説明

電子メールの添付ファイルに対するサーバを介した共同作業を開始する方法

【課題】電子メールの添付ファイルに対するサーバを介した共同作業を開始する方法を提供する。
【解決手段】サーバを介した共同作業が、電子メールによって開始される。ユーザが添付ファイルを伴う電子メールメッセージを作成した際、共同作業Webサイトが用意される。共同作業Webサイトは、メッセージの受け手による添付ドキュメントに対する共同作業を可能にする。これにより、電子メールを使用する共同作業の手軽さと、共同作業サーバの利点がともに、ユーザに利用可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドキュメント管理の分野に関し、より詳細には、サーバを介した共同作業を開始し、管理するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータシステムは、ユーザが、様々なアプリケーションを使用してドキュメントを生成し、閲覧し、変更することを可能にする。ドキュメントは、1または複数のファイル内のデータの集合である。例えば、ドキュメント内のデータは、テキスト、図形、スプレッドシート、音声、ビデオ、そのドキュメントに関するメタデータ、または2以上の任意の組合せとすることができる。
【0003】
しばしば、複数のユーザが単一のドキュメントに対して共同作業する必要性が存在する。これは、ドキュメントを電子メールメッセージの添付ファイルとして送信することによって行うことができる。ドキュメントに対する第1の共同作業者が、ドキュメントのコピーを電子メールメッセージに添付し、メッセージをその他の共同作業者に送信することによって共同作業を開始する。すると、共同作業者は、そのドキュメントを閲覧し、変更することができる。この形態の共同作業が抱える問題は、様々な共同作業者によって行われた変更を協調させることである。例えば、A、BおよびCが、Aによって電子メールを介してBおよびCに送信されたドキュメントに対して共同作業を行っている共同作業者である場合、A、B、Cの各人は、ドキュメントのコピーを有する。各々の共同作業者のドキュメントのコピーは、共同作業者によって別々に編集される。共同作業者は、ドキュメント内で矛盾する変更を行う可能性がある。共同作業に関するコメントを含む電子メールを、共同作業者間で交換することができる。また、電子メールを使用して異なるバージョンのドキュメントを送信することもできる。何らかの時点で、共同作業者によって各人の別々のコピーにおいて行われた変更が、検査され、矛盾の折り合いがつけられて、共同作業の結果を含む単一のドキュメントに生成される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
矛盾を解決する必要性は、ドキュメント共同作業のための共通サーバを使用して回避することができる。共同作業者は、サーバ上に存在するドキュメントに対するアクセス(例えば、ネットワークを介する)を有する。そのような共同作業サーバを使用することは、例えば、1度に1名の共同作業者だけがドキュメントを編集することを許すことにより、矛盾を防止することができる。ただし、共同作業サーバをセットアップすることは、難しい可能性がある。ユーザは、最低限、サーバを特定し、共同作業者に関するアクセス権を設定し、ドキュメントをサーバにアップロードしなければならない。また、共同作業サーバを管理することも、困難である。例えば、新規ユーザがドキュメントにアクセスするのを許すこと、あるいは既存の共同作業者のアクセス権を変更すること、または取り除くことは困難ではあるが、望ましい。さらに、編集を行う際、ユーザが、各人の個別のコピーを編集するのではなく、共同作業サーバを使用するように仕向けるのが難しい。
【0005】
共同作業サーバ上のドキュメントを閲覧し、変更する共同作業者は、仲間の共同作業者からのドキュメント内のコメントを閲覧することができる。例えば、Microsoft(登録商標)のWORD(登録商標)ワードプロセッシングソフトウェアにより、ユーザは、ドキュメントの余白または別個のペインに表示されるコメントデータをドキュメント内に含めることができる。ただし、共同作業者間でドキュメント内に含められるコメント以外のコメントの交換は、共同作業サーバによってサポートされない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、サーバを介した共同作業を開始し、管理する方法およびシステムを提供する。本発明は、ユーザが、同僚の共同作業者に対する電子メールを使用して、共同作業サーバ上で共同作業を開始し、管理することができるようにする。このようにすることで、添付ファイルを伴う電子メールを使用する共同作業の利点が、共同作業サーバを使用する共同作業の矛盾を防止する利点と組み合わされる。
【0007】
以上の要約、ならびに好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことでよりよく理解される。本発明を例示する目的で、図面において、本発明の例示的な実施形態を示している。ただし、本発明は、開示する特定の方法および手段に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の態様を実施することができる例示的なコンピューティング環境を示すブロック図である。
【図2】第1のコンピュータ、ネットワーク、共同作業サーバ、およびその他のコンピュータの間の関係の例を示す機能図である。
【図3】本発明の一実施形態による共同作業の開始を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(概要)
サーバを介した共同作業が、電子メールによって開始される。ユーザが添付ファイルを伴う電子メールメッセージを作成した際、共同作業Webサイトが用意される。共同作業Webサイトは、メッセージの受け手による添付ドキュメントに対する共同作業を可能にする。これにより、電子メールを使用する共同作業の手軽さと共同作業サーバの利点がともに、ユーザに利用可能となる。
【0010】
(例示的なコンピューティングデバイス)
図1および以下の説明は、本発明を実施することができる適切なコンピューティング環境の簡単な一般的説明を提供することを目的とする。ただし、上述したとおり、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、可搬コンピューティングデバイス、およびその他のコンピューティングデバイス、ならびにあらゆる種類のコンピューティングオブジェクトが、本発明に関連して使用されることが企図されていることを理解されたい。従って、以下に汎用コンピュータについて説明するが、これは、一例に過ぎず、本発明は、ネットワーク/バス相互運用性および対話を有するシンクライアントなどの他のコンピューティングデバイスを使用して実施することもできる。従って、本発明は、非常にわずかな、または最低限のクライアントリソースしか関与しないネットワーク化されホストされたサービスの環境において、例えば、クライアントデバイスが、機器内部に配置されたオブジェクトのように、ネットワーク/バスに対するインタフェースとしてだけの役割をするネットワーク化された環境において、または他のコンピューティングデバイスおよびオブジェクトとして実施することもできる。要するに、データを記憶することができる、またはデータを取り出すことができる場所であればどこでも、本発明による動作のための望ましい環境、または適切な環境である。
【0011】
必須ではないが、本発明を、デバイスまたはオブジェクトに対するサービスの開発者が使用するための、および/または本発明に従って動作するアプリケーションソフトウェア内に含まれる動作システムを介してすることが可能である。ソフトウェアは、クライアントワークステーション、サーバ、またはその他のデバイスなどの1または複数のコンピュータによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈において説明することができる。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを行う、または特定の抽象データ構造を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造等が含まれる。典型的には、プログラムモジュールの機能は、所望に応じて様々な実施形態において組み合わせること、または分散させることができる。さらに、本発明は、他のコンピュータ構成を使用して実施することも可能であることが、当分野の技術者には認められよう。本発明で使用するのに適している可能性がある他の周知のコンピューティングシステム、コンピューティング環境、および/またはコンピューティング構成は、これに限定されないが、パーソナルコンピュータ(PC)、現金自動預払機(automated teller machine)、サーバコンピュータ、ハンドヘルドデバイスまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラマブル家庭用電化製品、ネットワークPC、機器、照明、環境制御要素、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等を含む。また、本発明は、コンピュータネットワーク/バス、または他のデータ伝送媒体を介してリンクされた遠隔の処理デバイスによってタスクが行われる分散コンピューティング環境においても実施することができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、メモリ記憶デバイスを含むローカルのコンピュータ記憶媒体と遠隔のコンピュータ記憶媒体の両方の中に配置されることができ、クライアントノードは、順にサーバノードとして振舞うことができる。
【0012】
従って、図1は、本発明を実施することができる適切なコンピューティングシステム環境100の例を示している。ただし、上述したとおり、コンピューティングシステム環境100は、適切なコンピューティング環境の一例に過ぎず、本発明の使用または機能の範囲について何ら限定を示唆するものではない。また、コンピューティング環境100が、例示的な動作環境100において例示した構成要素のいずれか1つ、またはいずれかの組合せに関連する依存性または要件を有すると解釈すべきでもない。
【0013】
図1を参照すると、本発明を実施するための例示的なシステムが、コンピュータシステム110の形態で汎用コンピューティングデバイスを含んでいる。コンピュータシステム110の構成要素は、これに限定されないが、処理ユニット120、システムメモリ130、ならびにシステムメモリから処理ユニット120までを含む様々なシステム構成要素を結合するシステムバス121が含むことができる。システムバス121は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、およびローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のいずれかである。例として、限定としてではなく、そのようなアーキテクチャには、ISA(Industry Standard Architecture)バス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、エンハンストISA(Enhanced ISA)バス、VESA(Video Electronics Standards Association)ローカルバス、および(メザニン(Mezzanine)バスとしても知られる)PCI(Peripheral Component Interconnects)バスが含まれる。
【0014】
コンピュータシステム110は、典型的には、様々なコンピュータ読取り可能媒体を含む。コンピュータ読取り可能媒体は、コンピュータシステム110がアクセスすることができる任意の利用可用な媒体であることができ、揮発性の媒体と不揮発性の媒体、取外し可能な媒体と取外し不可能な媒体がともに含まれる。例として、限定としてではなく、コンピュータ読取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ読取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するために任意の方法または技術で実装された揮発性の媒体と不揮発性の媒体、取外し可能な媒体と取外し不可能な媒体が含まれる。コンピュータ記憶媒体は、これに限定されないが、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CDROM、DVD(Digital Versatile Disk)または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望の情報を記憶するのに使用することができ、コンピュータシステム110がアクセスすることができる任意の他の媒体を含む。通信媒体は、典型的には、搬送波などの変調されたデータ信号、または他のトランスポート機構でコンピュータ読取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータを実体化し、あらゆる情報配信媒体が含まれる。「変調されたデータ信号」という用語は、信号内に情報を符号化するような方法で、信号の特性の1または複数が設定または変更されている信号を意味する。例として、限定としてではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体、ならびに音響媒体、RF媒体、赤外線媒体、およびその他の無線媒体などの無線媒体を含む。また、上述した媒体のいずれかの組合せも、コンピュータ読取り可能媒体の範囲に含むべきである。
【0015】
システムメモリ130は、読取り専用メモリ(ROM)131やランダムアクセスメモリ(RAM)132などの揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリの形態でコンピュータ記憶媒体を含む。始動中などにコンピュータシステム110内部の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含む基本入力/出力システム133(BIOS)は、典型的には、ROM131の中に記憶されている。RAM132は、典型的には、処理ユニット120が即時にアクセスすることができ、および/または処理ユニット120によって現在、処理されているデータおよび/またはプログラムモジュールを含む。例として、限定としてではなく、図1は、オペレーティングシステム134、アプリケーションプログラム135、他のプログラムモジュール136、およびプログラムデータ137を示している。
【0016】
コンピュータシステム110は、その他の取外し可能な/取外し不可能な、揮発性/不揮発性のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。単に例として、図1は、取外し不可能な不揮発性の磁気媒体に対して読取りまたは書込みを行うハードディスクドライブ141、取外し可能な、不揮発性の磁気ディスク152に対して読取りまたは書込みを行う磁気ディスクドライブ151、およびCD−ROMまたは他の光媒体などの取外し可能な不揮発性の光ディスク156に対して読取りまたは書込みを行う光ディスクドライブ155を示している。例示的な動作環境において使用することができるその他の取外し可能な/取外し不可能な、揮発性/不揮発性のコンピュータ記憶媒体は、これに限定されないが、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタルバーサタイルディスク、デジタルビデオテープ、ソリッドステートRAM、ソリッドステートROM等を含む。ハードディスクドライブ141は、典型的には、インタフェース140のような取外し不可能なメモリインタフェースを介してシステムバス121に接続され、磁気ディスクドライブ151および光ディスクドライブ155は、典型的には、インタフェース150のような取外し可能なメモリインタフェースでシステムバス121に接続される。
【0017】
上述し、図1に示したドライブおよび関連するコンピュータ記憶媒体により、コンピュータ読取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、および他のデータのストレージがコンピュータシステム110に提供される。図1で、例えば、ハードディスクドライブ141は、オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム145、他のプログラムモジュール146、およびプログラムデータ147を記憶しているのが示されている。以上の構成要素は、オペレーティングシステム134、アプリケーションプログラム135、他のプログラムモジュール136、およびプログラムデータ137と同じであることも、異なることも可能であることに留意されたい。オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム145、他のプログラムモジュール146、およびプログラムデータ147に、ここでは、少なくともそれらが異なるコピーであることを示すために異なる符号を付けている。ユーザは、キーボード162、ならびにマウス、トラックボール、またはタッチパッドと一般に呼ばれるポインティングデバイス161などの入力デバイスを介して、コマンドおよび情報をコンピュータシステム110に入力することができる。その他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライトディッシュ、スキャナ等を含むことができる。以上の入力デバイス、およびその他の入力デバイスは、しばしば、システムバスに結合されたユーザ入力インタフェース160を介して処理ユニット120に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)などの他のインタフェースおよびバス構造で接続してもよい。また、ノースブリッジ(Northbridge)などのグラフィックスインタフェース182も、システムバス121に接続することができる。ノースブリッジは、CPU、つまりホスト処理ユニット120と通信するチップセットであり、アクセラレーテッドグラフィックスポートAGP(accelerated graphics port)通信を担当する。1または複数のグラフィックス処理ユニット(GPU)184が、グラフィックスインタフェース182と通信することができる。これに関して、GPU184は、一般に、レジスタストレージなどのチップに実装されたメモリストレージを含み、GPU184は、ビデオメモリ186と通信する。ただし、GPU184は、コプロセッサの一例に過ぎず、従って、様々なコプロセッサデバイスを、コンピュータシステム110の内部に含めることができる。また、モニタ191または他の表示デバイスは、ビデオインタフェース190などのインタフェースを介してシステムバス121に接続され、ビデオインタフェース190は、ビデオメモリ186と通信することができる。モニタ191に加えて、コンピュータシステムは、出力周辺インタフェース195を介して接続することができるスピーカ197やプリンタ196などの他の周辺出力デバイスも含むことができる。
【0018】
コンピュータシステム110は、遠隔コンピュータ180のような1または複数の遠隔コンピュータに対する論理接続を使用するネットワーク化された環境または分散環境において動作することが可能である。遠隔コンピュータ180は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードであることが可能であり、典型的には、コンピュータシステム110に関連して上述した要素の多く、またはすべてを含むが、メモリ記憶デバイス181だけを図1に示している。図1に描いた論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)171およびワイドエリアネットワーク(WAN)173を含むが、その他のネットワークを含むことができる。そのようなネットワーキング環境は、自宅、オフィス、企業全体のコンピュータ網、イントラネット、およびインターネットで一般的である。
【0019】
LANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータシステム110は、ネットワークインタフェースまたはネットワークアダプタ170を介してLAN171に接続される。WANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータシステム110は、典型的には、インターネットなどのWAN173を介して通信を確立するためのモデム172、またはその他の手段を含む。内部にあることも、外部にあることも可能なモデム172を、ユーザ入力インタフェース160、またはその他の適切な機構を介してシステムバス121に接続することができる。ネットワーク化された環境では、コンピュータシステム110に関連して描いたプログラムモジュール、またはプログラムモジュールの部分を、遠隔のメモリ記憶デバイスの中に記憶することが可能である。例として、限定としてではなく、図1は、遠隔のアプリケーションプログラム185が、メモリデバイス181上に常駐しているのを示している。図示したネットワーク接続は、例示的であり、コンピュータ間で通信リンクを確立する他の手段も使用できることが認められよう。
【0020】
パーソナルコンピューティング集合とインターネットに鑑みて、様々な分散コンピューティングフレームワークが開発されており、開発されつづけている。個人ユーザにも企業ユーザにも同じく、アプリケーションおよびコンピューティングデバイスのためのシームレスに相互運用可能なWeb対応のインタフェースが提供されており、コンピューティング活動をますますWebブラウザまたはネットワークに指向している。
【0021】
例えば、MICROSOFT(登録商標)の.NETプラットフォームは、サーバ、Webベースのストレージなどのビルディングブロックサービス、およびダウンロード可能なデバイスソフトウェアを含む。本明細書では、例示的な実施形態をコンピューティングデバイス上に常駐するソフトウェアに関連して説明するが、本発明の1または複数の部分を、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、あるいはコプロセッサ、表示デバイス、および要求側オブジェクトのいずれかの間の「仲介役(middle man)」オブジェクトを介して実装し、本発明による動作を、.NETの言語およびサービスのすべてによって実行し、.NETの言語およびサービスのすべてでサポートし、または.NETの言語およびサービスのすべてを介してアクセスすることもでき、他の分散コンピューティングフレームワークにおいて実装することが可能である。
【0022】
(サーバを介した共同作業を開始すること)
図2に示すとおり、本発明の一実施形態によれば、共同作業を開始するため、開始する共同作業者が、第1のコンピュータ200および電子メッセージ交換ソフトウェア210を使用して、電子メッセージを作成する。電子メッセージ交換ソフトウェア210は、例えば、本発明における使用に合わせて変更された電子メールクライアントアプリケーションである。ユーザによって作成された電子メッセージは、1または複数の受け手アドレスの配信リストを含む。これらの受け手アドレスは、その他の共同作業者のアドレスである。開始する共同作業者は、共同作業が行われるドキュメントまたはドキュメント群を電子メッセージの1または複数の添付ファイルとして含める。ドキュメントは、いずれかのアプリケーションで使用可能ないずれかのファイル形式を有するいずれかの種類のコンピュータデータファイルとすることができる。
【0023】
一実施形態では、電子メッセージ交換ソフトウェア210は、ユーザが、いくつかの利用可能な共同作業サーバから使用されるべき共同作業サーバを選択するように要求するダイアログボックスを提供する。表示される利用可能な共同作業サーバは、開始する共同作業者が、そのサーバを介してWebサイトを提供することができるサーバ、および1または複数の受け手アドレスからの情報を使用して、その他の共同作業者がアクセスすることができるサーバに限られる。このリストからユーザによって選択された共同作業サーバは、そのサーバを介して共同作業が達せられる共同作業サーバ220である。
【0024】
開始する共同作業者が1つの共同作業サーバしか利用できない場合、一実施形態では、1つの共同作業サーバの識別だけを含むリストがユーザに表示される。別の実施形態では、共同作業サーバ220は、ダイアログボックスを表示することなく選択される。一実施形態では、ダイアログボックスは、ユーザが、選択する共同作業サーバを入力し、ユーザが利用可能な共同作業サーバ群をブラウズすることを可能にする領域も含む。一実施形態における共同作業サーバリストは、最も最近使用された共同作業サーバ、または最後の訪問先の共同作業サーバを含む。
【0025】
他の実施形態では、電子メッセージ交換ソフトウェア210によってダイアログボックスはまったく表示されず、使用される共同作業サーバ220は、あらかじめ選択されたサーバである。他の実施形態では、可能な共同作業サーバのリストは、受け手アドレスを考慮に入れない。
【0026】
添付ドキュメントおよび配信リストに加え、オプションとして、ユーザは、他の情報も電子メッセージの中に含めることができる。例えば、ユーザは、添付メッセージ、共同作業目的を説明することができ、あるいは電子メッセージ交換ソフトウェア210によって受け入れられるあらゆる他のメッセージを含めることができる。
【0027】
開始する共同作業者が、電子メッセージが送信される準備ができたことを電子メッセージ交換ソフトウェア210に示すと、開始する共同作業者が選択された共同作業サーバ220(あるいは、他の実施形態では、あらかじめ指定された共同作業サーバ、または利用できる唯一の共同作業サーバであるサーバ)を使用して、共同作業Webサイトが用意される。一実施形態では、これは、ネットワーク230を介する通信を利用して行われる。
【0028】
共同作業Webサイトが用意されると、配信リストにリストされた受け手が、共同作業サーバ220に関するアクセス制御リスト(ACL)240に加えられて、その受け手に共同作業Webサイトへのアクセスが与えられる。一実施形態では、配信リスト内のアドレスは、検証されるか、または異なる資格証明に変換されて共同作業サーバに関するACLに追加される。これは、使用される共同作業サーバに依存する。一実施形態では、配信リスト内のアドレスは、HTTP SOAPを使用して追加される。HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)は、ネットワークを介して通信するためのプロトコルである。SOAP(Simple Object Access Protocol)は、メッセージに何が含められるかを記述するためのフレームワーク、データを表現するための1組の符号化規則、および遠隔手続きの呼出しと応答を表現するための規約を提供するHTTPと組合せで使用されることが可能なプロトコルである。HTTP SOAP要求を使用して、共同作業Webサイトを生成し、配信リスト内のアドレスをACLに追加するように共同作業サーバ220に求めることができる。
【0029】
電子メッセージの添付ファイルまたは添付ファイル群は、共同作業サーバ220のドキュメントコレクション250に追加される。共同作業サーバ220が、共同作業者がメッセージを送信することによって討論に参加することができるようにする討論機能を含む場合、一実施形態では、電子メッセージの本文が、共同作業サーバ220の討論コレクション260に追加される。代替の実施形態では、共同作業における共同作業者が使用するために、タスクリストまたはカレンダが共同作業サーバ220上に保持される。ACL240にリストされた受け手には、共同作業Webサイトを介して共同作業サーバ220のドキュメントコレクション250内のドキュメント(および存在する場合、討論コレクション260内の関連する討論メッセージ)へのアクセスが与えられる。これらのユーザは、例えば、インターネット、またはその他のコンピュータ網を介して共同作業Webサイトに接続された他の共同作業者コンピュータ270を介して、共同作業Webサイトにアクセスすることができる。
【0030】
共同作業サーバ220を構成し、ポピュレート(populate)することに加えて、電子メッセージ交換ソフトウェア210は、配信のための電子メッセージサーバに電子メッセージを送信する。電子メッセージは、一実施形態では、共同作業Webサイトに対するハイパーリンク、およびオプションとして、説明テキストを含むように変更される。
【0031】
図3に示すとおり、本発明の方法は、ステップ300で開始し、受け手情報、および1または複数の添付ドキュメントが受け入れられる。ステップ310で、1または複数の添付ドキュメントに対して受け手の間で共同作業を開始するように共同作業サーバに要求が送信される。ステップ320で、そのメッセージが、受け手に送信される。
【0032】
使用される電子メッセージは、様々な電子メッセージのいずれかであることが可能である。例えば、電子メールメッセージ、会議要求、または他の電子メッセージを使用して共有を開始することができる。
【0033】
一実施形態では、共同作業サーバに関する許可も、電子メッセージ交換を使用することによって設定することができる。例えば、電子メールの「To:」ヘッダにリストされたユーザが、共同作業サイトにおいて添付ドキュメントに関する受取り特権、読取り特権、および書込み特権を有することがでは、他方、「Cc:」(カーボンコピー)にリストされたユーザは、読取り特権だけを有することができる。「Bcc:」(ブラインドカーボンコピー)にリストされたユーザは、いずれの特権も受けることができない。一実施形態では、各ユーザの特権レベルは、ツールチップ、または他の選択手段を介して開始の共同作業者が調整することができる。
【0034】
電子メッセージ交換ソフトウェアは、共同作業の入口の役割をする。一実施形態によれば、この共同作業の入口から、ユーザは2つのオプションを有する。第1に、ユーザは、共同作業サイトを生成することなしに、添付ファイルを有する電子メッセージを送信することができる。第2に、ユーザは、共同作業が開始されることを要求することができる。これにより、新たな共同作業サイトの生成が行われるようになり、添付ファイルがそのサイトにコピーされる。さらに、電子メールが、共同作業者に送信される。電子メールに添付されるのは、共同作業サイトで入力された添付ファイルである。
【0035】
一部の添付ファイルに関して、添付ファイルを開く、または別の形で使用するのに使用されるアプリケーションは、添付ファイルが共同作業ドキュメントであることをアプリケーションが特定することを可能にする拡張リンク機能を有することが分かっている。そのような添付ファイル(「適格な(qualifying)添付ファイル」)の場合、リンクを挿入することができる。添付ファイルがアプリケーションによって開かれた際、リンクは、ドキュメントが共同作業の対象であることを示して、ローカルマシン上の更新を共同作業サイトに入力することができるようにし、ローカルマシン上の読取りまたは編集のためにドキュメントが開かれた際、共同作業サイト上のバージョンを調べて、より新しいバージョンが存在するかどうかの判定が行われるようにする。
【0036】
例えば、第1のユーザが、プレゼンテーションソフトウェアを使用してプレゼンテーションドキュメントを準備しており、第2のユーザおよび第3のユーザと共同作業を行うことを要望している場合、第1のユーザは、第2のユーザおよび第3のユーザを宛先とする電子メールメッセージを作成する。そのメッセージの中で、第1のユーザは、ドキュメントに関して助力を要求するメッセージを書き込む。第1のユーザは、電子メールにドキュメントを添付ファイルとして添付する。ユーザインタフェースペインにより、第1のユーザは、共同作業、および共同作業サーバを選択することができる。次に、第1のユーザは、その電子メールを送信する。共同作業サイトが用意され、共同作業サーバに関する情報が電子メールメッセージに挿入され、第2のユーザおよび第3のユーザによって使用されるプレゼンテーションソフトウェアを許可するリンクが電子メール添付ファイルに挿入される。例えば、第2のユーザがプレゼンテーションドキュメントを編集した場合、共同作業サイト上のバージョンが更新される。次に、第3のユーザがそのプレゼンテーションドキュメントを開いた場合、プレゼンテーションソフトウェアは、共同作業サイト上のバージョンを調べ、サーバ上に新しいバージョンがあると判定し、第3のユーザが編集するためにそのバージョンを開く。次に、第1のユーザは、2つの異なるドキュメントからの編集を見て、同期させることを必要とすることなく、第2のユーザの編集と第3のユーザの編集を一度に見ることができる。また、ドキュメントに関する討論も、共同作業サイト上で行うことができる。
【0037】
共同作業者を追加するため、別の受け手に電子メッセージが転送される。一実施形態では、開始する共同作業者だけが、このやり方で共同作業者を追加することができる。別の実施形態では、開始する共同作業者は、追加の共同作業者を加える権利をその他の共同作業者のだれかに、または全員に付与することができる。一実施形態では、共用ドキュメントを転送することにより、新規の共同作業者が現行の共同作業サイトに追加される。これにより、新規の共同作業サイトにおいて第2の共用コピーが生成されることがない。この実施形態では、2つの異なるグループで同一のドキュメントを共用することにより、開始する共同作業者が、ドキュメントの2つのコピーを処理することが必要とされる。別の実施形態では、共用ドキュメントが転送された際に、第2の共同作業が開始される。別の実施形態では、共用ドキュメントを電子メールで転送するユーザに、新規の共同作業を開始するか、または既存の共同作業に新規の共同作業者を招き入れるかの選択が与えられる。
【0038】
(結論)
上述したとおり、本発明の例示的な実施形態を様々なコンピューティングデバイスおよびネットワークアーキテクチャに関連して説明してきたが、基礎にある概念は、サーバを介した共同作業の開始を実施することが望ましい任意のコンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステムに適用することができる。従って、本発明のシステムおよび方法は、様々なアプリケーションおよびデバイスに適用することができる。本明細書で、様々な選択を代表するものとして例示的なプログラミング言語、名前、および例を選択しているが、これらの言語、名前、および例は、限定することを意図するものではない。本発明によって実現されるのと同一の、同様の、または等価のシステムおよび方法を実現するオブジェクトコードを提供する多数のやり方が存在することが、当分野の技術者には認められよう。
【0039】
本明細書で説明した様々な技術は、ハードウェアまたはソフトウェアに関連して実装することが可能であり、あるいは適切な場合、ハードウェアとソフトウェアの組合せで実装することができる。従って、本発明の方法および装置、またはその方法および装置のいくつかの態様は、コンピュータなどのマシンにロードされ、実行された際に、そのマシンが本発明を実施するための装置になるフロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、または任意の他のマシン読取り可能記憶媒体などの実体のある媒体で実現されたプログラムコード(すなわち、命令)の形態を取ることが可能である。プログラマブルコンピュータ上のプログラムコード実行の場合には、コンピューティングデバイスは、一般に、プロセッサ、そのプロセッサによって読取り可能な記憶媒体(揮発性メモリと不揮発性メモリ、および/または揮発性の記憶素子と不揮発性の記憶素子を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、および少なくとも1つの出力デバイスを含む。例えば、データ処理API等の使用を介して本発明の信号処理サービスを利用することが可能な1または複数のプログラムが、好ましくは、高レベルの手続き言語、または高レベルのオブジェクト指向プログラミング言語で実装されてコンピュータと通信する。ただし、プログラムは、所望される場合、アセンブリ言語または機械語で実装することも可能である。いずれにしても、言語は、コンパイルされる言語または解釈される言語であることが可能であり、ハードウェア実施形態と組み合わせることができる。
【0040】
また、本発明の方法および装置は、電気配線またはケーブル配線を介する、光ファイバを介する、または任意の他の形態の伝送を介するなどの何らかの媒体を介して伝送されるプログラムコードの形態で実現された通信を介して実施されることもでき、プログラムコードが、EPROM、ゲートアレイ、PLD(Programmable Logic Device)、クライアントコンピュータ、ビデオレコーダなどのマシンによって受信され、ロードされて、実行された際、上述の例示的な実施形態で説明した信号処理機能を有する受信側マシンが、本発明を実行するための装置になる。汎用プロセッサ上で実装される場合、プログラムコードは、プロセッサと合体して本発明の機能を起動するように動作する独特の装置を提供する。さらに、本発明に関連して使用されるあらゆる記憶技術は、常に、ハードウェアとソフトウェアの組合せであることが可能である。
【0041】
本発明を様々な図の好ましい実施形態に関連して説明してきたが、本発明を逸脱することなく、本発明と同じ機能を行うために他の同様な実施形態を使用すること、または説明した実施形態に変更または追加を行うことが可能であることを理解されたい。さらに、特に無線ネットワーク化されたデバイスの数が急増している中で、ハンドヘルドデバイスオペレーティングシステム、およびその他のアプリケーション特有のオペレーティングシステムを含む様々なコンピュータプラットフォームが企図されていることを強調しておかなければならない。従って、本発明は、いずれの単一の実施形態にも限定されるべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に従った範囲において解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0042】
200、270 コンピュータ
210 電子メッセージ交換ソフトウェア
220 共同作業サーバ
230 ネットワーク
240 アクセス制御リスト
250 ドキュメントコレクション
260 討論コレクション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクライアントコンピュータがドキュメントに対する共同作業を開始することを可能にするための方法であって、
共同作業サーバが、前記第1のクライアントコンピュータから、1または複数の受け手の第2のクライアントコンピュータを特定する受け手データと1または複数の添付ドキュメントとを含むメッセージを電子配信のために受信すること、
前記第1のクライアントコンピュータが前記共同作業サーバに要求を送信して、前記第2のクライアントコンピュータを含む共同作業者コンピュータによる前記1または複数の添付ドキュメントに対する共同作業を開始すること、
共同作業を開始する前記共同作業サーバに関する情報を前記メッセージに挿入すること、
前記共同作業サーバが前記メッセージを前記第2のクライアントコンピュータに送信すること、および、
各前記共同作業者コンピュータに関して、前記共同作業の特権レベルが、前記メッセージのヘッダ内に前記共同作業者コンピュータが含まれることによって定義されること
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記共同作業者コンピュータは、前記第1のクライアントコンピュータをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記共同作業サーバの識別を含む指示を前記第1のクライアントコンピュータから受け入れることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記共同作業サーバの識別を含む指示を前記第1のクライアントコンピュータから受け入れることは、利用可能な共同作業サーバ群のリストからの前記共同作業サーバの選択を受け入れることを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記利用可能な共同作業サーバ群のリストは、前記第2のクライアントコンピュータがアクセス可能な共同作業サーバ群を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記利用可能な共同作業サーバ群のリストは、共同作業を確立するために前記第1のクライアントコンピュータが最後に使用した共同作業サーバ群を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記利用可能な共同作業サーバ群のリストは、共同作業を確立するために前記第1のクライアントコンピュータが使用可能な共同作業サーバ群を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記利用可能な共同作業サーバ群のリストは、共同作業のために前記第1のクライアントコンピュータが最後に使用した共同作業サーバ群を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記共同作業サーバの識別を含む指示を前記第1のクライアントコンピュータから受け入れることは、前記第1のクライアントコンピュータによって指定された共同作業サーバを指定するクライアント指定を受け入れることを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項10】
電子配信のための前記メッセージは、メッセージデータをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記共同作業サーバに関する前記情報は、共同作業Webサイトに対するハイパーリンクを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記共同作業者コンピュータに関する前記第2のクライアントコンピュータのデータは、共同作業Webサイトアクセス制御リストに追加されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記共同作業サーバは、前記共同作業者コンピュータによる共同作業を管理する共同作業Webサイトを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記共同作業Webサイトは、前記共同作業者コンピュータを使用するユーザの間で討論を継続させるための討論機能、又は前記共同作業に関するタスクリストを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
電子配信のための前記メッセージは、電子メールメッセージであり、前記メッセージを送信することは、配信のために電子メールサーバに前記メッセージを送信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
電子配信のための前記メッセージは、スケジュール設定要求であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
電子配信のための前記メッセージは、タスクであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のクライアントコンピュータは、前記共同作業に関する共同作業者コンピュータの特権を調整することができることを
特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のクライアントコンピュータに前記メッセージを送信することは、前記共同作業に関するメタデータを含めるように前記1または複数の添付ドキュメントの少なくとも1つを変更することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項20】
宛先ヘッダ内にリストされた各前記共同作業者コンピュータに関して、前記共同作業に関する読取り特権および書込み特権が、各前記共同作業者コンピュータに付与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
ccヘッダ内にリストされた各前記共同作業者コンピュータに関して、前記共同作業に関する読取り専用特権が、各前記共同作業者コンピュータに付与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項22】
bccヘッダ内にリストされた各前記共同作業者コンピュータに関して、前記共同作業に関するいかなる特権も、各前記共同作業者に付与されないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記共同作業に追加される新しい共同作業コンピュータは、前記メッセージが転送されたことにより共同作業に関する特権を付与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項24】
第1のクライアントコンピュータがドキュメントに対する共同作業を開始することを可能にするためのシステムであって、
前記第1のクライアントコンピュータから、1または複数の受け手の第2のクライアントコンピュータを特定する受け手データと1または複数の添付ドキュメントとを含むメッセージを電子配信のために受信する共同作業サーバを指定するための電子メッセージ交換アプリケーションと、
前記第1のクライアントコンピュータが前記共同作業サーバに要求を送信して、前記受け手データによって特定される共同作業者コンピュータに共同作業の特権を付与することによって、前記1または複数の添付ドキュメントに対する共同作業を開始する共同作業要求モジュールと、
共同作業を開始する前記共同作業サーバに関する情報を前記メッセージに挿入し、前記メッセージを前記第2のクライアントコンピュータに送信する電子メッセージサーバと
を備え、各前記共同作業者コンピュータに関して、前記共同作業の特権レベルが、前記メッセージのヘッダ内に前記共同作業者コンピュータが含まれることによって定義されることを特徴とするシステム。
【請求項25】
前記共同作業者コンピュータは、前記第1のクライアントコンピュータをさらに含むことを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
電子配信のための前記メッセージは、メッセージデータをさらに含むことを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記メッセージは、共同作業Webサイトに対するハイパーリンクを含むことを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項28】
前記共同作業サーバは、前記共同作業者コンピュータによる共同作業を管理する共同作業Webサイトを含むことを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項29】
前記電子メッセージ交換アプリケーションは、電子メールアプリケーションであることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項30】
前記電子メッセージ交換アプリケーションは、スケジュール設定アプリケーションであることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項31】
前記第2のクライアントコンピュータに送信される前記メッセージは、前記共同作業に関するメタデータを含む前記1または複数の添付ドキュメントの少なくとも1つの変更されたバージョンを含むことを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項32】
前記電子メッセージ交換アプリケーションは、前記電子メッセージを新規の共同作業者コンピュータに転送するための転送モジュールをさらに含み、前記共同作業要求モジュールは、前記共同作業サーバに要求を送信して、前記共同作業に前記新規の共同作業者コンピュータを追加する新規共同作業者モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項33】
共同作業を開始するための方法であって、
第1のクライアントコンピュータが1または複数の受け手の第2のクライアントコンピュータを特定する受け手データと1または複数の添付ドキュメントとを含むメッセージを電子配信のために生成すること、
前記第1のクライアントコンピュータが前記1または複数の添付ドキュメントに対する共同作業を開始するために共同作業サーバを始動すること、
共同作業を開始する前記共同作業サーバに関する情報を前記メッセージに挿入すること、
前記共同作業サーバが前記メッセージを前記クライアントコンピュータに送信すること、および、
各前記共同作業者コンピュータに関して、前記共同作業の特権レベルが、前記メッセージのヘッダ内に前記共同作業者コンピュータが含まれることによって定義されること
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項34】
前記共同作業は、共同作業者コンピュータによる共同作業を管理する共同作業Webサイトを含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記共同作業Webサイトは、前記共同作業者コンピュータを使用するユーザの間で討論を継続させるための討論機能、又は前記共同作業に関するタスクリストを含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記メッセージを前記クライアントコンピュータに送信することは、前記共同作業に関するメタデータを含めるように前記1または複数の添付ドキュメントの少なくとも1つを変更することを含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記メッセージは、送り手データを含み、前記始動することは、前記送り手データによって特定された送り手コンピュータに共同作業の特権を付与することを含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−157258(P2010−157258A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31698(P2010−31698)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【分割の表示】特願2004−55389(P2004−55389)の分割
【原出願日】平成16年2月27日(2004.2.27)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】