説明

茸培地の殺菌システムと装置

【課題】きのこ栽培において、従来の常圧殺菌方法より燃料消費が少なく培地の乾きのない培地の殺菌装置及び殺菌システムを提供する。
【解決手段】ボイラーから発生した蒸気が蒸気バルブA2を開けることで第1殺菌釜6に入り約1時間半から2時間で100度に達する。その後蒸気バルブA2を閉め蒸気バルブB4を少し開け室外排気バルブ11を閉める。第1殺菌釜6に入った蒸気は第1釜排気管7を通り安定装置8内に排出され安定装置8内温度を安定維持する、安定装置8から排気された蒸気は室外排気管12を通り外に放出させ、この状態を約5時間維持する事で培地を殺菌する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、きのこ栽培で、培地の殺菌をする時に、燃料を節約する事が出来るシステムと装置である。
【背景技術】
【0002】
従来の殺菌方法は、常圧殺菌と高圧殺菌を用いており、常圧殺菌では、ボイラーで発生させた蒸気を入れ約1時間半から2時間で100度近辺に温度を上げこの温度を維持させる為に大量の蒸気を放出し8時間〜9時間を要している。
常圧殺菌では高圧殺菌の約3倍の油を消費するが、釜の安さや、高圧殺菌で起る培地の乾きを嫌い常圧殺菌を好む人が多い。
【0003】
高圧殺菌ではボイラーで発生させた蒸気を入れ、約2時間半で約100度まで温度を上げ、約1時間半廃棄口から蒸気を排気し、廃棄口のバルブを閉めて115度〜125度まで上げ、約2時間放置した後廃棄口を開け蒸気をゆっくり放出する。(直火炊きでも水を沸騰させ蒸気を発生させ同じ事をする)
【発明が解決しょうとする課題】
【0004】
従来の常圧殺菌方法では大量の燃料を消費し時間も掛かる、高圧殺菌より尚燃料消費が少なく培地の乾きのない殺菌方法、複数釜の燃料削減システム。
【0005】
本発明は、昨今の原油高騰による生産者の負担を減らし、尚且つ二酸化炭素の排出を押え環境に優しいシステム。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する為に、装置を取り付け釜内温度を少量の蒸気で温度を一定に維持し燃料の削減を図る。
【0007】
複数釜では排気管の接続で温度を一定に維持し燃料の削減をする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面1を参照して説明する。
ボイラーから発生した蒸気が(1)ボイラー蒸気管を通り(2)蒸気バルブAを開け(3)の減圧弁を通り(5)釜への蒸気管から(6)第1殺菌釜に入り約1時間半から2時間で100度に達したら(2)蒸気バルブAを閉め(4)の蒸気バルブBを少し開け(11)室外排気バルブを閉める(6)第1殺菌釜に入った蒸気は(7)第1釜排気管を通り(8)安定装置内の(9)弁を押し排出され安定した温度を維持する、(8)安定装置から排気された蒸気は、(12)室外排気管を通り外に放出させ、この状態を約5時間維持する事で本技術の発明を完成する事ができた。
【0009】
複数釜での形態を実施例に基づき図面2を参照して説明する。
ボイラーから発生した蒸気が(1)ボイラー蒸気管を通り(2)蒸気バルブAを開け(3)の減圧弁を通り(5)釜への蒸気管から(6)第1殺菌釜と(14)第2殺菌釜に入る(6)第1殺菌釜の排気蒸気は(7)第1釜排気管を通り(14)第2殺菌釜に入り(15)第2釜排気管を通り(12)室外排気管から放出し、この状態で約1時間半から2時間で100度に達したら(2)蒸気バルブAを閉め(4)の蒸気バルブBを少し開け(13)第2蒸気バルブを閉め(11)室外排気バルブ閉める(6)第1殺菌釜に入った蒸気は(7)第1釜排気管を通り(14)第2殺菌釜に入り(15)第2釜排気管を通り(8)安定装置に入る(9)弁が安定した温度を維持する、(8)安定装置から排気された蒸気は、(12)室外排気管を通り外に放出させ、この状態を約5時間維持する事で本技術の発明を完成する事ができた。
【発明の効果】
【0010】
本発明は説明したように構成されているので、下記に記載されるような効果を奏する
【0011】
常圧殺菌に比べ、燃料が三分の一に削減され燃焼時間も2時間短縮された。
【0012】
さらに高圧殺菌に比べ燃料が20%削減され、二酸化炭素の排出を押え環境に優しいシステムになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本図は本発明による釜1台の配管システム模式図である。
【図2】本図は本発明による釜2台の配管システム模式図である。
【符号の説明】
1 ボイラー蒸気管
2 蒸気開閉バルブA
3 減圧弁
4 蒸気開閉バルブB
5 釜への蒸気管
6 第1殺菌釜
7 第1釜排気管
8 安定化装置
9 弁
10 排水バルブ
11 室外排気バルブ
12 室外排気管
13 第2釜蒸気バルブ
14 第2殺菌釜
15 第2釜排気管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全に温度を一定に保つ装置
【請求項2】
燃料を削減した殺菌システム
【請求項3】
複数釜の燃料を削減した殺菌システム

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−159935(P2009−159935A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27032(P2008−27032)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【出願人】(597047783)有限会社マッシュテック (2)
【Fターム(参考)】