道路灯
【目的】光源からの光の照射条件を各種道路条件に容易に対応させることができ、道路条件に対する照明の自由度が高く、融通性の大きな道路灯を提供することにある。
【構成】この道路灯は、反射体7内に光源8を収容して道路の路面に光を照射して照明する道路灯1において、前記光源8から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体15を設けたものである。
【構成】この道路灯は、反射体7内に光源8を収容して道路の路面に光を照射して照明する道路灯1において、前記光源8から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体15を設けたものである。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車道等の道路を照明する道路灯に係り、特に、光源から道路外に漏れる光を抑制した道路灯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の道路灯は道路の中央部や路肩側等に立設されて道路の路面を幅方向から長手方向まで放射状に照明するものであるが、道路の車線数等の形態や住宅が隣接している等の環境等の種々の道路条件にそれぞれ応じて、種々の規格を用意しており、これら各規格品間の融通性は必ずしも良くない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の道路灯では道路条件に適合した規格の道路灯を各種個別に用意しなければならず、道路灯の種類が増大してコスト増を招く上に、道路灯の保守・管理上の対応が必ずしも容易でないという課題がある。
【0004】また、この種の従来の道路灯では、光源を収容する反射体の頂部反射面の一次反射光は道路長手方向遠方に飛ばすことが不可能なために、頂部反射面の直下の路面照度が高い一方、その周辺の照度が低く、照度の均斉度が悪いという課題がある。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、光源からの光の照射条件を各種道路条件に容易に対応させることができ、道路条件に対する照明の自由度が高く、融通性の大きな道路灯を提供することを目的とする。
【0006】本発明の他の目的は、道路の路面上の照度均斉度および輝度が良好な道路灯を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る道路灯は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、反射体内に光源を収容して道路の路面に光を照射して照明する道路灯において、前記光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体を設けたものである。
【0008】また、上述した課題を解決するために、本発明に係る道路灯は、請求項2に記載したように、制光体は光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のルーバと、道路の幅方向後方へ照射される光の照射角を制御する第2のルーバとの少なくとも一方で構成され、前記第1および第2のルーバは着脱自在に設けられたり、さらに、請求項3に記載したように、制光体は光源の下部に設けられたグローブのプリズムで構成され、このプリズムは、光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のプリズムと、道路の幅方向後方に照射される光の照射角を制御する第2のプリズムとの少なくとも一方を前記グローブに形成したものである。
【0009】さらに、本発明に係る道路灯は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、反射体は、光源より上方の頂部反射面を、上記光源からの光を側部反射面へ向けて反射させるように構成し、上記側部反射面は頂部反射面で反射した一次反射光を道路の長手方向へ照射させるように構成したものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の道路灯においては、制光体により光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御することができるので、光の照射条件を制光体により種々の道路条件に容易に対応させることができ、道路照明の自由度が向上し、融通性を持たせることができる。
【0011】請求項2に記載の道路灯においては、道路の幅方向の前方と後方へ照射される光の照射角を第1および第2のルーバにより選択制御できるので、道路の車線数の多少により道路の幅方向寸法が種々相違する道路に、道路灯の種類を変えることなくルーバの着脱のみで対応させることができ、照明の自由度が向上し、融通性が高い。したがって、種々の道路条件に適合する種々のタイプの道路灯を個別に用意する必要がないので、コストの低減を図ることができる。
【0012】請求項3に記載の道路灯においても、グローブに形成されるプリズムを選択するだけで、請求項2に記載の道路灯と同じ作用効果を奏することができる。
【0013】また、請求項4に記載の道路灯においては、光源から反射体の頂部反射面に照射された光は、頂部反射面から側部反射面に向けて一次反射光が反射され、さらに、頂部反射面で反射された二次反射光が道路の長手方向に照射されるようにしたので、反射体の頂部反射面直下の照度が低下する分、その周辺の照度を向上させて照度の均斉度および輝度を高めることができる。
【0014】また、反射体からの光の一部を道路長手方向へ照射するので、道路長手方向に所定のピッチで設置される複数の道路灯の設置ピッチ数を長くすることにより、全体として道路灯の設置数を低減しコスト低減を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るの一実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明に係る道路灯を例示する斜視図であり、この図において、道路灯1は道路2の例えば片側(路肩側)に所定高さで立設されて道路2の幅方向前方WFと後方WBの路面を照明すると共に、道路2の長手方向(走行方向)前方LFと後方LBを照明するようになっている。
【0017】道路灯1は道路灯本体3を支柱4により支持することにより構成される。道路灯本体3は例えば有蓋角筒(ボックス)状の灯体ハウジング5を有し、この灯体ハウジング5の下面開口を、透光性を有するグローブ6により閉塞している。灯体ハウジング5の内部に、ほぼ半楕円球状の反射体7を内蔵している。反射体7内には高圧ナトリウムランプ8等の光源を、道路2の幅方向に沿って収容している。
【0018】反射体7は図2および図3に示すようにそのほぼ全内周面に、多数のファセット面である反射小面9,9…を密に配列して1つの反射面10を構成している。反射体7の内表面に形成される反射面10は図4(A)および(B)に示すように構成される。図4(A)は、反射材11の表面にアルミ蒸着(アルミ蒸着層12)させたもので、反射面10は表面平滑度Rmax =0.1μ以下の鏡面に仕上げられる。
【0019】図4(B)は、反射材11の表面に表面平滑度Rmax =0.1μ以下でアルミ蒸着させて鏡面を形成した後、アルミ蒸着層12をガラスコーティング等の透明な保護皮膜13で被覆させて反射面10を構成したものである。
【0020】反射体7の反射面10のうち、頂部反射面10aを図5の概略縦断面図にも示すように、道路2の幅方向前方WFから見たときの軸横断面形状が例えばほぼM字状をなすように形成している。
【0021】従来は頂部反射面を平坦面により構成しているために、光源8からの光を頂部反射面直下へ反射し、この直下の照度をその周辺部の照度よりも上げて照度の均斉度を低下させている。この道路灯1では頂部反射面10aをほぼM字状に形成することにより、光源8からの光を図4中、左右両側部、換言すれば道路2の長手方向LF,LBで相互に対向する側面部の反射面10b,10cに向けて反射させるように構成している。
【0022】したがって、頂部反射面10aに入射された光をその側方、つまり道路2の長手方向へ照射し、その路面照度を高めることができる。
【0023】なお、頂部反射面10aはM字状でなくてもよく、上端反射面10aへの入射光をその左右両側部の反射面10b,10cに向けて反射する形状でもよく、その形状には限定されない。
【0024】そして、反射体7は光源8からの光を道路幅方向では図1に示すように幅方向前方(道路側)Fと、幅方向後方B(住宅等側)へ共に例えば約55°程度で照射するように構成されている。
【0025】この照射角はこの道路灯1を片側3車線の道路2の中央部に所定高さ(例えば10m)で立設したときに、この道路2の幅方向ほぼ全幅を照明するようになっている。
【0026】したがって、この道路灯1は片側3車線の道路2より狭い道路に適用する場合には、道路灯1からの照明光が道路沿いの住宅等の周囲環境に漏れて環境を害することがある。そこで、この道路灯1は道路幅方向の照射角を適宜調整するために、図1に示すように、反射体7の下面開口端部内に、制光体15として一対のルーバA,Bを道路2の幅方向前後に並設して着脱自在に装着している。光の照射角を調節する第1および第2のルーバA,Bは道路2の幅方向のいずれか一方に設けてもよい。
【0027】前方ルーバAは道路幅方向前方WFへの光の照射角を例えば45°に制光する角度に設定され、後方ルーバBは道路幅方向後方WBへの光の照射角を例えば約20°に制光する角度に設定される。
【0028】したがって、道路2の車線数等幅方向寸法に応じて、前後一対のルーバA,Bを適宜組み合せて装着し、あるいは取り外すことにより、各種道路2の寸法や環境等の道路条件に容易に対応させることができ、照明に大きな自由度を持たせることができて融通性が広い。そのために、各種道路2の条件に対応して種々タイプの道路灯1を各々用意する必要がなくコストの低減を図ることができる。
【0029】例えば道路2の1車線の幅方向寸法が3.5m、路肩の幅方向寸法が2mである場合には道路2の幅方向寸法等に応じて次の表1に示すように両ルーバA,Bを組み合せることができる。
【0030】
【表1】
【0031】表1中、道路2が片側2車線の場合には図6R>6に示すように、その2車線の道路2の片側に、道路灯1を高さ約10mで立設したときに、前後一対のルーバA,Bを装着する。
【0032】こうすれば、ルーバAの道路幅方向前方WFの光照射角が45°であるので、2車線の道路2の路面をほぼ全幅に亘って照明できると共に、それより先方の1車線分の光を遮光することにより、幅方向前方WFにある道路沿い住宅等への光の漏れを防止することができる。
【0033】また、後方ルーバBの道路幅方向後方WBの光照射角が約20°であるので、道路灯1の後方の路肩側を照明し、それより後方の道路沿いの住宅等への光の漏れを防止することができる。
【0034】なお、道路灯1を片側3車線の道路2の中央部(以下、中央3車線という。)で高さ約11mで立設する場合には、前記したように前後一対のルーバA,Bは不要である。また、片側3車線配列でかつ対向車線が分離されている場合には前方ルーバAは不要となる。
【0035】つまり、本実施例によれば、前後一対のルーバA,Bを適宜組み合せることにより、道路2の幅方向寸法や環境等道路条件に容易に対応することができ、各道路条件に応じて種々の道路灯1を用意する必要がないので、それに伴うコストを低減することができる。
【0036】また、反射面10の頂部反射面10aをほぼM字状に形成したので、この上端反射面10aに入射する光を、その左右両側部の反射面10b,10cへ反射させることができる。
【0037】このために、この両側部の反射面10b,10cで反射した光を道路2の長手方向LF,LBの遠方へ照射することができる。したがって、道路2の長手方向LF,LBに所定のピッチで配設される道路灯1の設置ピッチを延長することができ、その分、道路灯1の設置数を全体として減少させ、コスト低減を図ることができる。
【0038】次に、本発明に係る道路灯の他の実施例を説明する。
【0039】この実施例に示された道路灯1Aは、道路灯本体3に備えられる制光体20の構成を一実施例で示した道路灯1と基本的に異にしたものであり、他の構成は実質的にほぼ等しいので、同一部材に同じ符号を付して説明する。
【0040】この道路灯1Aは図7および図8に示すように、道路灯本体3が支柱4に締付ボルトナット等の締着手段にて取り付けられる。道路灯本体3は有蓋ボックス状の灯体ハウジング5を有し、この灯体ハウジング5内に逆椀状あるいは半楕円球状の反射体7が内蔵される。反射体7内には高圧ナトリウムランプ8等の線状光源が収容される。高圧ナトリウムランプ8はソケットホルダ21が固定された耐圧・耐振形ソケット22に装着される。ソケットホルダ21は灯体ハウジング5に取り付けられる。
【0041】また、反射体7は内面に反射面10が形成され、この反射面10のうち、頂部反射面10aは、図9R>9に示すように構成される。頂部反射面10aは光源からの光を側部反射面(道路の長手方向両側)10b,10cに向けて反射させ、側部反射面10b,10cは頂部反射面10aからの一次反射光を道路の長手方向へ反射させ、この二次反射光により道路の長手方向に放射状に照射するようになっている。
【0042】一方、灯体ハウジング5の下面開口には、透光性を有するグローブ6が照明カバーとして開閉自在に覆設される。グローブ6は、一側がヒンジ24で灯体ハウジング5に結合され、その他側はトランクラッチやワンタッチ継手等の取付手段で取り付けられ、この取付手段の着脱操作によりグローブ6をヒンジ24廻りに回動させ、開放できるようになっている。
【0043】グローブ6はアクリル樹脂などの透明樹脂あるいは透明ガラス等で形成されたほぼ矩形の透明プレート26を有し、この透明プレート26の全周に断面コ字状のシリコンパッキン等の密封手段27が施される。この密封手段27により、グローブ6は灯体ハウジング5に液密に保持される。
【0044】グローブ6の透明プレート26は図10(A),(B)および(C)のように形成されて制光体20A,20B,20Cが構成される。図9(A)に示された制光体20Aは透明プレート26の一側部にプリズム30をプレス成形あるいはインジェクション成形で一体成形したもので、このプリズム30により道路の幅方向前方に飛ぶ照射光を偏光させたものである。
【0045】図10(B)の制光体20Bはグローブ6を構成する透明プレート26の他側部にプリズム31をプレス成形あるいはインジェクション成形で一体成形し、このプリズム31で道路の幅方向後方に飛ぶ照射光を偏光させるようになっている。
【0046】また、図10(C)に示す制光体20Cは、グローブ6を構成する透明プレート26の両側にプリズム30,31を一体成形し、この両ブリズム30,31で道路の幅方向前方および後方に飛ぶ照射光を偏光させるようになっている。
【0047】図10の(A)〜(C)に示された各制光体20A,20B,20Cは同一形状および大きさに成形され、灯体ハウジング5に着脱自在に取り付け可能で、相互に互換性を有する。したがって、道路の車幅や道路灯1Aの取付位置(路肩側か、中央側か)に応じて所要の制光体20(20A,20B,20C)を選択し、選択された制光体20を灯体ハウジング5に取り付けるだけで、種々の道路条件に応じた道路灯1Aを構成できる。種々の道路条件に応じた道路灯1Aを構成しても、道路灯本体3の共通化を図ることができる。
【0048】制光体20を構成するグローブ6の透明プレート26は例えば350×375mmで厚さ6mmの矩形平面あるいは曲面形状に形成される場合、図10および図11に示すように、透明プレート26の一側部あるいは他側部(道路灯1A設置状態で透明プレート26の道路幅方向前方側あるいは後方側)に例えば100mm程度の幅Lでプリズム30が形成される。プリズム30の光学条件は、一例では山ピッチPが例えば4mm、プリズム角45°、ライザ角16.2°に形成される。このプリズム30(31)の形成により、入射光ILと反射光OLは図10(A),(B),(C)および図11に示すように屈折され、道路の幅方向外方への照射光を偏光させることができる。
【0049】この場合にも、道路灯1Aは一実施例で示したものとほぼ同様の作用効果を有する。この道路灯1Aではグローブ6の一側あるいは他側にプリズム30,31を一体成形することにより制光体20を形成したから、グローブ6自体で制光体20を構成でき、制光体20を形成するために独立した部材を必要としない。
【0050】なお、本発明の実施例では灯体ハウジング内に反射体を内蔵させたものを示したが、必ずしもこれに限定されず、反射体が灯体ハウジングを兼ねるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明においては、請求項1に記載したように、光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体を設けたので、道路の幅方向寸法や道路環境等の種々の道路条件に容易に対応させることができ、道路照明の自由度が向上し、広い融通性を持たせることができる。このため、各種道路条件に応じた制光体を選択するだけで道路灯の共通化が図れ、コストの低減を図ることができる。
【0052】請求項2に記載の道路灯においては、道路の幅方向の前方と後方へ照射される光の照射角を第1および第2のルーバにより選択制御できるので、道路の車線数の多少により道路の幅方向寸法が種々相違する道路に、道路灯の種類を変えることなくルーバの着脱のみで対応させることができ、照明の自由度が向上し、融通性が高い。したがって、種々の道路条件に適合する道路灯を種々のタイプ個別に用意する必要がなく、道路灯の共通化が図れ、コストの低減を図ることができる。
【0053】請求項3に記載の道路灯においても、グローブに形成されるプリズムを選択するだけで、請求項2に記載の道路灯と同じ作用効果を奏することができる。
【0054】また、請求項4に記載の道路灯においては、光源から反射体の頂部反射面に照射された光は、頂部反射面から側部反射面に向けて一次反射光が反射され、さらに、側部反射面で反射された二次反射光が道路の長手方向に照射されるようにしたので、反射体の頂部反射面直下の照度が低下する分、その周辺の照度を向上させて照度の均斉度および輝度を高めることができる。
【0055】また、反射体からの光の一部を道路長手方向へ照射するので、道路長手方向に所定のピッチで設置される複数の道路灯の設置ピッチ数を長くすることにより、全体として道路灯の設置数を低減しコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る道路灯の設置状態を示す斜視図。
【図2】本発明に係る道路灯の一実施例を示す一部切欠側面図。
【図3】図2の一部切欠前面図。
【図4】(A)および(B)は反射体の反射面を部分的に拡大して示す断面図。
【図5】図3の一部拡大して簡略的に示す概略図。
【図6】図1等で示す道路灯を3車線の道路の片側に設置したときの概略図。
【図7】本発明に係る道路灯の他の実施例を示す側断面図。
【図8】図7に示す道路灯を下方から見上げた図。
【図9】図7に示す道路灯を一部破断して示す図。
【図10】(A),(B)および(C)は図7に示す道路灯に備えられる制光体をそれぞれ示す図。
【図11】制光体に形成されるプリズムの断面図。
【図12】図11に示すプリズムの平面図。
【符号の説明】
1 道路灯
2 道路
3 道路灯本体
7 反射器
8 光源
9 反射小面
10 反射面
10a 頂部反射面
10b,10c 左右側部反射面
15,20,20A,20B,20C 制光体
26 透明プレート
30,31 プリズム
A,B 前後一対のルーバ
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車道等の道路を照明する道路灯に係り、特に、光源から道路外に漏れる光を抑制した道路灯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の道路灯は道路の中央部や路肩側等に立設されて道路の路面を幅方向から長手方向まで放射状に照明するものであるが、道路の車線数等の形態や住宅が隣接している等の環境等の種々の道路条件にそれぞれ応じて、種々の規格を用意しており、これら各規格品間の融通性は必ずしも良くない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の道路灯では道路条件に適合した規格の道路灯を各種個別に用意しなければならず、道路灯の種類が増大してコスト増を招く上に、道路灯の保守・管理上の対応が必ずしも容易でないという課題がある。
【0004】また、この種の従来の道路灯では、光源を収容する反射体の頂部反射面の一次反射光は道路長手方向遠方に飛ばすことが不可能なために、頂部反射面の直下の路面照度が高い一方、その周辺の照度が低く、照度の均斉度が悪いという課題がある。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、光源からの光の照射条件を各種道路条件に容易に対応させることができ、道路条件に対する照明の自由度が高く、融通性の大きな道路灯を提供することを目的とする。
【0006】本発明の他の目的は、道路の路面上の照度均斉度および輝度が良好な道路灯を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る道路灯は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、反射体内に光源を収容して道路の路面に光を照射して照明する道路灯において、前記光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体を設けたものである。
【0008】また、上述した課題を解決するために、本発明に係る道路灯は、請求項2に記載したように、制光体は光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のルーバと、道路の幅方向後方へ照射される光の照射角を制御する第2のルーバとの少なくとも一方で構成され、前記第1および第2のルーバは着脱自在に設けられたり、さらに、請求項3に記載したように、制光体は光源の下部に設けられたグローブのプリズムで構成され、このプリズムは、光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のプリズムと、道路の幅方向後方に照射される光の照射角を制御する第2のプリズムとの少なくとも一方を前記グローブに形成したものである。
【0009】さらに、本発明に係る道路灯は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、反射体は、光源より上方の頂部反射面を、上記光源からの光を側部反射面へ向けて反射させるように構成し、上記側部反射面は頂部反射面で反射した一次反射光を道路の長手方向へ照射させるように構成したものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の道路灯においては、制光体により光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御することができるので、光の照射条件を制光体により種々の道路条件に容易に対応させることができ、道路照明の自由度が向上し、融通性を持たせることができる。
【0011】請求項2に記載の道路灯においては、道路の幅方向の前方と後方へ照射される光の照射角を第1および第2のルーバにより選択制御できるので、道路の車線数の多少により道路の幅方向寸法が種々相違する道路に、道路灯の種類を変えることなくルーバの着脱のみで対応させることができ、照明の自由度が向上し、融通性が高い。したがって、種々の道路条件に適合する種々のタイプの道路灯を個別に用意する必要がないので、コストの低減を図ることができる。
【0012】請求項3に記載の道路灯においても、グローブに形成されるプリズムを選択するだけで、請求項2に記載の道路灯と同じ作用効果を奏することができる。
【0013】また、請求項4に記載の道路灯においては、光源から反射体の頂部反射面に照射された光は、頂部反射面から側部反射面に向けて一次反射光が反射され、さらに、頂部反射面で反射された二次反射光が道路の長手方向に照射されるようにしたので、反射体の頂部反射面直下の照度が低下する分、その周辺の照度を向上させて照度の均斉度および輝度を高めることができる。
【0014】また、反射体からの光の一部を道路長手方向へ照射するので、道路長手方向に所定のピッチで設置される複数の道路灯の設置ピッチ数を長くすることにより、全体として道路灯の設置数を低減しコスト低減を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るの一実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明に係る道路灯を例示する斜視図であり、この図において、道路灯1は道路2の例えば片側(路肩側)に所定高さで立設されて道路2の幅方向前方WFと後方WBの路面を照明すると共に、道路2の長手方向(走行方向)前方LFと後方LBを照明するようになっている。
【0017】道路灯1は道路灯本体3を支柱4により支持することにより構成される。道路灯本体3は例えば有蓋角筒(ボックス)状の灯体ハウジング5を有し、この灯体ハウジング5の下面開口を、透光性を有するグローブ6により閉塞している。灯体ハウジング5の内部に、ほぼ半楕円球状の反射体7を内蔵している。反射体7内には高圧ナトリウムランプ8等の光源を、道路2の幅方向に沿って収容している。
【0018】反射体7は図2および図3に示すようにそのほぼ全内周面に、多数のファセット面である反射小面9,9…を密に配列して1つの反射面10を構成している。反射体7の内表面に形成される反射面10は図4(A)および(B)に示すように構成される。図4(A)は、反射材11の表面にアルミ蒸着(アルミ蒸着層12)させたもので、反射面10は表面平滑度Rmax =0.1μ以下の鏡面に仕上げられる。
【0019】図4(B)は、反射材11の表面に表面平滑度Rmax =0.1μ以下でアルミ蒸着させて鏡面を形成した後、アルミ蒸着層12をガラスコーティング等の透明な保護皮膜13で被覆させて反射面10を構成したものである。
【0020】反射体7の反射面10のうち、頂部反射面10aを図5の概略縦断面図にも示すように、道路2の幅方向前方WFから見たときの軸横断面形状が例えばほぼM字状をなすように形成している。
【0021】従来は頂部反射面を平坦面により構成しているために、光源8からの光を頂部反射面直下へ反射し、この直下の照度をその周辺部の照度よりも上げて照度の均斉度を低下させている。この道路灯1では頂部反射面10aをほぼM字状に形成することにより、光源8からの光を図4中、左右両側部、換言すれば道路2の長手方向LF,LBで相互に対向する側面部の反射面10b,10cに向けて反射させるように構成している。
【0022】したがって、頂部反射面10aに入射された光をその側方、つまり道路2の長手方向へ照射し、その路面照度を高めることができる。
【0023】なお、頂部反射面10aはM字状でなくてもよく、上端反射面10aへの入射光をその左右両側部の反射面10b,10cに向けて反射する形状でもよく、その形状には限定されない。
【0024】そして、反射体7は光源8からの光を道路幅方向では図1に示すように幅方向前方(道路側)Fと、幅方向後方B(住宅等側)へ共に例えば約55°程度で照射するように構成されている。
【0025】この照射角はこの道路灯1を片側3車線の道路2の中央部に所定高さ(例えば10m)で立設したときに、この道路2の幅方向ほぼ全幅を照明するようになっている。
【0026】したがって、この道路灯1は片側3車線の道路2より狭い道路に適用する場合には、道路灯1からの照明光が道路沿いの住宅等の周囲環境に漏れて環境を害することがある。そこで、この道路灯1は道路幅方向の照射角を適宜調整するために、図1に示すように、反射体7の下面開口端部内に、制光体15として一対のルーバA,Bを道路2の幅方向前後に並設して着脱自在に装着している。光の照射角を調節する第1および第2のルーバA,Bは道路2の幅方向のいずれか一方に設けてもよい。
【0027】前方ルーバAは道路幅方向前方WFへの光の照射角を例えば45°に制光する角度に設定され、後方ルーバBは道路幅方向後方WBへの光の照射角を例えば約20°に制光する角度に設定される。
【0028】したがって、道路2の車線数等幅方向寸法に応じて、前後一対のルーバA,Bを適宜組み合せて装着し、あるいは取り外すことにより、各種道路2の寸法や環境等の道路条件に容易に対応させることができ、照明に大きな自由度を持たせることができて融通性が広い。そのために、各種道路2の条件に対応して種々タイプの道路灯1を各々用意する必要がなくコストの低減を図ることができる。
【0029】例えば道路2の1車線の幅方向寸法が3.5m、路肩の幅方向寸法が2mである場合には道路2の幅方向寸法等に応じて次の表1に示すように両ルーバA,Bを組み合せることができる。
【0030】
【表1】
【0031】表1中、道路2が片側2車線の場合には図6R>6に示すように、その2車線の道路2の片側に、道路灯1を高さ約10mで立設したときに、前後一対のルーバA,Bを装着する。
【0032】こうすれば、ルーバAの道路幅方向前方WFの光照射角が45°であるので、2車線の道路2の路面をほぼ全幅に亘って照明できると共に、それより先方の1車線分の光を遮光することにより、幅方向前方WFにある道路沿い住宅等への光の漏れを防止することができる。
【0033】また、後方ルーバBの道路幅方向後方WBの光照射角が約20°であるので、道路灯1の後方の路肩側を照明し、それより後方の道路沿いの住宅等への光の漏れを防止することができる。
【0034】なお、道路灯1を片側3車線の道路2の中央部(以下、中央3車線という。)で高さ約11mで立設する場合には、前記したように前後一対のルーバA,Bは不要である。また、片側3車線配列でかつ対向車線が分離されている場合には前方ルーバAは不要となる。
【0035】つまり、本実施例によれば、前後一対のルーバA,Bを適宜組み合せることにより、道路2の幅方向寸法や環境等道路条件に容易に対応することができ、各道路条件に応じて種々の道路灯1を用意する必要がないので、それに伴うコストを低減することができる。
【0036】また、反射面10の頂部反射面10aをほぼM字状に形成したので、この上端反射面10aに入射する光を、その左右両側部の反射面10b,10cへ反射させることができる。
【0037】このために、この両側部の反射面10b,10cで反射した光を道路2の長手方向LF,LBの遠方へ照射することができる。したがって、道路2の長手方向LF,LBに所定のピッチで配設される道路灯1の設置ピッチを延長することができ、その分、道路灯1の設置数を全体として減少させ、コスト低減を図ることができる。
【0038】次に、本発明に係る道路灯の他の実施例を説明する。
【0039】この実施例に示された道路灯1Aは、道路灯本体3に備えられる制光体20の構成を一実施例で示した道路灯1と基本的に異にしたものであり、他の構成は実質的にほぼ等しいので、同一部材に同じ符号を付して説明する。
【0040】この道路灯1Aは図7および図8に示すように、道路灯本体3が支柱4に締付ボルトナット等の締着手段にて取り付けられる。道路灯本体3は有蓋ボックス状の灯体ハウジング5を有し、この灯体ハウジング5内に逆椀状あるいは半楕円球状の反射体7が内蔵される。反射体7内には高圧ナトリウムランプ8等の線状光源が収容される。高圧ナトリウムランプ8はソケットホルダ21が固定された耐圧・耐振形ソケット22に装着される。ソケットホルダ21は灯体ハウジング5に取り付けられる。
【0041】また、反射体7は内面に反射面10が形成され、この反射面10のうち、頂部反射面10aは、図9R>9に示すように構成される。頂部反射面10aは光源からの光を側部反射面(道路の長手方向両側)10b,10cに向けて反射させ、側部反射面10b,10cは頂部反射面10aからの一次反射光を道路の長手方向へ反射させ、この二次反射光により道路の長手方向に放射状に照射するようになっている。
【0042】一方、灯体ハウジング5の下面開口には、透光性を有するグローブ6が照明カバーとして開閉自在に覆設される。グローブ6は、一側がヒンジ24で灯体ハウジング5に結合され、その他側はトランクラッチやワンタッチ継手等の取付手段で取り付けられ、この取付手段の着脱操作によりグローブ6をヒンジ24廻りに回動させ、開放できるようになっている。
【0043】グローブ6はアクリル樹脂などの透明樹脂あるいは透明ガラス等で形成されたほぼ矩形の透明プレート26を有し、この透明プレート26の全周に断面コ字状のシリコンパッキン等の密封手段27が施される。この密封手段27により、グローブ6は灯体ハウジング5に液密に保持される。
【0044】グローブ6の透明プレート26は図10(A),(B)および(C)のように形成されて制光体20A,20B,20Cが構成される。図9(A)に示された制光体20Aは透明プレート26の一側部にプリズム30をプレス成形あるいはインジェクション成形で一体成形したもので、このプリズム30により道路の幅方向前方に飛ぶ照射光を偏光させたものである。
【0045】図10(B)の制光体20Bはグローブ6を構成する透明プレート26の他側部にプリズム31をプレス成形あるいはインジェクション成形で一体成形し、このプリズム31で道路の幅方向後方に飛ぶ照射光を偏光させるようになっている。
【0046】また、図10(C)に示す制光体20Cは、グローブ6を構成する透明プレート26の両側にプリズム30,31を一体成形し、この両ブリズム30,31で道路の幅方向前方および後方に飛ぶ照射光を偏光させるようになっている。
【0047】図10の(A)〜(C)に示された各制光体20A,20B,20Cは同一形状および大きさに成形され、灯体ハウジング5に着脱自在に取り付け可能で、相互に互換性を有する。したがって、道路の車幅や道路灯1Aの取付位置(路肩側か、中央側か)に応じて所要の制光体20(20A,20B,20C)を選択し、選択された制光体20を灯体ハウジング5に取り付けるだけで、種々の道路条件に応じた道路灯1Aを構成できる。種々の道路条件に応じた道路灯1Aを構成しても、道路灯本体3の共通化を図ることができる。
【0048】制光体20を構成するグローブ6の透明プレート26は例えば350×375mmで厚さ6mmの矩形平面あるいは曲面形状に形成される場合、図10および図11に示すように、透明プレート26の一側部あるいは他側部(道路灯1A設置状態で透明プレート26の道路幅方向前方側あるいは後方側)に例えば100mm程度の幅Lでプリズム30が形成される。プリズム30の光学条件は、一例では山ピッチPが例えば4mm、プリズム角45°、ライザ角16.2°に形成される。このプリズム30(31)の形成により、入射光ILと反射光OLは図10(A),(B),(C)および図11に示すように屈折され、道路の幅方向外方への照射光を偏光させることができる。
【0049】この場合にも、道路灯1Aは一実施例で示したものとほぼ同様の作用効果を有する。この道路灯1Aではグローブ6の一側あるいは他側にプリズム30,31を一体成形することにより制光体20を形成したから、グローブ6自体で制光体20を構成でき、制光体20を形成するために独立した部材を必要としない。
【0050】なお、本発明の実施例では灯体ハウジング内に反射体を内蔵させたものを示したが、必ずしもこれに限定されず、反射体が灯体ハウジングを兼ねるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明においては、請求項1に記載したように、光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体を設けたので、道路の幅方向寸法や道路環境等の種々の道路条件に容易に対応させることができ、道路照明の自由度が向上し、広い融通性を持たせることができる。このため、各種道路条件に応じた制光体を選択するだけで道路灯の共通化が図れ、コストの低減を図ることができる。
【0052】請求項2に記載の道路灯においては、道路の幅方向の前方と後方へ照射される光の照射角を第1および第2のルーバにより選択制御できるので、道路の車線数の多少により道路の幅方向寸法が種々相違する道路に、道路灯の種類を変えることなくルーバの着脱のみで対応させることができ、照明の自由度が向上し、融通性が高い。したがって、種々の道路条件に適合する道路灯を種々のタイプ個別に用意する必要がなく、道路灯の共通化が図れ、コストの低減を図ることができる。
【0053】請求項3に記載の道路灯においても、グローブに形成されるプリズムを選択するだけで、請求項2に記載の道路灯と同じ作用効果を奏することができる。
【0054】また、請求項4に記載の道路灯においては、光源から反射体の頂部反射面に照射された光は、頂部反射面から側部反射面に向けて一次反射光が反射され、さらに、側部反射面で反射された二次反射光が道路の長手方向に照射されるようにしたので、反射体の頂部反射面直下の照度が低下する分、その周辺の照度を向上させて照度の均斉度および輝度を高めることができる。
【0055】また、反射体からの光の一部を道路長手方向へ照射するので、道路長手方向に所定のピッチで設置される複数の道路灯の設置ピッチ数を長くすることにより、全体として道路灯の設置数を低減しコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る道路灯の設置状態を示す斜視図。
【図2】本発明に係る道路灯の一実施例を示す一部切欠側面図。
【図3】図2の一部切欠前面図。
【図4】(A)および(B)は反射体の反射面を部分的に拡大して示す断面図。
【図5】図3の一部拡大して簡略的に示す概略図。
【図6】図1等で示す道路灯を3車線の道路の片側に設置したときの概略図。
【図7】本発明に係る道路灯の他の実施例を示す側断面図。
【図8】図7に示す道路灯を下方から見上げた図。
【図9】図7に示す道路灯を一部破断して示す図。
【図10】(A),(B)および(C)は図7に示す道路灯に備えられる制光体をそれぞれ示す図。
【図11】制光体に形成されるプリズムの断面図。
【図12】図11に示すプリズムの平面図。
【符号の説明】
1 道路灯
2 道路
3 道路灯本体
7 反射器
8 光源
9 反射小面
10 反射面
10a 頂部反射面
10b,10c 左右側部反射面
15,20,20A,20B,20C 制光体
26 透明プレート
30,31 プリズム
A,B 前後一対のルーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 反射体内に光源を収容して道路の路面に光を照射して照明する道路灯において、前記光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体を設けたことを特徴とする道路灯。
【請求項2】 制光体は光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のルーバと、道路の幅方向後方へ照射される光の照射角を制御する第2のルーバとの少なくとも一方で構成され、前記第1および第2のルーバは着脱自在に設けられた請求項1記載の道路灯。
【請求項3】 制光体は光源の下部に設けられたグローブのプリズムで構成され、このプリズムは、光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のプリズムと、道路の幅方向後方に照射される光の照射角を制御する第2のプリズムとの少なくとも一方を前記グローブに形成した請求項1記載の道路灯。
【請求項4】 反射体は、光源より上方の頂部反射面を、上記光源からの光を側部反射面へ向けて反射させるように構成し、上記側部反射面は頂部反射面で反射した一次反射光を道路の長手方向へ照射させるように構成した請求項1記載の道路灯。
【請求項1】 反射体内に光源を収容して道路の路面に光を照射して照明する道路灯において、前記光源から道路の幅方向に照射される光の照射角を制御する制光体を設けたことを特徴とする道路灯。
【請求項2】 制光体は光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のルーバと、道路の幅方向後方へ照射される光の照射角を制御する第2のルーバとの少なくとも一方で構成され、前記第1および第2のルーバは着脱自在に設けられた請求項1記載の道路灯。
【請求項3】 制光体は光源の下部に設けられたグローブのプリズムで構成され、このプリズムは、光源から道路の幅方向前方に照射される光の照射角を制御する第1のプリズムと、道路の幅方向後方に照射される光の照射角を制御する第2のプリズムとの少なくとも一方を前記グローブに形成した請求項1記載の道路灯。
【請求項4】 反射体は、光源より上方の頂部反射面を、上記光源からの光を側部反射面へ向けて反射させるように構成し、上記側部反射面は頂部反射面で反射した一次反射光を道路の長手方向へ照射させるように構成した請求項1記載の道路灯。
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図9】
【図2】
【図6】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図9】
【図2】
【図6】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開平5−198205
【公開日】平成5年(1993)8月6日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−242268
【出願日】平成4年(1992)9月10日
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【公開日】平成5年(1993)8月6日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)9月10日
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
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