説明

軌条車両車体

【課題】質量の増加を抑制できると共に、床板と客室床との間のスペースを確保しつつ客室内の静音化を図ることができる軌条車両車体を提供すること。
【解決手段】側梁11に支持されつつ側構体20の長手方向に延設される外床受け41により客室床43の両側が支持される。側梁11は振動伝達が小さいので、台枠10から客室床43への振動の伝達を抑制でき、客室R内の静音化を図ることができる。また、外床受け41の内側に床板40を介して横梁12の上面に固定される内床受け42を備え、その内床受け42及び外床受け41により客室床43が支持されるので、客室床43の剛性を必要以上に大きくしなくても客室床43の変形を防止できる。これにより客室床43の質量や体積が大きくなることを防止し、軌条車両車体1の質量の増加を抑制できると共に、床板40と客室床43との間のスペースが狭くなることを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は軌条車両車体に関し、特に、質量の増加を抑制できると共に、床板と客室床との間のスペースを確保しつつ客室内の静音化を図ることができる軌条車両車体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、鉄道車両やモノレール車両等の軌条車両において、軌条車両車体の客室内の静音化を図るため、客室床を、振動伝達の小さい側構体のみに支持させる技術が知られている(特許文献1)。特許文献1に開示される技術によれば、振動伝達の小さな側構体のみで客室床の両側を支持するので、台枠からの振動が客室床に伝達されることを抑制できる。その結果、客室床の振動により客室へ放射される騒音の音圧を低減できる。これにより軌条車両車体の客室内の静音化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−362358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、客室床は、両側が側構体のみで支持されるので、乗客や荷物の質量で客室床が変形しないように、客室床の剛性を十分に大きくする必要があった。客室床の剛性を十分に大きくすると客室床の質量が大きくなるため、軌条車両車体の質量が増加するという問題点があった。
【0005】
また、客室床の剛性を大きくするために客室床を厚くする場合には、床板と客室床との間のスペースが狭くなるという問題点があった。
【0006】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、質量の増加を抑制できると共に、床板と客室床との間のスペースを確保しつつ客室内の静音化を図ることができる軌条車両車体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この目的を達成するために、請求項1記載の軌条車両車体によれば、一対の側梁およびその一対の側梁に架設される複数の横梁を有する台枠と、その台枠の幅方向両側に設置される側構体とを備える軌条車両車体において、一対の側梁または側構体に支持されつつ側構体の長手方向に延設される外床受けにより客室床の両側が支持される。側梁または側構体は床板と比較して振動伝達が小さいので、外床受けにより客室床が支持されることで、台枠から客室床に伝達される振動を抑制できる。その結果、客室床の振動により客室へ放射される騒音の音圧を低減できる。これにより軌条車両車体の客室内の静音化を図ることができる効果がある。
【0008】
また、外床受けの内側に側構体の長手方向に延設されると共に床板を介して横梁の上面に固定される内床受けを備え、その内床受け及び外床受けにより客室床が支持されるので、客室床の剛性を必要以上に大きくしなくても客室床の変形を防止できる。これにより客室床の質量が大きくなることを防止し、軌条車両車体の質量の増加を抑制できる効果がある。さらに、剛性を確保するために客室床を厚くする必要がないので、床板と客室床との間のスペースが狭くなることを防止できる効果がある。
【0009】
請求項2記載の軌条車両車体によれば、内床受けは、座席の平面視における投影面と交差する位置に配設される第1床受けを備えている。座席が設置される部位は乗客や荷物による荷重が集中し易いのであるが、座席の平面視における投影面と交差する位置に配設される第1床受けにより、客室床の座席付近の集中荷重を負担できる。その結果、請求項1の効果に加え、客室床の剛性を大きくするために客室床の質量や厚さを必要以上に大きくすることを不要にできる効果がある。
【0010】
請求項3記載の軌条車両車体によれば、側構体の長手方向に沿って床板と客室床との間に配設される主空調ダクトと、その主空調ダクトから側方に突出し側構体に沿って配設される分岐空調ダクトとを備えている。客室床は、分岐空調ダクト間に配設されると共に外床受けに支持される張出部を備えているので、側梁または側構体からの外床受けの張出し長さを短くできる。その結果、請求項1又は2の効果に加え、外床受けの剛性および質量の増加を抑制できる効果がある。
【0011】
請求項4記載の軌条車両車体によれば、外床受けは、側梁または側構体と一体に形成されているので、外床受けの剛性を高めることができる。これにより請求項1から3のいずれかの効果に加え、外床受けを介して客室床に伝達される振動を低減できる効果がある。
【0012】
請求項5記載の軌条車両車体によれば、外床受けは、押出し形材として側梁と一体に形成されているので、外床受けの剛性を高めることができる。これにより請求項1から4のいずれかの効果に加え、外床受けを介して客室床に伝達される振動を低減できると共に、少ない工数で外床受けを形成できる効果がある。
【0013】
請求項6記載の軌条車両車体によれば、座席の平面視における投影面と非交差状態となるように配設される第2床受けにより、第1床受けが負担する荷重を軽減できる。その結果、請求項2から5のいずれかの効果に加え、客室床の剛性を大きくするために客室床の質量や厚さを必要以上に大きくすることを不要にできる効果がある。
【0014】
また、客室床は内側が外側に比べて振動し易く、振動が伝達され易いところ、第2床受けと客室床との間に介設される防振材により、第2床受けを介して客室床に伝達される振動を抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施の形態における軌条車両車体の幅方向の縦断面図である。
【図2】軌条車両車体の客室床の平面図である。
【図3】(a)は第2実施の形態における軌条車両車体の客室床の平面図であり、(b)は軌条車両車体の幅方向の要部縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1実施の形態における軌条車両車体1について説明する。図1は軌条車両車体1の幅方向の縦断面図である。
【0017】
図1に示すように、軌条車両車体1は、台枠10と、その台枠10の幅方向両側に設置される側構体20と、その側構体20の上部に設置される屋根構体30と、台枠10の長手方向端部に設置される妻構体(図示せず。図1紙面垂直方向)とを備えて構成されている。側構体20、屋根構体30及び妻構体の内側に客室Rが形成される。台枠10、側構体20、屋根構体30は対称中心線Sに対して対称に構成されている。
【0018】
台枠10は、台枠10の長手方向(図1紙面垂直方向)に沿って幅方向両側に配置される一対の側梁11と、その側梁11に架設される複数の横梁12と、側梁11に架設されると共に台車(図示せず)の設置位置に配設される枕梁(図示せず)及び軌条車両車体1の長手方向端部に配置される端梁(図示せず)とを主に備えて構成されている。側梁11、横梁12、枕梁および端梁は、軽量化のため、アルミニウム合金製の押出し形材で構成されている。
【0019】
横梁12は、両端が側梁11に接合されて台枠10の幅方向(図1左右方向)に沿って複数配設されており、上面に台枠10のほぼ全面を覆うように床板40が設置されている。床板40は、横梁12に溶接等により接合され、客室Rを気密に保つように構成されている。床板40の上方には、外床受け41及び内床受け42を介して客室床43が設置されており、客室床43は、座席50が幅方向の両側に設置されている。座席50は、脚部51により座面52が支持されている。
【0020】
一方、横梁12の下面には、主変換装置や空調装置等の床下機器60が吊設されている。台枠10の長手方向における横梁12の間隔は、床下機器60の長手方向の長さによって決められる。床下機器60の大きさは様々なので、横梁12は床下機器60の長手方向の長さに応じて、種々の間隔で配設されている。床下機器60からの振動は横梁12に伝播し、横梁12の振動が床板40、外床受け41及び内床受け42を介して客室床43に伝播される。また、枕梁(図示せず)には、設置される台車(図示せず)からの振動が伝播し、枕梁の振動が床板40、外床受け41及び内床受け42を介して客室床43に伝播される。
【0021】
次に図2を参照して、客室床43を支持する外床受け41及び内床受け42について説明する。図2は、軌条車両車体1の客室床43の平面図である。なお、図2においては、座席50を省略した客室床43を平面視した状態を示している。また、台枠10の幅方向の左右は対称中心線Sに対して対称に構成されているので、一対の側梁11の内、一方を図示し他方の図示は省略している。
【0022】
図2に示すように、外床受け41は、客室床43の幅方向両側を支持する部材であり、端部が側梁11に接合され側梁11から略垂直に台枠10の幅方向内側に向けて張り出す複数の腕部41aと、その複数の腕部41aの先端に接合され側構体20(図1参照)の長手方向(図2上下方向)に延設される受け部41bとを備えて構成されている。客室床43は、ボルト等の締結部材等により受け部41bに固定される。
【0023】
内床受け42は、客室床43の央部付近を支持する部材であり、押出し形材で構成される。内床受け42は、下部が床板40(図1参照)を介して横梁12の上面に接合され、横梁12と略直交して配設されると共に側構体20の長手方向(図2上下方向)に延設され、外床受け41の内側に受け部41bと略平行に配設されている。
【0024】
以上のように、外床受け41及び内床受け42により客室床43が支持されるので、客室床43の剛性を必要以上に大きくしなくても、客室床43の変形を防止できる。これにより、客室床43の剛性を大きくするために客室床43の質量が必要以上に大きくなることを防止し、軌条車両車体1の質量の増加を抑制できる。さらに、剛性を確保するために客室床43を必要以上に厚くする必要がないので、床板40と客室床43との間のスペースや客室Rが狭くなることを防止できる。
【0025】
さらに、側梁11は床板40と比べて振動伝達が小さいので、側梁11に支持される外床受け41と、床板40に立設される内床受け42との間で客室床43を支持することにより、外床受け41を設けずに内床受け42だけで客室床43を支持する場合と比較して、台枠10から客室床43に伝達される振動を抑制できる。その結果、客室床43の振動により客室Rへ放射される騒音の音圧を低減できる。これにより軌条車両車体1の客室R内の静音化を図ることができる。
【0026】
また、図1に示すように、内床受け42は、第1床受け42aと、その第1床受け42aより内側に配設される第2床受け42bとを備えている。第1床受け42aは、座席50の平面視における投影面と交差する位置(座席50の下方)に配設される部材であり、第2床受け42bは、座席50の平面視における投影面と非交差状態となるように配設される部材である。客室床43は、ボルト等の締結部材等により第1床受け42aに固定される。座席50が設置される部位は乗客や荷物により荷重が集中し易いのであるが、第1床受け42aにより、客室床43の座席50付近の集中荷重を負担できる。これにより、客室床43の剛性を必要以上に大きくする必要がなく、客室床43の質量が増加することを抑制できる。
【0027】
第2床受け42bは、客室床43との間に防振ゴム等の防振材42cが介設されている。第2床受け42bは、第1床受け42aに対して客室床43の幅方向(図1左右方向)の内側に配設されているので、第1床受け42a及び第2床受け42bに客室床43の荷重を分散できる。その結果、客室床43の剛性の増加や質量の増加を最小限に抑制できる。また、客室床43は内側が外側に比べて振動し易く振動が伝達され易いのであるが、第2床受け42bと客室床43との間に介設される防振材42cにより、床板40から第2床受け42bを介して客室床43に伝達される振動を抑制できる。
【0028】
図1に示すように、床板40と客室床43との間には、台枠10の長手方向(図1紙面垂直方向)に沿って主空調ダクト61が配設されている。主空調ダクト61は、床下機器60の一つである空調装置(図示せず)に連結される部材である。分岐空調ダクト62(図2参照)は、主空調ダクト61に連通する部材であり、所定の間隔で主空調ダクト61から側方に突出し側構体20(図1参照)に沿って屋根構体30に向かって配設され、上端が客室Rに開口している。
【0029】
図2に示すように、外床受け41の腕部41aは、分岐空調ダクト62を避けて側梁11から内側に向けて張り出し、腕部41aの長さは、分岐空調ダクト62の厚さに比べて長く形成されている。これにより、分岐空調ダクト62に干渉されることなく客室床43の両側を外床受け41により支持できる。また、前述したように床板40と客室床43との間のスペースが狭くなることが防止されるので、主空調ダクト61の配置の自由度を確保できる。さらに、外床受け41及び内床受け42により客室床43を支持するので、内床受け42の数を少なくできる。その結果、床板40と客室床43との空間を広く設けることができ、主空調ダクト61の配置や設計の自由度を向上できる。
【0030】
また、腕部41aの長さは分岐空調ダクト62の厚さに比べて長く形成されているので、客室床43は、平面視して略矩形状に形成される従来と同様のものを使用できる。その結果、客室床43の設計変更を不要にできる。さらに、外床受け41の受け部41bは、台枠10の長手方向(図2上下方向)に沿って延設されているので、客室床43の荷重を分散させて、受け部41bの狭い範囲に荷重が集中することを防止できる。
【0031】
次に、図3を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、外床受け41が腕部41aと受け部41bとを備え、腕部41aが側梁11に溶接等により接合されている場合について説明した。これに対し、第2実施の形態では、外床受け141が側梁11と一体に形成されている場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して、以下の説明を省略する。
【0032】
図3(a)は第2実施の形態における軌条車両車体101の客室床143の平面図であり、図3(b)は軌条車両車体101の幅方向の要部縦断面図である。なお、図3(a)においては、座席50を省略した客室床143を平面視した状態を示している。また、台枠10の幅方向の左右は対称中心線Sに対して対称に構成されているので、一対の側梁11の内、一方を図示し他方の図示は省略している。
【0033】
外床受け141は、図3(a)及び図3(b)に示すように、押出し形材として構成される側梁11と一体に形成されており、分岐空調ダクト62を避けて側梁11の内側に側梁11に沿って突設されている。外床受け141は、側梁11と一体に形成されているので、外床受け141の剛性を高めることができる。これにより、外床受け141を介して客室床143に伝達される振動を低減できる。
【0034】
また、外床受け141は、二次接着や機械的接合を用いないで側梁11への接合と同時に押出し形材として一体に成形されているので、少ない工数で外床受け141を製造できる。さらに、外床受け141は、第1実施の形態で説明した腕部41a(図1及び図2参照)が省略されているので、第1実施の形態と比較して外床受け141の質量を軽減できる。
【0035】
なお、分岐空調ダクト62を避けて側梁11の内側に外床受け141を突設させるには、側梁11及び外床受け141を押出し形材として一体に成形する際に、側梁11を押出し成形しつつ外床受け141の成形を所定箇所で阻止すれば良い。また、外床受け141を長手方向に亘って(連続して)押出し形材として側梁11と一体に成形した後、所定箇所で(分岐空調ダクト62の間隔で)切り欠いて除去することにより外床受け141を形成することも可能である。
【0036】
図3(b)に示すように、内床受け(第1床受け)142は、座席50の平面視における投影面と交差する位置(座席50の下方)の支柱51の近傍に配設されており、外床受け141と共に客室床143を支持する。内床受け142及び客室床143の剛性や内床受け142の位置等を最適に設定することにより、座席50の平面視における投影面と非交差状態となるように配設される第2床受け42b(図1参照)を省略できる。これにより、床板40と客室床143とに挟まれた空間を広くできる。その結果、主空調ダクト61の配置や設計の自由度をさらに向上できる。
【0037】
客室床143は、図3(a)に示すように、分岐空調ダクト62を避けて分岐空調ダクト62間に配設される張出部143bを備え、その張出部143bは、平面視して略矩形状に形成される客室床本体143aから側梁11に向かって水平方向に張り出されて構成されている。客室床本体143aからの張出部143bの張出長さは、分岐空調ダクト62の厚さに比べて長く形成されている。これにより、分岐空調ダクト62に干渉されることなく張出部143bの両側を外床受け141により支持できる。また、外床受け141は、台枠10の長手方向(図3(a)上下方向)に沿って延設されているので、客室床143の荷重を分散させて、荷重が集中することを防止できる。
【0038】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
【0039】
上記実施の形態では、外床受け41,141が側梁11に接合される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、側構体20に外床受け41,141を接合することも可能である。側構体20は、側梁11と同様に、床板40より振動の伝達が小さいので、側構体20に外床受け41,141を接合し、その外床受け41,141と内床受け42,142との間で客室床43,143を支持することにより、外床受け41,141を設けない場合と比較して、台枠10から客室床43,143に伝達される振動を抑制できる。その結果、客室床43,143の振動により客室Rへ放射される騒音の音圧を低減でき、軌条車両車体1,101の客室R内の静音化を図ることができる。
【0040】
なお、外床受け41,141が側梁11に接合される場合は、外床受け41,141が側構体20に接合される場合と比較して、台枠10の設計や部材を共通化できるため有利である。
【符号の説明】
【0041】
1,101 軌条車両車体
10 台枠
11 側梁
12 横梁
20 側構体
40 床板
41,141 外床受け
42,142 内床受け
42a 第1床受け
42b 第2床受け
42c 防振材
43,143 客室床
143b 張出部
50 座席
61 主空調ダクト
62 分岐空調ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の側梁およびその一対の側梁に架設される複数の横梁を有する台枠と、その台枠の幅方向両側に設置される側構体とを備える軌条車両車体において、
前記横梁の上面に設置される床板と、
その床板の上方に配設され座席が設置される客室床と、
前記一対の側梁または前記側構体に支持されつつ前記側構体の長手方向に延設されると共に、前記客室床の両側を支持する外床受けと、
その外床受けの内側に前記側構体の長手方向に延設されると共に、前記床板を介して前記横梁の上面に固定され前記客室床を支持する内床受けと備えていることを特徴とする軌条車両車体。
【請求項2】
前記内床受けは、前記座席の平面視における投影面と交差する位置に配設される第1床受けを備えていることを特徴とする請求項1記載の軌条車両車体。
【請求項3】
前記側構体の長手方向に沿って前記床板と前記客室床との間に配設される主空調ダクトと、
その主空調ダクトから側方に突出し前記側構体に沿って配設される分岐空調ダクトとを備え、
前記客室床は、前記分岐空調ダクト間に配設されると共に前記外床受けに支持される張出部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軌条車両車体。
【請求項4】
前記外床受けは、前記側梁または前記側構体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の軌条車両車体。
【請求項5】
前記外床受けは、押出し形材として前記側梁と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の軌条車両車体。
【請求項6】
前記内床受けは、前記第1床受けより内側に配設されると共に、前記座席の平面視における投影面と非交差状態となるように配設される第2床受けを備え、
その第2床受けと前記客室床との間に防振材が介設されていることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の軌条車両車体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−166628(P2012−166628A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27963(P2011−27963)
【出願日】平成23年2月11日(2011.2.11)
【出願人】(000004617)日本車輌製造株式会社 (722)
【出願人】(390021577)東海旅客鉄道株式会社 (413)