説明

衣類にアクセサリーを固定するためのシステムおよび方法

靴およびその他の装着用の物品にアクセサリーを固定するためのシステムおよび方法が記載される。1つの例示的な実施形態は、靴に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムであり、このシステムは、第1および第2の端を含む軸と;軸の第1の端に固定された第1のショルダーであって、この第1のショルダーは、靴の上部における拡張可能な穴を通って挿入するように構成されており、靴の上部の内面と係合するように構成されている、第1のショルダーと;軸の第2の端に固定された第2のショルダーであって、この第2のショルダーは、靴と係合するように構成されている、第2のショルダーと;第2のショルダーと隣接する第3のショルダーであって、この第3のショルダーは、装飾的なアクセサリーを含んでいる、第3のショルダーと、を備えている。別の例示的な実施形態は、靴に装飾的なアクセサリーを固定するためのシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、以下の共有かつ同一出願人の出願からの優先権を主張する:第60/697,326号、代理人管理番号第SCHM−002/00US号、題名「MANUFACTURING AND MARKETING METHOD FOR ACCESSORIZING SHOES」;出願第60/704,645号、代理人管理番号第SCHM−003/00US号、題名「MANUFACTURING AND MARKETING METHOD FOR ACCESSORIZING SHOES」;および出願第60/737,115号、代理人管理番号第SCHM−004/000US号、題名「MANUFACTURING AND MARKETING METHOD FOR ACCESSORIZING SHOES」;各出願は、本明細書中に参照により援用される。
【0002】
(関連出願)
本出願は、以下の共有かつ同一出願人の出願に関連する:米国意匠出願(出願番号未定)、代理人管理番号第SCHM−005/00US号、題名「SHOE ACCESSORY」(本出願と同一出願日に出願);米国特許出願(出願番号未定)、代理人管理番号第SCHM−006/00US号、題名「SHOE ACCESSORY」(本出願と同一出願日に出願);米国特許出願(出願番号未定)、代理人管理番号第SCHM−007/00US号、題名「SHOE ACCESSORY」(本出願日と同一出願日に出願)。
【0003】
(著作権)
本特許文書の開示の一部は、著作権保護の対象物を含む。本特許開示は、特許商標庁の特許ファイルまたは特許記録から見ることができるので、何人による本特許開示の複製の複写に対しても異議を唱えないが、いずれにせよ全ての著作権を留保する。
【0004】
(本発明の分野)
本発明は、衣類にアクセサリーを固定するためのシステムおよび方法に関する。特に、しかし限定するわけではないが、本発明は、伸縮可能な穴を有する靴にアクセサリーを固定するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0005】
(発明の背景)
衣類の製造業者は、近年、伸縮可能な材料(例えば、フォーム)からなる靴およびベルトのような物品を製造し始めるようになった。例えば、靴の製造業者は、靴の上部に拡張可能な穴を含む成形された靴を製造し始めるようになった。これらの靴は、概して、外部の保護層を有するフォーム材料から形成されている。CROCS(TM)(コロラド州ボルダー所在)は、これらのタイプの靴の製造業者の1つである。図1は、上部110に拡張可能な穴105を有する典型的な成形された靴100を示している。
【0006】
これらの成形された靴にアクセサリーを装着することは、困難な問題を提示する。というのも、上部110における拡張可能な穴105は装着者の足に近いからである。さらにこれらの成形された靴は、しばしば戸外の活動に用いられるので、任意のアクセサリーの耐久性が重要となる。加えて、これらの成形された靴の子供モデルおよび成人モデルは、異なるサイズの穴を有し得、上部は異なる厚さからなり得る。これらの差異は、全てのタイプの靴にフィットするアクセサリーを設計することを困難にしている。異なる穴のサイズおよび厚さの材料に関連する同じ問題は、ベルトおよび帽子のようなその他の装着用の物品にも当てはまる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、当該分野において、衣類にアクセサリーを固定するための改善されたシステムおよび方法を提供する必要性が存在することは明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の概要)
図面に示されている本発明の例示的な実施形態は、概略すると以下の通りである。これらおよびその他の実施形態は、詳細な説明の節においてより十分に記載される。しかしながら、本発明の概要または詳細な説明に記載されている形態に本発明を限定する意図はないことが理解されるべきである。当業者は、数多くの改変、等化物、および代替的な構成が、請求の範囲に記載されている本発明の精神および範囲の中に含まれることを理解し得る。
【0009】
本発明は、衣類にアクセサリーを固定するためのシステムおよび方法を提供する。1つの例示的な実施形態は、靴に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムであり、このシステムは、第1および第2の端を含む軸と;軸の第1の端に固定された第1のショルダーであって、この第1のショルダーは、靴の上部における拡張可能な穴を通って挿入するように構成されており、靴の上部の内面と係合するように構成されている、第1のショルダーと;軸の第2の端に固定された第2のショルダーであって、この第2のショルダーは、靴と係合するように構成されている、第2のショルダーと;第2のショルダーと隣接している第3のショルダーであって、この第3のショルダーは、装飾的なアクセサリーを含んでいる、第3のショルダーと、を備えている。
【0010】
別の例示的な実施形態は、靴に装飾的なアクセサリーを固定するためのシステムであり、このシステムは、上部を有する靴であって、この上部は、内面、外面、および少なくとも1つの伸縮可能な穴を有している、靴と;第1および第2の端を有している軸と;軸の第1の端に固定された第1のショルダーであって、この第1のショルダーは、靴の上部における少なくとも1つの伸縮可能な穴の中に挿入し、靴の上部の内面と係合するように構成されている、第1のショルダーと;軸の第2の端に固定されている第2のショルダーであって、この第2のショルダーは靴と係合するように構成されている、第2のショルダーと;第2のショルダーに隣接している第3のショルダーであって、この第3のショルダーは、装飾的なアクセサリーを含んでいる、第3のショルダーと、を備えている。これらおよびその他の実施形態は、本明細書中でより詳細に記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の様々な目的、および利点、およびより十分な理解は、添付の図面と関連して以下の詳細な説明および添付の請求の範囲を参照することによって、明確かつより容易に理解される。
【0012】
(詳細な説明)
ここで図面を参照すると、同じまたは同様の要素は、いくつかの図面を通して一意的な参照番号を用いて指定されている。特に図2Aを参照すると、本発明の例示的な実施形態にしたがう、衣類に装飾的なアクセサリー205を取り付けるためのシステム200が示されている。図2Aの例示的な実施形態において、システム200は、拡張可能な穴105のうちの1つを介することにより、成形された靴100に装飾的なアクセサリー205を取り付けている。成形された靴100は、図2Aでは単なる例示目的で示されている。その他の実施形態において、この靴は、その他のタイプの成形された靴であり得る。さらに他の実施形態において、システム200は、システム200の固定部分の挿入のための伸縮可能な穴を有するベルト、帽子、およびスカーフを含むその他の装着用の物品に、装飾的なアクセサリー205を取り付け得る。例えば、ベルトまたは帽子は、フォーム材料から形成されたもので得る。スカーフは、伸縮可能な材料(例えば、ヤーン)から編まれたものであり得、システム200の固定部分が挿入され得る穴を有し得る。
【0013】
図2Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、衣類に装飾的なアクセサリー205を取り付けるためのシステム200を示している。図2Bは、システム200の側面図を示している。この例示的な実施形態において、システム200は、軸210、軸210の1つの端に固定された第1のショルダー215、軸210の反対の端に固定された第2のショルダー220、および第2のショルダー220に隣接している第3のショルダー225を含んでいる。以下で明らかになる理由により、第1のショルダー215は、「内部ショルダー(inner sholder)」と称され、第2のショルダー220および第3のショルダー225は、「外部ショルダー(outer sholder)」と称される。
【0014】
第1のショルダー215は、装着用の物品における拡張可能な穴(例えば、成形された靴100における拡張可能な穴105)を通って挿入するように構成されている。拡張可能な穴が拡張していない状態のときに、第1のショルダー215は、拡張可能な穴よりも大きいので、第1のショルダーは、システム200を装着用の物品に固定し得る。第1のショルダー215は、装着用の物品の内面(例えば、成形された靴100の内面)と係合し得る。整形された靴100に取り付けられたときに、第1のショルダー215は装着者の足に近くなるので、快適性を増大させるためには、第1のショルダー215は、薄型(low−profile)であることが有利である。第1のショルダー215が軸210に取り外し可能なように固定される実施形態において、軸210は、拡張可能な穴105の中に挿入され得、第1のショルダー215は、装着用の物品の内面上に配置され得、軸210に固定され得る。
【0015】
第2のショルダー220は、装着用の物品(例えば、成形された靴100)と係合するが、これがどのようにして装着用の物品と係合するのかは、図2Cおよび図2Dに関連して以下でより十分に説明される実施形態に依存して変動する。
【0016】
図2Bに示されている実施形態において、第3のショルダー225は、第2のショルダー220に対して平らに搭載(flush mount)されている。平らに搭載することは、様々な方法で達成され得る。一実施形態において、第3のショルダー225は、第2のショルダー220に糊付けされ得る。一部の実施形態において、装飾的なアクセサリー205は、第3のショルダー225とは別個のものであり、適切な化学的なファスナー(例えば、糊)または機械的なファスナーによって、第3のショルダー225に取り付けられる。その他の実施形態において、装飾的なアクセサリー205は、第3のショルダー225とは完全または部分的に一体化(例えば、成形)されている。一部の実施形態において、第3のショルダー225および装飾的なアクセサリー205は、1つの同じものである。例えば、装飾的なアクセサリーは、第3のショルダー225の露出表面上にスタンプまたはエンボス加工された(オプションとしてレリーフ加工された)「スマイリーフェース(smily face)」のようなデザインであり得る。
【0017】
軸210、第1のショルダー215、第2のショルダー220、および第3のショルダー225は、実施形態に依存して、その横断面の形状を変動させ得る。例えば、第3のショルダー225および装飾的なアクセサリー205が1つの同じものである場合、第3のショルダー225は、蛙、蝶、ハート、または任意のその他の装飾的な形状であり得る。一部の実施形態において、軸210および第2のショルダー220は円筒状の形状であり得、第1のショルダー215は円形かつ凹状の形状であり得、「皿(dish)」の底は装着用の物品の内面に離れて面し得る。図2Eおよび図2Fは、本発明のその他の例示的な実施形態にしたがう、第1のショルダー215の底面図であり、代替的な横断面の形状を示している。図2Eおよび図2Fにおいて、第2のショルダー220および第3のショルダー225は、明瞭化のために省略されている。
【0018】
一部の実施形態において、軸210、第1のショルダー215、第2のショルダー220、および第3のショルダー225(これは、装飾用のアクセサリー205を含み得る)の全ては、単一のピースとして一体的に形成される(例えば、これらは単一部分のピースのプラスチックから成形される)。その他の実施形態において、第1のショルダー215および第2のショルダー220の一方または両方は、軸210に取り外し可能なように固定される。一部の実施形態において、第3のショルダー225は、第2のショルダー220に取り外し可能なように固定される。取り外し可能なように取り付けられたショルダーを有する実施形態において、取り外し可能なショルダーは、スナップファスナー、調整可能なバレルナット、バイオネットファスナー、またはその他の適切なファスナーによって、軸210に取り付けられ得る。
【0019】
図2Cは、本発明の別の例示的な実施形態にしたがう、装着用の物品における拡張可能な穴を通るように第1のショルダー215を挿入した後のシステム200を示している。この実施形態において、第2のショルダー220は、拡張されていない状態の拡張可能な穴105にフィットするように構成されており、第3のショルダー225が、装着用の物品の外面(例えば、成形された靴100の上部110の外面)と係合することを可能にしている。図2Cに示されている実施形態は、比較的厚い材料および比較的大きな直径の拡張可能な穴105(例えば、成人モデルの成形された靴100に見出され得る)に適応する。第2のショルダー220は、拡張されていない状態の拡張可能な穴105内に収容されるので、これは、システム200に追加的な横方向の安定性を提供する。
【0020】
図2Cに示されている例示的な実施形態において、第2のショルダー220および第3のショルダー225は、ピン230によって互いに対して固定されている。第3のショルダー225は、ピン230のヘッド部分235の周囲に成形されており、第2のショルダー220は、ピン230のニードル部分240の周囲に形成されており、これは製造中にポップリベットを形成する。
【0021】
図2Dは、本発明のさらに別の実施形態にしたがう、装着用の物品における拡張可能な穴を通るように第1のショルダー215を挿入した後のシステム200を示している。一実施形態において、第2のショルダー220は、拡張されていない状態の拡張可能な穴105よりも大きい。結果として、第2のショルダー220は、装着用の物品の外面(例えば、上部110の外面)と係合し、スペーサとして機能する。図2Dに示されている実施形態は、比較的薄い材料および比較的小さな直径の拡張可能な穴105(例えば、子供モデルの靴100に見出され得る)に適応する。図2Dに示されている例示的な実施形態において、第2のショルダー225は、第2のショルダー220の上面から延びている第4のショルダー245のまわりに成形される。
【0022】
システム200のショルダーは、プラスチック、金属、およびラバーを含む、任意の材料から形成され得る。加えて、ショルダーは、内部の剛性部分(例えば金属)および外部のソファー部分(例えばラバー)を含み得、この外部のソファー部分は、装着者に増大した快適性を提供する。さらに、軸210は、プラスチック、金属、およびラバーを含む、任意の材料から形成され得る。軸210は、内部の剛性部分と外部のソファー部分とを含んでおり、装着者に増大した快適性を提供する。
【0023】
図2B〜図2Dに示されている実施形態とは別の実施形態において、システム200は、2つのショルダー(例えば、第1のショルダー215および第2のショルダー220)のみを含み得る。これらの実施形態において、第2のショルダー220は、図2B〜図2Dに示された実施形態における第3のショルダー225に類似している。例えば、装飾的なアクセサリー205は、そのようなショルダーが2個のデザインにおいては、第2のショルダー220と完全または部分的に一体化され得る。
【0024】
図3〜図15Cは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、装着用の物品に装飾用のアクセサリー205を取り付けるためのシステムのショルダーの形状およびサイズにおけるバリエーション、ならびにシステムの1つ以上のショルダーが軸210に取り付けられ得る方法におけるバリエーションを示している。図3〜図15Cに示されている実施形態のほとんどにおいて、2つのショルダーのみが示されている。当然ながら、必要に応じて、第3のショルダーが、これらの実施形態に追加され得る。
【0025】
図3は、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム300を示している。この実施形態は、軸210のいずれかの端における2つの等しいサイズのショルダー305および310を含んでいる。少なくとも1つのショルダー(305または310)は、薄型のショルダーであり得る。
【0026】
図4は、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム400を示している。システム400において、ショルダー410および415は、サイズが異なっている。この例示的な実施形態において、大きな方のショルダー415は、薄型のショルダーであり、装着用の物品(例えば、成形された靴100)の内面上に配置される。小さな方のショルダー410は、上述のように、装着用の物品の外面と係合するように、または拡張されていない状態の拡張可能な穴の内部にフィットするように構成されている。
【0027】
図5は、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾用のアクセサリー205を固定するためのシステム500を示している。システム500は、バレルナットを含んでおり、これは、金属またはその他の適切な材料から形成され得る。このバレルナットは、2つの等しいサイズのショルダー505および510を含んでいる。ショルダーのうちの1つは、バレルナットのメス部分の一部であり、その他のショルダーは、バレルナットのオス部分の一部である。ネジ切りされたバレルナットは、システム500が様々な厚さの材料に対して調整されることを可能にする。図5に示されているように、システム500の1つまたは両方のショルダーは、丸みが付けられた形状(ショルダー505を参照されたい)またはその他の形状であり得る。図5において、バレルナットの2つの部分は、互いにネジ留めされた状態で示されている。
【0028】
図6は、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム600を示している。システム600は、2つの異なるサイズのショルダー605および610を含んでおり、これらのうちの少なくとも1つは、丸みが付けられており、これらのうちの少なくとも1つは、薄型のショルダーである。
【0029】
図7Aおよび図7Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム700を示している。システム700は、1つのショルダーおよびシャフト210を含むボタンスナップのオス部分705(図7A)と、第2のショルダーを含むボタンスナップの適合するメス部分710(図7B)とを含んでいる。
【0030】
図8A〜図8Dは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム800の概略図である。システム800は、ロッキングファスナーを含んでおり、このロッキングファスナーは、装着用の材料(例えば、フォーム)自身の圧縮性をバネとして使用する。図8Aは、固定ショルダー805および軸210を含むシステム800の一部の断面を示している。固定ショルダー805は、内部ショルダーとして、装着者の不快感を最小化するために薄型のショルダーを含み得る。代替的に、固定ショルダー805は、外部ショルダーとして、装飾的なアクセサリー205に取り付けられたり、または装飾的なアクセサリー205と一体的であったりし得る。
【0031】
この実施形態において、軸210の端810は、長方形のフランジ815を含む固定ショルダー805と対向する。長方形のフランジ815は、適合する受容部における長方形の切り抜きを通って挿入されるように構成されている。装着用の材料がわずかに圧縮される間に、長方形のフランジ815が90度回転される(捩られる)ときに、長方形のフランジ815は、受容部における長方形の窪みと係合する。装着用の材料上の圧力の解放はバネとして機能し、フランジ815を所定の場所にロックし、受容部を第2のショルダーとして確立させる。図8Bは、図8Aに示されているシステム800の一部の別の側面図を示している。
【0032】
図8Cは、システム800の受容部820の断面図を示している。受容部820は、装着者の足またはその他の身体部分に対して薄型であるように、丸みが付けられている。図8Dは、受容部820の底面図を示しており、これは、長方形の切り抜き825および長方形の窪み830を示している。
【0033】
図9A〜図9Cは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品の装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム900を示している。システム900は、取り外し可能なショルダー915(図9Bおよび図9C)と係合する軸210上のリップリング905および910(図9A)を含んでいる。取り外し可能なショルダー915は、軸210にスライドされ得、リップリングの一方または両方を通され(905および/または910)、様々な厚さの装着用の材料に対する調整可能性を提供する。例えば、低い方のリップ905は、システム900を厚い成人モデルの靴100に固定するために使用され得る。上方のリップ910は、システム900を薄い子供モデルの靴100に固定するために使用され得る。
【0034】
図9Cは、取り外し可能なショルダー915の側面図であり、取り外し可能なショルダー915が、丸みが付けられた底の形状を有していること、および取り外し可能なショルダー915が、その中心における穴の内部に沿って周囲のリッジ920を含み得ることを示している(図9Cにおける破線は隠れた線を示している)。周囲のリッジ920は、取り外し可能なショルダー915を所定の場所に固定するために、力を加えられてリップリングの一方または両方(905および/または910)を通される。
【0035】
図10Aおよび図10Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム1000を示している。図10Aを参照すると、システム1000は、シングルタブアンドスロットバイオネットタイプ(single−tab−and−slot bayonet−type)のファスナーを含んでいる。軸210はタブ1005と共に、穴1007に挿入され、バネ(例えば、フォームの一部分)1015の十分な圧縮を介してスロット1010と整列される。タブ1005をスロット1010の限界に到達させ、ファスナーを所定の場所にロックしているバネ1015の圧縮を解放するために、軸210を回転させる。図10Bは、システム1000の2つの部分が互いに留め合わされた後のシステム1000を示している。
【0036】
図11Aおよび図11Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム1100を示している。図11Aを参照すると、システム1100は、システム1100が2つのタブ1005および2つの対応するスロット1010を有していることを除き、上のシステム1000と類似している。図11Bは、システム1100の2つの部分が互いに留め合わされた後のシステム1100を示している。
【0037】
図12Aおよび図12Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100およびその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム1200を示している。図12Aを参照すると、システム1200は、第3のショルダー225上のタブ1205および第2のショルダー220における受容部1210を含むポップリベット状(pop−rivet−like)のファスナーを用いることによって、第3のショルダー225が第2のショルダー220に取り付けられることを除き、上のシステム1100と類似している。ポップリベット状のファスナーの2つの部分は、第3のショルダー225を第2のショルダー220に固定させるために、力を加えて係合され得る。図12Bは、システム1200の3つの部分が互いに留め合わされた後のシステム1200を示している。
【0038】
図13A〜図13Dは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾的なアクセサリー205を固定するためのシステム1300を示している。図13Aを参照すると、システム1300は、第1のショルダー215を含む受容部にロックされたときに、第2のショルダー220の反対側の軸210の端を内側に屈曲させることが可能な一連のスロット1305を含んでいることを除き、上のシステム1100と類似している。図13B〜図13Dは、システム1300の2つの部分が互いに留め合わされたときのシステム1300の追加的な図を示している。
【0039】
図14Aおよび図14Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾用のアクセサリー205を固定するためのシステム1400を示している。図14Aを参照すると、システム1400は、スライディングファスナーを含んでいる。第2のショルダー220は、第1のショルダー215の反対側の軸210の端のまわりのリム1405上にスライドされるように構成されている。図14Bは、システム1400の2つの部分が互いに留め合わされた後のシステム1400を示している。
【0040】
図15A〜図15Cは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、成形された靴100またはその他の装着用の物品に装飾用のアクセサリー205を固定するためのシステム1500を示している。図15Aを参照すると、システム1500は、図7Aおよび図7Bに示されているボタンスナップとは異なるスナップファスナーを含んでいる。第2のショルダー220および軸210を含むオス部分は、第1のショルダー215を含む受容(メス)部に力を加えて留められる。十分密着したフィットを容易にするために、軸210はオスのリム1505を含んでおり、受容部はメスのリム1510を含んでいる。図15Bは、システム1500の構造を明瞭化するために追加的な隠れた線を示している。図15Cは、システム1500の2つの部分が互いに留め合わされた後のシステム1500を示している。
【0041】
結論として、本発明は特に、靴およびその他の装着用の物品にアクセサリーを固定するためのシステムおよび方法を提供する。当業者は、本発明に対して数多くのバリエーションおよび代替がなされ得、それらの使用および構成は、本明細書中に記載された実施形態によって達成されるものと実質的に同じ結果を達成することを容易に理解し得る。したがって、本発明を開示された例示的な形態に限定することは一切意図されていない。多くのバリエーション、改変、および代替的な構成は、請求の範囲に述べられている本開示発明の範囲の中に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、上部に穴を有する成形された靴を示している。
【図2A】図2Aは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、上部の穴の1つに設けられたアクセサリーを有する成形された靴を示している。
【図2B】図2Bは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムを示している。
【図2C】図2Cは、本発明の別の例示的な実施形態にしたがう、比較的厚い材料から構成され、比較的大きい穴を有している衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムを示している。
【図2D】図2Dは、本発明のさらに別の例示的な実施形態にしたがう、比較的薄い材料から構成され、比較的小さい穴を有している衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムを示している。
【図2E】図2Eは、本発明の例示的な実施形態にしたがう、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの第1のショルダーの横断面の形状を示している。
【図2F】図2Fは、本発明の別の例示的な実施形態にしたがう、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの第1のショルダーの横断面の形状を示している。
【図3】図3は、2つの等しいサイズのショルダーを含む、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの実施形態を示している。
【図4】図4は、異なるサイズのショルダーを含む、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示している。
【図5】図5は、可変の材料の厚さを調整するための調整可能なバレルナットを含む、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示している。
【図6】図6は、異なるサイズの丸みが付けられたショルダーを含む、衣類に装飾的なアクセアリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示している。
【図7】図7Aおよび図7Bは、ボタンスナップのオス部分およびメス部分をそれぞれ含む、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示している。
【図8】図8A〜図8Dは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、圧縮可能な衣類材料がバネとして機能するロッキングファスナーを含んでいる。
【図9】図9A〜図9Cは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、2つのリップリングを有しているシャフトと、可変の厚さの衣類材料に対する取り外し可能なショルダーとを含んでいる。
【図10】図10Aおよび図10Bは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、シングルタブアンドスロットバイオネットタイプのファスナーを含んでいる。
【図11】図11Aおよび図11Bは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、ダブルタブアンドスロットバイオネットタイプのファスナーを含んでいる。
【図12】図12Aおよび図12Bは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、ダブルタブアンドスロットバイオネットタイプのファスナーと、別のショルダーにスナップするショルダーとを含んでいる。
【図13】図13A〜図13Dは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、ダブルタブアンドスロットバイオネットタイプのファスナーと、変形可能な軸の端とを含んでいる。
【図14】図14Aおよび図14Bは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムの別の実施形態を示しており、これは、スライディングファスナーを含んでいる。
【図15】図15A〜図15Cは、衣類に装飾的なアクセサリーを取り付けるための別の実施形態を示しており、これは、スナップファスナーを含んでいる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴に装飾的なアクセサリーを取り付けるためのシステムであって、該システムは、
第1および第2の端を有している軸と、
該軸の該第1の端に固定された第1のショルダーであって、該第1のショルダーは、該靴の上部における拡張可能な穴を通って挿入するように構成されており、該靴の該上部の内面と係合するように構成されている、第1のショルダーと、
該軸の該第2の端に固定された第2のショルダーであって、該第2のショルダーは、該靴と係合するように構成されている、第2のショルダーと、
該第2のショルダーに隣接している第3のショルダーであって、該第3のショルダーは、該装飾的なアクセサリーを含んでいる、第3のショルダーと
を備えている、システム。
【請求項2】
前記第1のショルダーは、薄型のショルダーを含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2のショルダーは、前記靴の前記上部の外面と係合するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第3のショルダーは、前記靴の前記上部の外面と係合するように構成されており、前記第2のショルダーは、拡張されていない状態の前記拡張可能な穴の中にフィットするように構成されており、該第2のショルダーは、横方向の安定性を提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記装飾的なアクセサリーは、前記靴の前記上部の外面と係合するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第3のショルダーは、前記第2のショルダーに対して平らに搭載されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第3のショルダーは、前記第2のショルダーの上面から延びている第4のショルダーの周囲に成形されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第3のショルダーは、ピンのヘッド部分の周囲に成形されており、該ピンの該ヘッド部分は、前記第2のショルダーの上面から延びており、該第2のショルダーは、該ピンのニードル部分の周囲に成形されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記軸、および前記第1、第2、および第3のショルダーのうちの少なくとも1つは、単一のピースとして一体に形成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記軸、および前記第1、第2、および第3のショルダーは、単一のピースとして一体に形成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のショルダーは、前記軸に取り外し可能なように固定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のショルダーは、バイオネットファスナー受容部を含んでいる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記軸は、前記バイオネットファスナー受容部を係合するためのバイオネットファスナーを含んでいる、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のショルダーは、スナップ受容部を含んでいる、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記軸は、前記スナップ受容部を係合するための突起を含んでいる、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1のショルダーは、バレルナットの第1の部分を含んでいる、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記軸は、前記バレルナットの前記第1の部分を係合するように構成されたバレルナットの第2の部分を含んでおり、該バレルナットの該第1および第2の部分は、一方がオスであり、他方がメスである、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記靴は、伸縮可能な材料から形成された成形された靴である、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
靴に装飾的なアクセサリーを固定するためのシステムであって、該システムは、
上部を有している靴であって、該上部は、内面、外面、および少なくとも1つの伸縮可能な穴を有している、靴と、
第1および第2の端を有している軸と、
該軸の該第1の端に固定された第1のショルダーであって、該第1のショルダーは、該靴の該上部における少なくとも1つの伸縮可能な穴の中に挿入するように、かつ該靴の該上部の該内面と係合するように構成されている、第1のショルダーと、
該軸の該第2の端に固定された第2のショルダーであって、該第2のショルダーは、該靴と係合するように構成されている、第2のショルダーと、
該第2のショルダーに隣接している第3のショルダーであって、該第3のショルダーは、該装飾的なアクセサリーを含んでいる、第3のショルダーと
を備えている、システム。
【請求項20】
前記第2のショルダーは、前記靴の前記上部の前記外面と係合するように構成されている、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記第3のショルダーは、前記靴の前記上部の前記外面と係合するように構成されており、前記第2のショルダーは、弛緩された状態の前記少なくとも1つの伸縮可能な穴の中にフィットするように構成されており、該第2のショルダーは、横方向の安定性を提供する、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記装飾的なアクセサリーは、前記靴の前記上部の前記外面と係合するように構成されている、請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
前記軸、および前記第1、第2、および第3のショルダーのうちの少なくとも1つは、単一のピースとして一体に形成されている、請求項19に記載のシステム。
【請求項24】
前記軸、および前記第1、第2、および第3のショルダーは、単一のピースとして一体に形成されている、請求項19に記載のシステム。
【請求項25】
前記第1のショルダーは、前記軸に回転可能なように固定されている、請求項19に記載のシステム。
【請求項26】
前記靴は、伸縮可能な材料から形成された成形された靴である、請求項19に記載のシステム。
【請求項27】
靴に装飾的なアクセサリーを固定するためのシステムであって、該靴は、該靴の上部において少なくとも1つの拡張可能な穴を有しており、該システムは、
第1および第2の端を有している軸と、
該軸の該第1の端に固定された第1のショルダーであって、該第1のショルダーは、該少なくとも1つの拡張可能な穴のうちの1つを通って挿入するように構成されており、該靴の該上部の内面と係合するように構成されており、該第1のショルダーは、該拡張可能な穴が拡張していない状態のときに、該第1のショルダーが挿入される穴よりも直径が大きい、第1のショルダーと、
該軸の該第2の端に固定された第2のショルダーであって、該第2のショルダーは、該靴の該上部の外面と係合するように構成されており、該第2のショルダーは、装飾的なアクセサリーを含んでいる、第2のショルダーと
を備えている、システム。
【請求項28】
少なくとも前記第1のショルダーおよび前記軸は、可撓性材料の単一のピースとして一体に形成されている、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記第2のショルダーは、装飾的なアクセサリーである、請求項27に記載のシステム。
【請求項30】
靴に装飾的なアクセサリーを固定するためのシステムであって、該靴は、該靴の上部において少なくとも1つの拡張可能な穴を有しており、該システムは、
第1および第2の端を有しているネジ切りされた軸と、
該ネジ切りされた軸の該第1の端に固定された第1のショルダーであって、該第1のショルダーは、該靴の上部の内面と係合するように構成されており、該ネジ切りされた軸は、該少なくとも1つの拡張可能な穴の1つの中に挿入するように構成されている、第1のショルダーと、
該ネジ切りされた軸と噛み合うネジ切りされた穴を有している第2のショルダーであって、該第2のショルダーは、該ネジ切りされた穴が該ネジ切りされた軸と係合するときに、該靴の該上部の外面と係合するように構成されている、第2のショルダーと、
該第2のショルダーに隣接している第3のショルダーであって、該第3のショルダーは、該装飾的なアクセサリーを含んでいる、第3のショルダーと
を備えている、システム。
【請求項31】
前記第1のショルダーは、丸みが付けられている薄型のショルダーである、請求項30に記載のシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【公表番号】特表2009−500125(P2009−500125A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520411(P2008−520411)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/026508
【国際公開番号】WO2007/008655
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(507069162)ジビッツ, エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】