説明

金属屋根

【課題】本発明は、各屋根嵌合部間にモジュール固定部を一体形成させ、このモジュール固定部に設けた一本のみの縦ボルトを介して太陽発電モジュールを簡単に保持することを目的とする。
【解決手段】本発明による金属屋根は、各屋根嵌合部(10)間に設けた吊子(23)にモジュール固定部(11)を設け、このモジュール固定部(11)の留め具(31,32)を介して設けられた一本のみの縦ボルト(30)により保持された留め具(40,41)によって各太陽発電モジュール(12)を水平状あるいは二段状に容易に取付けることができる構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属屋根に関し、特に、各屋根嵌合部間にモジュール固定部を一体形成させ、このモジュール固定部に設けた一本のみの縦ボルトを介して太陽発電モジュールを簡単に保持することができるようにするための新規な改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用いられていたこの種の太陽発電モジュールとしては、例えば、特許文献1〜3の構成を、図10〜図13に挙げることができる。
すなわち、特許文献1の場合、図10及び図11において、屋根材1の上部に横ボルト2で保持した挟持体3を跨らせ、この挟持体3の上部から上方に突出する縦ボルト30を設け、この縦ボルト30に対して、板状の太陽発電モジュール(図示せず)を装着するための留め具(図示せず)が設けられている。
【0003】
また、特許文献2の場合、図12で示されるように、屋根材1の上面に設けられた吊子5を介して取付金具6が設けられ、この取付金具6は載置片7に接続された一対の挟持片8を横ボルト2で締結することにより、取付金具6を屋根材1の吊子23に対して締付け固定している。
【0004】
また、特許文献3の場合、図13で示されるように、傾斜した金属屋根葺き部9上に複数の架台レール9A,9Bを設け、この架台レール9A,9B上に太陽発電モジュール12を二段状に設けている。
また、この金属屋根葺き部9の下方には、滑落してきた雨水を受けるための樋13が配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−222986号公報
【特許文献2】特開平10−280624号公報
【特許文献3】特開2005−264618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の金属屋根は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
まず、防水性・耐風圧性について、一般に、太陽発電モジュールは一般的に1m〜1.5mと大きいため、固定部にかかる風荷重は過大になる。図10から図12に示される従来技術では屋根嵌合部にモジュールを固定するため、過大な風圧が太陽発電モジュールを固定した屋根嵌合部に集中的に係ることになり、変形により漏水することがある。
【0007】
また、施工性・コストについて、図10から図12に示される従来技術では屋根嵌合部に取付金具を取り付けるため、ハゼ締めによる屋根嵌合部変形や輸送時の屋根変形の影響により施工性を損なう原因となっている。
更に、取付金具は締め込み用の横ボルトとモジュール固定用の縦ボルトを用いているため、勾配屋根上での作業では横ボルトは縦ボルトより締めにくく、施工性が悪い。また、太陽発電モジュールは20年以上使用されるケースが多いので、耐久性からボルトはSUSが使用されることが多く、コストアップ要因となっていた。
【0008】
また、搭載効率について、前述のように、取付金具に横ボルトがある場合、取付金具の高さが必要となるため、屋根とモジュールの段差は大きくなる。このように、段差が大きくなると、太陽発電モジュール面を流れる雨水を屋根に落とす、軒先からの設置不可距離が大きくなってしまい、搭載効率は下がる。
特に、図13の従来技術においては、屋根面と太陽発電モジュール12との間の距離が50mmから100mmとなると共に、さらに、太陽発電モジュール12の設置面積をできるだけ広くとるために、太陽発電モジュール12の下端が樋13の近傍近くまで位置しているため、図13の状態では雨水Aが樋13の中に入らず、樋13を飛び越して地面に直接落下することになっていた。
また、このように、雨水Aが樋13の中に入るようにするためには、樋13に近い方の太陽発電モジュール12を除去すると、雨水Aは雨水Bのように流れて樋13の中に入るようになるが、屋根上に設置する太陽発電モジュール12の面積は縮小されることになる。また、雪についても、雪は高さ50mmの雪止めを超えてしまうことがあり、その場合は、雪は地面に直接落下して物品の損傷に到ることがあった。
【0009】
また、発電効率について、一般に、結晶型ソーラーセルは温度上昇により発電効率が非常に低下する。従来のアルミフレーム付き太陽発電モジュールは箱型になっているため、特に、夏場は暑い空気が滞留しやすく、発電効率が低くなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による金属屋根は、野地板の吊子を介して設けた屋根材上に1個又は複数の太陽発電モジュールが設置された金属屋根において、前記屋根材に間隔を置いて形成された複数の屋根嵌合部の間に突出して形成されると共に前記吊子に装着するためのモジュール固定部を備え、前記太陽発電モジュールは、前記モジュール固定部を介して取り付けられている構成であり、また、前記モジュール固定部には、このモジュール固定部に設けられた一対の第1、第2留め具を介して、一本のみの縦ボルトが設けられている構成であり、また、前記縦ボルトの上部に重ねて設けられた第3、第4留め具により、一対の前記太陽発電モジュールが、互いに上下二段又は水平状に配設されている構成であり、また、前記屋根材の上面とフレームを有しない前記太陽発電モジュールの下面との隙間が20mm〜50mmである構成であり、また、前記モジュール固定部は、断面でみてL字形をなす第1、第2L字形部材が互いに第1、第2舌片を内向きに対向させて配置されてなり、前記第1、第2留め具は、前記縦ボルトを介して前記第1、第2舌片を上下から挟持するように設けられている構成であり、また、前記第1、第2L字形部材及び前記第1、第2舌片は、内部に空間を有するように前記屋根材を曲折して折り返すことにより形成されている構成であり、また、前記第1、第2留め具は、断面凹状をなし、前記第1留め具に設けられた前記縦ボルトが前記第2留め具の孔を貫通して上方の突出している構成であり、また、前記第3留め具は曲折して形成されたU形部を有し、前記U形部に一方の前記太陽発電モジュールが保持され、前記第3、第4留め具間に他方の前記太陽発電モジュールが保持され、前記各太陽発電モジュールは上下二段に配置されている構成であり、また、前記第3、第4留め具は、前記縦ボルトで互いに重合された場合に水平方向に一対の凹部が形成され、前記各凹部により一対の前記太陽発電モジュールが同じ水平面状に保持されている構成である。
【発明の効果】
【0011】
本発明による金属屋根は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、野地板の吊子を介して設けた屋根材上に1個又は複数の太陽発電モジュールが設置された金属屋根において、前記屋根材に間隔を置いて形成された複数の屋根嵌合部の間に突出して形成されると共に前記吊子に装着するためのモジュール固定部を備え、前記太陽発電モジュールは、前記モジュール固定部を介して取り付けられていることにより、各屋根嵌合部ではなく、各屋根嵌合部間の吊子を介して太陽発電モジュールが固定でき、防水性、耐風圧性を向上させることができる。また、屋根嵌合部間にモジュール固定部が設けられていることにより、ハゼ締めによる屋根変形や切断時・輸送時の屋根変形の影響を受けないため、屋根変形修正などの施工手間は不要となる。
また、前記モジュール固定部には、このモジュール固定部に設けられた一対の第1、第2留め具を介して、一本のみの縦ボルトが設けられていることにより、1本のみの縦ボルトで固定でき、施工性の向上及びコスト低減が図れる。また、取付金具に横ボルトを用いていないため、屋根と太陽発電モジュールとの間の段差を最小化でき、軒先からの太陽発電モジュール設置不可距離を最小にできる。
また、前記縦ボルトの上部に重ねて設けられた第3、第4留め具により、一対の前記太陽発電モジュールが、互いに上下二段又は水平状に配設されていることにより、太陽発電モジュールの重合又は水平取付けが容易となる。
また、前記屋根材の上面とフレームを有しない前記太陽発電モジュールの下面との隙間が20mm〜50mmであることにより、屋根とフレームレスモジュール間の空間に滞留する暑い空気の排気とが可能となる。
また、前記モジュール固定部は、断面でみてL字形をなす第1、第2L字形部材が互いに第1、第2舌片を内向きに対向させて配置されてなり、前記第1、第2留め具は、前記縦ボルトを介して前記第1、第2舌片を上下から挟持するように設けられていることにより、各舌片への各留め具の取付けが極めて容易である。
また、前記第1、第2L字形部材及び前記第1、第2舌片は、内部に空間を有するように前記屋根材を曲折して折り返すことにより形成されていることにより、屋根材の内側と外気が触れることがなく、外部からの雨等が屋根材の内側に入り込むことを防止できる。 また、前記第1、第2留め具は、断面凹状をなし、前記第1留め具に設けられた前記縦ボルトが前記第2留め具の孔を貫通して上方の突出していることにより、各留め具の取付けを1本のみの縦ボルトで可能となる。
また、前記第3留め具は曲折して形成されたU形部を有し、前記U形部に一方の前記太陽発電モジュールが保持され、前記第3、第4留め具間に他方の前記太陽発電モジュールが保持され、前記各太陽発電モジュールは上下二段に配置されていることにより、各太陽発電モジュールを上下二段状に取付けることが可能となる。
前記第3、第4留め具は、前記縦ボルトで互いに重合された場合に水平方向に一対の凹部が形成され、前記各凹部により一対の前記太陽発電モジュールが同じ水平面状に保持されていることにより、各太陽発電モジュールを水平状に取付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による金属屋根を示す構成図である。
【図2】図1の他の形態を示す構成図である。
【図3】図1のモジュール固定部と吊子の関係を示す構成図である。
【図4】図3のモジュール固定部と吊子の結合状態を示す構成図である。
【図5】図3の結合状態の縦ボルトに太陽発電モジュールを水平状に配設した状態を示す構成図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】屋根材と太陽発電モジュールの隙間を示す特性図である。
【図8】図5の他の形態を示す構成図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】従来の金属屋根の取付部を示す構成図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】従来の金属屋根の取付部を示す構成図である。
【図13】従来の金属屋根の太陽発電モジュールを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、各屋根嵌合部間にモジュール固定部を一体形成させ、このモジュール固定部に設けた一本のみの縦ボルトを介して太陽発電モジュールを簡単に保持することができるようにした金属屋根を提供することを目的とする。
【実施例】
【0014】
以下、図面と共に本発明による金属屋根の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を用いて説明する。
図1において符号1で示されるものは、金属板に防錆処理が塗布された屋根材であり、この屋根材1は所定の幅Wで所定の奥行きを有すると共に、その両端には各屋根材1を接続するための一対の屋根嵌合部10が屋根材1と一体に形成されている。
【0015】
前記屋根材1の各屋根嵌合部10,10間、すなわち、前記幅Wの中央位置には、モジュール固定部11が屋根材1と一体に形成され、このモジュール固定部11は断面でみてL字形をなす第1、第2L字形部材12A,13により構成されている。
前記第1、第2L字形部材12A,13の先端には、互いに内方へ向けて対向する一対の第1、第2舌片12a,13aが形成されている。
【0016】
前記第1、第2L字形部材12A,13は前記屋根材1を折り曲げかつ折り返すことにより、内部に空間14が形成されている。
尚、前述のモジュール固定部11は、図1のように屋根材1と一体に形成された場合に限らず、例えば、図2に示されるように、モジュール固定部11のみを別体として形成して屋根材1に溶接接続したり、あるいは、屋根材1とは異なる材質の金属材質からなるモジュール固定部11として後付けすることもできる。また、前述の屋根材1、モジュール固定部11、屋根嵌合部10によって金属屋根20が形成されている。
【0017】
前記金属屋根20の屋根材1を、家屋の屋根上に取付ける場合、図3で示されるように、垂木21上の野地板22の上に固定された吊子23に前記モジュール固定部11を嵌め込むと、前記吊子23の両端に形成された一対の曲折舌片23aが前記第1、第2L字形部材12A,13の各空間14内に嵌合するため、各曲折舌片23aが各L字形部材12A,13の段部12b,13bに係合し、前記モジュール固定部11が野地板22に対して固定され、金属屋根20の固定が行われる。
【0018】
前述のようにして金属屋根20が前記野地板22上に固定された後、図4で示されるように、縦ボルト30を垂直に植設して有すると共に断面凹状をなす第1留め具31を各舌片12a,13aの下面側から上方に向けて位置決めした後、各舌片12a,13aの上面側から、断面凹状をなす第2留め金具32が載置されている。
前記縦ボルト30は、前記第2留め具32の中心に形成された孔33を貫通して上方へ突出し、このたてボルト30の上部から螺合したナット34を締め付けることにより、前記第1、第2留め具31,32は前記各舌片12a,13aを挟持した状態で図4のように前記モジュール固定部11に固定されている。
【0019】
前述のように、前記野地板22上に固定されたモジュール固定部11の縦ボルト30上に太陽発電モジュール12を固定する場合、第1の形態として、図5及び図6の構成を挙げることができる。
すなわち、図5及び図6において、前記モジュール固定部11から上方に突出している縦ボルト30には、断面凹状の第3、第4留め具40,41が、互いにその凸部40a,41aが直接当接する状態で重ねて積層され、第3、第4留め具40,41の両端には、図6で示されるように各留め具40,41によって形成される第1、第2凹部42,43内には、一対の太陽発電モジュール12の端部が挿入あるいは挟持された状態で保持されている。
【0020】
前記第1、第2凹部42,43は、同じ水平位置に設けられているため、各太陽発電モジュール12は同じ水平位置に水平状に配設されており、第3、第4留め具40,41は互いに重合した状態で取付ナット44によって締結されている。
尚、図7に示されるように前記太陽発電モジュール12の下面12Bと屋根材1の上面1Aとの隙間Gは実験の結果、20mmから50mmが最適であることが判明した。
【0021】
前述の隙間Gについては、次のような実験をした結果、得られたものである。
すなわち、
(1) 下限20mm(通気層の隙間寸法の関係から)
太陽発電モジュール12と屋根材1の隙間Gが20mm以下の場合、隙間G内の空気層は乱流しにくくなり、静止空気に近付く。そのため、20mm以下では隙間Gの通気効果による太陽発電モジュール12の温度上昇抑制は小さくなる。
隙間Gが20mm以上となると、隙間G内の空気層は通気し易くなるため、太陽発電モジュール12の温度上昇が抑制される。
また、図7で示されるように、赤外線ランプで1000W/m2の照射をした場合、モジュール12と屋根材1の隙間Gを10〜50mmで変化させると、隙間Gが大きいほどモジュール裏面温度は小さくなり、隙間Gが20mm以下ではモジュール温度が高くなることが分かる。
(2) 上限50mm(樋納まりの関係から)
隙間量を20mmから50mmに大きくしていくと、通気効果によりモジュール裏面温度上昇はより抑制される。
ただし、太陽発電モジュール12と屋根の隙間が大きくなると前述の従来例のようにモジュール上を流れる雨水が樋を飛び越えてしまうため、軒先からモジュールをセットバックし、モジュール上の雨水を屋根面に落とす必要がでてくる。
そのため、空気層の隙間Gは20mm以上であれば、小さい方が搭載率は向上する。
住宅屋根の場合、屋根流れ長さはほとんど10m以下であるため、屋根嵌合部高さは最大で30mmとなる。さらに、前記太陽発電モジュール12のたわみが最大で20mmあるとすると、隙間Gが50mm以下で太陽発電モジュール12の搭載は可である。そのため、屋根材1と太陽発電モジュール12の隙間は50mm以下とすることが望ましい。
【0022】
また、図8及び図9で示される構成は、前述の太陽発電モジュール12を固定する第2の形態で、上下二段状に積層して固定する構成である。
すなわち、前記縦ボルト30上には、図6の構成とは異なる形状の第3、第4留め具40,41が図9のように、積層して固定されており、前記第3留め具50は断面がほぼ皿形をなし、前記第4留め具51は断面がほぼ階段状をなすと共に、その端部にU形部50が形成されている。
【0023】
前記U形部50は、図9で示されるように最上段に位置すると共に、このU形部50内に上段の太陽発電モジュール12の一端が挿入又は挟持されており、下段の太陽発電モジュール12の一端は、このU形部50と前記第3留め具40との間に挟持されていることにより、各太陽発電モジュール12は、上下二段式に積層して構成されている。
尚、図8及び図9の形態における前記隙間Gは、図8に示される通りである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明による金属屋根は、各屋根嵌合部間にモジュール固定部が形成されているため、太陽発電モジュールの取付けが極めて容易であり、屋根上設置型の太陽発電システムの普及に大きく寄与することができる。
【符号の説明】
【0025】
1 屋根材
1A 上面
10 屋根嵌合部
11 モジュール固定部
12 太陽発電モジュール
12A 第1L字形部材
12B 下面
12a 第1舌片
12b,13b 段部
13 第2L字形部材
13a 第2舌片
14 空間
20 金属屋根
21 垂木(たるき)
22 野地板
23 吊子
23a 曲折舌片
30 縦ボルト
31 第1留め具
32 第2留め具
33 孔
34 ナット
40 第3留め具
41 第4留め具
40a,41a 凸部
42 第1凹部
43 第2凹部
44 取付ナット
50 U形部
G 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
野地板(22)の吊子(23)を介して設けた屋根材(1)上に1個又は複数の太陽発電モジュール(12)が設置された金属屋根において、前記屋根材(1)に間隔を置いて形成された複数の屋根嵌合部(10)の間に突出して形成されると共に前記吊子(23)に装着するためのモジュール固定部(11)を備え、
前記太陽発電モジュール(12)は、前記モジュール固定部(11)を介して取り付けられていることを特徴とする金属屋根。
【請求項2】
前記モジュール固定部(11)には、このモジュール固定部(11)に設けられた一対の第1、第2留め具(31,32)を介して、一本のみの縦ボルト(30)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の金属屋根。
【請求項3】
前記縦ボルト(30)の上部に重ねて設けられた第3、第4留め具(40,41)により、一対の前記太陽発電モジュール(12)が、互いに上下二段又は水平状に配設されていることを特徴とする請求項2記載の金属屋根。
【請求項4】
前記屋根材(1)の上面(1A)とフレームを有しない前記太陽発電モジュール(12)の下面(12B)との隙間(G)が20mm〜50mmであることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の金属屋根。
【請求項5】
前記モジュール固定部(11)は、断面でみてL字形をなす第1、第2L字形部材(12A,13)が互いに第1、第2舌片(12a,13a)を内向きに対向させて配置されてなり、前記第1、第2留め具(31,32)は、前記縦ボルト(30)を介して前記第1、第2舌片(12a,13a)を上下から挟持するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の金属屋根。
【請求項6】
前記第1、第2L字形部材(12A,13)及び前記第1、第2舌片(12a,13a)は、内部に空間(14)を有するように前記屋根材(1)を曲折して折り返すことにより形成されていることを特徴とする請求項5記載の金属屋根。
【請求項7】
前記第1、第2留め具(31,32)は、断面凹状をなし、前記第1留め具(31)に設けられた前記縦ボルト(30)が前記第2留め具(32)の孔(33)を貫通して上方の突出していることを特徴とする請求項2ないし6の何れかに記載の金属屋根。
【請求項8】
前記第3留め具(40)は曲折して形成されたU形部(50)を有し、前記U形部(50)に一方の前記太陽発電モジュール(12)が保持され、前記第3、第4留め具(40,41)間に他方の前記太陽発電モジュール(12)が保持され、前記各太陽発電モジュール(12)は上下二段に配置されていることを特徴とする請求項3記載の金属屋根。
【請求項9】
前記第3、第4留め具(40,41)は、前記縦ボルト(30)で互いに重合された場合に水平方向に一対の凹部(42,43)が形成され、前記各凹部(42,43)により一対の前記太陽発電モジュール(12)が同じ水平面状に保持されていることを特徴とする請求項3記載の金属屋根。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−28940(P2013−28940A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165113(P2011−165113)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000004581)日新製鋼株式会社 (1,178)
【Fターム(参考)】