説明

調節可能なウェイト部材を有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド

ウッドタイプゴルフクラブヘッドは、(a)打球面、(b)打球面と係合するかまたは一体に形成され、ソール部分を含むクラブヘッドボディであって、このソール部分がその中に画定されたスロットまたはレールを含むクラブヘッドボディ、および(c)スロットまたはレール内に少なくとも部分的に位置するウェイト部材を含む。ウェイト部材は、スロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能である(任意で、クラブヘッドボディとともに提供されたウェイトカートリッジ部材内に少なくとも部分的に)。ウェイト部材はまた、ウェイトカートリッジ部材、スロット、レールおよび/またはクラブヘッドボディの他の部分と移動可能に係合することができる。また、これらのクラブヘッドを含むゴルフクラブならびにそのようなゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドを製造し、使用する方法も記載されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明はゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。本発明の特定の例示的局面は、調節可能なウェイト部材を有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
近年、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブは、ゴルフボールとのインパクト時にゴルファーがクラブヘッド面をスクエアに当てることを支援することによってゴルファーの精度を改善するように設計されている。多くのゴルフクラブヘッドは、その少なくともいくらかのウェイトが、クラブヘッド重心位置を変える、または制御するように配置されている。ゴルフクラブヘッド重心位置は、ゴルフボールが所期の方向に推進されるかどうかを決定する一つの要因である。重心が接触面上の係合点よりも後方に配置されている場合、ゴルフボールは一般にまっすぐな経路をたどる。しかし、重心が係合点の片側に離れている場合、ゴルフボールは、意図しない方向に飛ぶ、および/または左もしくは右にカーブする経路をたどることがあり、そのようなボールの飛びは、多くの場合、「プル」、「プッシュ」、「ドロー」、「フェード」、「フック」または「スライス」と呼ばれる。同様に、重心が係合点の上方または下方に離れている場合、ゴルフボールの飛びは、それぞれ、より風を切り裂く(boring)軌道またはより浮き上がる軌道を示すことができる。
【0003】
近年、この業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改善を目の当たりしてきたが、一部のプレーヤは、依然、ゴルフボールを所期および所望の方向に、ならびに/または所期および所望の弾道で、確実に打つ際に困難さを感じている。これは、ボールを長距離に打つために使用されるクラブ、たとえばドライバおよびウッドの場合に特に当てはまる。したがって、当技術分野には、ゴルフクラブ技術におけるさらなる進歩の余地がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の少なくともいくつかの例示的局面のウッドタイプゴルフクラブヘッド(たとえばドライバ、フェアウェイウッド、ウッドタイプハイブリッドクラブなど)は、(a)打球面、(b)打球面と係合するかまたは打球面と一体に形成され、ソール部分を含むウッドタイプクラブヘッドボディであって、そのソール部分がその中に画定された第一のスロットまたはレールを含むウッドタイプクラブヘッドボディ、および(c)第一のスロットまたはレール内に少なくとも部分的に位置し、第一のスロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能である(任意で、クラブヘッドボディとともに、またはクラブヘッドボディの一部として提供されたウェイトカートリッジ部材内に少なくとも部分的に)ウェイト部材を含む。ウェイト部材は、ウェイトカートリッジ部材、スロット、レールおよび/またはクラブヘッドボディの他の部分と移動可能および/または着脱可能に係合することができる。
【0005】
本発明のさらなる局面は、たとえば上記タイプのゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブ構造に関する。そのようなゴルフクラブ構造は、クラブヘッドに取り付けられたシャフト部材(任意で、別個のホーゼル部材またはクラブヘッドもしくはシャフトの一つまたは複数の一体部分として提供されたホーゼル部材を介して)、シャフト部材に取り付けられたグリップまたはハンドル部材、さらなるウェイト部材などの一つまたは複数を含むことができる。
【0006】
本発明のなおさらなる局面は、本発明の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば、(a)上記様々なタイプのゴルフクラブヘッドを、たとえば、ゴルフクラブヘッドを製造または他のやり方で作ること、ゴルフクラブヘッドを別のソースから得ることなどにより、提供する段階、(b)シャフト部材をゴルフクラブヘッドと係合させること、(c)グリップ部材をシャフト部材と係合させる段階、(d)ウェイトカートリッジ部材をゴルフクラブヘッドと係合させる段階、および/または(e)ウェイト部材を、スロット、レール、ウェイトカートリッジ部材またはクラブヘッドもしくはクラブ構造の他の部分の一つまたは複数と係合させる段階、などを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明は、添付図面によって例として説明されるが、それらに限定されない。全図を通じて同じ参照番号が同種の要素を示す。
【0008】
【図1A】一般に、本発明の少なくともいくつかの例のクラブヘッド構造の特徴を示す。
【図1B】一般に、本発明の少なくともいくつかの例のクラブヘッド構造の特徴を示す。
【図2A】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイト取り付けレール構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図2B】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイト取り付けレール構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図2C】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイト取り付けレール構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3A】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3B】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3C】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3D】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3E】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3F】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【図3G】本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるウェイトカートリッジ部材構造を含むゴルフクラブヘッド構造を示す。
【0009】
読者は、これらの図に示す様々なパーツが必ずしも原寸に比例して描かれてはいないことを考慮されたい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
以下の詳細な説明および添付図面が本発明の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ(たとえば、ウッドまたはウッドタイプハイブリッドゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド)の特徴を開示する。
【0011】
I. 本発明の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよび方法の概説
本発明の局面は、ウッドタイプゴルフクラブヘッドおよびそのようなクラブヘッドを含むウッドタイプゴルフクラブ(たとえばドライバ、フェアウェイウッド、ウッドタイプハイブリッドクラブなど)に関する。本発明の少なくともいくつかの例示的局面のウッドタイプゴルフクラブヘッドは、(a)打球面、(b)打球面と係合するかまたは打球面と一体に形成され、ソール部分を含むウッドタイプクラブヘッドボディであって、そのソール部分がその中に画定された第一のスロットまたはレールを含むウッドタイプクラブヘッドボディ、および(c)第一のスロットまたはレール内に少なくとも部分的に位置し、第一のスロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能であるウェイト部材を含む。ウェイト部材の任意の所望の部分を第一のスロットまたはレールに嵌め込んでもよく(たとえば、ウェイト部材の少なくとも一部分、全部または少なくとも大部分が第一のスロットまたはレール内に位置していてもよい、など)。また、望むならば、ウェイトカートリッジ部材がクラブヘッドボディとともに提供されてもよく(たとえば、第一のスロットまたはレールに係合している、ソール部分の一部として形成されている、など)、ウェイト部材が、ウェイトカートリッジ部材と移動可能および/または着脱可能に係合することもできる。
【0012】
本発明を逸脱することなく、ウェイトカートリッジ、スロット、レールおよび/またはウェイト部材は、クラブヘッドボディ中、任意の所望の位置に提供されてもよい。いくつかの例において、ウェイトカートリッジ、スロット、レールおよび/またはウェイト部材は、クラブヘッドボディのソール部分中に、任意で少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って、少なくともソール部分の周辺トウ区域に沿って、少なくともソール部分の外周の一部分に沿うなど、提供されると考えられる。本発明を逸脱することなく、ウェイトカートリッジ、スロット、レールおよび/またはウェイト部材はまた、ウェイト部材をクラブヘッドボディに対して任意の所望の方向に選択的に移動させることができるように、配置および/または配設されてもよく、たとえば、クラブヘッドボディの周辺(任意でソールまたはクラウン周辺)の少なくとも一部分の周囲の複数の位置に、クラブヘッドボディの前後方向(任意で、クラブヘッドボディのクラウンまたはソール部分に形成された中央レールに沿って、など)などに、取り付け可能である。
【0013】
本発明を逸脱することなく、ウッドタイプゴルフクラブヘッドボディはまた、多様な形態をとることができる。たとえば、本発明を逸脱することなく、ゴルフクラブヘッドボディは、任意の所望の数の様々なパーツから、任意の所望の構造で、任意の所望の材料からなど、たとえば、当技術分野で公知であり、使用されている従来のパーツから、従来の構造で、および/または従来の材料でできていてもよい。いくつかの例示的構造において、クラブヘッドボディは、以下のパーツ、すなわちクラウン部分、ソール部分、フェース部材(任意で、その中に一体に形成された、またはそれに取り付けられた打球面を含む)、一つまたは複数のボディリボン(たとえば、クラウン部分とソール部分との間でクラブヘッドの周辺を形成または画定する)、ソールプレート、フレーム部材(任意で、たとえばクラウン部分とソール部分との間でクラブヘッドの周辺を形成もしくは画定する、ならびに/またはクラウン部分および/もしくはソール部分(存在するならば)の一つまたは複数が係合しているなどの、金属、たとえばチタン合金などの)、アフトボディなどの一つまたは複数を含む。クラブヘッドボディは、一つまたは複数の金属合金パーツ(たとえば、任意で打球面を含むかまたは打球面と係合したフレーム、フェース部材など)、たとえばステンレス鋼、チタン合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金などを含んでもよく、ポリマー材料(たとえば、クラウンまたはソール部分のため、クラウン部分とソール部分との間のクラブヘッドボディ部分のため、フェース部材のため、など)を含んでもよく、繊維または粒子強化複合材料を含む複合材料、たとえば炭素繊維複合材料、玄武岩繊維複合材料、ガラス繊維材料など(たとえば、クラウンまたはソール部分のため、クラウン部分とソール部分との間のクラブヘッドボディ部分のため、フェース部材のため、など)を含んでもよい。さらに別の例として、望むならば、クラブヘッドボディは、任意でその中に一体に形成されたスロットおよび/またはレールを有する一体型のワンピース構造、さらに、それと係合した別個のウェイト部材(および任意で、望むならば、別個のウェイトカートリッジ)を有する一体型のワンピース構造を有することができる。本発明を逸脱することなく、クラブヘッドボディ構造および/またはその様々なパーツの所望の構造および/または配設を使用することができる。
【0014】
また、本発明を逸脱することなく、ウェイト部材、スロット、レールおよび/またはウェイトカートリッジの任意の所望の構造を使用することもできる。望むならば、本発明を逸脱することなく、ウェイト部材は、機械的コネクタ、保定部材構造、ばね押しコネクタおよび/または保定構造の使用などを含む任意の所望のやり方で、スロット、レールおよび/またはウェイトカートリッジと移動可能および/または取り外し可能に係合させることもできる。ウェイト部材およびクラブヘッドボディの残り部分とのその係合のより具体的な例は以下で説明する。
【0015】
本発明のさらなる局面は、たとえば上記タイプのゴルフクラブヘッドを含むウッドタイプゴルフクラブ構造に関する。そのようなウッドタイプゴルフクラブ構造は、クラブヘッドに取り付けられたシャフト部材(任意で、別個のホーゼル部材、またはクラブヘッドおよび/もしくはシャフトの一つまたは複数の一部として提供されたホーゼル部材を介して)、シャフト部材に取り付けられたグリップ部材またはハンドル部材、クラブヘッドボディ、シャフトまたはグリップの一つまたは複数に取り付けられたさらなるウェイト部材などの、一つまたは複数をさらに含むことができる。
【0016】
本発明のなおさらなる局面は、本発明の例のウッドタイプゴルフクラブヘッドおよびウッドタイプゴルフクラブ構造を製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば(a)上記様々なタイプのゴルフクラブヘッド(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)を、たとえば、製造または他のやり方で作ること、第三者ソースから得ることなどにより、提供する段階、(b)シャフト部材をゴルフクラブヘッドと係合させる段階、(c)グリップ部材をシャフト部材と係合させる段階、(d)ウェイトカートリッジ部材をクラブヘッドボディと係合させる段階、および/または(e)一つまたは複数のウェイト部材をクラブヘッド、たとえばウェイトカートリッジ、スロットおよび/またはレールなどと係合させる段階を含むことができる。
【0017】
本発明のさらなる局面は、たとえば上記様々なタイプのウッドタイプゴルフクラブヘッドを使用する方法に関する。そのような方法は、たとえば、ウェイト部材をスロット、レールおよび/またはウェイトカートリッジに沿って様々な位置に移動させる段階、ウェイト部材をスロット、レールおよび/またはウェイトカートリッジに沿って様々な位置で固定する段階などを含んでもよい。このようにして、本発明の例のゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドは、たとえば、特定のユーザのスイング特性により良くフィットまたは適合する、様々なスイング欠点を矯正または補正する(たとえば、フック、スライスなどを矯正する)のに役立つ、特定のタイプのボールの飛びのためにクラブにバイアス(たとえば、ドローバイアス、フェードバイアス、低弾道バイアス、高弾道バイアスなど)をかけるなどのためにカスタマイズすることができる。本発明のゴルフクラブヘッドおよび/またはゴルフクラブはまた、特定のユーザにとって所望のまたは最適なウェイト付け特性を見いだすためにクラブフィッタによって使用されてもよく、望むならば、そのような特性を、パーツを選択する、ウェイトを配設する、および/または最終的な永久にウェイト付けされたクラブ構造をウェイト付けする際に使用することもできる。
【0018】
上記で提供した本発明の様々な例示的局面の概説をふまえて、本発明のゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造の様々な具体例のより詳細な説明を以下に提供する。
【0019】
II. 本発明の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ構造および方法の詳細な説明
以下の説明および添付図面は、本発明の様々な例示的ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造を説明する。同じ参照番号が一を超える図面に見られる場合、その参照番号は本明細書を通して一貫して使用され、各図面が同じまたは同種のパーツを参照する。
【0020】
本発明の例示的なゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造は、「ウッドタイプ」ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド、たとえばドライバおよびフェアウェイウッドとして典型的に使用される、ならびに「ウッドタイプ」ユーティティまたはハイブリッドクラブなどとして典型的に使用される、「ウッドタイプ」ゴルフクラブおよびクラブヘッドを構成することができる。このようなクラブヘッド構造は、実際には「木」材をほとんどまたは全く有しないかもしれないが、当技術分野において慣例的に「ウッド」と呼んでよい(たとえば「メタルウッド」、「フェアウェイウッド」など)。クラブヘッドは、たとえば、ソール部材、フェース部材(任意で、それと一体に形成された打球面、またはそれに取り付けられた打球面を含む)、一つまたは複数のボディ部材(たとえば、周囲に延び、クラブヘッドボディを構成する材料のリボン)、クラウン部材、フェースプレート、フェースフレーム部材(打球面を取り付けることができる)、アフトボディなどの、一つまたは複数を含むマルチピース構造および構成を含んでもよい。当然、望むならば、本発明を逸脱することなく、クラブヘッド構造の様々な部分が一体型のワンピース構造として、互いに一体に形成されてもよい(たとえば、ボディ部材が、ソールおよび/またはクラウン部材と一体に形成されてもよく、フェース部材が、ソール、ボディおよび/またはクラウン部材と一体に形成されてもよい、など)。任意で、望むならば、本発明を逸脱することなく、クラブヘッド構造の様々な部分(たとえばソール部材、クラウン部材、フェース部材、ボディ部材など)が個々に複数の材料片から形成されてもよい(たとえば、マルチピースクラウン、マルチピースソールなど)。また、他の代替として、望むならば、クラブヘッド全体が一つのワンピース一体構造として作られてもよいし、フェースプレート部材がワンピースクラブヘッドアフトボディ(任意で中空ボディなど)に取り付けられてもよい。以下、図1A〜3Gに示す例示的なゴルフクラブ構造に関連して本発明のウッドタイプゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のより具体的な例および特徴を詳細に説明する。
【0021】
図1Aおよび1Bは一般に、本発明の例示的なウッドタイプゴルフクラブ100および/またはゴルフクラブヘッド102を示す。この例のゴルフクラブ構造100全体は、ゴルフクラブヘッド102に加えて、ホーゼル領域104、ホーゼル領域104を介して受けられた、および/またはホーゼル領域104に挿入されたシャフト部材106およびシャフト部材106に取り付けられたグリップまたはハンドル部材108を含む。任意で、望むならば、外部ホーゼル領域104をなくし、シャフト部材106をヘッド部材102に直接挿入する、および/または他のやり方で取り付けることもできる(たとえば、クラブヘッド102の上部に設けられた開口に通して、内部ホーゼル部材(たとえば、クラブヘッド102によって画定された内部チャンバ内に提供された)を介して、など)。
【0022】
本発明を逸脱することなく、シャフト部材106は、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方でクラブヘッド102に、受けさせる、係合させる、および/または取り付けることができる。より具体的な例として、シャフト部材106は、ホーゼル部材104を介して、および/または直接クラブヘッド構造102に、たとえば接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(たとえばねじ、保定要素など)によって、クラブヘッドボディ102中に延びるシャフト受けスリーブまたは要素などを介するなどして、クラブヘッド102と係合させることができる。シャフト部材106はまた、当技術分野で公知であり、使用されている従来の材料を含む任意の適当なまたは所望の材料、たとえばグラファイト系材料、複合材または他の非金属材料、鋼材料(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、ポリマー材料、種々の材料の組み合わせなどでできていてもよい。また、グリップまたはハンドル部材108は、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、たとえば、接着剤またはセメントを使用して、溶接、はんだ付け、接着剤などによって、機械的コネクタ(たとえばねじ、保定要素など)を介してなど、シャフト部材106に取り付ける、それと係合させる、および/またはそれから延ばすことができる。もう一つの例として、望むならば、グリップまたはハンドル部材108は、シャフト部材106とで一体型のワンピース構造として一体に形成することもできる。さらには、本発明を逸脱することなく、たとえばゴム材料、皮革材料、中に埋め込まれたコードまたは他の布材料を含むゴムまたは他の材料、ポリマー材料などを含む任意の所望のグリップまたはハンドル部材108材料を使用することもできる。
【0023】
本発明を逸脱することなく、クラブヘッド102そのものもまた、当技術分野で公知であり、使用されている従来の材料および/または従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または任意の適当なまたは所望の材料から構築することができる。たとえば、図1Aおよび1Bに示す例示的構造102において、クラブヘッド102は、打球面部材102a(フェースプレート102bとフレーム部材とがいっしょになってフェース部材102a全体を形成するように、フェース部材102aと一体に形成された、またはフレーム部材に取り付けられた打球面プレート102bを含む)を含む。この例示される例のクラブヘッド102は、クラウン部分102c、ソール部分102dおよびクラウン部分102cとソール部分102dとの間に位置する少なくとも一つのボディ部分102e(たとえば、フェース部材102aトウ−ヒールからクラブヘッド周辺に延びる材料の「リボン」)をさらに含む。
【0024】
本発明を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構造が可能である。たとえば、望むならば、上記クラブヘッド102の様々な個々のパーツのいくつかまたはすべては、接続される(たとえば、溶接、接着剤または他の融着技術、機械的コネクタなどによって)多数の部片でできていてもよい。様々なパーツ(たとえば、クラウン部分102c、ソール部分102dおよび/またはボディ部分102e)は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料、たとえば軽金属材料を含む金属材料を含む任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせでできていてもよい。適当な軽金属材料のより具体的な例は、鋼、チタン合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金などを含む。
【0025】
さらなる例または代替として、クラブヘッド102の重量を減らすために、望むならば、クラブヘッド構造102の一つまたは複数の部分が、有利には、複合材料、たとえば当技術分野で従来から公知であり、使用されている炭素繊維複合材料でできていてもよい。クラブヘッド構造102の一つまたは複数の部分に使用することができる他の適当な複合材または他の非金属材料は、たとえば、ガラス繊維複合材料、玄武岩繊維複合材料、ポリマー材料などを含む。いくつかのより具体的な例として、望むならば、クラウン部材102cの少なくともいくつかの部分が複合材または他の非金属材料でできていてもよい。追加的または代替的に、望むならば、ソール部材102dの少なくともいくつかの部分が複合材または他の非金属材料でできていてもよい。さらなる追加的例または代替として、望むならば、クラブヘッドのボディ部材102eの一つまたは複数の部分(クラウン部分102cとソール部分102dとの間に延びる材料の領域またはリボン(たとえば、一つまたは複数の実質的にU字形のリボン))が複合材または他の非金属材料でできていてもよい。なおさらなる例として、望むならば、本発明を逸脱することなく、クラブヘッドフェース部材102aの後方のクラブヘッドのボディ部分全体(「アフトボディ」とも呼ばれる)または任意でクラブヘッド全体が複合材または他の非金属材料でできていてもよい。複合材または他の非金属材料は、クラブヘッド構造102の一部として、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む任意の所望のやり方で組み込まれてもよい。クラブヘッドの重量を減らすこと(たとえば、複合材または他の非金属材料、軽金属、金属フォームまたは他の気泡構造材料の使用などによる)は、クラブ設計者および/またはクラブフィッタが、さらなるウェイトをクラブヘッド構造102全体中に、たとえば所望の位置に選択的に配置して、慣性モーメントを増す、および/またはクラブヘッド構造102の他のプレー特性に影響することを可能にする(たとえば、クラブヘッドにドローまたはフェードバイアスをかける、低重心を提供することによってショットを浮かせやすくする、より低い、より風を切り裂くようなボールの飛びを生じさせやすくする、望ましくないボールの飛び、たとえば、フックまたはスライス、高く浮くショットなどを生じさせるスイング欠点を矯正または補正するのに役立つ、など)。
【0026】
クラブヘッド構造102を構成する様々な個々のパーツは、多数の部片でできているならば、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、互いに係合させる、および/または一体に保持することができる。たとえば、クラブヘッド構造102の様々なパーツ、たとえばフェース部材102a、打球プレート102b、クラウン部分102c、ソール部分102dおよび/またはボディ部分102eは、接着剤、セメント、溶接、はんだ付けまたは他の接合もしくは仕上げ技術、機械的コネクタ(たとえばねじ、スクリュー、ナット、ボルトまたは他のコネクタ)などによって一体に接合および/または固定することができる(直接または中間部材を介して間接的に)。望むならば、クラブヘッド構造102の様々なパーツの嵌合縁(たとえば、部材102a、102b、102c、102dおよび/または102eが互いに接触し、接合する縁)は、それが接合される対面する側の縁に設けられた対応する溝、スロット、面、棚状部、開口または他の構造に嵌る、一つまたは複数の突出したリブ、タブ、棚状部または他の係合要素を含んでもよい。セメント、接着剤、機械的コネクタ、仕上げ材料などを、上記突出したリブ/溝/棚状部/縁または他の接続構造と組み合わせて使用すると、クラブヘッド構造102の様々なパーツをさらに一体に固定しやすくすることができる。
【0027】
本発明を逸脱することなく、本発明の例のゴルフクラブヘッド構造の寸法および/または他の特性は有意に異なっていてもよい。いくつかのより具体的な例として、本発明の少なくともいくつかの例のクラブヘッドは、2005年5月10日出願の米国特許出願第11/125,327号(および、2005年10月27日に公開された対応する米国特許出願公開公報第2005-0239576A1)に記載されたクラブヘッドの寸法および/または特性の様々な例示的範囲に入る寸法および/または他の特性を有してもよい。たとえば、これらの文献中の表を参照すること。この米国特許公開公報は参照により全体として本明細書に組み入れられる。本発明の少なくともいくつかの例示的なクラブヘッド構造にしたがって、長さ寸法(すなわち、ヒール−トウ方向の全寸法「L」)に対する幅寸法(すなわち、前後方向の全寸法「B」)の比(すなわち比「B/L」)は、少なくとも0.9であり、いくつかの例において、この比は、少なくとも0.92、少なくとも0.93、少なくとも0.94、少なくとも0.95、少なくとも0.96、少なくとも0.97または少なくとも0.98である。クラブヘッドは、たとえば少なくとも200ccの体積、いくつかの例においては少なくとも350cc、少なくとも400cc、少なくとも420ccまたは少なくとも450ccを含む任意の所望の体積を有してもよい。
【0028】
図2A〜2Cは、本発明のゴルフクラブ100およびゴルフクラブヘッド構造102に含めることができるさらなる例示的特徴および構造を示す。これらの図に示すように、このクラブヘッド構造102の底またはソール部分102dは、ソール部分102dの中央区域に位置し、クラブヘッド構造102の前面からその後部に向かう方向に延びる突出したレール部分200を含む。突出したレール部分200に隣接し、かつそれに沿って凹み区域が画定されており、一つの凹み区域202aがクラブヘッド構造102のヒール部分の近くに位置し、もう一つの凹み区域202bがクラブヘッド構造102のトウ部分の近くに位置している。本発明を逸脱することなく、突出したレール部分200ならびに/または凹み区域202aおよび/もしくは202bに関して多種多様なサイズ、形状、配置、向きおよび/または相対的向きが可能である。また、本発明を逸脱することなく、異なる数の突出したレール部分200ならびに/または凹み区域202aおよび/もしくは202bがクラブヘッド構造102中に設けられてもよい(たとえば、トウ−ヒールに配設された多数のレール部分200、前後に配設された多数のレール部分200など)。望むならば、レール部分200は、クラブソール102dに沿って斜めに、たとえば、後方に移動するときにヒールからトウに向かう方向に、後方に移動するときにトウからヒールに向かう方向になど、延びてもよい。レール200はまた、望むならば、たとえばトウおよび/またはヒール側のクラブの外周に沿って、クラブの外側後部に沿って、周辺から離れてクラブの底ソール部分に沿ってなど、カーブしていてもよい。
【0029】
この図示される例において、レール部分200の側面204aおよび204b(それぞれヒール凹み区域202aおよびトウ凹み区域202bに面する)は、その中に画定された開口または溝206aおよび206bを含む。たとえば図2Cに示すように、これらの開口または溝206aおよび/または206bを使用して、ウェイト部材220を突出したレール部分200と係合させることができる。本発明を逸脱することなく、ウェイト部材220は、多様な方法で突出したレール部分200と係合させることができる。たとえば、この図示される構造102において、ウェイト部材220は二つの末端要素222aおよび222b、ならびにそれらの間に延びる中央部分222cを含む。末端要素222aおよび/または222bの一つまたは両方は中央部分222cから着脱可能で、中央部分222cが開口206aおよび206bの中に延びる(それにより、ウェイト部材220をレール部分200に取り付ける)ことを可能にすることができる。その後、取り外した末端要素222aおよび/または222bを中央部分222cに再び取り付けることができる。本発明を逸脱することなく、たとえば摩擦嵌め、機械的コネクタ、保定部材/溝または開口構造、ばね押し機構などを含む、末端要素222aおよび/もしくは222bを中央部分222cに固定する、ならびに/または中央部分222cから解放する任意の方法を使用してもよい。必要ならば、または望むならば、末端要素222aおよび/または222bは、レール部分200の下面を超えて延びないようなサイズであり、そのように配置可能であってよい(たとえば、ユーザが打つとき末端要素222aおよび/または222bが地面と接しないよう)。さらには、望むならば、末端要素222aおよび/または222bは、ユーザおよび/またはクラブフィッタがさらなるウェイトをクラブヘッドのトウまたはヒール区域に選択的に配置することを可能にするため、異なるサイズおよび/または質量を有する(および/または異なる材料でできている)こともできる(たとえば、クラブヘッドにフェードまたはドローバイアスをかけるため、スイング欠点を補正してフックまたはスライスボールの飛びを矯正するため、など)。
【0030】
ウェイト部材220はまた、多様な方法で、レール部分200に沿って所望の位置に固定することができる。この図示される例においては、ウェイト部材220をレール部分200上の複数の不連続な位置の一つに固定するために、スクリューまたはボルト部材224が提供されている。この図示される例においては、二つの取り付け穴226aおよび226b(任意でねじ付き)がレール部分200の下面上に画定され、これらの穴226aまたは226bの一つを介して、スクリューまたはボルト部材224を、ウェイト部材220中の穴228(任意でねじ付き)と係合するように配設し、それにより、ウェイト部材220をレール部分200に対して定位置に保持することができる。望むならば、スクリューまたはボルト部材224の露出したヘッドが、レール部分220の下面に設けられた皿穴に嵌り込んで、スクリューまたはボルト224ヘッドがレール部分200の下面を超えて延びないようにしてもよい(たとえば、ユーザが打つとき地面と接しないよう)。当然、本発明を逸脱することなく、任意の数のスクリューまたはボルト取り付け穴(たとえば226a、226bなど)をレール部分200に設けて、任意の所望の数の不連続な位置におけるウェイト部材220の取り付けを可能にすることもできる。望むならば、使用中、ほこりまたはくずがレール部分200および/またはクラブヘッドボディ内部に入ることを防ぐために、カバー部材を提供して(図示せず)いずれかの露出または開いた穴(たとえば、図2Cの穴226b、溝206aおよび206bの残り部分など)を覆ってもよい。
【0031】
本発明を逸脱することなく、ウェイト部材220をレール部分200に対して定位置に固定する多様な他の方法が可能である。たとえば、望むならば、レール部分200、溝または開口206aおよび/もしくは206b、ならびに/またはウェイト部材220が、他方の部材上に設けられた対応する、および/または嵌合する開口、スロットなどに嵌り込む延長面(たとえば戻り止め機構、ばね取り付け突起など)を提供されてもよい。もう一つの例として、レール部分200の側面204aおよび/または204bが、たとえばウェイト部材220の末端部分222aおよび/または222bを通過して延びるスクリュー、ボルトなどを受けるための開口を含んでもよい(たとえば、末端部分222aおよび/または222bをそれぞれの側面204aおよび204bに固定することができるよう)。そのような構造においては、ウェイト部材220の中央部分222cが提供されなくてもよい(たとえば、望むならば、ウェイト部材220の任意の部分がレール部分200の中に延びることなく、末端部分222aおよび/または222bがそれぞれの側壁面204aおよび204bに付いてもよい)。なおさらなる例として、セットスクリューがレール部分200を通過して延びてウェイト部材220と係合してもよい(たとえば、レール部分200の下面を通って、ウェイト部材の中央部分222cと係合する、中央部分222c中の開口または穴と係合する、など)。さらに他の例においては、事前に選択された不連続な位置におけるウェイト部材220の取り付けを可能にするのではなく(たとえば、図2A〜2Cの取り付け穴226aまたは226bによって示すように)、ウェイト部材220および/またはレール部分200が、ウェイト部材220をレール部分200に沿って任意の位置に取り付けることを可能にする構造を含んでもよい。そのような構造は、たとえば、中央部分222cを開口206aおよび/または206bの側面に当接させ、きつく係合させることを可能にするための、たとえばウェイト部材220の中央部分222cにおける構造拡大能力、あるいはレール部分200または溝206aおよび/もしくは206bにおける構造縮小能力を含む、係留またはロック機構を含むことができる。拡大および/または縮小能力は、たとえば、ユーザがスクリュー部材を一方向に回したとき、ユーザが二つの末端部分222aおよび222bを一緒に押したとき、ユーザがスイッチを事前に選択された位置に動かしたときなどに、選択的にアクティブ化されてもよい。より具体的な例として、そのようなロックおよび/または係留機構は、選択的にアクティブ化されることができる、および/または、マイクスタンドを多種多様な異なる位置に動かし、調節することができるのと同様に、相対移動を可能にすることができる。
【0032】
ウェイト部材220をレール部分200上で前方および/または後方に移動させること(たとえば、レール部分200が斜めである、またはカーブしているならば、ウェイト部材220をクラブヘッド構造200中でいくらか上下に動かす効果を有することもできる)は、ユーザまたはクラブフィッタが、本発明のこれらの例のクラブヘッド102およびゴルフクラブ100を使用して推進されるボールの飛びに影響を加えることを可能にすることができる。たとえば、通常、少なくとも一部のユーザにとって、有意なウェイトが、より低く、後部に近い位置にある(たとえば、図2Cに示す位置にウェイト部材220がある)クラブヘッド102を使用してゴルフボールを浮かすことは比較的容易である。そのようなウェイト配置はまた、少なくとも一部のユーザにとって、より高い、より打ち上げられるゴルフボール弾道を提供するためにも使用することができる。しかし、一部のプレー条件の下および/または一部のスイングタイプにとって、このより高い飛行バイアスおよび/またはボール弾道は望ましくないかもしれない。たとえば、たとえば強風条件でのプレーのために、または過度に高い、浮き上がるボールの飛びを一般に生じさせるスイング欠点のために、より低く、より風を切り裂くようなボールの飛びを生じさせるためには、ウェイト部材220は、レール部分200上、より前方に、打球面に近づけて配置されてもよい(たとえば、図2A〜2Cに示す例示的構造102における穴226bに取り付ける)。
【0033】
本発明を逸脱することなく、開口または溝206aおよび/または206bならびにレール部分200全体は多種多様な構造をとることができる。たとえば、レール部分200は、中空、中実などであってよく、開口または溝206aおよび206bの間の材料の全区域または部分を取り去るかまたは省略して、開いたスロットがレール部分200の内部を完全に通して提供されるようにしてもよい。さらなる代替として、望むならば、側壁204aおよび/または204bの一方または両方が、レール部分200中を完全には延びない溝206aおよび206bをそれぞれ含んでもよい。そのような例示的構造においては、一つまたは複数の独立したウェイト部材がレール部分200に、たとえば一つ(または複数)の独立したウェイト部材が各側壁204aおよび204bに、一つまたは複数のウェイト部材が側壁204aに、一つまたは複数のウェイト部材が側壁204bになど、取り付けられてもよい。このような構造はなおも、選択的ウェイト付けのためのさらなるオプションを提供する(たとえば、特定のボールの飛びタイプのためにクラブヘッドにバイアスをかけるため、スイング欠点を補正するため、など)。ウェイト部材をレール部分200に対して定位置に保持するために、たとえば上記タイプの、ウェイト部材のための一つまたは複数のロックまたは係留機構が提供されてもよい。
【0034】
図2A〜2Cは、クラブヘッド102ソール部分102dの中央にあるレール部分220を示すが、望むならば、本発明を逸脱することなく、レール部分220は偏って、たとえばヒール側またはトウ側の近く位置していてもよく、および/または複数のレール部分220がクラブヘッド構造上に提供されてもよい。追加的または代替的に、望むならば、本発明を逸脱することなく、複数のレール部分が、たとえばヒール区域に一つ、トウ区域に一つ、任意でレール部分の少なくとも一部または全部に取り付けられたウェイトとともに、提供されてもよい。レール部分220はまた、ソールに沿って斜めにある(たとえば、ヒール前部からトウ後部への方向に、トウ前部からヒール後部への方向に、など)、またはソールに沿ってカーブしている(たとえば、クラブヘッドソールの外側ヒールおよび/またはトウ周辺に沿って延びる、ソールの後部周辺に沿って延びる、など)こともできる。一つのより具体的な例として、望むならば、レール部分230aおよび230bは、適当なウェイト部材(たとえば、レール部分230aおよび/または230bの上または周囲で摺動し、たとえば上記係留および/またはロック機構の一つを使用してそれに固定されるウェイト部材)を取り付けるために使用されることもできる。そのような側面レール部分230aおよび230bは、中央レール部分200に加えて、またはそれに代えて使用することができる。そのような側面レール部分230aおよび/または230bは、存在する場合、レール部分200に関して上記した様々なサイズ、形状および/または向きを含む多種多様なサイズ、形状、向きなどをとることができる。
【0035】
図3A〜3Gは、本発明のもう一つの例示的なゴルフクラブヘッド構造300および/またはその様々な部分(そのようなクラブヘッド300の例示的構造を含む)を示す。図3Aおよび3Bは、この例示的なゴルフクラブヘッド構造300のフレーム部材302のそれぞれ下面図および上面図を示す。この例において、ベース部材302は、金属材料(たとえばチタン合金または上記他の金属材料)から構成されており、打球プレート302a、打球プレートフレーム部材302bおよび打球プレートフレーム部材302bのヒール部分からトウ部分に延び、クラブヘッド構造300の外周の少なくとも一部分を画定するリボンまたはボディ部分302cを含む。リボンまたはボディ部分302cが打球プレートフレーム部材302bとともに開放区域304を画定する。図3Aおよび3Bにはワンピース構造が示されているが、フレーム部材302は、たとえば機械的コネクタ、溶接、ろう付け、はんだ付けまたは他の融着技術、接着剤またはセメントなどを含む任意の所望のやり方で固着された任意の所望の数の個々のパーツでできていてもよい。また、金属構造が先に記載されているが、本発明を逸脱することなく、フレーム部材302(またはその個々の部分)は、たとえばゴルフクラブ技術分野で従来から使用される材料を含む任意の所望の材料でできていてもよい。フレーム部材302のボディ部分302cは、最終的なクラブヘッド構造300中に少なくとも部分的に露出したままであってもよいし、最終的にアセンブルされたクラブヘッド製品中に覆われてもよい。
【0036】
図3Aおよび3Bはさらに、フレーム部材302が、シャフト部材(図3A〜3Gには示さず)を受けるためのホーゼル部分306(または開口または他何らかの構造)を含むことを示す。本発明を逸脱することなく、当技術分野で従来から公知である、および/または使用されている構造、材料および/または取り付け技術を含む、任意の所望のホーゼル構造もしくは材料、シャフト部材構造もしくは材料および/またはシャフト部材をホーゼル306(またはクラブヘッド構造の他の部分)に接続するやり方を使用することができる。この図示される例において、ホーゼル部材306は、たとえば、フレーム部材302を構成する材料の鋳造、機械加工、成形などの間にフレーム部材302の一部として一体に形成される。
【0037】
この例示的構造のフレーム部材302はさらに、以下さらに詳細に説明するように、クラブヘッド構造300全体の他のパーツをフレーム部材302(および/または互いに)に固定するために使用することができる取り付け部材308a、308bおよび308cを含む。フレーム部材302のリボンまたはボディ部分302cの取り付けまたは接触面310(任意で、あるならば、打球プレートフレーム部材302bの取り付けまたは接触面)および取り付け部材308a、308bおよび308cの取り付けまたは接触面312(たとえば、開口が形成されている面)が、以下さらに詳細に説明するように、クラブヘッド構造300全体の他の部分を取り付け、固定するための強固なベースを形成する。当然、本発明を逸脱することなく、任意の所望のサイズ、形状、位置および/または向きの任意の数の取り付け部材308a、308bおよび308cを提供することができる。本発明を逸脱することなく、フレーム部材302の様々な部分の取り付けまたは接触面310および312もまた、所望のサイズ、形状、位置および/または向きで提供することができる(たとえば、ほぼ水平、斜め、段状、嵌合構造付きなど)。
【0038】
図3Cは、図3A〜3Gに示すタイプのクラブヘッド構造300に含めることができる例示的なクラウン部材320の平面(外面)図を示す。この図示される例示的構造において、クラウン部分320は、図3Bに示すフレーム構造302の上部開口304の上に嵌る。この例におけるクラウン部分320のリムまたは周囲(たとえば、図3Cに示すものからの下面リムまたは周囲)は、フレーム部材302のリボンまたはボディ部分302cの取り付けもしくは接触面310、ならびに/または取り付け部材308a、308bおよび308cの取り付けもしくは接触面312と係合するのに適切な構造(たとえば、フレーム部材302などの中の対応する構造と合致し、係合する隆起部、延長部分、溝など)を含む。望むならば、以下さらに詳細に説明するように、クラウン部分320の下面が、機械的コネクタ(たとえばスクリュー)と係合してクラウン部分320、ソール部分330(下記)およびフレーム部材302を一体に保持する適切な構造(たとえば、取り付け部材308a、308bおよび308cの位置におけるねじ穴など)を含むように形成されてもよい。
【0039】
図3Dは、図3A〜3Gに示すタイプのゴルフクラブヘッド構造300に含めることができる例示的なソール部分330の平面(外面)図を示す。このソール部分330は、図3Aに示すフレーム構造302の開口304の上に嵌る。この例におけるソール部分330のリムまたは周囲(たとえば、図3Dに示すものからの下面リムまたは周囲)は、フレーム部材302のリボンまたはボディ部分302cの取り付けもしくは接触面310、ならびに/または取り付け部材308a、308bおよび308cの取り付けもしくは接触面312と係合するのに適切な構造(たとえば、フレーム部材302などの中の対応する構造と合致し、係合する隆起部、延長部分、溝など)を含むことができる。図示するように、この例示的なソール部分330は、クラブヘッド構造全体を一体に保持するための機械的コネクタを受けるための開口332a、332bおよび332cを含む。機械的コネクタ(たとえばスクリュー、リベット、ターンバックルなど)は、開口332a、332bおよび332cの中、フレーム部材302中の取り付け部材308a、308bおよび308cの開口の中に延び、クラウン部分320の下面に提供された受け器(たとえばねじ穴、ナットなど)に入ることができる。または、望むならば、クラウン部分320はまた、開口を含んでもよく、ならびにボルトまたは他のコネクタはクラブヘッド構造300中を端から端まで延びてもよい。このようにして、クラウン部分320、ソール部分330およびフレーム部材302は一体に保持されうる。
【0040】
本発明を逸脱することなく、クラウン部分320、ソール部分330およびフレーム部材302は、他の方法で一体に保持してもよい。たとえば、スクリューまたはボルト以外の機械的コネクタ、たとえば保定部材、ばね押し戻り止めまたは他の機構などを使用してもよい。なおさらなる例として、望むならば、接着剤またはセメントならびにはんだ付け、ろう付け、溶接および/または他の融着技術を少なくとも部分的に使用して、クラブヘッド構造300の様々なパーツの一つまたは複数を一体におよび/または互いに保持してもよい。また、上記技術のような技術の任意の組み合わせを使用して、クラブヘッド構造300の様々なパーツの一つまたは複数を一体に保持してもよい。
【0041】
本発明を逸脱することなく、クラウン部材320および/またはソール部材330は、同じまたは異なる材料(およびフレーム部材302と同じまたは異なる材料)を含む任意の所望の材料でできていてもよい。少なくともいくつかの例示的構造において、クラウン部材320および/またはソール部材330は、軽量材料、たとえばポリマー材料、複合材料(たとえば炭素繊維複合材、ガラス繊維複合材、玄武岩繊維複合材など)、軽金属材料(たとえばチタン合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金など)でできている。さらには、クラウン部材320および/またはソール部材330は、ゴルフクラブ技術分野で公知であり、使用されている従来の材料でできていてもよい。これらのパーツはまた、同じく当技術分野で周知であり、使用されている製造技術を使用して(たとえば、成形技術、たとえばポリマー材料のブロー成形または射出成形、複合材料の成形または付形などにより、従来の金属製造および付形技術、たとえば成形、付形、鋳造、鍛造、機械加工などにより、など)、所望の形状から作り、所望の形状に形成することもできる。
【0042】
望むならば、クラウン部材320および/またはソール部材330は、さらなる要素、たとえば所望の美観を提供するための仕上げ材料(たとえば、塗料、エナメルまたは他の仕上げ材料)、使用中(たとえば、スイング中にクラブヘッドが地面と接するときなど)にクラブヘッド構造の少なくとも一部分を保護するためのソールプレート(たとえば、金属または他の耐久性材料でできている)などのための取り付け要素またはベースとして働くこともできる。そのようなさらなる要素の使用は、当技術分野で公知であり、使用されている従来の方法で達成することができる。より具体的な例として、たとえば機械的コネクタ、セメント、接着剤などを使用して、ソールプレート(任意で金属材料でできている)をソール部分320に固定してもよい。
【0043】
図3Dは、本発明の少なくともいくつかの例のクラブヘッド構造300に提供されるもう一つの特徴を示す。顕著には、この例示的構造において、ソール部分330は、その中に画定されたスロット、溝または開口334を含む。このスロット、溝または開口334は、ウェイト部材を取り付けるために使用することができ、その例を以下さらに詳細に説明する。本発明を逸脱することなく、スロット、溝または開口334は、開放状態または「底なし」であってもよく(たとえば、クラウン部分320,フレーム部材302およびソール部分330によって画定される開放または中空空間に通じるよう)、または閉じていてもよい(たとえば、クラウン部分中を部分的にしか延びない、フレーム部分302に当接する、など)。
【0044】
本発明を逸脱することなく、スロット、溝または開口334は、任意の所望のサイズまたは形状をとってもよく、クラブヘッド構造中の任意の所望の位置または場所に提供されてもよい(たとえば、ソール部分構造330中、クラウン部分構造320中、フレーム部材302のボディ部分302c中など)。また、望むならば、クラブヘッド構造300は、そのいずれかの個々のパーツ(たとえばソール部分330など)を含め、ウェイト部材を受けるための一つより多いスロット、溝または開口334を含んでもよい。また、本発明を逸脱することなく、任意の数の別個のウェイトを様々なスロット、溝または開口334に取り付けてもよい(たとえば、一つのスロット、溝または開口334が、ゼロ、一つ、二つまたはそれ以上を含む所望の数のウェイト部材を含んでもよい)。この図示される例示的構造において、ソール部分330は、サイドヒール位置(たとえば、クラブヘッドのホーゼル部材306の近く)からソール部分330の外周に沿ってソール部分330の中央後部分まで延びる一つのスロット、溝または開口334を含む。そのような構造は、ユーザ(またはクラブフィッタ)が、クラブヘッド構造300全体のヒールおよび/または後部分にさらなるウェイトを提供することを可能にし、それが、ドローバイアスクラブおよび/または通常は過度にフェードまたはスライスするボールの飛びを生じさせるスイング欠点を補正するのに役立つクラブを提供するのに役立つことができる。追加的または代替的に、ソール部分330のトウ側の外周に沿って類似したスロット、溝または開口334を提供してもよい。そのような構造は、ユーザ(またはクラブフィッタ)が、クラブヘッド構造300全体のトウおよび/または後部分にさらなるウェイトを提供することを可能にし、それが、フェードバイアスクラブおよび/または通常はドローまたはフックするボールの飛びを生じさせるスイング欠点を補正するのに役立つクラブを提供するのに役立つことができる。
【0045】
望むならば、一つまたは複数のウェイト部材を、クラブヘッド構造300のソール部分330のスロット、溝または開口334と直接係合させてもよい。ウェイト部材は、取り外し可能または着脱可能なやり方、機械的コネクタ(たとえばスクリュー、ボルト、ばね押し保定要素、戻り止め、摩擦嵌めなど)、融着技術(たとえば接着剤、セメント、溶接、ろう付け、はんだ付けなど)などの使用を含んでその中に永久的に取り付けられる、などを含む任意の所望のやり方で定位置に保持されてもよい。しかし、図3Eは、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるもう一つの可能な構成を示す。図示するように、この例示的構造340においては、ウェイトカートリッジ部材342がソール部分330のスロット、溝または開口334中に取り付けられている。ウェイトカートリッジ部材342は、ソール部分330の表面の残り部分と同一平面にフィットする、ソール部分330からいくらか外に延びる、または望むならば、ソール部分330の中に座ぐりされるように設計されることができる。ウェイトカートリッジ部材342は、たとえば金属合金材料、ポリマー材料などを含む任意の所望の材料(たとえば、上記のようにゴルフクラブヘッド300を構成するために使用される材料のいずれか、ゴルフクラブ構成に一般に使用される他の材料など)でできていてもよい。ウェイトカートリッジ部材342は、任意の所望のやり方で、たとえば機械的コネクタ、融着技術などの使用を介してソール部分330(および/またはクラブヘッド構造300の他の部分)に固定してもよい。
【0046】
この例示的構造340のウェイトカートリッジ部材342は、一つまたは複数のウェイト部材346を取り付けることができる開放した通路344を含む。本発明を逸脱することなく、ウェイト部材346は、通路344中、機械的コネクタ(たとえばスクリュー、ターンバックルなど)、ばね押し機構(たとえば戻り止め、通路344壁の開口に嵌り込むばね押し保定要素など)、他の保定部材および/または保定溝構造などの使用を含む所望のやり方で取り付けることができる。また、本発明を逸脱することなく、通路344および/またはウェイト部材346が、通路344に沿って複数の不連続な位置における取り付けを可能にするための構造を備えてもよく、固定機構が、通路に沿って所望の位置における取り付けを可能に(たとえば、図2A〜2Cに関連して上記したもののような様々な固定、ロックまたは係留構造を使用して)。ウェイト部材346(および上記ウェイト部材220の少なくともいくつかの部分)は、鉛、タングステン、鉛含有材料、タングステン含有材料および/または他の重い、もしくは高密度の材料でできていてもよい。ウェイト部材は、他の材料でできていてもよい。
【0047】
本発明を逸脱することなく、ウェイトカートリッジ部材342は、クラブヘッド製造プロセス中の任意の所望の時点で、ソール部分330と固定されてもよい。図3Eの図示される例において、ウェイトカートリッジ部材342は、ソール部分330がフレーム部材302および/またはクラウン部分320に取り付けられる前に、ソール部分330に取り付けられるように示されている。ソール部分330、クラウン部分320およびフレーム部材302(または他のクラブヘッドコンポーネント)が一体に係合されたのち、ウェイトカートリッジ部材342がソール部分330に取り付けられるような他の構成技術が可能である。また、望むならば、ウェイトカートリッジ部材342はソール部分330だけに固定される必要はない。それどころか、望むならば、ウェイトカートリッジ部材342は、ソール部分330への取り付けに加えて、またはそれに代えて、クラウン部分320および/またはフレーム部材302(または他のクラブヘッドコンポーネント)の一つまたは複数に固定されてもよい。また、本発明を逸脱することなく、ウェイトカートリッジ部材342は、クラブヘッド構造の他の部分、たとえばクラウン部分320および/またはフレーム部材302に提供され、任意でソール部分に提供されなくてもよい。本発明を逸脱することなく、クラブヘッド構造300全体中の任意の所望の位置で任意の数のウェイトカートリッジ部材342を使用してもよい。
【0048】
図3Fおよび3Gは、本発明のこの例のクラブヘッド構造300全体の上面図および下面図をそれぞれ示す。クラウン部分320およびソール部分330は、任意の所望のやり方で、たとえば、フレーム部材302にかぶせる、フレーム部材302の下または内側に嵌めるなどのやり方で、フレーム部材302と係合させることができる。また、この例示的構造300において、上記のように、クラウン部分320、ソール部分330およびフレーム部材302は、スクリュー部材350のような機械的コネクタを使用して一体に係合させてもよい。必要ならば、および/または望まれるならば、スクリュー部材350のヘッドをソール部分330中に座ぐりして、ボールを打つとき、これらの部材350が突き出ない、および/または地面と直接接しないようにしてもよい。
【0049】
また、図3Gは、ウェイト部材346(または、望むならば、多数のウェイト部材346)をウェイトカートリッジ部材342に沿って多種多様な異なる位置に取り付けることができることを示す(図3Gのウェイト部材346の破線表示によって示す)。この図示される例において、ウェイト部材346をカートリッジ342中の複数の可能な位置354の一つに取り付けるために、ウェイト部材346を通過して延びるスクリュー部材352が使用されている(しかし、上記のように、多種多様な他の取り付け技術が可能である)。これらの特徴は、上記のように、ユーザおよび/またはクラブフィッタ(または他の第三者)が、たとえば、クラブヘッド300にバイアスをかけて所望のボール弾道を提供する、スイング欠点を補正する、などのために、ウェイト部材346をクラブヘッド構造全体中に望みどおり選択的に配置することを可能にする。
【0050】
図3Gはさらに、ソール部分330の少なくとも一部の上のソールプレート360の包含を示す。ソールプレート360は、たとえば、ソール部分330を保護しやすくする、および/またはクラブヘッド全体の所望の地面係合特性を提供するために、金属または他の耐久性材料でできていてもよい。ソールプレート360はまた、望むならば、ロゴ、モデル名、ロフト識別情報、クラブヘッド識別情報または他の情報を含めるための場所を提供する。本発明を逸脱することなく、ソールプレート360は、存在する場合、たとえば機械的コネクタ(たとえばスクリュー、リベットなど)、接着剤、セメントまたは他の融着技術などを含む任意の所望のやり方で取り付けることができる。
【0051】
また、望むならば、ウェイト部材カートリッジ342の開放した通路344の全部または一部が、一つまたは複数のカバー部材(図示せず)で覆われてもよい。そのようなカバー部材は、ウェイト部材の紛失、ほこりまたはくずの蓄積などを防ぐのに役立つことができる。カバー部材は、存在する場合、摩擦嵌め、機械的コネクタ、セメント、接着剤などを含む所望のやり方でクラブヘッド300および/またはカートリッジ342に取り付けることができる。
【0052】
図1A〜3Gに示す様々な具体的構造に関連して、様々なウェイト取り付け構造および技術を先に説明したが(たとえば、レールおよび/またはウェイトカートリッジ部材に取り付けられたウェイト部材)、本発明を逸脱することなく、本発明の特徴および局面は、多種多様なヘッド構造または構成に適用することができる。たとえば、当技術分野で公知であり、使用されている構成、パーツおよび材料の組み合わせを含む多種多様な構成、パーツの数、材料の組み合わせなどを使用してもよい。上記タイプのウェイト取り付け構造および/またはウェイト付け技術を含むことができるさらなる潜在的なクラブヘッド構造のより具体的な例は、非限定的に、中実材料またはクラブヘッド内に中空の内部チャンバを有するものとして、たとえば金属もしくは金属合金材料、ポリマー含有材料または複合材含有材料のワンピースクラブ構造、フェース部材(たとえば、それに取り付けられた、またはそれと一体に形成されたフェースプレートを有するフェースフレーム部材)およびそれに取り付けられたアフトボディを有する構造(アフトボディは、金属もしくは金属合金材料、ポリマー含有材料または複合材含有材料から、中実材料またはくり抜かれた内部チャンバを有するものとして構築されることができる)、マルチピース構造、たとえばフェース部材(たとえば、それに取り付けられた、またはそれと一体に形成されたフェースプレートを有するフェースフレーム部材)およびそれに取り付けられたマルチピースボディを有する構造(ボディは、金属もしくは金属合金材料、ポリマー含有材料または複合材含有材料の一つまたは複数から構築されることができ、たとえばクラウン部材、ソール部材、一つまたは複数のボディリボンなどの一つまたは複数を含む)などを含む。また、多種多様な他の構造が可能である。
【0053】
上記タイプのウェイト調節可能なゴルフクラブヘッドは、ゴルファーにより、ゴルフコース上で、通常のプレーのために使用されることができる(ユーザは、ウェイト設定を変更する、および/またはクラブヘッドを自身のスイング特性に合わせてカスタマイズする能力を維持することができる)。しかし、もう一つの例として、本発明の少なくともいくつかの例のゴルフクラブヘッド(たとえば上記タイプのもの)はまた、クラブフィッティング目的にも有用であることができる。たとえば、上記タイプの移動可能なウェイトを提供することにより、クラブフィッタおよび/またはユーザは、クラブヘッドとともに提供されるウェイト部材の位置を調節することによってクラブヘッドのプレー特性を速やかに調節することができる。このようにして、新たなクラブおよび/またはクラブコンポーネントにフィッティングされるユーザは、一つのクラブヘッドを使用するだけでクラブヘッドの異なるウェイト付け特性を速やかに試用することができる(クラブフィッタが、わずかに異なるウェイト付け特性をそれぞれが有するクラブヘッドの大きな在庫を持ち運ばなければならないこととは反対)。そして、調節可能なクラブヘッドの設定(たとえばウェイトの位置、ウェイトの質量など)に基づいてユーザのスイング特性にベストに合う、および/または所望のボール弾道を提供するウェイト配設および/または向きが見つかると、クラブフィッタは、フィッティングセッション中に使用された移動可能および調節可能なウェイトに基づき、それから導出された永久的なウェイト付け特性を有する、そのユーザのためのクラブヘッドを注文または構築することができる。
【0054】
III. 結論
本発明を、添付図面において、多様な例示的構造、特徴、要素ならびに構造、特徴および要素の組み合わせを参照して説明する。しかし、本開示によって果たされる目的は、本発明の範囲を限定することではなく、本発明に関連する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者は、請求の範囲によって画定される発明の範囲を逸脱することなく、上記態様に対して数多くの変形および改変を加えることができることを理解するであろう。たとえば、本発明を逸脱することなく、図1A〜3Gに関連して上記した様々な特徴および概念を個々におよび/または任意の組み合わせで使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
打球面、
該打球面と係合するかまたは一体に形成され、ソール部分を含むウッドタイプクラブヘッドボディであって、該ソール部分がその中に画定された第一のスロットまたはレールを含む、ウッドタイプクラブヘッドボディ、および
該第一のスロットまたはレール内に少なくとも部分的に位置し、該第一のスロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能である、ウェイト部材
を含む、ウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
ウェイト部材の少なくとも大部分が第一のスロットまたはレール内に位置する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
ウェイト部材が第一のスロットまたはレール内に完全に位置する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
第一のスロットまたはレールと係合したウェイトカートリッジ部材をさらに含み、ウェイト部材が該ウェイトカートリッジ部材と移動可能に係合している、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
ウェイト部材の少なくとも大部分がウェイトカートリッジ内に位置する、請求項4記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
ウェイトカートリッジが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項4記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
ウェイトカートリッジがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項4記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
第一のスロットまたはレールが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
第一のスロットまたはレールがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
クラブヘッドボディが、
打球面を含むかまたは打球面と係合した、金属合金パーツ、および
該金属合金パーツと係合し、その中に画定された第一のスロットまたはレールを有するソール部材
を含む、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
クラブヘッドボディが、金属合金パーツと係合したクラウン部材をさらに含む、請求項10記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
クラウン部材がポリマー材料を含む、請求項11記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
クラウン部材が複合材料を含む、請求項11記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
クラウン部材が繊維強化複合材料を含む、請求項11記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
ソール部材がポリマー材料を含む、請求項10記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
ソール部材が複合材料を含む、請求項10記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
ソール部材が繊維強化複合材料を含む、請求項10記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
金属合金パーツが、クラブヘッドボディの後部周辺の少なくとも一部分を画定するフレーム部材を含む、請求項10記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドボディの前後方向に延びる、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドボディの前後方向に延びる、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項21】
ウェイト部材が、第一の末端要素、第二の末端要素、および該第一の末端要素と該第二の末端要素との間に延びる中間要素を含む、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項22】
中間要素が第一のスロットまたはレールを通過して延び、かつ第一および第二の末端要素が少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に位置する、請求項21記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項23】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドボディの前後方向に延びる、請求項22記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項24】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドボディの前後方向に延びる、請求項22記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項25】
ウェイト部材が、第一の末端要素、および該第一の末端要素から延びる延長要素を含む、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項26】
延長要素が第一のスロットもしくはレールの中に、または第一のスロットもしくはレールを通過して延び、かつ第一の末端要素が少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に位置する、請求項25記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項27】
ソール部分が、クラブヘッドボディの前後方向に延びる中央区域、該中央区域に隣接し、かつ該クラブヘッドボディのヒールの近くに位置する第一の凹み部分、および該中央区域に隣接し、かつ該クラブヘッドボディのトウの近くに位置する第二の凹み部分を含む、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項28】
第一のスロットまたはレールがソール部分の中央区域中に画定されている、請求項27記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項29】
ウェイト部材が中央区域の中に、または少なくとも部分的に中央区域を通過して延びる、請求項27記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項30】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がソール部分に面しない、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項31】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドボディのヒール部分に面する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項32】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドボディのトウ部分に面する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項33】
クラブヘッドボディが一体型のワンピース構造を構成する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項34】
クラブヘッドボディがドライバボディを構成する、請求項1記載のウッドタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項35】
打球面、および
該打球面と係合するかまたは一体に形成され、ソール部分を含むウッドタイプクラブヘッドボディであって、該ソール部分がその中に画定された第一のスロットまたはレールを含む、ウッドタイプクラブヘッドボディ
を含むクラブヘッド、
該第一のスロットまたはレール内に少なくとも部分的に位置し、該第一のスロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能である、ウェイト部材、ならびに
該クラブヘッドと係合した、シャフト部材
を含む、ウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項36】
ウェイト部材の少なくとも大部分が第一のスロットまたはレール内に位置する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項37】
ウェイト部材が第一のスロットまたはレール内に完全に位置する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項38】
クラブヘッドが、第一のスロットまたはレールと係合したウェイトカートリッジ部材をさらに含み、ウェイト部材が該ウェイトカートリッジ部材と移動可能に係合している、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項39】
ウェイト部材の少なくとも大部分がウェイトカートリッジ内に位置する、請求項38記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項40】
ウェイト部材がウェイトカートリッジ内に完全に位置する、請求項38記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項41】
ウェイトカートリッジが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項38記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項42】
ウェイトカートリッジがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項38記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項43】
第一のスロットまたはレールが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項44】
第一のスロットまたはレールがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項45】
クラブヘッドが、
打球面を含むかまたは打球面と係合した、金属合金パーツ、および
該金属合金パーツと係合し、その中に画定された第一のスロットまたはレールを有する、ソール部材
を含む、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項46】
クラブヘッドボディが、金属合金パーツと係合したクラウン部材をさらに含む、請求項45記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項47】
クラウン部材がポリマー材料を含む、請求項46記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項48】
クラウン部材が複合材料を含む、請求項46記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項49】
ソール部材がポリマー材料を含む、請求項45記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項50】
ソール部材が複合材料を含む、請求項45記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項51】
金属合金パーツが、クラブヘッドの後部周辺の少なくとも一部分を画定するフレーム部材を含む、請求項45記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項52】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドの前後方向に延びる、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項53】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドの前後方向に延びる、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項54】
ウェイト部材が、第一の末端要素、第二の末端要素、および該第一の末端要素と該第二の末端要素との間に延びる中間要素を含む、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項55】
中間要素が第一のスロットまたはレールを通過して延び、かつ第一および第二の末端要素が少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に位置する、請求項54記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項56】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドの前後方向に延びる、請求項55記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項57】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドの前後方向に延びる、請求項55記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項58】
ウェイト部材が、第一の末端要素および該第一の末端要素から延びる延長要素を含み、該延長要素が第一のスロットもしくはレールの中に、または第一のスロットもしくはレールを通過して延び、かつ該第一の末端要素が少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に位置する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項59】
ソール部分が、クラブヘッドの前後方向に延びる中央区域、該中央区域に隣接し、かつ該クラブヘッドのヒールの近くに位置する第一の凹み部分、および該中央区域に隣接し、かつ該クラブヘッドのトウの近くに位置する第二の凹み部分を含む、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項60】
第一のスロットまたはレールがソール部分の中央区域中に画定されている、請求項59記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項61】
ウェイト部材が中央区域の中に、または少なくとも部分的に中央区域を通過して延びる、請求項59記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項62】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がソール部分に面しない、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項63】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドのヒール部分に面する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項64】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドのトウ部分に面する、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項65】
シャフト部材と係合したグリップ部材をさらに含む、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項66】
ドライバである、請求項35記載のウッドタイプゴルフクラブ。
【請求項67】
ウッドタイプゴルフクラブヘッドを製造する方法であって、
打球面、および
該打球面と係合するかまたは一体に形成され、ソール部分を含むウッドタイプクラブヘッドボディであって、該ソール部分がその中に画定された第一のスロットまたはレールを含む、ウッドタイプクラブヘッドボディ
を含む、クラブヘッドを提供する段階、ならびに
該第一のスロットまたはレール内に少なくとも部分的に嵌り、かつ該第一のスロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能である、ウェイト部材を提供する段階
を含む、方法。
【請求項68】
ウェイト部材の少なくとも大部分が第一のスロットまたはレール内に位置する、請求項67記載の方法。
【請求項69】
ウェイトカートリッジ部材を第一のスロットまたはレールと係合させる段階をさらに含み、ウェイト部材が該ウェイトカートリッジ部材と移動可能に係合可能である、請求項67記載の方法。
【請求項70】
ウェイトカートリッジが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項69記載の方法。
【請求項71】
ウェイトカートリッジがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項69記載の方法。
【請求項72】
第一のスロットまたはレールが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項67記載の方法。
【請求項73】
第一のスロットまたはレールがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項67記載の方法。
【請求項74】
クラブヘッドを提供する段階が、ソール部材を金属合金パーツと係合させる段階を含み、該金属合金パーツが、打球面を含むかまたは打球面と係合しており、かつ該ソール部材が、その中に画定された第一のスロットまたはレールを有する、請求項67記載の方法。
【請求項75】
クラブヘッドを提供する段階が、クラウン部材を金属合金パーツと係合させる段階をさらに含む、請求項74記載の方法。
【請求項76】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドの前後方向に延びる、請求項67記載の方法。
【請求項77】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドの前後方向に延びる、請求項67記載の方法。
【請求項78】
ウェイト部材が、第一の末端要素、第二の末端要素、および該第一の末端要素と該第二の末端要素との間に延びる中間要素を含み、かつ該ウェイト部材を提供する段階が、該中間要素を第一のスロットまたはレールを通過して挿入する段階、ならびに該第一および第二の末端要素を少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に残す段階を含む、請求項67記載の方法。
【請求項79】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドの前後方向に延びる、請求項78記載の方法。
【請求項80】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドの前後方向に延びる、請求項78記載の方法。
【請求項81】
ウェイト部材が、第一の末端要素および該第一の末端要素から延びる延長要素を含む、請求項67記載の方法。
【請求項82】
ウェイト部材を提供する段階が、延長要素を第一のスロットまたはレールに挿入するかまたは通過させる段階、および第一の末端要素を少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に残す段階を含む、請求項81記載の方法。
【請求項83】
ソール部分が、クラブヘッドの前後方向に延びる中央区域、該中央区域に隣接し、かつ該クラブヘッドのヒールの近くに位置する第一の凹み部分、および該中央区域に隣接し、かつ該クラブヘッドのトウの近くに位置する第二の凹み部分を含む、請求項67記載の方法。
【請求項84】
第一のスロットまたはレールがソール部分の中央区域中に画定されている、請求項83記載の方法。
【請求項85】
ウェイト部材を提供する段階が、該ウェイト部材を中央区域に挿入する段階、または少なくとも部分的に通過させる段階を含む、請求項83記載の方法。
【請求項86】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がソール部分に面しない、請求項67記載の方法。
【請求項87】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドのヒール部分に面する、請求項67記載の方法。
【請求項88】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドのトウ部分に面する、請求項67記載の方法。
【請求項89】
クラブヘッドがドライバヘッドである、請求項67記載の方法。
【請求項90】
ウッドタイプゴルフクラブを製造する方法であって、
打球面、および
該打球面と係合するかまたは一体に形成され、ソール部分を含むウッドタイプクラブヘッドボディであって、該ソール部分がその中に画定された第一のスロットまたはレールを含む、ウッドタイプクラブヘッドボディ、
を含み、かつ少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレール内にあり、該第一のスロットまたはレールに沿って複数の位置に取り付け可能であるウェイト部材をさらに含む、クラブヘッドを提供する段階、ならびに
シャフト部材を該クラブヘッドボディと係合させる段階
を含む、方法。
【請求項91】
ウェイトカートリッジ部材を第一のスロットまたはレールと係合させる段階をさらに含み、ウェイト部材が該ウェイトカートリッジ部材と移動可能に係合する、請求項90記載の方法。
【請求項92】
ウェイトカートリッジが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項91記載の方法。
【請求項93】
ウェイトカートリッジがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項91記載の方法。
【請求項94】
第一のスロットまたはレールが少なくともソール部分の周辺ヒール区域に沿って位置する、請求項90記載の方法。
【請求項95】
第一のスロットまたはレールがソール部分の外周の少なくとも一部分に沿って位置する、請求項90記載の方法。
【請求項96】
クラブヘッドを提供する段階が、ソール部材を金属合金パーツと係合させる段階を含み、該金属合金パーツが、打球面を含むかまたは打球面と係合しており、かつ該ソール部材が、その中に画定された第一のスロットまたはレールを有する、請求項90記載の方法。
【請求項97】
クラブヘッドを提供する段階が、クラウン部材を金属合金パーツと係合させる段階をさらに含む、請求項96記載の方法。
【請求項98】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドの前後方向に延びる、請求項90記載の方法。
【請求項99】
ウェイト部材が、第一の末端要素、第二の末端要素、および該第一の末端要素と該第二の末端要素との間に延びる中間要素を含み、該中間要素が第一のスロットまたはレールを通過して延び、ならびに該第一および第二の末端要素が少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に位置する、請求項90記載の方法。
【請求項100】
第一のスロットまたはレールがクラブヘッドの前後方向に延びる、請求項99記載の方法。
【請求項101】
第一のスロットまたはレールが、ソール部分の中央領域に沿って、クラブヘッドの前後方向に延びる、請求項99記載の方法。
【請求項102】
ウェイト部材が、第一の末端要素および該第一の末端要素から延びる延長要素を含む、請求項90記載の方法。
【請求項103】
延長要素が第一のスロットもしくはレールの中に、または第一のスロットもしくはレールを通過して延び、かつ第一の末端要素が少なくとも部分的に該第一のスロットまたはレールの外側に位置する、請求項102記載の方法。
【請求項104】
ソール部分が、クラブヘッドの前後方向に延びる中央区域、該クラブヘッドのヒールの近くに位置する第一の凹み部分、および該クラブヘッドのトウの近くに位置する第二の凹み部分を含む、請求項90記載の方法。
【請求項105】
第一のスロットまたはレールがソール部分の中央区域中に画定されている、請求項104記載の方法。
【請求項106】
ウェイト部材が中央区域に挿入される、または少なくとも部分的に中央区域を通過する、請求項104記載の方法。
【請求項107】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がソール部分に面しない、請求項90記載の方法。
【請求項108】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドのヒール部分に面する、請求項90記載の方法。
【請求項109】
第一のスロットまたはレールに通じる開口がクラブヘッドのトウ部分に面する、請求項90記載の方法。
【請求項110】
クラブがドライバである、請求項90記載の方法。
【請求項111】
グリップ部材をシャフト部材と係合させる段階をさらに含む、請求項90記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【公表番号】特表2011−511677(P2011−511677A)
【公表日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−546091(P2010−546091)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/033559
【国際公開番号】WO2009/102661
【国際公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】