説明

電動式座椅子

【課題】この発明は利用者が容易に着座したり、起立することができるようにした電動式座椅子を提供することにある。
【解決手段】ベース1と、一体的に設けられた座フレーム部14aと背フレーム部14bを有し、ベースに上下動可能に設けられたフレーム体13と、ベースに設けられフレーム体を上下方向に駆動する上下駆動源と、フレーム体の座フレーム部に前端部を支点として後端部が上昇する方向に回動可能に設けられた座部体24と、フレーム体に設けられ座部体を前端部を支点として後端部が上昇する方向に回動駆動する起伏駆動源32と、フレーム体の背フレーム部に設けられた背部体22とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は自力で立ち上がったり、座ることが困難な利用者に好適する電動式座椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、座椅子は着座位置が低いため、足腰が弱った利用者などはその座部体に着座したり、着座した状態から立ち上がるということが非常に困難なことがある。そこで、座部体を上下駆動し、利用者がその座部体に着座したり、着座した状態から立ち上がるのを比較的容易に行なうことができるようにした電動式の座椅子が開発されている。特許文献1にはそのような電動式座椅子が示されている。
【0003】
すなわち、上記特許文献1に示された電動式の座椅子は、脚フレームを有し、この脚フレームには背フレームが上下方向に沿って設けられている。この背フレームには座部を有する座部支持フレームが上下動可能に設けられている。そして、この座部支持フレームは電動モータによって上下方向に駆動されるようになっている。
【0004】
それによって、上記座部支持フレームを所定の高さに上昇させれば、利用者は座部支持フレームに設けられた座部に座ったり、座った状態から立ち上がるなどの動作を上記座部が低い位置にある場合に比べて容易に行なうことが可能となる。
【特許文献1】特許第3436888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
座部の高さを上昇させることで、利用者はその座部に着座したり、着座した状態から立ち上がるなどの動作がし易くなるということがある。それでも、上記座部は上昇させても水平な状態にあるから、着座するときには利用者は立った状態から上記座部に臀部が当たるまで腰をおろさなければならない。また、座部に着座した状態から立ち上がるときには臀部を持ち上げながら折り曲げた膝を伸ばさなければならない。したがって、そのような動作を自力で行なうことは身体の不自由な利用者にとっては困難なことがある。
【0006】
この発明は、所定の高さに上昇させた座部体に着座したり、着座した状態から立ち上がるときに、利用者に掛かる負担を軽減することができるようにした電動式座椅子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、ベースと、
一体的に設けられた座フレーム部と背フレーム部を有し、上記ベースに上下動可能に設けられたフレーム体と、
上記ベースに設けられ上記フレーム体を上下方向に駆動する上下駆動機構と、
上記フレーム体の座フレーム部に前端部を支点として後端部が上昇する方向に回動可能に設けられた座部体と、
上記フレーム体に設けられ上記座部体を前端部を支点として後端部が上昇する方向に回動駆動する起伏駆動機構と、
上記フレーム体の背フレーム部に設けられた背部体と
を具備したことを特徴とする電動式座椅子にある。
【0008】
上記ベースには断面コ字状の一対の上下ガイド体が所定間隔で離間して上下方向に設けられ、上記フレーム体は一対のサイドフレームが連結軸によって所定間隔で連結されていて、
上記連結軸の両端部には、上記フレーム体を上記上下ガイド体に沿って上下方向にガイドする上下ガイドローラと、上下ガイドローラと軸線を直交させて上記連結軸の先端部に設けられ上記フレーム体が上記ベースの幅方向にずれ動くのを規制するずれ止め防止ローラとが設けられていることが好ましい。
【0009】
上記座部体には、この座部体が下降方向に駆動されているときに障害物が当たると、上記座部体の動きを下降方向から上昇方向に切り換える検知手段が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、座部体を上下方向に駆動することができるようにするとともに、この座部体を前端部を支点として後端部が上昇する方向に駆動することができるようにしたため、座部体を起上させることで、着座時には臀部を座部体に当て易いために着座し易く、起立時には臀部が斜め上方に押し上げられるために立ち上がり易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示す電動式座椅子はベース1を備えている。このベース1は平行に離間対向した一対の脚部材2(1つのみ図示)の一端部と他端部を一対の連結部材3によって連結して形成されている。
【0012】
脚部材2の前端にはフロントキャスタ4が設けられ、後端には逆L字状の取付け部材5の一端が固着されている。この取付け部材5の他端にはストッパ付きのリヤキャスタ6が設けられている。それによって、ベース1は走行可能になっている。一対の取付け部材5には横杆7が架設され、この横杆7の中途部にはパイプ材をコ字状に曲成した踏み台8が設けられている。
【0013】
図2と図3に示すように、ベース1の後端部に設けられた連結部材3には平行に離間した一対の第1のガイド体11が下端を固定し上端部を後方側に向かって傾斜させて立設されている。このガイド体11は図5に示すように断面形状がコ字状で、開口した一側面をベース1の幅方向内方に向けている。一対の第1のガイド体11は、幅方向外側及び後方は図示しない骨組みを介してカバー12によって覆われている。このカバー12の上部には手押しフレーム10が設けられている。
【0014】
上記一対の第1のガイド体11にはフレーム体13が上下動可能に設けられている。このフレーム体13は図4と図5に鎖線で示すように、扁平な角パイプなどをL字状に曲成した一対のサイドフレーム14を有する。一対のサイドフレーム14は座フレーム部となる水平部14aと、背フレーム部となる起立部14bを有し、水平部14aは連結パイプ15によって連結され、起立部14bは一対の連結軸16によって連結されている。
【0015】
図5に示すように、一対の連結軸16の両端部には上下ガイドローラ17が回転可能に設けられている。各連結軸16の両端部に設けられた上下ガイドローラ17は上記第1のガイド体11内に挿入され、このガイド体11を形成する3つの側壁のうち、ベース1の前後方向に位置する一対の側壁内面に沿って転動可能となっている。
【0016】
さらに、連結軸16の両端部には凹溝18が形成されている。この凹溝18には回転軸線を上記上下ガイドローラ17の回転軸線に直交させてずれ止め防止ローラ19が設けられている。このずれ止め防止ローラ19は、上記第1のガイド体11の3つの側壁のうち、板面を上記ベース1の幅方向と直交させた1つの側壁の内面に接触している。それによって、ずれ止め防止ローラ19は上記フレーム体13がベース1の幅方向にずれ動くのを制限している。
【0017】
上記サイドフレーム14の起立部14bには枠状の背支持フレーム21が下端を連結して設けられている。この背支持フレーム21には図1に示すように背部体22が設けられている。この背部体22は詳細は図示しないが、クッション材を外装地で被覆して形成されている。
【0018】
上記サイドフレーム14の水平部14aには座部体24が先端部を支軸25によって回動自在に連結して設けられている。座部体24は背部体22と同様、クッション材を外装地で被覆して形成されている。この座部体24の下面の幅方向両端部にはガイド溝26aを有する一対の第2のガイド体26(一方のみ図示)が前後方向に沿って設けられている。
【0019】
一対のガイド体26のガイド溝26aにはそれぞれ起上レバー27の先端に設けられたローラ28が転動可能に係合している。図3に示すように、上記起上レバー27の中途部は上記サイドフレーム14の中途部の屈曲部分に支軸29によって枢着されている。一対の起上レバー27の他端間には取付け軸31が架設されている。この取付け軸31には起伏駆動機構を構成する起伏用駆動源32が枢着されている。
【0020】
上記起伏用駆動源32は筒部32aを有し、この筒部32aには駆動軸33が設けられている。この駆動軸33は上記起伏用駆動源32によって上記筒部32aから突出する軸方向に駆動されるようになっている。上記駆動軸33の先端は連結片34に枢着されている。この連結片34は、図4に示すように上記一対のサイドフレーム14の起立部14bの上端部間に架設された横杆35に固着されている。
【0021】
上記起伏用駆動源32の駆動軸33が筒部32aから突出する方向に駆動されれば、図3に鎖線で示すように起上レバー27が支軸29を支点として他端部が下降する方向に回動する。それによって、起上レバー27の一端部が上昇し、その一端部に設けられたローラ28が第2のガイド体26のガイド溝26aを転動するから、座部体24が支軸25を支点として後端側が上昇する起立方向に回動するようになっている。
【0022】
上記一対のサイドフレーム14の起立部14bの中途部にはブラケット36が設けられている。各ブラケット36にはそれぞれ肘掛け体37の基端部が支軸38によって回動可能に取付けられている。上記肘掛け体37は、水平な状態から下方へは回動不能であるとともに、水平状態から上方へ回動可能となっている。
【0023】
上記ベース1の後端側に位置する連結部材3の長手方向中途部には図2に示すように、連結片41が設けられている。この連結片41には上下駆動機構を構成する上下用駆動源42が枢支されている。この上下用駆動源42はねじ軸43を回転駆動するようになっている。
【0024】
上記ねじ軸43は、上記フレーム体13の起立部14bの背面側に突出して設けられた一対のナット体44に螺合している。上記ナット体44は図4に示すように一対のサイドフレーム14の起立部14b間に上下方向に所定間隔で架設された一対の横杆45に設けられている。
【0025】
それによって、上記ねじ軸43が上記上下用駆動源42によって正逆方向のどちらかに回転駆動されれば、上記フレーム体13は上記ナット体44を介して第1のガイド体11に沿って上昇方向或いは下降方向に駆動されるようになっている。
【0026】
図6に示すように、上記座部体24の下面には検知手段を構成する検知フレーム46が支持部材47によって上下方向に移動可能に保持されている。この検知フレーム46は座部体24の下面の後側を除く三側に対応している。座部体24の下面の検知フレーム46と対応する3つの側辺部にはそれぞれテープ状の圧力によって作動する検知スイッチ48が設けられている。
【0027】
上記座部体24が下降方向に駆動されているときに、この座部体24の下面側に、たとえば利用者の下肢や物品が当たり、上記検知フレーム46が座部体24の下面に対して相対的に上昇すると、この検知フレーム46によって検知スイッチ48が作動されるようになっている。なお、検知フレーム46は図示しないばねによって下降方向に弾性的に付勢されている。
【0028】
図1に示すように、一方の肘掛け体37の先端には上下操作スイッチ51が設けられ、他方の肘掛け体37の先端には起伏操作スイッチ52が設けられている。上記上下操作スイッチ51によって上記フレーム体13を上昇方向或いは下降方向に作動させることができる。上記起伏操作スイッチ52によって座部体24を水平状態から後端側が上昇する起立方向及び起立した状態から倒伏する方向に作動させることができる。
【0029】
図7は座部体24を上下方向に駆動するための制御ブロック図である。上下操作スイッチ51を操作すると、DC電源54からの直流電圧が切換え部53を介して上下用駆動源42に供給され、この上下用駆動源42が作動する。それによって、座部体24は上昇方向或いは下降方向に駆動される。
【0030】
上下用操作スイッチ51によって座部体24を下降方向に駆動しているとき、座部体24の下面側に利用者が下肢を挟むなどして上記検知フレーム46に障害物が当たり、検知フレーム46が座部体24に対して相対的に上昇して検知スイッチ48が作動すると、そのことが検知信号として切換え部53に入力する。
【0031】
上下操作スイッチ51を操作し続けていれば、検知スイッチ48からの検知信号によって切換え部53が上下用駆動源42に出力するDC電源54からの直流電圧の向きを変換する。それによって、座部体24の駆動方向は下降方向から上昇方向に切り換わる。
【0032】
したがって、座部体24の下面側に、たとえば利用者が下肢を挟まれたような場合、座部体24の駆動方向が直ちに上昇方向に変換される。座部体24の上昇は上下操作スイッチ48から手を離してその操作を止めれば、直ちにその高さ位置で停止する。
【0033】
また、上記検知スイッチ48が座部体24の下面側の障害物を検知したときに上下操作スイッチ48から手を離してその操作を止めれば、座部体24はそのときの高さ位置で停止する。
【0034】
このような構成の電動式座椅子によれば、利用者が座部体24に着座する場合、この座部体24を所定の高さに上昇させる。ついで、起伏用駆動源32を作動させて座部体24を起上方向に駆動する。
【0035】
そして、利用者は臀部を起上した座部体24に当てたならば、この座部体24を起上した状態から倒伏方向へ回動させる。そして、座部体24が水平に倒伏すれば、利用者は上記座部体24に着座することができる。
【0036】
このようにして着座すれば、座部体24が起上しているため、利用者は臀部を下方へ大きく降したり、膝を大きく曲げるということをせずに、臀部を座部体24に当てることができる。臀部を座部体24に当てることができれば、利用者は身体が座部体24によって保持されて安定するから、その状態で座部体24を倒伏方向へ回動させることで、比較的容易に臀部を座部体24に載せることができる。
【0037】
臀部を座部体24に載せたならば、この座部体24を下降させる。それによって、座部体24を背部体22とともに図2と図3に鎖線で示す位置に下降させることができる。つまり、利用者は座椅子の座部体24に着座することができる。
【0038】
利用者が臀部を座部体24に載せた後、この座部体24を下降させているとき、たとえば利用者が下肢を座部体24の下面側に入れることがある。そのような場合、下肢が座部体24の下面に設けられた検知フレーム46に当たり、この検知フレーム46が座部体24に対して相対的に上昇する。
【0039】
検知フレーム46が上昇すると、検知スイッチ48が作動する。上下操作スイッチ51を操作し続けていれば、上下用駆動源42に供給される直流電圧の流れが逆向きになる。それによって、座部体24の駆動方向が下降方向から上昇方向に変換されるから、利用者の下肢が挟み込まれるのを防止できる。
【0040】
また、下肢が座部体24の下面に当たったときに、上下操作スイッチ51の操作を止めれば、座部体24はその位置で停止するから、それによっても、下肢が挟み込まれるのを防止できる。
【0041】
座部体24に着座した利用者が立ち上がる場合には、まず、上下操作スイッチ51を操作して座部体24を上昇させる。座部体24を上昇させることで、利用者は曲げていた膝を伸ばすことができる。
【0042】
座部体24を所定の高さまで上昇させたならば、起伏操作スイッチ52を操作して座部体24を起上方向へ回動させる。座部体24を起上させれば、利用者の臀部が斜め前方へ押されるから、この座部体24の動きによって利用者は立ち上がることができる。つまり、利用者は座部体24が上昇することで、曲げていた膝が伸ばされから臀部が斜め前方に押されるため、安定性よく立ち上がることができる。
【0043】
このように、この発明の電動式座椅子によれば、座部体24を単に上下動させるだけでなく、前端を支点として起伏方向に駆動可能な構造にしたから、利用者が着座する際や立ち上がる際、上記座部体24を起上させることで、利用者に掛かる負担を軽減することがきる。つまり、身体が不自由な利用者であっても、比較的容易に着座したり、起立することが可能となる。
【0044】
図8(a)〜(d)は、それぞれ座部体24に設けられる検知スイッチ48の変形例を示す。図8(a)〜(c)に示す座部体24はフレーム61を有し、このフレーム61の上面及び外周面は鏡部62aと周壁部62bとを有するクッション体62によって覆われている。
【0045】
図8(a)は、フレーム61の前端面と、この前端面を覆うクッション体62の周壁部62bとの間に検知スイッチ48が幅方向ほぼ全長にわたって設けられている。それによって、座部体24に着座した利用者が下肢を座部体24の下面側に折り曲げてクッション体62の周壁62bを変形させると、上記検知スイッチ48がそのことを検知して座部体24の下降方向への駆動を停止することになる。
【0046】
つまり、クッション体62の前端側の側壁62bによって座部体24の下面に利用者の下肢が入り込んだことを検知するため、クッション体24の下面に検知スイッチを設けて検知する場合に比べ、座部体24の下面に端が入り込んだことを早い時点で検知することが可能となる。
【0047】
図8(b)はフレーム61の前端面を後方に向かって傾斜させるとともに、クッション体62の周壁62bも前端面と同様に傾斜させる。そして、フレーム61の傾斜面に検知スイッチ48を設け、この検知スイッチ48にクッション体62の周壁62bを一体的接触させた。このような構成によれば、座部体24の下面側への利用者の下肢の折り曲げ角度が図8(a)の場合に比べて大きくなると、検知スイッチ48が作動する。
【0048】
図8(c)は図8(b)と同様、フレーム61の前端面を傾斜させているが、クッション体62の周壁62bは垂直にしておき、フレーム61の傾斜面との間に隙間が形成されている。検知スイッチ48はフレーム61の傾斜面に設けられ、その上端部はクッション体62の周壁62bがフレーム61の傾斜面に近付く方向に変形することで折り曲がるようになっている。
【0049】
したがって、利用者が下肢を座部体24の下面側に折り曲げるなどしてクッション体62の周壁62bが変形すると、検知スイッチ48の上端部が周壁62bとともに変形して座部体24の下面に利用者の下肢が入り込んだことを検知する。つまり、利用者の下肢が座部体24の硬いフレーム61によって押圧される前に、下肢が座部体24の下面側に入り込んだことを検知することが可能となる。
【0050】
図8(d)は図8(a)〜(c)の構造において、さらに座部体24の下面の後端部側の三側辺部に沿って検知スイッチ48を設けるとともに、前端部側のフレーム61の前面だけでなく、両側面にも検知スイッチ48を設けるようにした。
【0051】
このような構成によれば、座部体24の前端側の下面に下肢が入り込んだときだけでなく、両側下面に手を入れた場合などでも検知することができ、さらには座部体24の後端部側の下面に異物が入り込んだりした場合などにもそのことを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】この発明の一実施の形態を示す電動式座椅子の斜視図。
【図2】座部体を上下動させる上下駆動用の機構を示す座椅子の側断面図。
【図3】座部体を起伏駆動させる起伏駆動用の機構を示す座椅子の側断面図。
【図4】フレーム体の側面図。
【図5】フレーム体が上下動可能に設けられる一対の第1のガイド体の断面図。
【図6】検知手段を示す座部体の側面図。
【図7】座部体を上下駆動するための制御系のブロック図。
【図8】(a)〜(d)はそれぞれ座部体に設けられる検知スイッチの変形例を示す図。
【符号の説明】
【0053】
1…ベース、13…フレーム体、14a…水平部(座フレーム部)、14b…起立部(背フレーム部)、17…上下ガイドローラ、19…ずれ止め防止ローラ、22…背部体、24…座部体、32…起伏用駆動源、42…上下用駆動源、48…検知スイッチ(検知手段)、51…上下操作スイッチ、52…起伏操作スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
一体的に設けられた座フレーム部と背フレーム部を有し、上記ベースに上下動可能に設けられたフレーム体と、
上記ベースに設けられ上記フレーム体を上下方向に駆動する上下駆動機構と、
上記フレーム体の座フレーム部に前端部を支点として後端部が上昇する方向に回動可能に設けられた座部体と、
上記フレーム体に設けられ上記座部体を前端部を支点として後端部が上昇する方向に回動駆動する起伏駆動機構と、
上記フレーム体の背フレーム部に設けられた背部体と
を具備したことを特徴とする電動式座椅子。
【請求項2】
上記ベースには断面コ字状の一対の上下ガイド体が所定間隔で離間して上下方向に設けられ、上記フレーム体は一対のサイドフレームが連結軸によって所定間隔で連結されていて、
上記連結軸の両端部には、上記フレーム体を上記上下ガイド体に沿って上下方向にガイドする上下ガイドローラと、上下ガイドローラと軸線を直交させて上記連結軸の先端部に設けられ上記フレーム体がベースの幅方向にずれ動くのを規制するずれ止め防止ローラとが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動式座椅子。
【請求項3】
上記座部体には、この座部体が下降方向に駆動されているときに障害物が当たると、上記座部体の動きを下降方向から上昇方向に切り換える検知手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動式座椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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