靴下類用商品パッケージ
【課題】包装コストを削減し、商品の包装形態を安定させ、デザインや数量、品質等の確認を容易とし、見映えを向上させ得る靴下類用商品パッケージを提供すること。
【解決手段】折曲線３により２つ折り可能に連設された表側片４と裏側片５とを有し、前記表側片４を複数に分割して各分割片４ａ〜４ｃを前記裏側片５に対して前記折曲線３の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙１と、該中紙１とは別体とされて商品６の片方６ａを装着する台紙２とを備え、商品６のもう片方６ｂを前記中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させ、前記台紙２に装着した商品６ａを前記表側片４の前記分割片４ａ〜４ｃ相互間で挟持させた。
【解決手段】折曲線３により２つ折り可能に連設された表側片４と裏側片５とを有し、前記表側片４を複数に分割して各分割片４ａ〜４ｃを前記裏側片５に対して前記折曲線３の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙１と、該中紙１とは別体とされて商品６の片方６ａを装着する台紙２とを備え、商品６のもう片方６ｂを前記中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させ、前記台紙２に装着した商品６ａを前記表側片４の前記分割片４ａ〜４ｃ相互間で挟持させた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、フットカバー等の靴下類用商品パッケージに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、例えば、フットカバーは、１足を１つの台紙に装着して袋入れするか（例えば、特許文献１参照）、又は、片足を台紙に装着し、もう片足はその間に挟んで袋入れするか、或いは、台紙なしでそのまま重ねて袋入れするかし、これを吊具等を用いて展示、販売に供していた。
【特許文献１】特開２００８−１４３５８０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の１足を１つの台紙に装着して袋入れする商品パッケージは、台紙の形状が複雑なために、包装手数が多くかかり、台紙の使用量も多くなるため、包装コストが高価となる傾向があった。また、片足を台紙に装着し、もう片足はその間に挟んで袋入れする商品パッケージは、包装手数及び台紙の使用量を前記のものよりも削減できるが、台紙に装着されていない方の商品が外部から見えないため、１足分が包装されているのかどうかを購入時に確認し難くなっていた。また、台紙なしでそのまま重ねて袋入れする商品パッケージは、包装形態が安定せず、袋内で商品が移動して片寄りや皺寄り等が発生し易く、その上、レース柄等のデザイン、商品の特性や品質等を外部から確認し難くなっていた。また、従来の商品パッケージは、商品のイメージアップや品位向上等に対するアピール力が乏しく、顧客の購買意欲アップに繋がっていなかった。
【０００４】
本発明は、従来の商品パッケージの前記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、包装コストを削減し、商品の包装形態を安定させ、デザインや数量、品質等の確認を容易とし、見映えを向上させ得る靴下類用商品パッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
前記目的を達成するために本発明は、折曲線により２つ折り可能に連設された表側片と裏側片とを有し、前記表側片を複数に分割して各分割片を前記裏側片に対して前記折曲線の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙と、該中紙とは別体とされて商品の片方を装着する台紙とを備え、商品のもう片方を前記中紙の表側片と裏側片との間に挟持させ、前記台紙に装着した商品を前記表側片の前記分割片相互間で挟持させたことを特徴としている。
この構成によれば、中紙の形状が比較的簡単であるため、商品の包装手数や包装資材を削減して包装コストを低く抑えることができると共に、商品が片方ずつ別々に中紙に挟持されているため、ズレが防止され、商品の包装形態が安定し、しかも、商品の片方が台紙に装着してあって、この台紙が中紙の表側片の分割片相互間に挟持させてあるため、商品の柄模様やデザインを明瞭に表示でき、さらに、他方の商品も中紙の表側片と裏側片との間に挟持させてあるため、その存在を容易に確認でき、数量不足や入れ間違い等を防止することができる。
【０００６】
また、前記表側片は、上中下に３分割されており、中間の分割片の表面側には各種のデザインが表示されていると共に、前記裏側片には窓孔が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、台紙に装着されていない方の商品を裏側片と表側片の上下の分割片で挟持するため、台紙がなくても該商品を自然な形態で安定して挟持させることができ、勿論、台紙に装着した方の商品は、着用状態に近似した状態で安定して挟持させることができ、さらに、中間の分割片の表面側に表示された各種のデザインによって、商品の包装形態の見映えを向上させることができ、また、裏側片の窓孔によって、台紙に装着されていない方の商品の色彩や柄模様等を確認することができる。
【０００７】
また、前記商品がフットカバーに適用され、前記中紙がフットカバーの長さ及び幅と同等若しくは大き目とされ、前記台紙が爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされていてもよい。
この構成によれば、フットカバーとしての商品のイメージアップや品位向上等に対するアピール力をアップし、顧客の購買意欲アップや販売促進に繋げることが期待できる。
前記商品が前記中紙及び台紙と共に透明な袋に封入されているのが好ましい。
この構成によれば、中紙に挟持された商品の挟持状態を安定して保持させることができると共に、袋の外部から内部の商品を容易に確認することができる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、包装コストを削減し、商品の包装形態を安定させ、デザインや数量、品質等の確認を容易とし、見映えを向上させ得る靴下類用商品パッケージを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る靴下類用商品パッケージＡは、図１に示すように、中紙１と台紙２とを備えている。
中紙１は、図２に示すように、１枚の厚紙で構成されており、折曲線３により２つ折り可能に連設された表側片４と裏側片５とを有し、前記表側片４を切り目Ｃによって複数（図面では、３分割した場合を例示）に分割して各分割片４ａ、４ｂ、４ｃを前記裏側片５に対して前記折曲線３の位置で互いに独立して２つ折り可能としている。
【００１０】
台紙２は、中紙１とは別体の厚紙で構成されており、商品６の片方６ａを装着可能としている。
商品６のもう片方６ｂは、台紙を使用せず、そのままの状態で中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させている。そして、前記台紙２に装着した商品６の片方６ａは、前記表側片４の前記分割片４ａ、４ｂ、４ｃ相互間で挟持させている。
具体的に説明すると、図面の実施形態では、前記表側片４は、上中下に３分割されている。この場合、台紙２を使用しない方の商品６の片方６ｂは、図３に示すように、裏側片５と、表側片４のうちの上下の分割片４ａ、４ｃとで挟持させる。そして、中間の分割片４ｂを展開し、台紙２に装着した商品６の片方６ａを、図４に示すように、上下の分割片４ａ、４ｃの上に載せ、その上から中間の分割片４ｂを折り曲げて該商品６の片方６ａを上下の分割片４ａ、４ｃと中間の分割片４ｂとで挟持させる（図５参照）。
【００１１】
中間の分割片４ｂの表面側４ｂ１には、商品名、商標、キャッチフレーズ等の広告宣伝用文字、図形、記号、イメージキャラクター、その他、各種のデザインが表示されている。
また、前記裏側片５には、図２に示すように、楕円形の窓孔７が形成されている。窓孔７は、裏側片５の下部に１個形成した場合を例示しているが、位置及び個数並びに形状は、これに限定されるものではなく、自由に変更して形成することができる。
前記商品６は、図面では、フットカバーに適用した場合を例示しており、前記中紙１は、フットカバー（商品６）の長さ及び幅と同等若しくは大き目の矩形乃至長方形とされている。そして、この場合の台紙２は、爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされている。なお、中紙１の周囲の輪郭形状は、図示のものに制約されるものではなく、例えば、円弧状、曲線状、山形、Ｖ形、波形、その他、種々の形状としてもよい。
【００１２】
前記商品６は、図６に示すように、前記中紙１及び台紙２と共に透明なプラスチック製の袋８に封入されている。この袋８には、吊り下げて陳列展示を可能とするために、フックを取り付けたり、又は、吊下げ用孔を形成しておいてもよい。
また、裏側片５の裏面側には、適宜の着色や図柄等を施して背景色とし、その上に、商品６の品質、サイズ、色彩、取扱上の注意事項、発売元、その他、適宜の事項を適宜位置に適宜の配置で印刷表示するのが好ましい。勿論、表側片４の表面側にも同様な色彩や図柄等を印刷表示してもよい。
【００１３】
本発明の靴下類用商品パッケージＡの実施形態は、以上説明したように、折曲線３により２つ折り可能に連設された表側片４と裏側片５とを有し、前記表側片４を複数に分割して各分割片４ａ〜４ｃを前記裏側片５に対して前記折曲線３の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙１と、該中紙１とは別体とされて商品６の片方６ａを装着する台紙２とを備え、商品６のもう片方６ｂを前記中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させ、前記台紙２に装着した商品６の片方６ａを前記表側片４の前記分割片４ａ〜４ｃ相互間で挟持させたため、次のような作用効果を奏する。
【００１４】
即ち、この構成によれば、中紙１の形状が比較的簡単であるため、商品６の包装手数や包装資材を削減して包装コストを低く抑えることができると共に、商品６が片方６ａ、６ｂずつ別々に中紙１に挟持されているため、ズレが防止され、商品６の包装形態が安定し、しかも、商品６の片方６ａが台紙２に装着してあって、この台紙２が中紙１の表側片４の分割片４ａ〜４ｃ相互間に挟持させてあるため、商品６の柄模様やデザインを明瞭に表示でき、さらに、商品６のもう片方６ｂも中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させてあるため、その存在を容易に確認でき、数量不足や入れ間違い等を防止することができる。
【００１５】
また、前記表側片４は、上中下に３分割されており、中間の分割片４ｂの表面側４ｂ１には各種のデザインが表示されていると共に、前記裏側片５には窓孔７が形成されていることによって、台紙２に装着されていない方の商品６ｂを裏側片５と表側片４の上下の分割片４ａ、４ｃで挟持するため、台紙２がなくても該商品６ｂを自然な形態で安定して挟持させることができ、勿論、台紙２に装着した方の商品６ａは、着用状態に近似した状態で安定して挟持させることができ、さらに、中間の分割片４ｂの表面側４ｂ１に表示された各種のデザインによって、商品６の包装形態の見映えを向上させることができ、また、裏側片５の窓孔７によって、台紙２に装着されていない方の商品６ｂの色彩や柄模様等を確認することができる。併せて片方の商品が封入されていることを視認することができるため、数量不足、異なる品種の入れ間違いを確実に防止することができる。
【００１６】
また、前記商品６がフットカバーに適用され、前記中紙１がフットカバーの長さ及び幅と同等若しくは大き目とされ、前記台紙２が爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされていることによって、フットカバーとしての商品６のイメージアップや品位向上等に対するアピール力をアップし、顧客の購買意欲アップや販売促進に繋げることが期待できる。
前記商品６が前記中紙１及び台紙２と共に透明な袋８に封入されていることによって、中紙１に挟持された商品６の挟持状態を安定して保持させることができると共に、袋８の外部から内部の商品６を容易に確認することができる。
【００１７】
本発明の実施形態は以上からなるが、本発明は、この実施形態にのみ制約されるものではなく、フットカバー以外の靴下類、例えば、ストッキング、ソックス等に適用可能である。その場合、中紙１の形状や台紙２の形状は、例えば、包装対象となる商品に適合させた形状とすればよい。また、複数足の商品の同封も可能である。そして、前記実施形態のように袋８に入れた場合の他、入れない場合でもよい。その場合には、粘着テープで止めたり、中間の分割片４ｂの自由端側に係止用舌片を設け、この舌片を裏側片５の切り込み部に挿入して止めたり、粘着テープで止めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明に係る商品パッケージの半開斜視図である。
【図２】中紙単体の展開図である。
【図３】片方の商品を中紙に挟持させた第１段階の包装状態の正面図である。
【図４】第２段階の包装状態の正面図である。
【図５】第３段階の包装状態の正面図である。
【図６】透明な袋に挿入した状態の背面図である。
【符号の説明】
【００１９】
Ａ 靴下類用商品パッケージ
１ 中紙
２ 台紙
３ 折曲線
４ 表側片
４ａ〜４ｃ 分割片
５ 裏側片
６ 商品
７ 窓孔
８ 袋
【技術分野】
【０００１】
本発明は、フットカバー等の靴下類用商品パッケージに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、例えば、フットカバーは、１足を１つの台紙に装着して袋入れするか（例えば、特許文献１参照）、又は、片足を台紙に装着し、もう片足はその間に挟んで袋入れするか、或いは、台紙なしでそのまま重ねて袋入れするかし、これを吊具等を用いて展示、販売に供していた。
【特許文献１】特開２００８−１４３５８０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の１足を１つの台紙に装着して袋入れする商品パッケージは、台紙の形状が複雑なために、包装手数が多くかかり、台紙の使用量も多くなるため、包装コストが高価となる傾向があった。また、片足を台紙に装着し、もう片足はその間に挟んで袋入れする商品パッケージは、包装手数及び台紙の使用量を前記のものよりも削減できるが、台紙に装着されていない方の商品が外部から見えないため、１足分が包装されているのかどうかを購入時に確認し難くなっていた。また、台紙なしでそのまま重ねて袋入れする商品パッケージは、包装形態が安定せず、袋内で商品が移動して片寄りや皺寄り等が発生し易く、その上、レース柄等のデザイン、商品の特性や品質等を外部から確認し難くなっていた。また、従来の商品パッケージは、商品のイメージアップや品位向上等に対するアピール力が乏しく、顧客の購買意欲アップに繋がっていなかった。
【０００４】
本発明は、従来の商品パッケージの前記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、包装コストを削減し、商品の包装形態を安定させ、デザインや数量、品質等の確認を容易とし、見映えを向上させ得る靴下類用商品パッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
前記目的を達成するために本発明は、折曲線により２つ折り可能に連設された表側片と裏側片とを有し、前記表側片を複数に分割して各分割片を前記裏側片に対して前記折曲線の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙と、該中紙とは別体とされて商品の片方を装着する台紙とを備え、商品のもう片方を前記中紙の表側片と裏側片との間に挟持させ、前記台紙に装着した商品を前記表側片の前記分割片相互間で挟持させたことを特徴としている。
この構成によれば、中紙の形状が比較的簡単であるため、商品の包装手数や包装資材を削減して包装コストを低く抑えることができると共に、商品が片方ずつ別々に中紙に挟持されているため、ズレが防止され、商品の包装形態が安定し、しかも、商品の片方が台紙に装着してあって、この台紙が中紙の表側片の分割片相互間に挟持させてあるため、商品の柄模様やデザインを明瞭に表示でき、さらに、他方の商品も中紙の表側片と裏側片との間に挟持させてあるため、その存在を容易に確認でき、数量不足や入れ間違い等を防止することができる。
【０００６】
また、前記表側片は、上中下に３分割されており、中間の分割片の表面側には各種のデザインが表示されていると共に、前記裏側片には窓孔が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、台紙に装着されていない方の商品を裏側片と表側片の上下の分割片で挟持するため、台紙がなくても該商品を自然な形態で安定して挟持させることができ、勿論、台紙に装着した方の商品は、着用状態に近似した状態で安定して挟持させることができ、さらに、中間の分割片の表面側に表示された各種のデザインによって、商品の包装形態の見映えを向上させることができ、また、裏側片の窓孔によって、台紙に装着されていない方の商品の色彩や柄模様等を確認することができる。
【０００７】
また、前記商品がフットカバーに適用され、前記中紙がフットカバーの長さ及び幅と同等若しくは大き目とされ、前記台紙が爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされていてもよい。
この構成によれば、フットカバーとしての商品のイメージアップや品位向上等に対するアピール力をアップし、顧客の購買意欲アップや販売促進に繋げることが期待できる。
前記商品が前記中紙及び台紙と共に透明な袋に封入されているのが好ましい。
この構成によれば、中紙に挟持された商品の挟持状態を安定して保持させることができると共に、袋の外部から内部の商品を容易に確認することができる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、包装コストを削減し、商品の包装形態を安定させ、デザインや数量、品質等の確認を容易とし、見映えを向上させ得る靴下類用商品パッケージを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る靴下類用商品パッケージＡは、図１に示すように、中紙１と台紙２とを備えている。
中紙１は、図２に示すように、１枚の厚紙で構成されており、折曲線３により２つ折り可能に連設された表側片４と裏側片５とを有し、前記表側片４を切り目Ｃによって複数（図面では、３分割した場合を例示）に分割して各分割片４ａ、４ｂ、４ｃを前記裏側片５に対して前記折曲線３の位置で互いに独立して２つ折り可能としている。
【００１０】
台紙２は、中紙１とは別体の厚紙で構成されており、商品６の片方６ａを装着可能としている。
商品６のもう片方６ｂは、台紙を使用せず、そのままの状態で中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させている。そして、前記台紙２に装着した商品６の片方６ａは、前記表側片４の前記分割片４ａ、４ｂ、４ｃ相互間で挟持させている。
具体的に説明すると、図面の実施形態では、前記表側片４は、上中下に３分割されている。この場合、台紙２を使用しない方の商品６の片方６ｂは、図３に示すように、裏側片５と、表側片４のうちの上下の分割片４ａ、４ｃとで挟持させる。そして、中間の分割片４ｂを展開し、台紙２に装着した商品６の片方６ａを、図４に示すように、上下の分割片４ａ、４ｃの上に載せ、その上から中間の分割片４ｂを折り曲げて該商品６の片方６ａを上下の分割片４ａ、４ｃと中間の分割片４ｂとで挟持させる（図５参照）。
【００１１】
中間の分割片４ｂの表面側４ｂ１には、商品名、商標、キャッチフレーズ等の広告宣伝用文字、図形、記号、イメージキャラクター、その他、各種のデザインが表示されている。
また、前記裏側片５には、図２に示すように、楕円形の窓孔７が形成されている。窓孔７は、裏側片５の下部に１個形成した場合を例示しているが、位置及び個数並びに形状は、これに限定されるものではなく、自由に変更して形成することができる。
前記商品６は、図面では、フットカバーに適用した場合を例示しており、前記中紙１は、フットカバー（商品６）の長さ及び幅と同等若しくは大き目の矩形乃至長方形とされている。そして、この場合の台紙２は、爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされている。なお、中紙１の周囲の輪郭形状は、図示のものに制約されるものではなく、例えば、円弧状、曲線状、山形、Ｖ形、波形、その他、種々の形状としてもよい。
【００１２】
前記商品６は、図６に示すように、前記中紙１及び台紙２と共に透明なプラスチック製の袋８に封入されている。この袋８には、吊り下げて陳列展示を可能とするために、フックを取り付けたり、又は、吊下げ用孔を形成しておいてもよい。
また、裏側片５の裏面側には、適宜の着色や図柄等を施して背景色とし、その上に、商品６の品質、サイズ、色彩、取扱上の注意事項、発売元、その他、適宜の事項を適宜位置に適宜の配置で印刷表示するのが好ましい。勿論、表側片４の表面側にも同様な色彩や図柄等を印刷表示してもよい。
【００１３】
本発明の靴下類用商品パッケージＡの実施形態は、以上説明したように、折曲線３により２つ折り可能に連設された表側片４と裏側片５とを有し、前記表側片４を複数に分割して各分割片４ａ〜４ｃを前記裏側片５に対して前記折曲線３の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙１と、該中紙１とは別体とされて商品６の片方６ａを装着する台紙２とを備え、商品６のもう片方６ｂを前記中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させ、前記台紙２に装着した商品６の片方６ａを前記表側片４の前記分割片４ａ〜４ｃ相互間で挟持させたため、次のような作用効果を奏する。
【００１４】
即ち、この構成によれば、中紙１の形状が比較的簡単であるため、商品６の包装手数や包装資材を削減して包装コストを低く抑えることができると共に、商品６が片方６ａ、６ｂずつ別々に中紙１に挟持されているため、ズレが防止され、商品６の包装形態が安定し、しかも、商品６の片方６ａが台紙２に装着してあって、この台紙２が中紙１の表側片４の分割片４ａ〜４ｃ相互間に挟持させてあるため、商品６の柄模様やデザインを明瞭に表示でき、さらに、商品６のもう片方６ｂも中紙１の表側片４と裏側片５との間に挟持させてあるため、その存在を容易に確認でき、数量不足や入れ間違い等を防止することができる。
【００１５】
また、前記表側片４は、上中下に３分割されており、中間の分割片４ｂの表面側４ｂ１には各種のデザインが表示されていると共に、前記裏側片５には窓孔７が形成されていることによって、台紙２に装着されていない方の商品６ｂを裏側片５と表側片４の上下の分割片４ａ、４ｃで挟持するため、台紙２がなくても該商品６ｂを自然な形態で安定して挟持させることができ、勿論、台紙２に装着した方の商品６ａは、着用状態に近似した状態で安定して挟持させることができ、さらに、中間の分割片４ｂの表面側４ｂ１に表示された各種のデザインによって、商品６の包装形態の見映えを向上させることができ、また、裏側片５の窓孔７によって、台紙２に装着されていない方の商品６ｂの色彩や柄模様等を確認することができる。併せて片方の商品が封入されていることを視認することができるため、数量不足、異なる品種の入れ間違いを確実に防止することができる。
【００１６】
また、前記商品６がフットカバーに適用され、前記中紙１がフットカバーの長さ及び幅と同等若しくは大き目とされ、前記台紙２が爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされていることによって、フットカバーとしての商品６のイメージアップや品位向上等に対するアピール力をアップし、顧客の購買意欲アップや販売促進に繋げることが期待できる。
前記商品６が前記中紙１及び台紙２と共に透明な袋８に封入されていることによって、中紙１に挟持された商品６の挟持状態を安定して保持させることができると共に、袋８の外部から内部の商品６を容易に確認することができる。
【００１７】
本発明の実施形態は以上からなるが、本発明は、この実施形態にのみ制約されるものではなく、フットカバー以外の靴下類、例えば、ストッキング、ソックス等に適用可能である。その場合、中紙１の形状や台紙２の形状は、例えば、包装対象となる商品に適合させた形状とすればよい。また、複数足の商品の同封も可能である。そして、前記実施形態のように袋８に入れた場合の他、入れない場合でもよい。その場合には、粘着テープで止めたり、中間の分割片４ｂの自由端側に係止用舌片を設け、この舌片を裏側片５の切り込み部に挿入して止めたり、粘着テープで止めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明に係る商品パッケージの半開斜視図である。
【図２】中紙単体の展開図である。
【図３】片方の商品を中紙に挟持させた第１段階の包装状態の正面図である。
【図４】第２段階の包装状態の正面図である。
【図５】第３段階の包装状態の正面図である。
【図６】透明な袋に挿入した状態の背面図である。
【符号の説明】
【００１９】
Ａ 靴下類用商品パッケージ
１ 中紙
２ 台紙
３ 折曲線
４ 表側片
４ａ〜４ｃ 分割片
５ 裏側片
６ 商品
７ 窓孔
８ 袋
【特許請求の範囲】
【請求項１】
折曲線により２つ折り可能に連設された表側片と裏側片とを有し、前記表側片を複数に分割して各分割片を前記裏側片に対して前記折曲線の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙と、該中紙とは別体とされて商品の片方を装着する台紙とを備え、商品のもう片方を前記中紙の表側片と裏側片との間に挟持させ、前記台紙に装着した商品を前記表側片の前記分割片相互間で挟持させたことを特徴とする靴下類用商品パッケージ。
【請求項２】
前記表側片は、上中下に３分割されており、中間の分割片の表面側には各種のデザインが表示されていると共に、前記裏側片には窓孔が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の靴下類用商品パッケージ。
【請求項３】
前記商品がフットカバーに適用され、前記中紙がフットカバーの長さ及び幅と同等若しくは大き目とされ、前記台紙が爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされていることを特徴とする請求項１又は２に記載の靴下類用商品パッケージ。
【請求項４】
前記商品が前記中紙及び台紙と共に透明な袋に封入されていることを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の靴下類用商品パッケージ。
【請求項１】
折曲線により２つ折り可能に連設された表側片と裏側片とを有し、前記表側片を複数に分割して各分割片を前記裏側片に対して前記折曲線の位置で互いに独立して２つ折り可能とした中紙と、該中紙とは別体とされて商品の片方を装着する台紙とを備え、商品のもう片方を前記中紙の表側片と裏側片との間に挟持させ、前記台紙に装着した商品を前記表側片の前記分割片相互間で挟持させたことを特徴とする靴下類用商品パッケージ。
【請求項２】
前記表側片は、上中下に３分割されており、中間の分割片の表面側には各種のデザインが表示されていると共に、前記裏側片には窓孔が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の靴下類用商品パッケージ。
【請求項３】
前記商品がフットカバーに適用され、前記中紙がフットカバーの長さ及び幅と同等若しくは大き目とされ、前記台紙が爪先側及び踵側を円弧形状とした扁平足型形状とされていることを特徴とする請求項１又は２に記載の靴下類用商品パッケージ。
【請求項４】
前記商品が前記中紙及び台紙と共に透明な袋に封入されていることを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の靴下類用商品パッケージ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１０−１２６２１７（Ｐ２０１０−１２６２１７Ａ）
【公開日】平成２２年６月１０日（２０１０．６．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−３０４５４７（Ｐ２００８−３０４５４７）
【出願日】平成２０年１１月２８日（２００８．１１．２８）
【出願人】（０００００１３３９）グンゼ株式会社 (919)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年６月１０日（２０１０．６．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１１月２８日（２００８．１１．２８）
【出願人】（０００００１３３９）グンゼ株式会社 (919)
【Ｆターム（参考）】
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