説明

腹圧式血流促進椅子

【課題】 本発明は、リクライニングシート形式の椅子及び各種背もたれ付椅子の背もたれが腰部位置を支店として屈折することを特徴とする腹圧式血流促進椅子を利用して、椅子着座者上半身の血流促進を計り健康の増進に寄与する腹圧式血流促進椅子を提供する。
【解決手段】 本発明は、リクライニングシート形式の椅子及び各種背もたれ付椅子の背もたれが腰部位置を支店として屈折することを特徴とする腹圧式血流促進椅子である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リクライニングシート形式の椅子及び各種背もたれ付椅子の背もたれが腰部位置を支店として屈折することを特徴とする腹圧式血流促進椅子を利用して、椅子着座者上半身の血流促進を計り健康の増進に寄与する腹圧式血流促進椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
既存のリクライニングシート椅子及び各種背もたれ付椅子は、身体の休息や食事及び事務を行うことを目的とした構造となっていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存のリクライニングシート椅子及び各種背もたれ付椅子は腰部位置を支点として背もたれが背後に倒れない。
そのため、着座者の腹圧を上げることができず上半身の血流促進が計れなかった。
既存のリクライニングシートは、背後に倒れる際着座者の座床臀部位置から直線的に着座者が背もたれに寄り掛りながら倒れる構造のため、着座者の腹部筋肉には負荷がかからず、腹圧が上らなかった。
また、着座者上半身の前後屈の反復作用を長期間継続すると腹部脂肪の減少やメタボリックシンドロームを予防する効果も期待できる。
一般的に上半身の血流促進を計るには、上半身の運動が必要で場所、時間及び運動内容によっては発汗が伴い種々の制約がともなった。
とくに、車椅子生活者等下半身の不自由な方、高齢者、日頃の運動不足の方及び既存の椅子に長時間同じ姿勢で座り続ける方やドライバーは勿論健常者の方でも簡単に上半身の血流促進を計るには困難があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
既存のリクライニング形式の椅子及び各種背もたれ付椅子の全ては背もたれが着座者の腰部位置を支点として背後に屈折する構造の椅子はなかった。
たとえば、リクライニング形式の椅子でも着座者は、座床臀部位置から背もたれに寄り掛りながら直線的に上半身が倒れるため、着座者の腹部筋肉には負荷が掛らない。
そのため、腹圧が上らず上半身の血流促進が計れなかった。
課題解決のため、背もたれ内部に電動屈折装置を設ける。
該背もたれの前後屈の反復作用を電動で行い、着座者の腰部位置を支点として、着座者を背もたれと共に倒すと着座者の腹部筋肉は、上方へ引っ張られ腹部筋肉は薄くなるため腹部筋肉内血管は圧迫されて筋肉と血管の収縮ポンプ作用の理念に基づき、上半身の血流が促進されるものである。
この血流促進作用には、着座者の座床臀部位置から腰部位置二部間の背もたれ立体形は堅持する必要がある。
該背もたれは、腰部位置を支点として屈折するので背もたれが上部と下部に二分割しないよう蝶番金具で繋ぎ止める。
【0005】
背もたれの前後屈作用に電動装置を採用しない場合は、該背もたれが背後に倒れても常時起きた状態に復元できるように、背もたれの背部に復元力の有るバネ状機材を取り付けることにより、着座者は、軽微な力で背もたれの前後屈の反復作用を効率良くでき血流の促進が計れる。
着座者の座高の高さ調節は、座布団等で調節できる。
尚、これら一連の血流促進は1min、6回程度の反復作用を1セットとして、連続数回行い、これを1日数セット行う。
これにより着座者の労力の負担は軽微ですみ、上半身の血流促進が計れるものである。
背もたれの傾斜角度は、多少の個人差はあるが約50度程度で足りるので同位置にストッパーを設ける。
【発明の効果】
【0006】
人間体内の血流は掛け替えのないたった一つの心臓筋肉のポンプ作用により休みなく行われ健康と生命を維持している。
この生命の源である血流が悪いと、人体にあらゆる悪影響を及ぼすもので、心臓に助力し血流を促すことは健康の維持向上には欠かすことができない重要な事柄である。
第二の心臓として、車椅子利用者等下半身の不自由な方や高齢者及び運動不足の方々は、もちろん健常者の方でも、本発明の椅子を使用して背もたれの腰部位置を支点として着座者が背後に反るだけで腹圧が上がり着座者上半身の血流が促進される。
また、車の運転席や事務椅子等に利用すると長時間座り続けることにより、起きやすい眠気、視力の低下、頭脳及び肉体等の疲労回復及び予防効果も期待できる。
さらに、短時間で簡単に適宣血流の促進が計れるので仕事の能率も上り事故防止の観点からも大変有意義である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
リクライニング形式の椅子本体(1)と各種背もたれ付椅子本体(1)とバネ状機材(30)と該椅子本体の背もたれ臀部位置(3)と該背もたれ腰部位置(4)と両二部間の背もたれ(6)より構成される。
椅子本体の着座者(2)の上半身の血流を促進するためには背もたれの臀部位置と腰部位置二部間の背もたれ立体形を堅持する必要がある。
着座者の腹部筋肉(9)の裏側に当る腰部位置(4)を支点として着座者の上半身が屈折位置から(7)背もたれ(31)と共に背後に倒れると腹部筋肉は上方へ引っ張られる為腹部筋肉は薄くなり腹圧が上る。
そのため腹部内の血管は圧迫され血流が促進されるものである。
着座者の前後屈の反復作用を軽微な力で効率良く行うためと背もたれが上下に二分割するのをつなぎ止める効果もあり、背もたれの屈折位置(7)を中心にバネ状機材(30)を取り付けるものである。
又背後への屈折を求めない際は背後屈折防止用のストッパーシャフト(34)をストッパーシャフト受(35)に差し込み屈折防止を図る。
【0008】
リクライニング形式の椅子本体(1)と各種背もたれ付の椅子本体(1)と背もたれ(31)と臀部位置(3)と腰部位置(4)両二部間の背もたれ(6)とバネ付蝶番金具(5)と蛇腹構造生地(10)と電動屈折装置(11)と該電動屈折装置の主な部品である電動モーター(12)とボルトシャフト(13)と可動ナット(14)と開閉駆動シャフト(17)とスライドガイド(18)とリミットスイッチ(19)とコントローラー(20)と背もたれ開閉シャフト(22)等より構成される。
着座者(2)の上半身の血流を促進するには背もたれ(31)の臀部位置(3)と腰部位置(4)二部間の背もたれ(6)立体形を堅持する必要がある。
この血流促進作用は、着座者上半身の前後屈折の反復作用に対し、労力の負担を掛けず効率的に行うため、電動装置(11)を該背もたれ内に設ける。
電動屈折装置の駆動作用は電動モーター(12)のボルトシャフト(13)の回転力によるため、該ボルトシャフトに可動ナット(14)と可動ナットホルダー(15)を組み込む。
可動ナットホルダーに取り付けられた開閉駆動シャフト(17)の上端(26)の先端はスライドガイド(18)のスライダー(27)にも取り付けられている。
そのため、ボルトシャフトが回転するとスライドガイドに導かれて開閉駆動シャフトは上下可動する。
開閉駆動シャフト下端(28)は背もたれ開閉シャフト(22)に取り付けて該背もたれ開閉シャフト上端(29)は、背もたれ上部(24)本体に連結される。
そのため、開閉駆動シャフトの上下動と共に該背もたれは腰部位置の屈折位置及線(7)から前後屈の反復作用を行う。
背もたれが後屈した際該背もたれの屈折位置が開口するので背もたれ開閉シャフトの着座者側開口部に着座者及び屈折装置保護板(21)を取り付けて安全を守り、さらに背もたれの生地を蛇腹構造生地(10)にして該屈折装置保護板を被い着座者の身体を保護する。
尚、電動屈折装置による背もたれの前後屈反復作用は電動モーターの回転によりナットホルダーが上限に達するとリミットスイッチ(19)が入力され、コントローラー(20)の働きにより電動モーターは逆回転をする。
また、ナットホルダーが下限に達すると同様にリミットスイッチが入力され、コントローラーの働きにより電動モーターは逆回転する。
この反復作用により開閉駆動シャフトは、上下動するので背もたれは屈折位置を支点として前後屈の反復作用が行われるものである。
【0009】
背もたれ(30)が背後に屈折した際生じる背もたれの上下二分割開口部に着座者及び屈折装置保護板(21)を背もたれ開閉シャフト(22)着座者側に取り付け、開口部をふさぎ、さらに背もたれの生地を蛇腹構造(10)にして屈折装置保護板を被い着座者(2)の安全を守る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の椅子及び着座者の使用状態を示した説明図である。
【図2】 本発明の椅子側面の説明図である。
【図3】 本発明の椅子背面の説明図である。
【図4】 本発明の椅子背もたれ内に設けた電動屈折装置の説明図である。
【符号の説明】
【0011】
1 椅子本体
2 着座者
3 臀部位置
4 腰部位置
5 バネ付蝶番金具
6 二部間の背もたれ
7 屈折位置及び線
8 腰部筋肉
9 腹部筋肉
10 蛇腹構造生地
11 電動屈折装置
12 電動モーター
13 ボルトシャフト
14 可動ナット
15 可動ナットホルダー
16 ボルトシャフトホルダー
17 開閉駆動シャフト
18 スライドガイド
19 リミットスイッチ
20 コントローラー
21 着座者及び屈折装置保護板
22 背もたれ開閉シャフト
23 設置固定台
24 背もたれ上部
25 背もたれ下部
26 開閉駆動シャフト上端
27 スライダー
28 開閉駆動シャフト下端
29 背もたれ開閉シャフト上端
30 バネ状機材
31 背もたれ
32 電源コード
33 スイッチ
34 ストッパーシャフト
35 ストッパーシャフト受

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リクライニングシート形式の椅子及び各種背もたれ付椅子の背もたれの背後にバネ状機材を取り付けた背もたれが腰部位置を支店として屈折することと背後への屈折を求めない際は該屈折位置に背後屈折防止具を設けたことを特徴とする腹圧式血流促進椅子。
【請求項2】
リクライニングシート形式の椅子及び各種背もたれ付椅子の背もたれの腰部位置に蝶番金具を取り付け該背もたれの腰部位置を支点として屈折させるための電動式屈折装置を設けたことを特徴とする腹圧式血流促進椅子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate