説明

電子部品の圧着方法

【課題】接続不良品の発生を抑制することができる電子部品の圧着方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る圧着方法は、透明基板201の接続パッドと駆動IC203の接続端子が導電粒子を含む異方導電膜205を介して重なるように、透明基板201を透明圧着ステージ101上に載置し、圧着ヘッド102により駆動IC203を透明基板201に押圧した状態で、透明基板201の接続パッドの透明圧着ステージ101側から異方導電膜205の導電粒子のつぶれ状態を検査し、導電粒子のつぶれ状態の検査結果に基づいて、圧着ヘッド102の平衡度を調整し異方導電膜205を硬化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異方導電材料を介して電子部品を透明基板に接続する電子部品の圧着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置の製造工程の一つに、異方導電材料によって表示パネル上に駆動IC(駆動回路)やフレキシブル基板等の電子部品を実装する工程がある。具体的には、表示パネルに形成された接続パッドと電子部品の接続端子とを、異方導電材料に含まれる導電粒子により電気的に接続するとともに、液晶表示パネル上に駆動ICを固着する。異方導電材料としては、異方導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)や、異方導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)が広く用いられている。
【0003】
従来から、異方導電材料を介して電子部品の接続端子を透明基板に圧着した後に、異方導電材料に含まれる導電粒子のつぶれ状態を観察して、圧着状態の良否を検査する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の圧着装置では、電子部品の接続端子を透明基板に形成された不透明金属材料からなる接続パッドに圧着した直後に、当該透明基板を透明ステージ上に載置した状態で導電粒子の状態を観察し、電子部品の圧着状態の良否を検査する。
【特許文献1】特開2006−186179号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の圧着方法では、以下に示すような問題点がある。すなわち、特許文献1に記載の圧着方法では、電子部品と透明基板とを圧着し、異方導電材料を硬化させた後に、圧着状態の検査を行う。このため、接続不良が発生した場合、硬化した異方導電材料を除去することができず、表示パネルを再利用することができない。このため、低抵抗化を図るため表示パネルの接続パッドとして金属材料を用いた場合に接続不良が多発すると、表示パネルを再利用することができないので、表示パネルの製造コストが高く損失が大きくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、本発明の目的は、接続不良品の発生を抑制することができる電子部品の圧着方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る電子部品の圧着方法は、透明基板の接続パッドと電子部品の接続端子が導電粒子を含む異方導電材料を介して重なるように、前記透明基板を透明圧着ステージ上に載置し、圧着ヘッドにより前記電子部品を前記透明基板に押圧し、前記電子部品を押圧した状態で、前記透明基板の接続パッドの透明圧着ステージ側から前記異方導電材料の前記導電粒子のつぶれ状態を検査し、前記導電粒子のつぶれ状態の検査結果に基づいて、前記圧着ヘッドの平衡度を調整し、前記異方導電材料を硬化させる。これにより、電子部品を圧着するたびに圧着ヘッドの平衡度を調整することができるため、不良品の発生を抑制することができる。
【0007】
本発明の第2の態様に係る電子部品の圧着方法は、上記の圧着方法において、前記電子部品の複数の接続端子のそれぞれに対応する複数箇所の接続パッドにおいて、前記導電粒子のつぶれ状態を検査し、当該複数箇所の導電粒子のつぶれ状態の検査結果を比較して、前記圧着ヘッドの平衡度を調整する。これにより、より正確に圧着ヘッドの平衡度を調整することができるため、不良品の発生をさらに抑制することができる。
【0008】
本発明の第3の態様に係る電子部品の圧着方法は、上記の圧着方法において、前記電子部品を押圧する前に、前記異方導電材料を当該異方導電材料が硬化しない温度まで加温する。これにより、異方導電材料の流動性を向上させることができる。
【0009】
本発明の第4の態様に係る電子部品の圧着方法は、上記の圧着方法において、前記透明基板の接続パッドは不透明導電材料からなり、前記導電粒子のつぶれ状態を、前記接続パッドに形成される前記導電粒子による圧痕の状態を微分干渉顕微鏡で観察することにより検査する。本発明は、このような場合に特に有効である。
【0010】
本発明の第5の態様に係る電子部品の圧着方法は、上記の圧着方法において、前記微分顕微鏡から得られる明暗のコントラスト画像に基づいて、前記圧着ヘッドの平衡度を調整する。本発明は、このような場合に特に有効である。
【0011】
本発明の第6の態様に係る電子部品の圧着方法は、上記の圧着方法において、前記圧着ヘッドの平衡度を調整した後、再度前記導電粒子のつぶれ状態を検査し、その検査結果において不良と判定された場合、前記異方導電膜を除去する。このように、異方導電材料を硬化させる前に、導電粒子の状態を検査することができるため、不良品が発生した場合でも、異方導電材料を簡単に除去することができ、当該不良品を再度利用することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、接続不良品の発生を抑制することができる電子部品の圧着方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の形態に係る電子部品の圧着方法について、図を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係る圧着方法に用いられる圧着装置100について説明する。図1は、本実施の形態に係る電子部品の圧着に用いられる圧着装置100の構成を示す図である。ここでは、透明基板として液晶表示パネルを、電子部品として駆動ICを例として説明する。なお、液晶表示パネルの他にも有機ELパネル、プラズマディスプレイ等他の電子機器にも応用可能である。また、電子部品としては、フレキシブル基板等他の電子部品の適用も可能である。
【0014】
図1に示すように、圧着装置100は、透明圧着ステージ101、圧着ヘッド102、微分干渉顕微鏡103、CCDカメラ104、画像記憶部105、圧痕検査部106、制御部107、パネル載置テーブル108を備えている。透明圧着ステージ101は、耐熱性の石英ガラスやパイレックス(登録商標)ガラス等からなる。パネル載置テーブル108上に、液晶表示パネル200が載置される。液晶表示パネル200は、パネル載置テーブル108の上に負圧吸着手段等(図示せず)によって位置決めされる。
【0015】
液晶表示パネル200は、ガラス等の透明絶縁材料からなる透明基板201を備える。透明基板201には、対向基板202が液晶層(不図示)を挟んで対向配置される。透明基板201は、対向基板202よりも平面寸法が大きく形成される。従って、透明基板201と対向基板202とを重ね合わせると、透明基板201の一部が対向基板202から突出するように配置される。この透明基板201の突出した領域が、駆動IC203を実装するための実装領域204となる。
【0016】
透明基板201の実装領域204には接続端子が形成され、該接続端子の駆動IC203のバンプ電極に接続される部位が接続パッド(不図示)とされる。接続パッドを含む接続端子は、AlやNi等からなる不透明な金属材料からなる。なお、接続パッドを含む接続端子は、ITO等の透明導電膜上にAl等の金属材料が積層されて形成される場合もある。接続パッド上には、当該接続パッドを覆うようにフィルム状の異方導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)205が設けられる。異方導電膜205は、絶縁性を有する接着材中に導電粒子が混入された一般的な構成のものを用いることができる。なお、ペースト状の異方導電材料(ACP:Anisotropic Conductive Paste)を用いてもよい。
【0017】
透明基板201の実装領域204には、駆動IC203が異方導電膜205を介して実装される。駆動IC203の透明基板201側には、突起電極であるバンプ電極(不図示)が複数個設けられる。バンプ電極としては、Au等の金属材料が用いられる。バンプ電極は、透明基板201の接続パッドに対応して設けられる。駆動IC203は、異方導電膜205の上から、駆動IC203のパンプ電極が透明基板201の接続パッドと合致するように位置決めされる。透明圧着ステージ101は、マニュピレータ等の移動手段により移動し、水平方向(XY方向)の位置を変えることができる。
【0018】
圧着ヘッド102は、透明基板201と駆動IC203との間に異方導電膜205を挟んだ状態で、駆動IC203のバンプ電極形成面の反対側の面を透明基板201側に向かって押圧した後に、液晶表示パネル200と駆動IC203とを加熱圧着する。これにより、バンプ電極と接続パッドとが異方導電膜205の導電粒子を介して電気的に接続されるとともに、駆動IC203が透明基板201上に固着される。この駆動IC203の圧着方法については、後に詳述する。
【0019】
圧着ヘッド102は、図示されない駆動部によって垂直方向(Z方向)に透明圧着ステージ101まで下降し、所定の加重を印加する。また、圧着ヘッド102は、図示しないヒーターブロックに固定されている。圧着ヘッド102の先端は、異方導電膜205を軟化させる温度である70℃程度、異方導電膜205の硬化温度である200℃程度と段階的に温度を変化させることができる。なお、圧着装置には、図示しないタイマー及び熱電対等の計測器が装備され、圧着ヘッド102の押圧する圧力、押圧時間、及び加熱温度等を制御することが可能である。
【0020】
上述の液晶表示パネル200においては、異方導電膜205を介して駆動IC203を押圧すると、異方導電膜205に含まれる導電粒子により、接続パッドに圧痕が形成される。本実施の形態においては、この不透明な金属材料からなる接続パッドに形成される圧痕を観察し、駆動IC203の接続状態の良否検査を行う。
【0021】
透明圧着ステージ101の下側には、微分干渉顕微鏡103が配置される。微分干渉顕微鏡103は、透明基板201の透明圧着ステージ101側から接続パッドに形成された導電粒子の圧痕を観察する。単色光を用いた微分干渉顕微鏡103では、光路差により干渉を起こさせて生ずる明暗のコントラスト画像を観察することができる。従って、微分干渉顕微鏡103では、圧痕の状態を明暗のコントラスト(濃淡)として得ることができる。
【0022】
本実施の形態では、微分干渉顕微鏡103で得られる画像において、圧痕が深い部分は、圧痕が浅い部分よりも濃く(暗く)視認される。図2に、駆動IC203が圧着される部分の透明圧着ステージ101側から見た接続パッドの圧痕206を示す。なお、図2では説明のために圧痕206を模式的に図示しているが、実際には、1つの接続パッドあたりに複数の圧痕が形成される。
【0023】
図2に示すように、圧痕が深くなるにつれて接続パッドの凹凸状態が大きくなり、背景に対するコントラストが高くなる。逆に、圧痕が浅くなると接続パッドの凹凸状態が小さくなり、背景に対するコントラストが低下するように観察される。すなわち、圧着ヘッド102により駆動IC203を押圧したときに、押し付ける圧力が弱い部分は明るく、押し付ける圧力が強い部分は暗くなる。つまり、良品では複数の圧痕画像が均等に所定の閾値(輝度)よりも暗く、不良品では複数の圧痕画像のうち1以上が所定の閾値よりも明るくなる。本実施の形態においては、この導電粒子の圧痕の状態を撮像した明暗のコントラスト画像に基づいて、圧着ヘッド102の平衡度を調整する。
【0024】
CCDカメラ104は、微分干渉顕微鏡103で観察される導電粒子の圧痕を撮像する。CCDカメラ104は、駆動IC203の複数箇所の圧痕画像を撮像する。例えば、図3に示すように略直方体状の駆動IC203を透明基板201上に実装する場合、図3中破線で示すように駆動IC203の四隅に対応する位置においてバンプ電極と接続される接続パッドの4箇所の圧痕画像を撮像する。これにより、駆動IC203が傾いた状態で接続されるのを抑制することができる。なお、駆動IC203の長辺側の端を2箇所撮像するようにしてもよい。また、フレキシブル基板を接続する際には、フレキシブル基板に略一列に形成された接続端子の端と端の2箇所を撮像することができる。圧痕画像を撮像する箇所は、任意に決定することができる。
【0025】
画像記憶部105は、CCDカメラ104により撮像された複数の圧痕画像を記憶する。圧痕検査部106は、画像記憶部105に記憶された複数の圧痕画像に基づいて、接続パッドに対する駆動IC203の接続状態の良否を検査する。制御部107は、圧痕検査部106の検査結果に基づいて、圧着ヘッド102と液晶表示パネルの透明基板201との平衡度を調整する。
【0026】
ここで、図4を参照して、本実施の形態に係る電子部品の圧着方法について説明する。図4は、本実施の形態に係る電子部品の圧着方法を説明する図である。ここでは、熱硬化型の異方導電膜を用いる例について説明する。
【0027】
まず、透明基板201を透明圧着ステージ101上に載置し、透明基板201上に形成された接続パッド上に、異方導電膜205を貼着する(ステップS1)。その後、圧着ヘッド102を異方導電膜205に当接させ、異方導電膜205の反応が始まらない温度、すなわち異方導電膜205が硬化しない温度まで加温する(ステップS2)。ここでは、異方導電膜205を70℃に加温する。これにより、異方導電膜205の流動性を増加させることができる。なお、異方導電膜205としてペースト状のものを用いた場合等、異方導電膜205の流動性が十分に高い場合には、この工程は省略することも可能である。
【0028】
そして、加温した異方導電膜205の上に、駆動IC203のパンプ電極が、透明基板201の接続パッドと合致するように位置決めする(ステップS3)。その後、接続パッドとパンプ電極との間に異方導電膜205を挟んだ状態で、圧着ヘッド102により駆動IC203に圧力を印加し(ステップS4)、駆動IC203のバンプ電極形成面の反対側の面を透明基板201側に向かって押圧する。このとき、異方導電膜205に含まれる導電粒子により、透明基板201上の接続パッドに圧痕が形成される。
【0029】
その後、圧着ヘッド102により駆動IC203を透明基板201に押圧した状態で、微分干渉顕微鏡103及びCCDカメラ104を用いて、複数箇所の接続パッドに形成された圧痕の画像を撮像する(ステップS5)。これらの圧痕画像は、画像記憶部105に記憶される。そして、画像記憶部105に記憶された複数の圧痕画像に基づいて、駆動IC203の接続状態の良否を検査する(ステップS6)。
【0030】
例えば、図2に示すように、微分干渉顕微鏡103で得られる画像において、圧着ヘッド102により駆動IC203を押圧したときに、押し付ける圧力が弱い部分は明るく、押し付ける圧力が強い部分は暗くなる。この場合、このまま加熱して、異方導電膜205を硬化させても、押し付け圧力が弱い部分では、良好な接続が得られないおそれがある。この場合、ステップS6においてNG判定となり、圧着ヘッド102と液晶表示パネルの透明基板201との平衡度を調整する(ステップS7)。
【0031】
制御部107は、押し付け圧力が弱い部分に向かって圧力を印加するように、圧着ヘッド102と液晶表示パネルの透明基板201との平衡度を調整する。そして、再度、複数箇所の導電粒子の圧痕を比較して、駆動IC203の接続状態の良否を検査する(ステップS8)。複数箇所の圧痕画像を比較し、圧痕画像の濃淡が均等になり、それぞれが所定の閾値を超えた場合、OK判定となる。
【0032】
OK判定となった場合(ステップS6OK、ステップS8OK)、その後、圧力をそのまま印加した状態で、圧着ヘッド102の温度を上昇させて、異方導電膜205を硬化させる。例えば、70℃で2秒間キープした後、200℃で7秒間保持することによって、異方導電膜205を硬化させることができる。これにより、最適な接続状態で異方導電膜205を硬化させることができるため、良品のみを作製することができる。また、液晶表示パネル200に駆動IC203を圧着するたびに、圧着ヘッド102の平衡度を調整することができるため、不良品の発生を抑制することができる。
【0033】
一方、ステップS8においてさらにNG判定となった場合、液晶表示パネル200の再生処理を行う(ステップS10)。このように異方導電膜205を硬化させる前に、導電粒子の接続状態を判定しているため、不良パネルが発生した場合でも、異方導電膜205を簡単に除去することができ、当該不良パネルを再度利用することが可能となる。
【0034】
なお、本発明は、上述の例に限定されない。例えば、透明基板201に形成される接続パッドがITO等の透明導電材料により形成されている場合には、当該透明電極からなる接続パッドを介して視認される導電粒子のつぶれ状態に基づいて、圧着ヘッド102の平衡度を調整するようにしてもよい。なお、この場合には、微分干渉顕微鏡を用いる必要はない。
【0035】
導電粒子のつぶれ状態に基づいて良否検査を行う場合、例えば、導電粒子の大きさにより良否検査を行うことができる。すなわち、複数箇所の接続パッドの導電粒子を撮像し、夫々の箇所の導電粒子の大きさが均等になり、所定の閾値を超える場合に、異方導電膜の硬化処理を行う。このように、液晶表示パネル200に駆動IC203を圧着するたびに、圧着ヘッド102の平衡度を調整することができるため、不良品の発生を抑制することができる。また、不良パネルが発生した場合でも、異方導電膜205を簡単に除去することができ、当該不良パネルを再度利用することが可能となる。
【0036】
なお、フレキシブル基板を接続する際には、異方導電膜205をあらかじめフレキシブル基板側に仮固定して、液晶表示パネル200と重ね合わせてもよい。フレキシブル基板の接続端子上に異方導電膜205を配置した状態で、ホットプレート等の加熱装置に載せ短時間加温することで、異方導電膜205をフレキシブル基板に密着させることができる。また、異方導電材料としては、熱硬化型に限られるものではなく、光硬化型の異方導電材料を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施の形態に係る圧着装置の構成を示す図である。
【図2】圧痕の状態を模式的に示す図である。
【図3】圧痕の撮像箇所を説明するための図である。
【図4】実施の形態に係る圧着方法を説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0038】
100 圧着装置
101 透明圧着ステージ
102 圧着ヘッド
103 微分干渉顕微鏡
104 CCDカメラ
105 画像記憶部
106 圧痕検査部
107 制御部
200 液晶表示パネル
201 透明基板
202 対向基板
203 駆動IC
204 実装領域
205 異方導電膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基板の接続パッドと電子部品の接続端子が導電粒子を含む異方導電材料を介して重なるように、前記透明基板を透明圧着ステージ上に載置し、
圧着ヘッドにより前記電子部品を前記透明基板に押圧し、
前記電子部品を押圧した状態で、前記透明基板の接続パッドの透明圧着ステージ側から前記異方導電材料の前記導電粒子のつぶれ状態を検査し、
前記導電粒子のつぶれ状態の検査結果に基づいて、前記圧着ヘッドの平衡度を調整し、
前記異方導電材料を硬化させる電子部品の圧着方法。
【請求項2】
前記電子部品の複数の接続端子のそれぞれに対応する複数箇所の接続パッドにおいて、前記導電粒子のつぶれ状態を検査し、
当該複数箇所の導電粒子のつぶれ状態の検査結果を比較して、前記圧着ヘッドの平衡度を調整する請求項1に記載の電子部品の圧着方法。
【請求項3】
前記電子部品を押圧する前に、前記異方導電材料を当該異方導電材料が硬化しない温度まで加温する請求項1又は2に記載の電子部品の圧着方法。
【請求項4】
前記透明基板の接続パッドは不透明導電材料からなり、
前記導電粒子のつぶれ状態を、前記接続パッドに形成される前記導電粒子による圧痕の状態を微分干渉顕微鏡で観察することにより検査する請求項1、2又は3に記載の電子部品の圧着方法。
【請求項5】
前記微分顕微鏡から得られる明暗のコントラスト画像に基づいて、前記圧着ヘッドの平衡度を調整する請求項4に記載の電子部品の圧着方法。
【請求項6】
前記圧着ヘッドの平衡度を調整した後、再度前記導電粒子つぶれ状態を検査し、その検査結果において不良と判定された場合、前記異方導電膜を除去する工程を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子部品の圧着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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