説明

融雪装置のポンプ制御装置

【課題】構成が簡単で、且つ小型で安価にポンプの運転状態、実負荷電流を監視することによるポンプの実運転時間の計測ができる融雪装置のポンプ制御装置を提供すること。
【解決手段】散水配管41、深井戸水中ポンプ51、該ポンプの運転制御機器を備え、ポンプで深井戸50から揚水した水を散水配管41に送り、該散水配管41の散水ノズル42から降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、降雪を検知するスノーセンサーと、深井戸水中ポンプ51の運転電流を監視する電流センサー12と、該電流センサー12からの電流検出信号より深井戸水中ポンプ51の実運転を判断し、該深井戸水中ポンプ51の実運転時間を計測するマイコン式コントローラと、該計測結果を表示する表示部30とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプで深井戸等の水源から揚水した水を散水配管に送り、該散水配管の散水ノズルから散水して道路や駐車場等に降る雪を融雪する融雪装置において、ポンプの運転状態や揚水状況をモニターする融雪装置のポンプ制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路や駐車場に降る雪を溶かす融雪装置として、従来から道路面下や駐車場面下に散水配管を敷設しておき、ポンプにより深井戸等の水源より揚水し、該揚水を散水配管に送り、該散水配管に設けられた多数の散水ノズルから、道路面や駐車場面に散水して、降雪を溶かす融雪装置が採用されている。このような融雪装置では、降雪をスノーセンサーで検知しその信号をコントローラで判断して、ポンプより道路面や駐車場面に散水することで融雪を行っている。例えば、特許文献1、2参照。
【0003】
上記融雪装置が敷設される、豪雪地域では、長年の地下水の汲み上げ過ぎによる地盤沈下の問題が発生し、各地域では地下水の揚水管理が求められている。更に、装置を構成するポンプや制御機器の維持管理も求められる。このような要望に答えるためには、ポンプの実運転時間、ポンプ運転中の消費電力や積算消費電力量、ポンプ運転中の揚水量や積算揚水量を常に監視できるモニター技術が必要となる。従来このポンプの運転状態や揚水状況をモニターするのに、電流計、積算時間、電力計、電力量計、瞬時流量計、積算流量計等を各々に設けて個別にモニターする方法、ポンプの運転信号や電磁開閉器等と連動して時間計を作動させ運転時間の計測を行っている。
【特許文献1】特開昭61−92206号公報
【特許文献2】特開昭61−108314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように従来、ポンプの運転状態や揚水状況をモニターするには、各測定機器を個別に設ける必要があり、装置のコストアップにつながるため、従来の融雪装置では、殆どこのような測定機器を設置していないのが現状である。よって、今までの融雪装置では、ポンプの運転時間による寿命予測やポンプ運転中の消費電力、消費電力量の管理等、運転状況を殆どモニターすることができなかった。
【0005】
また、従来の時間計を使用したポンプの運転時間の計測では、運転信号や電磁開閉器等と連動して運転時間の計測を行うため、ポンプの実運転時間を計測することができないために、負荷側に起因したポンプの停止状態が起きてもポンプの運転時間を計測してしまうため計測した運転時間の信頼性に問題もあった。また、上記のように豪雪地域においては、長年の融雪散水を地下水から汲み上げているため、地下水の汲み上げ過ぎによる地盤沈下の問題も発生し、現在では各地域では地下水の揚水管理が求められ、精度の高い揚水量、積算用水量の計測値が要望されている。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、各測定機器を個別に設ける必要がなく、構成が簡単で、且つ小型で安価にポンプの運転状態、即ちポンプの運転中の消費電力及び消費電力量、ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量をモニターでき、更にポンプの運転時間は、実負荷電流を監視することによる実運転時間の計測ができる融雪装置のポンプ制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、該電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの実運転を判断し、該ポンプの実運転時間を計測するマイコン式コントローラと、該計測結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、該電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を演算するマイコン式コントローラと、該演算結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、該電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を演算するマイコン式コントローラと、該演算結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、マイコン式コントローラと、表示部とを備え、前記マイコン式コントローラは下記(1)乃至(3)の機能の2以上又は全部の機能を具備し、該機能で得た結果をそれぞれ前記表示部に表示できるように構成されたことを特徴とする。
(1)前記電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの実運転を判断し、該ポンプの実運転時間を計測する機能
(2)前記電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を演算する機能
(3)前記電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を演算する機能
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、電流センサーからの電流検出信号よりポンプの実運転時間をカウントするマイコン式コントローラと、該カウント結果を表示する表示部を備えたので、簡単な構成でポンプの実運転時間を高い精度で計測し、表示部に表示することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、電流センサーからの電流検出信号よりポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を演算するマイコン式コントローラを備えたので、簡単な構成でポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を高い精度で演算して求め、その結果を表示部に表示することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、電流センサーからの電流検出信号よりポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を演算するマイコン式コントローラを備えたので、簡単な構成でポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を高い精度で演算して求め、その結果を表示部に表示することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、マイコン式コントローラが電流センサーからの電流検出信号より、ポンプの実運転を判断し該ポンプの実運転時間を計測する機能、ポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を演算する機能、ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を演算する機能の2以上の機能又は全部の機能を備えるので、ポンプの実運転時間、ポンプの運転中の消費電力及び消費電力量、ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を高い精度で演算して求め、その結果を表示部に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るポンプ制御装置を使用する融雪装置の全体概略構成を示すブロック図、図2はポンプ制御装置のコントローラ部に組み込まれた表示部の構成を示す図である。図示するように融雪装置は、運転制御回路部100とコントロール部200を具備するポンプ制御装置、散水部300、水源部400を備えている。ポンプ制御装置には警報一括出力部62が設けられている。
【0016】
運転制御回路部100はAC電源(商用電源)から漏電ブレーカ(ELB)10を通して電源が供給されており、該運転制御回路100から電磁開閉器11を介して、深井戸水中ポンプ51のモータMに駆動電流が供給できるようになっており、該モータMに供給される駆動電流は電流センサー12で検出されるようになっている。運転制御回路100からコントロール部200にも電源が供給されるようになっている。また、選択手段13の選択によりマイコン27による制御又は強制バックアップが選択されるようになっている。
【0017】
コントロール部200はセンサー信号入力部21、モニター部22、警報部23、自動制御部24、ポンプ部25、制御選択部26、これらを制御するマイコン27、及び表示部30を備えている。温度センサーを組み込んだスノーセンサー部63の検出信号はセンサー信号入力部21に入力され、雪温度や降雪パルスが記録される。モニター部には電流センサー12の電流検出信号等が入力され、電力量、揚水量、運転時間(ポンプの実運転時間)、降雪数(降雪片の数)、降雪温度、消費電力(ポンプ運転中の消費電力)、及び運転電流(ポンプ駆動電流)が記録されるようになっている。
【0018】
警報部23には後述する深井戸に設置した渇水レベルセンサー55や自動復帰レベルセンサー56で検出された渇水レベル検出信号、自動復帰レベル検出信号が入力され、深井戸の渇水、センサー異常、ポンプ故障(3E)が判断され、その判断がポンプ部25に伝達され、ポンプ停止がなされると共に、警報一括出力部62から警報が発せられる。自動制御部24は外部運転制御、残雪防止制御、凍結判断、及び降雪判断によりポンプ部25に運転指令が伝達され、ポンプ(深井戸水中ポンプ51)の運転がなされる。制御選択部26は選択手段29により自動運転又は手動運転を行う。
【0019】
散水部300は、図示するように例えば路面40の下に埋設した散水配管41を備え、該散水配管41には多数の散水ノズル42が設けられ、該散水ノズル42の水を噴出する開口は路面40に露出して配置されている。
【0020】
水源部400は深井戸50を備え、該深井戸50内にポンプPとモータMとを備えた深井戸水中ポンプ51が設置されている。該深井戸水中ポンプ51の吐出口には吐出管52が接続され、該吐出管52は逆止弁53及び開閉弁54を介して前記散水配管41に接続され、深井戸水中ポンプ51から散水配管41に水を供給することにより、多数の散水ノズル42から路面40に水Wが噴出するようになっている。
【0021】
深井戸水中ポンプ51のモータMにはAC電源から、運転制御回路部100に設けられた漏電ブレーカ(ELB)10、電磁開閉器11を通して電源が供給されるようになっている。また、深井戸50内には、渇水水位を検出する渇水レベルセンサー55、自動復帰水位を検出する自動復帰レベルセンサー56が配置されている。なお、散水配管41の揚水流入部には管内の圧力を検出する圧力計57が設けられている。なお、L1は運転水位を示す。
【0022】
表示部30は図2に示すように、電源表示ランプ31、運転表示ランプ32、故障表示ランプ33、渇水表示ランプ34、水位復帰ボタンスイッチ35、テストボタンスイッチ36、モニタボタンスイッチ37、設定・決定選択ボタンスイッチ38、手動・自動・停止選択ボタンスイッチ39、モニター表示部60、及び電源入・切スイッチ61が設けられている。モニター表示部60には、融雪運転時の運転電流SC(A)、融雪運転時の消費電力SP(kW)、降雪温度St(℃)、降雪数(降雪片の数)Sn(PLS)、運転時間tH(h)、揚水量tY(m3)、及び電力量tP(kWh)が表示できるようになっている。
【0023】
上記構成の融雪装置において、先ずスノーセンサー部63で外気の温度(雪温度)と降雪片の数(降雪パルス数)をカウントし、その信号をコントロール部200のセンサー信号入力部21に送る。コントロール部200の自動制御部24はマイコン27の処理によりこの信号と予めパラメータで設定された値と比較し、条件を満足した場合は降雪と判断し、運転制御回路部100に運転信号を出力する。運転制御回路部100では、運転信号を受けると深井戸50内の水位L1が所定の運転水位以上の場合、電磁開閉器11をONとして深井戸水中ポンプ51のモータMに駆動電源を送り、深井戸水中ポンプ51の運転を開始する。
【0024】
深井戸水中ポンプ51の運転が開始すると運転制御回路部100の電流センサー12で電流を検出し、コントロール部200のモニター部22にその電流検出信号を送る。モニター部22ではマイコン27の処理により、電流検出値が予め決められた値以上の時、深井戸水中ポンプ51が運転状態と判断し、実運転時間をカウントすることができる。また、予めパラメータにより深井戸水中ポンプ51のモータMの運転点のモータ力率を設定することで、実運転電流値から深井戸水中ポンプ51の運転中の瞬時電力を演算し、表示部30のモニター表示部60に瞬時電力表示(消費電力SP)を行うことができる。更にこの時、一定時間間隔内で瞬時電力データをサンプリングし、そのデータを積算していくことで積算電力量を求めることができ、合わせてモニター表示部60に積算電力量を表示することができる。
【0025】
深井戸水中ポンプ51の運転による揚水量は圧力計57で検出された散水配管41内圧力と深井戸50内の運転水位L1より、深井戸水中ポンプ51の性能曲線上のポンプ運転点を決定し、その時のポンプ吐出量をパラメータに設定することで、コントロール部200でポンプ吐出流量(揚水量)を算出することができる。この算出した吐出流量と深井戸水中ポンプ51の運転時間の積により、深井戸水中ポンプ51で汲み上げた地下水の揚水量をモニター部22にセットし、モニター表示部60に表示することができる。また、長時間の散水融雪中に散水ノズル42の詰まりや深井戸50の運転水位L1の変動により、深井戸水中ポンプ51の性能曲線上のポンプ運転点が移動した場合の対策として、予め実運転電流の変化分±ΔIに対する関数Kを設定することで、ポンプ吐出流量の補正を行うことができ、ポンプ運転環境変化にも対応することができる。
【0026】
運転制御回路100の電流センサー12で検出された深井戸水中ポンプ51の実運転電流をI、実運転電流の変化分±ΔI、これに対する関数Kとすると、運転積算運転時間、瞬時電力、積算電力量、揚水量は下記の関数式より算出できる。
【0027】
・運転積算運転時間
運転時間カウント(h)=I≧運転判断規定値
【0028】
・瞬時電力
瞬時電力(kW)=I×√3×電源電圧(設定)×力率(設定)
【0029】
・積算電力量
0.5h毎に電力量カウント(kWh)=Σ瞬時電力値(kW)×0.5/サンプル数
【0030】
・揚水量
揚水量(m3)=吐出流量(設定)×運転時間×(1±ΔI×K)
【0031】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態例では、水源部400は水源として深井戸を備えている例を示したが、地下水に限らず河川水、或いは工場等で河川に放水できるように処理した温排水でもよいことは当然である。また、散水する場所も路面や駐車場面に限定されるものではなく、融雪を必要とする降雪面であればどこでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るポンプ制御装置を使用する融雪装置の全体概略構成を示すブロック図である。
【図2】ポンプ制御装置のコントローラ部に組み込まれた表示部の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10 漏電ブレーカ(ELB)
11 電磁開閉器
12 電流センサー
13 選択手段
21 センサー信号入力部
22 モニター部
23 警報部
24 自動制御部
25 ポンプ部
26 制御選択部
27 マイコン
29 選択手段
30 表示部
31 電源表示ランプ
32 運転表示ランプ
33 故障表示ランプ
34 渇水表示ランプ
35 水位復帰ボタンスイッチ
36 テストボタンスイッチ
37 モニタボタンスイッチ
38 設定・決定選択ボタンスイッチ
39 手動・自動・停止選択ボタンスイッチ
40 路面
41 散水配管
42 散水ノズル
50 深井戸
51 深井戸水中ポンプ
52 吐出管
53 逆止弁
54 開閉弁
55 渇水レベルセンサー
56 自動復帰レベルセンサー
57 圧力計
60 モニター表示部
61 電源ボタン入・切スイッチ
62 警報一括出力部
63 スノーセンサー部
100 運転制御回路部
200 コントロール部
300 散水部
400 水源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、
降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、該電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの実運転を判断し、該ポンプの実運転時間を計測するマイコン式コントローラと、該計測結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする融雪装置のポンプ制御装置。
【請求項2】
散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、
降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、該電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を演算するマイコン式コントローラと、該演算結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする融雪装置のポンプ制御装置。
【請求項3】
散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、
降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、該電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を演算するマイコン式コントローラと、該演算結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする融雪装置のポンプ制御装置。
【請求項4】
散水配管、ポンプ、該ポンプの運転制御機器を備え、前記ポンプで水源から揚水した水を前記散水配管に送り、該散水配管のノズルから降雪面に散水して融雪する融雪装置のポンプ制御装置であって、
降雪を検知するスノーセンサーと、前記ポンプの運転電流を監視する電流センサーと、マイコン式コントローラと、表示部とを備え、前記マイコン式コントローラは下記(1)乃至(3)の機能の2以上又は全部の機能を具備し、該機能で得た結果をそれぞれ前記表示部に表示できるように構成されたことを特徴とする融雪装置のポンプ制御装置。
(1)前記電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの実運転を判断し、該ポンプの実運転時間を計測する機能
(2)前記電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の消費電力及び消費電力量を演算する機能
(3)前記電流センサーからの電流検出信号より前記ポンプの運転中の揚水量及び積算揚水量を演算する機能

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−120254(P2007−120254A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−317485(P2005−317485)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(504316540)荏原テクノサーブ株式会社 (13)
【出願人】(591061699)新潟電機株式会社 (8)
【Fターム(参考)】