固定する他、グレンパン26の後端部を左右方向の載置縁部25bに2本のボルト37,37によってボルト固定することにより、グレンパン26のフレーム部9aへの取付けを完了する。
【0028】
すなわち、グレンパン26は、計10本のボルト37によってフレーム部9aに取付け固定されている一方で、この10本の各ボルト37を取外すことによりフレーム部9aからの取外しが可能になる。このようにして、グレンパン26はフレーム部9aに対して着脱自在に取付固定可能に構成される。
【0029】
次に、図2及び3に基づき、チャフシーブ27の構成について説明する。
上記チャフシーブ27は、対向するように前後方向に延びる左右一対の板状の取付フレーム39,39間に左右方向の支持軸41を介して上端部が支持された複数のフィン42を備えている。各フィン42は左右方向に延びて前方に向かって下降傾斜した板状に成形され、フィン42の下端部に左右方向の操作杆43が設置されている。各操作杆43は左右の端部側がそれぞれ左右の取付フレーム39の長孔39aに挿通されており、この操作杆43を長孔39a内で往復移動させることにより、各フィン42が上下揺動(開閉揺動)され、隣接フィン42間の距離が変化して開度が調整される。
【0030】
上記一対の取付フレーム39並びに複数のフィン42、支持軸41及び操作杆43はユニット化され、チャフシーブユニット44を構成している。左右の取付フレーム39,39を対応する左右の板フレーム24,24にボルト等で取付固定することにより、チャフシーブユニット44(チャフシーブ27)がフレーム部9aに着脱自在に取付支持される。チャフシーブユニット44のフレーム部9aへの取付け時、各支持軸41は各板フレーム24に穿設された挿通孔24aに挿通支持され、各操作杆43は各板フレーム24に穿設された長孔24bに移動自在に挿通支持されている。
【0031】
複数の各操作杆43における支持フレーム24から外方に突出した部分は、前後方向に長い単一の板状の連結部材46によって連結され、この連結部材46が前後方向に往復作動することによって、前後並列配置された複数のフィン42は一体的に開閉揺動される。くわえて、連結部材46を配置する側の板フレーム24側には、前後揺動可能に支持されて上記連結部材46を前後往復作動させる操作アーム47と、操作アーム47をフィン42開揺動側に引張操作する操作ワイヤー48と、操作アーム47をフィン42閉揺動側に常時付勢する引張バネ(弾性部材)49とが設けられており、上記操作ワイヤー48等によって構成される連係機構を介して連結された開度調整操作具(図示しない)の操作によって、フィン42の開度が調整され、選別風の抜き抜け量や処理物の落下量等を適宜変更する。
【0032】
チャフシーブ27を、フレーム部9aから取外す際には、まず、連結部材46から操作アーム47及び各操作杆43を取外し、続いて、ボルト等を取外して各取付フレーム39の板フレーム24への固定を解除する。続いて、支持軸41及び操作杆43を板フレーム24の挿通孔24a及び長孔24bから抜取って、チャフシーブユニット44をフレーム部9aから取外すと、チャフシーブ27のフレーム部9aからの取外作業が完了する。一方、この手順と逆の手順によって、チャフシーブ27のフレーム部9aへの取付け作業を行う。このようにして、チャフシーブ27をフレーム部9aに対して着脱自在に取付可能に構成している。
【0033】
上記構成のチャフシーブ27、特に、複数の各フィン42の両面には、それぞれ上述の撥水処理が施され、フッ素樹脂膜が形成されている。このため、穀稈が朝露や夜露で濡れているような場合でも、選別性能の低下を最小限に抑制することができる。
【0034】
次に、図2に基づき、ストローラック28の構成について説明する。
上記ストローラック28は、前後方向に細長く上下且つ前後に形成されるラック板51を所定間隔を介して複数左右並列配置することにより構成されている。複数のラック板51は、それぞれ上端に波状の波歯51aが形成され、全体が一体的にユニット化されラックアッセンブリ52を構成しており、該ラックアッセンブリ52がフレーム部9aに着脱自在に取付固定されている。
【0035】
揺動選別体9が前後動すると、波歯51aの作用によって、長い藁が後方搬送される一方で、短い藁等のその他の処理物がラック板51間から2番物として下方落下する。このストローラック28、特に、ラック51の両面に上述の撥水処理が施され、フッ素樹脂膜が形成されている。この撥水処理によって、常時高い選別性能を確保することが可能になる。
【0036】
上記構成の脱穀装置1では、揺動選別体9を枠体1aに支持した状態で、揺動選別体9からのグレンパン26、チャフシーブ27又はストローラック28の着脱作業を行ってもよいが、揺動選別体9を枠体1a(脱穀装置1)から取外した状態で、揺動選別体9からのグレンパン26、チャフシーブ27又はストローラック28の着脱作業を行ってもよい。すなわち、揺動選別体9は、枠体1aに対して着脱自在に取付支持されている。なお、揺動選別体9を枠体1aから取外す際には、まず揺動リンク23の脱穀装置1からの取外しを行う。
【符号の説明】
【0037】
4 扱室(脱穀部)
9 揺動選別体
9a フレーム部(揺動体)
26 グレンパン(移送板)
26b 移送面
27 チャフシーブ
33 仕切板(寄せ板)
33a 寄せ面(作用面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈の脱穀処理を行う脱穀部(4)及び該脱穀部(4)で脱穀処理された処理物を受止めて揺動しながら選別する揺動選別体(9)を備え、該揺動選別体(9)には、揺動駆動可能に支持された揺動体(9a)と、揺動体(9a)に固定され揺動体(9a)の揺動によって脱穀部(4)からの処理物を移送するグレンパン(26)と、揺動体(9a)に取付けられてグレンパン(26)からの処理物を選別落下させるチャフシーブ(27)とが設けられ、前記グレンパン(26)の処理物移送面(26b)に撥水処理を施した脱穀装置において、グレンパン(26)が揺動体(9a)に着脱自在に取付け固定されてなる脱穀装置。
【請求項2】
グレンパン(26)の移送面(26b)に処理物を拡散移送するための仕切板(33)を設け、該仕切板(33)の作用面(33a)に撥水処理を施した脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−183847(P2010−183847A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28296(P2009−28296)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成19年度、農林水産省「超低コスト土地利用型作物生産技術の開発」委託事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【出願人】(501203344)独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (827)
【Fターム(参考)】