説明

静電型スピーカ

【課題】表面に画像が形成された部材があっても音を聴者に届けることを可能とした静電型スピーカを提供する。
【解決手段】静電型スピーカ1においては、重ねられた各部材のうち最も外側に表面部材80U,80Lがある。表面部材80Uは、布であり、表面に文字や絵、写真などが印刷される。静電型スピーカ1においては、振動体10の振動により発生した音が、クッション材40,40L、電極20U,20Lを通過する。また、表面部材80U,80Lは、布であって音が通過するため、電極20U,20Lを通過した音は、表面部材80U,80Lを通過して静電型スピーカ1の外部に放射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電型スピーカに関する。
【背景技術】
【0002】
薄型のスピーカとして静電型スピーカがある。静電型スピーカは、特許文献1に開示されているように、間隔を開けて向かい合う2枚の平行平面電極と、この2枚の電極の間に張力を掛けて配置された導電性を有するシート状の振動体とから構成されており、振動体に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動体に作用する静電力が変化し、これにより振動体が変位する。この印加電圧を入力される音響信号に応じて変化させれば、それに応じて振動体は変位を繰り返し(すなわち振動し)、音響信号に応じた音響波が振動体から発生する。そして、発生した音響波は、平面電極に空けられた孔を通り抜けて外部へ放射される。
また、柔軟性があり、折ったり曲げたりすることの可能な静電型スピーカとして、特許文献2に開示された静電型スピーカがある。この静電型スピーカは、アルミニウムが蒸着されたポリエステルのフィルム(振動体)を、導電性を有する糸により織られた2枚の布(電極)の間に挟み、フィルムと布との間にエステルウールが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−46697号公報
【特許文献2】特開2008−54154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
静電型スピーカは、薄く板状にできるため、エンクロージャを有するスピーカと比較して、壁面などに目立たないように配置することが可能であり、さらに、壁面で目立たないようにポスターの背後などに配置すれば、ポスターを見た者にスピーカがあることを気づかせることなく、スピーカを配置することができる。しかしながら、ポスターのように表面から裏面に空気が通過しない、つまり、音が通過しにくいものがスピーカの前に位置していると、スピーカから発せられた音がポスターで遮られてしまい、音が明瞭に聞こえなくなってしまう。
【0005】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、表面に画像が形成された部材があっても音を聴者に届けることを可能とした静電型スピーカを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明は、導電性を有する第1電極と、導電性を有し、前記第1電極に距離をおいて対向して配置された第2電極と、導電性を有し、前記第1電極と前記第2電極との間において前記第1電極および前記第2電極と距離をおいて配置された振動体と、前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対の面側に位置し、前記第1電極側の面と反対側の面に画像が形成されており音が通過する表面部材とを有する静電型スピーカを提供する。
【0007】
本発明においては、前記第1電極および前記第2電極は、導電性を有する布であってもよい。また、本発明においては、前記表面部材は、前記電極に固定されていてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、表面に画像が形成された部材があっても音を聴者に届けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1の外観図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】静電型スピーカ1の分解図である。
【図4】凹型部材110の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
図1は本発明の実施形態に係る静電型スピーカ1の外観図、図2は静電型スピーカ1のA−A線断面と電気的構成を示した図である。また、図3は静電型スピーカ1の分解斜視図である。なお、図においては、直交するX軸、Y軸およびZ軸で方向を示しており、静電型スピーカ1を正面から見たときの左右方向をX軸の方向、奥行き方向をY軸の方向、高さ方向をZ軸の方向としている。また、図中の各構成要素の寸法は、構成要素の形状を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてある。
【0011】
図に示したように、この静電型スピーカ1は、振動体10、電極20U,20L、スペーサ30U,30L、およびクッション材40U,40Lを有している。また、静電型スピーカ1は、表面部材80U,80Lを有している。
なお、本実施形態においては、電極20Uと電極20Lの構成は同じであり、スペーサ30Uとスペーサ30Lの構成は同じである。また、クッション材40Uとクッション材40Lの構成は同じであり、表面部材80Uと表面部材80Lの構成も同じである。このため、以下の説明において、各部材で符号に「U」が付されたものと符号に「L」が付されたものとを区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」の記載を省略する。
【0012】
(静電型スピーカ1の各部の構成)
まず、静電型スピーカ1を構成する各部の構成を説明する。振動体10は、PET(polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)またはPP(polypropylene、ポリプロピレン)などを成分とするフィルム(基材)の両面に、導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであり、その厚さは数μm〜数十μm程度の厚さで形状は長方形となっている。
なお、本実施形態においては、振動体10はフィルムの両面に導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものとなっているが、フィルムの片面にのみ導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであってもよい。また、振動体10はPETやPPに限定されず、他の合成樹脂のフィルムに導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであってもよい。
【0013】
スペーサ30は絶縁体であるプラスチック形成されており、その形状は矩形の枠形となっている。なお、本実施形態においては、スペーサ30のX軸方向およびY軸方向の長さと、電極20のX軸方向およびY軸方向の長さは同じとなっており、スペーサ30Uとスペーサ30LのZ軸方向の高さは、いずれも同じとなっている。また、スペーサ30は可撓性を有しており、曲げて撓ませることが可能となっている。
クッション材40は、綿に熱を加えて圧縮したものであって空気および音の通過が可能となっており、その形状は矩形となっている。クッション材40は、絶縁性、弾性を有しており、外部から力を加えられると変形し、外部から加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る。
【0014】
電極20は、PETのシート(基材)の片面に導電性を有する金属(例えばアルミニウム)を蒸着または導電性塗料を塗布したものであり、形状は矩形であって、表面から裏面に貫通する貫通孔21が複数設けられている。また、電極20は、PETのシートで形成されているため可撓性を有しており、曲げて撓ませることが可能となっている。
なお、本実施形態においては、電極20のX軸方向およびY軸方向の長さは、振動体10のX軸方向およびY軸方向の長さより長くなっている。また、本実施形態においては電極20の片面に導電性を有する金属が蒸着されているが、両面に導電性を有する金属が蒸着または導電性塗料が塗布されていてもよい。また、電極20はPETに限定されず、他の合成樹脂のシートに導電性を有する金属を蒸着または導電性塗料塗布したものであってもよい。
【0015】
表面部材80は、本実施形態においては布であり、表面に文字や絵、写真などの画像が形成されている。なお、本実施形態には、図1に示したように絵85が印刷されている。表面部材80は、空気の通過が可能であり、音が一方の面から他方の面へ通過する。なお、表面部材80のX軸方向およびY軸方向の長さと、電極20のX軸方向およびY軸方向の長さは同じとなっている。
【0016】
(静電型スピーカ1の構造)
次に静電型スピーカ1の構造について説明する。静電型スピーカ1においては、スペーサ30Uとスペーサ30Lは、スペーサ30Uの下面とスペーサ30Lの上面との間に振動体10の一辺を挟んで互いに固着されている。また、静電型スピーカ1においては、電極20Lは導電性を有する金属が蒸着されている面側を振動体10側に向けてスペーサ30Lの下面に固着され、電極20Uは導電性を有する金属が蒸着されている面側を振動体10側に向けてスペーサ30Uの上面に固着されている。
また、静電型スピーカ1においては、枠形のスペーサ30Lの内側にクッション材40Lが配置されており、クッション材40Lが振動体10と電極20Lとに接触している。また、枠形のスペーサ30Uの内側にもクッション材40Uが配置されており、クッション材40Uが振動体10と電極20Uとに接触している。
そして、電極20Uの上面には表面部材80Uが接着剤で固着されている。また、電極20Lの下面には表面部材80Lが接着剤で固着されている。なお、表面部材80は、X軸方向の端部とY軸方向の端部(表面部材80の縁から内側へ数mmの幅の部分)に接着剤が塗布されて電極20に接着されており、接着剤が塗布された部分より内側は電極20に固着されていない状態となっている。
【0017】
なお、本実施形態においては、振動体10は一辺のみがスペーサ30Uとスペーサ30Lとの間に挟まれ、残りの三辺はスペーサ30Uとスペーサ30Lとの間に挟まれていない状態、即ち、張力を掛けられていない状態で電極20Uと電極20Lの間に位置しているが、クッション材40Uとクッション材40Lが振動体10を挟んで支持しているため、振動体10が駆動されない状態においては、振動体10は電極20Uと電極20Lとの間の中間の位置に位置する。また、振動体10には張力が掛かっていないため、静電型スピーカ1が撓められても振動体10には張力が掛からず、振動体10に伸びが発生することがない。
【0018】
(静電型スピーカ1の電気的構成)
次に、静電型スピーカ1の電気的構成について説明する。図2に示したように、静電型スピーカ1は変圧器50、外部から音響信号が入力される入力部60、振動体10に対して直流バイアスを与えるバイアス電源70を備えた駆動部100が接続される。
バイアス電源70は、振動体10において導電性がある部分と、変圧器50の出力側の中点とに接続されており、電極20Uにおいて導電性がある部分は変圧器50の出力側の一端に接続され変圧器50の出力側のもう一端には電極20Lにおいて導電性がある部分が接続されている。また、変圧器50の入力側は入力部60に接続されている。この構成においては、入力部60に音響信号が入力されると入力された音響信号に応じた電圧が電極20に印加され、静電型スピーカ1は、プッシュプル型の静電型スピーカとして動作する。
【0019】
(静電型スピーカ1の動作)
次に、静電型スピーカ1の動作について説明する。入力部60に音響信号が入力されると、入力された音響信号に応じた電圧が変圧器50から電極20Uと電極20Lに印加される。そして、印加された電圧によって電極20Uと電極20Lとの間に電位差が生じると、電極20Uと電極20Lとの間にある振動体10には、電極20Uと電極20Lのいずれかの側へ引き寄せられるような静電力が働く。
【0020】
入力部60に音響信号が入力され、この音響信号が変圧器50に供給されて電極20Uにプラスの電圧が印加され、電極20Lにマイナスの電圧が印加されると、振動体10にはバイアス電源70によりプラスの電圧が印加されているため、振動体10は、プラスの電圧が印加されている電極20Uと反発する一方、マイナスの電圧が印加されている電極20Lに吸引され、電極20L側へ変位する。
【0021】
また、入力部60に音響信号が入力され、この音響信号が変圧器50に供給されて電極20Uにマイナスの電圧が印加され、電極20Lにプラスの電圧が印加されると、振動体10はプラスの電圧が印加されている電極20Lと反発する一方、マイナスの電圧が印加されている電極20Uに吸引され、電極20U側へ変位する。
【0022】
このように、振動体10が音響信号に応じて電極20U側または電極20L側に変位し(撓み)、その変位方向が逐次変わることによって振動となり、その振動状態(振動数、振幅、位相)に応じた音が振動体10から発生する。発生した音は、音が通過するクッション材40、電極20および表面部材80を通過して静電型スピーカ1の外部に放射される。
【0023】
本実施形態においては、最も外側に文字や絵、写真などが印刷される表面部材80が位置する。表面部材80Lの側を壁面に向けて静電型スピーカ1を壁面に配置し、商品の広告などを印刷した表面部材80Uが壁面と反対側に位置するようにすれば、表面部材80で商品の絵や写真を示しつつ、商品説明の音声を商品の絵や写真の部分から放音することができる。なお、表面部材80に行う印刷については商品の広告に限定されず、施設などの案内標識を表面部材80に印刷し、施設の案内の音声を放音してもよい。
また、本実施形態においては、電極20や振動体10は、合成樹脂のフィルムまたはシートを基材としていて軽量であり、クッション材40は綿、スペーサ30はプラスチックであって、これらの部材も軽量である。このように、静電型スピーカ1を構成する各部材は、軽量なものであるため、電極20、振動体10の面積を大きなものにして、例えば壁一面の大きさを有する大型の静電型スピーカとすることもできる。
なお、上述した実施形態では、各部材は上述したように可撓性があるため静電型スピーカ1を曲げて撓めることができる。静電型スピーカ1を撓めて曲面に配置する場合、表面部材80に格子状に接着剤を塗布し、縁より内側の部分も電極20に固着するようにしてもよい。この構成によれば、電極20が撓んでも、表面部材80が電極20から離れてゆるむことがなく、表面部材80に印刷された絵や写真、文字などが見にくくなることがない。
【0024】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
【0025】
上述した実施形態においては、表面部材80を電極20から剥がし、新たに別の印刷がされた表面部材80を貼り付けてもよい。
上述した実施形態においては、表面部材80は布に限定されるものではなく、印刷を行うことが可能なものであれば布以外のものであってもよい。例えば、表面部材80は、紙、プラスチックのフィルムまたはシートであってもよい。なお、紙やプラスチックのシートまたはフィルムを表面部材80とする場合、表面部材80の一方の面から他方の面に貫通する孔を複数設けるのが好ましい。表面部材80に孔を設ければ、電極20を通過した音が表面部材80に設けられた孔を通過して静電型スピーカ1の外部に放射される。
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1は表面部材80Lと表面部材80Uを備えているが、表面部材80Lと表面部材80Lのどちらか一方のみを備える構成であってもよい。
また、本発明においては、表面部材80に画像を形成する際には、インクを用いた印刷に限定されるものではない。たとえば、表面部材80が紙である場合、トナーで画像を形成してもよい。また、レーザを表面部材80に照射して表面部材80の表面を焼き、表面部材80に文字、絵または写真などを描くようにしてもよい。
【0026】
本発明に係る静電型スピーカにおいては、電極20は、電気を流す繊維を織った布状の電極や、電気を流す繊維で形成された不織布であってもよい。また、電極20が電気を流す布である場合、表面部材80を電極20に接着せず、電極20に文字、絵、写真などの印刷を行ってもよい。
【0027】
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1を構成する各部は可撓性を有しているが、スペーサ30および電極20は、可撓性を備えていなくてもよい。例えば、電極20として、電気を流すことが可能な金属板の表面から裏面に複数の貫通孔を設けたパンチングメタルを採用してもよく、また、電極20は、エキスパンドメタルや金網であってもよい。なお、スペーサ30および電極20が可撓性を備えず、静電型スピーカ1が曲がらない構成においては、振動体10に張力を掛けて振動体10の四辺をスペーサ30Uとスペーサ30Lの間に挟んで振動体10をスペーサ30に固着するようにしてもよい。また、このように振動体10に張力を掛ける構成においてはクッション材40を配置しないようにしてもよい。
【0028】
上述した実施形態においては、表面部材80は、接着剤で電極20に接着されているが、表面部材80を電極20に対して固定する方法は、接着剤による固定に限定されるものではない。例えば、両面テープで表面部材80を電極20に対して接着してもよく、また、面ファスナーで表面部材80を電極20に対して固定するようにしてもよい。また、接着と剥離を複数回繰り返すことが可能な両面テープまたは接着剤で表面部材80を電極20に接着してもよい。また、凸型と凹型で一組の留め具となる所謂スナップで表面部材80を電極20に付けるようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、静電型スピーカ1は、スペーサ30を備えているが、スペーサ30を備えない構成であってもよい。スペーサ30を備えない構成の場合、隣り合う部材同士を接着剤や両面テープなどで接着してもよい。なお、隣り合う部材同士を接着する場合、全面を接着するのではなく、縁から一定幅の部分を接着する構成や、格子状に接着するのが好ましい。
【0029】
また、図4に示したように角管を構成する四面のうちの一面を取り除いた形状をした断面が凹型の凹型部材110で表面部材80を電極20に対して固定してもよい。凹型部材110は、底面110Aと、底面に対して直角な側面部111A,111Bを有しており、対向する側面部111Aから側面部111Bまでの距離は、表面部材80Lの表面から表面部材80Uの表面までの距離より短くなっている。このため、対向している側面部111Aと側面部111Bとの間に静電型スピーカ1が挿入されると、側面部111Aと電極20Uとの間に表面部材80Uが挟まれて固定され、側面部111Bと電極20Lとの間に表面部材80Lが挟まれて固定される。この構成によれば、接着をすることなく表面部材80を電極20に対して固定できるので、凹型部材110を静電型スピーカ1から外せば、表面部材80を容易に交換することができる。
【0030】
本発明に係る静電型スピーカにおいては、クッション材40は綿に限定されるものではなく、弾性、絶縁性および音響透過性を有しているのであれば他の部材(エステルウールなど)であってもよい。また、本発明に係る静電型スピーカにおいては、静電型スピーカを構成する各部材の形状は矩形に限定されるものではなく、多角形、円形、楕円形など、他の形状であってもよい。
【0031】
図1,3においては、表面部材80と電極20の面積は同じとなっているが、表面部材80Uの面積が電極20Uの面積より広い構成であってもよく、また、表面部材80Uの面積が電極20Uの面積より狭い構成であってもよい。なお、表面部材80Uの面積が電極20Uの面積より広い構成である場合、表面部材80Uは、腰がある部材であるのが好ましい。表面部材80の面積が電極20の面積より広い構成であれば、電極20が貼り付けられていない余白部分に表面部材80を壁面に固定する金具を取り付けても、電極20から金具へ駆動部100からの信号が流れることがない。
【符号の説明】
【0032】
1・・・静電型スピーカ、10・・・振動体、20,20U,20L・・・電極、30,30U,30L・・・スペーサ、40,40U,40L・・・クッション材、50・・・変圧器、60・・・入力部、70・・・バイアス電源、80,80U,80L・・・表面部材、100・・・駆動部、110・・・凹型部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性を有する第1電極と、
導電性を有し、前記第1電極に距離をおいて対向して配置された第2電極と、
導電性を有し、前記第1電極と前記第2電極との間において前記第1電極および前記第2電極と距離をおいて配置された振動体と、
前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対の面側に位置し、前記第1電極側の面と反対側の面に画像が形成されており音が通過する表面部材と
を有する静電型スピーカ。
【請求項2】
前記第1電極および前記第2電極は、導電性を有する布であることを特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。
【請求項3】
前記表面部材は、前記電極に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の静電型スピーカ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−77663(P2011−77663A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224866(P2009−224866)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】