説明

車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー

【課題】後付けでモニターを基台に対して支持させるタイプの車載用ナビゲーション装置でモニターの移動の自由度が高くなるモニター取り付け用ステーを提供すること。
【解決手段】モニター取り付け用ステーにおいて、モニター側に連結される第1の支持片2は一対の第1の側板5を有し、各第1の側板5の先端縁7aは直線状かつ互いに平行に延出される。基台側に連結される第2の支持片3はスライド溝12が形成された基台側取り付け板9と、同取り付け板9の両端寄り位置に対面配置される一対の第2の側板10とを有する。第2の支持片3は第1の側板5の先端縁7aを案内レールとして第1の支持片2に対して相対的にスライド移動可能とされる。第1及び第2の側板5,10には第1及び第2の透孔が形成され、側板5,10が重ね合わされ透孔8,11が照合された状態で両透孔8,11にネジ14を嵌挿することで所定の位置で連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置のモニターを車側に取り付けた基台に対して片持ち梁状に支持させるために使用される車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動体の現在位置を地図情報とリンクさせてモニター画面上に表示させるナビゲーション装置は特に車載用として広く開発されている。ナビゲーション装置のうち後付けで車載させるタイプは一般にモニターをその機種専用の基台に対して支持させるようになっている。このようなモニターの支持構造の一例を特許文献1に示す。
一般にこの種の専用の基台はダッシュボード上に両面テープで固定するタイプであるため、基本的にダッシュボード以外の位置にその専用の基台をセットしてモニターを配置することはできない。そのため、ユーザーのダッシュボード以外の位置にモニターを配置したいという要望に答えて従来から各種メーカーの製造した別売の基台が販売されている。別売の基台はダッシュボード以外の例えば吸盤を有していて窓ガラスに取り付けたり、ダッシュボードの手前のエアコンの吹き出し口に取り付けたりできるものである。別売の基台は雲台を備えており、モニターとは取り付け用ステーを介して雲台を利用して連結されるようになっている。雲台と取り付け用ステーとの連結は雲台のヘッドをステー側の長溝部としてのスライド溝に係合させ、モニターの見やすい所定位置でヘッドをスライド溝の所定位置に固定するようにしている。つまり、モニターは雲台のヘッドに対してスライド溝の長さ分自由な位置に移動できることとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−138637号公報 図5及び図6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、別売の基台はユーザーの好みの位置にモニターを配置させることが可能ではあるが、その配置位置はナビゲーション装置のメーカーが指定したモニターの本来の配置位置ではないため、モニターの視認具合についてユーザー自身で調整をしなければならない。しかしながら、従来の取り付け用ステーではモニターの移動の自由度は上記のようにスライド溝の長さ分だけであったため、例えば別売の基台をエアコンの吹き出し口に取り付けた場合にユーザーが「もっとモニター位置を上方に移動させたい」と思っても、最大でもスライド溝の長さ分しか移動させられないこととなる。そのため、よりモニターの移動の自由度を与えることのできる車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステーが求められていた。
本発明は、上記課題を解決するためのものである。その目的は、後付けでモニターを基台に対して支持させるタイプの車載用ナビゲーション装置でモニターの移動の自由度が高くなるモニター取り付け用ステーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、車載用ナビゲーション装置のモニターを車側に取り付けた基台に対して片持ち梁状に支持させるために使用され、前記モニター側に連結される第1の支持片と、前記基台側に連結される第2の支持片とを有する車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステーにおいて、
前記第1の支持片は前記モニター側に連結された状態で前記モニターの背面側に突出する対面配置される一対の第1の板片を有し、同各第1の板片の先端縁は直線状かつ互いに平行に延出され、前記第2の支持片は長溝部が形成されたベース板部と、同ベース板部の両端寄り位置に同ベース板部の延出方向に対して交叉する方向に形成され前記一対の第1の板片の間隔よりも同第1の板片の板厚分だけ広い間隔で対面配置される一対の第2の板片とを有し、同各第2の板片は対向する前記第1の板片に対してその外面側から重ね合わされるとともに、前記第2の支持片は前記第1の支持片の前記先端縁を案内レールとして同先端縁の延出方向に沿って前記第1の支持片に対して相対的にスライド移動可能とされ、前記各第1及び第2の板片にはそれぞれ第1及び第2の透孔が形成され、前記第2の支持片は重ね合わされた前記第1及び第2の板片の前記第1及び第2の透孔が照合された状態で同両透孔に固定部材を嵌挿することで前記第1の支持片に対する相対的な所定のスライド位置で連結されることをその要旨とする。
請求項2の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第1の板片の前記先端縁は前記第1の板片が前記モニター側へ連結された状態において前記モニターの画面に平行に延出されることをその要旨とする。
請求項3の発明では請求項2に記載の発明の構成に加え、前記長溝部の長手方向は前記先端縁の延出方向と平行であることをその要旨とする。
請求項4の発明では請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記第1の板片は前記モニターの裏面に突出する別体で取り付けられるモニター付属部品に連結され、前記第2の支持片は前記モニター付属部品に干渉することなく前記モニターの画面に平行にスライド移動可能であることをその要旨とする。
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成において、前記各第1の板片に形成された前記第1の透孔はそれぞれ1つのみであって、前記各第2の板片に形成された前記第2の透孔は複数用意されていることをその要旨とする。
【0006】
このような構成においては、基台に対して車載用ナビゲーション装置のモニターを取り付けるために第1の支持片をモニター側に連結するとモニターの背面側に直線状かつ互いに平行に延出される一対の第1の板片が突出されることとなる。
一方、ベース板部と第2の板片を有する第2の支持片については第1の板片に対してその外面側から第2の板片を重ね合わせるようにし、第1の支持片の先端縁を案内レールとして第2の支持片を先端縁の延出方向に沿ってスライドさせ位置を調整する。そして、好適な第1及び第2の透孔を照合させ両透孔に固定部材を嵌挿することで第1の支持片と第2の支持片を相対的な所定のスライド位置で連結して固定する。
ここに「相対的」とあるのは第1の支持片と第2の支持片の少なくともいずれか一方をスライドさせれば相対的に他方をスライド移動させたと同じこととなり第1の支持片と第2の支持片の相対的な距離(長さ)が変化するからである。また、「長溝部」とあるがこれは溝の一端が切れていても閉曲して長孔状に一端が切れていなくてもどちらも含む概念である。
尚、先に第1の支持片と第2の支持片を連結するようにしてからモニターあるいは基台側に連結させるような取り付け方法であっても構わない。つまり、取り付け順序は上記に限定されるものではない。
【0007】
ここに、第1の板片の先端縁は前記第1の板片が前記モニター側へ連結された状態においてモニターの画面に平行に延出されることが好ましく、更に、長溝部の長手方向は先端縁の延出方向と平行であることが好ましい。これによってモニターをモニターの画面に沿った方向における移動可能距離を長くとることができ、モニターの移動の自由度が向上する。
また、第1の板片は前記モニターの裏面に突出する別体で取り付けられるモニター付属部品に連結され、前記第2の支持片は前記モニター付属部品に干渉することなく前記モニターの画面に平行にスライド移動可能であることが好ましい。これによってモニター付属部品に邪魔されることなく第1の支持片に対して第2の支持片を相対的にスライド移動させることができる。
また、各第1の板片に形成された第1の透孔はそれぞれ1つのみであって、各第2の板片に形成された第2の透孔は複数用意されていることが好ましい。このような構成であれば、左右(あるいは上下)一対の第1の板片と第2の板片を重ねた際に透孔に嵌挿する固定部材はそれぞれ1つあれば足ることとなる。これによって両支持片を連結するための作業が簡略化される。また、固定部材が片方の第1及び第2の板片を連結するために1つのみであるとこの連結位置(固定部材の嵌挿位置)を中心にモーメントが発生する可能性があるが、本発明では第1の板片の先端縁が第2の板片(主としてベース板部)に規制されて回転が阻止されることとなり、このように少ない固定部材でも両支持片の連結機能は十分といえる。
【発明の効果】
【0008】
上記各請求項の発明のように構成すれば、後付けでモニターを基台に対して支持させるタイプの車載用ナビゲーション装置において、モニターの移動の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)及び(b)は本発明の実施例の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステーの斜視図。
【図2】同じモニター取り付け用ステーの平面図。
【図3】(a)はモニターの側面図、(b)はモニター裏面の蓋を開けてクレイドルと同じモニター取り付け用ステーを配置した状態の側面図。
【図4】同じモニター取り付け用ステーを使用してモニターを取り付けた状態の説明図。
【図5】同じモニター取り付け用ステーに対して雲台側の屈曲アーム先端のヘッドを取り付ける状態を説明する説明図。
【図6】図4におけるA−A線位置における断面図。
【図7】基台を自動車のエアコンの送風口に固定した状態の部分断面図。
【図8】他の実施例におけるモニター取り付け用ステーと雲台側の屈曲アーム先端のヘッドの取り付け状態を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステーの具体的な実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明上、上下方向とは図3(b)における取り付け用ステーの上下方向をいうものとする。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施例の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー(以下、取り付け用ステーとする)1は、第1の支持片2と第2の支持片3とから構成されている。第1の支持片2は鋼材を所定形状にプレス成形することによって得られるチャンネル状の外観の金具である。第1の支持片2は長方形形状のモニター側取り付け板4と、同モニター側取り付け板4の両側において屈曲形成された第1の板片としての対称形状の左右一対の略直角三角形形状の第1の側板5から構成されている。モニター側取り付け板4には4箇所にネジ孔6が透設されている。両第1の側板5においてモニター側取り付け板4の上端4aから後方に突出した部分が第1の板片に相当する耳部7とされており、両耳部7の先端縁7aは直線状かつ互いに平行に延出されている。両耳部7には上下方向において中央よりも若干上位置に円形の第1の透孔8が形成されている。第1の透孔8の内周面には雌ネジが螺設されている。
【0011】
第2の支持片3も第1の支持片2と同様鋼材を所定形状にプレス成形することによって得られるチャンネル状の外観の金具である。第2の支持片3は長方形形状のベース板部としての基台側取り付け板9と、同基台側取り付け板9の両側において屈曲形成された第2の板片としての対称形状の左右一対の略長方形形状の第2の側板10から構成されている。
第2の側板10の高さ(上下幅)は第1の側板5の高さよりも若干高く構成されている。第2の側板10の前後幅は両耳部7の前後幅と略一致する。また図2に示すように、対向配置される一対の第2の側板10の内面の間隔は同じく対向配置される一対の第1の側板5(両耳部7)の外面の間隔よりもわずかに幅広に構成されている。
基台側取り付け板9の左右方向中央位置には第2の側板10の長手方向(つまり上下方向)に沿って長溝部としてのスライド溝12が形成されている。スライド溝12は基台側取り付け板9の下端側において切り欠かれて開放されヘッド挿入口12aとされている。第2の側板10には上下方向の3箇所に直列に配置されるように円形の第2の透孔11が形成されている。第2の透孔11の内周面には雌ネジが螺設されている。
【0012】
このような構成の取り付け用ステー1について、まず第1の支持片2と第2の支持片3の連結について説明する。
図1(a)及び(b)、図2並びに図3(b)に示すように、第1の支持片2側の両耳部7に対してその外側に第2の側板10を重ねるように第2の支持片3を配置する。図2に示すように、両耳部7の先端縁7aの外部分が第2の支持片3側の基台側取り付け板9と第2の側板10の連結部分継ぎ目の内側湾曲部分Rの外寄り位置に当接することで位置決めがされる。この時、両耳部7の第1の透孔8と第2の側板10の第2の透孔11の前後方向の孔中心が一致する。
この状態で第2の支持片3は両耳部7の先端縁7aを案内レールとして、かつ左右の第2の側板10が耳部7によって左右方向の移動を規制されることで上下方向に正確にスライド移動できることとなる。ユーザーは第2の支持片3をスライド移動させながら左右の両耳部7の第1の透孔8に対してそれぞれ第2の側板10の所望の第2の透孔11を照合させワッシャ13を介してネジ14を両透孔8,11に対してねじ込んで固定する。尚、ここで第1及び第2の支持片2,3においてスライド移動は相対的なものである。また、図1(a)及び(b)並びに図2では単独の第1の支持片2と第2の支持片3をネジ14を使用して連結させるように図示しているが、実際の使用状況では第1の支持片2は以下で説明するモニター31側に既に連結された状態であるのが一般的である。
【0013】
次に、本実施例の取り付け用ステー1を使用してモニター31を基台32に対して片持ち梁状に支持させる場合についてその取り付けの一例を説明する。
図3(a)及び(b)に示すように、モニター31の画面31aと裏面31bは平行に配置されている。モニター31の裏面31b側には蓋32によって開閉される開口部33が形成されており、開口部33からモニター付属部品としてのスタンド型の拡張機器であるクレイドル35が取り付け可能となっている。クレイドル35とモニター31側との間は公知のキャッチ機構が設けられており容易に着脱が可能とされている。
上記取り付け用ステー1の第1の支持片2は図3(b)〜図5に示すようにモニター側取り付け板4のネジ孔6からネジ36をクレイドル35側にねじ込んむことで固定されている。本実施例のクレイドル35は取り付け面35aが斜状に構成されており、第1の支持片2を連結することで三角形形状の第1の側板5がその取り付け面35aに対応し両耳部7はクレイドル35の後端から外方に突出されることとなる。両耳部7の先端縁7aはモニター31の画面に対して平行に延出されている。
一方、図3及び図7に示すように、基台32は本実施例では自動車のエアコンの送風口38に取り付けられている。基台32は送風口38側に固定される筐体39と、同筐体39に固着された雲台40から構成されている。
図7に示すように、筐体39内部の固定用クリップ43を送風口38に面して配置されたルーバー41に引っ掛けてネジ棒42を回転させることによって固定用クリップ43を介して筐体39に送風口38へのテンションを与えている。その結果、基台32は基台32と送風口38の間に発生したテンションとこのテンションを支える固定用クリップ43とによって固定されることとなる。
雲台40は本体42の上面にケース43を備え、ケース43内には図示しないボールが封入されている。本体42の側面にはレバー48が回動可能に取着され、レバー48の操作によってケース43内のボールの回動が制動を受けるようになっている。ボールを基部としてケース43から外方に屈曲アーム45が突出されている。屈曲アーム45の先端には円盤状のヘッド46が固着されヘッド46に隣接した位置には雄ネジ(図示せず)に螺合された雌ネジとしてのつまみ47が装着されている。
【0014】
図5に示すように、クレイドル35に連結された第1の支持片2に対して上記のように第2の支持片3をネジ14によって連結することで取り付け用ステー1が構築される。この状態で図5に示すように第2の支持片3側のスライド溝12に対してヘッド挿入口12a側から雲台40の屈曲アーム45をヘッド46が基台側取り付け板9内面に配置されるようにして挿入する。そして、所望のスライド溝12上の位置に取り付け用ステー1を配置してつまみ47を回転させ、ヘッド46方向にスラスト移動させることでヘッド46と協働して基台側取り付け板9を挟持して取り付け用ステー1を固定する(図6の状態)。次いで、クレイドル35にモニター31を取り付ける。併せてユーザーは雲台40を利用してモニター31を好適な向きとすることも可能である。尚、クレイドル35にモニター31を既に装着させた状態でこれら基台32への取り付け作業を行っても構わない。
ここで例えば図4の矢印のようにエアコンの送風口38に対して上下方向にモニター31の位置を調整しようとする場合にはつまみ47を逆回転させて挟持力を一旦緩めクレイドル35側を雲台40の屈曲アーム45先端のヘッド46に対してスライド移動させ、所望のスライド溝12上の位置で再度つまみ47を回転させて固定するようにする。
また、このようなスライド溝12を利用した移動だけでなく図8に示すように取り付け用ステー1について第1の支持片2と第2の支持片3のスライド位置を変更することでモニター31のエアコンの送風口38に対する基準位置も変更することができるので雲台40の機構と併せてモニター31の配置に自由度と多様性を与えることができる。
【0015】
このように構成することにより本実施例は以下のような効果を奏する。
(1)取り付け用ステー1は第1の支持片2と第2の支持片3によって構成され、第2の支持片3に対して第1の支持片2はスライド移動して連結位置を変更することが可能である。そのため、スライド溝12や雲台40と併せることでモニター31の配置位置に大きな自由度と多様性を与えることが可能となる。特にスライド溝12の長手方向と第1の支持片2と第2の支持片3のスライド方向が平行であるため、基台32を基準として非常に遠い位置にモニター31を配置することが可能である。
(2)第1の支持片2はクレイドル35に連結された状態で耳部7がクレイドル35後端から突出し、先端縁7aはモニター31の画面に対して平行に延出されているため、第2の支持片3のスライド移動に関してクレイドル35が邪魔となることがない。
(3)第1の支持片2と第2の支持片3を連結するためには重ね合わされた左右の第1及び第2の側板5,10にそれぞれ一本のネジ14を嵌挿して固定することができるため、連結作業が簡略化する。また、耳部7の先端縁7aが第2の支持片3側に干渉するため第1の支持片2と第2の支持片3に発生するモーメントで第1の支持片2に対して第2の支持片3が相対的に回動してしまうことはない。
【0016】
尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記では第1の支持片2はクレイドル35の形状に合わせるべく第1の側板5が三角形形状であったが、もちろんこの形状に限定されるものではない。
・第1の支持片2と第2の支持片3の形状は上記実施例は一例であって上記実施例に限定されるものではない。
・固定部材としてネジ14を使用したが、ボルトとナットを使用してもよい。
・第1の側板5の第1の透孔8は上記実施例では1つであったが、2つ以上であっても構わない。
・上記実施例では取り付け用ステー1の第1の支持片2と第2の支持片3は上下方向に沿ってスライド移動していたが、上下以外の方向でスライド移動するようにしても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
【0017】
1…車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー、2…第1の支持片、3…第2の支持片、5…第1の板片としての第1の側板、7a…先端縁、8…第1の透孔、9…ベース板部としての基台側取り付け板、10…第2の板片としての第2の側板、11…第2の透孔、12…長溝部としてのスライド溝、14…固定部材としてのネジ、31…モニター、32…基台。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用ナビゲーション装置のモニターを車側に取り付けた基台に対して片持ち梁状に支持させるために使用され、前記モニター側に連結される第1の支持片と、前記基台側に連結される第2の支持片とを有する車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステーにおいて、
前記第1の支持片は前記モニター側に連結された状態で前記モニターの背面側に突出する対面配置される一対の第1の板片を有し、同各第1の板片の先端縁は直線状かつ互いに平行に延出され、
前記第2の支持片は長溝部が形成されたベース板部と、同ベース板部の両端寄り位置に同ベース板部の延出方向に対して交叉する方向に形成され前記一対の第1の板片の間隔よりも同第1の板片の板厚分だけ広い間隔で対面配置される一対の第2の板片とを有し、同各第2の板片は対向する前記第1の板片に対してその外面側から重ね合わされるとともに、前記第2の支持片は前記第1の支持片の前記先端縁を案内レールとして同先端縁の延出方向に沿って前記第1の支持片に対して相対的にスライド移動可能とされ、
前記各第1及び第2の板片にはそれぞれ第1及び第2の透孔が形成され、前記第2の支持片は重ね合わされた前記第1及び第2の板片の前記第1及び第2の透孔が照合された状態で同両透孔に固定部材を嵌挿することで前記第1の支持片に対する相対的な所定のスライド位置で連結されることを特徴とする車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー。
【請求項2】
前記第1の板片の前記先端縁は前記第1の板片が前記モニター側へ連結された状態において前記モニターの画面に平行に延出されることを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー。
【請求項3】
前記長溝部の長手方向は前記先端縁の延出方向と平行であることを特徴とする請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー。
【請求項4】
前記第1の板片は前記モニターの裏面に突出する別体で取り付けられるモニター付属部品に連結され、前記第2の支持片は前記モニター付属部品に干渉することなく前記モニターの画面に平行にスライド移動可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー。
【請求項5】
前記各第1の板片に形成された前記第1の透孔はそれぞれ1つのみであって、前記各第2の板片に形成された前記第2の透孔は複数用意されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用ナビゲーション装置のモニター取り付け用ステー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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