説明

電気掃除機

【課題】構成を必要以上に複雑化することなく延長管の伸縮作業性を向上した電気掃除機を提供する。
【解決手段】延長管22は、床ブラシのブラシ電動機を動作させる掃除機本体側からの給電により動作して内管35を外管36に対して軸方向に沿って相対的に移動させることで延長管22を伸縮させる電動機37を備える。延長管22は、内管35と外管36とを互いに固定するとともに、ブラシ電動機を動作させる掃除機本体側からの給電により動作して内管35と外管36とを固定およびその固定を解除可能なクランプ部38を備える。電気掃除機は、ブラシ電動機とクランプ部38とのそれぞれの動作を制御可能であり、設定ボタン操作時に、クランプ部38による固定を解除した後、電動機37を駆動させて延長管22を伸張させ、クランプ部38により内管35と外管36とを固定させる制御手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、長尺状の内管と、この内管が挿入される長尺状の外管を有し伸縮可能な延長管を備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を備え、この掃除機本体には、電動送風機の吸込側に連通して、ホース体、延長管および吸込口体としての床ブラシが順次連通接続される。
【0003】
このようなキャニスタ型の電気掃除機に用いる延長管としては、例えば上流側延長管部である内管と、この内管よりも径大でこの内管が挿入される下流側延長管部である外管とを有し、内管を外管の内部に対して出し入れすることにより全体として伸縮可能なものが一般的に用いられている。内管の外側面には複数の凹部が形成され、外管には凹部に対向可能な位置に開口部が形成されており、これら凹部と開口部とに亘って固定手段としてのロック部材が可動的に配置されている。そして、このロック部材は、外管の外部に位置する操作部を備えた調節ボタンに連動して動作するように構成されており、使用者が調節ボタンの操作部を操作することにより内管の凹部からロック部材が外れて外管に対して内管を摺動させることが可能となる。
【0004】
しかしながら、このような延長管を伸縮させる際には、使用者が掃除動作の際に握っているホース体の先端の把持部から一旦手を放し、内管と外管とのそれぞれを把持して解除ボタンを操作して相対的に内管を外管に対して出し入れさせた後、解除ボタンの操作を解除して内管と外管とを所定の位置で係止固定するなど、持ち替えの動作を含めた煩雑な作業が必要であり、作業性が良好でない。
【0005】
また、ロック部材の配置は、延長管の伸縮量を考慮すると、外管の先端側に配置することが最も効率がよい。そのため、上記のような持ち替えの動作を省略するために、調節ボタンを外管の基端側すなわちホース体側に配置したり、ホース体の把持部に配置したりした場合、例えば針金などの伝達部材を用いてロック部材を動作させるように構成する必要があり、部品点数が増加する。
【0006】
さらに、延長管に電動機を配置してこの電動機により延長管を伸縮させる構成が知られている。しかしながら、この構成では、例えば床ブラシに回転清掃体としての回転ブラシおよびこの回転ブラシを回転駆動させるブラシ用電動機を内蔵する場合、このブラシ用電動機に給電するための給電線路の他に線路を設ける必要があったり、乾電池などの電池を延長管に内蔵したりする構成となり、構成の複雑化、延長管の大型化および質量増加を招くこととなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、構成を必要以上に複雑化することなく延長管の伸縮作業性を向上した電気掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を有する。この電気掃除機は、電動送風機の吸込側に基端側が連通する延長管を有する。また、この電気掃除機は、掃除機本体側からの給電により動作する電動部を備え、延長管の先端側に連通する吸込口体を有する。延長管は、長尺状の内管を備える。また、この延長管は、内管が挿入される長尺状の外管を備える。さらに、この延長管は、電動部を動作させる掃除機本体側からの給電により動作して内管と外管との少なくともいずれか一方を他方に対して軸方向に沿って相対的に移動させることで延長管を伸縮させる電動機を備える。また、この延長管は、内管と外管とを互いに固定するとともに、電動部を動作させる掃除機本体側からの給電により動作して内管と外管とを固定およびその固定を解除可能な固定手段を備える。そして、電気掃除機は、電動機と固定手段とのそれぞれの動作を制御可能であり、所定条件時に、固定手段による内管と外管との固定を解除した後、電動機を駆動させて延長管を伸縮させ、固定手段により内管と外管とを固定する制御手段を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】一実施形態の電気掃除機の延長管の一部を示す縦断面図である。
【図2】同上延長管を示す分解斜視図である。
【図3】同上電気掃除機の一部の内部構造を模式的に示す回路図である。
【図4】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【図5】同上電気掃除機の制御手段の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、一実施形態の構成を図面を参照して説明する。
【0012】
図4において、11はいわゆるキャニスタ型の電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、掃除機本体12と、この掃除機本体12に着脱可能に接続される管部である風路形成体13とを有している。
【0013】
掃除機本体12は、被掃除面上を旋回および走行可能な中空状の本体ケース15を備えており、この本体ケース15の内部に、図示しない本体集塵室と電動送風機室とが前後に区画されている。さらに、電動送風機室には、電動送風機18が収容されており、この電動送風機18の吸込側が本体集塵室に連通している。また、本体集塵室内には、フィルタ、集塵袋、あるいは集塵装置(集塵カップ)などの集塵部が配置されている。そして、本体ケース15の前部には、本体集塵室に連通するとともに風路形成体13の基端側が接続される本体吸込口19が開口形成されている。
【0014】
電動送風機18は、掃除機本体12内に配置されたマイコンなどの図示しない本体制御部により駆動が制御され、例えば弱モード、中モード、強モード、自動モードなどの動作モードで動作可能となっている。そして、これら電動送風機18および本体制御部などは、本体用電源部、例えば掃除機本体12内に収容されたコードリール装置などを介して接続される商用交流電源からの給電により動作可能となっている。
【0015】
また、風路形成体13は、長尺状のホース体21と、このホース体21に着脱可能に接続される伸縮可能な延長管22と、この延長管22に着脱可能に接続される吸込口体としての床ブラシ23とを備えており、電動送風機18の吸込側に連通する風路Wを内部に形成している。なお、以下、電動送風機18の駆動により風路Wを通過する空気の流れ方向の上流側を先端側(前側)、下流側を基端側(後側)として説明する。
【0016】
ホース体21は、長尺筒状のホース本体25と、このホース本体25の基端側に連通して形成された接続管部26と、ホース本体25の先端側に連通して形成され例えば風路形成体13の把持操作用の手元操作部27とを一体的に有している。
【0017】
ホース本体25は、可撓性を有する合成樹脂などにより円筒蛇腹状に形成されており、手元操作部27側と掃除機本体12側とを電気的に接続する給電線としての図示しない一対の配線部が風路Wの外部に螺旋状に取り付けられている。
【0018】
接続管部26は、本体吸込口19に挿入接続される部分であり、ホース本体25よりも硬質の合成樹脂などにより円筒状に形成されている。また、この接続管部26には、ホース本体25内に配置された配線部と電気的に接続された図示しない一対の端子が配置されており、これら端子が、接続管部26を本体吸込口19に挿入接続することで掃除機本体12側と電気的に接続される。
【0019】
また、手元操作部27は、ホース本体25よりも硬質の合成樹脂などにより略円筒状に形成されており、先端側から基端側へと、使用者に把持される把持部31が突出して形成されている。この把持部31には、本体制御部に対して電動送風機18などの動作モード、あるいは停止を設定する設定手段としての複数の設定ボタン32が配置されている。これら設定ボタン32は、ホース本体25内の配線部と電気的に接続されている。さらに、この手元操作部27の先端側の上部には、ホース体21に対して延長管22を着脱可能に係止固定する保持手段としてのクランプ33が配置されている。そして、この手元操作部27の先端、すなわち延長管22側の端部には、延長管22側と電気的に接続される一対の接続端子部34,34(図3)が配置されている。これら接続端子部34,34は、ホース本体25内の配線部を介して接続管部26の端子と電気的に接続されている。
【0020】
また、延長管22は、ホース体21を介して電動送風機18の吸込側と連通している。この延長管22は、図1、図2および図4に示すように、上流側管部である長尺状の内管35と、この内管35の基端側が挿入される下流側管部である長尺状の外管36と、内管35の外管36に対する相対的な突出量を可変させることで延長管22を伸縮させる電動機37と、内管35と外管36とを互いに固定する固定手段としてのクランプ部38などとを備えている。そして、この延長管22は、本実施形態において、内管35が外管36に対して最大に突出した最大伸張状態である掃除使用状態と、内管35が外管36に対して最大に収納された最大収縮状態である収納状態とに伸縮可能となっている。
【0021】
内管35は、合成樹脂により長尺筒状に形成された内管本体41と、この内管本体41の上部に取り付けられた長尺状の一方および他方の内管カバー42,43と、これら内管カバー42,43間に収納される給電線としての先端側導電部である導電体44,44とを有している。
【0022】
内管本体41は、床ブラシ23が接続される側すなわち先端側の上部に、先端側接続部としての配置部46が一体に形成されており、この配置部46に、延長管22に対して床ブラシ23を着脱可能に係止固定する接続クランプ部47と、風路形成体13を掃除機本体12に係止保持するスタンドストッパ48とが取り付けられている。また、内管本体41の外管36に挿入される基端側には、内管35を外管36に対してガイドするとともに抜け止めするストッパ49が取り付けられている。さらに、この内管本体41の基端側は、外管36に取り付け固定されるシール体である円筒状のシールパイプ51に挿通されており、このシールパイプ51よりも先端側の内管本体41の外周には、係止部材としての抜け止め部材であるストップリング52が嵌着され、これらシールパイプ51とストップリング52との間に、外管36の内周に圧接されて内管35と外管36とを気密に接続するパッキン部材であるシールリング53が挟持されている。そして、この内管本体41の基端側は、外管36の先端側の内部に挿入されている。
【0023】
配置部46には、導電体44,44に対して電気的に接続されたコネクタ部54,54(図3)が配置されている。これらコネクタ部54,54は、延長管22の内管35の先端側に床ブラシ23を接続した際に、導電体44,44を床ブラシ23側と電気的に接続するように構成されている。さらに、この配置部46には、接続クランプ部47の一部が挿通される挿通孔55が形成されている。
【0024】
また、接続クランプ部47は、配置部46に可動的に配置されており、上部が内管35の上方に露出して使用者により操作可能となっている。この接続クランプ部47は、図示しない付勢部材である付勢ばねにより上方に向けて付勢されており、端部が下方に向けて爪状に突出して挿通孔55に挿通され、使用者が付勢ばねの付勢に抗して接続クランプ部47を操作した際に内管本体41内へと突出可能となっている。
【0025】
また、スタンドストッパ48は、掃除機本体12の下部に設けられた図示しない係止孔部に対して先端側が係止されることで風路形成体13を掃除機本体12に係止保持する。
【0026】
また、ストッパ49は、ストップリング52との当接により内管35を外管36に対して最大に突出させた掃除使用状態となる位置で内管35を外管36に対してそれ以上突出しないように規制するものであり、内管本体41の基端側の上部に形成された嵌合凹部57に取り付けられている。
【0027】
また、シールパイプ51は、内管35が外管36内を軸方向に移動(摺動)する際に内管35を外管36に対してガイドするものであり、外管36の先端に嵌着されている。このシールパイプ51の外周部には、係止部58が切り欠き形成されており、この係止部58が外管36の先端側の内部に係止されることにより、シールパイプ51が外管36に対して抜け止めされている。さらに、このシールパイプ51の先端側の上部には、径方向に沿って鍔部61が突設されており、この鍔部61には一方および他方の内管カバー42,43および導電体44,44の基端側が挿入される挿入開口部62が形成されている。
【0028】
また、ストップリング52は、ストッパ49が当接することにより内管35を外管36に対して抜け止めするものであり、略円筒状に形成され、外管36の内部に位置している。さら、このストップリング52の基端側には、外管36に対して係合されることでストップリング52を周方向に回り止めする係合凹部64が切り欠き形成されている。
【0029】
また、一方の内管カバー42は、長尺の四角形板状に形成されており、導電体44,44と内管本体41の上部との間に位置している。さらに、この一方の内管カバー42は、他方の内管カバー43に対して例えば超音波溶着などにより一体的に固定されている。
【0030】
また、他方の内管カバー43は、内管35の上部の外郭を構成するものであり、長尺状の被係止カバー部66と、この被係止カバー部66の先端に一体に形成され配置部46の上部を覆うカバー部67とを有している。
【0031】
被係止カバー部66の上部には、クランプ部38と係合する複数の係止凹部69が所定箇所に形成されている。これら係止凹部69は、本実施形態では、例えば被係止カバー部66の先端側と基端側とのそれぞれ、すなわち内管35の先端側と基端側とのそれぞれに形成されており、基端側の係止凹部69が延長管22の掃除使用状態に対応し、先端側の係止凹部69が延長管22の収納状態に対応する。
【0032】
また、カバー部67は、接続クランプ部47を配置部46との間で回動可能に軸支している。さらに、このカバー部67には、接続クランプ部47の上部を露出させる開口71が形成されている。そして、このカバー部67は、基端側の位置が外管36の先端側に当接することにより、内管35を外管36に対して最大に収納させた収納状態となる位置で内管35を外管36に対してそれ以上収納させないように規制するストッパの機能を有している。
【0033】
また、導電体44,44は、導電性を有する部材によりそれぞれ伸縮可能なコイルばね状に形成されており、先端側が配置部46のコネクタ部54,54と電気的に接続され、基端側が図示しない端子部を介して外管36側と電気的に接続されている。そして、これら導電体44,44は、延長管22の伸縮に対応して伸縮することにより、延長管22の伸縮に拘らず掃除機本体12側と床ブラシ23側との電気的な接続を維持するように構成されている。
【0034】
一方、外管36は、合成樹脂により長尺筒状に形成された外管本体73、この外管本体73の上部に取り付けられた外管カバー部74、および、外管本体73と外管カバー部74との間に一部が収納される基端側導電部75を有している。
【0035】
外管本体73は、内管35の内管本体41が挿入される側すなわち先端側の上部に、固定手段取付部としての取付台部77が一体に形成されているとともに、先端側の下部に、電動機取付部としての取付開口部78が形成されている。また、外管本体73のホース体21に接続される基端側の上部には、基端側接続部としての接続台部79が形成されている。さらに、外管本体73の基端部には、円筒状の接続部80が突設されている。そして、外管本体73の上部には、取付台部77と接続台部79との間に亘って、平面状の導電配置部81が直線状に形成されている。
【0036】
取付台部77は、クランプ部38が取り付けられる部分であり、外管36の軸方向に沿って連続する連通部83を内部に有し、外管カバー部74を嵌着するための嵌着開口部84(一方のみ図示)を両側に有している。
【0037】
連通部83は、先端側がシールパイプ51の挿入開口部62と連通しており、後端側が導電配置部81と連通している。
【0038】
また、嵌着開口部84は、それぞれ上方に向けて開口形成されている。
【0039】
また、取付開口部78は、電動機37が取り付けられる部分であり、外管本体73を円弧状に切り欠いて形成されており、この外管本体73の内部に連通している。
【0040】
また、接続台部79には、基端側導電部75と電気的に接続される端子体としての一対の接続ピン86,86が軸方向に沿って配置されている。これら接続ピン86,86は、延長管22をホース体21の先端側に接続する際に手元操作部27側に挿入されて接続端子部34,34と電気的に接続されることにより、ホース本体25内の配線部および接続管部26の端子、すなわちホース体21を介して掃除機本体12側に電気的に接続されるように構成されている。
【0041】
また、接続部80は、手元操作部27の先端側に挿入される部分であり、外管本体73よりも径小に形成されており、この外管本体73と同軸に位置している。さらに、この接続部80の外周には、手元操作部27の内周に圧接されて気密に接続するシールパッキン88が嵌着されている。
【0042】
また、導電配置部81は、基端側導電部75が長手方向に沿って配置される部分であり、先端側に導電体44,44の基端側と電気的に接続された上記端子部が配置されている。
【0043】
また、外管カバー部74は、取付台部77ないし導電配置部81を覆う第1外管カバー91と、基端側導電部75を覆って第1外管カバー91の上部に取り付けられる長尺板状の第2外管カバー92と、接続台部79と第1外管カバー91および第2外管カバー92の基端側とを覆って外管本体73の上部に取り付けられる第3外管カバー93とを有している。
【0044】
第1外管カバー91は、取付台部77の上側に位置する先端側カバー95と、導電配置部81の上側に位置する基端側カバー96とを一体に備えている。
【0045】
先端側カバー95には、クランプ部38の一部を外管36(延長管22)の外部に露出させる開口部98が形成されている。また、この先端側カバー95の左右両側の下部には、嵌着開口部84に挿入係止される一対の係止突出部99が下方に向けて突設されている。
【0046】
さらに、基端側導電部75は、一端側が上記端子部と電気的に接続され他端側が接続ピン86,86と電気的に接続される給電線としての第1配線である長尺状の一対のリード線101,101と、これらリード線101,101と電気的に接続された制御手段102と、この制御手段102と電気的に接続された給電線としての第2配線である一対のリード線103,103とを備えており、導電配置部81と第2外管カバー92との間に収納されている。
【0047】
制御手段102は、例えば制御基板上に回路が形成されて構成されており、リード線101,101を介して掃除機本体12側と電気的に接続されるとともに、リード線103,103を介して床ブラシ23側と電気的に接続される。そして、この制御手段102は、電動機37およびクランプ部38への給電を制御することにより、これら電動機37およびクランプ部38の動作を制御可能となっている。さらに、制御手段102は、電動機37の電流値を検出する電流検出手段の機能を有しており、この検出した電流値に基づいて電動機37の駆動を制御可能となっている。
【0048】
また、電動機37の回転軸37aには、弾性部材などにより形成された回転部材としてのローラ106が接続されている。そして、この電動機37は、制御手段102によりローラ106の回転方向および回転数を制御することで、内管35を外管36に対して相対的に軸方向に移動させることにより、延長管22を伸縮させるものである。これら電動機37およびローラ106は、一方および他方の電動機カバー107,108により覆われて取付開口部78に取り付けられている。すなわち、電動機37およびローラ106は大気圧の部分、換言すれば風路Wの外部に位置しており、ローラ106は、内管35の内管本体41の下部に外周縁が接触している。
【0049】
また、クランプ部38は、内管35の係止凹部69に対して係脱されるロック体111と、このロック体111を操作する操作部を構成するアーム部112および調節ボタン113と、この調節ボタン113を付勢する図示しない付勢手段と、制御手段102により駆動が制御される一方の被駆動部としての電磁石114と、この電磁石114と対をなす他方の被駆動部としての磁石115とを有している。
【0050】
ロック体111は、係止凹部69に挿入されることにより内管35に対して係合されて内管35を外管36に対して所定位置で係止固定するもので、略円柱状に形成されるとともに、上端側に突出部117が突設されている。また、このロック体111は、下端側が、アーム部112間を介して、取付台部77を貫通して形成されたガイド孔118内に挿入されて連通部83内に突出している。
【0051】
また、アーム部112は、ロック体111の突出部117に対して下方から当接することによりロック体111を係止凹部69から離脱させる方向に移動させるものであり、調節ボタン113に対して一体的に固定されている。
【0052】
さらに、調節ボタン113は、上部が開口部98から外管36(延長管22)の外部に露出することで使用者によって操作される部分であり、取付台部77と第1外管カバー91との間で回動可能に軸支されている。また、この調節ボタン113の前側の下部には、ロック体111の上部と当接する当接凸部119が突設されている。
【0053】
また、電磁石114は、制御手段102に電気的に接続されており、取付台部77の上部に配置されている。さらに、磁石115は、調節ボタン113の基端側の下部で、電磁石114の上方に対向する位置に配置、本実施形態ではアーム部112の後方に配置されている。そして、これら電磁石114および磁石115は、制御手段102により電磁石114に流す電流を制御することで電磁石114の磁力、すなわち電磁石114と磁石115との吸引のオンオフを切り換えることにより、調節ボタン113をアーム部112とともに回動させるように構成されている。換言すれば、これら電磁石114と磁石115とは、制御手段102により電磁石114の通電状態を切り換えることでクランプ部38の動作、すなわち内管35と外管36との係止固定とその係止固定の解除とを切り換え可能となっている。
【0054】
また、図4に示す床ブラシ23は、風路Wの一部(上流端)を構成可能なものであり、延長管22の先端側である内管35の先端に一端側が連通接続される接続管121と、この接続管121の他端側に、上下方向あるいは周方向などに回動可能に接続された横長のケース体122と、このケース体122に回転自在に設けられ被掃除面に接地して従動回転することで床ブラシ23を被掃除面上で移動(走行)可能とする図示しない走行輪などを備えている。さらに、ケース体122の床面に対向する下部には、接続管121の他端側と連通する吸込口が形成されている。そして、ケース体122の内部には、吸込口に回転清掃体としての回転ブラシ124が回転可能に配置されているとともに、この回転ブラシ124を回転駆動させる電動部としての駆動手段であるブラシ電動機125が配置されている。
【0055】
接続管121は、延長管22の先端側である内管35の先端側の内部に挿入される部分であり、接続クランプ部47によって係止されることで延長管22と気密に接続された状態で固定される。また、この接続管121には、ブラシ電動機125に対して電気的に接続された一対の接続端子127,127(図3)が配置されている。これら接続端子127,127は、接続管121を内管35の先端側の内部に挿入して接続することにより、延長管22側、本実施形態では内管35の配置部46のコネクタ部54,54(図3)と電気的に接続されて、導電体44,44(図2)に対して電気的に接続されるように構成されている。
【0056】
また、回転ブラシ124は、例えば複数の清掃部材を備え、ブラシ電動機125により回転駆動されてこれら清掃部材が被掃除面に接触することで、被掃除面から塵埃を掻き取ったり、被掃除面に入り込んだ塵埃を掻き出したりするように構成されている。
【0057】
また、ブラシ電動機125は、例えば回転ブラシ124に対して動力伝達部128、例えばベルトなどにより接続され、回転ブラシ124を回転駆動させるように構成されている。さらに、このブラシ電動機125は、接続端子127,127(図3)に対して電気的に接続されている。したがって、このブラシ電動機125は、導電体44,44およびリード線103,103(図2)を介して制御手段102(図3)と電気的に接続される。このため、ブラシ電動機125は、ホース体21、延長管22および床ブラシ23を順次接続することにより掃除機本体12側と電気的に接続され、これらホース体21および延長管22を介して、より詳細にはホース体21の配線部、延長管22のリード線101,101、リード線103,103および導電体44,44を介して、掃除機本体12側の電源部eから給電されて動作するように構成されている。
【0058】
電源部eは、ブラシ電動機125用の電源であるとともに、このブラシ電動機125への給電の際に制御手段102、電動機37およびクランプ部38の電磁石114にそれぞれ給電するように構成されている。なお、この電源部eは、例えば本体用電源部の電力の一部を直接用いてもよいし、本体用電源部から生成したものでもよい。
【0059】
次に、上記一実施形態の動作を図5に示すフローチャートも参照しながら説明する。
【0060】
まず、掃除の際には、使用者は掃除機本体12に対して風路形成体13を接続する。具体的に、使用者は、掃除機本体12の本体吸込口19に対して、ホース体21の接続管部26を挿入接続し、ホース体21の手元操作部27に延長管22の外管36を挿入してクランプ33により接続固定し、かつ、延長管22の内管35に床ブラシ23の接続管121を挿入して接続クランプ部47により接続固定する。
【0061】
この結果、掃除機本体12側の電源部eとホース体21の端子とが電気的に接続され、ホース体の配線部を介して、これら端子と接続端子部34,34とが電気的に接続され、これら接続端子部34,34と延長管22の接続ピン86,86とが電気的に接続され、リード線101,101、制御手段102、リード線103,103、端子部および導電体44,44を介して、これら接続ピン86,86とコネクタ部54,54とが電気的に接続され、かつ、これらコネクタ部54,54と床ブラシ23側の接続端子127,127とが電気的に接続されることで、電源部eと床ブラシ23のブラシ電動機125とが、端子、配線部、接続端子部34,34、接続ピン86,86、リード線101,101、制御手段102、リード線103,103、端子部、導電体44,44、コネクタ部54,54および接続端子127,127を介して互いに電気的に接続される。
【0062】
次いで、使用者がコードリール装置の電源コードを壁面などのコンセントに接続することにより、本体用電源部である商用交流電源から電源コードを介して本体制御部に給電される。この状態で、本体制御部は設定ボタン32による入力待ちの状態となる。すなわち、本体制御部は、設定ボタン32が操作されたかどうか、換言すれば電動送風機18を起動するかどうかを判断する(ステップ1)。
【0063】
そして、このステップ1において、設定ボタン32が操作されていない、すなわち電動送風機18を起動させないと本体制御部が判断した場合にはステップ1に戻り、使用者が把持部31を把持して設定ボタン32を操作することなどにより、設定ボタン32が操作された、すなわち電動送風機18を起動させると判断した場合には、本体制御部が電源部eから配線部、リード線101,101、リード線103,103、端子部および導電体44,44を介してブラシ電動機125へと給電することでこのブラシ電動機125を駆動させる(ステップ2)。また、リード線101,101と電気的に接続されている制御手段102が、電源部eからブラシ電動機125へ供給された電力により動作し、この制御手段102からの出力によって電源部eからの電力が電磁石114へと供給されて電磁石114に磁力が発生し、この電磁石114と磁石115とが互いに吸引しあうことで、クランプ部38の調節ボタン113およびアーム部112が付勢手段の付勢に抗して図1に示す時計回り方向へと一体的に回動し、このアーム部112がロック体111をガイド孔118に沿って上方へと移動させてロック体111を内管35の先端側に位置する係止凹部69から引き抜き(図1の想像線)、内管35と外管36との係止固定を解除する(ステップ3)。
【0064】
また、制御手段102からの出力によって電源部eからの電力がブラシ電動機125へと供給されて電動機37が動作し、この電動機37がローラ106を図1に示す反時計回り方向へと回転させることにより、内管35を外管36に対して相対的に前方へと移動させて延長管22を伸張させる(ステップ4)。
【0065】
このとき、制御手段102は電動機37の動作を監視している。具体的に、制御手段102は、電動機37の電流値を検出し、この電流値が予め設定された所定値以上かどうかを判断する(ステップ5)。そして、このステップ5において、電動機37の電流値が所定値以上でないと制御手段102が判断した場合には、電動機37に必要以上の負荷が加わっていない状態、すなわち内管35を外管36に対してまだ突出させることができる状態、換言すれば延長管22をまだ伸張できる状態である(延長管22が掃除使用状態でない)ものと判断してステップ4に戻る。
【0066】
一方、ステップ5において、電動機37の電流値が所定値以上であると制御手段102が判断した場合には、電動機37に負荷が加わっている状態、すなわち内管35が外管36に対して最大に突出してストッパ49のストップリング52への当接により内管35の移動が強制的に停止されている状態、換言すれば延長管22が最大に伸張した状態(掃除使用状態)であるものと判断して、電動機37への給電を遮断して電動機37の駆動を停止させるとともに、電磁石114への給電を遮断して電磁石114の磁力を喪失させ、付勢手段の付勢によりクランプ部38の調節ボタン113およびアーム部112を図1に示す反時計回り方向に一体的に復帰回動させ、調節ボタン113の当接凸部119がロック体111の上端部に当接することでこのロック体111をガイド孔118に沿って下方へと移動させて、ロック体111をガイド孔118に連通する内管35の基端側の係止凹部69に挿入させ、図1の実線に示すように、内管35と外管36とを互いに係止固定する(ステップ6)。この結果、電気掃除機11は、風路形成体13の延長管22が掃除使用状態で維持される。
【0067】
この後、本体制御部が電動送風機18を設定ボタン32により設定された動作モードで動作させ(ステップ7)、掃除が開始される。
【0068】
電動送風機18の動作により生じた負圧は、電動送風機室から集塵室および本体吸込口19を介して風路形成体13へと作用して、この風路形成体13内の風路Wに床ブラシ23からホース体21へと通過する気流が生じる。そして、使用者は、被掃除面上に接地させた床ブラシ23を前後方向に交互に走行させることにより、回転ブラシ124を用いながら被掃除面の塵埃を掃除する。
【0069】
被掃除面上の塵埃は、床ブラシ23の吸込口から風路Wへと空気とともに吸い込まれ、延長管22およびホース体21を経由して本体吸込口19から集塵部へと吸い込まれ、この集塵部により捕集される。塵埃が捕集された空気は、電動送風機18へと吸い込まれ、この電動送風機18を冷却した後、掃除機本体12の外部へと排気される。
【0070】
この状態において、本体制御部は設定ボタン32の入力待ちの状態となっている。すなわち、本体制御部は、設定ボタン32が操作されたかどうかを判断する(ステップ8)。
【0071】
このステップ8において、設定ボタン32が操作されていないと本体制御部が判断した場合にはステップ8に戻り、設定ボタン32が操作されたと本体制御部が判断した場合には、その操作が電動送風機18の動作モードの切り換え操作か電動送風機18の停止操作かを本体制御部が判断する(ステップ9)。
【0072】
そして、このステップ9において、電動送風機18の動作モードの切り換え操作であると本体制御部が判断した場合には、電動送風機18の動作モードを切り換えて(ステップ10)、ステップ8に戻る。また、ステップ9において、電動送風機18の停止操作であると本体制御部が判断した場合には、本体制御部が電動送風機18を停止させる(ステップ11)。さらに、本体制御部は、例えば電源部eからブラシ電動機125への給電を短時間で2回オンオフするなどの制御をすることにより配線部およびリード線101,101を介して制御手段102に信号を送信する(ステップ12)。この信号を検出した制御手段102からの出力によって電源部eからの電力が電磁石114へと供給されて電磁石114に磁力が発生し、この電磁石114と磁石115とが互いに吸引しあうことで、クランプ部38の調節ボタン113およびアーム部112が付勢手段の付勢に抗して図1に示す時計回り方向へと一体的に回動し、このアーム部112がロック体111をガイド孔118に沿って上方へと移動させてロック体111を内管35の先端側に位置する係止凹部69から引き抜き(図1の想像線)、内管35と外管36との係止固定を解除する(ステップ13)。
【0073】
また、制御手段102からの出力によって電源部eからの電力がブラシ電動機125へと供給されて電動機37が動作し、この電動機37がローラ106を図1に示す時計回り方向へと回転させることにより、内管35を外管36に対して相対的に後方へと移動させて延長管22を収縮させる(ステップ14)。
【0074】
このとき、制御手段102は電動機37の動作を監視している。具体的に、制御手段102は、電動機37の電流値を検出し、この電流値が予め設定された所定値以上かどうかを判断する(ステップ15)。そして、このステップ15において、電動機37の電流値が所定値以上でないと制御手段102が判断した場合には、電動機37に必要以上の負荷が加わっていない状態、すなわち内管35を外管36に対してまだ収納させることができる状態、換言すれば延長管22をまだ収縮できる状態である(延長管22が収納状態でない)ものと判断してステップ14に戻る。
【0075】
一方、ステップ15において、電動機37の電流値が所定値以上であると制御手段102が判断した場合には、電動機37に負荷が加わっている状態、すなわち内管35が外管36に対して最大に収納されてカバー部67の基端側が外管36の先端側に当接することにより内管35の移動が強制的に停止されている状態、換言すれば延長管22が最大に収縮した状態(収納状態)であるものと判断して、電動機37への給電を遮断して電動機37の駆動を停止させるとともに、電磁石114への給電を遮断して電磁石114の磁力を喪失させ、付勢手段の付勢によりクランプ部38の調節ボタン113およびアーム部112を図1に示す反時計回り方向に一体的に復帰回動させ、調節ボタン113の当接凸部119がロック体111の上端部に当接することでこのロック体111をガイド孔118に沿って下方へと移動させて、ロック体111をガイド孔118に連通する内管35の先端側の係止凹部69に挿入させ、図1の実線に示すように、内管35と外管36とを互いに係止固定する(ステップ16)。この結果、電気掃除機11は、風路形成体13の延長管22が収納状態で維持される。
【0076】
この後、本体制御部は、電源部eからブラシ電動機125への給電を遮断することで、ブラシ電動機125および回転ブラシ124を停止させる(ステップ17)。
【0077】
以上説明した一実施形態では、所定条件、本実施形態では設定ボタン32を操作して電動送風機18を起動させたときに、制御手段102がクランプ部38による内管35と外管36との固定を解除させた後、電動機37を駆動させて延長管22を伸張させ、クランプ部38により内管35と外管36とを固定させるとともに、所定条件、本実施形態では設定ボタン32を操作して電動送風機18の動作を停止させたときに、制御手段102がクランプ部38による内管35と外管36との固定を解除させた後、電動機37を駆動させて延長管22を収縮させ、クランプ部38により内管35と外管36とを固定させる。したがって、使用者が設定ボタン32の操作により電動送風機18を起動または停止させるだけで、延長管22に触れることなく、すなわち把持部31を把持した手を持ち替えることなく延長管22を自動的に伸縮させることができるので、延長管22の伸縮作業性を向上できる。
【0078】
しかも、制御手段102、電動機37およびクランプ部38は、それぞれ床ブラシ23のブラシ電動機125を駆動させるための電力を用いて駆動する、換言すれば、制御手段102、電動機37、クランプ部38およびブラシ電動機125が共通の電源部eからの電力により駆動することにより、電動機37、あるいはクランプ部38などの専用の駆動源および配線などが別途不要となり、構成が必要以上に複雑化することもない。したがって、部品点数の増加などに伴う製造コストの増加、延長管22の大型化および質量増加などを抑制できる。
【0079】
なお、上記一実施形態において、電動機37およびクランプ部38は、設定ボタン32を操作して電動送風機18を起動/停止させたとき以外でも、例えば電源コードをコンセントに接続したときと電動送風機18を停止させたときなど、掃除の開始前と掃除の終了後との任意の所定条件時に動作させることができる。
【0080】
また、制御手段102、電動機37およびクランプ部38は、ブラシ電動機125以外の床ブラシ23の任意の電動部に掃除機本体12側から給電される電力を用いて動作させてもよい。
【0081】
さらに、本体用電源部としては、掃除機本体12の内部に収容した(二次)電池などを用いてもよい。
【0082】
そして、本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
11 電気掃除機
12 掃除機本体
18 電動送風機
22 延長管
23 吸込口体としての床ブラシ
35 内管
36 外管
37 電動機
38 固定手段としてのクランプ部
102 制御手段
125 電動部としてのブラシ電動機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を収容した掃除機本体と、
前記電動送風機の吸込側に基端側が連通する延長管と、
前記掃除機本体側からの給電により動作する電動部を備え、前記延長管の先端側に連通する吸込口体とを具備し、
前記延長管は、
長尺状の内管と、
この内管が挿入される長尺状の外管と、
前記電動部を動作させる前記掃除機本体側からの給電により動作して前記内管と前記外管との少なくともいずれか一方を他方に対して軸方向に沿って相対的に移動させることで前記延長管を伸縮させる電動機と、
前記内管と前記外管とを互いに固定するとともに、前記電動部を動作させる前記掃除機本体側からの給電により動作して前記内管と前記外管とを固定およびその固定を解除可能な固定手段とを備え、
前記電動機と前記固定手段とのそれぞれの動作を制御可能であり、所定条件時に、前記固定手段による前記内管と前記外管との固定を解除した後、前記電動機を駆動させて前記延長管を伸縮させ、前記固定手段により前記内管と前記外管とを固定する制御手段を具備した
ことを特徴とした電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−70739(P2013−70739A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210429(P2011−210429)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】