説明

電子機器及び確認画面表示プログラム

【課題】アラーム時刻の設定の誤りを軽減させることが可能な電子機器及び確認画面表示プログラムを提供する。
【解決手段】携帯電話が画像を表示するLCD170と、所定時刻を入力する入力部401と、所定時刻において報知を行う報知部406と、入力部401において入力された所定時刻が、午前の時刻であるか否かを判断する判断部402と、現在の時刻が、所定時刻以前か否かを判断する時刻判断部403と、判断部402の判断により、入力部401において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、時刻判断部403の判断により、現在の時刻が、所定時刻以前でないと判断された場合は、報知が明日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、前記表示部に表示させる確認部404とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アラーム機能を備えた電子機器及びこのような電子機器に適用される確認画面表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの電子機器においては、所定時刻をユーザが設定し、この所定時刻にアラーム音などを発音させるアラーム機能が背景技術として知られている。たとえば、この種の背景技術として特許文献1においては、携帯電話の日時表示及びアラーム日時の設定に必要な時差修正を行う背景技術が開示されている。
【0003】
このような、アラーム機能は、ユーザが目覚まし機能として利用している場合も多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−94618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のアラーム機能を有する電子機器においては、その設定時刻が、24時間単位で入力される場合がある。この24時間単位でアラーム時刻を設定する場合、ユーザが本来は12時以降の午後の時間を設定したいにもかかわらず、誤って12時間単位での午前の時間、つまり12時間ずれた時間を設定してしまう場合があるという問題点がある。
【0006】
たとえば、ユーザが本来は、15時にアラーム時刻の設定を希望しているにも関わらず、ユーザが誤まって、12時間単位で3時にアラーム時刻を設定するという場合がある。この場合、ユーザの希望するアラーム時刻の15時よりも12時間ずれた時刻の3時でアラーム機能が設定されてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、アラーム時刻の設定の誤りを軽減させることが可能な電子機器及び確認画面表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の第1の局面は、画像を表示する表示部と、所定時刻を入力する入力部と、前記所定時刻において報知を行う報知部と、前記入力部において入力された前記所定時刻が、午前の時刻であるか否かを判断する判断部と、現在の時刻が、前記所定時刻以前か否かを判断する時刻判断部と、前記判断部の判断により、前記入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、前記時刻判断部の判断により、前記現在の時刻が、前記所定時刻以前でないと判断された場合は、前記報知が明日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、前記表示部に表示させる確認部と、を備える。
【0009】
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、前記確認部は、前記判断部の判断により、前記入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、前記時刻判断部の判断により、前記現在の時刻が、前記所定時刻以前であると判断された場合は、前記報知が本日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、前記表示部に表示させる。
【0010】
本発明の第3の局面は、本発明の第1の局面又は第2の局面において、前記確認部は、前記確認画面において、前記午前の時刻における報知である旨を強調して表示する。
【0011】
本発明の第4の局面は、本発明の第3の局面において、前記強調する表示は、前記午前の時刻における報知である旨の部分の、下線表示、点滅表示、文字色の変更表示、背景色の変更表示、枠で囲う表示若しくは線の太さ変更表示又はこれらの任意の組み合わせである。
【0012】
本発明の第5の局面は、本発明の第1から4のいずれか1項の局面において、前記報知が、発音動作、画像表示動作、発光動作、及び、振動動作のうちの少なくともいずれか1つを含む報知である。
【0013】
本発明の第6の局面は、コンピュータを、所定時刻を入力する入力部、前記所定時刻において報知を行う報知部、前記入力部において入力された前記所定時刻が、午前の時刻であるか否かを判断する判断部、現在の時刻が、前記所定時刻以前か否かを判断する時刻判断部、前記判断部の判断により、前記入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、前記時刻判断部の判断により、前記現在の時刻が、前記所定時刻以前でないと判断された場合は、前記報知が明日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を表示部に表示させる確認部、として機能させる。
【0014】
よって、上記第1の局面及び第6の局面によれば、入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、時刻判断部の判断により、現在の時刻が、所定時刻以前でないと判断された場合は、報知が明日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、表示部に表示させるため、ユーザが報知時刻を正確に確認することができ、アラーム時刻の設定の誤りを軽減させることが可能となる。
【0015】
また、上記第2の局面によれば、第1の局面に加えて、現在の時刻が、所定時刻以前であると判断された場合は、報知が本日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、表示部に表示させるため、ユーザが報知時刻を正確に確認することができ、アラーム時刻の設定の誤りを軽減させることが可能となる。
【0016】
また、上記第3の局面によれば、第1の局面又は第2の局面に加えて、午前の時刻における報知である旨が強調して表示されるため、ユーザが報知時刻として午前でよいか否かを確認することができ、アラーム時刻の設定の誤りを軽減させることができる。
【0017】
また、上記第4の局面によれば、第3の局面に加えて、強調する表示を午前の時刻における報知である旨の部分の、下線表示、点滅表示、文字色の変更表示、背景色の変更表示、枠で囲う表示若しくは線の太さ変更表示又はこれらの任意の組み合わせとすることができ、多様な方法で強調表示を行うことができる。
【0018】
上記第5の局面によれば、第1の局面から第4の局面のいずれか1の局面に加えて、報知が、発音動作、画像表示動作、発光動作、及び、振動動作のうちの少なくともいずれか1つを含む報知であるため、多様な方法で、報知を行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、アラーム時刻の設定の誤りを軽減させることが可能な電子機器及び確認画面表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の外観斜視図である。
【図2】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の外観斜視図である。
【図3】図1に示される携帯電話の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示されるROM110の内部構成を示す概念図である。
【図5】図3に示される制御部140の機能ブロック図である。
【図6】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話のアラーム設定動作のフローチャートである。
【図7】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の表示画面の概略図である。
【図8】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の表示画面の概略図である。
【図9】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の表示画面の概略図である。
【図10】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の表示画面の概略図である。
【図11】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の変形例の表示画面の概略図である。
【図12】本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の変形例の表示画面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る電子機器の一実施形態として、携帯電話に適用した例を図面を参照して説明する。なお、以下の本発明に係る電子機器の一実施形態の説明は、本発明に係る確認画面表示プログラムの一実施形態の説明も兼ねる。
【0022】
図1及び図2は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の外観斜視図である。図1は、携帯電話がオープン状態である場合を示し、図2は、携帯電話がクローズ状態である場合を示す。
【0023】
図1に示される携帯電話は、いわゆる折り畳み型の携帯電話である。この携帯電話は、LCD(liquid crystal display)側筐体10と、操作部側筐体20とがヒンジ機構30により互いに開閉可能な構造となっている。
【0024】
LCD側筐体10には、画像や文字などを表示するLCD170が設けられている。また、操作部側筐体20には、入力キー150が設けられている。この入力キー150は、主に数字や文字などを入力するためのテンキー150aと、カーソル移動や方向指示などに使用する方向キー150bとを備える。
【0025】
次に、図3を参照して、図1に示される携帯電話の内部構成について説明する。図3は、図1に示される携帯電話の内部構成を示すブロック図である。
【0026】
図1に示されるように、本実施形態の携帯電話は、アンテナ100と、ROM110と、リアルタイムクロック(以下、RTCとも記載する。)120と、無線回路130と、制御部140と、入力キー150と、LCDドライバ160と、LCD170と、振動モータ180と、フラッシュメモリ190と、RAM200と、マイク210と、レシーバ220と、スピーカ230とを備える。
【0027】
アンテナ100は、所定周波数により搬送された電波を受信して信号として無線回路130に出力すると共に、無線回路130から出力された信号を所定周波数の電波として出力する。
【0028】
ROM110は、CPU140aにより実行されるプログラムや、このプログラムで利用されるデータを記憶する。なお、ROM110に記憶されているプログラムは、CPU140aなどと協働することにより、本発明に係る確認画面表示プログラムの一実施形態となる。
【0029】
RTC120は、実時刻情報を制御部140に出力する。
【0030】
無線回路130は、アンテナ100が受信した信号を所定の信号に変換すると共に、制御部140から出力された信号を変換してアンテナ100に出力する。
【0031】
制御部140は、携帯電話全体の動作を制御する。この制御部140は例えばCPU140aなどを有して構成される。この制御部140のCPU140aは、ROM110に記憶されたプログラムなどと協働して、各種ハードウェアを制御する。
【0032】
入力キー150は、テンキー、電源キー、方向キーなどから構成され、ユーザの入力に基づいて入力信号を制御部140に出力する。
【0033】
LCDドライバ160は、制御部140の制御に基づいてLCD170の表示を制御する。
【0034】
LCD170は、LCDドライバ160の制御に基づいて、画像、映像、文字などを表示する。たとえば、制御部140は、着信やアラーム日時到来などのイベントがあると、ユーザに報知するためLCD170に所定の画像などを表示する。
【0035】
振動モータ180は、制御部140の制御に基づいて、回転動作を行う。振動モータ180は、回転動作により携帯電話に振動を付与する。制御部140は、着信やアラーム日時到来などのイベントがあると、ユーザに報知するため振動モータ180を回転させ、携帯電話に振動を付与する。
【0036】
フラッシュメモリ190は、各種情報を記憶する。この情報として、例えば、携帯電話のユーザに関連する情報などがある。このユーザに関連する情報とは、たとえば、アドレス帳、スケジュール帳などが挙げられる。また、フラッシュメモリ190は、画像データ、映像データ、音楽データなどの各種情報を記憶する。
【0037】
RAM200は、CPU140aが作業する際に、データを展開するためのバッファ領域として利用される。
【0038】
マイク210は、携帯電話の外部の音を集め、その集めた音に基づいて、制御部140に信号を出力する。マイク210は、携帯電話のユーザが通話の際の会話の音声を集める。
【0039】
レシーバ220は、制御部140の制御に基づいて音を出力する。レシーバ220が出力する音は、たとえば、通話中のユーザ同士の会話などである。
【0040】
スピーカ230は、制御部140から出力された信号に基づいて音を発する。この音としては、たとえば報知音や音楽などがある。たとえば、制御部140は、着信やアラーム日時到来などのイベントがあると、ユーザに報知するためスピーカ230から発音させる。
【0041】
次に、図4を参照して、図3に示されるROM110の内部構成について説明する。図4は、図3に示されるROM110の内部構成を示す概念図である。
【0042】
図4に示されるように、ROM110は、CPU140aと協働して各種処理を行うプログラムを記憶するプログラム領域300と、各種処理において利用されるデータが記憶されるデータ領域310とから構成される。
【0043】
プログラム領域300は、画像表示処理を行うための画像表示プログラム301と、入力キー150などからの入力信号を処理するための入力処理プログラム302と、ユーザからアラーム設定時刻と入力された時刻が、午前であるか否か、すなわち、0時0分から12時0分までの間であるか否かを判断するための判断プログラム303と、現在時刻が入力された時刻以前か否かを判断するための時刻判断プログラム304と、LCD170に確認画面を表示させるための確認プログラム305と、ユーザに対して、画像表示、振動、発音などによる報知処理をするアラーム処理を設定するアラーム設定プログラム306と、アラーム日時において画像表示、振動、発音などによる報知処理を行う報知処理プログラム307とから構成される。
【0044】
また、データ領域310は、LCD170に表示する各種の画像データ311からなる。
【0045】
次に、図5を参照して、図3に示される制御部140の機能について説明する。図5は、図3に示される制御部140の機能ブロック図である。
【0046】
図5に示されるように、制御部140は、入力部401と、判断部402と、時刻判断部403と、確認部404と、設定部405とを備える。
【0047】
入力部401は、入力キー150から入力された情報を処理する。すなわち、入力部401は、入力キー150から入力された情報を判断部402、設定部405に出力する。
【0048】
判断部402は、ユーザから入力された時刻が、午前であるか否か、すなわち、ユーザから入力された時刻が0時0分から12時0分までの間であるか否かを判断する。
【0049】
時刻判断部403は、現在時刻がユーザから入力された時刻以前であるか否かを判断する。
【0050】
確認部404は、ユーザから入力された時刻が午前である場合に、ユーザに確認を促すための所定の確認画面を、LCDドライバ160を介してLCD170に表示させる。この所定の確認画面については、後述する。
【0051】
設定部405は、入力部401において入力された情報に基づいて、アラーム日時を設定し、アラーム日時に報知部406に対して報知処理を行うよう指示する。
【0052】
報知部406は、LCD170、振動モータ180、スピーカ230などからなり、アラーム日時である旨を報知するために、LCD170に画像を表示したり、振動モータ180を回転させて振動を付与したり、スピーカ230から発音するなど、これらのいずれか1つまたはこれらを任意に組み合わせた処理を行う。
【0053】
次に、図6から図9を参照して、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の動作について説明する。
【0054】
図6は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話のアラーム設定動作のフローチャートであり、図7、図8、図9、図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の表示画面の概略図である。
【0055】
まず、携帯電話のユーザがアラーム設定する場合、ユーザは、メニュー画面などからアラーム設定処理を選択する。そして、アラーム設定処理がユーザにより選択されると、図7に示される画面500がLCD170に表示される。
【0056】
図7に示される画面500には、時刻入力部510と、決定キー520と、キャンセルキー530とが表示されている。
【0057】
時刻入力部510は、アラームによる報知処理を行う時刻を入力するための画像である。なお、本実施形態では、時刻入力部510には、24時間単位で時刻が入力されるものとする。
【0058】
そして、時刻表示部510は、時を入力するための時入力部510aと、分を入力するための分入力部510bとから構成される。
【0059】
ユーザは、図7に示される画面500から、入力キー150を用いて、アラーム時刻となる所定時刻を入力する。この入力に基づいて、入力部401は、入力内容をLCD170に表示させる(ステップS101)。たとえば、ユーザが、午前7時0分を入力した場合のLCD170の表示画面を図8に示す。
【0060】
次に、制御部140の判断部402は、ユーザから入力された時刻が午前であるか否か、すなわち、ユーザから入力された時刻が0時0分から12時0分までの間であるか否かを判断する(ステップS102)。なお、本実施形態では、上記時間範囲の境界時刻である、0時0分と12時0分との双方を午前であるとする。もちろん、本発明において、上記時間範囲の境界時刻である、0時0分と12時0分とのいずれか一方のみを午前としても良いし、上記時間範囲の境界時刻である、0時0分と12時0分との双方を午前ではないとしても良い。また、境界時刻として、分の単位まで考慮したが、本発明はこれに限定されず、秒の単位やその他、秒よりも下位の時刻単位まで考慮しても良い。
【0061】
そして、制御部140は、ユーザから入力された時刻が午前である場合(Yes)は、ステップS103に移行し、午前でない場合はステップS106に移行する。
【0062】
次に、時刻判断部403は、現在時刻が、ステップS101においてユーザから入力された時刻以前であるか否かを判断する(ステップS103)。そして、現在時刻がユーザから入力された時刻以前である場合(Yes)は、ステップS104に移行し、現在時刻がユーザから入力された時刻以前でない場合(No)は、ステップS105に移行する。
【0063】
次に、図9に示されるように、ステップS104において、確認部404は、入力された時刻が午前の時刻であり、かつ、現在時刻がユーザから入力された時刻以前である場合は、確認画面540aをLCD170に表示するよう指示する。
【0064】
この確認画面540aには、アラーム設定された日が本日である旨が表示されていると共に、アラーム時刻として設定された時刻が午前である旨が表示されている。
【0065】
他方、図10に示されるように、ステップS105において、確認部404は、入力された時刻が午前の時刻であり、かつ、現在時刻がユーザから入力された時刻より後である場合は、確認画面540bをLCD170に表示するよう指示する。
【0066】
この確認画面540bには、アラーム設定された日が明日である旨が表示されていると共に、アラーム時刻として設定された時刻が午前である旨が表示されている。
【0067】
次に、ステップS106において、図9又は図10に示される確認画面540a、540bを確認したユーザは、決定キー520又はキャンセルキー530のいずれかを入力キー150により選択する。
【0068】
そして、入力部401は、決定キー520が選択された場合は(Yes)、ステップS107に移行し、決定キー520が選択されずキャンセルキー530が選択された場合は(No)、ステップS101に移行する(ステップS106)。
【0069】
次に、設定部405は、ユーザにより入力された時刻をアラーム時刻と設定し(ステップS107)、アラーム設定処理を終える。
【0070】
なお、報知部406は、RTC120から出力された時刻がアラーム設定された時刻となった場合は、LCD170による画像表示、振動モータ180による振動付与、スピーカ230からの発音など若しくはこれらの任意組み合わせからなる報知処理を行う。
【0071】
以上のように、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話によれば、アラーム時刻を設定した際に、設定時刻が午前であるか否かを判断し、アラーム設定された時刻が、午前の時刻であると判断された場合は、午前の時刻における報知である旨の確認画面540a、540bを表示するため、ユーザが本当に午前の時刻を設定するのか、若しくは、午前の時刻から12時間ずれた時刻を設定するのかの注意喚起を行うことができ、ユーザによるアラーム時刻の設定ミスを軽減することができる。
【0072】
さらに、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話によれば、現在の時刻が、アラーム設定された時刻以前か否かを判断し、その判断結果に基づいて、アラーム時刻が、本日の時刻であるか明日の時刻であるかを表示しているため、ユーザによるアラーム時刻の設定ミスを軽減することができる。
【0073】
たとえば、現在時刻が午後6時00分、つまり18時である場合に、アラーム設定時刻として、午後7時00分、つまり19時を設定する場合を例に考える。この場合、ユーザが誤まって、午前7時00分をアラーム時刻として設定した場合であっても、確認画面において、午前である旨の表示と、明日のアラーム時刻である旨の表示がなされているため、ユーザはアラーム時刻の設定誤りに、容易に気づくことができる。
【0074】
<変形例>
次に、上記の本発明に係る電子機器の一実施形態の携帯電話の変形例について図11、図12を参照して説明する。図11、図12は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の変形例の表示画面の概略図である。
【0075】
この変形例は、図9、図10に示されるユーザに表示する確認画面540a、540bに代えて、図11、図12に示される確認画面550a、550bが表示される点のみが異なり、その他の構成及び動作は、図1から図10を参照して説明した実施形態と同様である。
【0076】
すなわち、本発明に係る電子機器の一実施形態の携帯電話の変形例においては、図11、図12に示されるように、確認画面550a、550bにおいて、午前の部分が下線により強調表示されている。
【0077】
そのため、この変形例の電子機器の一実施形態によれば、ユーザに対する確認画面550a、550bにおいて午前の部分が強調表示されているため、ユーザが本当に午前の時刻を設定するのか、若しくは、午前の時刻から12時間ずれた時刻を設定するのかの注意喚起を行うことができ、ユーザによるアラーム時刻の設定ミスを軽減することができる。
【0078】
なお、本発明に係る電子機器の一実施形態の強調表示として、上記のような下線表示に限定されるものではなく、その他にも、午前の部分の点滅表示、午前の部分の文字色の変更表示、、午前の部分の背景色の変更表示、午前の部分を枠で囲う表示、若しくは、午前の部分の線の太さ変更表示又はこれらの任意の組み合わせなど、その他適宜な強調表示であって良い。
【0079】
また、本発明に係る電子機器の一実施形態における、午前の部分の強調表示として、午前の部分のみを強調表示する場合に限定されるものではなく、たとえば時刻、本日又は明日の表示など、午前以外の部分も含めて強調表示するとしても良い。
【0080】
[補足]
(1)なお、本発明に係る電子機器及び確認画面表示プログラムは、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形実施が可能である。
【0081】
(2)たとえば、アラーム時刻として、図7に示される例では、時分を入力したが、時分に加えて秒を入力するようにしても良い。
【0082】
(3)また、上記実施形態では、ユーザから入力された時刻が、午前であるか否か、すなわち、0時0分から12時0分までの間であるか否か判断するとしたが、午前か否かを判断するための時間範囲としては、このような午前の全体の時間範囲でなくても良く、その時間範囲は適宜変更することができる。例えば、7時0分から12時0分までの範囲か否かを判断して、午前か否かを判断するとしても良い。この場合、7時0分より前の時刻がアラーム時刻として設定された場合、ユーザへの確認画面の表示が不要となり、消費電力を削減することができる。
【0083】
(4)また、上記実施形態では、午前である旨の確認画面に時刻を表示したが、本発明の電子機器はこのような場合に限定されるものではなく、たとえば、単に設定時刻が午前である旨の表示など適宜な変更が可能である。このような表示画面としては、たとえば、図9、図10に示される確認画面540a、540bの変形例として、「午前の設定ですが宜しいですか?」などがある。
【0084】
(5)また、上記実施形態では、本発明に係る電子機器の一実施形態として携帯電話を例に挙げたが、本発明に係る電子機器が適用される機器としては携帯電話に限定されるものではなく、たとえば、PDA、パソコン、ナビゲーションシステム、ゲーム機、その他の電子機器に適用可能である。
【0085】
(6)また、上記実施形態では、設定時刻が午前である旨のユーザに対する確認として確認画面を表示するとしているが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。たとえば、設定時刻が午前である旨を確認させるために、確認画面に代えて、又は、確認画面と共に、音声や発音により確認したり、LEDの発光により確認したり、振動により確認したり若しくはこれらを任意に組み合わせて確認を行うとしたり、その他適宜な方法により確認を行うとしても良い。
【0086】
(7)また、上記実施形態では、本発明に係る電子機器の一実施形態の携帯電話として、折り畳み型の携帯電話を例に説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、その他にも、スライド型、ストレート型、2軸ヒンジ型その他適宜な筐体構造の携帯電話に適用可能である。
【0087】
(8)また、上記実施形態では、確認画面を表示するタイミングとして、例えば図6のフローチャートのステップS104、ステップS105に示されるように、所定時刻が入力された後としているが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。例えば、確認画面を表示するタイミングとして、所定時刻が入力された後、決定キーが選択された後であるとしても良い。たとえば、図6のフローチャートを例に挙げると、ステップS106の後である。この場合、ユーザは、設定された時刻が正しいか否かを確認するために、再度、決定キー又はキャンセルキーを選択する。
【0088】
(9)また、上記実施形態では、例えば図6のステップS106に示されるように、アラーム時刻の設定を確定するために決定キーを選択するとしているが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、たとえば、確認画面が表示されてから所定時間経過した場合に、アラーム時刻の設定を確定するとしても良い。この場合、ユーザは、決定キーの選択が不要となり、利便性が向上する。
【0089】
(10)また、上記実施形態では、たとえば図9、図10、図11、図12に示されるような確認画面540a、540b、550a、550bを表示するとしたが、本発明の確認画面としてこのような確認画面に限定されるものではない。たとえば、午前の時刻における報知である旨の確認画面としては、報知時刻が午前であることを示すことができれば良いので、単に午前の表示や、午前を示す画像、マーク、文言を表示したりこれらを適宜組み合わせた確認画面であって良い。
【符号の説明】
【0090】
10 LCD側筐体
20 操作部側筐体
30 ヒンジ機構
100 アンテナ
110 ROM
120 リアルタイムクロック(RTC)
130 無線回路
140 制御部
140a CPU
150 入力キー
150a テンキー
150b 方向キー
160 LCDドライバ
170 LCD(表示部)
180 振動モータ
190 フラッシュメモリ
200 RAM
210 マイク
220 レシーバ
230 スピーカ
300 プログラム領域
301 画像表示プログラム
302 入力処理プログラム
303 判断プログラム
304 時刻判断プログラム
305 確認プログラム
306 アラーム設定プログラム
307 報知処理プログラム
310 データ領域
311 画像データ
401 入力部
402 判断部
403 時刻判断部
404 確認部
405 設定部
406 報知部
500 画面
540a、540b、550a、550b 確認画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
所定時刻を入力する入力部と、
前記所定時刻において報知を行う報知部と、
前記入力部において入力された前記所定時刻が、午前の時刻であるか否かを判断する判断部と、
現在の時刻が、前記所定時刻以前か否かを判断する時刻判断部と、
前記判断部の判断により、前記入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、前記時刻判断部の判断により、前記現在の時刻が、前記所定時刻以前でないと判断された場合は、
前記報知が明日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、前記表示部に表示させる確認部と、を備える電子機器。
【請求項2】
前記確認部は、
前記判断部の判断により、前記入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、前記時刻判断部の判断により、前記現在の時刻が、前記所定時刻以前であると判断された場合は、
前記報知が本日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を、前記表示部に表示させる請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記確認部は、
前記確認画面において、前記午前の時刻における報知である旨を強調して表示する請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記強調する表示は、前記午前の時刻における報知である旨の部分の、下線表示、点滅表示、文字色の変更表示、背景色の変更表示、枠で囲う表示若しくは線の太さ変更表示又はこれらの任意の組み合わせである請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記報知が、発音動作、画像表示動作、発光動作、及び、振動動作のうちの少なくともいずれか1つを含む報知である請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
コンピュータを、
所定時刻を入力する入力部、
前記所定時刻において報知を行う報知部、
前記入力部において入力された前記所定時刻が、午前の時刻であるか否かを判断する判断部、
現在の時刻が、前記所定時刻以前か否かを判断する時刻判断部、
前記判断部の判断により、前記入力部において入力された時刻が、午前の時刻であると判断され、かつ、前記時刻判断部の判断により、前記現在の時刻が、前記所定時刻以前でないと判断された場合は、
前記報知が明日の午前の時刻における報知である旨の確認画面を表示部に表示させる確認部、として機能させる確認画面表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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