説明

農業機械(Aトラクター)と耕作機械の間を無線で遠隔操作をし、その動作リモコンは、自己発電自己蓄電をするワイヤーレス及びワイヤーレスリモコンであって、耕作機械においても動作電源は、自己発電自己蓄電をし、かつワイヤーレス及びコネクターレスにした装置。

【課題】
農業機械(トラクター)と耕作機械の間をケーブルレスとコネクターレスにして、かつ動作リモコンも同様にワイヤーレス、コネクターレスにしたことを提供する。
【解決手段】
動作リモコンの電源は、4−1ソーラーパネルやバイモルフモジュールから形成されて自己発電自己蓄電する1−1蓄電部と1−a操作部からの命令信号を1−2CPU部で処理をして1−iアンテナ部から1−k電波として飛ばし、B耕作機械へ取り付けられた3制御体の3−aアンテナ部へ送り、3−1RFモジュール部が3−3制御部へ命令信号に変換して、3−4耕作機械の駆動部を動作させる。
必要な電源は3−2蓄電部で自己発電自己蓄電を行い、電源を必要とする各ブロックや電子部品、電気部品に供給することによって、Aトラクター本体とB耕作機械との間をケーブルレスやコネクターレスに実現して、4制御体本体の4−4バッテリーの交換やメンテナンスフリーを実現したのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業機械(Aトラクター)本体に装着する、代掻きハロー、畦塗り機、耕耘作業機、肥料散布機、薬剤散布機、土引き作業機、種蒔き機などB耕作機械に関し、農業機械(Aトラクター)本体とB耕作機械をワイヤーレスにして、かつ自己発電自己蓄電する4制御体が設けられ、遠隔操作体(1動作リモコン)も自己発電自己蓄電する遠隔操作体(1動作リモコン)であって、夢のメンテナンスフリーを実現する。
【背景技術】
【0002】
従来の、農業機械(Aトラクター)本体の後ろに装着するB耕作機械は、代掻きハロー、畦塗り機、耕耘作業機、肥料散布機、薬剤散布機、土引き作業機、種蒔き機などがあり、全てのこのB耕作機械は、1動作リモコンとB耕作機械は信号ケーブルと電源ケーブルが、一束になって防水コネクターで接続されていた。
また、農作業の作業工程ごとに合わせて、Aトラクター本体の後ろへ装着するB耕作機械をその都度交換するものであって、その都度電動リモコンと防水コネクター、ケーブルを抜き差しして交換しなければならなかった。
それに付随して、公開特許公報で特開平10−337102で、段落番号0024にて、無線方式で赤外線を採用する場合すなわち光通信方式を採用する場合には、とあり、送信部と受光部とが互いに対向配置される。ともあるが、赤外線の場合は障害物が送信部と受光部の間にあった場合は、信号が遮断され動作しないのである。
また、FM波長域の微弱電波などの無線媒体ともあるが、詳細の具体性も無く、かつ特開平10−337102、図1のSL1切換バルブや図6のM1モータとあり、27バッテリーともあるが、このバッテリーで蓄えた電力を使用した場合、交換やメンテナンスがその都度発生して、高価なバッテリーをそのシーズン毎に沢山用意しなければならないのであり、農作業の中断もしたりし、かなりの損失と迷惑をこうむるもであった。
【0003】
防水コネクターやケーブルを抜き差しするにあたり、特に防水コネクターは、きつくて抜き先の際、過剰な力でコネクターを破壊したり、ケーブルやワイヤー側を引っ張って断線させたり、はたまた抜き差しを忘れて、Aトラクター本体の後ろへ装着するB耕作機械を交換しようとして、Aトラクターを前進させた時にケーブルを切ったり、接続コネクターを破壊していた。
【0004】
また、従来、動作リモコンも装着するB耕作機械ごとに交換しなければならず、このときも抜き差しのきつい防水コネクターを交換しなければならず、この交換時にも段落0003同様にケーブルを切ったり、コネクターを破壊したりしていた。
【0005】
Aトラクター本体へ装着したB耕作機械は、上げ下げするためケーブルを必ずたわませなければならず、このたわみが大きいとAトラクター本体の後方部、図6のCアーム部分の機構部へ作業中に引っ掛けて切断させたり、たわみが小さければB耕作機械を下げた時にケーブルが引っ張られて、気づかないうちに断線をさせていた。
【0006】
ケーブルの本数は、B耕作機械によっても違うが、5本から20本程度あり、この内1本でも断線すれば、どこのケーブルが切れたか全く分からない状態であり、修理はケーブルユニット全体を購入し交換していた。
また、交換の際、ケーブルユニットの在庫がなければ、2週間以上待たなければならず、特に忙しく、多忙な農作業期に迷惑をこうむっていた。
【0007】
防水コネクターの抜き差しは、特にきついために、そのコネクターを確実に挿入したつもりでも、根元まで確実に入っていない時もあり、B耕作機械の電気部品が動作しないことも多々発生していた。
【0008】
また、電源ケーブルをAトラクター本体からB耕作機械側へ接続しないと12Vの電源が取れず、3−q動作モータ、3−r動作シリンダー、3−s動作アクチュエーター、3−t動作センサー、3−u電動シャッター、制御基板などが動作出来ない。
B耕作機械へバッテリーを搭載したとしても、連続動作を繰り返すと直ぐバッテリーが無くなり、何度も何度も交換しなくてはならず、都度費用と手間ひまが発生する。
【0009】
農業機械側Aトラクター本体にもB耕作機械を動作させる制御部分がついているが、これもまた12V電源が、B耕作機械側へケーブルとコネクターで接続されていて、誠、段落0002から0008同様に迷惑をこうむっていたのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平10−337102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
Aトラクター本体へ装着するB耕作機械の接続ケーブルの切断やコネクターの破壊、Aトラクター本体から供給される電源ケーブルの断線を防止し、バッテリーの交換も不要にして、夢のメンテナンスフリーを実現した、発明品の装置である。
【0012】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、Aトラクター本体と本体に装着するB耕作機械のケーブルやコネクターを全く使用しないワイヤーレスで、自己発電自己蓄電の1動作リモコンと自己発電自己蓄電の4制御体を保持した発明品の装置である。
【0013】
また、オプション機能として、Aトラクターのエンジン回転や操作パネルの信号もF動力伝達センサーで受信して、2モニター付動作リモコンに伝え、B耕作機械に伝えることもでき、AトラクターのEキャビンの後方上部にGカメラを取り付ければ、2−lモニターに映し出すことができ、後方に人が接近したり、後方の作業状態や障害物などを2−lモニターを通して安全確認することができ、事故防止にもつながる機能も保持している装置である。
【0014】
Aトラクター本体に装着するB耕作機械には、3−q動作モータ、3−r動作シリンダー、3−s動作アクチュエーター、3−t動作センサー、制御基板などが装備されていて、それを動作させるにあたり12V電源が必要である。
この12V電源は、従来電源ケーブルをAトラクター本体から供給して、B耕作機械の間を防水コネクターと電源ケーブルで接続していたが、本発明品はそれら防水コネクター、電源ケーブルを一切使用しない、ワイヤーレスにしたことを特徴とした発明品の装置である。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1に対応は、Aトラクター本体に装着させるB耕作機械の1動作リモコンとB耕作機械側の4制御体は、ケーブルやコネクターを使用せずに電波で送受信を行う。
図6全体図の1動作リモコンで遠隔操作された信号が無線信号となり、B耕作機械の4制御部の受信部あって、図3の3−1RFモジュール部に伝わり、B耕作機械側の3−4耕作機械の駆動部、3−q動作モータ、3−r動作シリンダー、3−s動作アクチュエーター、3−t動作センサー、3−u電動シャッター、制御基板などを動作させる。
【0016】
また、本発明品のオプション機能として、図7にあるように、Aトラクター本体のエンジン回転数や速度をF動力伝達センサーが読み取り、2動作リモコンやB耕作機械へ無線信号で伝えることができ、B耕作機械が行う農作業の均一化も実現できた。
そして一番である、安全面では、図7のGカメラ部で後方の状態を2−lモニターに映し出すこともできた。
【0017】
請求項2に対応は、B耕作機械の、図3の3−4耕作機械の駆動部の3−q動作モータ、3−r動作シリンダー、3−s動作アクチュエーター、3−t動作センサー、3−u電動シャッター、制御基板など動作をさせる電源12Vは、Aトラクター本体へ接続するのではなく、3−2蓄電部が自己発電させ、3−lバッテリーへ蓄電させる。
この各種類の3−lバッテリーは、ニッケル水素バッテリー、リチウムイオンバッテリー、カリシウムバッテリー、ハイブリットバッテリーなどを用いているのが特徴であって、3−10昇圧回路部、3−k充電回路部を設置して、上記各種類の3−lバッテリーに蓄電し、かつ、バッテリー切れやバッテリー液の補充を不要にし、バッテリーの交換も不要にしたのである。
コードレスやケーブルレスにしたため、電源ケーブルや防水コネクターの抜き差しと、それに伴う点検を不要にし、夢のメンテナンスフリーの製品を実現したのである。
【0018】
請求項3に対応は、1動作リモコンは、Aトラクター本体や交換が必要な蓄電池から供給されるものでなく、6−1ソーラーパネルで自己発電させ、かつ、段落0017同様に各種類のバッテリーへ蓄電させることができるものであって、ケーブルやコネクターの抜き差しや点検を不要にし、メンテナンスフリーの装置を実現したのである。
【0019】
また、従来の動作リモコンの中には、B耕作機械の種類別や機械別で、動作リモコンを使い分けしていて、その動作リモコンに使用されている表示部は、7セグLEDが使用されており、そのために色々な弊害があった。
たとえば、7セグLEDは消費電力が多く、部品そのものも大きく小型化できないなど不便があった。
そこで消費電力の少ないタッチパネル式の液晶モニターや有機ELモニターにして小型に成功して、なおかつ各種類のケーブルやコネクターの抜き差し及び点検を不要にし、メンテナンスフリーを実現した。
図2の2モニター付動作リモコンであり、図7がオプション機能を装着した形態の全体図である。
【0020】
本、発明品の装置により、上記、段落0017と段落0018は、Aトラクター本体とB耕作機械の接続されるケーブルとコネクターもなくなり、ケーブルの点検やコネクターの点検、バッテリーの交換などが不必要になり、夢のメンテナンスフリーを実現させて見せたのである。
【0021】
請求項4に対応は、1動作リモコンとB耕作機械との信号の送受信方法は、電波を使用する。
この電波は、電波法施行規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十四号)第六条第一項第一号の免許のいらない許容電界強度以下のレベルを使用するものであって、誰でもが使用できる許容電界強度以下のレベルものを特徴としているのである。
その内容は、3mでの距離において、電界強度の許容値は、図8免許のいらない許容電界強度以下のレベルの表の通り、周波数帯が332MHz以下であって、この時の電界強度の値は、毎メートル500マイクロボルトを越えない値であり322MHzを越え10GHz以下の周波数帯は、毎メートル35マイクロボルト以下の電界強度の値であり、10GHzを越え150GHz以下の周波数帯では、次式で求められる値(毎メートル500マイクロボルトを越える場合は、毎メートル500マイクロボルト)毎メートル3.5×fマイクロボルト(fは、GHzを単位とする周波数とする)。
150GHzを越えるものの場合は、電界強度の値は毎メートル500マイクロボルト以下である事である。
詳細の図解は、図9免許のいらない許容電界以下のレベルの図解グラフで、9−1斜線部(許容値)内の領域がそうである。
【0022】
請求項5に対応は、図1の1動作リモコンは、1−h送信部とB耕作機械の相互受信は、図3の3−1RFモジュール部を使い、その3−1RFモジュール部内の3−g識別コード(ID)認識部へ電気信号が流れ、互いのコード番号やID番号を認識して、他の電波では、B耕作機械の3−3制御部が反応しないようにした。
B耕作機械の3制御体の3−g識別コード(ID)認識部と1動作リモコンの1−2CPU部は、互いのコード番号やID番号を認識保持させ、他の電波や信号で動作しない機能を持っているのである。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、Aトラクター本体と本体に装着させる代掻きハロー、畦塗り機、耕耘作業機、肥料散布機、薬剤散布機、土引き作業機、種蒔き機などのB耕作機械は、ケーブルやコネクターの配線は一切無く、切断や破壊の心配や点検、バッテリー交換は不要になりメンテナンスフリーを実現した。
よって切断や破壊することが無いので、部品の調達コストや調達時間、修理時間がなくなったため、特に多忙で忙しい農繁期は、この発明品の装置のおかげで、計画的にスムーズに行うことができたのである。
【0024】
また、農作業に合わせて、Aトラクター本体の後ろに装着するB耕作機械は、1動作リモコンとB耕作機械間は、ケーブル配線やコネクターの抜き差しなど、面倒な手間や時間が不要になり、それらを破壊することもなくなり、Aトラクター本体と本体に装着させる機械代掻きハロー、畦塗り機、耕耘作業機、肥料散布機、薬剤散布機、土引き作業機、種蒔き機などのB耕作機械は、脱着だけの作業になった。
そのほか、図7の場合は、Gカメラ部が捕らえた後方の映像を、図2の2モニター付動作リモコンの2−a操作部の2−lモニターに映し出し、後方の安全確認もできるのである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】発明品の遠隔操作体(動作リモコン)のブロック図であって、図6が全体図である。
【図2】発明品の遠隔操作体(オプション付き動作リモコンモニター付)ブロック図であって、操作部にモニターを搭載、トラクターからの信号を受信するF動力伝達センサーを搭載、Aトラクターのキャビン後方にカメラを搭載していて、図7が全体図である。
【図3】発明品の耕作機械へ搭載する制御体のブロック図である。
【図4】発明品の耕作機械へ搭載する制御体の内部機構図である。
【図5】発明品を耕作機械と制御体を連結させる取り付け金具図である。
【図6】発明品の動作リモコンと耕作機械へ装着した形態の全体図である。
【図7】発明品の全体図、図6と同じ機能であって、かつオプションとして、遠隔操作体に2−lモニターが設けられ、トラクターのスピードやエンジン回転を伝えるF動力伝達センサー、Eキャビンの後方にGカメラを搭載して後方の安全確認もできる安全を重視した最高級レベルに仕上げた、オプション機能を保持した形態の全体図である。
【図8】免許のいらない許容電界強度以下のレベルの表
【図9】免許のいらない許容電界強度以下のレベルの図解グラフ
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)、Aトラクター本体とB耕作機械との間を、ケーブルレス、コネクターレスを実現したのである。
下記に添付図面を用いて説明をする。
【実施例1】
【0027】
図1において、1動作リモコンは、図6のB耕作機械の姿勢制御や動作制御を1−a操作部の1−jタッチボタンで動作命令を受け付け、1−2CPU部へ信号が送られて、1−2CPU部で解読され、1−f識別コード(ID)認識回路+(プラス)DTMFトーン発生部にて、あらかじめ登録された識別コード(ID)を読み取り、正しい識別コードだけをDTMFトーン発生部に電子信号を伝える。
たとえば別の識別コード(ID)を受信した場合は、識別回路で遮断しDTMFトーン発生部には、電子信号は伝えない。
正しい識別コードがDTMFトーン発生部に伝えられると、DTMFトーン発生部で、図3の3−4耕作機械の駆動部を動作させる信号を発生させる。
ここで、発生させた信号は1−g変調部CPU回路部へ伝えられ、1−h送信部では、電波として飛ばすために必要な高周波を発生させ、その発生キャリアを1−f識別コード(ID)認識回路+DTMFトーン発生信号で変調し、1−iアンテナ部へ高周波電流として送り出す。
1−iアンテナ部は、1−g変調部CPU回路部で発生した変調波電流を1−k電波に変換し、図3の3−aアンテナ部へ送られる。
【0028】
1−1蓄電部は、1−b発電部は、6−1ソーラーパネルを用いて、自己発電させることができる。
また、バイモルフモジュール(圧電素子)を用いて、1動作リモコンの振動や衝撃を吸収して、自己発電を可能にしている。
この自己発電は、ソーラーパネルとバイモルフモジュールとを一緒に組み込めば、昼夜の農作業にも対応ができ、また、1−eバッテリーへ蓄電させ、1−eバッテリーから直接電源を取ることができるのである。
【0029】
バイモルフモジュール(圧電素子)は、色々な衝撃を吸収して発電させるものであってソーラーパネルは、太陽光を吸収して発電させるものである。
【0030】
バイモルフモジュール(圧電素子)を発電させる色々な衝撃とは、Aトラクター本体から発せられる振動や1動作リモコンを手に持った時の振動や操作した時の振動である。
【0031】
ソーラーパネルは、アモルファスの結晶体や半導体のシリコン結晶から構成されていて、太陽光を浴びて発電する。
【0032】
ここで、段落0028で発電された電気は、1−c昇圧回路部に送られるのであるが、発電部で発生させた電気は、電圧が低いためそのまま1−d充電回路部に送られても十分な充電ができない。
よって、この1−c昇圧回路部で、コンデンサーに電気を蓄え、トランスを使い電圧を高め、1−d充電回路部の動作に必要な電圧に持ち上げる。
【0033】
1−d充電回路部は、1−b発電部と1−d充電回路部で発生させた電気をバッテリーに効率よく充電させる回路なのである。
【0034】
1−eバッテリーは、段落0028から段落0033で生成された電気を蓄え、1動作リモコンに必要な電力をまかなうのである。
【0035】
図2において、2モニター付動作リモコンは、図7のB耕作機械の姿勢制御や動作制御を2−a操作部の2−jタッチボタンで動作命令を受け付け、2−2CPU部へ信号が送られて、2−2CPU部で解読され、2−f識別コード(ID)認識回路+(プラス)DTMFトーン発生部にて、あらかじめ登録された識別コード(ID)を読み取り、正しい識別コードだけをDTMFトーン発生部に電子信号を伝える。
たとえば別の識別コード(ID)を受信した場合は、識別回路で遮断しDTMFトーン発生部には、電子信号を伝えないのであって、その正しい識別コードが、DTMFトーン発生部に伝えられると、DTMFトーン発生部では、図3の3−4耕作機械の駆動部を動作させる信号を発生させるのである。
ここで、発生させた信号は2−g変復調部CPU回路部へ伝えられ、2−h送信部受信部では、電波として飛ばすために必要な送信高周波と受信に必要な高周波を発生させ、かつ図7のB耕作機械に取り付けられた4制御体本体の、図3の3制御体の3−1RFモジュール部から3−aアンテナ部から発せられた電波を、2−iアンテナ部で受信をして2−lモニターの動作に必要な信号を発生させる2−2CPU部である。
また、図7のF動力伝達センサーやGカメラ部からの映像もこのような方法で2−lモニターへ映しだすことができる。
2−g変復調部CPU回路部へ伝えられたその発生キャリアを2−f識別コード(ID)認識回路+DTMFトーン発生信号で変調し、2−iアンテナ部へ高周波電流として送り出すことや受信することもできるのである。
2−iアンテナ部は、2−g変復調部CPU回路部で発生した変調波電流を2−k電波に変換し、図3の3−aアンテナ部へ送られる。
【0036】
図2の2−1蓄電部は、2−b発電部で自己発電させることができ、その自己発電は7−1ソーラーパネルを使用する。
また、バイモルフモジュール(圧電素子)を用いて、2モニター付動作リモコンの振動や衝撃を吸収して、自己発電を可能にしている。
この自己発電は、ソーラーパネルとバイモルフモジュールとを一緒に組み込めば、昼夜の農作業にも対応ができ、また、2−eバッテリーへ蓄電させ、2−eバッテリーから直接電源を取ることができるのである。
【0037】
バイモルフモジュール(圧電素子)は、色々な衝撃を吸収して発電させる。
ソーラーパネルは、太陽光を吸収して発電させる。
【0038】
バイモルフモジュール(圧電素子)を発電させる色々な衝撃とは、Aトラクター本体から発せられる振動や2モニター付動作リモコンを手に持った時の振動や操作した時の振動である。
【0039】
ソーラーパネルは、アモルファスの結晶体や半導体のシリコン結晶から構成されていて、太陽光を浴びて発電する。
【0040】
ここで、段落0036で発電された電気は、2−c昇圧回路部に送られるのであるが、発電部で発生させた電気は、電圧が低いためそのまま2−d充電回路部に送られても十分な充電ができない。
よって、この2−c昇圧回路部で、コンデンサーに電気を蓄え、トランスを使い電圧を高め、2−d充電回路部の動作に必要な電圧に持ち上げる。
【0041】
2−d充電回路部は、2−b発電部と2−d充電回路部で発生させた電気をバッテリーに効率よく充電させる回路なのである。
【0042】
2−eバッテリーは、段落0034から段落0039で生成された電気を蓄え、2モニター付動作リモコンの必要な電力をまかなうのである。
【0043】
図2では、2モニター付動作リモコンは、図7のB耕作機械の姿勢制御や動作制御と、Aトラクター本体のエンジン回転や速度をF動力伝達センサーに伝え、その信号で、図3の3−4耕作機械の駆動部、3−u電動シャッターの開閉を自動制御させることが出来る。
また、図7のGカメラ部で捕らえた映像を2−2CPU部が変調し、2モニター付動作リモコンの2−lモニターに映し出す事ができるのである。
【0044】
図3において、3制御体の3−aアンテナ部は、1動作リモコンから発射された信号電波を捕らえ、高周波電流に変換し、3−1RFモジュール部の3−b高周波増幅部に送られる。
3−b高周波増幅部は、3−aアンテナから送られた高周波電流は非常に弱いため、この高周波電流を大きくしてから3−c局部発振部に送られ、出力した信号を中間周波数に変換するためのキャリアを作る。
3−d混合部は、3−b高周波増幅部と3−c局部発振部からの出力されたキャリアを混合増幅させ、中間周波数に変換する。
3−e中間周波増幅部は、3−d混合部から出力された中間周波数の出力域は小さいために、ここで3−f検波部が動作する必要な出力域に増幅させる。
3−f検波部は、1動作リモコンから発射された1−k電波から、3−g識別コード(ID)認識部及び3−hDTMFデコーダーの信号を形成する。
3−g認識コード(ID)認識部は、1動作リモコンからの信号だけを受け付てゲート回路を開く、ここで他の信号や、他の認識コード、他の妨害信号では、ゲートが遮断される。
3−hDTMFデコーダーは、1動作リモコンの1−jタッチボタンで押されたキーに該当するポートから、3−3制御部へ送るための信号を発生させる。
【0045】
3−g識別コード(ID)認識部のゲートが開いている間に、他のリモコンからDTMF信号を受信した場合でも3−3制御部が誤動作しないように、3−g認識コード(ID)認識部及び3−hDTMFデコーダーの信号は、短周期で連続的に発した信号を有効と認識させ誤動作を防ぐのである。
【0046】
図3の3−2蓄電部において、3−i発電部と3−j昇圧回路部、3−k充電回路部、3−lバッテリーから構築され、3−i発電部は、ソーラーパネルで太陽光を受けて電気を生成する。
また、バイモルフモジュール(圧電素子)でB耕作機械の振動を受け電気を生成して、3−j昇圧回路部へ送る。
この3−j昇圧回路部は、3−k充電回路部が動作に必要な電圧に昇圧する。
3−k充電回路部は、3−i発電部で生成された電気を3−lバッテリーに効率よく充電させる部分の回路である。
3−lバッテリーは、3−1RFモジュール部と3−3制御部、3−4耕作機械の駆動部の必要とする電力を賄う。
【0047】
図3の3−3制御部において、3−mリミットスイッチ部は3−4耕作機械の駆動部で、何かしらの理由で動作に異常が生じた時に、その異常を3−n検知用入力部に信号を送る。
3−mリミットスイッチ部からの異常を3−n検知用入力部が受け、3−o制御部に対して異常である事を知らせるために必要な信号を発生させる。
【0048】
3−o制御部は、1動作リモコンから発射された動作命令信号を3−p駆動用出力部に必要な信号を送り3−4耕作機械の駆動部を動作させる。
また、3−4耕作機械の駆動部で何らかの異常を知らせる段落0047の信号を受けた場合は、3−p駆動用出力部の動作の制限、停止などを行うために必要な信号を発生させ、3−p駆動用出力部の動作を制御する。
【0049】
3−p駆動用出力部は、3−o制御部からの信号を受け、3−4耕作機械の駆動部、たとえば3−q動作モータなどを駆動するために、必要であるスイッチングを行う部分である。
【0050】
図3の3−4耕作機械の駆動部は、3−q動作モータ、3−r動作シリンダー、3−s動作アクチュエーター、3−t動作センサー、3−u電動シャッターなどで構成されている。
また、電源を必要として、動作する部品を駆動部と証す。
3−q動作モータは、B耕作機械の姿勢を変化させるために、必要な動力を賄い、その動力の力が比較的小さい部分に使用する。
3−r動作シリンダーは、B耕作機械の姿勢を変化させるために、必要な動力を賄い、その動力の力が比較的大きい部分に使用する。
3−s動作アクチュエーターは、B耕作機械の姿勢の変化を、作業者の希望する姿勢に制御する。
3−t動作センサーは、B耕作機械の姿勢変化を、補正や監視を行い3−o制御部へその信号を送る。
3−u電動シャッターは、B耕作機械の姿勢を変化させ、流動物や排出物の調整を賄う部分に使用するものである。
【0051】
図4において、制御体の内部機構図であって、4制御体本体で、4−1発電部(ソーラーパネル、バイモルフ)と4−2RFモジュール部(電子回路基板)、4−3蓄電部(電子回路基板)、4−4バッテリー、4−5制御部(電子回路基板)、4−6衝撃吸収パット、4−7電子回路基板固定スペーサー、4−8取り付け金具へ装着するためのビス穴、4−9基板取り付けビスで構成されている。
B耕作機械の振動を4−6衝撃吸収パットが吸収し、4−4バッテリーへの不快な振動を無くしたことも特徴である。
【0052】
図5において、取り付け金具図であって、4制御体本体と合体するものである。
【0053】
図6において、全体図であって、1動作リモコンから発せられた電波が、4制御体本体が受信してB耕作機械が姿勢を変化させるのである。
【0054】
図7において、オプション機能を保持した形態の全体図であって、そのオプション機能とは、2モニター付動作リモコンであり、F動力伝達センサー、Gカメラ部が付随したものである。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、一番農家が困っていた部分を解消したのである。
トラクター本体と耕作機械との間にケーブルやコネクターが無いので、破壊することがなく、かつメンテナンスフリーであるため、作業性や作業能率の向上につながる。
また、トラクター本体の動作に合わせて、耕作機械を連動させることも可能であり、たとえば、エンジン回転や速度を動作リモコンに送ったり、耕作機械へ直接送ったりもできる。
この場合は、トラクター本体の作業能力と耕作機械の作業能力とをバランス良く保つことも可能である。
また、特に危険で事故が発生しやすい後方側にカメラを搭載して、そのカメラからトラクター本体のキャビンのモニターに映すことも出来て、より安全な作業が出来る。
【符号の説明】
【0056】
1 動作リモコン
2 モニター付動作リモコン
3 制御体
4 制御体本体
5 取り付け金具
1−1 蓄電部
1−2 CPU部
2−1 蓄電部
2−2 CPU部
3−1 RFモジュール部
3−2 蓄電部
3−3 制御体
3−4 耕作機械の駆動部
4−1 発電部(ソーラーパネル、バイモルフ)
4−2 RFモジュール部(電子回路基板)
4−3 蓄電部(電子回路基板)
4−4 バッテリィー
4−5 制御部(電子回路基板)
4−6 衝撃吸収パット
4−7 電子回路基板固定スペーサー
4−8 取り付け金具へ装着するためのビス穴
4−9 基板取り付けビス
5−1 B耕作機械へ装着する取り付け金具
5−2 B耕作機械と取り付け金具を固定するビス
5−3 5−1制御部と取り付け金具を固定するビス
5−4 制御部と取り付け金具の合体
6−1 ソーラーパネル
7−1 ソーラーパネル
9−1 斜線部
1−a 操作部
1−b 発電部
1−c 昇圧回路
1−d 充電回路部
1−e バッテリー
1−f 識別コード(ID)認識回路+(プラス)DTMFトーン発生部
1−g 変調部、CPU回路部
1−h 送信部
1−i アンテナ部
1−j タッチボタン
1−k 電波
2−a 操作部
2−b 発電部
2−c 昇圧回路
2−d 充電回路部
2−e バッテリー
2−f 識別コード(ID)認識回路+(プラス)DTMFトーン発生部
2−g 変調部、CPU回路部
2−h 送信部
2−i アンテナ部
2−j タッチボタン
2−k 電波
2−l モニター
3−a アンテナ部
3−b 高周波増幅部
3−c 局部発振部
3−d 混合部
3−e 中間周波増幅部
3−f 検波部
3−g 認識コード(ID)認識部
3−h DTMFデコーダー
3−i 発電部
3−j 昇圧回路部
3−k 充電回路部
3−l バッテリー
3−m リミットスイッチ部
3−n 検知用入力部
3−o 制御部
3−p 駆動用出力部
3−q 動作モータ
3−r 動作シリンダー
3−s 動作アクチュエーター
3−t 動作センサー
3−u 電動シャッター
A トラクター本体
B 耕作機械
C アーム部分
D 動力伝達シャフト
E キャビン
F 動力伝達センサー
G カメラ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農業機械(Aトラクター)とB耕作機械の連結後の動作命令を示唆する遠隔操作体(1動作リモコン)と、それから発せられた電気信号をケーブルやワイヤーを使わずに、電波を使用して耕作機械側に伝え、耕作機械を動作させる3制御体であり、かつ自己発電自己蓄電機能を保持していることを特徴とするケーブルレスやコネクターレスの農業耕作機械制御システム(4制御体本体)である。
【請求項2】
耕作機械側の動作電源は、農業機械(トラクター)から供給されるものではなく、自己発電をして、かつ蓄電装置に自己蓄電する特徴をもったメンテナンスフリーの制御システムである。
【請求項3】
遠隔操作体の動作電源は、農業機械(トラクター)や耕作機械から供給されるものでなく、自己発電をして、かつ蓄電装置に蓄電する特徴をもったメンテナンスフリーの遠隔操作体(動作リモコン)である。
【請求項4】
遠隔操作体(動作リモコン)と耕作機械に取り付けられた動作側の制御システム部は、電波で送受信するものであって、その電波は、電波法施行規則(第6条)の免許のいらない許容電界強度以下のレベルを使用するものであることを特徴とする。
【請求項5】
遠隔操作体(動作リモコン)と遠隔制御体(4制御体本体)は、半導体を用いた1−2UPU部と3−1RFモジュールと3−3制御部を保持し、互いのコード番号やID番号を認識して、他の電波信号に動作しない特徴を保持した制御システムである。
【請求項6】
請求項1ないし5いずれか記載での、農業機械と耕作機械との間を、ケーブルレス、ワイヤーレス及びコネクターレスにした農業耕作機制御システムと、この農業機械制御システムのケーブルレス、ワイヤーレス及びコネクターレスの遠隔制御体(動作リモコン)が設けらてる農業機械や耕作機械とを具備していることを特徴とする農業耕作機械制御システムである。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−19418(P2011−19418A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−165548(P2009−165548)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(507259246)株式会社武藤電子工業 (3)
【Fターム(参考)】