説明

資源配分装置

【課題】資源配分の入力となる情報を自プラットホーム、他プラットホームの情報に分け、プラットホーム間での各情報の通信状況を監視し、通信状況に応じて割当て対象となる情報を生成することにより、複数プラットホームによる複数目標対処のための割当てが可能な資源配分装置を得る。
【解決手段】自プラットホーム指揮情報ファイル1、自プラットホーム火器情報ファイル2、自プラットホーム目標航跡情報ファイル3と各情報の通信器を経由して得られる他プラットホーム指揮情報ファイル5、他プラットホーム火器情報ファイル7、他プラットホーム目標航跡情報9を入力として各割当て対象情報を生成することにより、通信を介して連接された複数プラットホーム間で、複数目標対処のための最適な資源配分を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の目標に対して複数の資源を割当てる、資源配分装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の資源配分装置は、資源配分対象が持つ火器情報、及び目標の航跡情報を入力とし、その目標を撃墜した場合に得られる価値を示す目標価値と、その目標の撃墜確率とを算出し、これらを最適化すべく、複数目標に対する複数火器の割当てを決定するものであった(例えば、特許文献1参照)。しかし、従来の資源配分装置は、複数の火器を保有する単一のプラットホームを用いて、複数の目標に対処することを想定したものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−29651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の資源配分装置では、単一プラットホームでの複数目標対処を想定していたため、複数プラットホームからなるプラットホーム群に対して、複数目標対処のための最適な資源配分を行うことが考慮されていなかった。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、資源配分の入力となる情報を自プラットホーム、他プラットホームの情報について、プラットホーム間での各情報の通信状況を監視し、監視した通信状況に基づいて割当て対象となる情報を生成することにより、複数プラットホームによる複数目標対処のための資源割当てが可能な資源配分装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明による資源配分装置は、他プラットホームとの間で通信により得られた指揮情報の通信状態を監視する指揮情報通信監視器と、上記指揮情報の通信状態に基づいて、割当て対象指揮情報を生成する割当て対象指揮情報生成器と、他プラットホームとの間で通信により得られた資源配分対象が保有する火器情報の通信状態を監視する火器情報通信監視器と、上記火器情報の通信状態に基づいて、割当て対象火器情報を生成する割当て対象火器情報生成器と、他プラットホームとの間で通信により得られた目標航跡情報の通信状態を監視する目標航跡情報通信監視器と、上記目標航跡情報の通信状態に基づいて、割当て対象目標航跡情報を生成する割当て対象目標航跡情報生成器と、上記対象指揮情報生成器により得られた割当て対象指揮情報、上記対象指揮情報生成器により得られた割当て対象火器情報、及び上記対象目標航跡情報生成器により得られた割当て対象目標航跡情報を入力として、目標毎の目標価値を算出する目標価値算出器と、上記割当て対象指揮情報、割当て対象火器情報及び割当て対象目標航跡情報を入力として、目標及び保有する火器毎の撃墜確率を算出する撃墜確率算出器と、上記目標価値算出器により算出された目標価値及び上記撃墜確率算出器により算出された撃墜確率から、最適な火器と目標の割当てを決定する割当て行列決定器と、を備えた資源配分装置。
【0007】
なお、上記指揮情報通信監視器、火器情報通信監視器、及び目標航跡情報通信監視器は、複数のプラットホーム間での通信遅延時間及び通信誤り率に基づいて通信状態を監視し、割当て対象指揮情報生成器、割当て対象火器情報生成器、及び割当て対象目標航跡情報生成器は、上記指揮情報通信監視器、火器情報通信監視器、及び目標航跡情報通信監視器がそれぞれ監視した通信状態が正常である場合には、自プラットホームと他プラットホームから得られた指揮情報、火器情報、及び目標航跡情報をそれぞれ利用し、当該通信状態が異常である場合には、自プラットホームのみから得られた指揮情報、火器情報、及び目標航跡情報をそれぞれ利用しても良い。
【発明の効果】
【0008】
この発明による資源配分装置は、通信により連接された複数のプラットホーム間で、指揮情報、火器情報、及び目標航跡情報を適切に共有することができるので、複数目標に対処するための最適な資源配分を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明に係る実施の形態1による資源配分装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1による資源配分装置の割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器16及び割当て対象目標航跡情報生成器19における、各種の通信状況が正常である場合の動作を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1による資源配分装置の割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器16及び割当て対象目標航跡情報生成器19における、各種の通信状況が異常である場合の動作を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1による資源配分装置の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による資源配分装置の構成を示す図である。図1において、資源配分装置10は、自プラットホームの所有する指揮情報ファイル1及び火器情報ファイル2及び目標航跡情報ファイル3と、自プラットホームに設けられた指揮情報通信器4を介して得られた他プラットホーム指揮情報ファイル5と、自プラットホームに設けられた火器情報通信器6を介して得られた他プラットホーム火器情報ファイル7と、自プラットホームに設けられた目標航跡情報通信器8を介して得られた他プラットホーム目標航跡情報ファイル9とが、それぞれ入力される。資源配分装置10は、その入力された各情報に基づいて、割当て行列情報ファイル11を生成する。
【0011】
次に、資源配分装置10の内部構成について図1、図2、図3を用いて説明する。図2は資源配分装置10の割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器16及び割当て対象目標航跡情報生成器19における、各種の通信状況が正常である場合の動作を示すブロック図である。また、図3は資源配分装置10の割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器16及び割当て対象目標航跡情報生成器19における、各種の通信状況が異常である場合の動作を示すブロック図である。
【0012】
指揮情報通信監視器12では、指揮情報通信器4における通信遅延時間及び通信誤り率を測定し、測定した通信遅延時間及び通信誤り率が所定の閾値以下であるか否かに基づいて、指揮情報通信の通信状態が正常であるか異常であるかを判定する通信監視判定処理を行う。指揮情報通信監視器12は、通信監視判定処理の結果得られた指揮情報監視状況(通信状態が正常であるか、異常であるかの何れかを示す情報)を、割当て対象指揮情報生成器13に出力する。
【0013】
割当て対象指揮情報生成器13では、指揮情報通信監視器12から入力された指揮情報監視状況に基づき、以下の処理を行う。
図2に示すように、割当て対象指揮情報生成器13に入力された指揮情報監視状況が正常である場合、通信状況判断部101は指揮情報監視状況が正常であると判断して、スイッチ102を接続状態に切替えることで、自プラットホーム指揮情報ファイル1とともに他プラットホーム指揮情報ファイル5からの入力情報を割当て処理対象指揮情報として割当て対象情報部103へ設定入力し、割当て対象情報部103に設定入力された割当て処理対象指揮情報を目標価値算出器14及び撃墜確率算出器15に出力する。
一方、図3に示すように、割当て対象指揮情報生成器13に入力された指揮情報監視状況が異常である場合、通信状況判断部101は指揮情報監視状況が異常であると判断して、スイッチ102を遮断状態に切替えることで、自プラットホーム指揮情報ファイル1からの入力情報のみを割当て処理対象指揮情報として割当て対象情報部103へ設定入力し、割当て対象情報部103に設定入力された割当て処理対象指揮情報を、目標価値算出器14及び撃墜確率算出器15に出力する。
【0014】
同様に、火器情報通信監視器16では、火器情報通信器6における通信遅延時間及び通信誤り率を測定し、測定した通信遅延時間及び通信誤り率が所定の閾値以下であるか否かに基づいて、火器情報通信の通信状態が正常であるか異常であるかを判定する通信監視判定処理を行う。火器情報通信監視器16は、通信監視判定処理の結果得られた火器情報通信監視状況(通信状態が正常であるか、異常であるかの何れかを示す情報)を、割当て対象火器情報生成器17に出力する。
【0015】
割当て対象火器情報生成器17では、火器情報通信監視器16から入力された火器情報通信監視状況に基づき、以下の処理を行う。
図2に示すように、割当て対象火器情報生成器17に入力された火器情報通信監視状況が正常である場合、通信状況判断部101は火器情報監視状況が正常であると判断して、スイッチ102を接続状態に切替えることで、自プラットホーム火器情報ファイル2とともに他プラットホーム火器情報ファイル7からの入力情報を割当て処理対象火器情報として割当て対象情報部103へ設定入力し、割当て対象情報部103に設定入力された処理対象火器情報を目標価値算出器14及び撃墜確率算出器15に出力する。
一方、図3に示すように、割当て対象火器情報生成器17に入力された火器情報通信監視状況が異常である場合、通信状況判断部101は火器情報監視状況が異常であると判断して、スイッチ102を遮断状態に切替えることで、自プラットホーム火器情報ファイル2からの入力情報のみを割当て処理対象火器情報として割当て対象情報部103へ設定入力し、割当て対象情報部103に設定入力された処理対象火器情報を、目標価値算出器14及び撃墜確率算出器15に出力する。
【0016】
同様に、目標航跡情報通信監視器18では、目標航跡情報通信器8における通信遅延時間及び通信誤り率を測定し、測定した通信遅延時間及び通信誤り率が所定の閾値以下であるか否かに基づいて、目標航跡情報通信の通信状態が正常であるか異常であるかを判定する通信監視判定処理を行う。目標航跡情報通信監視器18は、通信監視判定処理の結果得られた目標航跡情報通信監視状況(通信状態が正常であるか、異常であるかの何れかを示す情報)を、割当て対象目標航跡情報生成器19に出力する。
【0017】
割当て対象目標航跡情報生成器19では、目標航跡情報通信監視器18から入力された目標航跡情報通信監視状況に基づき、以下の処理を行う。
図2に示すように、割当て対象目標航跡情報生成器19に入力された目標航跡情報監視状況が正常である場合、通信状況判断部101は火器情報監視状況が正常であると判断して、スイッチ102を接続状態に切替えることで、自プラットホーム目標航跡情報ファイル3とともに他プラットホーム目標航跡情報ファイル9からの入力情報を割当て処理対象目標航跡情報として割当て対象情報部103へ設定入力し、割当て対象情報部103に設定入力された処理対象目標航跡情報を目標価値算出器14及び撃墜確率算出器15に出力する。
一方、図3に示すように、割当て対象目標航跡情報生成器19に入力された目標航跡情報通信監視状況が異常である場合、通信状況判断部101は目標航跡情報監視状況が異常であると判断して、スイッチ102を遮断状態に切替えることで、自プラットホーム目標航跡情報ファイル3からの入力情報のみを割当て処理対象目標航跡情報として割当て対象情報部103へ設定入力し、割当て対象情報部103に設定入力された処理対象目標航跡情報を、目標価値算出器14及び撃墜確率算出器15に出力する。
【0018】
次に、目標価値算出器14、撃墜確率算出器15、及び割当て行列決定器20の処理について説明する。
目標価値算出器14は、割当て対象指揮情報生成器13から入力される割当て対象指揮情報及び割当て対象火器情報生成器17から入力される割当て対象火器情報及び割当て対象目標航跡情報生成器19から入力される割当て対象目標航跡情報に基づいて、各目標の目標価値(その目標を撃墜した場合に得られる価値)を算出する。
【0019】
撃墜確率算出器15は、割当て対象指揮情報生成器13から入力される割当て対象指揮情報及び割当て対象火器情報生成器17から入力される割当て対象火器情報及び割当て対象目標航跡情報生成器19から入力される割当て対象目標航跡情報に基づいて、自プラットホームが保有する火器の各目標に対する撃墜確率を算出する。
【0020】
割当て行列決定器20は、目標価値算出器14から入力される目標価値及び撃墜確率算出器15から入力される撃墜確率に基づいて、自プラットホームの保有のどの火器をどの目標に対して割当てるかを決定する割当て行列を算出し、算出した割当て行列を割当て行列情報ファイル11として出力する。
【0021】
次に、図1の実施の形態1による資源配分装置の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
図4に示すように、ステップST1において、指揮情報通信監視器12及び火器情報通信監視器16及び目標航跡情報通信監視器18では、各情報の通信状況を監視する。
【0022】
次いで、ステップST2において、指揮情報通信監視器12では、監視の結果得られた指揮情報通信の遅延時間及び通信誤りの誤り率に基づいて、指揮情報の通信状況が正常であるか、異常であるかを判断する。
【0023】
上記の判断の結果が、正常である場合はステップST3へ、異常である場合はステップST4へ遷移する。
【0024】
指揮情報通信が正常である場合、ステップST3において、割当て対象指揮情報生成器13では、自プラットホーム指揮情報ファイル1及び指揮情報通信から得られた他プラットホーム指揮情報ファイル5を入力として、割当て対象指揮情報を生成する。
【0025】
指揮情報通信が異常である場合、ステップST4において、割当て対象指揮情報生成器13では、自プラットホーム指揮情報ファイル1を入力として、割当て対象指揮情報を生成する。
【0026】
ステップST2と並行し、ステップST5において、火器情報通信監視器16では、監視の結果得られた火器情報通信の遅延時間及び通信誤り率から火器情報の通信状況が正常であるか、異常であるかを判断する。
【0027】
上記の判断の結果が、正常である場合はステップST6へ、異常である場合はステップST7へ遷移する。
【0028】
火器情報通信が正常である場合、ステップST6において、割当て対象火器情報生成器17では、自プラットホーム火器情報ファイル2及び火器情報通信から得られた他プラットホーム指揮情報ファイル7を入力として、割当て対象火器情報を生成する。
【0029】
火器情報通信が異常である場合、ステップST7において、割当て対象火器情報生成器17では、自プラットホーム火器情報ファイル2を入力として、割当て対象火器情報を生成する。
【0030】
さらに、ステップST2及びステップST5と並行し、ステップST8において、目標航跡情報通信監視器18では、監視の結果得られた目標航跡情報通信の遅延時間及び通信誤り率から目標航跡情報の通信状況が正常であるか、異常であるかを判断する。
【0031】
上記の判断の結果が、正常である場合はステップST9へ、異常である場合はステップST10へ遷移する。
【0032】
目標航跡情報通信が正常である場合、ステップST9において、割当て対象目標航跡情報生成器19では、自プラットホーム目標航跡情報ファイル3及び目標航跡情報通信から得られた他プラットホーム目標航跡情報ファイル9を入力として、割当て対象火目標航跡情報を生成する。
【0033】
目標航跡情報通信が異常である場合、ステップST10において、割当て対象目標航跡情報生成器19では、自プラットホーム目標航跡情報ファイル3を入力として、割当て対象目標航跡情報を生成する。
【0034】
次いで、ステップST11において、目標価値算出器14では、割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器17及び割当て対象目標航跡情報生成器19で生成された各情報通信の状況に応じた割当て対象情報を入力として、目標ごとの目標価値を算出する。
【0035】
また、ステップST11において、撃墜確率算出器15では、割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器17及び割当て対象目標航跡情報生成器19で生成された各情報通信の状況に応じた割当て対象情報を入力として、目標及び保有する火器ごとの撃墜確率を算出する。
【0036】
次いで、ステップST12において、割当て行列決定器20では、目標価値算出器14で算出された目標ごとの目標価値及び撃墜確率算出器15で算出された目標及び保有する火器ごとの撃墜確率を入力として、最適な割当て行列を決定し、割当て行列情報ファイル11を出力する。
【0037】
なお、上記動作において、ステップST11及びステップST12は従来技術の動作に該当し、ステップST1〜10の各種情報通信の監視及び通信状況に応じた割当て対象情報の生成に関する動作がこの実施の形態1による重要部分である。
【0038】
以上説明したとおり、この実施の形態1によれば、自プラットホーム指揮情報ファイル1、自プラットホーム火器情報ファイル2、自プラットホーム目標航跡情報ファイル3と各情報の通信器を経由して得られる他プラットホーム指揮情報ファイル5、他プラットホーム火器情報ファイル7、他プラットホーム目標航跡情報9を入力として、各割当て対象情報を生成するため、通信を介して連接された複数プラットホーム間で、複数目標対処のための最適な資源割当てが可能な資源配分装置を得ることができる。
【0039】
また、この実施の形態1によれば、指揮情報通信監視器12及び火器情報通信監視器16及び目標航跡情報通信監視器18を設けて各情報の通信状況を監視し、割当て対象指揮情報生成器13及び割当て対象火器情報生成器17及び割当て対象目標航跡情報生成器19において各情報の通信状況に応じた割当て対象情報を生成することにより、通信遅延時間及び通信誤り率の状況に適応した最適な資源割当てが可能な資源配分装置を得ることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 自プラットホーム指揮情報ファイル、2 自プラットホーム火器情報ファイル、3 自プラットホーム目標航跡情報ファイル、4 指揮情報通信器、5 他プラットホーム指揮情報ファイル、6 火器情報通信器、7 他プラットホーム火器情報ファイル、8 目標航跡情報通信器、9 他プラットホーム目標航跡情報ファイル、10 資源配分装置、11 割当て行列情報ファイル、12 指揮情報通信監視器、13 割当て対象指揮情報生成器、14 目標価値算出器、15 撃墜確率算出器、16 火器情報通信監視器、17 割当て対象火器情報生成器、18 目標航跡情報通信監視器、19 割当て対象目標航跡情報生成器、20 割当て行列決定器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他プラットホームとの間で通信により得られた指揮情報の通信状態を監視する指揮情報通信監視器と、
上記指揮情報の通信状態に基づいて、割当て対象指揮情報を生成する割当て対象指揮情報生成器と、
他プラットホームとの間で通信により得られた資源配分対象が保有する火器情報の通信状態を監視する火器情報通信監視器と、
上記火器情報の通信状態に基づいて、割当て対象火器情報を生成する割当て対象火器情報生成器と、
他プラットホームとの間で通信により得られた目標航跡情報の通信状態を監視する目標航跡情報通信監視器と、
上記目標航跡情報の通信状態に基づいて、割当て対象目標航跡情報を生成する割当て対象目標航跡情報生成器と、
上記対象指揮情報生成器により得られた割当て対象指揮情報、上記対象指揮情報生成器により得られた割当て対象火器情報、及び上記対象目標航跡情報生成器により得られた割当て対象目標航跡情報を入力として、目標毎の目標価値を算出する目標価値算出器と、
上記割当て対象指揮情報、割当て対象火器情報及び割当て対象目標航跡情報を入力として、目標及び保有する火器毎の撃墜確率を算出する撃墜確率算出器と、
上記目標価値算出器により算出された目標価値及び上記撃墜確率算出器により算出された撃墜確率から、最適な火器と目標の割当てを決定する割当て行列決定器と、
を備えた資源配分装置。
【請求項2】
上記指揮情報通信監視器、火器情報通信監視器、及び目標航跡情報通信監視器は、複数のプラットホーム間での通信遅延時間及び通信誤り率に基づいて通信状態を監視し、
割当て対象指揮情報生成器、割当て対象火器情報生成器、及び割当て対象目標航跡情報生成器は、上記指揮情報通信監視器、火器情報通信監視器、及び目標航跡情報通信監視器がそれぞれ監視した通信状態が正常である場合には、自プラットホームと他プラットホームから得られた指揮情報、火器情報、及び目標航跡情報をそれぞれ用い、当該通信状態が異常である場合には、自プラットホームのみから得られた指揮情報、火器情報、及び目標航跡情報をそれぞれ用いることを特徴とした請求項1記載の資源配分装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−210107(P2010−210107A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−53648(P2009−53648)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】