説明

非解放型デジタルバトラーの民生用電子装置及び方法

【課題】非解放型デジタルバトラーの民生用電子製品及び方法に関する。
【解決手段】遠隔操作器は、ハンドヘルドPC、パームヘルドPC、又はスマートホンに似ているが、民生用電子機器市場では新規なコンソールによってサポートされている低コストの機能設定である。具体的には、本開示は、電話サービス、装置の制御、及び、随意的にはユーザーの識別/認可及び個人化を容易に行うための指紋読取り器を組み合わせることに関する。別の選択肢として、カメラを遠隔操作器に組み込んで、ビデオ会議及び他の視覚的機能を使用可能にすることも考えられる。代わりに、遠隔操作器をコンソールとは別にパッケージして販売し、異なるソースからの通信及びコンソール、セットトップボックス、マルチメディアPC、又は他の民生用電子装置の能力と対話できるようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非解放型デジタルバトラー(tethered digital butler)の民生用電子製品及び方法に関する。先進国及び開発途上国の民生用電子機器市場に適した価格及び形状要素を備えた非解放型デジタルバトラーには、通信及びマルチメディアのコンソールと無線遠隔操作器が含まれる。遠隔操作器は、ハンドヘルドパーソナルコンピューター(HPC)、パームヘルドパーソナルコンピューター(PPC又はPDA)、又はスマートホンに類似するが、民生用電子機器市場では新規なコンソールによってサポートされる低コストの機能設定となっている。具体的には、この開示は、電話サービス、装置の制御、及び、オプションとしてユーザーの識別/認可及び個人化を容易に行うための指紋読取り器を組み合わせることに関する。遠隔操作器をコンソールとは別にパッケージして販売し、ウインドウズ、OSX、又はリナックスプラットフォーム上で動作する様な異なるソースからの通信及びマルチメディアコンソールの能力と対話できるようにしてもよい。
【背景技術】
【0002】
デジタル装置の収束化は、市場の実態に左右されるので、何も拘束がないというわけではない。多くの概念が試案としてあらわれては潰れる中、開発努力に結びつくもの又は実施に具体化されるものは未だ現れていない。強力で顕著な幾つかの収束傾向がある。Treo又はBlackberry製品などのセル方式のスマートホン又はビジネスホンは強力であり、PDAとは別のものとして取って代わりつつある。これらのスマートホンは、セル方式のネットワークを介して、そして更には海を越えてユーザーと共に移動する。これらは、解放型であり、多くの機能を小型要素に詰め込んでおり、コンソールを必要としない。もう一つの傾向は、PCを、無線キーボードを有する完成したメディアセンターとしてパッケージし直すことである。最近の発表によれば、ネットワーク接続をセル方式電話に頼り、ブルートゥースを装備したセル方式電話にマイクロソフトメディアセンターを繋いで、スピーカーホンの一種としてテレビの音声再生を使用することを提案している。両方の例で、電話機能は、コンソールから解放されておらず、コンソールの利用可能性に影響されない。
【0003】
開発途上国やコストを気にする購入者には、Treoとメディアセンターによる方式は、過剰設備であって、高額すぎる。新規機能のセット、及び費用対効果に優れた遠隔操作器とコンソールの間の技術的なタスクの割り当てを含む、低コストの統合型民生用電子機器システムを提供する必要性が生じている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、非解放型デジタルバトラー(tethered digital butler)の民生用電子製品及び方法に関する。先進国及び開発途上国の民生用電子機器市場に適した価格及び形状要素を備えた非解放型デジタルバトラーには、マルチメディア通信のコンソールと無線遠隔操作器が含まれる。遠隔操作器は、ハンドヘルドパーソナルコンピューター(HPC)、パームヘルドパーソナルコンピューター(PPC又はPDA)、又はスマートホンに類似するが、民生用電子機器市場では新規なコンソールによってサポートされる低コストの機能設定となっている。
【0005】
具体的には、この開示は、電話サービス、装置の制御、及び、オプションとしてユーザーの識別/認可及び個人化を容易に行うための指紋読取り器を組み合わせることに関する。別の選択肢として、カメラを遠隔操作器に組み込んで、ビデオ会議及び他の視覚的機能を使用可能にすることも考えられる。代わりに、遠隔操作器をコンソールとは別にパッケージして販売し、電話の能力は有っても無くてもよいが、ウインドウズ、OSX、又はリナックスプラットフォーム上で動作するような異なるソースからの通信及びコンソール、セットトップボックス、マルチメディアPC、又は他の民生用電子装置と対話できるようにしてもよい。遠隔操作器は、メディアリーダーと遠隔USBポートを含んでいてもよい。本発明の具体的な態様については、特許請求の範囲、明細書、及び図面で詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】デジタルバトラー遠隔操作器のブロック図である。
【図2】メインプロセッサの詳細を示している。
【図3】LPC2132メモリマップを示している。
【図4】8051ベースのPhilipsLPC89LPC931制御器を示している。
【図5】ZV4301から他のCPU及び周辺装置へのインターフェースを示している。
【図6】コンソールのブロック図を示している。
【図7】デジタルバトラー遠隔操作器の代替ブロック図であり、CMOSカメラモジュール及び/又はメモリカード読取り器が備えられている。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面を参照しながら詳細に説明する。本発明を分かり易く説明するため好適な実施形態について述べるが、本発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲によって定義される。当業者には理解されるように、以下の説明には様々な均等としての変更を施すことができる。
【0008】
非解放型デジタルバトラーは、パームヘルド遠隔操作器に無線接続されるコンソールのロジックとリソースとによって実施される機能の新規な組み合わせを備えた、低コストのパームヘルド遠隔操作器を作り出す。パームヘルド装置を解放型にしないことにより、装置がコンソールのロジックとリソースに依存することとなり、民生用電子機器業界の傾向や教示するものと反する方向、特に、より強力なスマートホンに向かう傾向と反対の方向に進むことになる。
本出願では、様々な新しい機能の組み合わせを強調する。理解できるように、ここで述べた機能は、多様なやり方で組み合わせることができるが、依然として非解放型デジタルバトラーの概念に基づくものである。
【0009】
非解放型デジタルバトラーの第1の実施形態の場合、パームヘルド遠隔操作器は、ユーザーが、ブレッドボックス(bread-box)又は小型のコンソールのロジックとリソースの内から選択して使用し、遠隔操作器上の指紋読取り器からユーザーを認証し、ユーザーの電話、TVの視聴、メディアへのアクセス、及びインダーネットブラウジングの経験を個人化し、ユーザーをユーザー認証と一致する電話のネットワークに接続し、チャネル制御、音量制御、DVD/CD再生制御、及びデジタル記憶音楽へのアクセスと再生といったマルチメディア機能を制御できるようにしている。この実施形態では、パームヘルド遠隔操作器は、少なくとも指紋読取り器と、電話としての使用のために適合させたスピーカー、マイクロホン、及び音量の制御器と、少なくとも電話番号を表示することができるディスプレイと、コンソールのリソースを選択して制御するように作られているカーソル制御器及びトリガと、電話のダイヤル操作に使用できる数字キー、更にはウェブブラウジングに使用できるアルファベットキーを含んでいる小型キーパッドと、を統合している。
【0010】
ブレッドボックス又は小型のコンソールは、少なくともDVD/CDプレイヤーと、ネットワークポートと、ロジック及びリソースと統合し、パームヘルド遠隔操作器のユーザーを認証してパームヘルド遠隔操作器から受け取った指紋に基づいて電話ネットワーク接続及びインターネットブラウジングを個人化し、パームヘルド遠隔操作器の電話機能を電話ネットワークに接続して、パームヘルド遠隔操作器からのインターネットブラウジングコマンドに応答してウェブのページをモニター又はテレビに表示し、ビデオ受信器がアクセスしたチャネルを制御し、スピーカーを駆動して音量制御を提供し、DVD/CDプレイヤー用の再生制御を提供し、デジタル記憶されている音楽にアクセスして再生できるようになっている。
【0011】
非解放型デジタルバトラーの第2の実施形態におけるパームヘルド遠隔操作器は、その構成要素の数は少なく、コンソールがサポートする機能も少ないので、その組み合わせは高価でなく、多くの市場で魅力あるものとなっている。遠隔操作器の構成要素は、電話としての使用のために適合させたスピーカー、マイクロホン、音量制御器と、少なくとも電話番号を表示することのできるディスプレイと、コンソールのリソースを選択して制御するように作られているカーソル制御器及びトリガと、電話のダイヤル操作に使用できる数字キーを含む小型のキーパッドと、を含んでいる。一方で、指紋読取り器も、アルファベットキーパッドは含まれていない。コンソールのロジックとリソースは、それに相当して減っている。コンソールのロジックとリソースは、デジタル記憶音楽を、指紋又はアクセスに基づいて認証及び個人化するが、再生する必要はない。
【0012】
非解放型デジタルバトラーの第3の実施形態では、DVD/CDプレイヤーはコンソールから除かれている。パームヘルド遠隔操作器の機能はあまり変わらないが、コンソールに必要なロジックとリソースは減っている。
第4の実施形態では、コンソールは、ブレッドボックスより寸法が大きいPCで実施される。これは、通常は、大部分のPCが、ファンやハードディスクの回転のためにメディア室の装飾にそぐわず比較的やかましいので、望ましくない。MacMiniの様な新世代のPCは、小型(目下6.5x6.5x2インチ)であり、作動音が静かにもかかわらず、PCとして十分な計算能力を備えている。
【0013】
第5の実施形態では、遠隔操作器が強調されている。遠隔操作器の1つの態様は、ユーザーの掌に完全なI/Oプラットフォームを提供することである。マイクロホンの様なVoIP及び/又はビデオホンの作動に適合可能な機能は、口述、書き取り、音声メッセージ、音楽の視聴、又は遠隔閲覧ビデオなどの他の目的に用いることができる。ビデオを流すという強い要求をサポートするために、ブルートゥース・バージョン2以後又は802.11n等のより広帯域の通信チャネルと、より強力なプロセッサを含む。遠隔操作器は、コンソール、PC、又はセットトップケーブル又はサテライトボックスと協調して機能する。遠隔操作器は、テレビ、IPテレビ、ホームシアターシステム、コンポーネントステレオ、デジタルビデオレコーダー、DVDプレイヤー又はレコーダー、VCRなどの様な他の民生用電子装置を制御するように構成されている。遠隔操作器は、サーバーから流れてくるメディアを直接受信する。パームヘルド遠隔操作器をグルー(接着)・ロジックアプリケーション(glue logic application)と組み合わせると、コンソール、PC、セットトップボックス又は他の民生用電子装置が、遠隔操作器の特定目的の制御を利用することができる。遠隔操作器は、ウインドウズ、OS X、又はリナックスの下で動作するような通信及び/又はマルチメディアコンソールに供給されるか、又はそれに固有のグルー・ロジックアプリケーションを呼び出すようになっている。
【0014】
第6の実施形態では、ゲートウェイ装置の遠隔制御器は、マルチメディア及び通信リソースに連結されている。ゲートウェイ装置は、無線入力を処理し、マルチメディア通信リソースへのアクセスを提供するロジック及びリソースを含んでいる。遠隔制御器は、入力をゲートウェイ装置に無線送信することによって、ゲートウェイ装置上で動作するグルー・ロジックを呼び出すようになっているパームヘルド遠隔操作器を含む。それは、少なくとも、遠隔スピーカーとして適合されたスピーカー及び音量制御器と、指紋読取り器と、コンソールのリソースを選択して制御するようにされたカーソル制御器及びトリガを統合する。遠隔制御器によって無線で呼び出されるグルー・ロジックは、スピーカーを音声再生モジュールに接続し、指紋読取り器を、ユーザーのプロフィールを指紋読取り器の作動とユーザーの認証に基づいて選択する認証及び個人化モジュールに接続する。個人化モジュールは、ユーザーが個人的にお気に入りのメディアアクセスを示し、ユーザーの個人的な履歴リストを示し、デジタル権利の管理に関してユーザーを自動的に認証し、通信アクセスに関してユーザーを自動的に認証し、購入資格証明の電子財布再製作に関してユーザーを自動的に認証するようになっている。
【0015】
カメラのビデオ作業に替わるのは、カメラの静止作業である。静止カメラを、別の装置上で動作する写真捕捉モジュール(a photographic capture module)に無線で連結させると、写真を撮り続けることができる。遠隔操作器内で必要なのは一時的なバッファリングだけなので、他の装置が持続的であれば、遠隔操作器を単純化して、そのコストを減らすことができる。
【0016】
以上の実施形態の何れかと組み合わせることができるこの開示の或る態様は、遠隔オンスクリーンメニュー及び制御表示であり、普通はテレビ又はモニター上に現れる装置のメニュー及び制御表示を、遠隔操作器の一部であるディスプレイ上に再生するために変換する。この能力を実施するために、メニュー生成装置は、オンスクリーンメニュー及び制御を、メニュー及び制御がオーバレイ(overlay)されているビデオ画像とは別に、別個のデータストリームとして組み立てることができる。データストリームは、装置自体のオンスクリーンオーバレイ生成器と、遠隔操作器に連結されている通信モジュールの両方に供給することができる。遠隔操作器は、データストリームを使用して、オンスクリーン表示を、小さくなった遠隔操作器上のスクリーンに適合する読み易いフォーマットでレンダリング(表示)する。
【0017】
遠隔操作器上のメニュー及び制御の編成フォーマットは、視認者がスクリーン上で見ることができるものを真似て、混乱を最小にするのが望ましい。HTMLやJavaScriptのサブセット等の技術は、設計者が、様々な表示サイズにレンダリングできるようにする点で、メニュー及び制御のレイアウトを指定できるようにしている。オンスクリーンメニュー及び制御データストリームの遠隔表示は、ビデオ画像表示に先取表示してもよいし、ビデオ画像の上にオーバレイしてもよい。オプション的に、装置のオンスクリーンメニュー及び制御を、レンダリングされるビデオストリームの一部としてではなく専用のデータストリームとして遠隔操作器に供給すると、異なるサイズのメニューの混同を防ぐことができる。代わりに、オンスクリーンメニュー及び制御が、TV又はモニターにレンダリングすることによって遠隔操作器上のディスプレイに再生されることになるようにして、遠隔操作器のディスプレイ上に出現させてもよい。
【0018】
これらの実施形態の何れでも、カメラモジュールを遠隔操作器に組み込んで、ビデオ会議及び他の視覚機能を使用可能にすることができる。カメラは、ウインドウズ、OSX、又はリナックスの下で動作するような通信及び/又はマルチメディアに供給されるか、又はそれに固有のグルー・ロジックアプリケーションによって補完される。フルモーションビデオをサポートするために、ブルートゥース・バージョン2以後又は無線イーサネット(登録商標)プロトコルを使用して、必要な帯域幅を供給してもよい。
【0019】
これらの実施形態の別の態様として、コンソールには、デオ受信器からの再生を時間シフトするサイズに作られている不揮発性メモリが装備されており、そのロジックとリソースは、次回のビデオコンテンツのメニューを提供し、ビデオコンテンツの記録を調整し、ビデオコンテンツを再生するようになっている。代わりに、不揮発性メモリを、デジタル音楽のライブラリに保持できるサイズにしてもよい。
我々のハンドコンセプトの掌に収まるI/Oプラットフォームは、メモリカード読取り器を遠隔操作器に加えることによって強化される。現在使われているか、又は将来開発される多くのメモリカードフォーマットの内の1つ又はそれ以上を受け入れることができる。
【0020】
別のI/Oの形態は、USB又はファイヤーワイヤー(Firewire)ポートによって提供される。遠隔操作器は、USBコネクタと、ポート又は同様のファイヤーワイヤーサポートを統合する。ホスト装置上で動作するグルー・ロジックは、USB又はファイヤーワイヤーポートを、それが遠隔操作器を使ってアクセスしているマシンにはローカルであるかの様に扱えるようになっている。
【0021】
これらの実施形態の別の態様では、遠隔操作器はDRMキーを保持し、そのキーをDRM可能装置に自動的に配送する。遠隔操作器のメモリか、メモリモジュールか、又は遠隔操作器と組み合わせられている識別読取り器の何れかが、当該DRMキーを保持している。識別読取り器は、スマートカード又はメモリを備えた同様のモジュールを読み取ることができるか、又は、DRMキーの自動的な使用を認可してDRM証明の権利を行使するために指紋を読み取ることができる。ユーザーが近傍のコンソールを訪ずれるときは、ハンドヘルドの遠隔操作器と、それに関係付けられたデジタル権利を、近傍のコンソール又は他の装置で使用するために持って行く。
【0022】
これらの実施形態の何れかと組み合わせることができる別の機能は、単一の動作、即ち、指紋読取り器のスワイプ(swipe)に基づく個人化である。指紋センサーソフトウェアには、個人化モジュールが無線で連結されている。ユーザーが指紋センサーをスワイプすることによって自分自身を識別しない場合は、一般的なプロフィールが、音楽、映画、写真、ビデオ、ファイル、及び電話アクセスの個人化に適用される。ユーザーが指紋センサーをスワイプすると個人化が適用され、現行のウインドウズXPインプリメンテーションのユーザー切替に類似する。遠隔制御器での単一の動作に基づくこのコンテクストシフトの度合いは、新しくて独特であると考えられる。個人化には、流れているビデオ環境でお気に入りのチャネル/映画/ショーと、オンデマンド環境でお気に入りの音楽、写真又はビデオと、指紋にリンクされている1つ又は複数のキーを使ったDRM制御コンテンツへの承認されたアクセスと、検索履歴、最新のトピックス、個人的な関心事(La Google Sidebar又はClariaPersonalWeb)、広告コンテンツへの個人的な受容度、最近アクセスしたファイルと、IPを介する音声、インスタントメッセージ、ウェブ会議、及びEメール等の指紋にリンクされている通信チャネルへの自動認証アクセスと、クレジットカード情報と他の口座認可情報を自動的に見る電子財布アクセスと、ログインしている人による情報の共有と、が含まれる。
【0023】
コンソールには、遠隔操作器にその位置を見つけ出し易くする音色を出させる、遠隔ロケーター制御ボタンが備えられている。
パームヘルド遠隔操作器の形状要素は、容易に理解頂けよう。
ブレッドボックス又はそれより小型のコンソールの形状要素は、体積によって判断される。小ぶりの民生用電子機器構成は、12x15x3インチの外殻(コネクタと脚が突き出ている)を使用しており、540立方インチの体積を有している。これは、ほぼブレッドボックスサイズの外殻であるが、形状は、一塊のパンとは異なっている。
【0024】
<遠隔操作器ハードウェア>
<序章>
デジタルバトラー遠隔操作器は、通信及び遠隔制御アプリケーションに用いられるブルートゥース又は他の無線技術をベースにした小道具である。
<機能>
デジタルバトラー遠隔ボードは、ARM7プロセッサベースの解である。
この遠隔操作器は、PhilipsLPC2132ARMコントローラーの回りに作られている。メインプロセッサは、キーパッド、トラックボール、又は他のポインティング装置、128*32グラフィックスLCDモジュール、指紋センサー、及びブルートゥースSOCへのインターフェースを提供する。ブルートゥースSOCとZeevoZV4301は、音声ユーティリティのために、マイクロホン、スピーカー、及びヘッドホンとインターフェースする。システムは、Philips89LPC931コントローラーを、12Cバスを介してキーパッドインターフェースに使用してもよい。代わりのハードウェアの構成を、図7と図8に示す。
【0025】
図1は、デジタルバトラー遠隔操作器のブロック図である。

【0026】
メインプロセッサの更なる詳細を、図2に示す。LPC2132(100)は、リアルタイムのエミュレーションと埋め込み型のトレースサポートを備えた32/16−ビットのARM7TDM1−S CPU(232)をベースにしており、64キロバイト(KB)の埋め込み型高速フラッシュメモリ(223)も備える。128ビットのワイドメモリインターフェース(211、212、222)とアクセレレータアーキテクチャは、最大クロックレートで、32ビットのコード実行を可能にする。クリティカルコードサイズのアプリケーションでは、代わりの16ビットの「サムモード(thumb mode)」が、性能損失を最小に抑えながらコードを30%以上減らす。これらのマイクロコントローラーは、サイズが小さくて電力消費も少ないので、通常、ハンドヘルド装置などの小型の製品に用いられる。大部分の周辺ピンは、汎用I/Oピンとして再マップすることもできる。システムは、16KB(213)のオンチップSRAMを含んでおり、通信ゲートウェイ及びプロトコルコンバーターと、ソフトモデムと、音声認識及びローエンド管理に良く適しており、大きなバッファサイズと高い処理能力を有している。各種32ビットタイマー(247、248)、10ビット8チャネルADC(226)、10ビットDAC(227)、PWMチャネル(225)、及び9個までのエッジ又はレベル感知外部割込みピンを備えた47本のGPIO線(228)は、これらのマイクロコントローラーを、工業用制御ハンドヘルドシステムに特に適したものにしている。
【0027】
統合ARMマイクロプロセッサは、60MHzで作動し、1つの実施形態では、以下の機能をサポートする。
・非常に小さなLQFP64パッケージの16/32ビットARM7TDM1−Sマイクロコントローラー(232)。8/16/32KBのオンチップスタチックRAM(213)と64/512KBのオンチップフラッシュプログラムメモリ(223)。128ビットのワイドインターフェース/アクセレレータ(211、212、222)が、高速60MHz作動を可能にする。
・オンチップブートローダソフトウェアを介したインシステム/インアプリケーションプログラミング(ISP/IAP)。単一のフラッシュセクター又は全チップが400msで消去し、256バイトのプログラミングを1Msで行う。埋め込み型トレースインターフェース(231)は、オンチップリアルモニターソフトウェアによってリアルタイムでデバッグし、インストラクション実行を高速で追跡する。1つの8チャンネルの10ビットA/Dコンバーター(226)が、合計16個までのアナログ入力を提供し、変換時間はチャネル当たり244μsしか掛からない。
【0028】
・1つの10ビットD/Aコンバーター(227)は、様々なアナログ出力を提供する。
・2つの32ビットタイマー/カウンタ(それぞれ4つの捕捉チャネルと4つの比較チャネルを備えている)(225)と、PWMユニット(6つの出力)(225)と、ウォッチドッグ(248)。
・独立した電源及びクロックサプライを装備して節電モードで消費電力を極端に低く抑えることができるリアルタイムクロック(247)。2つのUART(16C550)(246)、2つの高速12Cバス(400Kb/s)(244)、バッファリング及び可変データ長能力を有するSPIとSSP(245)を含んでいる多数のシリアルインターフェース。
・優先度とベクトルアドレスを設定できるベクトル割込みコントローラー(253)。
・非常に小さなLQFP64パッケージに入っている47個までの5V許容汎用I/Oピン(228)。
・使用可能な9個までのエッジ又はレベル感知外部割込みピン(224)。
・プログラム可能なオンチップPLL(241)から入手可能な60MHz最大CPUクロック。
・1MHzから30MHzで作動するオンチップ水晶発振器。
・節電モードは、アイドル及びパワーダウンを含む。
・更に電力を最適に低減するための、周辺機能並びに周辺クロックの個別の使用可能化/使用不能化。
・外部割込み(224)による、パワーダウンモードからのプロセッサの起動。
・POR及びBOD回路を備えた単一電力供給チップ。
・5V許容のI/Oパッドによる3.0Vから36V(33V±10%)のCPU作動電圧範囲。
【0029】
LPC2132の64KBのフラッシュメモリ(223)は、コードとデータ記憶の両方に用いられる。フラッシュメモリのプログラミングは、幾つかの方法で実現される。それは、シリアルポート(245)を介してシステム内でプログラムされる。アプリケーションプログラムは、アプリケーションが動作している間にフラッシュを消去し、及び/又はプログラムすることもでき、データ記憶フィールドの安定したグレードアップなどができるようにする。オンチップブートローダが用いられている間は、ユーザーコードに64KBのフラッシュメモリを使用できる。LPC2132フラッシュメモリは、最小で100,000消去/書き込みサイクルを提供し、20年間データを保持する。オンチップスタチックRAM(213)は、コード及び/又はデータ記憶に用いられる。SRAMは、8ビット、16ビット、又は32ビットワイドでアクセスされる。汎用平行I/Oは、特定の周辺機能に接続されGPIOレジスタによって制御される装置ピンによってサポートされている。ピンは、入力又は出力として動的に構成される。別々のレジスタは、どの様な数の出力でも同時に設定又はクリアすることができるようにする。出力レジスタの値、並びにポートピンの最新状態は、読み戻される。GPIO線は、以下の機能を有する。
【0030】
・個別のビットの方向制御。
・出力の設定とクリアの別々の制御。
・リセット後の入力に対する全I/Oデフォルト。
【0031】
図3に示すLPC2132メモリのマップは、幾つかの特有の領域を組み込む。加えて、CPU割り込みベクトルは、それらが、フラッシュメモリ(デフォルトによる)又はオンチップスタチックRAMの何れかに常駐できるように再度マップされる。
ベクトル割り込みコントローラー(VIC)は、全ての割り込み要求入力を受け入れ、それらを、プログラム可能な設定によって定義されている様に、FIQ、ベクトルIRQ、及び非ベクトルIRQとして分類する。プログラム可能な割り当て方式とは、様々な周辺機器からの割り込みの優先度を動的に割り当てて調整できることを意味している。
【0032】
高速割り込み要求(FIQ)は、優先度が最も高い。2つ以上の要求がFIQに割り当てられると、VICが要求と結合して、ARMプロセッサへのFIQ信号を作る。最速可能FIQ待ち時間は、FIQとして1つの要求だけが割り当てられている場合に実現され、それは、FIQサービスルーチンがその装置の処理を単純に開始できるからである。しかし、2つ以上の要求がFIQクラスに割り当てられている場合、FIQサービスルーチンは、VICから割り込みを要求しているFIQソースを識別する単語を読み取ることができる。ベクトルIRAの優先度は中間である。16個の割り込みが、このカテゴリーに割り当てられる。何れの割り込み要求も、16個のベクトルIRQスロットの何れかに割り当てられ、その中で、スロット0が優先度が最も高く、スロット15は優先度が最も低い。非ベクトルIRQの優先度が最も低い。
【0033】
VICは、全てのベクトル及び非ベクトルIRAからの要求を組み合わせてARMプロセッサへのIRQ信号を生成する。IRQサービスルーチンは、VICからのレジスタを読み取り、そこを跳び越えることによって開始することができる。ベクトルIRAの何れかが要求される場合は、VICは、最高の優先度を要求しているIRAサービスルーチンのアドレスを提供し、そうでない場合は、全ての非ベクトルIRAが共有するデフォルトルーチンのアドレスを提供する。デフォルトルーチンは、別のVICレジスタを読み取り、どのIRAがアクティブかを見ることができる。
LPC2132には、2つのUART(246)が入っている。1方のUARTは、完全モデム制御ハンドシェークインターフェースを提供し、他方は、送受信のデータ線だけを提供する。UARTの機能を以下に挙げる。
【0034】
・16バイトの送受信FIFO、
・「550」業界標準に合致したレジスタの場所、
・受信器、1、4、8、及び14バイトでのFIFOトリガポイント、
・ビルトインボーレート生成器、
・UART1に含まれる標準モデムインターフェース信号。
【0035】
I2C(244)は、シリアルクロック線(SCL)とシリアルデータ線(SDA)の2つの線だけを使用する、内部IC制御用の双方向バスである。各装置は、固有のアドレスによって認識されており、受信器だけの装置、又は情報の受信と送信の両方を行う能力を備えた送信器の何れかとして作動する。
送信器及び/又は受信器は、チップがデータ送信を開始するのか、又はアドレス指定されるだけなのかに依って、マスター又はスレーブモードの何れかで作動する。I2Cは、マルチマスターバスであり、それに接続される2つ以上のバスマスターによって制御される。
LPC2132内で実施されるI2Cは、400kビット/s(高速I2C)までのビットレートをサポートする。LPC2132 I2Cバスの機能を以下に挙げる。
・標準的なI2C仕様のバスインターフェース、
・マスターか、スレーブか、線選択マスター又はスレーブとして容易に構成される、
・プログラミングクロックは多様なレート制御を可能にする、
・マスターとスレーブの間の双方向データ伝送、
・マルチマスターバス(中心のマスターは無い)、
・同時送信マスターの間の、バス上でシリアルデータが改変されることの無い仲裁、
・シリアルクロック同期化は、ビットレートの異なる装置が、1つのシリアルバスを通じて通信できるようにする、
・シリアルクロック同期化は、シリアル送信を中断及び再開するハンドシェーク機構として用いられる、
・I2Cバスは、試験診断目的に用いられる。
【0036】
SPI(245)は、所与のバスに接続されている多数のマスター及びスレーブを扱うことができるように設計されている全二重シリアルI/Oインターフェースである。1つのマスターと1つのスレーブは、所与のデータ伝送中に、インターフェースで通信する。
データ伝送中に、マスターは、常にスレーブに1バイトのデータを送り、スレーブは、常にマスターに1バイトのデータを送る。SPIコントローラーの機能を以下に挙げる。
・シリアル周辺インターフェース(SPI)の仕様に合致している、
・同期シリアル全二重通信、
・組み合わせられたSPIマスターとスレーブ、
・入力クロックレートの八分の一の最大ビットレート。
【0037】
リアルタイムクロック(RTC)(247)は、通常又は理想的な作動モードが選択されているときに、時間を測定する一式のカウンタを提供するよう設計されている。RTCは、殆ど電力を使わず、自体を、CPUが連続して動作しない(アイドルモード)バッテリー電力供給システムに適するようにしている。RTCの機能を以下に挙げる。
・時間の経過を測定して、カレンダーと時計を維持する、
・バッテリー電力供給システムをサポートする超低電力設計、
・秒、分、時間、日、月、年、曜日、及び年間通日を提供する、
・プログラム可能基準クロックディバイダーは、様々な水晶周波数に合致するようにRTCを調節することができる。
【0038】
図4の8051ベースのPhilipsLPC89LPC931コントローラーは、キーボードインターフェースに適する。P89LPC930/931(404)は、2から4クロックで、標準的な80C51装置のレートの6倍でインストラクションを実行する高性能プロセッサのアーキテクチャに基づいている。構成要素の数、広い空間、及びシステムコストを低減させるために、多くのシステムレベルの機能がP89LPC930/931に組み込まれてきた。P89LPC931は、以下の高度な機能を有している。
【0039】
・高性能ARMプロセッサ80C51CPUは、18MHzで実行しているときは、掛け算と割り算以外のインストラクションに対し、111nsから222nsのインストラクションサイクルタイムを提供する。これは、同じクロック周波数で動作する標準的な80C51の性能の6倍である。同じ性能であれば、クロック周波数が低いほど、節電になり、EMIが低くなる。
・2.4Vから3.6VのVDD作動範囲。I/Oピンは、許容値が5Vである。
・1kBのセクターと64バイトのページサイズを備えた8kBフラッシュコードメモリ。
・データ記憶に用いられるバイト消去可能コードメモリ。
・フラッシュプログラム作動は、2msで完了する。
・256バイトRAMデータメモリ。
・システムタイマーとしても用いられるリアルタイムクロック。
・分数ボードレート生成器、中断検出、フレームエラー検出、自動アドレス検出、及び多様な割り込み能力を備えた高度なUART。
・400kHzバイト幅の12Cバス通信ポート。
・8個のキーパッド割り込み入力と、更に2つの外部の割り込み入力。
・4つの割り込み優先レベル。
【0040】
オンチップパワーオンリセットは、外部リセットの構成要素無しに作動を可能にする。リセットカウンタとリセットグリッチ抑制回路は、偽り及び不完全なリセットを防ぐ。ソフトウェアリセット機能も利用できる。
キーパッド8*13マトリックス(406)は、P89LPC931マイクロコントローラー(404)のGPIO線に接続される。キーパッドは、8本の帰線と13本の走査線を有する。帰線は、P89LPC931マイクロコントローラーのキーパッドポートに接続されている。P89LPC931は、12Cバスを通してメインプロセッサLPC2132に接続され、メインプロセッサのピンの数を最少化する。
特注ソフトウェアは、キーパッドを走査してASCIIコードを作成し、I2Cバスを通じてメインプロセッサと通信するP89LPC931マイクロコントローラーのフラッシュプログラムメモリにロードされる。P89LPC931マイクロコントローラーは、通常は節電モードで維持され、キーを押した後のキーボードの割り込みに応えて起動する。P89LPC931のキーボードポートは状態割り込み機能が変化し、何れかのキーを押すと、キーボード割り込みができる。ソフトウェアは、キーのはねかえりに注意を払っている。
【0041】
QWERTYキーボードは漢字入力機能を有しており、ソフトウェアは、漢字に対応するASCIIコードを、漢字キー入力モードでメインプロセッサに送る。
以下の表は、CPU(100)、キーボードコントローラー(404)、及びマトリックス(406)の間のインターフェースについて記載している。
【0042】



【0043】
或る実施形態では、LCDディスプレイ(133)DD12803AADは、128*32ドットマトリックスLCDモジュールである。LCDモジュールには、パラレルマイクロコントローラーGPIOインターフェースを介して容易にアクセスできる。その機能には以下のものが含まれる。
・透過反射ディスプレイモード及びポジティブタイプB/Wモード、FSTN LCD、・グラフィック128*32ドットマトリックスディスプレイフォーマット、
・マイクロコントローラーからのパラレル入力データ、
・1/33デューティ多重化比率、
・1/16バイアス、
・6時の閲覧方向、
・寸法の概要35(W)*28.9(H)*1.75(D)mm、
・解像度128*32ドット、
・アクティブエリア29.66(W)*8.45(W)mm、
・ドットピッチ0.232(W)*0.265(H)mm、
・ドットサイズ0.202(W)*0.235(H)mm。
【0044】
ITT工業のCannonTBWB2A00トラックボール(123)は、移動体機器、遠隔操作器、PDA、ノートブックPC、及びハンドヘルド装置製品用に開発された小型の全方向性走査スイッチである。それは、ボールの摩擦によって作動する2つの直交ローラーと、(接触開閉によって)電気パルスを生成し、各パルスに光触知効果(クリック)を作る2つのばね接点を含んでいる。「選択」と呼ばれるスイッチが、トラックボールに組み込まれている。2つのLEDにトラックボールを含ませ、ユーザーの希望に従って駆動させるのが最適である。幾つかの触知効果は、ギア軸内に組み込まれている歯の数に従って得られ、標準的な解像度は、ボール1回転当たり12パルスである。トラックボールが作動しているときは、その相対位置の変化は、2つの方向XとYで分析される。2つの垂直ローラーは、ボールの摩擦によって作動する。それらの回転中に、ローラーは、(接触開閉によって)電気パルスを生成する2つのばね接点を作動させる。
【0045】
ボールの動きを追跡するために、方向接点に連結されている簡単な電気装置が、両直交ローラーの垂直及び水平方向の変位を、X軸及びY軸変位の論理レベルに変換し、また幾つかのプルアップ抵抗器(又はそれぞれのプルダウン抵抗器)が軸方向接点に連結されているのに対し、共通接点は地面(又はそれぞれ電源電位)に連結されている。状態が変化すると、メインLPC2132プロセッサ(100)に割り込みが生じる。出力パルス周波数は、運動速度と方向に比例している。パルス周波数は、メインプロセッサLPC2132と、ホストシステムに送られた対応するPS2データによって処理される。
【0046】
代わりに、ITT工業のCannon全又は可変ポイントジョイスティック、或いは、全又は可変ディスクナビゲーションディスクを、トラックボールに代えて用いてもよい。
AuthenTec EntrePad、AES3400、AuthenTecの第3世代低電力小型形状因子指紋識別センサーIC(121)。この製品は、シリコンベースの画像キャプチャを、特許権設定のセンサー制御及び整合アルゴリズムと組み合わせて、指紋画像及び認証の習得能力(ATA)を実行する。AuthenTec EntrePad、AES3400は、TruePrint技術を利用しており、センサーが、皮膚の覆われている外表面を通して指紋の固有の山谷のパターンが生じている生体層を見ることができるようにしている。TruePrintは、AuthenTecの独自の特許取得済みの画像化技術である。画像化の間に、小近視界信号が、ICと指の生体組織層の間で生成される。センサーマトリックス内の16,384個の個々の要素は、この信号を受信する平面アンテナアレイを形成しており、指紋の下層構造を正確に再現すデジタルパターンを作成する。TruePrint内の強力なユーティリティは、ダイナミック最適化である。このツールは、各画像を分析し、15個までのセンサーパラメーターを制御して、異常な皮膚の状態又は表面の汚染に関わりなく指紋画像を最適化する。TruePrintの高品質の指紋画像化技術は、認証を信頼できるものにする。
指紋センサーは、小型でバッテリー使用に馴染み、ブルートゥース通信に良く適している。これらのセンサーは、自動的に割り込みを行い、指紋検出に必要なシステムのオーバーヘッドを低減する。
【0047】
或る実施形態では、指紋構成要素の機能には、以下のものが含まれる。
・習得能力(ATA)のためのTruePrint技術、
・小型工業標準の100ピンLQFPパッケージ、
・高鮮明度128X128TruePrint技術ベースのピクセルアレイ、
・インチ当たり500ピクセル(ppi)、
・拡張範囲2.7Vから3.6Vの単一電源、
・作動温度範囲0℃から+70℃、
・統合し易いUSB2.0全速、同期及び非同期シリアル、8ビットパラレルシステムインターフェース、
・水晶又は提供されたクロックの入力による、6又は12MHz作動、
・USB選択中断サポート、
・超硬表面被覆、
・劣化無しで100万回の摩擦、
・高い引っ掻き抵抗、
・IEC61000−4−2レベル3ESD能力(+/−8KV)、
・ビルトイン低電力の指紋検出、システム割り込み能力付、
・低電力作動、<6mW/画像化事象、
・これらの指先センサーのインターフェースは、ピン選択可能な選択肢である。SPIインターフェース指先センサーは、指先センサーがメインプロセッサのSPIポート(245)に接続されるように選択される。
【0048】
或る実施形態で用いられている図5のZeevoZV4301は、高帯域幅CPUシステムを提供するように作られているブルートゥースSOCで、それらの製品に無線接続を追加する。ZV4301(502)は、広範囲の埋め込み型製品をサポートするのに十分な高帯域幅処理能力を備えた工業標準32ビットのARM7TDM1 CPUコアを組み込んでいる。ZV4301は、−25℃から85℃で作動し、無鉛バージョンになっている。ZV4301は、0.18マイクロメーターCMOS処理で実施され、全てのRF構成要素とデジタル回路を一体化したものを含んでいる。必要な外部構成要素は、アンテナ、水晶、基準抵抗器、デカップリングコンデンサ、及びフラッシュメモリだけである。ZV4301は、スリープモードとディープスリープモードを含む低電力用途向けに設計されており、1つの3.3V電源から作動する。ZV4301は、100ボール付8.6x8.6x1.65mmLTCCBGAパッケージに製造される。
【0049】
ZV4301には、完全な下層プロトコルスタック及びブルーOSオペレーティングシステムへのソースコード用のリンクライブラリと、目標マネージャーと、リンクマネージャーAPIとが設けられている。上層は、Zeevoパートナープログラムを通してファームウェアで、即ちブルートゥースプロトコルスタックソフトウェア及びZeevoの拡張パートナーリストから入手可能なブルートゥースプロフィールで、サポートされる。
Zeevo4301の代表的アプリケーションは、AV設備、スマートホン、携帯情報端末、プリンタ、セル方式周辺装置、アクセスポイント、及び工業用制御器をサポートする。機能には以下のものが含まれている。
【0050】
・ブルートゥース1.2対応、
・高帯域幅ARM7TDM1プロセッササブシステム、
・12、24、48MHzのCPUクロック−単一の12MHz入力から選択可能なオンチップPLL、
・高度に集積された低コストの解、無線、リンク制御、及びCPUが一体化されている、・高スループット、
・利用可能な、試験済みの認定されたソフトウェアスタック、
・極低電力モード−スリープ及びディープスリープのためのサポート、
・SCOチャネル上のオーディオ能力、
・オンチップ水晶及び電力キャリブレーション、
・AWMA、AFH、及びSFHを通してサポートされる802.11による完全な共位置及び共存の解。
【0051】
CPU及びメモリのサポートには以下のものが含まれている。
・ARM7TDMIプロセッサコア、
・12、24及び48MHz作動、
・32/16ビットRISCアーキテクチャ、32ビットARMインストラクション、
・コード密度が上がったときのための16ビットサムインストラクション、
・32ビットALU及び高性能のマルチプライヤー、
・拡張デバグ機能−JTAG、
・8KバイトのブートROM、
・64KバイトのSRAM。
【0052】
無線機能には以下のものが含まれている。
・一体型のRFインターフェースがアンテナに直接接続している、
・一体型の電力増幅器がクラス2と3の作動に対して+4dBm出力までサポートする、・高度感度設計(通常は−86dBm)、
・クラス1の作動は、外部電力増幅器/LNAインターフェースによってサポートされている、
・IF強化直接変換受信器アーキテクチャ、
・LTCCパッケージ内の一体型TX/Rxスイッチ、バラン、及び整合ネットワーク、・低電力消費受信器設計、
・多重化RX/TXアンテナインターフェース、
・完全一体化PLLシンセサイザとループフィルター、外部12MHZ水晶を必要とする。
【0053】
ベースバンドとソフトウェアの機能には以下のものが含まれている。
・必要な及びオプションの Bluetooth 1.2型高速接続、拡張 SCO リンク、アダプティブ周波数ホッピング(AFH)、QOS、フロー制御、
・低オーバーヘッドUART制御のための直接メモリアクセス(DMA)、
・UART及びUSBによる標準ブルートゥースHCIインターフェース、
・ブルートゥースのデータレート範囲(57.6−723Kb/秒)に対するサポート、・多数のACL及びHC−SCOパケット型式に対するサポート、
・パーク、スニフ、及びホールド・モード、
・ポイントツーポイント、ポイントツーマルチポイント、及び散乱ネット、
・7個のスレーブ及び4ピコのネットまでサポートされている、
・SCOチャネル上のu法則、A法則、及びCVSDトランスコーダ、
・8から128までの全ビット暗号化。
【0054】
ベースバンドモデムには以下のものが含まれている。
・復調器、変調器、RX/TX自己キャリブレーション、バースト時機制御及び送信器バーストスペクトル整形、
・FECエンコーダー/デコーダー、データホワイトニング、暗号化、解読、及び巡回冗長検査、
・同期化、周波数ホープ制御、及び受信器/送信器スロット時機のためのリンクコントローラー。
【0055】
外部のバスインターフェースには以下のものが含まれている。
・8、16ビットデータバス、
・23ビットアドレスバス、
・2メモリバンクのためのサポート。各バンクは、バンク毎に独立した時機制御付で、16MバイトまでのフラッシュとSRAMをサポートする、
・GPIOは、追加割り込みとして機能する、
・3つの専用チップ選択、それぞれが独立したタイミング制御を備えている、
・3つの指示された割り込み線。
【0056】
URATには以下のものが含まれている。
・16450のレジスタが、互換性のあるUARTを設定する、
・9600、19.2K、38.4K、57.61K、115.2K、230.4K、460.8K、及び921.6KbsのUARTボーレート、
・UART用のRTS及びCTSフロー制御信号、
・低オーバーヘッドUART制御のための直接メモリアクセス(DMA)。
【0057】
USBサポートには以下のものが含まれている。
・USBバージョン2.0対応インターフェース、
・USB起動及び分離の側帯波信号がサポートされている、
・低オーバーヘッドUSB制御のための直接メモリアクセス(DMA)。
【0058】
汎用I/O機能には以下のものが含まれている。
・16個の、個別にプログラム可能な汎用I/O、
・UART起動ハンドシェークに合わせて設定可能、
・ベースバンド及びCPU活性度表示、
・USB/UARTモード選択。
・各GPIOは、割り込みとして用いられる。
【0059】
パルスコード変調器サポートには以下のものが含まれている。
・オーディオアプリケーション用のPCMインターフェース、PCM−OUT、PCM IN、PCM CLK、及び、
・PCM SYNC、
・線形u法則とA法則コードがサポートされている、
・OKI MSM 7732−01及びOKI7716コーデックへのインターフェース・低オーバーヘッドPCM制御のための直接メモリアクセス(DMA)。
【0060】
12MHZ水晶は、一次クロック水晶として作用する。
図5は、ZV4301から他のCPU及び周辺装置へのインターフェースを示している。ZV4301は、UARTポートを通してメインプロセッサLPC2132(100)とインターフェースする。8MbのフラッシュメモリAT49BV802A(501)は、外部バスインターフェースを通してZV4301とインターフェースする。1つのレール線形コーデック(141)は、PCMインターフェースを通してZV4301とインターフェースする。
遠隔操作器のデバグは、JTAGヘッダーによってサポートされ、BDMヘッダーは、デバグ目的でボード内で用いられる。この節は、JTAGヘッダーとBDMヘッダーの詳細について述べる。
【0061】
プロセッサは、IEEE1149.1AJTAG試験用標準に対応する。JTAG試験ピンは、背景デバグピンで多重化される。
システムには、5ボルトの入力電力が供給される。入力電力は、逆極性に対する保護を提供するため、ダイオードを通して送られる。デジタルバトラー遠隔操作器への電力は、外部電源モジュールから入ってくる。外部電源モジュールは、遠隔操作器へ電力を提供し、バッテリーを充電する。入力電力は、コネクタを通して送られる。5ボルトの入力から、以下の電圧がCPUカード上に引き出される:プロセッサコア電圧:プロセッサ用のコア電源は、5Vの入力から作動する1.5Aまでの電流をサポートする低ドロップアウトレギュレータを通して作られる。出力1.8Vは、プロセッサのコアへ送られる。PLL電圧:コア電圧は、フェライトビードを通してのPLLへの入力であり、電力を、プロセッサのクロック生成及びPLL回路に供給する。
【0062】
主要なIC構成要素用の公式に利用可能なデータシートには、以下のものが含まれる。
1.LPC213xPhilipsユーザーマニュアル、2004年11月22日、
2.ZeevoZV4301データシート、2005年1月24日、
3.P89LPC930/931データシート、改訂05 2004年12月15日、
4.DDG128032AADデータシート、改訂1.0 2004年10月6日発行、5.ITTCannon、小型全方向走査スイッチデータシート、
6.Authentec指紋センサーAES3400データシート、
7.MSM7716OKIデータシートバージョン、1998年8月、8.AT49BV802Aデータシート、文書3405D−フラッシュ、2005年3月。
【0063】
更に、カメラを遠隔操作器に組み込むと、ビデオ会議及び他の視覚機能が使用可能になる。カメラは、ウインドウズ、OSX、又はリナックスの下で動作するような通信及び/又はマルチメディアコンソールに提供されるか、又はそれに固有のグルー・ロジックアプリケーションによって補完される。カメラ電話に組み込むための市販のCMOSカメラは、この用途に適している。これを図7に示す。
【0064】
図7では、デジタルバトラー遠隔操作器ボードを、Xスケールプロセッサベースの、カメラモジュール及び/又はメモリカード読取り器による解として構築している。この遠隔操作器は、インテルXスケールマイクロコントローラー又はデジタル信号プロセッサ(DSP)の回りに構築される。メインプロセッサは、キーパッド、ジョイスティック、320*240グラフィックLCDモジュール、指紋センサー、ブルートゥースSOC、WiFi802.11b/gモジュール、オーディオコーデック、カメラモジュール、及びメモリカード読取り器用のインターフェースを提供する。オーディオコーデックは、音声ユーティリティために、マイクロホン、スピーカー、及びヘッドホンとインターフェースする。代わりに、マイクロホン、スピーカー、及びヘッドホンは、図1の関連で述べた様に、ブルートゥースモジュールを通してインターフェースしていてもよい。一般的なUSBドングルインターフェース(図示せず)を提供して、ユーザーが、USBポートを、それがあたかもホスト装置に常駐しているかのように使用できるようにすることもできる。遠隔操作器のUSBポートは、ホスト用の遠隔USB接続部として機能する。
【0065】
図7では、構成要素にはメインプロセッサ700が含まれており、このメインプロセッサは、ブルートゥースモジュール732、WiFiモジュール751、及びオーディオコーデック741に連結される。オーディオコーデックは、スピーカー752、マイクロホン751、オーディオジャック753に連結される。メインプロセッサは、指紋センサー721とバッテリーパック712にも連結される。クレードルの様なバッテリー充電器及び電力管理構成要素724は、DC電力入力713に連結されており、バッテリー712を充電する。メインプロセッサは、更に、カメラモジュール750、ディスプレイ733、キーパッド711、及びジョイスティック723にも連結される。カメラモジュールは、例えば、3メガピクセルのCMOS構成要素である。メモリカード読取り器760は、1つ又は複数のメモリカードフォーマットをサポートする。現在使用されているメモリカードフォーマットには、例えば本開示の提案では、PCカード、小型フラッシュI及びII、スマートメディア、メモリスティック、メモリスティックDuo及びMicroM2、マルチメディアのレギュラー、小型、及び超小型、保護デジタルのレギュラー、小型、及び超小型、xDピクチャカード、及びμカードが含まれる。メインプロセッサ700は、これら各種構成要素とインターフェースするためのポートアレイを提供する。目下利用可能な構成要素は、例えば、解像度又は無線標準によって、一般的に識別されるが、当業者には理解されるように、これらの構成要素は、20年の特許寿命の間には進化するであろう。
【0066】
<遠隔操作器のソフトウェア>
パームヘルド遠隔操作器のソフトウェア構成要素には、LCDインターフェースモジュール、キーボードインターフェースモジュール、指紋センサーモジュール、トラックボール又は他の方向指示装置のインターフェースモジュール、及びブルートゥースモジュールが含まれる。IEEE802.1/xプロトコルの様な他の無線プロトコルを、ブルートゥースに置き換えてもよい。コードレス電話用に開発された無線プロトコルを使用してもよい。データは、コンソールとパームヘルド遠隔操作器の間で、ブルートゥース又は他の無線接続によって、特別仕様のデータフォーマットで送受信される。このフォーマットでは、記録は、パケットの開始、パケット型式、リンク、データ、及び検査合計を含むフィールドを有している。キーボード、トラックボール、指紋、及びLCDのパケットには、異なるパケット型式が割り当てられる。パケットフィールドの開始は、パケットがここで始まることを示している。例えば、0x7Cは、パケットフラグの開始として用いられる。丁度2バイトのデータフィールドで十分である。検査合計に全データのXOR、リンク、及びパケット型式のフィールドが入っている場合は、検査合計フィールドは、破損したデータパケットを廃棄するのに用いられる。
【0067】
オーディオサポートは、遠隔操作器を、ホストシステムの遠隔スピーカー及び/又はマイクロホンシステムとして働かせることができる。オーディオサポートは、モノ、ステレオ、又は他の高度な音再生モード用でもよい。オーディオは、ヘッドセット付きの耳掛けモード(例えば、電話ヘッドセット)で、又はスピーカーホンとして機能する。これらのオーディオ機能は、音声用の電話能力を使用可能にし、音を、家庭内のホスト位置から別の部屋又は階へと場所を移して、有線又は無線のヘッドセットと多重ストリーム再生を介して個人的に聴くことができるので、遠隔操作器で再生される音は、ホストに接続されているスピーカーで再生される音とは異なる。
【0068】
メインコントローラーに接続されているLCDは、データ及び制御線を含め、GPIOインターフェースを使用している。LCDは、無線リンクで受信したデータを表示するのに用いられる。データは、HTML又はHTMLサブセットフォーマットで受信され、小型のブラウザモジュールでレンダリングされる。或いは、LCDデータには、特注設計のパケットフォーマットが用いられる。このフォーマットは、パケットの開始、パケット型式、リンク、モード、x位置、y位置、データ、検査合計、の8個のフィールドを含んでいる。モードフィールドは、データを表示するモードを示す。このモジュールは、いわゆるフロントモードとバイトモードの2つのモードで作動する。電話モードでは、LCDディスプレイに、所与のストリングが所定のフロント形状とサイズで表示される。バイトモードでは、所与の日付が生データとして表示されるので、ユーザーは、自身の形状を設計することができる。X及びY位置座標は、LCD上の行と列の位置を示している。
【0069】
遠隔制御器は、遠隔操作器上のディスプレイを使って、制御された装置によって生成されるオンスクリーン表示の視覚的作動を複製することができる。オンスクリーン表示のインターフェースは、装置の容易で、滑らかで、シームレスな作動を提供するように設計されている。しかしながら、大部分の遠隔操作器は、ボタンの列と、オンスクリーン表示とは相当に異なるインターフェースを提供する。ボタンの列は、表示用にスクリーンが利用できないことを見越していることもある。製造者が遠隔制御器を過剰に構築することもある。ボタンは、ホスト装置の全ての機能を、遠隔操作器上の個々のキーを通して露出させようとしている。相当数のキーは、時には制御された装置を、驚くべき混乱と取り消し困難な作動状態に押し込む。遠隔制御器上の高解像ディスプレイは、ユーザーインターフェースを強化することができる。オンスクリーン表示に対するキーボード又はジョイスティック/マウスの応答を受け入れる装置では、遠隔操作器は、オンスクリーン表示の見た感じを実質的に複製することができる。この例では、実質的に、遠隔操作器のディスプレイの形状要素によって許される程度を意味している。例えば、同じHTMLコードであっても、ディスプレイの大きさが異なれば、オンスクリーン表示と遠隔操作器のディスプレイには異なってレンダされる。
【0070】
オンスクリーンメニュー及び制御モジュールは、制御インターフェースをレンダリングし、通常はテレビ又はモニター上に現れる装置メニュー及び制御表示を、遠隔操作器の一部分であるディスプレイ上に再生するため変換することができる。この能力を実施するために、メニュー生成装置は、オンスクリーンメニュー及び制御を、メニュー及び制御がオーバレイされているビデオ画像とは別に、別個のデータストリームとして組み立てることができる。データストリームは、装置自体のオンスクリーンオーバレイ生成器と、遠隔操作器に連結されている通信モジュールの両方に供給することができる。遠隔操作器は、データストリームを使用して、オンスクリーン表示を、小さくなった遠隔操作器上のスクリーンに適合する読み易いフォーマットでレンダリングする。遠隔操作器上のメニュー及び制御の編成フォーマットは、視認者がスクリーン上で見ることができるものを真似て、混乱を最小にするのが望ましい。HTMLとJavaScriptのサブセット等の技術は、設計者が、様々な表示サイズにレンダできるようにする点で、メニュー及び制御のレイアウトを指定できるようにしている。オンスクリーンメニュー及び制御データストリームの遠隔表示は、ビデオ画像表示に先取表示してもよいし、ビデオ画像の上にオーバレイしてもよい。オプション的に、装置のオンスクリーンメニュー及び制御を、レンダされるビデオストリームの一部としてではなく専用のデータストリームとして遠隔操作器に供給すると、異なるサイズのメニューの混同を防ぐことができる。代わりに、オンスクリーンメニュー及び制御が、TV又はモニターにレンダすることによって遠隔操作器上のディスプレイに再生されることになるようにして、遠隔操作器のディスプレイ上に出現させてもよい。当業者には理解されるように、手の掌の中のディスプレイは、目−手の協調と短期のメモリに対する要求を減らすので、多くの人にとって有用である。形状要素は便利である。1つの遠隔操作器は、多くの装置を制御できる。遠隔操作器に組み合わせられている機能次第で、様々な複雑さを様々な価格で引き渡すことができる。
【0071】
オンスクリーンディスプレイモジュールは、状態がこれ以上でも以下でもよい。JavaScriptは、例えば、ユーザーの選択がホストに送られるまで、その中間選択を追跡するのに用いることができる。或いは、Java又は同様のアプリケーションは、ホストの状態を複写することができる。より簡単には、ディスプレイは、基本的に状態が無く、各データが遠隔操作器からホストへ送られた後で、ホストによって再レンダリングされてもよい。
遠隔表示の形状要素、代わりに、視覚的及び/又は音声フィードバック(押しボタンの触知フィードバックに対して)を提供する、タッチ感応領域とレンダボタンを備えた完全ディスプレイであってもよい。
【0072】
遠隔操作器のキーボードモジュールは、8051を使って実施される。キー押圧データは、次の処理のために、I2Cインターフェースを通してメインマイクロコントローラーに送られる。キーボードは、13本の走査線と8本の帰線を含むマトリックスキーボードである。キーの押圧によって、8051は、キー押圧値と共に作成及び破壊コードを生成する。このデータは、メインマイクロコントローラーに提供され、マイクロコントローラーは割り込みモードで作動する。ここで、8051は、マスターとして作用し、LPC2132はスレーブとして作用する。
【0073】
指紋センサーソフトウェアは、メインコントローラー上でSPIコードを使用する。指紋データは、特定のパケットフォーマットで無線リンクを介して送られ、ホスト側で処理される。Authentecは、指紋認証用の役に立つ適切なルーチンライブラリを提供する。
【0074】
個人化モジュールが、指紋センサーのソフトウェアに連結されている。ユーザーが指紋センサーをスワイプすることによって自分自身を識別しない場合は、一般的なプロフィールが、音楽、映画、写真、ビデオ、ファイル、及び電話アクセスの個人化に適用される。ユーザーが指紋センサーをスワイプすると、個人化が適用され、現行のウインドウズXPインプリメンテーションのユーザー切替に類似する。遠隔制御器での単一の動作に基づくこのコンテクストシフトの度合いは、この開示では新しい。個人化には、流れているビデオ環境でお気に入りのチャネル/映画/ショーと、オンデマンド環境でお気に入りの音楽、写真又はビデオと、指紋にリンクされている1つ又は複数のキーを使ったDRM制御コンテンツへの承認されたアクセスと、検索履歴、最新のトピックス、個人的な関心事(La Google Sidebar又はClariaPersonalWeb)、最近アクセスしたファイルと、IPを介する音声、インスタントメッセージ、ウェブ会議、及びEメールの様な指紋にリンクされている通信チャネルへの自動認証アクセスと、クレジットカード情報と他の口座認可情報を自動的に見る電子財布アクセスと、ログインしている人による情報の共有が含まれる。
【0075】
トラックボール又は他のポインティング装置のインターフェースモジュールは、サンプリング技法を使用して、ボールの動きとクリックボタンの状態を読み取る。トラックボールの出力は、汎用I/Oチャネルに接続されている。モジュールは、汎用I/Oの状態を、1kHzの様な所定の周波数で感知する。
【0076】
ブルートゥース無線インターフェースモジュールは、ZeevoZV4301ブルートゥースSOC又はブロードコム又はRFMD設計に基づいており、ヘッドセットとシリアルポートプロフィール(SPP)ファームウェアを備えている。このモジュールは、UARTを通してメインコントローラーに連結されている。モジュールは、キーボードデータ、トラックボールデータ、認証のための指紋センサーデータ、及び遠隔モジュールのディスプレイに表示されるデータの混合物を無線で送るようになっている。
【0077】
<コンソールハードウェア>
<序章>
コンソール又はホストシステムのコア構成要素は、周辺装置を追加するためのポートを備えた標準的な小型ITXマザーボードである。USBブルートゥースモジュールとUSBWLANモジュールは、USBポートを通してマザーボードに接続されている。ディスプレイは、VGAコネクタを通して接続されており、RJ11コネクタを備えたソケットモデムは、シリアルポート2を通して接続されている。残りのポートは、外部インターフェースに用いることができる。無線遠隔操作器は、ブルートゥースによってUSBブルートゥースモジュールと通信する。
【0078】
<機能>
図6は、コンソール(606)のブロック図である。システムのホストコンソールは、標準的なMini-ITXマザーボードと追加のアドオンボード上に作られ、WAP、ブルートゥース、及びPSTNとPCI−VGAカード用のMODEM機能をサポートする。標準的なMini-ITXは、17cmx17cm形状要素で入手できる。マザーボード及び/又はアドオンボードは、2つのVGAコネクタ、例えば、マザーボード(613)からのVGAコネクタと、PCIアドオンカード(614)を使った第2VGAコネクタ、を含んでいる。設計には、外部インターフェース用のシリアルポート(611A)及びモデム用のもう1つのシリアルポート(611B)と、2つのUSBポート(612B)、即ちUSBハブ用及び802.11gWLANモジュール(632)用のサポートと、が含まれており、別々に接続されているアンテナで802・11bと協同作業できるようになっているのが望ましい。他のコンソール構成要素には、チップアンテナによるブルートゥースモジュールへのUSB(632)、標準PCハードディスクドライブ(623)、DVDドライブ(624)、及びATX電源又はMini-ITX電力モジュールが含まれる。
【0079】
マザーボードサポートは、1.0−1.5GHz又は他のレートで作動するVIAEden/C3プロセッサと、MPEG−2デコーダー(オプション的にビデオ用のMPEG−4デコーダー)付きの一体型Castle Rockグラフィックス、a1DDR266SODIMMソケットの様なメモリソケット、PCIスロット、2つのUltraDMA66/100/133コネクタ(SATAコネクタ使用可)、10/100ベースTイーサネット(登録商標)物理的接続、PS2マウス及びキーボードポート、パラレルポート、RJ−45LANポート、シリアルポート、2つのUSB2.0ポート、及びVGAポートを含んでいる。
【0080】
ソケットモデムモジュール(634)は、マザーボードをPOTS電話システムに接続するのに用いられる1つの構成要素である。代わりに、モジュールで、マザーボードを、セル方式又は同様の電話システム、又はIPによる音声システム(VoIP)にインターフェースすることもできる。1つの適したモジュールは、アナログ装置からのWMV34−0−TSM−100である。このシリアルソケットモデムは、完全な全世界的ポートを提供する。アナログ装置シリアルソケットモデムは、国際電話標準に対応して国際的オペレーションをサポートする半導体DAAを特徴とする。モデムモジュールを、ボード対ボードコネクタによってキャリアボードにプラグオンさせることができ、そうすると、マザーボードヘッダーで利用できる追加のシリアルポートにインターフェースが取れる。ソケットモデムモジュールは、3.3VDC電源によって電力供給され、インターフェース信号は、3.3V LVTTLレベルである。ソケットモデムモジュールは、電話線の接続を有する。この接続は、この目的でキャリアボード上のRJ11ジャック(635)で終結する。マザーボードのシリアルポート信号は、RS232レベルにあるヘッダーCOM2で終結する。RS232送受信器(631)は、モデム(634)にインターフェースしている。
【0081】
標準的な直ぐに入手できる802.11gWLANモジュール(632)は、USBインターフェースで利用できるモジュールである。モジュールは、マザーボードヘッダー上の利用可能なUSBポートに接続される。外部アンテナは、感度を最大にするため、ホストシステムの後部パネルに配置されている。ある種の適したモジュールは、Linksys-WUSB54GPとNetGear-WG111を含む。これらのモジュールは、802.11bと協同作業することができる。WLANモジュールは、遠隔操作器と通信する際にブルートゥースモジュールの代わりになり、又はコンソールにネットワークインターフェースを提供することができる。
【0082】
標準的な直ぐに入手できるブルートゥースモジュール(633)は、USBインターフェースで利用できるモジュールである。モジュールは、マザーボードヘッダー上の利用可能なUSBポートに接続される。モジュールは、マザーボードヘッダー上の利用可能なUSBポートによって、ホストシステムに接続される。CSRチップセットの回りに作られるモジュールが適している。
使用される電源は、標準的な小型ITX電源である。標準的な12ボルトのDC電力モジュールも、この目的に用いることができる。電源ボードは、DC−DC変換器を含んでおり、ATX電源と同様に、+12V、−12V、+3.3V、及び+5VDCの出力電圧を提供する。これらの電源のタッピングは、キャリアボードで用いられ、ソケットモデム、WLAN、及びブルートゥースモジュールの様なアドオンモジュールに電力を供給する。
【0083】
<コンソールソフトウェア>
<序章>
リナックスのコアは、VIAEdenプロセッサ上でランする。OSコアにロードされているモジュールドライバは、周辺装置を制御する。ランしている専用のソフトウェアアプリケーションは、ブルートゥースなどで無線受信したデータを解析する。更に、対応するモジュールにデータを送り返す。
【0084】
<モジュール>
ホストシステムのマザーボードと接続されているモデムは、ダイアルアップ接続を行うのに用いられる。これによって、ソケットモデムモジュールは持ち運び可能になる。
コンソール又はホストシステムプロセッサ側で、シリアルドライバは、シリアルポートを初期化し、そのボーレートをモデムのボーレートと等しく構成する。適切なモデムドライバーが、接続されているソケットモデムを操作するためにロードされる。WLANモジュールは、ホストボードに適合させたリナックスWLANドライバのポートである。Linksys及びNetGearと識別されるUSB WLANモジュールは、同じドライバを使用している。WLANハードウェアは、USBポートに接続されると、WLAN制御ユーティリティを使って、アクセスポイントに論理的に接続される。
【0085】
適したリナックスブルートゥースソフトウェアスタックは、BlueZである。スタックからのデータを処理する段階には、遠隔操作器から受信したデータの解析を展開する段階が関与する。遠隔操作器との通信は、ホストからのBluezユーティリティを使って、遠隔操作器のヘッドセットとシリアルポートの機能のために確立される。アプリケーションは、データパケットのソースが分かると、要求される機能に合わせてデータを適切なモジュールに送り返す。ソフトウェアは、更に、データを、遠隔操作器側で利用可能なLCDに送る能力を提供する。アプリケーション開発者は、ブルートゥース遠隔操作器から受信した指紋生データと、ベンダーから提供される認証コードライブラリを使用して、整合作業を実現することができる。
【0086】
コンソールは、以下の機能をサポートする。
・ブルートゥース遠隔操作器のアクセス、
・ネットワーク通信に使用可能なWLAN、
・ダイヤルアップネットワーク接続のためのソケットモデムモジュール。
【0087】
ハードウェア及びソフトウェア機能の以下の組み合わせは、記載したサービスを提供するためのこの開示の範囲に含まれる。以下の内の1つ又は何れかの組み合わせは、コンソールによってサポートされている。
汎用コンピューター、
テレビセットトップボックス、随意的にパーソナルビデオレコーダー(PVR)付、
地上波、ケーブル、衛星、IP、
メッセージコンソール(1つ又は何れかの組み合わせ)、
テキスト(SMS/ウェブページ)、
音声(地上通信線/セル/IP)、
ビデオ、
ネットワークポート、
テレビ及び/又はモニター出力。
オプション的に、
ハードドライブ、
メディアカード読取り器(不揮発性メモリ)、
CD/DVD(書き込み可能バージョンも可)、
無線ネットワークルーター。
【0088】
以下の内の1つ又は何れかの組み合わせは、ハンドヘルド遠隔操作器によってサポートされている。
指紋−オプション、
スピーカー/マイク/音量制御、
ディスプレイ、
カーソル制御、
サムボード(英数字)、
ビデオカメラ、
メディア読取り器、
USBポート。
【0089】
以下のサービスに応用される。
電話(LL/セル/IP)、インターネット、eメール、及び、TV、PVR、DVD、ビデオ、写真、音楽、ラジオ、及びゲームを含むマルチメディアアプリケーションを含むテキスト/音声/ビデオメッセンジャーエンターテイメントを含む通信。
パーソナル情報マネージャー(PIM)、接点、カレンダー、エディタの様な生産性アプリケーション。
【0090】
<具体的な実施形態>
本発明は、本方法を実施するように適合された方法又は装置として実施される。同じ方法を遠隔操作器と共に使用するように作られているコンソールの観点で見ると、遠隔操作器は、コンソール又はコンソールと遠隔操作器の組み合わせを制御できるようになっている。
【0091】
本発明を、上に詳細に説明した好適な実施形態及び例に関連付けて開示してきたが、これらの例は、説明のためのものであって、本発明に限定を課すものではないと理解されたい。当業者には、修正と組み合わせが容易に想起できるであろうし、それらの修正と組み合わせも、本発明の精神に含まれ、特許請求の範囲に含まれるものと考えられたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小型遠隔操作端末と、前記小型遠隔操作端末と無線通信するベースコンポーネントとを備えたマルチメディア通信システムであって、
前記小型遠隔操作端末は、少なくとも、
指紋読取り器と、
電話として使用できるスピーカー、マイクロホン、及び音量制御器と、
少なくとも電話番号を示すことができるディスプレイと、
コンソールのリソースを選択し制御することを可能にするカーソル制御器及びトリガと、
電話ダイヤル操作に使用できる数字キーと、ウェブブラウジングに使用できるアルファベットキーとを含んでいる小型キーパッドと、を統合した構成であり、
前記ベースコンポーネントは、少なくとも、
前記小型遠隔操作端末から受信した指紋に基づいて、ユーザーの電話ネットワーク接続とユーザーのインターネットブラウジングとをパーソナライズ(個人化)し、
前記小型遠隔操作端末を前記電話ネットワークに接続し、
前記小型遠隔操作端末を、モニター又はテレビ上のインターネット及び表示されたウェブページに接続することを可能にするネットワークポート、ロジック、及びリソースを統合した構成であり、
これにより、前記小型遠隔操作端末は、ユーザーが、前記ベースコンポーネントの電話ネットワーク接続とインターネットブラウジングとを選択し使用できるようにする、マルチメディア通信システム。
【請求項2】
前記ベースコンポーネントは、
ビデオ受信器がアクセスするチャネルを制御し、
スピーカー用の音量制御を提供し、
デジタルで記憶されている音楽にアクセスし再生することができるロジック及びリソースを更に統合した構成であり、
これにより、前記小型遠隔操作端末は、ユーザーが、前記ベースコンポーネントのネットワーク接続、インターネットブラウジング、チャネル制御、音量制御、及びデジタルで記憶されている音楽のアクセスと再生を選択し使用できるようにする、請求項1に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項3】
前記ベースコンポーネントは、少なくとも、DVD/CDプレイヤーと、前記DVD/CDプレイヤーに再生制御を提供することを可能にするロジック及びリソースを更に統合する、請求項2に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項4】
前記小型遠隔操作端末は、メディアカードリーダーを更に統合した構成であり、前記小型遠隔操作端末の前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーに挿入されたメディアをブラウジングし、前記挿入されたメディアのファイルのコンテンツをプレビューすることを可能にする、請求項1に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項5】
前記ユーザーの嗜好を個人化する前記ベースコンポーネントの前記ロジック及びリソースは、更に、デジタルで記憶されている音楽へのアクセスをパーソナライズ(個人化)することを可能にする、請求項2に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項6】
前記小型遠隔操作端末は、更に、USBコネクタ及びポートを統合した構成であり、前記ベースコンポーネントの前記ロジック及びリソースは、更に、前記USBコネクタ及びポートを、前記ベースコンポーネントに対しローカル(local)として扱うことを可能にする、請求項1に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項7】
無線入力を処理するためロジック及びリソースを備えた装置の遠隔制御器であって、
入力を前記装置に無線で送ることによって前記装置上で動作するグルー・ロジック(glue logic)を呼び出し、前記装置によってブルートゥースビデオフォーマットへレンダリング(render)されるビデオ信号を前記装置から受信することを可能にする小型遠隔操作端末を含み、
前記小型遠隔操作端末は、少なくとも、
ブルートゥースビデオフォーマット受信器と、
電話として使用できるスピーカー、マイクロホン、及び音量制御器と、
少なくともビデオ会議参加者又は写真を示すことができるディスプレイと、
前記装置のリソースを選択し制御することが可能なカーソル制御器及びトリガと、
電話ダイヤル操作に使用できる数字キーと、ウェブブラウジングに使用できるアルファベットキーとを含んでいる小型キーパッドと、を統合した構成であり、
前記遠隔制御器により無線で呼び出される前記グルー・ロジックは、
前記数字キー、前記スピーカー、及び前記マイクロホンを電気通信モジュールに接続し、
インターネットブラウジングモジュールに、そして1以上のメディア選択、再生、及び容量制御装置制御器に、前記キーパッド、前記カーソル制御器、及び前記トリガを接続することを可能にする、遠隔制御器。
【請求項8】
前記小型遠隔操作端末は、更に、指紋リーダーを統合した構成であり、
前記小型遠隔操作端末は、更に、ユーザーの電話ネットワーク接続及びインターネットブラウジングをパーソナライズ(個人化)することを可能にする前記装置上で動作するグルー・ロジック(glue logic)を呼び出す、請求項7に記載の遠隔制御器。
【請求項9】
前記小型遠隔操作端末は、更に、カメラを統合した構成であり、
前記小型遠隔操作端末は、カメラデータをビデオ会議モジュールに接続することを可能にする前記装置上で動作するグルー・ロジック(glue logic)を呼び出す、請求項7に記載の遠隔制御器。
【請求項10】
前記小型遠隔操作端末は、更に、カメラを統合した構成であり、
前記小型遠隔操作端末は、カメラデータを写真キャプチャモジュールに接続することを可能にする前記装置上で動作するグルー・ロジック(glue logic)を呼び出す、請求項7に記載の遠隔制御器。
【請求項11】
前記小型遠隔操作端末は、更に、メディアカードリーダーを統合した構成であり、前記装置の前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーを前記装置に対しローカル(local)として扱うことを可能にする、請求項6に記載の遠隔制御器。
【請求項12】
前記小型遠隔操作端末は、更に、メディアカードリーダーを統合した構成であり、前記小型遠隔操作端末の前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーに挿入されたメディアをブラウジングし、前記挿入されたメディアのファイルのコンテンツをプレビューすることを可能にする、請求項7に記載の遠隔制御器。
【請求項13】
前記パームヘルド遠隔操作器は、更に、USBコネクタ及びポートを統合した構成であり、前記装置の前記ロジック及びリソースは、更に、前記USBコネクタ及びポートを、前記装置に対しローカル(local)として扱うことを可能にする、請求項7に記載の遠隔制御器。
【請求項14】
前記ディスプレイは、前記装置からのメニュー及び制御情報を示すことが可能であり、 前記小型遠隔操作端末は、更に、前記装置から受信したメニュー及び制御情報を作り直し、メニュー及び制御のナビゲーション入力を前記装置へ無線送信することによって、前記装置上で動作するグルー・ロジックを呼び出すことが可能なロジック及びリソースを統合した構成であり、
前記遠隔制御器によって無線で呼び出された前記グルー・ロジックは、前記メニュー及び制御のナビゲーション入力を処理し、前記装置の機能を制御することを可能にする、請求項7に記載の遠隔制御器。
【請求項15】
小型遠隔操作端末と、前記小型遠隔操作端末と無線通信するベースコンポーネントとを備えたマルチメディア通信システムであって、
前記パームヘルド遠隔操作器は、少なくとも、
ブルートゥースビデオフォーマット受信器と、
電話として使用できるスピーカー、マイクロホン、及び音量制御器と、
ビデオ会議の参加者又は写真を示すことができるディスプレイと、
コンソールのリソースを選択し制御することを可能にするカーソル制御器及びトリガと、
電話ダイヤル操作に使用できる数字キーと、メッセージに使用できるアルファベットキーとを含む小型キーパッドとを統合した構成であり、
前記ベースコンポーネントは、少なくとも、
ブルートゥースビデオ信号を前記パームヘルド遠隔操作器にレンダリング(render)して送信し、
前記小型遠隔操作端末を前記電話ネットワークに接続し、
通信ネットワークを介して送信されるメッセージを、送信し受信し表示し、
ビデオ受信器がアクセスしたチャネルを制御し、
スピーカーを駆動して、音量制御を提供することを可能にするネットワークポート、ロジック、及びリソースを統合した構成であり、
これにより、前記小型遠隔操作端末は、ユーザーが、前記ベースコンポーネントの電話ネットワーク接続、メッセージ、チャネル制御、及び音量制御を選択して使用できるようにする、マルチメディア通信システム。
【請求項16】
前記ベースコンポーネントは、更に、少なくとも、DVD/CDプレイヤーと、前記DVD/CDプレイヤーに再生制御を提供することを可能にするロジック及びリソースを統合する、請求項15に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項17】
前記パームヘルド遠隔操作器は、更に、メディアカードリーダーを統合しており、前記コンソールの前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーを、前記ベースコンポーネントに対しローカルであると扱うようになっている、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記小型遠隔操作端末は、更に、メディアカードリーダーを統合した構成であり、前記小型遠隔操作端末の前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーに挿入されたメディアをブラウジングし、前記挿入されたメディアのファイルのコンテンツをプレビューすることを可能にする、請求項17に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項19】
前記小型遠隔操作端末は、更に、指紋読取り器を統合した構成であり、前記ベースコンポーネントの前記ロジック及びリソースは、前記指紋読取り器から無線送信された入力に基づいて、お気に入りのチャネル、ウェブブラウジング、及びデジタルで記憶されている音楽に関するユーザーリストをパーソナライズ(個人化)する構成要素を含む、請求項15に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項20】
前記小型遠隔操作端末は、更に、指紋読取り器を統合した構成であり、前記ベースコンポーネントの前記ロジック及びリソースは、前記指紋読取り器から無線送信された入力に基づいて、前記電話ネットワークへのユーザー接続をパーソナライズ(個人化)する構成要素を含む、請求項15に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項21】
前記小型遠隔操作端末は、更に、USBコネクタ及びポートを統合した構成であり、前記ベースコンポーネントの前記ロジック及びリソースは、更に、前記USBコネクタとポートを、前記コンソールに対しローカル(local)として扱うことを可能にする、請求項15に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項22】
前記小型遠隔操作端末上の前記ディスプレイは、前記ベースコンポーネントからのメニュー及び制御情報を示すように構成され、
前記小型遠隔操作端末は、更に、前記ベースコンポーネントから受信したメニュー及び制御情報を前記ディスプレイ上に作り直し、メニュー及び制御のナビゲーション入力を前記ベースコンポーネントに無線送信することによって、前記ベースコンポーネント上で動作するグルー・ロジックを呼び出すことを可能にするロジック及びリソースを統合した構成であり、
前記遠隔制御器によって無線で呼び出される前記グルー・ロジックは、前記メニュー及び制御のナビゲーション入力を処理し、前記ベースコンポーネントの機能を制御することを可能にする、請求項15に記載のマルチメディア通信システム。
【請求項23】
前記遠隔制御器のユーザーが見ることのできるモニターを含む、マルチメディア通信リソースに接続されたゲートウェイ装置用の遠隔制御器であって、前記ゲートウェイ装置は、無線入力を処理しそして前記マルチメディア及び通信リソースへのアクセスを提供するロジック及びリソースを含み、
前記遠隔制御器は、前記ゲートウェイ装置へ入力を無線送信することによって、前記ゲートウェイ装置上で動作するグルー・ロジックを呼び出すことを可能にする小型遠隔操作端末を含み、
前記小型遠隔操作端末は、少なくとも、
遠隔スピーカーとして使用できるスピーカー及び音量制御器と、
指紋読取り器と、
少なくとも電話番号を示すことができるディスプレイと、
ウェブブラウジングに使用できるアルファベットキーを含む小型キーパッドと、
前記ゲートウェイ装置のリソースを選択し制御すること可能にするカーソル制御器及びトリガとを統合した構成であり、
前記遠隔制御器は、前記グルー・ロジックを無線で呼び出し、前記スピーカーを音再作成モジュールに接続し、前記指紋読取り器からの指紋走査データを処理して前記ユーザーの識別に基づいてユーザーのプロフィールを選択する個人化モジュールに当該データを送り、 前記個人化モジュールは、
前記ユーザーの個人化されているお気に入りのメディアアクセスを示し、
指紋整合に応答して前記ユーザーの個人化された履歴リストを示し、
前記モニター上のインターネットブラウジングを制御し、
テレビチャネルを含む再作成用のコンテンツを選択することを含む、遠隔制御器。
【請求項24】
前記遠隔制御器は、更に、カメラを統合しており、前記カメラからのカメラデータを写真捕捉モジュールに無線送信する、請求項23に記載の遠隔制御器。
【請求項25】
前記小型遠隔操作端末は、更に、USBコネクタ及びポートを統合した構成であり、前記USBコネクタ及びポートが前記ゲートウェイ装置に対しローカルであるかのように、前記グルー・ロジックとデータ交換する、請求項23に記載の遠隔制御器。
【請求項26】
前記ディスプレイは、前記ゲートウェイ装置から受信したメニュー及び制御情報を示すこと可能にし、
前記小型遠隔操作端末は、更に、前記ゲートウェイ装置から受信したメニュー及び制御情報を前記遠隔制御器のディスプレイ上で作り直し、メニュー及び制御のナビゲーション入力を前記ゲートウェイ装置に無線送信することによって、前記ゲートウェイ装置上で動作するグルー・ロジックを呼び出すことを可能にするロジック及びリソースを更に統合する、請求項23に記載の遠隔制御器。
【請求項27】
マイクロホンと、数字キーを含むキーパッドとを統合する前記小型遠隔操作端末を更に含み、前記遠隔制御器は、更に、前記グルー・ロジックを無線で呼び出し、前記小型遠隔操作端末を、前記ゲートウェイ装置を通して電話ネットワークに接続し、前記個人化モジュールを呼び出して、前記電話ネットワークへの接続を個人化する、請求項23に記載の遠隔制御。
【請求項28】
前記小型遠隔操作端末は、更に、メディアカードリーダーを統合した構成であり、前記装置の前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーを前記装置に対しローカル(local)として扱うことを可能にする、請求項23に記載の遠隔制御。
【請求項29】
前記小型遠隔操作端末は、更に、メディアカードリーダーを統合した構成であり、前記小型遠隔操作端末の前記ロジック及びリソースは、更に、前記メディアカードリーダーに挿入されたメディアをブラウジングし、前記挿入されたメディアのファイルのコンテンツをプレビューすることを可能にする、請求項23に記載の遠隔制御器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−81192(P2013−81192A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−250247(P2012−250247)
【出願日】平成24年11月14日(2012.11.14)
【分割の表示】特願2008−527199(P2008−527199)の分割
【原出願日】平成18年8月18日(2006.8.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.リナックス
3.JAVASCRIPT
4.BLUETOOTH
5.JAVA
6.Blackberry
【出願人】(508051436)
【Fターム(参考)】