説明

車両の荷台構造

【課題】荷室の外側から冷凍室への積荷の出し入れを行うことができ、且つ積荷の出し入れに起因する冷凍室の室温の上昇を抑制することが可能な車両の荷台構造の提供。
【解決手段】冷凍庫32は、荷台3の側パネル6と部分的に置き換えられて起立する左パネル部36を有する。左パネル部36は、荷台3の外側から冷凍庫32の冷凍室31へ貫通する開口部52を、荷台の床パネル8よりも上方に有する。開口部42には、開口部42を開閉自在に閉止して冷凍室31を密閉する開閉扉43が設けられる。床パネル8のうち開口部43の下方には、床パネル8を貫通する孔部51が形成される。冷凍庫32は、孔部51を挿通して床パネル8の下方へ突出する突出下部41を有する。冷凍室31は、床パネル8の上方の上空間46と、床パネル8の下方で突出下部41に区画されて上空間46と連通する下空間47とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍庫を備えた車両の荷台構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の箱型荷台の荷室内に装備される冷凍庫として、荷室内で開閉する蓋を冷凍庫に設け、蓋を開閉することによって冷凍室への積荷の出し入れを行うものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平1−174873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構造では、冷凍室への積荷の出し入れを行う作業者は、都度荷室内に乗り込んで作業を行わなければならず、作業が煩雑である。
【0005】
かかる不都合は、冷凍室を荷室の外部に開放する開口部と、開口部を開閉自在に閉止する蓋とを設けることによって解消可能である。
【0006】
しかし、冷凍室を荷室の外部に開放する開口部を設けると、荷室の外側から積荷の出し入れを行う際に、開放された開口部から冷凍室へ外気が侵入するため、冷凍室の室温が急激に上昇してしまい、冷凍室内の積荷に悪影響を与えてしまう可能性が生じる。
【0007】
そこで、本発明は、荷室の外側から冷凍室への積荷の出し入れを行うことができ、且つ積荷の出し入れに起因する冷凍室の室温の上昇を抑制することが可能な車両の荷台構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、前後及び左右でそれぞれ起立する4つの面体と上方の天井面体と下方の床面体とを有する箱型荷台の荷室内の一部に冷凍庫を装備する車両の荷台構造であって、冷凍庫は、左右又は後で起立する箱型荷台の3つの面体の一つである第1面体によって構成され、又は第1面体と部分的に置き換えられて起立して第1面体と密接する別部材によって構成され、或いは第1面体の内面に密接して起立する別部材によって構成された側壁部を有し、冷凍庫の側壁部は、箱型荷台の外側から冷凍庫の内部の冷凍室へ貫通する開口部を、床面体よりも上方に有し、開口部には、開口部を開閉自在に閉止して冷凍室を密閉する開閉扉が設けられ、床面体のうち開口部の下方には、床面体を貫通する孔部が形成され、冷凍庫は、孔部を挿通して床面体の下方へ突出し又は孔部の周縁部から床面体の下方へ突出する突出下部を有し、冷凍室は、床面体の上方の上空間と、床面体の下方で突出下部に区画されて上空間と連通する下空間とを有する。
【0009】
上記構成では、作業者は、荷室の外側から開閉扉を開けて開口部を開放することにより、冷凍室に対して積荷の出し入れを行うことができる。
【0010】
また、開口部を開放して荷室の外側から積荷の出し入れを行う際には、外気が冷凍室へ侵入し、侵入した外気は、冷凍室の室温よりも高温であるため、冷凍室の上部へ向かって流れる。このため、冷凍室のうち開口部よりも下方の領域は、外気が流入し難い冷気溜まりとして機能する。ここで、上記構成では、冷凍庫は、床面体の下方へ突出する突出下部を有し、冷凍室は、床面体の上方の上空間と、床面体の下方で突出下部に区画されて上空間と連通する下空間とを有するので、床面体の上方にのみ冷凍室を形成する場合に比べて、開口部から下方へ離れた下空間の分だけ空気溜まりとして機能する領域を拡大することができ、積荷の出し入れに起因する冷凍室の室温の上昇を効果的に抑制することができる。
【0011】
また、上記冷凍庫は、箱型荷台の起立する4つの面体のうち第1面体を除く3つの面体の一つであって第1面体と交叉する第2面体によって構成され、又は第2面体と部分的に置き換えられて起立して第2面体と密接する別部材によって構成され、或いは第2面体の内面に密接して起立する別部材によって構成された第2の側壁部を有してもよい。
【0012】
上記構成では、冷凍庫が箱型荷台の隅部に配置されるので、荷室にデッドスペースが生じ難く、限られた荷室内の空間を有効に活用することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、荷室の外側から冷凍室への積荷の出し入れを行うことができ、且つ積荷の出し入れに起因する冷凍室の室温の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態の荷台構造を有する箱型荷台を斜め前方から視た外観斜視図である。
【図2】図1の荷室を斜め後方から視た斜視図である。
【図3】図1の荷台を後方から視た断面図である。
【図4】図1の荷台を側方から視た断面図である。
【図5】図1の荷台を上方から視た断面図である。
【図6】変形例の箱型荷台を斜め前方から視た外観斜視図である。
【図7】図6の荷台を後方から視た断面図である。
【図8】図6の荷台を側方から視た断面図である。
【図9】図6の荷台を上方から視た断面図である。
【図10】他の変形例の荷台を上方から視た断面図である。
【図11】さらに他の変形例の箱型荷台を斜め前方から視た外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、INは車幅方向の内側を、UPは上方をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
【0016】
図1及び図2に示すように、車両(トラック)1のキャブ2の後方には、箱型荷台3が搭載されている。荷台3は、前後及び左右でそれぞれ起立する4つの面体(前端の前パネル4、後端左右の荷室開閉扉5、左右の側パネル6)と、上部の天井面体(天井パネル7)と、下部の床面体(床パネル8)とを有する。各面体は、隣接する他の4つの面体と略直角に交叉し、これらの面体によって荷室9が区画されている。なお、本実施形態では、左側の側パネル6が第1面体を構成し、前パネル4が第2面体を構成する。
【0017】
床パネル8の上面は、荷物が積載される床面を形成する。荷台3の前後には、枠部材10,11がそれぞれ立設され、荷台3の左右の上辺部分には、前後に延びる梁部材12(図1に左側のみ図示)が前後の枠部材10,11間にそれぞれ架設されている。前パネル4は、前側の枠部材10に固定されて荷室9の前方を閉止する。荷室開閉扉5は、後側の枠部材11に回転自在に連結されて荷室9の後方を開閉する。側パネル6及び天井パネル7の周縁部は、枠部材10,11及び梁部材12にそれぞれ固定されている。
【0018】
図2〜図5に示すように、本実施形態の荷台構造は、荷室9内の一部に保冷庫20を装備している。保冷庫20は、荷室9の前部で床パネル8の床面上に載置され固定される。保冷庫20は、冷蔵室21を有する右側の冷蔵庫22と、冷凍室31を有する左側の冷凍庫32とからなる。冷凍室31の室内温度は、冷蔵庫21の室内温度よりも低温に設定される。
【0019】
冷蔵庫22は、上パネル部23と左パネル部24と後パネル部25とを有する。上パネル部23は、天井パネル7に対向して配置され、その前端縁は前パネル4に密接し、その右端縁は右側の側パネル6に密接する。左パネル部24は、右側の側パネル6と対向して起立し、その前端縁は前パネル4に密接し、その上端縁は上パネル部23の左端縁に密接し、その下端縁は床パネル8に密接する。後パネル部25は、前パネル4と対向して起立し、その上端縁は上パネル部23の後端縁に密接し、その右端縁は右側の側パネル6に密接し、その左端縁は左パネル部24の後端縁に密接し、その下端縁は床パネル4に密接する。冷蔵室21の前後左右及び上下は、前パネル4と後パネル部24と側パネル部24と右側の側パネル6と上パネル部23と床パネル8とによってそれぞれ区画される。上パネル部23と側パネル部24と後パネル部25とは、断熱材を内装パネルと外装パネルとで挟んだサンドイッチ構造の断熱パネル材によって形成される。なお、特に図示していないが、冷蔵庫22には、冷蔵室21を荷室9内へ開放する開口部と、この開口部を開閉自在に閉止して冷蔵室21を密閉する開閉扉とが設けられている。
【0020】
冷凍庫32は、前パネル部33と後パネル部34と上パネル部35と左パネル部36と右側上パネル部37と右側下パネル部38と上段床パネル部39と下段床パネル部40とを有する。これらのパネル部33〜40は、上記冷蔵庫22と同様に、サンドイッチ構造の断熱パネル材によって形成される。なお、本実施形態では、左パネル部36が第1面体(左側の側パネル6)に部分的に置き換えられて起立して側パネル6に密接する側壁部を構成し、前パネル部33が第2面体(前パネル4)の内面に密接して起立する第2の側壁部を構成する。また、荷台3のパネル4〜8に対して冷蔵庫21のパネル部23〜25や冷凍庫32のパネル部33〜40が交叉する部分、及びパネル部23〜25、33〜40同士が交叉する部分は、L型アングル材(図示省略)によって連結されている。
【0021】
上パネル部35は、略水平に配置され、左パネル部36と右側上パネル部37とは、それぞれの上端縁が上パネル部35の左右の端縁に密接した状態で、相対向して鉛直下方へ延びる。右側上パネル部37の上下方向の長さは、左パネル部36の上下方向の長さよりも短く、上段床パネル部39は、右側上パネル部37の下端縁から略直角に曲折して左パネル部36へ向かって延びる。右側下パネル部38は、上段床パネル部39の下端縁から略直角に曲折し、左パネル部36と対向して鉛直下方へ延びる。左パネル部36の下端縁と右側下パネル部38の下端縁とは、ほぼ同じ高さであり、下段床パネル部39の左右の端縁は、左パネル部36及び右側下パネル部38の各下端縁とそれぞれ密接する。前パネル部33の周縁は、上パネル部35、左パネル部36、右側上パネル部37、右側下パネル部38、上段床パネル部39及び下段床パネル部40の各前端縁と密接し、後パネル部34の周縁は、上パネル部35、左パネル部36、右側上パネル部37、右側下パネル部38、上段床パネル部39及び下段床パネル部40の各後端縁と密接する。冷凍室31の前後は、前パネル部33と後パネル部34とによって区画され、左右は、左パネル部36と右側上パネル部37と右側下パネル部38とによって区画され、上下は、上パネル部35と上段床パネル部39と下段床パネル部40とによって区画される。また、前パネル部33の下部と後パネル部34の下部と左パネル部36の下部と右側下パネル部38と下段床パネル部40とは、突出下部41を構成する。
【0022】
床パネル8の左前隅部には、冷凍庫32の突出下部41の外形に合わせた矩形切り欠き状の孔部51が形成されている。冷凍庫32の上端床パネル部39は、突出下部41が孔部を挿通して床パネル8の下方へ突出した状態で、孔部51の右縁近傍の床パネル6上に載置される。係る状態で、冷凍室31は、床パネル8の上方の上空間46と、床パネル8の下方の下空間47とを有する。下空間47は、突出下部41に区画され、上空間46と連通する。上空間46と下空間47とは、ともに積荷の収容空間として使用される。
【0023】
左側の側パネル6の前下隅部には、冷凍庫32の左パネル部36の外形に合わせた矩形切り欠き状の開口部52が形成されている。左パネル部36は、開口部52に挿入されて荷台3の外側へ露出している。側パネル6の開口端面は、左パネル部36の上端面と後端面がそれぞれ密接し、側パネル6の外面と左パネル部36の外面とは略同一面上に配置されている。なお、側パネル6の外面と左パネル部36の外面との境界部分を、モール等の装飾材によって覆ってもよい。
【0024】
冷凍庫32の左パネル部36には、床パネル6の孔部51の上方で冷凍室31を開放する略矩形の開口部42が形成されている。開口部42には、左パネル部36に回転自在に支持された開閉扉43が設けられている。開閉扉43は、開口部42を開閉自在に閉止して冷凍室31を密閉する。また、冷凍庫32の上パネル部35には、荷室9内で冷凍室31を開放する略矩形の室内開口部44が形成されている。室内開口部44には、上パネル部35に回転自在に支持された室内用扉45が設けられている。室内用扉45は、室内開口部43を開閉自在に閉止して冷凍室31を密閉する。なお、開閉扉43の内側に、上端部が冷蔵庫32に支持されて垂下する保冷用カーテンを設けてもよい。
【0025】
保冷庫20の上方の空間は、冷蔵室21及び冷凍室31をそれぞれ所望の温度に冷却するための冷気を供給する空調ユニット(図示省略)が配置される。空調ユニットは、コンデンサ、レシーバタンク、エバポレータ、コンプレッサ及びこれらを連結する管路、ファン、ファンモータなどを含む。
【0026】
本実施形態によれば、車両の運転者などの作業者は、荷室9の外側から開閉扉43を開けて開口部42を開放することにより、冷凍室31に対して積荷の出し入れを行うことができる。
【0027】
また、開口部42を開放して荷室9の外側から積荷の出し入れを行う際には、外気が冷凍室31へ直接侵入する。この侵入した外気は、冷凍室31の室温よりも高温であるため、冷凍室31の上部へ向かって流れる。このため、冷凍室31のうち開口部42よりも下方の領域は、外気が流入し難い冷気溜まりとして機能する。ここで、本実施形態の冷凍庫32は、孔部51を挿通して床パネル8の下方へ突出する突出下部41を有し、冷凍室31は、床パネル8の上方の上空間46と、床パネル8の下方で突出下部41に区画されて上空間46と連通する下空間47とを有するので、床パネル8の上方にのみ冷凍室を形成する場合に比べて、開口部42から下方へ離れた下空間47の分だけ空気溜まりとして機能する領域を拡大することができ、積荷の出し入れに起因する冷凍室31の室温の上昇を効果的に抑制することができる。
【0028】
また、冷凍庫32が荷室9の前左隅部に配置されるので、荷室9にデッドスペースが生じ難く、限られた荷室9内の空間を有効に活用することができる。
【0029】
なお、上記実施形態では、冷凍庫32の側壁部を第1面体(左側の側パネル6)と部分的に置き換えられて起立して第1面体と密接する別部材(左パネル部36)によって構成したが、例えば、側壁部を第1面体によって構成してもよく、或いは側壁部を第1面体の内面に密接して起立する別部材によって構成してもよい。
【0030】
また、上記実施形態では、床パネル8の孔部51を挿通する突出下部41としたが、例えば、床パネル8の孔部の周縁部から突出する突出下部としてもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、第2の側壁部を第2面体(前パネル4)の内面に密接して起立する別部材(前パネル部33)によって構成したが、例えば、第2の側壁部を第2面体によって構成してもよく、或いは第2面体と部分的に置き換えられて起立して第2面体と密接する別部材によって構成してもよい。
【0032】
なお、側壁部を第1面体によって構成する場合や、第2の側壁部を第2面体によって構成する場合、第1面体や第2面体は、サンドイッチ構造の断熱パネル材によって形成される。
【0033】
図6〜図9に、側壁部を第1面体(左側の側パネル6)によって構成し、第2の側壁部を第2面体(前パネル4)によって構成し、床パネル8の孔部51の周縁部から下方へ突出する突出下部41とした例を示す。冷凍庫32は、後パネル部34と上パネル部35と左側下パネル部60と右側上パネル部37と右側下パネル部38と前側下パネル部61と後側下パネル部62と下段床パネル部40とを有する。前側下パネル部61と後側下パネル部62と左側下パネル部60と右側下パネル部38とは、床パネル8の孔部51の前後左右の周縁部からそれぞれ下方へ延び、下段床パネル部39の左右の端縁は、前側下パネル部61と後側下パネル部62と左側下パネル部60と右側下パネル部38の各下端縁とそれぞれ密接する。前側下パネル部61と後側下パネル部62と左側下パネル部60と右側下パネル部38と下段床パネル部39とは、突出下部41を構成する。側パネル6には開口部42が形成され、開口部42には開閉扉43が設けられている。
【0034】
この例では、冷蔵庫22の後パネル部25と冷凍庫32の後パネル部34とが一枚のパネル材によって構成されている。また、冷蔵庫22の左パネル部24と冷凍庫32の右側上パネル部37とに代えて一枚の仕切り板63が設けられ、仕切り板63によって冷蔵室21と冷凍室31とが仕切られている。仕切り板63は、サンドイッチ構造の断熱パネル材によって形成される。
【0035】
また、図10に、側壁部を第1面体(左側の側パネル6)の内面に密接して起立する別部材(左パネル部36)によって構成し、第2の側壁部を第2面体(前パネル4)と部分的に置き換えられて起立して第2面体と密接する別部材(前パネル部33)によって構成した例を示す。前パネル4の左下隅部には、冷凍庫32の前パネル部33の外形に合わせた矩形切り欠き状の開口部64が形成されている。前パネル部33は、開口部64に挿入されて荷台3の前方へ露出している。前パネル4の開口端面は、前パネル部33の上端面と右端面がそれぞれ密接し、前パネル6の外面と前パネル部33の外面(前面)とは略同一面上に配置されている。冷凍庫32の左パネル部36には開口部42が形成され、開口部42には開閉扉43が設けられている。側パネル6には、開口部42を露出させる開口窓65が形成されている。なお、開閉扉43を側パネル6に回転自在に支持してもよく、開口部42と開口窓65の双方に開閉扉を設けてもよい。
【0036】
また、図11に示すように、左側の側パネル6の前部の上下方向全域を切除し、この切除した領域に左パネル部36を配置し、左パネル部36の上端を左側の枠部材12に接合してもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、開口部52を形成する第1面体を左側の側パネル6としたが、これに代えて右側の側パネル6に開口部を形成してもよい。また、荷室開閉扉5に代えて後パネルを固定し、この後パネルに開口部を形成してもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 車両
2 キャブ
3 箱型荷台
4 前パネル(起立する面体)
5 荷室開閉扉(起立する面体)
6 側パネル(起立する面体)
7 天井パネル(天井面体)
8 床パネル(床面体)
9 荷室
20 保冷庫
21 冷蔵室
22 冷蔵庫
31 冷凍室
32 冷凍庫
33 前パネル部(第2の側壁部)
34 後パネル部
35 上パネル部
36 左パネル部(側壁部)
37 右側上パネル部
38 右側下パネル部
39 上段床パネル部
40 下段床パネル部
41 突出下部
42 開口部
43 開閉扉
46 上空間
47 下空間
51 孔部
52 開口部
60 左側下パネル部
61 前側下パネル部
62 後側下パネル部
63 仕切り板
64 開口部
65 開口窓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後及び左右でそれぞれ起立する4つの面体と上方の天井面体と下方の床面体とを有する箱型荷台の荷室内の一部に冷凍庫を装備する車両の荷台構造であって、
前記冷凍庫は、左右又は後で起立する前記箱型荷台の3つの面体の一つである第1面体によって構成され、又は該第1面体と部分的に置き換えられて起立して該第1面体と密接する別部材によって構成され、或いは該第1面体の内面に密接して起立する別部材によって構成された側壁部を有し、
前記冷凍庫の側壁部は、前記箱型荷台の外側から前記冷凍庫の内部の冷凍室へ貫通する開口部を、前記床面体よりも上方に有し、
前記開口部には、該開口部を開閉自在に閉止して前記冷凍室を密閉する開閉扉が設けられ、
前記床面体のうち前記開口部の下方には、該床面体を貫通する孔部が形成され、
前記冷凍庫は、前記孔部を挿通して前記床面体の下方へ突出し又は前記孔部の周縁部から前記床面体の下方へ突出する突出下部を有し、
前記冷凍室は、前記床面体の上方の上空間と、前記床面体の下方で前記突出下部に区画されて前記上空間と連通する下空間とを有する
ことを特徴とする荷台構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両の荷台構造であって、
前記冷凍庫は、前記箱型荷台の前記起立する4つの面体のうち前記第1面体を除く3つの面体の一つであって該第1面体と交叉する第2面体によって構成され、又は該第2面体と部分的に置き換えられて起立して該第2面体と密接する別部材によって構成され、或いは該第2面体の内面に密接して起立する別部材によって構成された第2の側壁部を有する
ことを特徴とする荷台構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−57085(P2011−57085A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−209136(P2009−209136)
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【出願人】(000229900)日本フルハーフ株式会社 (93)
【Fターム(参考)】