説明

視線誘導標識柱

【課題】視線誘導標識柱を改良して、耐久性を向上させ、しかも組立作業を迅速容易に行ない得るようにする。
【解決手段】内周面がテーパをなす筒状の部材(内テーパ筒4)を構成し、この内テーパ筒4の外周面と台座3の内周面との間に外筒1の下端部を挟み込む。前記内テーパ筒4の中へ「外周面がテーパをなす外テーパプラグ5」を圧入する。上記の圧入は、締付ボルト6に螺合したナット8を締め込むことによって行われる。外テーパプラグ5の圧入によって内テーパ筒4が拡開され、外筒1が強く挟圧されて固着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面に設置される交通標識である視線誘導標識柱に係り、特に車両等の衝突を受けても破損しにくいように改良した視線誘導標識柱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
視線誘導標識柱は一般に、台座に対して標識柱(ポール)が固着されるとともに、上記の台座に取付けネジが設けられている。そして、路面に埋設されたアンカーのメネジに対して上記の取付けネジを螺合して締め付けることによって設置される。
図3は、特許文献1として挙げた特開平10−204835号公報に係る道路標識ポールの部分断面図である。
ポール部101はベース部(台座)102に取り付けられており、このベース部に締め付けボルト103が固着されている。104は路面に埋設されるアンカーであって、前記締め付けボルトに螺合するメネジが設けられている。
【0003】
この例のポール101は僅かに先細の中空円錐柱である。
図示を省略するが本例の他に、中空の柱を2重にしたものも公知である。この場合、外筒は柔軟な緩衝性能を有する材料で形成されとともに、内筒は強靭な弾性を有する材料で形成される。
前記の外筒は一般に、視認性を良くするために反射材(再帰反射テープ)を貼着されている。
【特許文献1】特開平10−204835号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
視線誘導標識柱は路面に設置されるので、しばしば車両の衝突を受け、早期に破損することが多い。標識柱メーカーは視線誘導標識柱の耐久性を向上させるため鋭意研究改良を続けているが、使用条件が苛酷であるため苦心している。
単に車両の衝突に耐えるだけならば、柔軟な外筒と強靭な内筒との2重構造によって相当の効果が得られるのであるが、曲げ倒された視線誘導標識柱が車両のタイヤで踏み付けられ、しかも車両の操向(かじとり)によって捩られ、文字どおり踏みにじられるので、外筒が台座から離脱する形の破損を生じる。
ここで重要なことは、視線誘導標識柱を頑丈にできないということである。もし視線誘導標識柱が強固な鋼鉄製であれば、衝突した車両が損傷するのみでなく、乗員の死傷率が増加するので、視線誘導標識柱には緩衝機能が求められる。
【0005】
本発明は以上に述べた事情に鑑みて為されたものであって、その目的は、緩衝機能と耐久性とを兼ね備えた視線誘導標識柱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために創作した本発明の基本的な原理について、その1実施形態に対応する図1を参照して略述すると次の通りである。
台座3に形成されている段付き中心孔3aの中に外筒1の下端部を差し込み、更にその中に「内周面がテーパになっている内テーパ筒4」を嵌め合わせる。
上記内テーパ筒4の中へ「外周面がテーパになっている外テーパプラグ5」を圧入すると、前記内テーパ筒4が拡開されて外筒1を台座3に圧し付ける。これにより、外筒1が台座3に対して確実に取り付けられる。
【0007】
上述の原理に基づく具体的な構成として請求項1の発明に係る視線誘導標識柱は、(図1参照)路面(9)に固着される台座(3)と、上記の台座によって支持される外筒(1)と、前記外筒の内側に支持される内筒(2)とを具備する視線誘導標識柱において、
上方に・¥。:向かって開くテーパをなす内周面と円柱状の外周面とを有する内テーパ筒(4)、及び前記テーパに対応するテーパをなす外周面を有する外テーパプラグ(5)を具備するとともに、
上記の外テーパプラグ(5)を前記内テーパ筒(4)の中へ圧入する手段が設けられており、
かつ、前記内テーパ筒(4)に対して内筒(2)が取り付けられるとともに、該内テーパ筒(4)の外周面と前記台座(3)の内周面との間に外筒(1)の下端付近が挟持されていて、
上記内テーパ筒(4)の中へ外テーパプラグ(5)が圧入されて該内テーパ筒の外周面が拡開されると、拡開された外周面が外筒(1)を台座(3)対して圧し付けるようになっていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明に係る視線誘導標識柱の構成は、前記請求項1の発明の構成要件に加えて、(図1参照)前記内テーパ筒(4)の外周面に突起(4a)が設けられるとともに、 前記外筒(1)の下端付近に、上記突起に嵌合する係合孔(1a)が穿たれていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明に係る視線誘導標識柱の構成は、前記請求項1または請求項2の発明の構成要件に加えて、(図1参照)前記の外テーパプラグ(5)を内テーパ筒(4)の中へ圧入する手段は、前記の外筒(1)の下端面に当接する大径の座金(7)、及び、該大径座金と外テーパプラグ(5)とを接近させる方向に引きつけている締付ボルト(6)によって構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明に係る視線誘導標識柱の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明の構成要件に加えて、(図1参照)前記外テーパプラグ(5)の頂面に環状溝(5a)が形成され、前記内筒(2)の下端が上記環状溝(5a)に差し込まれていて、
外テーパプラグ(5)が内テーパ筒(4)の中へ圧入されると、該外テーパプラグの外周面が圧迫されて縮小することにより、前記内筒の下端部が挟圧されるようになっていることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明に係る視線誘導標識柱の構成は、前記請求項3または請求項の発明の構成要件に加えて、(図1参照)前記台座(3)の内周面が、前記外筒(1)の外周に嵌合する小径部と、前記突起(4a)の先端に嵌合する中径部と、前記大径座金(7)に嵌合する大径部とからなる段付き中心孔(3a)を形成していることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明に係る視線誘導標識柱の構成は前記請求項1の発明の構成要件に加えて、前記の外筒はスチレンゴムプラスチックから成り、溶解パラメーター値SP8〜10の
溶剤で表面処理されており、
表面処理後に3〜15分間放置して、再帰反射テープから成る反射材を貼着したものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明を適用すると、内テーパ筒の内周のテーパ面と外テーパプラグ5の外周のテーパ面との間に作用する斜面の原理により、外筒の下端部が、内テーパ筒と台座とで強力に挟持されるので、タイヤで踏み付けられながら捩り力を受けても、台座から離れない。
【0014】
請求項2の発明を適用すると、内テーパ筒の突起が外筒の係合孔に嵌め合わされるので、外筒と台座との結合が一層強固になる。
上記の内テーパ筒が、その内側から外テーパプラグで圧し広げられているので、前記の突起が係合孔から抜け出さない。
【0015】
請求項3の発明を適用すると、締付ボルトを回すことによって、外テーパプラグを内テーパ筒の中へ強力に圧入することができ、しかも該圧入の力を保持することができる。
その上、特殊工具を必要とせず、迅速かつ容易に、視線誘導標識柱を組み立てることができる。
【0016】
請求項4の発明を適用すると、内筒を台座に対して迅速容易に取り付けることができ、しかも強固に取り付けられる。
【0017】
請求項5の発明を適用すると、「外筒と、内筒と、外テーパプラグと、内テーパ筒とが一体的に結合されたアッセンブリ部材」を、台座に対して迅速容易に組みつけることができる。しかも、組み付けられた状態が安定して確実に保持される。
【0018】
請求項6の発明を適用すると、柱状標識体として適度の弾性を有し、かつ強靭で、しかも対候性に優れたスチレンゴムプラスチックを用いて外筒を形成し、しかも再帰反射テープから成る反射材を貼着されているから視認性が優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は本発明に係る視線誘導標識柱の1実施形態を描いた断面図であり、図2は上記実施形態の要部を拡大して描いた分解断面図である。
(図1及び図2を併せて参照)符号1を付して示したのは外筒であって、本実施形態においては白色スチレンゴムプラスチックで成形した。その外周に再帰反射式反射テープから成る反射材1cを巻き付けて粘着してある。
外筒1の表面が白色であるから視認性が良く、しかも反射材1cを貼着してあるから、いっそう見やすい。
【0020】
スチレン(styrene)は無色の液体で、強い芳香を有し、水に不溶、アルコール,エーテルに可溶の物質である。スチレンゴムプラスチックは50%以上のスチレン系樹脂をゴムと結合させて種々の添加剤を加えたものである。
本発明者らの研究によれば、前記スチレンゴムプラスチックは柱状標識体として適度の弾性を有し、かつ強靭で、しかも対候性に優れているが、再帰反射テープ(の裏面に塗布されている粘着剤)に対する粘着親和性が必ずしも充分でない。
【0021】
そこで本実施形態においては、粘着親和性を改善する傾向を有する添加剤をスチレンゴムプラスチックに加えるとともに、溶剤で表面処理を施した。
溶剤としてはSP(溶解パラメーター)値8〜10の範囲のものが良く、8.6〜9.7の範囲が更に望ましい。
溶剤塗布後の放置時間も重要であって、常温付近(18〜25℃)で2〜10分間が適当である。粘着性の改善度や作業能率など各種の要件を総合的に勘案すると、3〜6分間の放置時間を置くことが最も望ましい。
【0022】
符号2を付して示したのは内筒であって、本実施形態においてはポリウレタン樹脂で成形した。ポリウレタン樹脂(polyurethane resin)はジイソシアナートと、フェノールやアミン等とを反応させて生成され、その組成によって各種の物理的性状を呈する。
本実施形態においては、特に強靭性を主眼としてポリウレタン樹脂の材質を選定した(内筒は常に外筒で覆われているから、外観や耐候性(特に、紫外線で劣化しないこと)は重視しなくても良い)。
【0023】
符号3を付して示したのは台座である。台座は、以下に述べるようにして外筒1と内筒2とを組み付けた後、取付ボルト11をアンカー10に螺合して路面9に設置される。
台座3には、図示のように段付き中心孔3aが形成されている。上部約1/3は小径、下部約1/3は大径、中央部約1/3は中径である。
上記の小径部(上端付近1/3)は、外筒1の外径に対して嵌合するように成形されている。ただし、外筒が柔軟なスチレンゴムプラスチックであるから、+0.2mm程度の嵌合誤差が許される。
表面には現れないが、これも外筒の材質選定の効果の一つである。いま仮に、鉄鋼材料で+0.2mmの隙間を作ると「ガタガタ」の感じである。
このように許容誤差が大きいから製造コストが安価であり、後に説明する組立作業が容易である。しかも、本発明特有の構造により、このように大きい誤差を許容して強固な視線誘導標識柱が構成される(詳細後述)。
前記段付き中心孔3aについて、中径部の直径寸法および小径部の直径寸法の設定方法は後述する。
【0024】
符号4を付して示したのは内テーパ筒(内周面がテーパになっている筒状部材)であって、本実施形態においてはポリウレタン樹脂で成形した。本発明を実施する場合、必ずしもポリウレタン樹脂に限定されないが、強靭で柔軟性を有していることが必要である。
この内テーパ筒4の外周面は、前記外筒1の内周面に嵌合する。ただし、該外筒が柔軟な部材であるから、台座について説明したのと同様の理由により、+0.2mm程度の嵌合誤差が許され、台座について説明したのと同様に組立作業性が良い。
【0025】
内テーパ筒4は有底無頂の筒状をなし、内周面は「上方に向かって開く形のテーパ」になっている。
該内テーパ筒4の外周面に突起4aが一体に成形されていて、外筒1に穿たれた係合孔1aに嵌合している。
前記段付き中心孔3aの中径部は、上記の突起4aに対して嵌合するように設定され、
+0.2mm程度の嵌合誤差が許される。この嵌合部は、位置決め効果よりも組立作業性が重視されている。
【0026】
符号5を付して示したのは外テーパプラグ(外周面がテーパになっている塞栓形部材)であって、前記の内テーパ筒4よりも剛性の大きい材料で構成する。本実施形態ではポリエチレンを用い、締付ボルト6をインサート成形してある。本発明を実施する場合、インサート成形することは絶対条件ではないが、インサート成形しておけば締付ボルトが共回りしないので、後に説明する組立作業を容易に行なうことができる。
外テーパプラグ5の外周面のテーパは内テーパ筒4の内周面のテーパに対応している。本発明において「テーパが対応している」とは、テーパ角度が等しく、テーパ方向も等しいことをいう。
【0027】
外テーパプラグ5の上面に環状溝5aが形成されていて、この中に内筒2の下端が差し込まれている。該環状溝5aと内筒2とは、後に説明する工程において締め付け固定されるので、最初の差し込み時の嵌合は緩やかでも良い。本実施形態においては接着剤を併用した。
本実施形態において、外筒1の外径寸法は(公称)88.2mm、内筒2の外形寸法は
(公称)62mmであり、両者は相互に平行かつ同心に配設される。
【0028】
以上のように構成された各部材を、次の手順で組み立てる。
イ.外筒1の下端に内テーパ筒4を差し込み、突起4aを係合孔1aに嵌合させる。
(図2参照)内テーパ筒4は柔軟であるから矢印a方向に弾性変形させることができ、
、 突起4aの嵌合操作に困難は無い。
ロ.上記イ項の工程と前後して、外テーパプラグ5の環状溝5aに内筒2を嵌め付ける。
ハ.内テーパ筒4と一体になっている締付ボルト6を大径の座金7に挿通し、ナット8を螺合する(未だ強く締め付けない)。
上記大径の座金の大径とは、外筒1の外径よりも大きい外径を有している意である。
先に述べた台座3に形成されている段付き中心孔3aの下端付近の大径部は、上記大径座金7に対して緩やかに嵌合するように設定されている。
以上の操作によって外筒1と、内筒2と、内テーパ筒4と、外テーパプラグ5と、大径座金7とが仮組アッセンブリ部材となる。
【0029】
ハ. 前記のようにして仮組みされたアッセンブリ部材の外筒1を台座3の段付き中心孔3aに挿通し、大径座金7を段付き中心孔3aの段差面に当接させる。これに伴って突起4aも段付き中心孔3aの段差面に当接する。
このようにして、仮組みされたアッセンブリ部材と台座3とが位置決めされる。
ニ.上記のようにして位置決めされた状態でナット8を締め付ける。
【0030】
ナット8の締め付けによって、外テーパプラグ5の外テーパ面が、内テーパ筒4の内テーパ面に圧入され楔の作用で内テーパ筒4が拡開される。
(図2参照)内テーパ筒4が拡開されると、該内テーパ筒4が外筒1を矢印c方向に圧し広げようとし、該外筒1は矢印c′のように台座3の内周面に圧し付けられる。
(図1参照)外筒1の下端部は台座3と内テーパ筒4との間で強く挟み付けられ、強固に固定されて脱出できなくなる(これが本発明の効果のポイントである)。
【0031】
内テーパ筒4内へ外テーパプラグ5が圧入されると、(図2参照)内テーパ筒4は矢印a方向に変形できなくなり、突起4aが係合孔1aから脱け出さなくなる。
これにより、外筒1と台座3との結合が一層強化される。
内テーパ筒4内へ外テーパプラグ5が圧入されると、(図2参照)外テーパプラグ5の外周は矢印b方向に圧縮される。これにより、環状溝5aに挿入されていた内筒2は強く挟み付けられ、確実に固着される。
【0032】
本実施形態においては、以上に説明したイ〜ニの作業を道路保守資材倉庫で行なって、多数の視線誘導標識柱組立品を作成し、これらを作業車に搭載して標識柱設置現場に搬送した。
予め路面9に埋設されているアンカー10の上に、視線誘導標識柱組立品の台座3を置き、取付ボルト11で取り付けると設置作業が完了する。
【0033】
以上に説明したように本実施形態の視線誘導標識柱は、外筒1と台座3との結合が強固であり、かつ組立作業を迅速容易に遂行することができる。
迅速容易に組立作業を行ない得るということは、すなわち損耗部材の交換再生も迅速容易に行ない得るということである。
本発明の適用によって視線誘導標識柱の耐久性が格段に向上するが、常に車両の衝突を受けて踏みにじられるので、緩徐ながら損耗は進行する。従って、耐用命数の尽きた部材(主として外筒)を交換する作業は不可欠である。こうした観点から、部材の交換再生が容易であることの実用的価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る視線誘導標識柱の1実施形態が路面に設置されている状態を描いた正面断面図
【図2】前掲の図1に示した実施形態の視線誘導標識柱の要部を拡大して描いた分解断面図
【図3】特許文献1として挙げた従来例の部分断面図
【符号の説明】
【0035】
1…外筒
1a…係合孔
1b…キャップ
1c…反射材
2…内筒
3…台座
3a…段付き中心孔
4…内テーパ筒
4a…突起
5…外テーパプラグ
5a…環状溝
6…締付ボルト
7…大径座金
8…ナット
9…路面
10…アンカー
11…取付ボルト
a…内テーパ筒の変形方向を表す矢印
b…外テーパプラグの圧縮方向を表す矢印
c…内テーパ筒の拡開方向を表す矢印
c′…外筒の圧し付け方向を表す矢印
101…従来例におけるポール部
102…従来例におけるベース部
103…従来例における締め付けボルト
104…従来例におけるアンカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路面に固着される台座と、上記の台座によって支持される外筒と、前記外筒の内側に支持される内筒とを具備する視線誘導標識柱において、
上方に向かって開くテーパをなす内周面と円柱状の外周面とを有する内テーパ筒、及び上記テーパに対応するテーパをなす外周面を有する外テーパプラグを具備するとともに、上記外テーパプラグを前記内テーパ筒の中へ圧入する手段が設けられており、
かつ、前記内テーパ筒に対して内筒が取り付けられるとともに、該内テーパ筒の外周面と前記台座の内周面との間に前記外筒の下端付近が挟持されていて、
上記内テーパ筒の中へ外テーパプラグが圧入されて該内テーパ筒の外周面が拡開されると、拡開された外周面が外筒を台座に対して圧し付けるようになっていることを特徴とする視線誘導標識柱。
【請求項2】
前記内テーパ筒の外周面に突起が設けられるとともに、前記外筒の下端付近に、上記突起に嵌合する係合孔が穿たれていることを特徴とする、請求項1に記載した視線誘導標識柱。
【請求項3】
前記の外テーパプラグを内テーパ筒の中へ圧入する手段は、前記の外筒の下端面に当接する大径の座金、及び、該大径座金と外テーパプラグとを接近させる方向に引きつけている締付ボルトによって構成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載した視線誘導標識柱。
【請求項4】
前記外テーパプラグの頂面に環状の溝が形成され、前記内筒の下端が上記環状の溝に差し込まれていて、
外テーパプラグが内テーパ筒の中へ圧入されると、該外テーパプラグの外周面が圧迫されて縮小することにより、前記内筒の下端部が挟圧されるようになっていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れかに記載した視線誘導標識柱。
【請求項5】
前記台座の内周面が、前記外筒の外周に嵌合する小径部と、前記突起の先端に嵌合する中径部と、前記大径座金に嵌合する大径部とからなる段付き中心孔になっていることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載した視線誘導標識柱。
【請求項6】
前記の外筒はスチレンゴムプラスチックから成り、溶解パラメーター値SP8〜10の溶剤で表面処理されており、
表面処理後に3〜15分間放置して、再帰反射テープから成る反射材を貼着したものであることを特徴とする、請求項1に記載した視線誘導標識柱。














【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−308944(P2007−308944A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−138187(P2006−138187)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(593210352)株式会社協立研究所 (4)
【出願人】(300067848)東陽ポリマック株式会社 (2)
【Fターム(参考)】