説明

電気化学キャパシタ及びその製造方法

【課題】本発明は、電気化学キャパシタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも2つが積層され螺旋状に巻き取られる巻取りタイプのセパレータ110、130と該巻き取られたセパレータ110、130間に交互に重なって介在する積層タイプの第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気化学キャパシタに関し、巻取りタイプのセパレータと積層タイプの電極とを備えるハイブリッドタイプの電気化学キャパシタ及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、電気化学的エネルギー保存装置は、全ての携帯用情報通信機器や電子機器において必須な、完成品機器の核心部品として用いられている。また、該電気化学的エネルギー保存装置は、未来型電気自動車や携帯用電子装置等に適用されることができる新再生エネルギー分野における高品質なエネルギー源として用いられるはずである。
【0003】
電気化学的エネルギー保存装置のうち電気化学キャパシタは、電気二重層原理を用いる電気二重層キャパシタ(Electrical double layer)と電気化学的酸化−還元反応を用いるハイブリッドスーパーキャパシタ(Hybrid super capacitor)とに区分されることができる。
【0004】
ここで、電気二重層キャパシタは高出力エネルギー特性を必要とする分野で多く用いられているが、小容量という問題を有している。これに比べて、ハイブリッドスーパーキャパシタは電気二重層キャパシタの容量特性を改善する新たな対案として多くの研究が行われている。特に、ハイブリッドスーパーキャパシタのうちリチウムイオンキャパシタ(Lithium ion capacitor:LIC)は、電気二重層キャパシタに比べて3〜4倍程度の蓄積容量を有することができる。
【0005】
このような電気化学キャパシタは、交互に積層された陽極及び陰極と、該積層された陽極及び陰極間に設けられ、該陽極と該陰極とを互いに電気的に分離するセパレータとを備えることができる。
【0006】
一方、電気化学キャパシタは、陽極、セパレータ及び陰極のアセンブリ方式により巻取り(winding)タイプと積層タイプとに区分される。ここで、巻取りタイプはシート形態の陽極、セパレータ及び陰極を順次に積層した後、原形に巻き取ったものであり、積層タイプはパターン形態のセパレータを挟んでパターン形態の陽極と陰極とを交互に積層したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2009−0008075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
巻取りタイプは、積層タイプに比べて優れた生産性を有するが、巻取りの際に折曲部でクラックが発生して陽極と陰極とのショート不良を引き起こす恐れがある。そのため、巻取りタイプの電極はバインダの含量を高める必要があり、電気化学キャパシタの電気的特性が低下してしまうことになる。また、巻取りタイプは、巻取り形態を維持するために、堅いパッケージング工程を行わなければいけないという難しさがある。
【0009】
一方、積層タイプは、巻取りタイプに比べてクラックによるショート不良やパッケージング工程の問題はないが、パターン形態の陽極、セパレータ及び陰極を個別に取り扱わなければならないため、生産性が低下するという不都合がある。
【0010】
よって、電気化学キャパシタは巻取りタイプの問題及び積層タイプの問題の両方を補完できるような新たな形態の電気化学キャパシタへの技術開発が要求されている。
【0011】
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、巻取りタイプのセパレータと積層タイプの電極とを備え、巻取りタイプの生産性向上の効果と積層タイプのショート不良防止による歩留まりの向上効果を同時に満たすハイブリッドタイプの電気化学キャパシタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を解決するために、本発明の好適な実施形態による電気化学キャパシタは、少なくとも2つが積層され、螺旋状に巻き取られる巻取りタイプのセパレータと、前記巻き取られたセパレータ間に交互に重なって介在する積層タイプの第1及び第2の電極と、を含むことができる。
【0013】
ここで、前記第1及び第2の電極を前記セパレータ上に接合して固定する接着部材を、さらに含むことができる。
【0014】
また、前記接着部材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0015】
また、前記第1及び第2の電極は各々外部電源と接続するための第1及び第2の端子を備え、前記第1及び第2の端子の一部は各々前記セパレータに接合され、前記第1及び第2の電極を前記セパレータに固定することができる。
【0016】
上記目的を解決するために、本発明の他の好適な実施形態による電気化学キヤパシタは、シート形態の第1のセパレータと、前記第1のセパレータ上に一列に接合され、パターン形態の複数の第1の電極と、前記第1のセパレータ上に前記第1の電極を接合する第1の接着部材と、前記第1の電極を含む前記第1のセパレータの上部に配設されたシート形態の第2のセパレータと、前記各第1の電極に対応し前記第2のセパレータ上に一列に接合され、パターン形態の複数の第2の電極と、前記第2のセパレータ上に前記第2の電極を接合する第2の接着部材とを含み、前記第1及び第2のセパレータは同時に螺旋状に巻き取られ、前記第1及び第2のセパレータ間に各々前記第1及び第2の電極が交互に介在して積層されることができる。
【0017】
ここで、前記第1及び第2の接着部材は各々、接着性樹脂を含むことができる。
【0018】
また、前記第1及び第2の接着部材は各々、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0019】
また、前記第1の電極の一側及び前記第2の電極の他側から各々突設される第1及び第2の端子を備え、前記第1及び第2の接着部材は、前記第1の端子の一部と前記第1のセパレータとの間及び前記第2の端子の一部と前記第2のセパレータとの間に各々介在されることができる。
【0020】
また、前記第2のセパレータの巻取り始点上に、前記第1のセパレータの巻取り始点上に配設された前記第1の電極に対応する空きを設けることができる。
【0021】
また、前記第2の電極の数は、前記第1の電極の数より1つ少なく設けられることができる。
【0022】
また、前記第2のセパレータは、前記積層された複数の第2の電極のうち中央に配設された第2の電極を取り囲むことができる。
【0023】
上記目的を解決するために、本発明のさらに他の好適な実施形態による電気化学キャパシタの製造方法は、第1の接着部材を用いて、シート形態の第1のセパレータ上にパターン形態の第1の電極を一列に接合するステップと、前記第1のセパレータに対応するシート形態の第2のセパレータ上に、第2の接着部材を用いてパターン形態の第2の電極を一列に接合するステップと、前記第1の電極を含む前記第1のセパレータ上に前記第2の電極を含む前記第2のセパレータを位置合わせするステップと、前記位置合わせされた第1及び第2のセパレータを同時に巻き取って前記第1及び第2の電極で交互に積層するステップと、を含むことができる。
【0024】
ここで、前記第1及び第2の接着部材は各々、接着性樹脂を含むことができる。
【0025】
また、前記第1及び第2の接着部材は各々、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0026】
また、前記第1のセパレータに対応するシート形態の第2のセパレータ上に、第2の接着部材を用いて、パターン形態の第2の電極を一列に接合するステップにおいて、前記第2のセパレータの巻取り始点上に、前記第1のセパレータの巻取り始点上に配設された前記第1の電極に対応する空きを設けることができる。
【0027】
また、前記第1及び第2の接着部材は各々、前記第1及び第2の端子の一部に塗布することができる。
【0028】
また、前記第1及び第2の接着部材は各々、前記第1及び第2のセパレータに塗布することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の電気化学キャパシタによれば、巻取りタイプのセパレータと積層タイプの電極とを備え、巻取りタイプの生産性向上の効果と積層タイプのショート不良防止による歩留まり向上の効果を共に奏することができる。
【0030】
また、本発明の電気化学キャパシタによれば、折曲による電極のショート不良を防止できるため、電極のバインダ成分を減らして、電気化学キャパシタの電気的特性を向上させることができる。
【0031】
また、本発明の電気化学キャパシタによれば、セパレータに電極が接合されているため、従来の巻取り設備を用いてアセンブリ工程を行うことができ、追加設備を構築することなくアセンブリ工程の速度を増大させることができる。
【0032】
また、本発明の電気化学キャパシタによれば、従来の巻取り設備を用いてアセンブリ工程を進行することによって、陽極と陰極との間の密着性を維持でき、電気化学キャパシタの電気的特性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施形態による電気化学キャパシタの分解斜視図である。
【図2】図1の電気化学キャパシタの組立斜視図である。
【図3】図2中のI−I’線に沿う断面図である。
【図4】図2中のII−II’線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による電気化学キャパシタの製造工程を説明するための断面図である。
【図6】同じく、電気化学キャパシタの製造工程を説明するための断面図である。
【図7】同じく、電気化学キャパシタの製造工程を説明するための断面図である。
【図8】同じく、電気化学キャパシタの製造工程を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。次に示される各実施の形態は当業者に本発明の思想を十分に伝達することができるようにするために例として挙げられるものである。従って、本発明は以下に示している各実施の形態に限定されることなく他の形態で具体化することができる。そして、図面において、装置の大きさ及び厚さなどは便宜上誇張して表現されることができる。明細書全体に渡って同一の参照符号は同一の構成要素を示している。
【0035】
図1は、本発明の第1の実施形態による電気化学キャパシタの分解斜視図である。図2は、図1の電気化学キャパシタの組立斜視図である。図3は、図2中のI−I’線に沿う断面図である。図4は、図2中のII−II’線に沿う断面図である。
【0036】
図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施形態による電気化学キャパシタ100は、螺旋状に巻き取られる巻取りタイプの第1及び第2のセパレータ110、130と、第1及び第2のセパレータ110、130により互いに電気的に分離されて交互に積層された積層タイプの第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4とを含むことができる。これにより、電気化学キャパシタ100は、巻取りタイプ及び積層タイプの長所を共に有するハイブリッドタイプの形態を有することになる。
【0037】
詳しくは、電気化学キャパシタ100は、シート形態の第1及び第2のセパレータ110、130と、パターン形態の第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4と、第1及び第2の接着部材151、152とを含むことができる。
【0038】
ここで、第1及び第2のセパレータ110、130はシート形態を有し、ロール形態に巻き取られてもよい。この時、第1及び第2のセパレータ110、130は交互に積層された第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4間に各々介在され、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4を互いに電気的に分離する役割をすることができる。
【0039】
第1及び第2のセパレータ110、130は、電解液や活物質に対して耐久性を有する絶縁材料から成ることができる。また、第1及び第2のセパレータ110、130は、イオンの移動のために多孔性を有することができる。第1及び第2のセパレータ110、130の各々を形成する材料の例としては、セルロース、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられるが、これに限定するものではない。
【0040】
第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4はパターン形態を有し、交互に積層されている。この時、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4は、第1及び第2のセパレータ110、130のうちのいずれか一つにより互いに電気的に分離されることができる。
【0041】
ここで、第1の電極120n〜120n−5は陽極であってもよい。第1の電極120n〜120n−5は陽極集電体121と該陽極集電体121の両面に塗布された陽極活物質層122とを含むことができる。陽極集電体121は金属、例えばアルミニウム、チタン、タンタル及びニオブのうちのいずれか一つを含むことができる。また、陽極集電体121は薄膜の形態を有するか、またはイオンの移動を効率よく行うために複数の貫通ホールを備えることができる。陽極活物質層122は可逆的にイオンをドーピングまたは脱ドーピングすることができる炭素材料、例えば活性炭を含むことができる。
【0042】
第1の電極120n〜120n−5の一側に、外部電源と電気的に接続するための第1の端子123が設けられることができる。該第1の端子123は陽極集電体121の一側から延設されることができる。すなわち、陽極集電体121と第1の端子123とは一体に設けられることができる。
【0043】
第2の電極140n〜140n−4は陰極であってもよい。該第2の電極140n〜140n−4は陰極集電体141と該陰極集電体141の両面に塗布された陰極活物質層142とを含むことができる。陰極集電体141は金属、例えば銅、ニッケル及びステンレスのうちのいずれか一つを含むことができる。陰極集電体141は薄膜の形態を有するか、またはイオンの移動を効率よく行うために複数の貫通ホールを備えることができる。陰極活物質層142はイオンを可逆的にドーピングまたは脱ドーピングできる炭素材料、例えば活性炭及び黒鉛のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0044】
また、電気化学キャパシタ100がリチウムイオンキャパシタの場合、陰極活物質層142にリチウムイオンが予めドーピングされてもよい。
【0045】
第2の電極140n〜140n−4の一側に、外部電源と電気的に接続するための第2の端子143が設けられることができる。該第2の端子143は陰極集電体141の一側から延設されることができる。すなわち、第2の端子143と陰極集電体141とは一体に設けられることができる。
【0046】
本発明の実施形態において、第1の電極120n〜120n−5は陽極であり、第2の電極140n〜140n−4は陰極であると説明したが、これに限定されるのではない。例えば、第1の電極120n〜120n−5が陰極の場合、第2の電極140n〜140n−4は陽極であってもよい。
【0047】
第1の接着部材151は、第1のセパレータ110上に第1の電極120n〜120n−5を接合して固定する役割をすることができる。該第1の接着部材151は、電解液や第1の端子123と反応をしない材料、すなわち電解液及び第1の端子123に対して安定性を有する接着性樹脂を含む組成物から形成されることができる。接着性樹脂の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つまたは2つ以上の混合物であってもよい。また、組成物は溶媒をさらに含んでもよい。溶媒の例としては、n−メチルピロリドン(NMP)、アセトン、蒸溜水等が挙げられる。ここで、接着性樹脂は溶媒に溶解可能で、該組成物は液相に形成されることができる。該液相の組成物を第1のセパレータ110や第1の電極120n〜120n−5上に塗布して、第1の接着部材151を形成することができる。
【0048】
第2の接着部材152は、第2のセパレータ130上に第2の電極140n〜140n−4を接合して固定する役割をすることができる。該第2の接着部材152は第1の接着部材151を形成する組成物から選択して形成されることができる。第1及び第2の接着部材151、152は互いに同じ組成物で形成されることができるが、これに限定するものではない。例えば、第1及び第2の接着部材151、152は異なる組成物で形成されることができる。
【0049】
詳しくは、電気化学キャパシタ100の形態において、シート形態を有する第1及び第2のセパレータ110、130は積層された第2の電極140n〜140n−4のうち中央に配設された1つの第2の電極、すなわち第2の電極140nを中心に螺旋形態で同時に巻き取られることができる。ここで、第1及び第2のセパレータ110、130間の各々にパターン形態の第1の電極120n〜120n−5と第2の電極140n〜140n−4とが交互に介在して積層されることができる。すなわち、電気化学キャパシタ100は同時に巻き取られた第1及び第2のセパレータ110、130と、該巻き取られた第1及び第2のセパレータ110、130間の各々に交互に介在して積層された第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4とを備えることができる。
【0050】
ここで、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4は各々、第1及び第2のセパレータ110、130に接合されているので、製造工程で第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4の取扱いが容易になる。
【0051】
また、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4はパターン形態を有することによって、巻取りタイプのように巻取りの際に第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4に折曲部が生じないので、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4に折曲部によるクラックが発生するのを防止することができる。これにより、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4間のショート不良を防止し、電気化学キャパシタ100の歩留まりを向上させることができる。また、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4は折曲によるショート不良を防止するような構造を有することによって、巻取りタイプに比べて第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4の各々に含まれるバインダ成分を減らすことができる。これにより、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4の各々の抵抗を減らして、電気化学キャパシタ100の電気的特性を向上させることができる。
【0052】
電気化学キャパシタ100の両側に各々第1及び第2の端子123、143が配設される。これらの第1及び第2の端子123、143は各々外部電源と接続してもよい。
【0053】
電気化学キャパシタ100を展開する場合、シート形態の第1のセパレータ110上に複数の第1の電極120n〜120n−5が接合されていることができる。ここで、複数の第1の電極120n〜120n−5は間隙を有して一列に配設されている。第1の電極120n〜120n−5の一側に配設された第1の端子123の一部は、第1のセパレータ110上に配設される。この時、第1の端子123と第1のセパレータ110との間に第1の接着部材151が介在し、第1のセパレータ110上に第1の電極120n〜120n−5が接合されて固定されることができる。すなわち、第1の接着部材151は第1のセパレータ110と重なる第1の端子123の一部領域のみに配設されることができる。これにより、第1の接着部材151による第1の電極120n〜120n−5や外部電源と接続される第1の端子123の汚染を防止でき、電気化学キャパシタ100の電気的特性が低下するのを最小限に抑えることができる。また、第1のセパレータ110は上下部を露出するように第1の電極120n〜120n−5を接合し、すなわち、第1の電極120n〜120n−5の面積より大きい面積を有することによって、第1のセパレータ110の巻取りの際に第2の電極140n〜140n−4とのショートを安定して防止することができる。
【0054】
第1の電極120n〜120n−5を含む第1のセパレータ110上に、複数の第2の電極140n〜140n−4を接合している第2のセパレータ130が積層されていることができる。複数の第2の電極140n〜140n−4は第2のセパレータ130上に間隙を有して一列に配設されていることができる。ここで、第1の電極120n〜120n−5と第2の電極140n〜140n−4とは互いに対応して配設されてもよい。第2のセパレータ130の一側終端上部、すなわち巻取り始点の第2のセパレータ130上に第1の電極120n〜120n−5に対応する空き145を設けることができる。第2のセパレータ130が空き145の一側に配設された中央の第2の電極140nの上面を覆って第1及び第2のセパレータ110、130の巻取りが始まることができる。すなわち、中央の第2の電極140nは第1及び第2のセパレータ110、130の巻取り終了時に積層された電極のうち中央に配設されることができる。
【0055】
これにより、中央の第2の電極140nは第2のセパレータ130により取り囲まれて、中央の第2の電極140nとその上下部に配設された中央の第1の電極120n、120n−1とは互いに電気的に分離されることができる。また、電気化学キャパシタ100は第2のセパレータ130の巻取り始点上に空き145を設けることによって、第2の電極140n〜140n−4の数は、第1の電極120n〜120n−5の数より1つ少なくてもよく、電気化学キャパシタ100の最上層と最下層とに最外郭の第1の電極120n−4、120n−5が配設されてもよい。
【0056】
第1の電極120n〜120n−5と同様に、第2の電極140n〜140n−4の一側に配設された第2の端子143の一部は、第2のセパレータ130上に配設される。この時、第2の端子143と第2のセパレータ130との間に第2の接着部材152が介在され、第2のセパレータ130上に第2の電極140n〜140n−4が接合固定されることができる。ここで、第2のセパレータ130は上下部が露出するように第2の電極140n〜140n−4を接合して、第2のセパレータ130の巻取りの際に第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4間のショートを安定して防止することができる。
【0057】
シート形態の第1及び第2のセパレータ110、130が積層される場合、第1の端子123と第2の端子143は積層された第1及び第2のセパレータ110、130の両側に各々配設されるようにして、巻取りの際に第1及び第2の端子123、143との間のショートを安定して防止することができる。
【0058】
また、電気化学キャパシタ100は、巻き取られた第1及び第2のセパレータ110、130の終端を固定するための固定部材160をさらに備えることができる。該固定部材160は、第1及び第2のセパレータ110、130の巻取り終端に付着されたテープであってもよい。または、該固定部材160は第1及び第2のセパレータ110、130の巻取り終端に塗布された接着樹脂であってもよい。また、該接着樹脂は、第1及び第2の接着部材151、152を形成する組成物を用いてもよい。
【0059】
また、電気化学キャパシタ100は、第1及び第2のセパレータ110、130と第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4とに含浸された電解液をさらに含むことができる。該電解液は、イオンを移動させることができる媒質の役割をするもので、高電圧で電気分解を起こさなくてイオンを安定して維持可能な材料から成ることができる。ここで、該電解液は、電解質及び溶媒を含むことができる。電解質は塩状であって、例えばリチウム塩またはアンモニウム塩であってもよい。溶媒の例としては、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート、スルホラン、アセトニトリル、ジメトキシエタン及びテトラヒドロフランが挙げられる。該溶媒は、1つまたは2つ以上を混合して用いられてもよいが、これに限定するものではない。
【0060】
また、示されていないが、電気化学キャパシタ100は、電解液に含浸された第1及び第2のセパレータ110、130と第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4とを収容する筐体をさらに含むことができる。該筐体は、アルミニウム缶やアルミニウムラミネーティングにより形成されることができるが、これに限定するものではない。
【0061】
したがって、本発明の第1の実施形態のように、電気化学キャパシタは巻取りタイプのセパレータと積層タイプの電極とを備えるハイブリッドタイプの構造を有することによって、巻取りタイプの生産性向上の効果と積層タイプのショート不良防止による歩留まり向上の効果を共に奏することができる。
【0062】
また、本発明の実施形態による電気化学キャパシタは、折曲による電極のショート不良を防止して、電極のバインダ成分を減らすことができ、電気化学キャパシタの電気的特性を向上させることができる。
【0063】
以下、図5〜図8は、本発明の第2の実施形態による電気化学キャパシタの製造工程を説明する。
【0064】
図5〜図8は、本発明の第2の実施形態による電気化学キャパシタの製造工程を説明するための断面図である。
【0065】
図5を参照して、電気化学キャパシタを製造するために、シート形態の第1のセパレータ110上に第1の電極120n〜120n−5を一列に多数個接合する。ここで、第1の電極120n〜120n−5はパターン形態を有する。第1の電極120n〜120n−5が陽極の場合、第1の電極120n〜120n−5は陽極集電体121と該陽極集電体121の両面に各々塗布された陽極活物質層122とを含むことができる。第1の電極120n〜120n−5の一側から突設された第1の端子123がさらに配設されることができる。第1の端子123は陽極集電体121と接続している。ここで、第1の端子123と陽極集電体121とは一体に設けられることができる。
【0066】
第1の電極120n〜120n−5は、第1のセパレータ110上に第1の接着部材151を介して接合固定されることができる。該第1の接着部材151は、電解液及び第1の端子123に対して安定性を有する接着性樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つまたは2つ以上の混合物を含む組成物から形成されることができる。また、該組成物は、溶媒をさらに含むことができる。該溶媒の例としては、n−メチルピロリドン(NMP)、アセトン、蒸溜水等が挙げられる。該接着性樹脂は、溶媒に溶解可能で、組成物は液相に形成されることができる。
【0067】
ここで、第1の接着部材151は、第1の電極120n〜120n−5の第1の端子123上に形成されることができる。該第1の接着部材151は第1のセパレータ110と重なった第1の端子123の一部領域のみに塗布して、第1の電極120n〜120n−5や第1の端子123が汚染されるのを防止して、電気化学キャパシタ100の電気的特性が低下するのを防止するようにする。ここで、組成物が液相によって形成される場合、第1の接着部材151は塗布方法によって形成されてもよい。該塗布方法の例としては、インクジェットプリンティング法、スクリーン印刷法及びロールプリンティング法が挙げられる。また、本発明の実施形態において、第1の接着部材151は第1の端子123上に形成されることと説明したが、他の方法によって第1の端子123と重なる第1のセパレータ110上に第1の接着部材151が形成されてもよい。
【0068】
図6を参照して、第1のセパレータ110に対応する第2のセパレータ130上に、第2の接着部材(図4の152)を用いてパターン形態の第2の電極140n〜140n−4を一列に接合する。ここで、第2のセパレータ130の一側終端、すなわち巻取り始点上に第1の電極120n〜120n−5に対応する空き145を残した後、該空き145の一側から第1の電極120n〜120n−5に対応するように第2の電極140n〜140n−4を接合する。ここで、第2の電極140n〜140n−4の接合は、第1の電極120n〜120n−5の接合方法によって行われることができるので、説明の便宜上反復する説明は省略することにする。
【0069】
第1の電極120n〜120n−5が陽極の場合、第2の電極140n〜140n−4は陰極であってもよい。第2の電極140n〜140n−4は陰極集電体141と該陰極集電体141の両面に塗布された陰極活物質層142とを含むことができる。ここで、陰極集電体141と接続し、第2の電極140n〜140n−4から突設された第2の端子143がさらに設けられることができる。この時、陰極集電体141と第2の端子143とは一体に設けられることができる。
【0070】
本発明の実施形態において、第1の電極120n〜120n−5が陽極であり、第2の電極140n〜140n−4が陰極であることを示したが、これに限定されるのではない。例えば、第1の電極120n〜120n−5が陰極、第2の電極140n〜140n−4が陽極であってもよい。
【0071】
第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4は各々、第1及び第2の接着部材151、152によって第1及び第2のセパレータ110、130に接合固定されており、後述の巻取り工程で第1及び第2のセパレータ110、130からの第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4の離脱を防止して容易に取扱うことができる。
【0072】
続いて、第1の電極120n〜120n−5を含む第1のセパレータ110上に、第2の電極140n〜140n−4を含む第2のセパレータ130を位置合わせする。すなわち、第1のセパレータ110と第2のセパレータ130とは互いに対応して積層されることができる。これにより、第1の電極120n〜120n−5上に第2のセパレータ130が配設され、第1の電極120n〜120n−5と第2の電極140n〜140n−4とは互いに対応して配設されることができる。この時、第2のセパレータ130の巻取り始点上に第1の電極120n〜120n−5に対応する空き145を設ける。
【0073】
図7を参照して、位置合わせされた第1及び第2のセパレータ110、130の巻取りを始める。第1及び第2のセパレータ110、130の1次巻取りの際に、第2のセパレータ130の空き145は第2のセパレータ130の空き145の一側に配設された中央の第2の電極140n上を覆うようにする。これにより、次の巻取りの際に空き145の一側に配設された中央の第2の電極140nの上下部に各々積層された中央の第1の電極120n−1、120nと電気的に分離されることができる。
【0074】
図8のように、積層された第1及び第2のセパレータ110、130を空き145の一側に配設された中央の第2の電極140nを中心に数回巻取りすることによって、該巻き取られた第1及び第2のセパレータ110、130間に各々第1の電極120n〜120n−5及び第2の電極140n〜140n−4が交互に介在して積層されることができる。これにより、交互に積層された第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4は第1のセパレータ110や第2のセパレータ130により互いに電気的に分離されることができる。
【0075】
また、該積層された第1及び第2のセパレータ110、130の巻取りを終了した後、固定部材160を用いて第1及び第2のセパレータ110、130の巻取り終了点を巻き取られた最外郭層の第1のセパレータ110上に固定することができる。該固定部材160として、テープを用いてもよい。該固定部材160の他の例としては、第1及び第2のセパレータ110、130の終端面の一部に塗布された接着樹脂であってもよい。
【0076】
また、示されていないが、巻き取られた第1及び第2のセパレータ110、130及び積層された第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4を筐体の内部に収容する。続いて、筐体の内部に電解液を投入した後、該筐体の開口を封止する工程をさらに行うことができる。
【0077】
また、電気化学キャパシタ100がリチウムイオンキャパシタの場合、第2の電極140n〜140n−4を第2のセパレータ130に接合する前に、第2の電極140n〜140n−4、すなわち陰極にリチウムイオンが予めドーピングする工程をさらに行うことができる。または、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4が各々接合された第1及び第2のセパレータ11O、130を巻取った後、第2の電極140n〜140n−4、すなわち陰極にリチウムイオンを予めドーピングする工程をさらに行うことができる。ここで、リチウムイオンを予めドーピングする工程は、第2の電極140n〜140n−4とリチウムメタルとを短絡させたり、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4間の充電及び第1の電極140n〜140n−4とリチウムメタルとの間の放電を数回行う方法などによって行われることができる。
【0078】
本発明の実施形態において、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4はパターン形態を有して積層されるので、従来の巻取りタイプのように折曲部を具備しないので、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4の折曲によるクラックの発生を防止することができる。これにより、電気化学キャパシタ100の歩留まりを向上させることができる。
【0079】
また、クラックの発生を考慮して第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4にバインダ成分をさらに添加する必要がなく、電気化学キャパシタ100の電気的特性を向上させることができる。
【0080】
また、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4は、第1及び第2の接着部材151、152を介して第1及び第2のセパレータ110、130に接合固定されており、テンションを加えた従来の巻取り方式をそのまま利用でき、ハイブリッドタイプの電気化学キャパシタを製造するために、新たな設備を構築する必要がない。これにより、巻取りタイプでのように、生産性を極大化すると共に、従来の設備をそのまま利用でき、生産設備に係わる費用を節減することができる。
【0081】
また、従来の巻取り方式によってハイブリッドタイプの電気化学キャパシタを製造でき、第1及び第2の電極120n〜120n−5、140n〜140n−4間の密着性を確保して、電気化学キャパシタの電気的特性をさらに向上させることができる。
【0082】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0083】
100 電気化学キャパシタ
110 第1のセパレータ
120n〜120n−5 第1の電極
123 第1の端子
130 第2のセパレータ
140n〜140n−4 第2の電極
143 第2の端子
151 第1の接着部材
152 第2の接着部材
160 固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくても2つが積層されて螺旋状に巻き取られる巻取りタイプのセパレータと、
前記巻き取られたセパレータ間に交互に重なって介在する積層タイプの第1及び第2の電極と
を含む電気化学キャパシタ。
【請求項2】
前記第1及び第2の電極を前記セパレータ上に接合して固定する接着部材を、さらに含む請求項1に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項3】
前記接着部材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つを含む請求項2に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項4】
前記第1及び第2の電極は各々、外部電源と接続するための第1及び第2の端子を備え、
前記第1及び第2の端子の一部は各々、前記セパレータに接合されて前記第1及び第2の電極を前記セパレータに固定する請求項1に記載の電気化学キヤパシタ。
【請求項5】
シート形態の第1のセパレータと、
前記第1のセパレータ上に一列に接合され、パターン形態の複数の第1の電極と、
前記第1のセパレータ上に前記第1の電極を接合する第1の接着部材と、
前記第1の電極を含む前記第1のセパレータの上部に配設されたシート形態の第2のセパレータと、
前記第1の電極の各々に対応し、前記第2のセパレータ上に一列に接合され、パターン形態の複数の第2の電極と、
前記第2のセパレータ上に前記第2の電極を接合する第2の接着部材とを備え、
前記第1及び第2のセパレータは、同時に螺旋状に巻き取られ、前記第1及び第2のセパレータ間に各々前記第1及び第2の電極が交互に介在して積層される電気化学キャパシタ。
【請求項6】
前記第1及び第2の接着部材は各々、接着性樹脂を含む請求項5に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項7】
前記第1及び第2の接着部材は各々、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つを含む請求項5に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項8】
前記第1の電極の一側及び前記第2の電極の他側から各々突設される第1及び第2の端子を備え、
前記第1及び第2の接着部材は、前記第1の端子の一部と前記第1のセパレータとの間及び前記第2の端子の一部と前記第2のセパレータとの間に各々介在される請求項5に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項9】
前記第2のセパレータの巻取り始点上に、前記第1のセパレータの巻取り始点上に配設された前記第1の電極に対応する空きを設ける請求項5に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項10】
前記第2の電極の数は、前記第1の電極の数より1つ少なく設けられる請求項5に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項11】
前記第2のセパレータは、前記積層された複数の第2の電極のうち中央に配設された第2の電極を取り囲む請求項5に記載の電気化学キャパシタ。
【請求項12】
第1の接着部材を用いて、シート形態の第1のセパレータ上にパターン形態の第1の電極を一列に接合するステップと、
前記第1のセパレータに対応するシート形態の第2のセパレータ上に、第2の接着部材を用いて、パターン形態の第2の電極を一列に接合するステップと、
前記第1の電極を含む前記第1のセパレータ上に、前記第2の電極を含む前記第2のセパレータを位置合わせするステップと、
前記位置合わせされた第1及び第2のセパレータを同時に巻き取って前記第1及び第2の電極で交互に積層するステップと
を含む電気化学キャパシタの製造方法。
【請求項13】
前記第1及び第2の接着部材は各々、接着性樹脂を含む請求項12に記載の電気化学キャパシタの製造方法。
【請求項14】
前記第1及び第2の接着部材は各々、ポリテトラブルオロエチレン(PTFE)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)のうちのいずれか一つを含む請求項12に記載の電気化学キャパシタの製造方法。
【請求項15】
前記第1のセパレータに対応するシート形態の第2のセパレータ上に、第2の接着部材を用いて、パターン形態の第2の電極を一列に接合するステップにて、
前記第2のセパレータの巻取り始点上に、前記第1のセパレータの巻取り始点上に配設された前記第1の電極に対応する空きを設ける請求項12に記載の電気化学キャパシタの製造方法。
【請求項16】
前記第1及び第2の接着部材は各々、前記第1及び第2の端子の一部に塗布する請求項15に記載の電気化学キャパシタの製造方法。
【請求項17】
前記第1及び第2の接着部材は各々、前記第1及び第2のセパレータに塗布する請求項15に記載の電気化学キャパシタの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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