説明

自動ドア

【課題】上枠の幅と高さを小さくして小型化できる自動ドアとする。
【解決手段】上枠1の収容空間1a内に駆動ベルト7を電動モータ3によって回転されるように設け、戸車11を取付けた戸本体10を上枠1のレール部2に移動自在に吊り下げ、前記駆動ベルト7と戸本体10を連結する。前記駆動ベルト7の下側部分7aをレール部2よりも上方位置で、かつ前記戸車11の最上部よりも下方位置として前記収容空間1aの高さ方向寸法を小さくすると共に、前記駆動ベルト7と戸車11を幅方向にほぼ同一位置として前記収容空間1aの幅方向寸法を小さくして上枠1の幅と高さを小さくして小型化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄関などの出入口に設置される自動ドアに関する。
【背景技術】
【0002】
自動ドアは、玄関などの出入口に設置されており、その出入口の上部に設けた上枠に沿ってドアを開閉移動するようにしたものが一般的である。
例えば、前記上枠の内部における長手方向一端側に、電動モータと、この電動モータで駆動される駆動プーリとを配し、前記上枠の内部における長手方向他端側に従動プーリを配し、この従動プーリと前記駆動プーリとに亘ってベルトを巻き掛け、駆動プーリを回転駆動することでベルトが上枠の長手方向に移動するようにする。
前記上枠の下端側にレール部を備え、ドアはその上部にハンガーを備え、このハンガーには前記レール部上を転がって移動する戸車を持ち、ドアが戸車によってレール部に吊り下げられている。
前記ハンガーを、前記駆動プーリと従動プーリとに亘って巻き掛けられたベルトに連結し、前述のようにベルトの移動に伴ってドアが開閉方向に移動する。
【0003】
前述した自動ドアにおいては、前記上枠内には、電動モータ、ドアの開閉を制御するコントローラ、駆動プーリ、従動プーリ、ベルト、戸車が収容され、これらがそれぞれ干渉しない位置に配置する必要性から、上枠自体が大きくなっていた。
また、ドアを開閉移動するための電動モータはドアの重量によって大型化するため、その収容空間が必要となる関係から、上枠が大きくなっていた。
【0004】
このことを解消することができる自動ドアが特許文献1,2に開示されている。
前述の特許文献1に開示された第1の自動ドアは、上枠(エンジンケース)の幅(見込み寸法)を小さくするために、駆動プーリと従動プーリに巻き掛けたベルトが、コントローラ(電気ブロック)の上下を通るようにすることで、ベルトとコントローラとの必要な幅方向の空間を共用させ、上枠の幅(見込み寸法)を小さくしている。
前述の特許文献2に開示された第2の自動ドアは、駆動プーリと従動プーリを水平にし、その各プーリに亘ってベルトを巻き掛け、そのベルトの内側に戸車が走行するように配置することで、上枠の高さ(見付け寸法)を小さくしている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−306651号公報
【特許文献2】実公平5−18468号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した従来の第1の自動ドアは、上下のベルトの間にコントローラを配置することで、上枠の幅を小さくすることを可能としているが、上枠の高さは大きいままであるから、上枠を小型化できない。
【0007】
前述した従来の第2の自動ドアは、ベルトを水平に巻き掛け、そのベルトの間を戸車が走行するから、上枠の高さを小さくできるが、反対に幅が大きくなってしまうので、上枠を小型化できない。
さらに、ベルトが水平に巻き掛けてあるので、ベルトの手前側からメンテナンスを行う際に、そのベルトよりも奥側の個所においての調整などの作業が行いにくい。
【0008】
本発明の目的は、上枠の幅と高さを小さくして小型化できるようにした自動ドアとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、収容空間1aを有すると共に、その収容空間1aの下部に水平方向に延びるレール部2を備えた上枠1と、
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向一端側に垂直に設けた駆動プーリ4と、この駆動プーリ4を回転する電動モータ3と、
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向他端側に垂直に設けた従動プーリ6と、
前記駆動プーリ4と従動プーリ6とに亘って下側部分7aと上側部分7bとを有するように垂直に巻き掛けた駆動ベルト7と、
戸本体10の上部に、戸本体10の移動方向に間隔を置いて取付けた複数の戸車11とを備え、
前記戸本体10を前記レール部2に沿って移動自在に吊り下げ、前記戸本体10と駆動ベルト7とを連結し、前記電動モータ3を駆動することで戸本体10を開閉移動するようにした自動ドアであって、
前記駆動ベルト7の下側部分7aは、前記レール部2よりも上方で、かつ前記戸車11の最上部よりも下方に位置し、
前記駆動ベルト7と戸車11は幅方向位置がほぼ同一で、
前記駆動ベルト7と戸本体10は、その戸本体10に取付けた複数の戸車11間に駆動ベルト7の下側部分7aが存在せずに、かつ上側部分7bが戸車11よりも上方に位置するように連結されていることを特徴とする自動ドアである。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、駆動ベルト7の下側部分7aは、前記戸車11の中心軸11cよりもレール部2寄りに位置する自動ドアである。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上枠1は、幅方向一方側の第1側板20と幅方向他方側の第2側板21と上板22と下板23で収容空間1aを形成すると共に、その下板23の第2側板側21にレール部2を有し、
前記第1側板20の内面20aから駆動ベルト7までの距離aが、前記第1側板20の内面20aから戸車11の外側面11aまでの距離bよりも小さい自動ドアである。
【0012】
第4の発明は、第3の発明において、第1側板20の内面20aから電動モータ3の外側面3aまでの距離cは、第1側板20の内面20aから戸車11の外側面11aまでの距離bよりも小さく、かつ第1側板20の内面20aから駆動ベルト7までの距離aよりも大きい自動ドアである。
【0013】
第5の発明は、第1又は第2又は第3又は第4発明において、電動モータ3の回転軸3cをレール部2と平行で、かつ水平とし、駆動プーリ4の軸40をレール部2と直角で、かつ水平とし、
前記回転軸3cと軸4aをほぼ同一高さとすると共に、その回転軸3cの回転をギヤボックス5内の歯車で前記軸4aに伝えるようにした自動ドアである。
【0014】
第6の発明は、第1〜第5いずれか1つの発明において、駆動ベルト7を不連続とし、かつその長手方向両端部7c,7dが下側部分7aとなるように駆動プーリ4と従動プーリ6とに巻き掛け、
前記駆動ベルト7の長手方向一端部7cを、戸本体10における最も長手方向一端側の戸車11よりも長手方向一端寄りに連結し、
前記駆動ベルト7の長手方向他端部7dを、戸本体10における最も長手方向他端側の戸車11よりも長手方向他端寄りに連結することで、駆動ベルト7の下側部分7aが戸車11間に存在しないようにした自動ドアである。
【0015】
第7の発明は、第1の発明において、第1戸本体10aと第2戸本体10bを有した両開きタイプの自動ドアとし、
駆動プーリ4に巻き掛けた無端状の第1駆動ベルト30の上側部分30aの長手方向端部30bを第2戸本体10bに連結し、かつ下側部分30cの長手方向端部30dを第1戸本体10aに連結し、
従動プーリ6に巻き掛けた無端状の第2駆動ベルト31の上側部分31aの長手方向端部31bを第1戸本体10aに連結し、かつ下側部分31cの長手方向端部31dを第2戸本体10bに連結して駆動プーリ4を回転することで第1戸本体10aと第2戸本体10bが同期して開閉移動するようにした自動ドアである。
【0016】
第8の発明は、第1の発明において、第1戸本体10aと第2戸本体10bを有した両開きタイプの自動ドアとし、
前記第1戸本体10aを開閉移動する第1駆動ベルト30と第2戸本体10bを開閉移動する第2駆動ベルト31を、上枠11の収容空間における長手方向両側部に、幅方向ほぼ同一位置としてそれぞれ設け、
前記第1駆動ベルト30を駆動プーリ4で回転すると共に、その第1駆動ベルト30の回転を第2駆動ベルト31に、当該第2駆動ベルト31が反対回りに回転するように伝達する伝動装置50を設けた自動ドアである。
【発明の効果】
【0017】
第1の発明によれば、上枠1の収容空間1aの幅方向寸法を小さくできると共に、高さ方向寸法を小さくできるので、上枠1の幅と高さを小さくして小型化できる。
また、駆動ベルト7の下側部分7aがレール部2よりも上方で、かつ戸車11の最上部よりも下方に位置し、かつ駆動ベルト7と戸車11が幅方向位置がほぼ同一であっても、駆動ベルト7の下側部分7aは戸車11間に存在しないので、駆動ベルト7と戸車11が干渉、接触することがなく、戸本体10をスムーズに開閉移動できる。
【0018】
第2の発明によれば、戸本体10の移動時に、駆動ベルト7によって戸車11を回転移動し易い。
【0019】
第3の発明によれば、上枠1の幅方向寸法を小さくして上枠1の幅を小さくできる。
【0020】
第4の発明によれば、電動モータ3によって上枠1の幅方向寸法が大きくならない。
したがって、大出力で大きな電動モータ3を使用する自動ドアであっても、その上枠1を小型化することができる。
【0021】
第5の発明によれば、電動モータ3の回転を駆動プーリ4に伝達する部分の幅方向寸法、高さ方向寸法を小さくでき、その伝達部分によって上枠1の幅、高さが大きくならないようにできる。
【0022】
第6の発明によれば、複数の戸車11間に駆動ベルト7の下側部分7aが存在しないように、その駆動ベルト7と戸本体10を簡単に連結できる。
【0023】
第7の発明によれば、両開きの自動ドアとすることができると共に、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31を設けるための幅方向スペースを小さくできる。
【0024】
第8の発明によれば、両開きの自動ドアとすることができると共に、第1・第2駆動ベルト30,31を設けるための幅方向スペースは1つの駆動ベルトを設けた場合と同様にできる。
また、第1駆動ベルト30の回転を伝動装置50で第2駆動ベルト31に伝達するので、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31が同期して反対回りに回転し、第1戸本体10aと第2戸本体10bを確実に開閉移動できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の自動ドアの概略を図1に基づいて説明する。
図1に仮想線で示す上枠1は、収容空間1aを有すると共に、その収容空間1aの下部に実線で示すレール部2を備えている。
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向一端側に、電動モータ3、駆動プーリ4、その電動モータ3の回転を前記駆動プーリ4に伝えるギヤボックス5がそれぞれ設けてある。
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向他端側に従動プーリ6が設けてある。
この従動プーリ6と前記駆動プーリ4とに亘って駆動ベルト7が巻き掛けてある。
前記駆動プーリ4、従動プーリ6の回転中心線は水平で、この駆動プーリ4、従動プーリ6は垂直である。
前記駆動ベルト7は下側部分7aと上側部分7bを有するように前記駆動プーリ4と従動プーリ6に亘って垂直に巻き掛けてある。
前記駆動ベルト7の下側部分7aは、駆動プーリ4及び従動プーリ6の後述する戸本体10側に位置し、上側部分7bは、駆動プーリ4及び従動プーリ6の後述する上枠1の上板22側に位置する。
前記駆動ベルト7の下側部分7aはレール部2よりも上方で、かつ後述する戸車11の最上部よりも下方に位置している。
【0026】
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向中間部で後述する第1側面板20にコントローラ部8が設けてある。
前記コントローラ部8は図2に示すように、コントローラ部8と戸車11とが干渉しない位置に設けてある。つまり、上枠1の収容空間1aにおいて、戸車11が収容空間1a内を動く軌跡上は移動のために確保しておき、その軌跡上以外の収容空間1a内でコントローラ部8を配置している。
【0027】
戸本体10の上部に複数の戸車11が、戸本体10の移動方向(面内方向)に間隔を置いて設けてある。
前記各戸車11を、前記レール部2に沿って移動自在に接し、戸本体10をレール部2に沿って移動自在に吊り下げてある。
前記駆動ベルト7と戸本体10は、前記複数の戸車11間には駆動ベルト7の下側部分7aが存在しないと共に、上側部分7bは戸車11よりも上方となるように連結されている。
【0028】
例えば、駆動ベルト7を不連続な1本のベルトとし、その駆動ベルト7を駆動プーリ4と従動プーリ6に、その不連続部分が下側部分7aで、かつ連続する部分が上側部分7bとなるように巻き掛け、その駆動ベルト7の長手方向一端部7cを、戸本体10における最も移動方向一端側の戸車11よりも移動方向一端寄りに連結し、長手方向他端部7dを、戸本体10における最も移動方向他端側の戸車11よりも移動方向他端寄りに連結する。
前記駆動ベルト7の各端部7c,7dは駆動プーリ4と従動プーリ6との間を移動し、例えば各プーリの上側に位置することはない。
【0029】
このようにすれば、駆動ベルト7を駆動プーリ4と従動プーリ6とに亘って巻き掛け、その長手方向両端部を戸本体にそれぞれ連結すれば良いので、その作業が簡単である。
したがって、複数の戸車11間には駆動ベルト7の下側部分7aが存在しないように、駆動ベルト7と戸本体10を簡単に連結できる。
【0030】
図1に示す実施の形態では、前記戸本体10の上部に2つのハンガー12を、移動方向に間隔を置いて取付け、各ハンガー12に戸車11をそれぞれ設け、戸車11をレール部2上に回動自在に載置して戸本体10を上枠1に吊り下げ状態とする。2つのハンガー12は一体でも良い。
前記駆動ベルト7の長手方向一端部7cを、長手方向一端側の一方のハンガー12における戸車11よりも長手方向一端寄りに連結し、長手方向他端部7dを、長手方向他端側の他方のハンガー12における戸車11よりも長手方向他端寄りに連結する。
これによって、駆動ベルト7の下側部分7aが2つの戸車11間には存在しないようにする。
【0031】
前記電動モータ3を駆動することで駆動プーリ4を回転すると駆動ベルト7が回転し、この駆動ベルト7の回転で戸本体10が開閉方向に移動する。
例えば、駆動ベルト7が正回転(矢印a)すると戸本体10が開方向に移動し、逆回転(矢印b)すると閉じ方向に移動する。
【0032】
前述の説明ではハンガー12に戸車11を設けると共に、駆動ベルト7とハンガー12を連結したが、戸車11を戸本体10に直接取付けても良いし、駆動ベルト7を戸本体10に直接連結しても良い。
【0033】
次に、各部材を詳細に説明する。
前記上枠1は図2に示すように、幅方向(見込み方向)一方側の第1側板20と他方側の第2側板21と上板22と下板23で断面ほぼ矩形状の長尺材で、その下板23の幅方向他方側にレール部2が一体的に設けてある。
このレール部2と第2側板21は幅方向に離隔し、ハンガー12が通過できるようにしている。
前記第1側板20の内面20aと第2側板21の内面21aと上板22の下面22aと下板23の上面23aとで前述の収納空間1aを形成している。
前記第1・第2側板20,21の下部は下板23、レール部2よりも下方に突出し、第2側板21でハンガー12が見えないように覆っている。
【0034】
そして、この収容空間1aに電動モータ3、駆動プーリ4、ギヤボックス5、従動プーリ6、駆動ベルト7、コントローラ部8が設けてあると共に、レール部2は収容空間1aの下部に位置している。
【0035】
前記上枠1においては、第2側板21を別体としてカバーとし、着脱自在に取付けしたり、第2側板21と上板22の一部を別体として鉤形状のカバーとし、着脱自在とすることがある。
また、第1側板20の下部寄りにレール部2を一体に設けることがある。
要するに、上枠1は、収容空間1aを有すると共に、その収容空間1aの下部に水平方向に延びるレール部2とを備えている形状であれば良い。
【0036】
前記戸車11はレール部2に移動自在に接しているので、その戸車11の幅方向位置とレール部2の幅方向位置はほぼ同一、好ましくは戸車11とレール部2の幅方向中心位置が同一である。
前記駆動プーリ4と戸車11は幅方向位置がほぼ同一で、駆動ベルト7の幅方向位置と戸車11の幅方向位置がほぼ同一である。従動プーリ6の幅方向位置は駆動プーリ4の幅方向位置と同一である。
【0037】
このように、戸車11と駆動プーリ4、従動プーリ6、駆動ベルト7の幅方向位置がほぼ同一であるから、それらの必要とする幅方向の空間が共有され、上枠1の収容空間1aの幅方向寸法Lを小さくして、上枠1の幅を小さくできる。
すなわち、戸車11と駆動プーリ4、従動プーリ6、駆動ベルト7が幅方向に重なり合って収容空間1a内に配設されるので、戸車11と駆動プーリ4、従動プーリ6、駆動ベルト7を幅方向に離隔して収容空間1a内に配設する場合に比べて収容空間1aの幅方向寸法を小さくできる。
【0038】
図2においては、第1側面板20の内面20aから駆動ベルト7の第1側面板20側までの距離aが、第1側面板20の内面20aから戸車11の外側面11aまでの距離bよりも小さい。前述の戸車11の外側面11aとは、戸車11の幅方向における他方側の面(第2側面板21の内面21aと対向する面)である。
【0039】
また、駆動ベルト7の下側部分7aがレール部2よりも上方で、かつ戸車11の最上部よりも下方(レール部2上面から駆動ベルト7の下側部分7aまでの距離は戸車11の直径より小さい)に位置し、駆動ベルト7の下側部分7aは、複数の戸車11間には存在しないので、上枠1の収容空間1aの高さ寸法Hを小さくして、上枠1の高さを小さくできる。
これによって、上枠1を幅と高さが小さい小型化することができる。
【0040】
また、駆動ベルト7を回転して戸本体10を戸車11とともにレール部2に沿って開閉移動する際に、駆動ベルト7の下側部分7aと戸車11が接触することがなく、戸本体11をスムーズに開閉移動できる。
すなわち、駆動ベルト7の下側部分7aがレール部2の上方で、かつ戸車11と幅方向位置がほぼ同一であるので、複数の戸車11間に駆動ベルト7の下側部分7aが存在すると、その下側部分7aと戸車11が接触して戸車11の回転が阻害されるから、戸本体10を開閉移動できない。
【0041】
すなわち、前記駆動ベルト7の両端部7c,7dがそれぞれ戸本体10の長手方向一端側(戸本体10の閉じ方向側)と長手方向他端側(戸本体10の開方向側)とに取付けられ、駆動ベルト7が開方向(矢印a方向)に回転すると駆動ベルト7の開き方向側の長手方向他端部7dがハンガー12を従動プーリ6に引き付けるように移動し、それに従い駆動ベルト7の閉じ方向側の長手方向一端部7cも一緒に移動し、駆動ベルト7が閉じ方向(矢印b方向)に回転すると、閉じ方向の長手方向一端部7cが駆動プーリ4に引き付けるように移動し、それに従って開き方向側の長手方向他端部7dが一緒に移動する。このため、駆動ベルト7の両端部7c,7dは、移動時に戸車11に接触することは無いので開閉移動を妨げない。
【0042】
さらに、レール部2上面から駆動ベルト7の下側部分7aまでの距離は、戸車11の中心軸11cよりも下方であることが好ましい。これにより、戸本体10の移動時に、駆動ベルト7によって戸車11を回転移動させるのに適する。また、駆動ベルト7の下側部分7aと上側部分7bが前述するような位置となるには、駆動プーリ4及び従動プーリ6の直径が戸車11の直径よりも大きいことが好ましい。
【0043】
前記駆動ベルト7と戸車11とが幅方向位置がほぼ同一について換言すると、駆動ベルト7の上側部分7bと下側部分7aとの間に形成される空間内に戸車11が位置しており、その戸車11は上側部分7bと下側部分7aとを結ぶ直線に平行で、かつ駆動プーリ4、従動プーリ6の軸と戸車11の軸とが同方向となっている。
【0044】
前記コントローラ部8は図2に示すように、上枠1の収納空間1a内における第1側面板20と戸車11の内側面11bとの間に設けてある。
【0045】
図3と図4に示すように、第1側面板20の内面20aから電動モータ3の外側面(第2側面板21側)3aまでの距離cは、前記第1側面板20の内面20aから駆動ベルト7までの距離aよりも大きく、かつ前記第1側面板20の内面20aから戸車11の外側面11aまでの距離bよりも小さい。
前記電動モータ3は第1側面板20の内面20aに取付け板3bを介して取付けてある。これに限ることはなく、上板22の下面22a、下板23の上面23aなどに取付けても良い。
要するに、電動モータ3の外側面3aは戸車11の外側面11aよりも幅方向一方側寄りであるから、この電動モータ3によって上枠1の収容空間1aの幅方向寸法Lが大きくなることがない。
【0046】
このようであるから、大きな戸本体10を有した大型の自動ドアや、耐風圧性を向上するために剛性の強い戸本体を用いた自動ドアの場合には戸本体10が大重量であるから、その戸本体10を開閉移動する電動モータ3は大出力で大きなモータとなる。
しかし、前述したように電動モータ3によって上枠1の幅方向寸法が大きくならないようにできるから、大出力で大きな電動モータを使用する自動ドアであっても、その上枠を小型化することができる。
【0047】
前記ギヤボックス5内には図4に示すように、電動モータ3の回転軸3cの回転を駆動プーリ4に伝達する歯車が設けてある。
例えば、回転軸3cに設けた第1歯車5aと駆動プーリ4の軸4aに設けた第2歯車5bが設けてある。
前記電動モータ3の回転軸3cはレール部2の長尺方向と平行で、かつ水平として駆動プーリ4側に向けて設けてある。前記回転軸3cは長尺方向と平行な軸を中心として回転する。
前記駆動プーリ4の軸4aはレール部2の長尺方向と直角で、かつ水平として第1側板20の内面20aに向けてある。
前記電動モータ3の回転軸3cと駆動プーリ4aの軸4aはほぼ同一高さで、前記第1歯車5aと第2歯車5bは回転軸3cの回転を90度異なる方向に伝達するものである。例えば、第1・第2歯車5a,5bは傘歯車である。
前記伝動モータ3の回転軸3cをレール部2の長尺方向と平行としているので、上枠1の幅、高さが大きくならないように、電動モータ3が上枠1内に収容されるのに適した姿勢とできる。
【0048】
このようにすることで、前記電動モータ3と駆動プーリ4とギヤボックス5をほぼ同一高さ位置として上枠1の収容空間1a内に配設して、電動モータ3の回転を駆動プーリ4に伝達する部分の幅方向寸法、高さ方向寸法を小さくできる。
【0049】
したがって、電動モータ3、ギヤボックス5などの前述した伝達部分によって上枠1の収容空間1aの幅方向寸法L、高さ寸法Hが大きくなることがなく、上枠1の幅、高さが大きくならない。
【0050】
前述の実施の形態では戸本体10を1つとしたが、戸本体10を2つとして両開きタイプの自動ドアとすることができる。
例えば、図5と図6に示すように、第1戸本体10aと第2戸本体10bを戸車11でレール部2に沿って開閉移動自在とする。
前記第1戸本体10aの移動方向両側に第1ハンガー12a、第2ハンガー12bを取付け、第2戸本体10bの移動方向両側に第3ハンガー12c、第4ハンガー12dを取付ける。
駆動ベルト7を、不連続な第1駆動ベルト30と不連続な第2駆動ベルト31とし、その第1駆動ベルト30を駆動プーリ4に巻き掛け、その上側部分30aの長手方向端部30bを前記第3ハンガー12cにベルト連結具40で連結し、前記第1駆動ベルト30の下側部分30cの長手方向端部30dを第1ハンガー12aにベルト連結具40で連結する。
前記第2駆動ベルト31を従動プーリ6に巻き掛け、その上側部分31aの長手方向端部31bを第2ハンガー12bに連結し、下側部分31cの長手方向端部31dを第4ハンガー12dに連結する。
【0051】
図5に示す第1・第2戸本体10a,10bが閉じた状態において、電動モータ3で駆動プーリ4を左回転(反時計回り方向回転)すると、第1駆動ベルト30の下側部分30cが第1戸本体10aの開き方向(矢印c)に移動し、かつ上側部分30aが第1戸本体10aの閉じ方向(矢印d)に移動する。
これによって、第1戸本体10aが開き方向に移動する。
【0052】
前述のように、第1戸本体10aが開き方向に移動すると第2ハンガー12bも開き方向に移動し、この第2ハンガー12bに固定された第2駆動ベルト31の上側部分31aが第2戸本体10bの開き方向(矢印e)に移動し、かつ下側部分31cが第2戸本体10bの開き方向(矢印f)に移動する。
これにより、第4ハンガー12dを介して第2戸本体10bが開き方向に移動する。
前述のように、第2戸本体10bが開き方向に移動することで、第3ハンガー12cが第2戸本体10bの開き方向に移動するので、この第3ハンガー12cに固定された第1駆動ベルト30の上端部分30aが矢印d方向に移動し、その第1駆動ベルト30の上側部分30aがたるむことがないようにできる。
【0053】
このようであるから、駆動プーリ4を左回転することで第1戸本体10aと第2戸本体10bが同期して開き方向にそれぞれ移動し、図6に示すように第1戸本体10a、第2戸本体10bを開いた状態とすることができる。
【0054】
図6に示す第1・第2戸本体10a,10bが開いた状態において、電動モータ3で駆動プーリ4を右回転(時計回り方向回転)すると、第1駆動ベルト30の上側部分30aが前述した開き方向(矢印c)、下側部分30cが前述した閉じ方向(矢印d)方向に移動する。
前記第1駆動ベルト30の上側部分30aが開き方向に移動することで、その上側部分30aが固定された第3ハンガー12cを介して第2戸本体10bが閉じ方向に移動する。
前記第2戸本体10bが閉じ方向に移動することで、第4ハンガー12dを介して第2駆動ベルト31の下側部分31cが閉じ方向(矢印e)に移動し、かつ上側部分31aが開き方向(矢印f)に移動する。
この第2駆動ベルト31の上側部分31aが第2ハンガー12bに連結されているので、第1戸本体10aは閉じ方向に移動する。
【0055】
このようであるから、駆動プーリ4を右回転することで、第1戸本体10aと第2戸本体10bが同期して閉じ方向にそれぞれ移動し、図5に示すように第1・第2戸本体10a,10bを閉じた状態とすることができる。
したがって、駆動プーリ4を左・右回転することで、第1戸本体10aと第2戸本体10bが同期して開閉移動し、両開きの自動ドアとすることができる。
【0056】
前述のように、第1・第2駆動ベルト30,31の下側部分30c,31c間には戸車11が存在しないと共に、下側部分30c,31cはレール部2よりも上方に位置し、かつ上側部分30a,31aは戸車11よりも上方に位置している。
また、第1・第2駆動ベルト30,31と戸車11は、図7、図8に示すように幅方向位置がほぼ同一である。
また、電動モータ3、ギヤボックス5は前述した第1の実施の形態と同様である。
したがって、上枠1の収容空間1aの幅方向寸法、高さ方向寸法を小さくして上枠1の幅、高さを小さくして小型化できる。
【0057】
前述した実施の形態では、第1駆動ベルト30の上側部分30aは、第2ハンガー12bを越えて第2戸本体10b(第3ハンガー12c)まで延長してあるので、その上側部分30aと第2ハンガー12bは相互に干渉、接触しないようにしてある。
また、第2駆動ベルト31の上側部分31aは、第3ハンガー12cを越えて第1戸本体10a(第2ハンガー12b)まで延長してあるので、その上側部分31aと第3ハンガー12cは相互に干渉、接触しないようにしてあると共に、第1・第2駆動ベルト30,31の上側部分30a,31aも相互に干渉、接触しないようにしてある。
【0058】
例えば、図7と図8に示すように駆動プーリ4と従動プーリ6を幅方向に位置をずらし、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31を幅方向に離隔する。
この実施の形態では、従動プーリ4を駆動プーリ5よりも幅方向一方側として、第2駆動ベルト31を第1駆動ベルト30よりも幅方向一方側(第1側板20寄り)に位置させている。
前記第1駆動ベルト30を幅広いベルト形状とし、第2駆動ベルト31を小径のワイヤ形状とし、その第2駆動ベルト31の上側部分31aを第1駆動ベルト30の上側部分30aよりも下方に位置させることで、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31の両方の幅方向寸法を小さくできるようにしてある。
図7に示すように、第1駆動ベルト30を第3ハンガー12cに連結するベルト連結具40は、その下方部分が切欠きされ、その切欠き部40aに第2駆動ベルト31の上側部分31aが位置するようにしてある。
【0059】
前述のように、第2駆動ベルト31を小径のワイヤ形状とすることで、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31を設けるための幅方向スペースを小さくできる。
また、駆動プーリ4に巻き掛ける第1駆動ベルト30は幅広いベルト形状であるから、駆動プーリ4によって第1駆動ベルト30を確実に回転できる。
なお、第2駆動ベルト31は、第1戸本体10aの移動で引張りされるだけで、プーリの回転によって駆動力を付与されるのではないから、前述のようにワイヤ形状としても問題はない。
【0060】
前述の実施の形態では、駆動プーリ4の回転で第1戸本体10aを移動し、その第1戸本体10aの移動によって第2駆動ベルト31を移動したり、駆動プーリ4の回転で第2戸本体10bを移動し、その第2戸本体10bの移動で第1駆動ベルト30を移動するようにしたが、駆動プーリ4の回転で第1駆動ベルト30を回転し、その第1駆動ベルト30の回転で第2駆動ベルト31を回転するようにしても良い。
【0061】
例えば、図9、図10に示すように上枠1の収容空間1a内に、駆動プーリ4と第1従動プーリ6aと第2従動プーリ6bと第3従動プーリ6cを長手方向に間隔を置いてそれぞれ設ける。
前記駆動プーリ4と第1従動プーリ6aとに亘って第1駆動ベルト30を前述の第1の実施の形態と同様に巻き掛け、その駆動プーリ4を回転することで第1駆動ベルト30が回転して第1戸本体10aが開閉方向に移動するようにする。
前記第2従動プーリ6bと第3従動プーリ6cとに亘って第2駆動ベルト31を前述の第1の実施の形態と同様に巻き掛け、この第2駆動ベルト31が回転すると第2戸本体10bが開閉方向に移動するようにする。
【0062】
前述のようにして上枠1の収容空間1aにおける長手方向両側部に、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31をそれぞれ設ける。
前記第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31は幅方向ほぼ同一位置として設けてある。好ましくは、幅方向同一位置として設ける。
そして、前記第1駆動ベルト30の回転を伝動装置50で第2駆動ベルト31に、反対回りに回転するように伝達し、駆動プーリ4を回転することで第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31が同期して反対回りに確実に回転するようにする。
【0063】
例えば、前記第1従動プーリ6aと第2従動プーリ6bを連動装置50で、第1従動プーリ6aの回転によって第2従動プーリ6bが反対回りに回転するように連動する。
具体的には、第1従動プーリ6aの軸51に第1駆動ギヤ52を固定し、この第1駆動ギヤ52に噛合した第2駆動ギヤ53を第2従動プーリ6bの軸54に固定する。
【0064】
このようにすれば、第1駆動ベルト30の回転で第1従動プーリ6aが回転し、軸51、第1駆動ギヤ52、第2駆動ギヤ53、軸54を介して第2従動プーリ6bが、第1従動プーリ6aと同一速度で反対回りに回転する。
したがって、第1駆動ベルト30と第2駆動ベルト31が同期して、かつ反対回りに回転するので、第1戸本体10aと第2戸本体10bを確実に開閉移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す自動ドアの正面図である。
【図2】図1のA−A拡大詳細断面図である。
【図3】図1のB−B拡大詳細断面図である。
【図4】電動モータの回転を駆動プーリに伝達する部分の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す自動ドアの閉じた状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す自動ドアの開いた状態を示す正面図である。
【図7】図5のC−C拡大詳細断面図である。
【図8】図5のD−D拡大詳細断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す自動ドアの閉じた状態を示す正面図である。
【図10】図9のE視拡大平面図である。
【符号の説明】
【0066】
1…上枠、1a…収容空間、2…レール部、3…電動モータ、4…駆動プーリ、5…ギヤボックス、6…従動プーリ、7…駆動ベルト、7a…下側部分、7b…上側部分、7c…長手方向一端部、7d…長手方向他端部、10…戸本体、11…戸車、12…ハンガー、20…第1側板、21…第2側板、22…上板、23…下板、30…第1駆動ベルト、31…第2駆動ベルト、50…伝動装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容空間1aを有すると共に、その収容空間1aの下部に水平方向に延びるレール部2を備えた上枠1と、
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向一端側に垂直に設けた駆動プーリ4と、この駆動プーリ4を回転する電動モータ3と、
前記上枠1の収容空間1aにおける長手方向他端側に垂直に設けた従動プーリ6と、
前記駆動プーリ4と従動プーリ6とに亘って下側部分7aと上側部分7bとを有するように垂直に巻き掛けた駆動ベルト7と、
戸本体10の上部に、戸本体10の移動方向に間隔を置いて取付けた複数の戸車11とを備え、
前記戸本体10を前記レール部2に沿って移動自在に吊り下げ、前記戸本体10と駆動ベルト7とを連結し、前記電動モータ3を駆動することで戸本体10を開閉移動するようにした自動ドアであって、
前記駆動ベルト7の下側部分7aは、前記レール部2よりも上方で、かつ前記戸車11の最上部よりも下方に位置し、
前記駆動ベルト7と戸車11は幅方向位置がほぼ同一で、
前記駆動ベルト7と戸本体10は、その戸本体10に取付けた複数の戸車11間に駆動ベルト7の下側部分7aが存在せずに、かつ上側部分7bが戸車11よりも上方に位置するように連結されていることを特徴とする自動ドア。
【請求項2】
駆動ベルト7の下側部分7aは、前記戸車11の中心軸11cよりもレール部2寄りに位置する請求項1記載の自動ドア。
【請求項3】
上枠1は、幅方向一方側の第1側板20と幅方向他方側の第2側板21と上板22と下板23で収容空間1aを形成すると共に、その下板23の第2側板側21にレール部2を有し、
前記第1側板20の内面20aから駆動ベルト7までの距離aが、前記第1側板20の内面20aから戸車11の外側面11aまでの距離bよりも小さい請求項1又は2記載の自動ドア。
【請求項4】
第1側板20の内面20aから電動モータ3の外側面3aまでの距離cは、第1側板20の内面20aから戸車11の外側面11aまでの距離bよりも小さく、かつ第1側板20の内面20aから駆動ベルト7までの距離aよりも大きい請求項3記載の自動ドア。
【請求項5】
電動モータ3の回転軸3cをレール部2と平行で、かつ水平とし、駆動プーリ4の軸4aをレール部2と直角で、かつ水平とし、
前記回転軸3cと軸4aをほぼ同一高さとすると共に、その回転軸3cの回転をギヤボックス5内の歯車で前記軸4aに伝えるようにした請求項1又は2又は3又は4記載の自動ドア。
【請求項6】
駆動ベルト7を不連続とし、かつその長手方向両端部7c,7dが下側部分7aとなるように駆動プーリ4と従動プーリ6とに巻き掛け、
前記駆動ベルト7の長手方向一端部7cを、戸本体10における最も長手方向一端側の戸車11よりも長手方向一端寄りに連結し、
前記駆動ベルト7の長手方向他端部7dを、戸本体10における最も長手方向他端側の戸車11よりも長手方向他端寄りに連結することで、駆動ベルト7の下側部分7dが戸車11間に存在しないようにした請求項1〜5いずれか1項に記載の自動ドア。
【請求項7】
第1戸本体10aと第2戸本体10bを有した両開きタイプの自動ドアとし、
駆動プーリ4に巻き掛けた無端状の第1駆動ベルト30の上側部分30aの長手方向端部30bを第2戸本体10bに連結し、かつ下側部分30cの長手方向端部30dを第1戸本体10aに連結し、
従動プーリ6に巻き掛けた無端状の第2駆動ベルト31の上側部分31aの長手方向端部31bを第1戸本体10aに連結し、かつ下側部分31cの長手方向端部31dを第2戸本体10bに連結して駆動プーリ4を回転することで第1戸本体10aと第2戸本体10bが同期して開閉移動するようにした請求項1記載の自動ドア。
【請求項8】
第1戸本体10aと第2戸本体10bを有した両開きタイプの自動ドアとし、
前記第1戸本体10aを開閉移動する第1駆動ベルト30と第2戸本体10bを開閉移動する第2駆動ベルト31を、上枠1の収容空間1aにおける長手方向両側部に、幅方向ほぼ同一位置としてそれぞれ設け、
前記第1駆動ベルト30を駆動プーリ4で回転すると共に、その第1駆動ベルト30の回転を第2駆動ベルト31に、当該第2駆動ベルト31が反対回りに回転するように伝達する伝動装置50を設けた請求項1記載の自動ドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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