蓋付きカーテンボックスレイル
【課題】簡易な操作により、窓枠に取り付けることができる光密性に優れたカーテンボックスレイルを提供する。
【解決手段】カーテンを吊下げるランナー５を摺動自在に内装するレール溝６を下面に一本または複数本配設してある天板２の一体成型してある前面部２ｃに、この前面部の長さより長く、この前面部２ｃ表面を隠蔽する飾り板８を回動自在に軸装２ｇ配置し、この天板２の左右側面に前記飾り板８と同じ長さの側板７を嵌着し、前記天板、前記飾り板８及び左右両側板７にて前記ヘッド部内を光密性のボックスとしてなる構成とした。
【解決手段】カーテンを吊下げるランナー５を摺動自在に内装するレール溝６を下面に一本または複数本配設してある天板２の一体成型してある前面部２ｃに、この前面部の長さより長く、この前面部２ｃ表面を隠蔽する飾り板８を回動自在に軸装２ｇ配置し、この天板２の左右側面に前記飾り板８と同じ長さの側板７を嵌着し、前記天板、前記飾り板８及び左右両側板７にて前記ヘッド部内を光密性のボックスとしてなる構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、室内の窓等に取り付けるカーテンを吊り下げるカーテンレールを配設するカーテンボックスレイルに関する。特に、窓枠への取り付けやカーテンの吊下げ作業が簡易である蓋付きカーテンボックスレイルに関する。
【背景技術】
【０００２】
窓等にカーテンを装着するカーテンレールを固着したヘッド部分において室内側からカーテン上部のカーテンレール等が見えると見苦しいものであった。そのため内部構造が見えないように前板を配置したカーテンボックスレイルが知られている。この前板が固着されているとカーテンの上端吊金具をランナーに取り付ける作業の際には前板が邪魔であり、吊下げ作業が面倒であった。そのためこの前板を取り外し可能なように着脱自在にしたものなどが提案されている。例えば、特許文献１のカーテンボックスが提案されている。このような前板を着脱自在にしたものはカーテンをした時のボックス部分からの光漏れが多く。見苦しさは解消されたが光密性が改善されなかった。
【０００３】
【特許文献１】特開平１１−２６７００７号公報第１頁、図１この特許文献１の構造では天板の先端部の膨張部に弾力性のある前板の内側に突設したアダプタの開口部を外側から包み込むように外装して前板を取り付けるものであり、この前板を回動しながら前板を取り外し可能にした構造である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来のカーテンボックスレイルでは前板の着脱が可能であるが、作業時のみ前板を回転させて作業空間から避退させることはできない。また、充分な内部の光密性が得られず、屋外からの光漏れがあって問題であった。
【０００５】
この発明の課題は、簡易な操作により、窓枠に取り付けることができる光密性に優れた蓋付きカーテンボックスレイルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
以上の課題を達成するために、本発明に係る蓋付きカーテンボックスレイルは、カーテンを吊下げるランナーを摺動自在に内装するレール溝を下面に一本または複数本配設してある天板の一体成型してある前面部に、この前面部の長さより長く、この前面部表面を隠蔽する飾り板を回動自在に軸装配置し、この天板の左右側面に前記飾り板と同じ長さの側板を嵌着し、前記天板、前記飾り板及び左右両側板にて前記ヘッド部内を光密性のボックスとしてなることを特徴とする蓋付きカーテンボックスレイルの構成である。
【０００７】
この発明の前記課題は、前記天板の前面部の上端縁に円弧状の嵌合溝を長手方向に形成し、この嵌合溝に回動自在に嵌合する軸部を前記飾り板の端縁に形成し、また、前記前面部に係着する係合条片を前記飾り板に配設し、この飾り板が前記軸部を中心に回動して、前記飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着させて前面部を被覆し、この飾り板、前記天板、前記両側板によって前記ヘッド内部の光密性を維持するようにしてある蓋付きカーテンボックスレイルの構成によって達成できる。
【０００８】
更に、本発明の課題は、前記天板、前記飾り板及び前記側板が硬質性の合成樹脂で形成され、天板の下面に形成した２本のレール溝の側面及び前面部の空間部に嵌挿する張出片を前記側板の内側に突設し、この側板の張出片を前記天板の前記側面の空間部に嵌着し、前記天板の前面部の上端縁に回動自在に軸装した飾り板を前面部にあてがい、この飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着してヘッド部を光密性のボックス状に形成する蓋付きカーテンボックスレイルの構成によって達成できる。
【０００９】
この発明の前記課題は、天板の下面にカーテンを吊下げるランナーを摺動自在に設けた溝部を配置し、室内側に前面板を配置してなるカーテンボックスレイルにおいて、天板が上側に段部を備えた上面板と下側にランナーを摺動するレール溝を少なくとも１本配設してある下面板との二層からなり、この上面板と下面板との間隙にレール溝であるランナーの滑走部を形成し、この天板の前面部の内側に形成した空間部側面と前記滑走部側面に嵌合する側板の張出片をそれぞれ嵌合して左右側面を前記天板に密着し、前記ランナーにカーテンを吊下げ作業を行なった後、前記天板の前面部上端縁に形成した円弧溝に軸装してある飾り板を回動して前面部を隠蔽し、この飾り板内面の係合条片を前記天板の前面板表面に係着して、前記側板と前記飾り板との接合部にＬ字状の隅片を挿入して光密性のボックスを形成してなるカーテンボックスレイルの構成によって達成できる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルは、カーテンレールを内蔵した天板の前面部に側板と同じ幅（長さ）の開閉自在の飾り板を軸支してあるからカーテンの取り付け作業に際しては、飾り板を取り外すことなく、回動して内部を開きカーテンのランナーへの取付け作業が容易に行なえる。カーテンを吊下げた後、飾り板を回動して閉塞すれば側板と共にヘッド部内の光密性が維持され、外部からの光漏れを完全に防止することができる。
【００１１】
また、本発明のカーテンボックスレイルは、天板を取り付けるときに天板のみブラケットに嵌合して取り付け、その後、側板を天板の側面からランナーの滑走部や前面部の空間部に張出片を嵌挿して固着し、予め天板の前面部上端縁の円弧溝に軸装してある飾り板を回動して前面部に係着して前面部を完全に隠蔽し、飾り板と側板との接合部分に隅片を装着してボックスを形成するからこのボックスからの光漏れは完全に防止することができる。
【００１２】
また、天板の壁側部分はブラケットに天板を取り付け作業を行なった後、目隠し板をブラケットの固着部に嵌着することになるから天板の取付け作業が楽であり、遮光性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明に係る蓋付きカーテンボックスレイルの実施の形態について図面を参照して詳述する。
図１は本発明の蓋付きカーテンボックスレイルの側板を除去した状態を示す説明図である。図２は本発明の蓋付カーテンボックスレイルの壁面に取り付けた状態を示す縦断面図である。図３は本発明カーテンボックスレイルの側板の内面を示す説明図である。
【００１４】
図１に示すように窓枠の上端に取り付ける（ねじ止め）ブラケット１は窓壁側に近接して目隠し板３を装着する固着部４が配設してある。固着部４のかぎ部に目隠し板３の係合部を係着する。これによって天板２の遮光性が保たれる。一方硬質性の合成樹脂製の天板２の上面板２ａの段部にブラケット１の末端に係合する係合溝２ｄを設けてある。この天板２の後端（壁側）に前記ブラケット１の固着部４の突起１ａと係合する係合溝２ｅが穿ってある。この天板２の上面板２ａと一定の間隔（カーテンランナーの滑走部が嵌挿できる間隔）を設けて下面板２ｂがあり、この天板２の前端には所定の幅の前面部２ｃが長手方向に沿って一体的に形成され、同様にこの前面部２ｃも二重になって空間部２ｆ、この前面部２ｃの上端縁に円弧溝２ｇ、これと平行に下端側には係着部２ｈが形成している。この係着部２ｈは図面において半円形に形成されているが、この形状に限定されることなく、係合できる形状で、三角、鍵型であってもよい。
【００１５】
この天板２の下面板２ｂにはランナー５が滑走するレール溝６,６が穿ってあり、上面板２ａとの間の空間にランナー５の滑走部を形成している。
この天板２の側面に取り付ける側板７の内面には天板２の滑走部内に嵌挿する張出片７ａ及び前面部２ｃの空間部２ｆに嵌挿する張出片７ｂが固着してある。
【００１６】
天板２の前面部２ｃの長手方向に穿った円弧溝２ｇに嵌合する軸部８ａ、および係着部２ｈに係合する係合条片８ｂを裏側に備えた飾り板８が天板２などと同じ物質で型造してある。この飾り板８は室内側（外面）に模様が施してあり、側板７と同じ幅にしてある。
【００１７】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルの組立て工程について説明する。
図１に示すように、窓枠または壁面の所定の位置にブラケット１をねじ釘などで固定するとともにブラケット１の壁側もねじで固定し、この壁側位置に固着部４を固着する。天板２の上面板２ａの溝２ｄにブラケット１の末端を挿入すると同時に天板２壁側の溝２ｅにブラケット１の固着部４の突起を挿入し、複数のブラケット１によって天板２を壁面に取り付ける。ブラケット１に固着した固着部４のかぎ部に目隠し板３の係合部を嵌合する（図１鎖線図参照）。この目隠し板３の両側縁は柔軟性の合成樹脂片３ａから形成してあり、壁面への密着性に優れ、天板２との接触部分も光密性に適している。
【００１８】
壁面などに取り付けられた天板２の前面部２ｃの上端縁に形成した円弧溝２ｇに飾り板８の軸部８ａを嵌合して飾り板８を天板２に嵌着する。この飾り板８は図１に鎖線で示されるように回動することができる。この天板２の下面板２ｂのレール溝６、６に下側に吊り輪を形成したランナー５を複数個嵌挿する。
【００１９】
この天板２の左右側面に側板７の張出片７ａ，７ａ、７ｂ及び７ｃ
をそれぞれ対応する天板２の凹部（ランナー５の滑走部、前面板２ｃの空間部２ｆ及び上面板２ａと下面板２ｂとの間の空隙）に嵌合して側板７を天板２に嵌着する。１０はカーテンを吊下げるフックで下面板２ｂのレール溝６に嵌挿する。
このように天板２に飾り板８、側板７を固着して箱体にしてカーテンボックスレイルを形成し、飾り板８を上方に回動して開放し、カーテンの取り付け作業を行なうことができる。カーテンレール（レール溝６）のランナー５にカーテンを吊下げた後、飾り板８を軸部８ａ中心に回動して係合条片８ｂを前面部２ｃに係着２ｈする。
更に、側板7と飾り板８との接合部分に隅片９を嵌装して接合を強固にし、角部の隙間が塞がれている。
【００２０】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルは飾り板８が天板２の前面部２ｃを覆うように形成してあるので側板７と共にヘッド部がボックス状に構成され、カーテンの上部の遮光性が完全に維持できる。特に、全体が簡易に組み立てられるので、家庭内の取り付け作業が容易にできる。
【産業上の利用可能性】
【００２１】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルは、簡易に組み立てられるので取り付け作業が短時間にできる。しかも窓枠等に取り付けた後は光密性に優れ、室内への光漏れは完全に防止することができるので室内の暗さを保持できる。特に寝室においては睡眠の妨げにならない。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の蓋付きカーテンボックスレイルの側板を除去した状態の説明図である。
【図２】本発明のカーテンボックスレイルを壁面２取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図３】図３は本発明カーテンボックスレイルの側板の内面を示す説明図である。
【符号の説明】
【００２３】
１ ブラケット
２ 天板
２ａ 上面板
２ｂ 下面板
２ｃ 前面部
２ｄ 段部
２ｅ 係合溝
２ｆ 空間部
２ｇ 円弧溝
２ｈ 係着部
３ 目隠し板
４ 固着部
５ ランナー
６ レール溝
７ 側板
７ａ 張出片
７ｂ Ｌ字突起
８ 飾り板
８ａ 軸部
８ｂ 係合突条
９ 隅板
１０ フック
【技術分野】
【０００１】
この発明は、室内の窓等に取り付けるカーテンを吊り下げるカーテンレールを配設するカーテンボックスレイルに関する。特に、窓枠への取り付けやカーテンの吊下げ作業が簡易である蓋付きカーテンボックスレイルに関する。
【背景技術】
【０００２】
窓等にカーテンを装着するカーテンレールを固着したヘッド部分において室内側からカーテン上部のカーテンレール等が見えると見苦しいものであった。そのため内部構造が見えないように前板を配置したカーテンボックスレイルが知られている。この前板が固着されているとカーテンの上端吊金具をランナーに取り付ける作業の際には前板が邪魔であり、吊下げ作業が面倒であった。そのためこの前板を取り外し可能なように着脱自在にしたものなどが提案されている。例えば、特許文献１のカーテンボックスが提案されている。このような前板を着脱自在にしたものはカーテンをした時のボックス部分からの光漏れが多く。見苦しさは解消されたが光密性が改善されなかった。
【０００３】
【特許文献１】特開平１１−２６７００７号公報第１頁、図１この特許文献１の構造では天板の先端部の膨張部に弾力性のある前板の内側に突設したアダプタの開口部を外側から包み込むように外装して前板を取り付けるものであり、この前板を回動しながら前板を取り外し可能にした構造である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来のカーテンボックスレイルでは前板の着脱が可能であるが、作業時のみ前板を回転させて作業空間から避退させることはできない。また、充分な内部の光密性が得られず、屋外からの光漏れがあって問題であった。
【０００５】
この発明の課題は、簡易な操作により、窓枠に取り付けることができる光密性に優れた蓋付きカーテンボックスレイルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
以上の課題を達成するために、本発明に係る蓋付きカーテンボックスレイルは、カーテンを吊下げるランナーを摺動自在に内装するレール溝を下面に一本または複数本配設してある天板の一体成型してある前面部に、この前面部の長さより長く、この前面部表面を隠蔽する飾り板を回動自在に軸装配置し、この天板の左右側面に前記飾り板と同じ長さの側板を嵌着し、前記天板、前記飾り板及び左右両側板にて前記ヘッド部内を光密性のボックスとしてなることを特徴とする蓋付きカーテンボックスレイルの構成である。
【０００７】
この発明の前記課題は、前記天板の前面部の上端縁に円弧状の嵌合溝を長手方向に形成し、この嵌合溝に回動自在に嵌合する軸部を前記飾り板の端縁に形成し、また、前記前面部に係着する係合条片を前記飾り板に配設し、この飾り板が前記軸部を中心に回動して、前記飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着させて前面部を被覆し、この飾り板、前記天板、前記両側板によって前記ヘッド内部の光密性を維持するようにしてある蓋付きカーテンボックスレイルの構成によって達成できる。
【０００８】
更に、本発明の課題は、前記天板、前記飾り板及び前記側板が硬質性の合成樹脂で形成され、天板の下面に形成した２本のレール溝の側面及び前面部の空間部に嵌挿する張出片を前記側板の内側に突設し、この側板の張出片を前記天板の前記側面の空間部に嵌着し、前記天板の前面部の上端縁に回動自在に軸装した飾り板を前面部にあてがい、この飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着してヘッド部を光密性のボックス状に形成する蓋付きカーテンボックスレイルの構成によって達成できる。
【０００９】
この発明の前記課題は、天板の下面にカーテンを吊下げるランナーを摺動自在に設けた溝部を配置し、室内側に前面板を配置してなるカーテンボックスレイルにおいて、天板が上側に段部を備えた上面板と下側にランナーを摺動するレール溝を少なくとも１本配設してある下面板との二層からなり、この上面板と下面板との間隙にレール溝であるランナーの滑走部を形成し、この天板の前面部の内側に形成した空間部側面と前記滑走部側面に嵌合する側板の張出片をそれぞれ嵌合して左右側面を前記天板に密着し、前記ランナーにカーテンを吊下げ作業を行なった後、前記天板の前面部上端縁に形成した円弧溝に軸装してある飾り板を回動して前面部を隠蔽し、この飾り板内面の係合条片を前記天板の前面板表面に係着して、前記側板と前記飾り板との接合部にＬ字状の隅片を挿入して光密性のボックスを形成してなるカーテンボックスレイルの構成によって達成できる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルは、カーテンレールを内蔵した天板の前面部に側板と同じ幅（長さ）の開閉自在の飾り板を軸支してあるからカーテンの取り付け作業に際しては、飾り板を取り外すことなく、回動して内部を開きカーテンのランナーへの取付け作業が容易に行なえる。カーテンを吊下げた後、飾り板を回動して閉塞すれば側板と共にヘッド部内の光密性が維持され、外部からの光漏れを完全に防止することができる。
【００１１】
また、本発明のカーテンボックスレイルは、天板を取り付けるときに天板のみブラケットに嵌合して取り付け、その後、側板を天板の側面からランナーの滑走部や前面部の空間部に張出片を嵌挿して固着し、予め天板の前面部上端縁の円弧溝に軸装してある飾り板を回動して前面部に係着して前面部を完全に隠蔽し、飾り板と側板との接合部分に隅片を装着してボックスを形成するからこのボックスからの光漏れは完全に防止することができる。
【００１２】
また、天板の壁側部分はブラケットに天板を取り付け作業を行なった後、目隠し板をブラケットの固着部に嵌着することになるから天板の取付け作業が楽であり、遮光性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明に係る蓋付きカーテンボックスレイルの実施の形態について図面を参照して詳述する。
図１は本発明の蓋付きカーテンボックスレイルの側板を除去した状態を示す説明図である。図２は本発明の蓋付カーテンボックスレイルの壁面に取り付けた状態を示す縦断面図である。図３は本発明カーテンボックスレイルの側板の内面を示す説明図である。
【００１４】
図１に示すように窓枠の上端に取り付ける（ねじ止め）ブラケット１は窓壁側に近接して目隠し板３を装着する固着部４が配設してある。固着部４のかぎ部に目隠し板３の係合部を係着する。これによって天板２の遮光性が保たれる。一方硬質性の合成樹脂製の天板２の上面板２ａの段部にブラケット１の末端に係合する係合溝２ｄを設けてある。この天板２の後端（壁側）に前記ブラケット１の固着部４の突起１ａと係合する係合溝２ｅが穿ってある。この天板２の上面板２ａと一定の間隔（カーテンランナーの滑走部が嵌挿できる間隔）を設けて下面板２ｂがあり、この天板２の前端には所定の幅の前面部２ｃが長手方向に沿って一体的に形成され、同様にこの前面部２ｃも二重になって空間部２ｆ、この前面部２ｃの上端縁に円弧溝２ｇ、これと平行に下端側には係着部２ｈが形成している。この係着部２ｈは図面において半円形に形成されているが、この形状に限定されることなく、係合できる形状で、三角、鍵型であってもよい。
【００１５】
この天板２の下面板２ｂにはランナー５が滑走するレール溝６,６が穿ってあり、上面板２ａとの間の空間にランナー５の滑走部を形成している。
この天板２の側面に取り付ける側板７の内面には天板２の滑走部内に嵌挿する張出片７ａ及び前面部２ｃの空間部２ｆに嵌挿する張出片７ｂが固着してある。
【００１６】
天板２の前面部２ｃの長手方向に穿った円弧溝２ｇに嵌合する軸部８ａ、および係着部２ｈに係合する係合条片８ｂを裏側に備えた飾り板８が天板２などと同じ物質で型造してある。この飾り板８は室内側（外面）に模様が施してあり、側板７と同じ幅にしてある。
【００１７】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルの組立て工程について説明する。
図１に示すように、窓枠または壁面の所定の位置にブラケット１をねじ釘などで固定するとともにブラケット１の壁側もねじで固定し、この壁側位置に固着部４を固着する。天板２の上面板２ａの溝２ｄにブラケット１の末端を挿入すると同時に天板２壁側の溝２ｅにブラケット１の固着部４の突起を挿入し、複数のブラケット１によって天板２を壁面に取り付ける。ブラケット１に固着した固着部４のかぎ部に目隠し板３の係合部を嵌合する（図１鎖線図参照）。この目隠し板３の両側縁は柔軟性の合成樹脂片３ａから形成してあり、壁面への密着性に優れ、天板２との接触部分も光密性に適している。
【００１８】
壁面などに取り付けられた天板２の前面部２ｃの上端縁に形成した円弧溝２ｇに飾り板８の軸部８ａを嵌合して飾り板８を天板２に嵌着する。この飾り板８は図１に鎖線で示されるように回動することができる。この天板２の下面板２ｂのレール溝６、６に下側に吊り輪を形成したランナー５を複数個嵌挿する。
【００１９】
この天板２の左右側面に側板７の張出片７ａ，７ａ、７ｂ及び７ｃ
をそれぞれ対応する天板２の凹部（ランナー５の滑走部、前面板２ｃの空間部２ｆ及び上面板２ａと下面板２ｂとの間の空隙）に嵌合して側板７を天板２に嵌着する。１０はカーテンを吊下げるフックで下面板２ｂのレール溝６に嵌挿する。
このように天板２に飾り板８、側板７を固着して箱体にしてカーテンボックスレイルを形成し、飾り板８を上方に回動して開放し、カーテンの取り付け作業を行なうことができる。カーテンレール（レール溝６）のランナー５にカーテンを吊下げた後、飾り板８を軸部８ａ中心に回動して係合条片８ｂを前面部２ｃに係着２ｈする。
更に、側板7と飾り板８との接合部分に隅片９を嵌装して接合を強固にし、角部の隙間が塞がれている。
【００２０】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルは飾り板８が天板２の前面部２ｃを覆うように形成してあるので側板７と共にヘッド部がボックス状に構成され、カーテンの上部の遮光性が完全に維持できる。特に、全体が簡易に組み立てられるので、家庭内の取り付け作業が容易にできる。
【産業上の利用可能性】
【００２１】
本発明の蓋付きカーテンボックスレイルは、簡易に組み立てられるので取り付け作業が短時間にできる。しかも窓枠等に取り付けた後は光密性に優れ、室内への光漏れは完全に防止することができるので室内の暗さを保持できる。特に寝室においては睡眠の妨げにならない。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の蓋付きカーテンボックスレイルの側板を除去した状態の説明図である。
【図２】本発明のカーテンボックスレイルを壁面２取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図３】図３は本発明カーテンボックスレイルの側板の内面を示す説明図である。
【符号の説明】
【００２３】
１ ブラケット
２ 天板
２ａ 上面板
２ｂ 下面板
２ｃ 前面部
２ｄ 段部
２ｅ 係合溝
２ｆ 空間部
２ｇ 円弧溝
２ｈ 係着部
３ 目隠し板
４ 固着部
５ ランナー
６ レール溝
７ 側板
７ａ 張出片
７ｂ Ｌ字突起
８ 飾り板
８ａ 軸部
８ｂ 係合突条
９ 隅板
１０ フック
【特許請求の範囲】
【請求項１】
窓枠の上辺にカーテンを吊下げる多数のランナーを摺動自在に配設するカーテンレールを内装したヘッド部を取り付け、このヘッド部の室内側に前面板を備えたカーテンボックスレイルにおいて、
カーテンを吊下げるランナーを摺動自在に内装するレール溝を下面に一本または複数本配設してある天板の一体成型してある前面部に、この前面部の長さより長く、この前面部表面を隠蔽する飾り板を回動自在に軸装配置し、この天板の左右側面に前記飾り板と同じ長さの側板を嵌着し、前記天板、前記飾り板及び左右両側板にて前記ヘッド部内を光密性のボックスとしてなることを特徴とする蓋付きカーテンボックスレイル。
【請求項２】
前記天板の前面部の上端縁に円弧状の嵌合溝を長手方向に形成し、この嵌合溝に回動自在に嵌合する軸部を前記飾り板の端縁に形成し、また、前記前面部に係着する係合条片を前記飾り板に配設し、この飾り板が前記軸部を中心に回動して、前記飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着させて前面部を被覆し、この飾り板、前記天板、前記両側板によって前記ヘッド内部の光密性を維持するようにしてあることを特徴とする請求項１に記載の蓋付きカーテンボックスレイル。
【請求項３】
前記天板、前記飾り板及び前記側板が硬質性の合成樹脂で形成され、天板の下面に形成した２本のレール溝の側面及び前面部の空間部に嵌挿する張出片を前記側板の内側に突設し、この側板の張出片を前記天板の前記側面の空間部に嵌着し、前記天板の前面部の上端縁に回動自在に軸装した飾り板を前面部にあてがい、この飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着してヘッド部を光密性のボックス状に形成することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の蓋付きカーテンボックスレイル。
【請求項４】
天板の下面にカーテンを吊下げるランナーを摺動自在に設けた溝部を配置し、室内側に前面板を配置してなるカーテンボックスレイルにおいて、
天板が上側に段部を備えた上面板と下側にランナーを摺動するレール溝を少なくとも１本配設してある下面板との二層からなり、この上面板と下面板との間隙にレール溝であるランナーの滑走部を形成し、この天板の前面部の内側に形成した空間部側面と前記滑走部側面に嵌合する側板の張出片をそれぞれ嵌合して左右側面を前記天板に密着し、前記ランナーにカーテンを吊下げ作業を行なった後、前記天板の前面部上端縁に形成した円弧溝に軸装してある飾り板を回動して前面部を隠蔽し、この飾り板内面の係合条片を前記天板の前面板表面に係着してなることを特徴とするカーテンボックスレイル。
【請求項１】
窓枠の上辺にカーテンを吊下げる多数のランナーを摺動自在に配設するカーテンレールを内装したヘッド部を取り付け、このヘッド部の室内側に前面板を備えたカーテンボックスレイルにおいて、
カーテンを吊下げるランナーを摺動自在に内装するレール溝を下面に一本または複数本配設してある天板の一体成型してある前面部に、この前面部の長さより長く、この前面部表面を隠蔽する飾り板を回動自在に軸装配置し、この天板の左右側面に前記飾り板と同じ長さの側板を嵌着し、前記天板、前記飾り板及び左右両側板にて前記ヘッド部内を光密性のボックスとしてなることを特徴とする蓋付きカーテンボックスレイル。
【請求項２】
前記天板の前面部の上端縁に円弧状の嵌合溝を長手方向に形成し、この嵌合溝に回動自在に嵌合する軸部を前記飾り板の端縁に形成し、また、前記前面部に係着する係合条片を前記飾り板に配設し、この飾り板が前記軸部を中心に回動して、前記飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着させて前面部を被覆し、この飾り板、前記天板、前記両側板によって前記ヘッド内部の光密性を維持するようにしてあることを特徴とする請求項１に記載の蓋付きカーテンボックスレイル。
【請求項３】
前記天板、前記飾り板及び前記側板が硬質性の合成樹脂で形成され、天板の下面に形成した２本のレール溝の側面及び前面部の空間部に嵌挿する張出片を前記側板の内側に突設し、この側板の張出片を前記天板の前記側面の空間部に嵌着し、前記天板の前面部の上端縁に回動自在に軸装した飾り板を前面部にあてがい、この飾り板の係合条片を前記天板の前面部に係着してヘッド部を光密性のボックス状に形成することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の蓋付きカーテンボックスレイル。
【請求項４】
天板の下面にカーテンを吊下げるランナーを摺動自在に設けた溝部を配置し、室内側に前面板を配置してなるカーテンボックスレイルにおいて、
天板が上側に段部を備えた上面板と下側にランナーを摺動するレール溝を少なくとも１本配設してある下面板との二層からなり、この上面板と下面板との間隙にレール溝であるランナーの滑走部を形成し、この天板の前面部の内側に形成した空間部側面と前記滑走部側面に嵌合する側板の張出片をそれぞれ嵌合して左右側面を前記天板に密着し、前記ランナーにカーテンを吊下げ作業を行なった後、前記天板の前面部上端縁に形成した円弧溝に軸装してある飾り板を回動して前面部を隠蔽し、この飾り板内面の係合条片を前記天板の前面板表面に係着してなることを特徴とするカーテンボックスレイル。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００６−１６７２３５（Ｐ２００６−１６７２３５Ａ）
【公開日】平成１８年６月２９日（２００６．６．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３６５２２５（Ｐ２００４−３６５２２５）
【出願日】平成１６年１２月１７日（２００４．１２．１７）
【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第３項適用申請有り 平成１６年１１月２４日から１１月２７日 社団法人国際家具産業振興会開催の「２００４東京国際家具見本市」に出品
【出願人】（５９６０２７７７１）ヨコタ量販株式会社 (11)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年６月２９日（２００６．６．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月１７日（２００４．１２．１７）
【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第３項適用申請有り 平成１６年１１月２４日から１１月２７日 社団法人国際家具産業振興会開催の「２００４東京国際家具見本市」に出品
【出願人】（５９６０２７７７１）ヨコタ量販株式会社 (11)
【Ｆターム（参考）】
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