説明

走行玩具

【課題】従来の走行型玩具をさらに発展させた走行玩具を提供する。
【解決手段】車輪10を有する走行体12と、走行体12に取り付け可能な玩具体13と、走行体12に取り付けた玩具体13を走行体12から離間する方向に付勢するスプリングユニット40と、スプリングユニット40による付勢に抗して玩具体13を走行体12に係止する係止手段50と、を有し、係止手段50による係止は、玩具体23が走行体12に対して相対的に回転することにより解除されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駆動車輪を備えた車両型玩具が知られている。また、車両型玩具と格闘型ゲームを組み合わせて、駆動車輪を備えた車両型玩具を複数載せて何れかの車両玩具を走行不能にすることで勝負を競う車両型玩具も知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、1以上の回動部品を備えることにより、他の車両型玩具を走行不能にすることができるような工夫がなされている車両型玩具について述べている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3987753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の走行玩具とは異なった興趣性を付加した走行玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を達成するため、本発明である走行玩具は、車輪を有する走行体と、前記走行体に取り付け可能な玩具体と、前記走行体に取り付けた前記玩具体を前記走行体から離間する方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段による付勢に抗して前記玩具体を前記走行体に係止する係止手段とを有し、前記係止手段による係止は、前記玩具体が前記走行体に対して所定量以上相対的に回転することにより解除され、前記係止手段による係止が解除された場合に、前記玩具体は前記付勢手段による付勢により前記走行体から離間する方向に移動することを特徴とする。
【0007】
また、上記構成において、前記係止手段は、前記走行体または前記玩具体の何れか一方に設けられた係合部と、前記係合部に対向して前記玩具体または前記走行体の何れか一方に設けられ前記玩具体を前記走行体に取り付けた場合に前記係合部を係止する係止部とでなり、前記係止部による前記係合部の係止は、前記玩具体が前記走行体に対して所定量以上相対的に回転することにより前記係止部に対して前記係合ピン部が相対的に移動することで解除される、構成を採用できる。
【0008】
また、上記構成において、前記係止手段は、前記走行体または前記玩具体の何れか一方に設けられた突出部と該突出部の外周面から外側に向かって突出されている係合ピン部と、前記突出部に対向して前記玩具体または前記走行体の何れか一方に設けられた前記突出部を受け入れるための収納穴と該収納穴の開口縁から内側に向かって突出し設けられている係止部とでなり、前記係止部は前記玩具体が前記走行体に取り付けられた場合に前記係合ピン部を係止し、前記係止部による前記係合ピン部の係止は、前記玩具体が前記走行体に対して所定量以上相対的に回転することにより前記係止部に対して前記係合ピン部が相対的に移動することで解除される、構成を採用できる。
【0009】
また、上記構成において、前記玩具体には、外力を受けた場合に該玩具体を前記走行体に対して回転させ得る接触部材が設けられている、構成を採用できる。
【0010】
また、上記構成において、前記接触部材は、互いに形状が異なる第1の接触部材と第2の接触部材との間で交換可能である、構成を採用できる。
【0011】
また、上記構成において、前記走行体は騎馬形状をしたユニット体で、前記玩具体は人の形をした人形体である、構成を採用できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る走行玩具によれば、例えば、走行玩具同士をぶつけ合って、玩具体が走行体から離間する方向に移動したか否かで勝敗を決するような、白熱したゲームを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態による走行玩具を用いたゲームの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態による走行玩具の一例を、走行体に玩具体が取り付けられている状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態による走行玩具の一例を、走行体から玩具体が離脱した状態で示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態による走行玩具の付勢手段及び係止手段の構造を、玩具体の一部を截断し、かつ、玩具体を走行体から離脱させた状態で説明する説明図である。
【図5】本発明の実施形態による走行玩具の付勢手段及び係止手段の構造を走行体に玩具体を取り付けている状態で説明する説明図である。
【図6】図5のA部拡大図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施の形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態による走行玩具を用いたゲームの一例を示す斜視図である。図1に示すゲームは、走行玩具10と走行玩具20をぶつけ合って対戦させる場合を一例としている。走行玩具10は、駆動車輪11を備えた走行体12上に玩具体13を載せて走行可能に構成され、走行玩具20は、駆動車輪21を備えた走行体22上に玩具体23を載せて走行可能に構成されている。
【0016】
なお、本実施形態での走行体12及び走行体22は騎馬の形をしたユニット体を一例とし、玩具体13及び玩具体23はキャラクター等の形をした人形体を一例としているが、ゲームによっては、そのゲームに応じた形状をしてなる走行体12,22及び玩具体13,23が用意される。また、各走行体12,22には、図示しない駆動モータと、バッテリー、スイッチ等が搭載されており、駆動車輪11,21の駆動・停止はスイッチのオン、オフにより行う。なお、各走行体12、22に遠隔駆動制御部を設け、駆動車輪11,21の駆動・停止及び方向転換等の操縦を、図示しないリモートコントローラからの遠隔信号を遠隔駆動制御部で受信し、遠隔駆動制御部が駆動モータ及び駆動車輪11,21を制御することにより行うようにしても良い。
【0017】
前記走行玩具10の玩具体13は、走行体12に対して回転可能に取り付けられており、外力を受け、この外力により走行体12に対して所定量回転されると、走行体12から上方に飛び上がって離脱するようになっている。また、玩具体13には、接触部材、すなわち、相手方からの攻撃により外力を受ける旗14、及び相手方に対して攻撃を加えるとともに相手方の武器とぶつかって外力を受ける武器15が取り付けられている。ちなみに、本実施例においては、旗14および武器15は、玩具体13にそれぞれ着脱可能にかつ玩具体13に対して回転不能に取り付けられている。なお、玩具体13が走行体12から離脱する際に回転する方向はいかなる方向でもあり得るが、走行玩具10と走行玩具20をぶつけ合った場合に、旗14や武器15が相手方の走行玩具20から受ける外力の方向と一致している方が、ぶつけ合いと玩具体13の離脱の因果関係が明確になるので望ましい。
【0018】
一方、前記走行玩具20の玩具体23も、玩具体13と同様に、走行体22に対して回転可能に取り付けられており、外力を受け、この外力により走行体22に対して所定量回転されると、走行体22から飛び上がって離脱するようになっている。また、玩具体23には、接触部材、すなわち、相手方からの攻撃により外力を受ける旗24、及び相手方に対して攻撃を加えるとともに相手方の武器とぶつかって外力を受ける武器25が取り付けられている。ちなみに、本実施例においては、旗24および武器25は玩具体23にそれぞれ着脱可能にかつ回転不能に取り付けられている。なお、玩具体23の走行体22に対する回転方向はいかなる方向でもあり得るが、走行玩具10と走行玩具20をぶつけ合った場合に、旗24や武器25が相手方の走行玩具10から受ける外力の方向と一致している方が、ぶつけ合いと玩具体23の離脱の因果関係が明確になるので望ましいことは、前述の通りである。
【0019】
また、走行体12,22と玩具体13,23の間には、走行体12,22に取り付けた玩具体13,23を走行体12,22から飛び上がらせて離脱する方向に付勢する付勢手段としてのスプリングユニットと、このスプリングユニットによる付勢に抗して玩具体13,23を走行体12,22に係止しておく同じく係止手段が設けられている。このスプリングユニット及び係止手段の構成については、後で詳細に説明する。
【0020】
ここで、走行玩具10及び走行玩具20をぶつけ合って対戦するゲームの概要を次に説明する。このゲームでは、走行体12上に玩具体13を取り付けた走行玩具10と走行体22上に玩具体23を取り付けた走行玩具20をぶつけ合って対戦する。ゲーム中、走行玩具同士をぶつけ合ったときには、武器15,25が交差されて押し合う、または自分の武器15,25が相手方の旗14,24を突いて相手方の玩具体13,23に外力を加え、玩具体13,23を走行体12,22に対して回転させたりする。なお、図1では、武器25で相手方の旗14を突いて相手方の玩具体13に外力を加えている様子を示している。
【0021】
そして、玩具体13(または23)が走行体12(または22)に対して所定量回転されると、走行体12(または22)に対して玩具体13(または23)を係止していた係止手段による係止が外れ、走行体12(または22)と玩具体13(または23)の間に配設されている付勢手段の付勢で、玩具体13(または23)が走行体12(または22)から上方に飛び出して離脱するようになっており、離脱した方がゲーム上でいう負けとなる。すなわち、図2に示す走行玩具10は、玩具体13が走行体12上に取り付けられて係止されている状態を示し、図3に示す走行玩具10は、玩具体13が走行体12から上方に飛び出して離脱した状態を示しており、このように走行体12から玩具体13が離脱した場合はゲーム上で負けたことになる。
【0022】
また、走行玩具10及び走行玩具20は、走行体12及び走行体22に取り付ける玩具体13及び玩具体23が予め複数種類用意されていて、対戦する状況及び相手等に応じて付け替えできるようになっている。さらに、玩具体13及び玩具体23に取り付けられる接触部材、すなわち、旗14,24及び武器15,25も玩具体13及び玩具体23に対して着脱可能であり、その種類も予め複数種類用意されていて、対戦する状況及び相手に応じて、例えば、互いに形状等が異なる第1の旗と第2の旗とを付け替えたり、同じく互いに形状の異なる第1の武器と第2の武器とを付け替えてゲームを楽しむことができるようになっている。なお、玩具体23に取り付けられる旗14,24及び武器15,25の着脱構造は、嵌合による係合であるが、玩具体23に対して着脱可能かつ回転不能であればこれ以外の構造であってもよい。
【0023】
したがって、この走行玩具10及び走行玩具20をぶつけ合って対戦するゲームでは、走行体12に取り付ける玩具体13,23と、玩具体13,23に取り付ける接触部材、すなわち、旗14,24及び武器15,25をそれぞれ付け替えることにより、さらにゲーム展開に変化を持たせて力強く迫力のある白熱したゲーム性を楽しむことができる。なお、上述したゲームの概要は多数あるバリエーションの中の一部を述べたのに過ぎず、したがってこれ以外にも多数のゲームを楽しむことができるものである。
【0024】
次に、走行体12,22と玩具体13,23の間に設けている付勢手段としてのスプリングユニット、及びスプリングユニットによる付勢に抗して玩具体13,23を走行体12,22に係止しておく係止手段の構造について、図4乃至図8を用いて説明する。なお、以下の説明では、図4乃至図8に示す走行玩具10のスプリングユニット40及び係止手段50と、走行玩具20のスプリングユニット及び係止手段の構造がそれぞれ同じである場合とし、また、説明を簡略化するために走行玩具10のスプリングユニット40及び係止手段50の構造についてのみ説明する。したがって、走行玩具20側にも走行玩具10と同じスプリングユニット及び係止手段が設けられているものである。
【0025】
図4乃至図8において、走行体12の上面部12aには、上面部12aから上方に向かって突出してしている短円柱形のブロック状をした突出部31が設けられている。一方、玩具体13の下面部には、走行体12の突出部31を受け入れ可能な大きさで、玩具体13の下面部から内側上方に向かって穿設されている収納穴32と、収納穴32の中央部から更に上方に向かって穿設されているユニット取付穴33が設けられている。
【0026】
前記スプリングユニット40は、スプリング(図示せず)が収納されているスプリングケース41と、該スプリングケース41に取り付けられている操作杆42を有し、前記スプリングによる付勢で操作杆42がスプリングケース41から突出せしめられている。そして、スプリングユニット40は、スプリングケース41がユニット取付穴33に嵌合固定され、かつ、操作杆42が下側に向かって収納穴32内に大きく突出した状態で、玩具体13に取り付けられている。
【0027】
前記係止手段50は、走行体12の突出部31に設けた概略ピン状をした1対の係合ピン部51,51と、玩具体13の収納穴32の開口内周縁に設けた1対の係止部52,52を有している。1対の係合ピン部51,51は、突出部31の外周面の相対抗する位置、すなわち互いに180度変位した位置からそれぞれ外側に向かって突設されている。また、突出部31には、1対の係合ピン部51,51の間に各々位置して、1対の隆起部31a,31aが突出部31と一体に形成されて設けられている。この1対の隆起部31a,31aは、突出部31が収納穴32内に収納されたとき、突出部31と収納穴32の間の隙間を少なくして、走行体12に対する玩具体13の傾動、すなわちガタツキを少なくする。
【0028】
一方、1対の係止部52,52は、収納穴32の開口内周縁の相対抗する位置、すなわち互いに180度変位した位置から、内側に向かって突出して設けられている。なお、係止部52,52の突出量は、前記突出部31が前記収納穴32内に収納されたときに、係止部52,52が突出部31の周面と当接して突出部31の挿入操作を妨げることがない程度に設定される。また、各係止部52,52は、前記係合ピン部51,51が係止部52,52上に安定して係止し得るようにするために、図7に示すように、収容穴32の中心から放射方向に向かう係合溝52a,52aが形成されている。また、係合溝52a,52aは断面が略半円形となっており、玩具体13の走行体12に対する回転量が所定量以下の場合は、係合ピン部51,51は係止部52,52の係止溝52a,52aの端縁を乗り越えられず、係止部52,52による係合ピン部51,51の係止は解除されないが、玩具体13の走行体12に対する回転量が所定量以上になった場合には、係合ピン部51,51は係止部52,52の係止溝52a,52aの端縁を乗り越え、係止部52,52による係合ピン部51,51の係止が解除される。
【0029】
次に、このように構成された走行玩具10のスプリングユニット40及び係止手段50の動作を説明する。走行体12の上面に玩具体13を取り付ける場合、図7に一点鎖線で示す位置、すなわち、係合ピン部51,51と隆起部31a,31aとの間にそれぞれ係止部52,52が配置されるように、走行体12の上面に付されている解除マーク位置(例えば、図7中に示す「F」位置)に玩具体13側に付されている解除マーク位置(図示せず)が対応するように、必要に応じて玩具体13を走行体12に対して回転させ、その解除マーク同士が合った位置で、玩具体13を走行体12側に押し付けて突出部31を収納穴32内に収納させる。この突出部31の収納穴32内への挿入では、突出部31とスプリングユニット40の操作杆42とが当接し合い、そして押し込み操作によってスプリングユニット40の操作杆42がスプリングを圧縮させてスプリングケース41内に押し込まれて退避し、これにより突出部31が収納穴32内に挿入できる。
【0030】
また、突出部31が収納穴32内の所定の位置まで挿入されたら、走行体12の上面に付されている係止マーク位置(例えば、図7中に示す「L」位置)に玩具体13側の係止マーク位置(図示せず)が対応するまで、走行体12に対して玩具体13を回転させ、その係止マーク同士が合った位置で玩具体13の押し下げ力を解く。これにより、突出部31,31の係合ピン部51,51が係止部52,52の係合溝52a,52a内に各々係止され、スプリングユニット40によるスプリングを圧縮させた状態で、玩具体13を走行体12に取り付けることができる。この係止状態は、外力、すなわち、本例では走行玩具同士のぶつけ合いにより相手方から受ける力によって、玩具体13が走行体12に対して所定量以上回転し、係合ピン部51,51が係止部52,52の係止溝52a,52aの端縁を乗り越えて係止部52,52上から外れると解除される。また、この係止が解除されると、玩具体13はスプリングユニット40の付勢により瞬時に押し上げられ、走行体12から飛び出して離脱することになる。また、離脱後は、前述した手順で玩具体13を走行体12に取り付けることにより、再びセットすることができる。
【0031】
したがって、このように構成されたスプリングユニット40及び係止手段50を設けた走行玩具10,20では、自分が所有する走行体(例えば、走行体12)に取り付けた玩具体13が、武器15等によって相手方が所有する走行体(例えば、走行体22)に取り付けた玩具体23を、相手方の走行体22に対して相対的に回転させると、スプリングユニット40の付勢に抗して係止されていた相手方の走行体22と玩具体23との間の係止が解かれ、スプリングユニット40の付勢で相手方の玩具体23を走行体22から飛び上げて離間させ、脱落するようにしてゲームを楽しむことができる。また、対戦する状況及び相手等に応じて、走行体12,22に載せる玩具体13,23を変える等、変化を持たせると、玩具体の個性が対戦の優劣を左右し、これによりゲーム展開に変化を持たせることができる。
【0032】
また、本実施例においては、自分が所有する玩具体13に取り付けて相手方の玩具体23を回転させる武器15等を着脱可能にしてあるので、対戦する状況及び相手等に応じて武器15等を付けたり外したりすることにより、さらにゲーム展開に変化を持たせて力強く迫力のあるゲームを楽しむことができる。
【0033】
さらに、対戦する状況及び相手等に応じて異なる接触部材に付け替えすることもできるので、さらにゲーム展開に変化を持たせることができることになる。
【0034】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係る走行玩具は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。例えば、本実施例では、上記突出部31を走行体22側に設け、収納穴32を玩具体13側に設けた構造を開示したが、逆に、突出部31を玩具体13側に設け、収納穴32を走行体22側に設けた構造としてもよい。また、本実施形態では旗14および武器15が玩具体13に着脱可能に取り付けられているが、玩具体13と一体に設けてもよい。さらに、本実施形態では旗14および武器15が玩具体13に対して回転不能に取り付けられているが、これに限らず、例えば、玩具体13に対して所定の範囲で回転可能や移動可能に設けてもよい。
【符号の説明】
【0035】
10 走行玩具
11 駆動車輪
12 走行体
13 玩具体
14 旗(接触部材)
15 武器(接触部材)
20 走行玩具
21 駆動車輪
22 走行体
23 玩具体
24 旗(接触部材)
25 武器(接触部材)
31 突出部
32 収納穴
40 スプリングユニット(付勢手段)
50 係止手段
51 係合ピン部
52 係止部
52a 係止溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪を有する走行体と、
前記走行体に取り付け可能な玩具体と、
前記走行体に取り付けた前記玩具体を前記走行体から離間する方向に付勢する付勢手段と、
前記付勢手段による付勢に抗して前記玩具体を前記走行体に係止する係止手段と、
を有し、前記係止手段による係止は、前記玩具体が前記走行体に対して相対的に所定量以上回転することにより解除され、
前記係止手段による係止が解除された場合に、前記玩具体は前記付勢手段による付勢により前記走行体から離間する方向に移動することを特徴とする走行玩具。
【請求項2】
前記係止手段は、前記走行体または前記玩具体の何れか一方に設けられた係合部と、前記係合部に対向して前記玩具体または前記走行体の何れか一方に設けられ前記玩具体を前記走行体に取り付けた場合に前記係合部を係止する係止部とでなり、前記係止部による前記係合部の係止は、前記玩具体が前記走行体に対して相対的に所定量以上回転することにより前記係止部に対して前記係合部が相対的に移動することで解除されることを特徴とする請求項1に記載の走行玩具。
【請求項3】
前記係止手段は、前記走行体または前記玩具体の何れか一方に設けられた突出部と該突出部の外周面から外側に向かって突出されている係合ピン部と、前記突出部に対向して前記玩具体または前記走行体の何れか一方に設けられた前記突出部を受け入れるための収納穴と該収納穴の開口縁から内側に向かって突出し設けられている係止部とでなり、前記係止部は前記玩具体が前記走行体に取り付けられた場合に前記係合ピン部を係止し、前記係止部による前記係合ピン部の係止は、前記玩具体が前記走行体に対して相対的に所定量以上回転することにより前記係止部に対して前記係合ピン部が相対的に移動することで解除されることを特徴とする請求項1に記載の走行玩具。
【請求項4】
前記玩具体には、外力を受けた場合に該玩具体を前記走行体に対して回転させ得る接触部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の走行玩具。
【請求項5】
前記接触部材は、互いに形状が異なる第1の接触部材と第2の接触部材との間で交換可能であることを特徴とする請求項4に記載の走行玩具。
【請求項6】
前記走行体は騎馬形状をしたユニット体で、前記玩具体は人の形をした人形体であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の走行玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−212379(P2011−212379A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85485(P2010−85485)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【特許番号】特許第4588115号(P4588115)
【特許公報発行日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000135748)株式会社バンダイ (246)
【出願人】(597047130)株式会社ウィズ (19)
【Fターム(参考)】