説明

電気デバイスのための多機能取付けブラケット

【課題】簡単に使用できる多機能性を備える取付けブラケットを提供する。
【解決手段】電気デバイスと第1の支持体との間の第1の取付け角度が規定されるように電気デバイスを第1の支持体に取り付け、かつ電気デバイスと第2の支持体との間に第2の取付け角度が規定されるように電気デバイスを択一的な第2の支持体に取り付けるための手段7,8,9,10,13,14,17,18,19を含む電気デバイスのための多機能取付けブラケット1において、第2の取付け角度が第1の取付け角度とは異なる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気デバイスのための多機能取付けブラケット、特に、無線アクセスポイントデバイス(WAP)のための多機能取付けブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活において、電気デバイスが、電話システム、コンピュータシステム等の多くの用途に関連して使用されている。これらの電気デバイスは支持体に取り付けられるべきであり、これにより、秩序を保ち、再現可能な出力を備えかつ確実かつ容易に保守することができる電気デバイスを含むシステムを達成する。
【0003】
独国特許出願公開第19632287号明細書は、警告装置と、装置を壁ホルダに着脱する方法とを開示している。警告装置を取り外すために、警告装置の個々の凹所に係合させられたホルダのスナップフックが解離させられなければならず、ロッキング装置として働くホルダのストップねじが緩められなければならない。最後に、警告装置はホルダから分離されることができる。
【0004】
米国特許公開第2005/0077070号明細書は、車両におけるホルダに取り付けられることができる電気デバイスを開示している。ホルダは車両の屋根の内側に取り付けられている。電気デバイスは第1及び第2の結合部によってホルダに固定されている。第1の結合部はフックとして形成されており、電気デバイスはホルダに対して旋回することができ、第2の結合部はロッキングデバイスとして形成されており、電気デバイスはロックされることができる。
【特許文献1】独国特許出願公開第19632287号明細書
【特許文献2】米国特許公開第2005/0077070号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
簡単に使用できる多機能性を備える取付けブラケットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項1の特徴を備えた、電気デバイス、特に無線アクセスポイントデバイス("WAP")のための多機能取付けブラケットを提案する。
【0007】
取付けブラケットは、電気デバイスを第1の支持体、及びその代わりに第2の支持体、に取り付けるための手段を含む。本発明によれば、電気デバイスと第1の支持体との間の取付け角度と、電気デバイスと第2の支持体との間の取付け角度とは異なる。取付け角度は好適には支持体と電気デバイスとの間の旋回角度として規定され、電気デバイスは支持体に向かって又は支持体から離れるように旋回される。言い換えれば、取付けブラケットは、第1の支持体に接触するための第1の接触領域と、第2の支持体に接触するための第2の接触領域とを有しており、2つの接触領域は互いに異なる平面、特に交差する及び/又は非平行な平面に位置している。
【0008】
本発明の利点の1つは、取付けブラケットが、電気デバイスを様々な位置及び/又は取付け角度で取り付けるための、簡単に使用できるソリューションを具体化するということである。取付けブラケットの多機能性により、もはや、ユーザが電気デバイスを好きなように取り付けることができるように電気デバイスを複数のホルダと共に販売する必要がない。複数のホルダの代わりに多機能取付けブラケットを使用することにより、未使用材料の廃棄又は損失が生じず、その結果、製造コストが低くなり、環境の保護も成される。別の利点は、取付けブラケットが、電気デバイスが容易に着脱されることができるので、電気デバイスの、定置、準定置及び/又はレンタル目的のために使用されることができ、これにより、所要の全ての取付け材料は取付けブラケットとして実現される、ということである。
【0009】
本発明の好適な実施形態は、従属請求項及び/又は詳細な説明における特徴によって定義される。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、第1の支持体据付けは、第1の支持体への電気デバイスの平行な又は実質的に平行な取付けを許容し、かつ/又は第2の支持体据付けは、択一的な第2の支持体への電気デバイスの垂直な又は実質的に垂直な取付けを許容する。この実施形態によれば、取付け装置は、好適には電気デバイスが壁又は天井、択一的には三脚に取り付けられることができるように、電気デバイスのための少なくとも2つの異なる取付け選択肢を可能にする。好適には、上に定義されたような取付けブラケットの接触領域は互いに対して垂直である。この実施形態の場合、最も使用される取付け選択肢は、取付けブラケットによってカバーされる。
【0011】
別の実施形態において、取付けのための手段は、第1の支持体への取付けブラケットの固定を許容する第1の固定手段と、第1の支持体据付けのために取付けブラケットを電気デバイスと結合するための第1の結合手段と、第2の支持体への取付けブラケットの択一的な固定を許容する第2の固定手段と、第2の支持体据付けのために取付けブラケットを電気デバイスと結合するための第2の手段とを含む。言い換えれば、取付けブラケットは二対の取付け手段を含み、この場合、第1の対は第1の支持体への電気デバイスの取付けに適応されており、第2の対は第2の支持体への電気デバイスの取付けに適応されている。好適には、これらの2対及び/又は固定及び/又は結合手段は、取付けブラケットにおいて別個に配置されており、特に互いから機械的に隔離されて配置されている。さらに別の実施形態において、取付け手段のうちの少なくとも1つが、好適には第1及び第2の固定手段の機能または第1及び第2の結合手段の機能が組み合わされた固定手段又は組み合わされた接続手段それぞれにおいて実現されるように、二重目的を有している。
【0012】
好適な実施形態において、取付け手段、好適には全ての取付け手段、特に固定及び/又は結合手段は、取付けブラケットにおける凹所として実現されているか又は取付けブラケットにおける凹所を含む。この実施形態は、個々の取付け手段が単純な打抜き加工又はパンチングプロセスによって製造されることができるので、取付けブラケットの費用効率のよい製造を許容する。好適には、取付けブラケットの全ての取付け手段は、打抜き加工プロセスによって又は組み合わされた打抜き加工/成形プロセスによって製造される。さらに、取付けブラケットが一体型部品として、特に一体型曲げ部品として実現される場合は有利である。
【0013】
別の実施形態において、取付けブラケットは3区分である若しくは3部分形状を有しており、この場合好適には、3つの区分は、互いに対して角度を成している、より好適には、互いに対して区分の間に45°又は実質的に45°の角度を成している。この実施形態において、取付けブラケットはU字形又は広がったU字形断面を有しており、第2の区分がU字の横たわった脚を規定している。定義のために、(U字形の)ブラケットの内側は、凹面と呼ばれ、外面は凸面と呼ばれる。
【0014】
本発明の好適な実現において、第1の固定手段は、ブラケットの第2の区分の自由及び/又は開放端部区分に配置されておりかつ、凸面側から突出した平坦領域を有しており、この場合、平坦領域は、例えばブラケットの壁又は天井据付けのための接触領域として機能する。さらに、第1の固定手段は、ねじ又は同様のもの等の固定手段を受容するための平坦領域における凹所を有する。選択的に、第1の結合手段は、第2の区分に配置された電気デバイスのラッチ及び/又はスナップフック等のリンクを取り付けるためのレセプタクルとして実現されており、この場合、レセプタクルは、好適には第2の区分の凸面側に対して平行な第1のスライド方向に沿った電気デバイスのスライド運動によって取付けリンクを受容するようになっている。
【0015】
さらに選択的に、第2の固定手段は、第1の区分、好適には第1の区分の中央に配置されており、貫通孔又はクリアランスホール等の円形凹所として形成されている。好適には、第1の区分の凸面側又は凹面側は、例えばブラケットの三脚据付けのための接触領域として働く。
【0016】
さらに選択的に、第2の結合手段は、第3の区分に形成されており、第3の区分の表面に対して平行な第2のスライド方向に沿った電気デバイスのスライドによって電気デバイスの取付けリンクを受容するようになっており、この場合、第1のスライド方向と第2のスライド方向との間の角度は、0°よりも大きくかつ好適には約90°である。
【0017】
別の好適な実施形態において、第1及び第2の結合手段は電気デバイスを取付けブラケットに固定するための電気デバイスの取付けリンクから突出したピン又は突出部を受容するための孔を有している。
【0018】
請求項10によれば、好適には前記のような電気デバイスと取付けブラケットとの組み合わせが請求されており、この場合、電気デバイスは、ブラケットの第1及び第2の結合手段と係合するための第3の結合手段を有している。好適には、第3の結合手段は取付けリンク及び/又はスナップフックとして実現されている。択一的に、電気デバイスは、取付けブラケットから突出したリンク等を取り付けるためのレセプタクルを有している。
【0019】
好適な実施形態によれば、取付けブラケットは第1の支持体据付けのために電気デバイスに完全に一体化され、第1の結合手段の突出した領域のみが電気デバイスの後側から突出する。好適には、取付けブラケットの第2の区分は電気デバイスの後側に対して平行又は実質的に平行である。第2の支持体据付けのために、第2及び第1の区分が電気デバイスの後側から突出し、好適には取付けブラケットの第1の区分が電気デバイスの後側に対して垂直又は実質的に垂直に配置される。
【0020】
機能的な点についていえば、例えば、電気デバイスの取り付けの第1のステップは、取付けブラケットを三脚又は択一的に壁又は天井等に固定することである。取付けブラケットへの電気デバイスの位置決め及び固定は取付けブラケットを電気デバイスの後側カバーにおける取付けリンクに滑り込ませることによって行われる。電気デバイスを配置した後、電気デバイスは、ある程度の力を用いることだけによって取付けブラケットから取り外されることができる。
【0021】
最後に、新たな取付けブラケットは、様々な支持体にWAP等の電気デバイスを取り付けるための単一の使いやすいソリューションであり、この場合、好適には取付けブラケットは、壁又は天井等の第1の支持体と、三脚等の第2の支持体とに取り付けられるようになっている。達成されることができる別の利点は、電気デバイスを取付けブラケットに結合するための全ての結合手段がブラケット又は電気デバイスによって提供され、紛失されたり、未使用のままになるおそれがある余分な固定材料は必要とされないということである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明及びその利点をより完全に理解するために、付属の図面を参照した以下の説明がここで参照され、図面において同じ数字は同じ対象物を示している。
【0023】
図1は、半完成品としての好適には薄板帯材又は板材から形成された一体的な曲げ部品として実現された、本発明の実施形態としての取付けブラケット1を示している。
【0024】
取付けブラケット1は、取付けブラケット1の3つの区分I,II,IIIを規定する2つの平行な曲げ縁部2a及び2bを有しており、この場合、区分IIが中央の区分で、区分I,IIIが側方区分として配置されている。区分I,II,IIIは約45°の角度だけ互いに角度付けられており、区分IとIIIとがそれらの間に約90°の角度を有している。曲げられた形状により、取付けブラケット1は、凹面3と、図1の見る者とは反対側に面しておりひいては図1には示されていない凸面4とを有する。
【0025】
凹面側3を見ると、中央の区分IIは矩形又は長方形をなしており、区分IIの開放縁部若しくは自由縁部5,6は僅かに丸み付けられている。自由縁部5,6のそれぞれにおいて、個々の凹所9,10を備えた突出領域7,8として実現された固定手段が設けられている。突出領域7及び8は凸面側4から突出しており、凸面側4に平らな接触領域11及び12を形成している。凹面側3から見ると、突出領域は、自由縁部5,6へ開放した半円形を成している。凹所9,10は、突出領域7,8の中央に配置されており、互いに対して平行に取付けブラケットを貫いて延びた長円形の孔として実現されており、この場合、凹所9の長円形の開口は曲げ縁部2a,2bに対して垂直に向けられており、凹所10の長円形の開口は曲げ縁部2a,2bに対して平行に配置されている。言い換えれば、凹所9,10の長円形の開口は互いに対して垂直に向けられている。
【0026】
さらに、区分IIは、開口としての、同じ台形を備えた切欠13,14として実現された結合手段を有しており、この場合、切欠13,14は、曲げ縁部2a,2bに対して平行な共通の線上に配置されており、切欠13は突出領域7の近くに配置されており、切欠14は突出領域8の近くに配置されている。台形の切欠13,14の平行な縁部は曲げ縁部2a,2bに対して垂直に配置されている。両方の切欠13,14は共通の方向に向けられており、この場合、台形の切欠13,14は、切欠13,14の平行な縁部のそれぞれ短い方が共通の方向に向くように位置決めされている。共通の方向に切欠13,14に隣接して、かつ共通の線上に、貫通孔15,16が位置決めされている。
【0027】
上から見た、すなわち凹面側3から見た区分Iは、扁平になった半円形を成している。区分IIの中央には、三脚のピン又はねじ山付きボルトを受容するためのクリアランスホール17が設けられている。
【0028】
区分IIIは、互いに対して平行に、曲げ縁部2a,2bに対して垂直に延びたスロット18,19として形成された2つのレセプタクルを有している。スロット18,19の間の距離は、切欠13,14の2つのより短い縁部の間の距離と同じである。スロット18,19に隣接して、切欠13,14に関する貫通孔15,16と同じ形式で貫通孔20,21が配置されている。区分IIIは中央の切欠24によって2つのサブセクション22,22に分割されており、2つのサブセクション22,23は、WAP(図3a,b,c)と結合する間に互いから独立して曲げられることができる。
【0029】
図2aから2cまでは、取付けブラケット1がWAP(無線アクセスポイントデバイス)25と結合されるときの手順を示している。
【0030】
WAP25の後側は取付けブラケットに対応する3つの部分に分かれており、第1の区分26及び第3の区分27はそれぞれ取付けブラケット1の区分I及びIIのための凹所として形成されている。第2の区分28は、取付けブラケットの切欠13及び14と係合する2つのスナップフック29,30を有している。
【0031】
第1のステップにおいて、取付けブラケットは壁又は天井に固定され、この場合、固定手段、例えばねじ等、が凹所9,10を貫いて案内され、壁又は天井に固定され、これにより、取付け装置の接触領域11,12が壁又は天井と直接に接触する。
【0032】
第2のステップにおいて、WAP25が取付けブラケットに取り付けられ、この場合、取付け装置の区分IIの凹面側3に対して垂直な移動によって、スナップフック29,30が切欠13,14を貫いて案内される。このステップが図2a,2bに示されている。
【0033】
図2b及び2cに示された第3のステップにおいて、WAP25は前述の共通の方向にスライドさせられ、これにより、スナップフック29,30が切欠13,14のより短い縁部に嵌合し、WAP25を取付けブラケット1に固定し、ひいてはWAP25を壁又は天井又は、一般的に言えば平坦な支持面、に取り付ける。スナップフック結合を強化するために、各スナップフック29又は30の内側にピン又は突出部が配置されており、このピン又は突出部が個々に孔15又は16に嵌合する。図2cに示された結合された状態において、取付けブラケット1はWAP25のボディに完全に一体化されている。
【0034】
WAP25を取り外す場合、WAP25を共通の方向とは反対方向に引っ張る又はスライドさせることによってスナップフック結合を解除するためにある程度の力が使用されなければならない。
【0035】
図3aからcまでは、WAP25の三脚据付けのための取付けブラケット1とWAP25との結合の形式を例示するための連続である。
【0036】
第1のステップにおいて、取付けブラケット1は、三脚のピン又はねじ山付ボルト等の固定手段をクリアランスホール17を貫いて案内及び固定することによって三脚(図示せず)に固定される。第2のステップにおいて、WAP25の後側が区分IIIの凸面側4と接触させられ、後側と区分IIIの凸面側4とが互いに平行に配置される。第3のステップにおいて、WAPは取付けブラケット1のスリット18及び19の延長部に対して平行なスライド方向にスライドさせられ、これによりスナップフック29がスリット18,19に滑り込まされ、スナップフック29,30の取付けリンクがそれぞれサブセクション22,23に嵌合する。再び、スナップフック29,30の内側に配置されたピン又は突出部が区分IIIの個々の貫通孔21,22に係合する。図3cに示したような結合された状態において、取付けブラケット1の区分IがWAP25の後側に対して垂直に延びている。
【0037】
図2aから図3cまでを用いて実演されたように、取付けブラケット1は、さらなる取付け材料なしにWAP25のためのホルダとして使用されることができる一体型部品である。WAP25及び取付けブラケット1は2つの異なる形式で組み合わされることができる:壁又は天井据付けの場合、WAP25は取付けブラケット1の凹面と接触させられ、壁又は天井は取付けブラケット1の凸面側4における接触領域11,12と接触する。三脚据付けの場合、WAP25の後側は取付けブラケット1の凸面側4と接触させられ、三脚に接触するための接触領域は、取付けブラケット1の両側において区分Iに設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態としての取付けブラケットにおける三次元概略図である。
【図2a】壁又は天井据付のための無線アクセスポイントデバイスと結合する第1のステップにおける図1の取付けブラケットを示している。
【図2b】壁又は天井据付のための無線アクセスポイントデバイスと結合する第2のステップにおける図1の取付けブラケットを示している。
【図2c】壁又は天井据付のための無線アクセスポイントデバイスと結合する第3のステップにおける図1の取付けブラケットを示している。
【図3a】三脚据付のための図2(a〜c)の無線アクセスポイントデバイスと結合する第1のステップにおける図1の取付けブラケットを示している。
【図3b】三脚据付のための図2(a〜c)の無線アクセスポイントデバイスと結合する第2のステップにおける図1の取付けブラケットを示している。
【図3c】三脚据付のための図2(a〜c)の無線アクセスポイントデバイスと結合する第2のステップにおける図1の取付けブラケットを示している。
【符号の説明】
【0039】
1 取付けブラケット、 2a,2b 曲げ縁部、 3 凹面、 4 凸面、 5,6 自由縁部、 7,8 突出領域、 9,10 凹所、 11,12 接触領域、 13,14 切欠、 15,16 貫通孔、 17 クリアランス孔、 18,19 スロット、 20,21 貫通孔、 22,23 サブセクション、 25 WAP、 26 第1の区分、 27 第3の区分、 28 第2の区分、 29,30 スナップフック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気デバイス(25)と第1の支持体との間の第1の取付け角度が規定されるように電気デバイス(25)を第1の支持体に取り付け、かつ電気デバイスと第2の支持体との間に第2の取付け角度が規定されるように電気デバイス(25)を択一的な第2の支持体に取り付けるための手段(7,8,9,10,13,14,17,18,19)を含む、電気デバイス(25)のための多機能取付けブラケット(1)において、
第2の取付け角度が第1の取付け角度とは異なることを特徴とする、多機能取付けブラケット(1)。
【請求項2】
第1の支持体据付けが第1の支持体への電気デバイス(25)の平行又は実質的に平行な取付けを許容しかつ/又は第2の支持体据付けが択一的な第2の支持体への電気デバイス(25)の垂直又は実質的に垂直な取付けを許容する、請求項1記載の取付けブラケット(1)。
【請求項3】
取り付けるための手段が、第1の支持体への取付けブラケット(1)の固定を許容する第1の固定手段(7,8,9,10)と、第1の支持体据付けのために取付けブラケット(1)を電気デバイス(25)と結合するための第1の結合手段(13,14)と、第2の支持体への取付けブラケット(1)への択一的な固定を許容する第2の固定手段(17)と、第2の支持体据付けのために取付けブラケット(25)を電気デバイス(1)と結合するための第2の結合手段(18,19)とを含む、請求項1又は2記載の取付けブラケット(1)。
【請求項4】
第1及び第2の固定手段(7,8,9,10,17)と第1及び第2の結合手段(13,14,18,19)とが取付けブラケット(1)に互いに別個に配置されている、請求項3記載の取付けブラケット(1)。
【請求項5】
少なくとも1つ及び/又は全ての固定手段(7,8,9,10,17)及び/又は結合手段(13,14,18,19)が取付けブラケット(1)における凹所として実現されている及び/又は取付けブラケット(1)における凹所を含みかつ/又は取付けブラケットが一体型部品である、請求項3又は4記載の取付けブラケット(1)。
【請求項6】
取付けブラケット(1)が3つの区分を有する形状に実現されており、第1の区分(I)が第2の固定手段(17)を含みかつ/又は第2の区分(II)が第1の固定手段及び第1の結合手段を含みかつ/又は第3の区分が第2の結合手段を含む、請求項2から5までのいずれか1項記載の取付けブラケット(1)。
【請求項7】
3つの区分(I,II,III)が、U字形又は拡がったU字形の横断面を備えるように配置されており、横たわった脚が第2の区分によって規定されている、請求項6記載の取付けブラケット(1)。
【請求項8】
第1の固定手段が、固定手段を受容するための凹所(9,10)を備えた、壁又は天井等のための接触領域(11,12)を規定する少なくとも1つの突出した領域(7,8)として実現されており、かつ/又は
第2の固定手段が三脚等のピン又はねじ山付ボルトを受容するための孔(17)として実現されており、かつ/又は
第2の結合手段が電気デバイス(25)の取付けリンク(29,30)を受容するための少なくとも1つの第1のレセプタクル(13,14)として実現されており、取付けリンク(29,30)が第1のスライド方向に沿ったスライド移動によって固定されるようになっており、かつ/又は
第2の結合手段が電気デバイス(25)の取付けリンク(29,20)を受容するための少なくとも1つの第2のレセプタクル(18,19)として実現されており、取付けリンク(29,20)が、第1のスライド方向とは異なる及び/又は第1のスライド方向に対して垂直な第2のスライド方向に沿ったスライド移動によって固定されるようになっている、請求項2から7までのいずれか1項記載の取付けブラケット(1)。
【請求項9】
第1及び第2の結合手段が、電気デバイス(25)を取付けブラケット(1)に固定するために電気デバイス(25)の取付けリンク(29,30)から突出したピンを受容するための孔(15,16,20,21)を有する、請求項1から8までのいずれか1項記載の取付けブラケット(1)。
【請求項10】
電気デバイス(25)が、取付けブラケット(1)の第1及び第2の結合手段と係合するための第3の結合手段(29,30)を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の取付けブラケット(1)との電気デバイス(25)の組合せ。
【請求項11】
取付けブラケット(1)が、第1の支持体据付けのために電気デバイス(25)に一体化されかつ/又は第2の支持体据付けのために電気デバイス(25)から突出する、請求項10記載の組合せ。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【公開番号】特開2007−180500(P2007−180500A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−286778(P2006−286778)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】