説明

計測用連結器を備えたいかり

いかりであって、いかりに連結されている係留索に引張力を作用させることによって貫入方向に従って係留用地面内に差し込み可能な爪と、爪の差し込み中に係留索と爪との間の力の伝達の一部を形成する計測用連結器であって、爪に連結された第一の連結部材、係留索に連結された第二の連結部材、2つの連結部材を互いに連結している中空の連結棒であって、2つの連結部材が連結棒を変形させることができるように異なる場所で連結棒の長さ方向において係合している連結棒、および中空の連結棒を通って延び、連結棒と一緒に変形するように少なくとも端部で連結棒に連結されている計測体であって、該計測体の変形パラメータを記録する変形センサを備えた計測体を備えた計測用連結器と、を含む、いかり。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はいかりに関し、特に、掘削プラットフォームといった重量のある海洋物体を、何年もにわたる長期の使用の間、係留用地面に係留させるためのいかりに関する。
【背景技術】
【0002】
係留用の索におけるそのようないかりは設置用船舶から係留用地面上に置かれ、その後、設置用船舶は係留索を引っ張っていかりを係留用地面内に移動させる。引いている間に、係留索に作用している引張力が設置用船舶によって計測される。そして、設置用船舶の引張力と引張経路とが、いかりの貫入経路のパラメータと、いかりが発生可能な予想保持力と、を形成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
重量のある海洋物体の所有者の、予想保持力の信頼性の程度に対する要求は高い。そのため、設置用船舶で計測される引張力の相当の部分が例えばいかりの挿入時に係留索に係合している障害物に起因していることを除外しなければならない。
【0004】
本発明の目的は、いかりの貫入経路と予想保持力とが許容可能な程度に確定できるいかりを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、いかりであって、いかりに連結されている係留索に引張力を作用させることによって貫入方向に従って係留用地面内に差し込み可能な爪、並びに爪の差し込み中に係留索と爪との間の力の伝達の一部を形成する計測用連結器であって、爪に連結された第一の連結部材、係留索に連結された第二の連結部材、2つの連結部材を互いに連結している中空の連結棒であって2つの連結部材が連結棒を変形させることができるように異なる場所で連結棒の長さ方向において係合している連結棒、および中空の連結棒を通って延び連結棒と一緒に変形するように少なくとも端部で連結棒に連結されている計測体であって該計測体の変形パラメータを記録する変形センサを備えた計測体を備えた計測用連結器を含む、いかりを提供する。
【0006】
連結棒は、第1と第2の連結部材によって連結棒に作用する力に依存して変形し、特に曲がる。この変形は、計測体に作用し、その変形は変形センサによって記録される。そのため、変形センサによって記録された変形は、係留索のいかりの側で発生する第1と第2の連結部材の間の力の作用のパラメータであり、障害物によって係留索に作用する可能性のある力とは無関係である。このように、いかりの予想保持力は、高い程度の信頼性で予測可能である。力の作用と変形との間の関係は、事前に得られた試験データの補間に基づいて求めたり、例えば有限要素解析を用いた力学の規則に従って計算したりすることができる。
【0007】
一実施態様において、計測体は連結棒に固定して連結されており、その結果、連結棒の変形を計測体に直接的にそして比例的に作用させることができる。
【0008】
一実施態様において、計測体は連結棒に連結された端部の間で接触せずに連結棒を通って延びており、その結果、計測体は連結棒内の空洞内に容易に挿入することができる。
【0009】
連結棒内の空洞は、連結棒を貫通しているまっすぐな孔によって定められてもよい。接触せずに延びている実施態様において、計測体は、その両端部の位置よりもその両端部の間の区間にわたって狭い。
【0010】
一実施態様において、計測体は、少なくとも1つの細長いストリップまたはプレートを有している。その形状のため、ストリップまたはプレートは力学的な計算にふさわしくなる。
【0011】
一実施態様において、計測体は、長さ方向にわたって実質的に互いに横切るように配置されている少なくとも2つの細長いストリップまたはプレートを有している。互いに横切る位置によって、デカルト座標系に従って変形を分析することができる。
【0012】
簡素な実施態様において、ストリップは互いに固定して連結されている。
【0013】
一実施態様において、ストリップは断面において交差部分を形成している。そして、連結棒の変形を正確に求めるために変形センサを交差部分の全ての脚部に配置することができる。
【0014】
一実施態様において、計測体は金属、好ましくは鋼でできている。
【0015】
一実施態様において、変形センサは、計測体の長さ方向を実質的に横切るように延びている少なくとも1つのまっすぐな列にグループ分けされている。そして、計測体の変形を、列の長さ方向にわたる変形の差を含めて、その幅の大部分にわたって記録することができ、これによって計測体全体、すなわち連結棒の変形を正確に求めることが可能になる。
【0016】
一実施態様において、計測体の幅の大部分に長さ方向にわたって分散しているいくつかの位置での変形を記録できるように、変形センサは計測体の長さ方向に計測体にわたって分散しているいくつかのまっすぐな列にグループ分けされている。
【0017】
一実施態様において、計測用連結器は、互いに分離されており連結棒上に係合している2つの第1の連結部材を有している。爪に連結された第1の連結部材は第2の連結部材と共に曲がるように連結棒に負荷をかけることが可能で、その結果、曲げとその特定の曲げの形状とは係留索が爪に作用させる力とその力の方向とのパラメータとなる。同様に、計測用連結器は、互いに分離されており連結棒上に係合している2つの第2の連結部材を有していてもよい。
【0018】
一実施態様において、計測用連結器内の2つの第1の連結部材または2つの第2の連結部材は、連結棒への最も外側の係合を形成している。それらの間で、他方のまたは他の連結部材は、連結棒に曲がるための負荷をかけられるように係合することができる。
【0019】
一実施態様において、いかりは爪に固定して連結されているシャンクを有し、第1の係合部材はシャンクの一部を形成しており、より好ましくは、第1の連結部材は爪とは別の方向を向いているシャンクの端部に位置している。
【0020】
その一実施態様において、連結棒は、その回転に対して、シャンクに固定して連結されており、その結果、第2の連結部材によって連結棒に作用する力の方向はシャンクと爪とに関連させることができる。
【0021】
一実施態様において、第2の連結部材は、係留索に連結された係留索結合部分の端部を形成している。係留索結合部分は、連結棒を中心に揺動可能な例えば弓形の掛け金であってもよい。
【0022】
貫入方向と貫入力は、いかりを左右対称に切断する縦断面に実質的に並行である。一実施態様において、連結棒はいかりを左右対称に切断する縦断面を横切るようにその長さ方向に延びており、その結果、左右対称に切断する縦断面を横切って延びている連結棒に、力の作用を測定するよう曲がるための適切な負荷を作用させることができる。
【0023】
一実施態様において、計測用連結器は連結棒内に収容されている傾斜計をさらに備えており、連結棒への力の作用に加えて、いかりの傾斜度と回転のパラメータである、架空の平面に対する連結棒の傾斜も求めることができる。
【0024】
一実施態様において、計測用連結器は連結棒内に収容されている加速度計を備えており、時間についての瞬間的な加速度の積分によって、係留用地面内のいかりの貫入経路のパラメータである連結棒の経路を求めることが可能である。
【0025】
一実施態様において、計測用連結器は、計測用連結器の位置で水圧を記録する圧力センサを備えている。水圧は喫水線に対するいかりの深さのパラメータであり、それから係留用地面内の深さを導出することができる。たとえば傾斜度と組み合わせることによって、係留用経路の水平成分も深さから導出することができる。
【0026】
計測用連結器が、変形センサに、より好ましくは傾斜計、加速度計、圧力センサの少なくとも1つに接続された電子回路を有しており、電子回路が計測データを処理して遠隔の計算および処理ユニットに送信する場合、計測装置のデータは、いかりから離れて、例えば設置用船舶から処理し解釈することが可能である。
【0027】
傾斜計、加速度計、および電子回路の少なくとも1つは、計測体と共に1つの構成済みのユニットとして中空の連結棒内に配置され、計測体に固定して連結されるときにそこに取り付けられてもよい。
【0028】
本明細書と本出願の特許請求の範囲に記載され、および/または本出願の図面に示された態様と手段は、可能な場合、個別に使用してもよい。それら個別の態様は、それらに関連する分割特許出願の対象であってもよい。これは、従属請求項にそれ自体が記述されている手段と態様とに特に該当する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】計測用連結器によって係留索に連結されている本発明のいかりの等角前面図である。
【図2】係留用地面内に差し込まれている図1のいかりの側面図である。
【図3A】図1,2の計測用連結器の横断面図である。
【図3B】図1,2の計測用連結器の縦断面図である。
【図3C】図1,2の計測用連結器の詳細図である。
【図3D】図1,2の計測用連結器の詳細図である。
【図4A】係留用地面へのいかりの挿入時の、先行する図面の計測用連結器に対する力の作用の例を示す図である。
【図4B】係留用地面へのいかりの挿入時の、先行する図面の計測用連結器に対する力の作用の例を示す図である。
【図4C】係留用地面へのいかりの挿入時の、先行する図面の計測用連結器に対する力の作用の例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明を、添付の図面に示された複数の実施態様に基づいて説明する。
【0031】
図1,2は本発明の実施形態に係る鋼製のいかり1を示している。いかり1は、係留用地面2に、図示されていない掘削プラットフォームといった重量のある海洋物体を、何年もにわたる長期の使用の間、係留させることを意図している。いかり1は爪10と、爪10に対して斜め前方に傾斜していかり1を係留索4に連結する計測用連結器50を端部に備えているシャンク30と、を有している。いかり1は、いかりを左右対称に切断する縦断面Mについて実質的に対称である。いかり1は、貫入順方向Pに係留用地面2中に左右対称に切断する縦断面Mに実質的に平行に差し込まれるように形成されている。
【0032】
爪10は、複数の板部材を使用して構成され、その後部側にその幅にわたってベースプレート11を有しており、中央の縦断面Mの両側のベースプレートは2つの3角形の前端部12に合流している。ベース11の両側に、下向きに方向付けられた、互いに平行に延びる2つのサイドプレート13が設けられており、前端部12の下方に2つの平行な縦方向梁15が両先端14から延びている。爪10の上側には、シャンク30用の固定ピン18,19を有する上向きの固定リップ16,17が設けられている。
【0033】
シャンク30は上向きの方向に互いの方へ向かって斜めにテーパー状になっているプレート形状の2つのシャンク脚31から構成されている。シャンク脚31はその長さに沿って複数の横方向プレート34によって互いに連結されている。シャンク脚31は、それらの下側に、固定リップ16,17の間に収容されている曲がった部分37を有しており、固定ピン18,19は曲がった部分37内の不図示の固定孔を貫通して延びている。後部側に位置する固定孔は、曲がった部分37上の補強部分32内に形成されており、補強部分32は、爪10とシャンク30との間の角度を調整するための一連の予備孔33を備えている。シャンク脚31は、上側端部の位置に、互いに並行に伸び、係留索4に連結する計測用連結器50のための固定孔36を有する端部耳35を備えている。
【0034】
計測用連結器50は、図3A〜3Dにも詳細に示されており、端部耳35の固定孔36を通って延びる、一直線で円柱形状の鋼製の連結ペン54を有している。連結ペン54の中心線Sは、左右対称に切断する縦断面Mに対して実質的に垂直方向に方向付けられている。2つの端部耳35の間で、連結ペン54は、係留索4に結合されている弓形の掛け金51の穴52も貫通して延びている。連結ペン54は、正の公差のもとで固定孔36および穴52の中に収容されており、不図示の割り出し部が設けられており、シャンク30に対する中心線S周りの連結ペン54の回転を妨げている。弓形の掛け金51は連結ペン54周りを左右対称に切断する縦断面M内で揺動することができる。
【0035】
連結ペン54は、端部の位置で溶接部分57によって全周にわたって一緒に溶接された端部キャップ56によって閉じられている円柱状の孔つまり内側空間55を備えており、その結果、内側空間55は防水閉塞されている。内側空間55内には、細長い計測体60が閉じ込められている。
【0036】
計測体60は、実質的に一定の厚さを有している細長い垂直方向の鋼製プレート61および細長い水平方向の鋼製プレート62を有している。鋼製プレート61,62はこの例では同一である。プレート61,62は、2つのまっすぐな先端部縁65を共に備えており、先端部縁65は、4つの一直線の長さ方向端部縁63を経て、端部縁63から引っ込んでそれぞれのプレート61,62の長さ方向端部縁63に対して狭くなっている部分を形成している2つの一直線の長さ方向側部縁64に変わっている。プレート61,62は、両先端部縁65の一方からそれぞれのプレート61,62の半分の長さにわたって延びている中央スロット66を共に備えており、2つのプレート61,62が互いのスロット66内に挿入された後に全長にわたって1つに溶接されている。そのため、計測体60は形状を維持する角柱形状を有しており、長さにわたる断面は垂直に交差している形状である。その長さ方向の溶接によって、交差部のリブは互いに固定されている。
【0037】
計測体60の先端部縁65と長さ方向端部縁63とは内部空間55の境界壁58と端部キャップ56の内側表面59とにそれぞれ当接しており、長さ方向端部縁63と境界壁58との間は計測体60を連結ペン54に固定するために溶接されている。その結果、連結ペン54の弾性変形は、端部では計測体60に作用するが、長さ方向側部縁64によって定められている狭くなっている部分にわたって境界壁58からは離れたままである。
【0038】
図3Aおよび4Cに示しているように、中心分割線の両側および左右対称に切断する縦断面Mの両側で、計測体60の両方のプレート61,62は、中心線Sに対して横向きに延びる全部で8つの支持帯71〜78をこの例では備えている。各支持帯71〜78は一連の、この例では12個の、電気歪みゲージ80を備えている。計測体60は、垂直方向の鋼製プレート61に連結されている支持プレート67を備えている。支持プレート67は、歪みゲージ80の各々に接続された電子回路を有するプリント基板81を支持している。
【0039】
垂直方向のプレート62も、プリント基板81に電気的に接続された電子傾斜計および加速度計を有するユニット82を備えている。プリント基板81は、部分的に外付けの、水圧を計測する圧力センサ90にさらに接続されている。さらに、プリント基板81は、プルリリーフ84によって連結ペン54に挿入され、シャンク30上の図示していない電池ハウジングにさらに連結されている電力ケーブル83に接続されている。プリント回路81は、プルリリーフ86によって端部キャップ56に挿入され、水中でデータの音響伝送88のための公知の音声モデム87に接続された通信ケーブル85にさらに接続されている。このプルリリーフ86は端部キャップ56に溶接されているケース89によって密封されている。プリント基板81上の電子回路は、歪みゲージ80、傾斜計、加速度計および圧力センサ90からの電気信号を受信し、処理し、そして送信するように構成されている。計測体60の方向がシャンク30に対して固定されているため、架空の水平面Hと架空の垂直平面Vとに対するいかり1の位置を計測することができ、したがっていかり1の傾斜度と回転とを求めることが可能である。圧力センサ90によって、連結ペン54の上方の水柱の高さ、したがって喫水線に対するいかり1の深さを求めることができる。
【0040】
図2は、喫水線5上に位置しており図示されていない設置用船舶から、海中3の、海底といった係留用地面2内に差し込み中のいかり1を示している。設置用船舶は、いかり1の位置にあるモデム87と通信する不図示の音響モデムが備わっており、そのモデムは計算およびデータ処理のユニットに接続されている。先行するステップにおいて、いかり1は設置用船舶から、深さDの係留用地面2上に爪10の両先端14が設置用船舶の方向に向くように配置されている。そして、音響モデム87と通信ケーブル85とは依然として水3中にある。その後、設置用船舶は力Fを係留索4を通していかり1に作用させ、その結果、いかり1は貫入経路Jを通って係留用地面2内のある深さEに達する。
【0041】
貫入経路Jを通る間に、一方ではシャンク30の端部耳35が、他方では弓形の掛け金51の穴52が曲げ力および曲げモーメントを連結ペン54に作用させており、関連する変形が計測体60に作用している。これは、連結ペン54と計測体60の弾性範囲内で発生する。そして、歪みゲージ80は、例えば図4Cに複数のベクトルで示されているように分布Qに従ってプレート61,62ごとに、計測体60のプレート61,62を介して変形を受けている。個々の歪みゲージ80の変形並びに傾斜計および加速度計のデータは、電子回路によって登録され、設置用船舶上の計算とデータ処理のユニットに直接伝達される。計算とデータ処理のユニットは、これらのデータ、およびいかり1と係留索4の間の力F1〜F3の関連する動作から、例えば既知の試験データの補間や有限要素解析によって貫入経路Jを導出することができる。例えば、力は力F1で示されているように水平方向に向けられていたり、または力F2で示されているように角度A,Bで上向きに傾斜していたり、角度K,Nで下向きに傾斜していてもよい。貫入経路Jに関する力F1〜F3の大きさと方向とに基づいて、許容可能な信頼性でいかり1が適切に設置されたかどうかと、いかり1が指定された保持力を実現できるかどうかを判断することができる。
【0042】
説明されたいかり1において、連結ペン54は弓形の掛け金51と爪10との間に結合を構成している。あるいは、連結ペン54はシャンク30を爪10に結合しているピン18,19のうちの1つの代わりに使用されてもよい。
【0043】
説明したいかり1は、爪10と、爪10に固定されて爪10と係留索4との間の連結を確保しているシャンク30とを備えている。あるいは、爪10は、固定リップ16,17によって、計測用連結器50の位置で1つになっている引張ケーブルに連結されていてもよい。
【0044】
これまでの説明は、本発明の範囲を限定するためではなく、本発明の好適な実施形態の動作を説明するために含まれている。以上の記述から本発明の精神と範囲に含まれる多くの変形例が当業者には明らかになるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
いかりであって、前記いかりに接続されている係留索に引張力を作用させることによって貫入方向に従って係留用地面内に差し込み可能な爪、並びに前記爪の差し込み中に前記係留索と前記爪との間の力の伝達の一部を形成する計測用連結器であって、前記爪に連結された第一の連結部材、前記係留索に連結された第二の連結部材、前記2つの連結部材を互いに連結している中空の連結棒であって前記2つの連結部材が前記連結棒を変形させることができるように異なる場所で前記連結棒の長さ方向において係合している連結棒、および前記中空の連結棒を通って延び前記連結棒と一緒に変形するように少なくとも端部で前記連結棒に連結されている計測体であって該計測体の変形パラメータを記録する変形センサを備えた計測体を備えた計測用連結器を含む、いかり。
【請求項2】
前記計測体は、前記連結棒に固定して連結されている、請求項1に記載のいかり。
【請求項3】
前記計測体は、前記連結棒に連結された前記端部の間で接触せずに前記連結棒を通って延びている、請求項1または2に記載のいかり。
【請求項4】
前記計測体は、該計測体の前記両端部の位置よりも前記端部の間の区間にわたって狭い、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項5】
前記計測体は、少なくとも1つの細長いストリップまたはプレートを有している、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項6】
前記計測体は、長さ方向にわたって実質的に互いに横切るように配置されている少なくとも2つの細長いストリップまたはプレートを有している、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項7】
前記ストリップは互いに固定して連結されている、請求項6に記載のいかり。
【請求項8】
前記ストリップは断面において交差部分を形成している、請求項6または7に記載のいかり。
【請求項9】
前記計測体は金属、好ましくは鋼でできている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項10】
前記変形センサは、前記計測体の長さ方向を実質的に横切るように延びている少なくとも1つのまっすぐな列にグループ分けされている、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項11】
前記変形センサは、前記計測体の長さ方向に前記計測体にわたって分散しているいくつかのまっすぐな列にグループ分けされている、請求項10に記載のいかり。
【請求項12】
前記計測用連結器は、互いに分離されており前記連結棒上に係合している2つの前記第1の連結部材を有している、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項13】
前記計測用連結器は、互いに分離されており前記連結棒上に係合している2つの第2の前記連結部材を有している、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項14】
前記計測用連結器内の2つの前記第1の連結部材または2つの前記第2の連結部材は、前記連結棒(54)への最も外側の係合を形成している、請求項12または13に記載のいかり。
【請求項15】
前記爪に固定して連結されているシャンクを有し、前記第1の連結部材が前記シャンクの一部を形成している、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項16】
前記第1の連結部材は、前記爪とは別の方向を向いている前記シャンクの端部に位置している、請求項15に記載のいかり。
【請求項17】
前記連結棒は、前記シャンクに回転しないように固定して連結されている、請求項15または16に記載のいかり。
【請求項18】
前記第2の連結部材は、前記係留索に連結された係留索連結部分の端部を形成している、請求項1ないし17のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項19】
前記連結棒は、いかりを左右対称に切断する縦断面を横切るように該連結棒の長さ方向に延びている、請求項1ないし18のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項20】
前記計測用連結器は、前記連結棒内に収容されている傾斜計を備えている、請求項1ないし19のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項21】
前記傾斜計は前記計測体に固定して連結されている、請求項20に記載のいかり。
【請求項22】
前記計測用連結器は、前記連結棒内に収容されている加速度計を備えている、請求項1ないし21のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項23】
前記加速度計は前記計測体に固定して連結されている、請求項22に記載のいかり。
【請求項24】
前記計測用連結器は、前記計測用連結器の位置で水圧を記録する圧力センサを備えている、請求項1ないし23のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項25】
前記計測用連結器は、前記変形センサに、より好ましくは前記傾斜計、前記加速度計、前記圧力センサの少なくとも1つに接続された電子回路を有しており、前記電子回路は、計測データを処理し、遠隔の計算および処理ユニットに該電子計算機から送信するように構成されている、請求項1ないし24のいずれか1項に記載のいかり。
【請求項26】
前記電子回路は、前記計測体に固定して接続されている、請求項25に記載のいかり。
【請求項27】
添付の明細書に記載された、かつ/または添付の図面に図示された、1つまたは2つ以上の特徴のある手段を備えたいかり。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【公表番号】特表2012−505110(P2012−505110A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530971(P2011−530971)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【国際出願番号】PCT/NL2009/050510
【国際公開番号】WO2010/041929
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(511090383)ステヴロス ベスローテン フェンノートシャップ (1)
【氏名又は名称原語表記】STEVLOS B.V.
【Fターム(参考)】