説明

薪ストーブを利用した植物栽培装置及びハウス内植物栽培方法

【課題】燃焼させることが困難な杉や松などの針葉樹の生木を、薪として燃焼可能とした薪ストーブの燃焼熱を利用した植物栽培装置、及びハウス内植物栽培方法の技術を提供する。
【解決手段】薪ストーブ本体部11の上面11eは、鋼板で構成し上面11eの左端から右端に向かって、その中央部に略山形状又は三角状の屋根板17を載置・固定する。屋根板17は、吸入ダクト部13Bから流送された吸入空気を、直接に薪ストーブ本体部11の上面11eの接触させることなく、該薪ストーブ本体部11の左・右側面11g、11hと外枠ケース12との間に円滑に流送させる。前記外枠ケース12の下方部の左・右裾部12b、12bに熱風吐出孔21、21をそれぞれ形成する。該熱風吐出孔21、21の外側周囲は、筒体21a、21aを固定し、この筒体に圃場に敷設される熱風ダクト22、22の基端部を固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼させることが困難な杉や松などの針葉樹の生木を薪として燃焼可能とした薪ストーブの燃焼熱を利用した植物栽培装置及びハウス内植物栽培方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種の技術に於けるハウス内植物栽培装置及び植物栽培方法の例としては図9及び図10に示す登録第3045442号に係る登録実用新案公報に開示された技術がある。
これについて説明すれば、1は温風暖房機であって温風暖房機1の直下方向に吹出口2を設け、これに接続する温風ダクト3を埋設配管してある。温風暖房機1はその上部に送風扇4を備え、温風暖房機1が発生する温風を前記温風ダクト3に流送する。例えば間口18m、奥行54mの温室において、作業室のスペース間口18m、奥行9mを兼ね備えた温室(図示せず)の内部の片側妻面付近に温風暖房機1を設置し、温風暖房機1の直下方向に吹出口2を設け、温風ダクト3を温室内のグラウンド表面5より下方の土中6に埋設し、分岐継手7により図10に示すように途中6本に枝分けして温室奥行10m付近に立ち上がり枝管を立ち上げおのおのの高架ベンチ下に吐出ダクト8を設け暖房することにより作業室スペースがフルに利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録第3045442号登録実用新案公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は叙上した構成であるので次の課題が存在した。
すなわち、温風暖房機1はグラウンド表面5に設置されると共にその直下方向に吹出口2やこれに連続する温風ダクト3を土中6に埋設するため該土中6を掘削するための作業が要求される。従って温風暖房機1をグラウンド表面5に設置するための工事が大規模になるばかりかその費用が莫大に嵩み設置工期が長期化するという問題点があった。また、温風暖房機1から排出される温風は土中6に埋設された温風ダクト3を経由して吐出ダクト8まで流送され、そこで温風の流送圧を高める必要があり温風暖房機1や送風扇4を大型化するか小規模な農業用温室に限定されるという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、上記背景技術に存在する問題点を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置及びハウス内植物栽培方法は、森林又は人工林から伐採した杉や松等の針葉樹の間伐材を生木のままで薪として燃焼させることができ、処分が困難な前記間伐材等の木材資源を有効活用する植物栽培装置を実現すると共に植物栽培装置を圃場に於けるハウス内に設置したハウス内植物栽培方法を提供して叙上の問題点を解決すべく発明したものであって、次の構成手段から成立する。
【0006】
すなわち請求項1記載の発明によれば、各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置すると共に裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び該斜流ダクトファン部に収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置すると共に裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び該斜流ダクトファン部に収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記外ケースの上面から取出されかつ薪ストーブ本体部の燃焼室に連通して燃焼ガス量を制御するダンパーを介設した排気管と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明によれば、各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置して裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、外ケースに固定された高さ調整用緊締部品に係止・開放すると共に前記金属製枠台の脚部に穿孔された調整用孔と、該外ケースから前記薪ストーブ本体部に流送する熱風量を制御する熱風導入バルブと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明によれば、前記請求項1、2、又は3記載の発明に於いて、前記ファンモータの回動を制御するモータ駆動用スイッチ及び温度調節器のスイッチをAC電源に接続すると共に前記外ケースに固定したことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明によれば、前記請求項1、2、又は3記載の発明に於いて、前記外ケースの側面に傾倒防止部材を固定したことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明によれば、ハウス内植物栽培方法に於いて、前記請求項1、2又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置をハウス内に設置し該薪ストーブを利用した植物栽培装置の熱風吐出孔に所定長の熱風ダクトを接続し、さらに所定長の該熱風ダクトをハウス内の圃場に複数本を敷設して植物を栽培することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置及びハウス内植物栽培方法は叙上の構成を有するので次の効果がある。
すなわち請求項1記載の発明によれば、各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置すると共に裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び該斜流ダクトファン部に収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とした薪ストーブを利用した植物栽培装置を提供する。
このような構成としたので、本発明によれば乾燥させた木材等に代えて各種の生木を燃料とし伐採後の木材を薪ストーブの燃料に迅速に利用できるという効果がある。また、薪ストーブ本体部の上部から吸入装置により吸入空気を薪ストーブ本体部と外ケースとの間に取込んで熱風吐出孔から多量の熱風を排出し活用できるという効果がある。特に薪ストーブ本体部の上面に設けた略山形状屋根板により吸入空気が薪ストーブ本体部の上面に直接接触することなく薪ストーブ本体部と外ケースとの間に円滑に流送させて流過ロスを少なくし合理的に外部に排出できるので薪ストーブ本体部から発散する熱量を有効活用できるという効果がある。また、略山形状屋根板のサーモセンサを適切に動作させることによりファンモータを保護しかつ該ファンモータを円滑に制御できるという効果がある。さらに、本発明装置は概して薪ストーブ本体部とこれを被包する外ケースを備えることで簡単な構成をもって各種の機能を実現でき量産性が高いという効果がある。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置すると共に裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び該斜流ダクトファン部に収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記外ケースの上面から取出されかつ薪ストーブ本体部の燃焼室に連通して燃焼ガス量を制御するダンパーを介設した排気管と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とした薪ストーブを利用した植物栽培装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えて外ケースの上面に固定された排気管により薪ストーブ本体部の燃焼室に発生する燃焼ガス量を制御することができ燃焼室内を常に燃焼効率を高めるような環境条件に設定でき薪ストーブを円滑に少ない燃料で動作させるという効果がある。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置して裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、外ケースに固定された高さ調整用緊締部品に係止・開放すると共に前記金属製枠台の脚部に穿孔された調整用孔と、該外ケースから前記薪ストーブ本体部に流送する熱風量を制御する熱風導入バルブと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とする薪ストーブを利用した植物栽培装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えて金属性枠台の高さを適宜調整して斜流ダクト部の高さを好適条件に設定でき吸入空気の取入れ方向を適宜変更させると共にその吸入空気量を制御できるので熱風排出量を合理的に設定できるという効果がある。さらに、熱風導入バルブにより吸入装置から流送された空気又は薪ストーブ本体部で発生した熱風を適宜制御して薪ストーブ本体部の燃焼室に取入れることができ薪ストーブ本体部の燃焼効率を大幅に増進することができるという効果がある。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、前記ファンモータの回動を制御するモータ駆動用スイッチ及び温度調節器のスイッチをAC電源に接続すると共に前記外ケースに固定したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1、2、又は3記載の発明の効果に加えて吸入装置、とりわけファンモータの回転数を外部から作業者により高速又は低速に切替可能となり該吸入装置の保護を図り本発明装置から外部へ排出する熱風量を好適に制御すると共に吸入装置の耐久性を向上させる効果がある。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、前記外ケースの側面に傾倒防止部材を固定したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1、2、又は3記載の発明の効果に加えて本発明装置の転倒防止を図り耐久性・耐震性を向上させるという効果がある。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、前記請求項1、2又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置をハウス内に設置し該薪ストーブを利用した植物栽培装置の熱風吐出孔に所定長の熱風ダクトを接続し、さらに所定長の該熱風ダクトをハウス内の圃場に複数本を敷設して植物を栽培するハウス内植物栽培方法を提供する。
このような構成としたので、ハウスを設置した圃場の地下を掘削する必要がなく本発明に係る植物栽培装置をハウス内に単に搬送して設置したうえで各種植物に適合した所定数の熱風ダクトを該植物栽培装置の熱風吐出孔に接続して圃場に敷設することで簡易な方法であって、植物栽培を有効に実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置に於ける実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置に於いて、薪ストーブ本体部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置に於ける実施の形態を示す左側面図である。
【図4】本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置に於ける実施の形態に於いて、その吸入装置の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置に於ける実施の形態に於いて、その吸入装置の高さ調整可能な構成を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置に於ける実施の形態に於いて、ファンモータを駆動するための配線図である。
【図7】本発明に係る実施例として植物栽培方法を説明するために植物栽培装置を収納したハウスを示す斜視図である。
【図8】本発明に係る実施例として植物栽培方法を説明するために植物栽培装置及び熱風ダクトを圃場に設置した状態を示す平面図である。
【図9】従来の技術に於ける温風ダクトの埋設配管方法を示す垂直断面図である。
【図10】従来の技術に於ける温風ダクトの埋設配管方法を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る薪ストーブ利用した植物栽培装置の実施の形態について図1ないし図6に基づき詳細に説明する。
9は植物を栽培するハウス10内に設置してある薪ストーブ利用した植物栽培装置である。大概して薪ストーブ本体部11と、該薪ストーブ本体部11を収容する外枠ケース12と、該外枠ケース12の上面に設置する吸気装置13と、前記薪ストーブ本体部11で薪を燃焼して発生する燃焼ガス、排気ガス又は煙をハウス外部に排出する排気管14とでなる。
【0020】
ここで、前記薪ストーブ本体部11は例えば板厚5mm程度の熱間圧延鋼板や熱間圧延縞鋼板を隅肉溶接して略矩形体でなる箱状を形成している。薪ストーブ本体部11の一面は傾斜した前面11aを形成し、これに後述する左扉11b及び右扉11cを配置する。そしてこの前面11aに図2の示すように燃焼室11mに燃料11kとしての杉や松等の針葉樹の間伐材やその他の薪の生木を左・右扉11b、11cを開放して供給するための矩形状の開口部11dを有している。該開口部11dは所定の大きさの熱間圧延鋼板や熱間圧延縞鋼板を額縁形状に内側を切断除去して薪ストーブ本体部11の前面11aに隅肉溶接している。
【0021】
前記開口部11dの外側には左・右縦端をそれぞれ2個のヒンジ11i、11iで前記開口部11dに対して開放・閉止自在に支持された左扉11b及び右扉11cを配設している。該左扉11b及び右扉11cを閉止したとき該左扉11bと右扉11cの突合せ部及び該左扉11bと右扉11cと前記開口部11dの重なる部分はほぼ隙間なく閉止される。また、鋼棒を略L型に熱間又は冷間曲げ加工したハンドル15、15を前記左扉11b、前記右扉11cに有しそのハンドル15、15の基端をそれぞれ左扉11b及び右扉11cの下方の表面に溶接している。
【0022】
前記左扉11b及び右扉11cの略中央部には燃焼室11mに空気を導入する多数の円孔を輪設してなる空気導入口16aを有した回転可能な円盤16と、そしてこの回転可能な円盤16の裏面に配設しかつ空気導入口16aを覆うに十分な円孔を輪設した円盤状固定空気調節板16b、16bを備えている。該円盤状固定空気調節板16b、16bは前記左扉11b及び右扉11cに円孔を輪設することで代替することができる。回転可能な円盤16は中心軸部材16c、16cにより回転自在に装着されている。
【0023】
また、該円盤状固定空気調節板16b、16bは前記回転可能な円盤16に穿孔された複数の空気導入口16aと同一形状で同一配列の円孔でなる複数の空気導入口(図示せず)を配置している。また、ハンドル16d、16dの基端を前記回転可能な円盤16、16の外縁部に溶接している。該ハンドル16d、16d及び前記ハンドル15、15はその外周面を凹凸に形成した鉄筋コンクリート用鋼棒又は鉄筋コンクリート用再生鋼棒で構成すると表面が滑らないためハンドルとして好適である。
【0024】
薪ストーブ本体部11の上面11eは鋼板で構成し上面11eの左端から右端に向かってその中央部に略山形状又は三角状の屋根板17を載置・固定する。この屋根板17は上面11eと一体に成形してもよい。屋根板17は後述するように吸入ダクト部13Bから流送された吸入空気を直接に薪ストーブ本体部11の上面11eの接触させることなく、該薪ストーブ本体部11の左・右側面11g、11hと外枠ケース12との間に円滑に流送させる。従って外部からの冷気を該薪ストーブ本体部11に接触させることなく該薪ストーブ本体部11の熱伝達効率を高める。薪ストーブ本体部11の燃焼室11mには図2に示すように、燃料11kを置くための棚板18が仮想線で示す受け金具19、19によって薪ストーブ本体部11の底面11fから一定の高さに保持されている。
【0025】
受け金具19、19は例えばL型鋼で成形し薪ストーブ本体部11の左側面11gと薪ストーブ本体部11の右側面11hの内壁に溶接固定する。棚板18は全面に複数の貫通孔18a、18a・・・・を穿孔した有孔部材であり、該貫通孔18a、18a・・・・は該燃焼室11m内に於いて燃料11kに必要な空気を供給すると共に、燃焼後に灰を薪ストーブ本体部11の底面11fに落とすための機能を果たす。棚板18は既製品のパンチングメタル等の有孔部材を代用してもよい。前記棚板18の前記貫通孔18a、18a・・・・の孔径より大きな燃料11kは、燃焼後も棚板18の上に残存するので、後から供給する燃料の種火として利用でき燃焼維持を容易にする効果を有する。
【0026】
上述した排気管14は図3に示すようにその下端が薪ストーブ本体部11の後面11jに固定配置されている排気管箱14aに接続され、薪ストーブ本体部11と排気管14を連通している。また、20は薪ストーブ本体部11を支持する脚であり例えば4本配置し後述する圃場30に設置する。尚、圃場30は菜園、植物栽培領域、農場を含むものとする。
【0027】
前記排気管14の中間位置には排気ガスや燃焼した煙の排出量を制御するダンパー14bを介在させている。該ダンパー14bは例えば黒耐熱スチールで作製し排気管14と同一寸法を有する円筒体で形成し、その内部に調整板を備え、排気管14の表面に配置したレバーを作業者が操作することのより該調整板の開度を制御する。
【0028】
前記外枠ケース12は例えば前記薪ストーブ本体部11の外部であって、該薪ストーブ本体部11の左側面11g及び右側面11hから所定間隔を有して枠組・構築した鋼製の角材または棒材でなる枠体12Aにビス等の緊締部品12aにより固定・張合わせを行い該薪ストーブ本体部11を被包する。該外枠ケース12は薪ストーブ本体部11と同材質で構成し、図1に示す前面に於いては例えば上方部を幅広長Lに下方部を幅狭長Lに設定する。該外枠ケース12の左側面及び右側面に於いては例えば図3に示すように上方部及び下方部が同一寸法に設定する。前記外枠ケース12の下方部はいわゆる外枠ケース12の左・右裾部12b、12bであって、この部分に熱風吐出孔21、21をそれぞれ形成する。
【0029】
該熱風吐出孔21、21の外側周囲は筒体21a、21aを固定しこの筒体21a、21aに圃場に敷設される熱風ダクト22、22の基端部を固定する。この熱風ダクト22、22は必ずしも2個に限定するものではなく多数個又は単一で構成してもよい。熱風ダクト22、22は外枠ケース12内から流下されかつ圃場30に流送する部材であればよく、例えば所定の径長を有する保温フレキシブルダクト、ビニール製フレキシブルダクト、伸縮可能なアルミフレキシブルダクト、クールワイヤーフレキシブルダクト、亜鉛メッキ鋼板製フレキシブルダクト等汎用のものを採用する。
【0030】
23は熱風導入バルブであり、例えば図1に示すように外枠ケース12の前面に配置・固定され外枠ケース12内と燃焼室11m間を連通し外枠ケース12内の熱風を必要に応じて燃焼室11mへ流送する。熱風導入バルブ23は外枠ケース12内に挿入された第1管23aと、薪ストーブ本体部11の燃焼室11m内に挿入された第2管23bと、熱風量を制御するためのバルブを開閉するレバー23cとで構成される。熱風導入バルブ23は燃料11kとしての薪を点火するとき及び薪の燃焼効率が悪いとき後述する送風ファンスイッチをONして吸気装置13を駆動すると共にレバー23cを操作しバルブを開放し外枠ケース12内の空気を燃焼室11mに導入する。24は燃料11kが燃焼した後に発生する黒炭や焼却残留物を取出すための取出口である。
【0031】
前記吸気装置13は薪ストーブ本体部11により加熱された空気を熱風として熱風ダクト22、22に流送する。ここで該吸気装置13は例えば図4に示すように斜流ダクトファン部13Aと、該斜流ダクトファン部13Aに連結する吸入ダクト部13Bとでなる。該斜流ダクトファン部13Aは鉄製であって円筒状を形成した前方ケーシング13aと同形状の後方ケーシング13bを連結してファンモータ13cを収容している。図中、13dはファンモータ13cの回転軸、13eはファンモータ13cの回転に伴い回転する回転羽根である。
【0032】
該吸入ダクト部13Bは可撓性の金属円筒体で構成されており、耐熱性、耐温性の機能を有する。従ってアルミ製又は鉄製で構成できる。図2に示すように側面から見ると略U字状に湾曲している。そして、斜流ダクトファン部13Aの前方ケーシング13a及び後方ケーシング13bの両側面には吊下げ金具13f、13fを固定し、この吊下げ金具13f、13fに支持棒13g、13gをそれぞれ係止する。該支持棒13g、13gの基端はそれぞれ金属製枠台13hに固定している。
【0033】
金属製枠台13hは図1から分かるように植物栽培装置9の正面方向の外枠ケース12の上面12cに固定しているがこれに限定されず、植物栽培装置9の左側面方向又は右側面方向若しくは背面方向の外枠ケース12の上面12cに設置してもよい。そして例えば金属性枠台13hの上部が略矩形状の中空枠体13iと側面形状が略L字状の脚部13jとで構成され、図3に示す13kは端子カバーであり、ファンモータ13cの端子を収容し、外部、つまり外枠ケース12の側面部に設置したモータ駆動用スイッチ25に電力線26により接続されている。該モータ駆動用スイッチ25はAC電源29に接続しており図6に示す配線図から分かるようにファンモータ13cの回転力や回転数を制御するために第1スイッチ25a及び第2スイッチ25bで構成されている。第1スイッチ25aは例えばファンモータ13cを高速回転させる場合ONする。また、第2スイッチ25bは例えばファンモータ13cを低速回転させる場合ONする。従って該第1スイッチ25a及び第2スイッチ25bはそれぞれ電力線26、26を介してファンモータ第1及び第2端子13c1、13c2に接続している。13c3は共通端子であり、AC電源29に接続している。当該モータ駆動用スイッチ25を操作することによりファンモータ13cを駆動・制御する。
【0034】
前記金属製枠台13hの脚部13jは図5に示すように例えば略縦溝状又は長楕円状の調整用孔13nを穿孔すると共にこれに係止・固定する高さ調整用緊締部品12d、すなわちボルト及びナットを前記外枠ケース12の前面又は左・右側面12e、12fに固定している。そして前記斜流ダクトファン部13Aの高さを調整し吸入空気の取入れ方向を制御する。13mは前方ケーシング13aの前面に設置したメッシュであり外部からの塵埃侵入防止を図りファンモータ13cの回転を良好に保持する。28は外枠ケース12の左又は右側面12e、12fのいずれか一方に固定した傾倒防止材である。これにより本発明装置の転倒防止を図り耐久性・耐震性を向上させるという効果がある。
【0035】
また、モータ駆動用スイッチ25の隣接位置には図3に示すように温度調節器27を設置しファンモータ13cの始動・停止を司っている。該温度調節器27はケース27aと、ケース27aの表面に付設したダイヤル式温度設定部27bと、図6に示すように該ケース27aに内蔵したサーモスイッチ27cと、該サーモスイッチ27cに接続され前記屋根板17の表面に固設したサーモセンサ27dとでなる。サーモセンサ27dは図1に示すように前記屋根板17と同材質で形成されその表面に固着した小円筒体17aに挿置されている。そして、前記屋根板17の温度が設定温度例えば15℃ないし126℃の範囲内で該サーモセンサ27dが作動し、サーモスイッチ27cをON動作し、ファンモータ13cを回転駆動する。而して吸気装置13を動作させハウス10内の空気を斜流ダクトファン部13A、吸入ダクト部13Bを経由して熱風が薪ストーブ本体部11と外枠ケース12とのスペースS内に一方から矢印A、B、C方向に、他方から矢印D、E、F方向のそれぞれ流過し、植物栽培装置9の外部に排出される。
尚、図中29はAC電源であり例えば各家庭に設置したACコンセントから電線を引廻し電力を取出し本発明に係る植物栽培装置9を駆動する。該AC電源29は運搬可能なAC発電機等各種の発電機で代用することができる。
【0036】
次に、本発明に係る薪ストーブを利用した植物栽培装置の実施の形態について動作等を説明する。
先ず作業者は燃焼室11mに燃料11kとしての杉や松等の針葉樹の間伐材やその他の薪の生木を左・右扉11b、11cを開放して供給する。そしてハンドル16dを操作し燃焼室11mに空気を導入する多数の円孔を輪設してなる空気導入口16aの開度を制御する。回転可能な円盤16は中心軸部材16c、16cにより回転自在となり外気の流入量をコントロールする。燃料11kが燃焼し該貫通孔18a、18a・・・・には該燃焼室11m内に於いて燃料11kに必要な空気を供給すると共に、燃焼後に灰が薪ストーブ本体部11の底面11fに落下する。そこで作業者は適宜に取出口24により燃料11kが燃焼した後に発生する黒炭や焼却残留物を取出す。
【0037】
而して、燃焼室11mから薪ストーブ本体部11の前面11a、上面11e、左側面11g及び右側面11hの熱エネルギーを伝達させスペースSを含むその周囲の空気を加熱する。そして作業者がモータ駆動用スイッチ25を例えば第1スイッチ25aの押しボタンを操作すればファンモータ13cは高速回転する。ここでサーモセンサ27dは図1に示すように前記屋根板17と同材質で形成されその表面に固着した小円筒体17aに挿置されている。そして、前記屋根板17の温度が設定温度例えば15℃ないし126℃の範囲内で該サーモセンサ27dが作動し、サーモスイッチ27cをON動作し、ファンモータ13cを回転駆動する。而して吸気装置13を動作させハウス10内の空気を斜流ダクトファン部13A、吸入ダクト部13Bを経由して熱風が薪ストーブ本体部11と外枠ケース12とのスペースS内に一方から矢印A、B、C方向に、他方から矢印D、E、F方向のそれぞれ流過し、植物栽培装置9の外部に排出される。一方、屋根板17の温度が上記設定温度の範囲外となればサーモセンサ27dが作動し、サーモスイッチ27cがOFFとなりファンモータ13cは自動的に回転停止状態となる。而してファンモータ13cは保護されると共に常に適正な熱量をもった熱風が植物栽培装置9の熱風吐出孔21から外部に排出される。
【実施例】
【0038】
本発明に係る植物栽培方法について図7、図8等に基づき実施例として説明する。
10はハウスであり、具体的には植物栽培用ハウスである。該ハウス10は各種植物を育成する圃場30の全域又は所定の植物栽培領域に設置する。該ハウス10は完成品として工場で製作して運搬車両により圃場30の現場で設置する場合と、圃場30の現場で製作・組立し圃場30に設置する場合がある。ハウス10は例えばビニール部材やその他樹脂材料で例えば図7に示すようにアーチ状に建屋10aを構成する。本発明はこれに限定されず各種の形態が可能であって上述した植物栽培装置9やAC電源29、熱風ダクト22等が収容できる形状や構成であれば良い。
【0039】
該建屋10aの周囲は所定間隔を有して例えば針鋼や丸棒鋼、鉄線等の囲撓部材10bで被包・緊締する。この囲撓部材10bにより建屋10aが風雪に耐えうるように縦方向及び横方向に囲撓・張設する。建屋10aの正面の開口部は作業者が出入りする出入口10cであり、図7では開閉扉を省略したがこれを設置しても良い。
【0040】
次に圃場30への組立手順を説明すると、先ずクレーン等の運搬機(図示せず)で該クレーンの吊下げ機具を外枠ケース12の上面に図1等で図示した係止具12g・・・に引掛けて圃場30の現場に搬送する。而して圃場30に於ける所定の領域に設置する。同様にAC電源29、熱風ダクト22を搬送・配置する。AC電源29を電力線26を介して植物栽培装置9に接続する。そして育成栽培する植物10dの種類に応じて例えば図8に示すように植物栽培装置9の熱風吐出孔21に熱風ダクト22を接続すると共にこの熱風ダクト22から4本の分岐された熱風ダクト22A、22B、22C、22Dを接続する。植物栽培装置9が作動することにより排出された熱風は熱風ダクト22から分岐された熱風ダクト22Aないし22Dを流送しそれぞれ熱風ダクト排出口22aないし22dを流過し矢印G、H、I及びJに示すように排出される。そして各種の植物を迅速かつ好適に育成・栽培することができる。この方法によれば植物10dの育成・栽培期間が大幅に短縮できた。
【0041】
尚、熱風ダクト22Aないし22Dの所定部位に図8に示すように多数個の小孔22e群を配設し、植物栽培装置9から出る熱風をハウス10内に万遍に行き渉らせることができる。また、本実施例は熱風ダクト22、熱風ダクト22A及び22Bを圃場10に敷設した構成であるが、ハウス10内側の天井部、内側面の所定部位等に吊下げる構成としてもよい。本発明は熱風ダクト22の各種配置例を含むものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
森林又は人工林から伐採した杉や松等の針葉樹の間伐材を生木の生産分野に寄与すると共に、処分が困難な前記間伐材等の木材資源を有効活用するので廃材処理分野に適用できる。また、植物栽培装置を圃場に於けるハウス内に設置したハウス内植物栽培方法を提供する分野への利用可能性が高いものである。
【符号の説明】
【0043】
9 植物栽培装置
10 ハウス
10a 建屋
10b 囲撓部材
10c 出入口
10d 植物
11 薪ストーブ本体部
11a 前面
11b 左扉
11c 右扉
11d 開口部
11e 上面
11f 底面
11g 左側面
11h 右側面
11i ヒンジ
11j 後面
11k 燃料
11m 燃焼室
12 外枠ケース
12A 枠体
12a 緊締部品
12b 左・右裾部
12c 外枠ケースの上面
12d 高さ調整用緊締部品
12e 外枠ケースの左側面
12f 外枠ケースの右側面
12g 係止具
13 吸気装置
13A 斜流ダクトファン部
13B 吸入ダクト部
13a 前方ケーシング
13b 後方ケーシング
13c ファンモータ
13c1 ファンモータ第1端子
13c2 ファンモータ第2端子
13c3 共通端子
13d 回転軸
13f 回転羽根
13f 吊下げ金具
13g 支持棒
13h 金属製枠台
13i 金属製枠台の中空枠体
13j 金属製枠台の脚部
13k 端子カバー
13m メッシュ
13n 調整用孔
14 排気管
14a 排気管箱
14b ダンパー
14c レバー
15 ハンドル
16 円盤
16a 空気導入口
16b 円盤状固定空気調節板
16c 中心軸部材
16d ハンドル
17 屋根板
17a 小円筒体
18 棚板
18a 貫通孔
19 受け金具
20 脚
21 熱風吐出孔
21a 筒体
22 熱風ダクト
22A 熱風ダクト
22B 熱風ダクト
22C 熱風ダクト
22D 熱風ダクト
22a 熱風ダクト排出口
22b 熱風ダクト排出口
22c 熱風ダクト排出口
22d 熱風ダクト排出口
22e 小孔
23 熱風導入バルブ
23a 第1管
23b 第2管
23c レバー
24 取出口
25 モータ駆動用スイッチ
25a 第1スイッチ
25b 第2スイッチ
26 電力線
27 温度調節器
27a ケース
27b ダイヤル式温度設定部
27c サーモスイッチ
27d サーモセンサ
28 傾倒防止部材
29 AC電源
30 圃場

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置すると共に裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び該斜流ダクトファン部に収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とした薪ストーブを利用した植物栽培装置。
【請求項2】
各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置すると共に裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び該斜流ダクトファン部に収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記外ケースの上面から取出されかつ薪ストーブ本体部の燃焼室に連通して燃焼ガス量を制御するダンパーを介設した排気管と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とした薪ストーブを利用した植物栽培装置。
【請求項3】
各種の生木を燃料として燃焼する薪ストーブ本体部と、該薪ストーブ本体部を被包しかつ所定空間を有して配置して裾部に熱風を吐出する熱風吐出孔を設けた外ケースと、外ケースに固定された高さ調整用緊締部品に係止・開放すると共に前記金属製枠台の脚部に穿孔された調整用孔と、該外ケースから前記薪ストーブ本体部に流送する熱風量を制御する熱風導入バルブと、該外ケースの上面に載置した金属製枠台と、該金属製枠台に隣接位置に配置されかつ該金属製枠台に固定した支持棒により吊下げられる斜流ダクトファン部、これに連結されると共に前記外ケースの上面に連結された吸入ダクト部及び収容されたファンモータでなる吸入装置と、前記薪ストーブ本体部の上面に固定した略山形状屋根板と、該略山形状屋根板に固定されたサーモセンサと、該サーモセンサからの信号で前記ファンモータの駆動を制御しかつ前記外ケースに固定した温度調節器とでなることを特徴とする薪ストーブを利用した植物栽培装置。
【請求項4】
前記ファンモータの回動を制御するモータ駆動用スイッチ及び温度調節器のスイッチをAC電源に接続すると共に前記外ケースに固定したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置。
【請求項5】
前記外ケースの側面に傾倒防止部材を固定したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置。
【請求項6】
前記請求項1、2又は3記載の薪ストーブを利用した植物栽培装置をハウス内に設置し該薪ストーブを利用した植物栽培装置の熱風吐出孔に所定長の熱風ダクトを接続し、さらに所定長の該熱風ダクトをハウス内の圃場に複数本を敷設して植物を栽培するハウス内植物栽培方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−223150(P2012−223150A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95020(P2011−95020)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(511101025)株式会社東ア (1)
【Fターム(参考)】