説明

逆走防止装置

【課題】車両の運転者に事前に逆走を気づかせることで、それぞれの車両が安全に走行することができる逆走防止装置を提供する。
【解決手段】逆走防止装置10は、高速道路1のサービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設3へ駐車して休憩した後に、駐車場から一方通行路である本線2へ退出する際に、車両に退出方向を案内する標識11が、進入路4から退出路6に至るまで退出方向に沿って所定間隔ごとに設置されている。この標識11は、退出方向へ向いた矢印14aが付与されていると共に、連続的、または断続的に発光する発光部14bが設けられた標示部14と、基礎となるコンクリートブロック12と、道路面から立設して標示部14を支持するポール13とから形成されている。逆走防止装置10は、発光部14bを断続的に発光させるための点滅回路を設けたり、点灯状態や滅灯状態が移動するように点滅する制御装置を設けたりすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方向のみの走行が許容される道路(以下、これを一方通行路と称す。)への進入の際に、一方向とは反対となる逆走を予防する逆走防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両を安全に走行させるための技術が開発されている。例えば、特許文献1〜3には、道路に沿って路肩に複数の誘導灯を配置することで車両が道路を安全に走行できるようにしたものが記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の視線誘導灯システムは、曲線道路の路肩部分に設置した視線誘導灯における発光面の前面に透過率が変化する輝度調整部が設置され、運転者の背景視野の変化に応じて制御手段が視線誘導灯自身をシルエット視および逆シルエット視に見せるものである。
【0004】
特許文献2に記載の視線誘導標装置は、発光部を設置した道路区間を見通せる最遠位置に設置された第1の検知部と第1の検知部と発光部との間に設置された第2の検知部を備え、車両が、第1の検知部を通過した時点から第2の検知部を通過する時点まで発光部を連続点灯させ、第2の検知部を通過した時点から発光部の終端を通過する時点まで発光部を進行方向に移動する点灯流れパターンとなるものである。
【0005】
特許文献3に記載の走行ガイドライト装置は、照明方向を車両に対向させ、路側に沿って複数個配置された照明手段と、各車両の車速を測定する速度センサと、速度センサの出力に基づいて先行車両と後行車両との車間距離を演算し、この車間距離に応じて先行車両と後行車両との間に位置する照明手段の点灯状態を変化させる制御手段とを設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−337999号公報
【特許文献2】特開平7−150528号公報
【特許文献3】特開10−60834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、駐車場に車両を止めた後に、再び走行路へ出るときに、進行方向を誤ることがある。例えば、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに駐車し、買い物や手洗いを済ませた後、再び本線に戻る際に、車両から離れたことで方向感覚がずれ、退出路へ向かわずに、進入路へ再び進入し本線を逆走してしまうことが問題となっている。
【0008】
一方通行路である本線を車両が逆走すると、順走している車両に対して正面から対向車両が向かってくることになるので、大変危険な状態である。この状態は、一般道でも危険であるが、高速道路では走行する車両の速度が一般道より早いので、更に危険である。車両を安全に走行させるためは、この点についても対策を講じることが重要である。
【0009】
そこで本発明は、車両の運転者に事前に逆走を気づかせることで、それぞれの車両が安全に走行することができる逆走防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の逆走防止装置は、駐車場から一方通行路へ退出する車両に退出方向を案内する標識が、前記退出方向に沿って設置され、前記標識には、退出方向へ向いた矢印が付与されていると共に、連続的、または断続的に発光する発光部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明の逆走防止装置は、標識が退出方向に沿って所定間隔ごとに設置されたものである。この標識には、退出方向へ向いた矢印が付与されていると共に、連続的、または断続的に発光する発光部が設けられているので、運転者の注意が喚起され、矢印が向いた方向が退出方向であることに気が付かせることができる。従って、この逆走防止装置は、駐車場から一方通行路へ退出する車両の運転者に退出方向を案内することができる。
【0012】
前記標識は、高速道路の休憩施設へ進入するための進入路から、前記一方通行路である本線へ戻るための退出路の方向に向かって設置されていると、高速道路の休憩施設からの退出方向を運転者に案内することができるので、誤って進入路から退出して本線を逆走してしまうことを防止することができる。
【0013】
前記標識は、前記一方通行路である一方通行の一般道であって、駐車場の出口が面した一般道に沿って設置されていると、駐車場から一方通行の一般道に退出するときに、一方通行を逆走してしまうことを防止することができる。
【0014】
前記発光部は、前記駐車場の出口に設けられた出庫車検知装置からの検知信号に基づいて連続的、または断続的に発光するのが望ましい。駐車場の出口に設けられた出庫車検知装置が退出する車両を検知して検知信号を出力する。この検知信号に基づいて発光部が、連続的、または断続的に発光することで、駐車場から退出する際に運転手に対して注意喚起させることができる。
【0015】
前記標識を、道路面から立設されたポールと、前記ポールの上部に設けられ、前記矢印が付与された標示部とを備えていることも可能である。ポールの高さを調整することで、ガードレールが敷設されていても、標示部を運転者から視認しやすい高さとすることができる。
【0016】
前記標識を、退出方向に沿って配置されたガードレールのビーム、またはガードパイプのパイプに設けることができる。ガードレールやガードパイプに直接標識を設ければ、支柱により所定高さ標識を設置することができるので、標識を所定高さとするための部材を新たに準備することなく設置することができる。また、標識をガードレールやガードパイプから上方に延びる取付具を用いて取り付ければ、ビームやパイプを支持する支柱により、ある程度の高さが確保できるので、道路面からの高さを確保するために長さの長い部材を準備する必要がない。
【発明の効果】
【0017】
本発明の逆走防止装置は、発光部により照光された矢印により、矢印が向いた方向が退出方向であることに気が付かせることができるので、駐車場から一方通行路へ退出する車両の運転者に退出方向を案内することができる。よって、本発明の逆走防止装置は、車両の運転者に事前に逆走を気づかせることで、それぞれの車両が安全に走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施の形態1に係る逆走防止装置が高速道路の休憩施設に設置された状態を示す図である。
【図2】図1に示す逆走防止装置の標識を示す図である。
【図3】図2に示す標識の発光体の点灯を説明するための図であり、(a)は点滅回路を説明するための図、(b)は制御装置を説明するための図である。
【図4】本実施の形態2に係る逆走防止装置が一般道に面した駐車場に設置された状態を示す図である。
【図5】図4に示す標識の発光体の点灯制御する制御装置を説明するための図である。
【図6】(a)〜(c)は、実施の形態1,2に係る逆走防止装置の標識の第1変形例を示す図である。
【図7】実施の形態1,2に係る逆走防止装置の標識の第2変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る逆走防止装置について、図面に基づいて説明する。本実施の形態1に係る逆走防止装置では、高速道路に敷設されたサービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設に設置される場合について説明する。
図1に示す高速道路1では、一方通行路である2車線の本線2に休憩施設3が敷設されている。この休憩施設3には、本線2から進入するための進入路4と、進入した車両が駐車する駐車場5と、本線2へ復帰するための退出路6とが設けられている。
【0020】
そして、休憩施設3には、この休憩施設3と本線2とを分離する分離帯7であって、進入路4から退出路6の方向に設けられた分離帯7に、逆走防止装置10が設置されている。
逆走防止装置10は、所定間隔ごとに標識11を列状に設置したものである。本実施の形態1では、標識11が、進入路4から駐車場5を経由して退出路6に至るまで設置されている。
【0021】
ここで、標識11について、図2に基づいて詳細に説明する。
標識11は、道路に埋設される基礎となるコンクリートブロック12と、道路面から立設されたポール13と、ポール13の上部に設けられた標示部14とから形成されている。
【0022】
標示部14は、灰色の背景に、橙色の矢印14aが塗装されている。そして、標示部14には、矢印14aの輪郭線上に、発光部として機能する矢印14aを囲う発光体14bが設けられている。発光体14bは、発光するものであれば電球でもよいが、長寿命で省電力、かつ高輝度な発光ダイオードを採用している。
【0023】
この発光体14bは、連続的に発光したり、断続的に発光したりすることができる。
発光体14bを連続的に発光させる場合には、電源から電流を発光体14bへ常時供給する。発光体14bを断続的に発光させる場合には、電源からの電流を所定時間ごとに通電したり遮断したりする点滅回路14c(図3(a)参照)を設ける。また、列状に配置された標識11の発光体14bに対して、発光状態を退出方向へ移動させたり、滅灯状態を退出方向へ移動させたりする場合には、それぞれの標識11に設けられた発光体14bを点灯させたり滅灯させたりする制御装置14d(図3(b)参照)を設ける。
【0024】
その際の電源としては、休憩施設3に設置された施設から給電したり、太陽光発電パネルと蓄電池とによる電源としたりすることができる。
【0025】
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る逆走防止装置10の使用状態について、図1に基づいて説明する。
本線2から進入路4を通過して休憩施設3へ進入した車両は、駐車場5の空きスペースに駐車する。そして、飲食や休憩、手洗いなどを済ませ、再び車両に乗車し、退出方向へ向かう。その際、退出方向(図1においては実線矢線で示す。)を誤認して、進入方向(図1においては破線矢線で示す。)へ向かうことがある。
【0026】
運転者は、誤認することで進入路4へ向かってしまうが、進入路4出口付近に進んだ段階で、視野に逆走防止装置10の標識11が入る。標識11は、退出方向に沿って所定間隔ごとに設置され、標示部14には退出方向へ向いた矢印14aが付与されているので、運転者が標識11の標示部14に気が付けば、この矢印14aが指し示す方向により運転者に退出方向を認識させることができる。
【0027】
運転者は、運転中であると視野に入っているものでも、そのものの存在に気が付かないときがある。しかし、標示部14には、発光体14bが設けられているので、運転者に対して注意を喚起させることができる。また夜間では更に矢印14aを目立たせることができるので、より効果的である。
【0028】
また、発光体14bを断続的に点灯させれば、連続的に点灯するより更に運転者の注意を喚起することができる。
更に、標識11の発光状態を退出方向へ移動させたり、滅灯状態を退出方向へ移動させたりすれば、矢印14aが認識できなくても、運転者に光源の移動により退出方向を認識させることができる。
【0029】
標識11は、標示部14が道路面から立設されたポール13の上部に設けられているので、ポール13の高さを調整することで、ガードレール8が分離帯7に敷設されていても、標示部14を運転者から視認しやすい高さとすることができる。
【0030】
このようにして退出方向を誤認したことを自覚した運転者に、進入路4へ向かった状態から退出路6へと向かう退出方向へとハンドルを向けさせることができる。従って、逆走防止装置10は、運転者に駐車場5から進入路4へ進入してしまう前に、逆走を気づかせることができるので、それぞれの車両が安全に走行することができる。
【0031】
本実施の形態1では、標識11が、進入路4から駐車場5を経由して退出路6に至るまで設置されている。標識11は、進入路4へ逆走で進入する車両に対して視認できればよいので、少なくとも進入路4の出口付近に、退出方向に沿って設置されていればよい。しかし、逆走しそうな車両が進入路4の出口付近まで移動する際に順走する車両とすれ違うことでも危険性が伴うので、標識11は、進入路4から退出路6に至るまで設置されているのが望ましい。
【0032】
また、標示部14が灰色の背景に橙色の矢印14aを塗装し、矢印14aの輪郭線上に発光体14bを設けていたが、発光体14bを矢印の輪郭線上に配置するのであれば、発光体14bが矢印14aとしての機能も兼ね備えることができるので、矢印形状の塗装は省略することが可能である。
また、発光部は運転者に矢印の視認を促すことができればよいので、発光体14bは矢印14aを円形状に囲うように配置してもよいし、大型の電球であれば、1個のみを配置するようにしてもよい。
【0033】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る逆走防止装置を図面に基づいて説明する。図4において、実施の形態1に係る逆走防止装置と同様の構成は、同符号を付して説明を省略する。
【0034】
図4に示す逆走防止装置10xは、一方通行規制された一般道21に面したコインパーキングと称される駐車場22に設置されている。標識11は、駐車場22の出口22aとは反対側となる一般道21の路肩に、退出方向に沿って所定間隔ごとに設置されている。
【0035】
駐車場22には、進入の際に入場門に設置された駐車開始時間を特定するための駐車券を発行して入口遮断機23aを開く発券機23と、退出の際に駐車券を挿入して駐車料金を投入すると出口遮断機24aを開く精算機24とが設置されている。
【0036】
また、精算機24は、駐車場22を退出する車両の運転者が精算を済ませることで、出庫する車両を検知したことを示す検知信号を出力する出庫車検知装置として機能する。
検知信号は、標示部14の発光体14bの点灯を制御する制御装置25に入力されている(図5参照)。
【0037】
以上のように構成された本発明の実施の形態2に係る逆走防止装置10xの動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
駐車場22に駐車した車両が、出庫するために出口22aに設置された精算機24まで移動する。運転者は、入庫の際に発券機23から発行された駐車券を精算機24へ入れ、請求された料金を投入する。
【0038】
精算機24は、精算が完了すると出口遮断機24aを引き上げると共に、制御装置25へ検知信号を出力する。制御装置25は、検知信号を入力すると、それぞれの列状に配置された標識11の発光体14bに対して、退出方向となる一方通行の順方向へ発光状態が移動するような点灯を行う。
【0039】
そうすることで、運転者は、駐車場22からの退出方向を視認することができるので、一方通行を逆走してしまうような事態を回避することができる。
【0040】
本実施の形態2では、精算機24を出庫車検知装置として機能させているが、接近センサを出口22aに設け、出庫する車両が接近したことを契機に出力される接近センサから信号を検知信号とすることで、接近センサを出庫車検知装置と機能させてもよい。その場合には、接近センサを準備するだけでよく、精算機は従来のものがそのまま使用できる。
しかし、車両の接近だけで標識11の発光体14bを点灯させると、悪意のある者が接近センサに接近して制御装置25を動作させるようないたずらなどが心配されるので、精算機24を出庫検知装置として機能させるのが望ましい。接近センサを出庫車検知装置と機能させる場合には、精算機の設置がない無料駐車場でも逆走防止装置を設置することができる。
【0041】
また、発光体14bを点灯させる際の電力があまり問題にならないようであれば、発光体14bは連続的に発光させるようにしてもよい。
【0042】
(実施の形態1,2の第1変形例)
次に、実施の形態1,2の第1変形例を、図面に基づいて説明する。実施の形態1,2では、道路面に立設したポール13とポール13の上部に設けられた標示部14とを備えた標識11としているが、第1変形例ではガードレールに標識を設けるようにしている。
【0043】
図6(a)に示す例では、標識31は、長尺状の標示部32を、ガードレール8のビーム8aに取り付けたものである。この標示部32には、列状に所定間隔ごとに矢印14aが設けられていると共に、矢印14aの輪郭線上に、発光部として機能する矢印14aを囲う発光体14bが設けられている。例えば、高速道路の休憩施設に設ける場合には標識31を設置する距離に応じて複数設けるようにする。また、一般道路に出口が面した駐車場に設ける場合には標識31を1枚のみ設けるようにしてもよい。
このようにガードレール8のビーム8aに標識31を設置することで、支柱8bにより標識31を所定高さに設置することができるので、標識を所定高さとするための部材を新たに準備することなく設置することができる。
【0044】
図6(b)に示す例では、支柱33をビーム8aに取り付けて支持させることにより、図6(a)に示す標識31を、ビーム8aの高さより高い位置に設置している。そうすることで、運転席が高い位置ある車両でも視認性を確保することができる。
【0045】
図6(c)に示す例では、図2に示す標識11のポール13をビーム8aに取り付けて支持させることで、所定高さとするためのポール13の長さを短くすることができるので、ポール13の直径も細くすることができる。
【0046】
なお、図6(a)から同図(c)に示す変形例では、標識31,11をガードレール8に設置しているが、標識31,11をガードレール8の代わりにガードパイプに設置しても同様の効果が得られる。
【0047】
(実施の形態1,2の第2変形例)
次に、実施の形態1,2の第2変形例を、図面に基づいて説明する。実施の形態1,2では、標示部14として、矢印14aの輪郭線上に、発光ダイオードによる発光体14bを設けたものとしているが、第2変形例では矢印を背面側から発光部により照光するようにしている。
【0048】
図7に示す標識11xは、ポール13の上部に、標示部15が設けられている。標示部15は、灰色の背景に橙色の矢印16aが形成された前面板16と、金属製のケーシング17と、ケーシングの17内に配置され、前面板16を背面側から照光する発光部として機能する発光体18とを備えている。
【0049】
前面板16は少なくとも矢印16a部分が光透過性を有していれば、発光体18からの照光により、退出方向が前方から視認できる。従って、前面板16の矢印16aを除く残余の部分は光不透過な材質のものでもよいし、矢印16aと色違いにより矢印16aが視認できるのであれば光透過な材質のものでもよい。
ケーシング17は、ポール13の取付部分から前面板16へ向かうに従って直径が徐々に広くなるようなカップ状に形成されている。このケーシング17は周壁面が傾斜面となっていることで、反射板として機能する。
発光体18は、電球もしくは発光ダイオードとすることができる。発光体18は、矢印16aを背面側から照光して、前方から視認できるのであれば、1灯でも複数灯を組み合わせたものであってもよい。
【0050】
このように第2変形例では、標識15として、前面板16の矢印16aを背面から発光体18が照光するような構成としても、実施の形態1,2と同様の効果が得られる。また、発光体18はケーシング17内に配置されるので、汚れにくい。更に発光体18に太陽光が照射されたり、雨が直接当たったりしないので、高い耐候性を確保することができる。また、電池や点滅回路14cをケーシング17内に実装することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の逆走防止装置は、高速道路の休憩施設や、一方通行の一般道路に出口が面した駐車場だけでなく、有料道路の駐車施設や立体駐車場にも好適である。
【符号の説明】
【0052】
1 高速道路
2 本線
3 休憩施設
4 進入路
5 駐車場
6 退出路
7 分離帯
8 ガードレール
8a ビーム
8b 支柱
10,10x 逆走防止装置
11 標識
12 コンクリートブロック
13 ポール
14 標示部
14a 矢印
14b 発光体
14c 点滅回路
14d 制御装置
15 標示部
16 前面板
16a 矢印
17 ケーシング
18 発光体
21 一般道
22 駐車場
22a 出口
23 発券機
23a 入口遮断機
24 精算機
24a 出口遮断機
25 制御装置
31 標識
32 標示部
33 支柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場から一方通行路へ退出する車両に退出方向を案内する標識が、前記退出方向に沿って設置され、
前記標識には、退出方向へ向いた矢印が付与されていると共に、連続的、または断続的に発光する発光部が設けられていることを特徴とする逆走防止装置。
【請求項2】
前記標識は、高速道路の休憩施設へ進入するための進入路から、前記一方通行路である本線へ戻るための退出路の方向に向かって設置されている請求項1記載の逆走防止装置。
【請求項3】
前記標識は、前記一方通行路である一方通行の一般道であって、駐車場の出口が面した一般道に沿って設置されている請求項1記載の逆走防止装置。
【請求項4】
前記発光部は、前記駐車場の出口に設けられた出庫車検知装置からの検知信号に基づいて連続的、または断続的に発光する請求項3記載の逆走防止装置。
【請求項5】
前記標識は、道路面から立設されたポールと、前記ポールの上部に設けられ、前記矢印が付与された標示部とを備えている請求項1から4のいずれかの項に記載の逆走防止装置。
【請求項6】
前記標識は、前記退出方向に沿って配置されたガードレールのビーム、またはガードパイプのパイプに設けられている請求項1から4のいずれかの項に記載の逆走防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−13946(P2011−13946A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157702(P2009−157702)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(598017790)西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社 (4)
【Fターム(参考)】